この素晴らしい世界に居座るTSド変態野郎にも祝福を 作:らいじゅう
無事勝訴を勝ち取ったその日。
領主の件もあって当初より敗訴濃厚と噂だった今裁判。その下馬評を覆し見事戦いに勝利し帰宅したカズマと俺達を迎えたのは、黄色い声援を送るアクセルの街の人達だった。
まるで英雄を迎えいれるかのような対応に、カズマが分かりやすくビビる。あのめぐみんでさえたじろぐ事態だから、仕方ないのは仕方ないけど。
領主への告訴を棄却させた。
それはきっと長い間、領主に煮え湯を飲まされてきたアクセルの人達にとって一種の憂さ晴らしとなったのだろう。他にも幾つか理由はあるだろうけど。
そうして、沢山の人達から祝福を受けたカズマは━━━━━
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、死ぬかと思ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
━━━━━酷く長い安堵の溜息を吐きながら、俺のおっぱいに顔を埋めていた。
裁判の後始末がーとか、冒険者ギルドに報告があるからーとか、テキトーな理由をつけめぐみん達と別れた俺とカズマは、飽きもせずいつもの宿にやってきてた。
本当ならパーティー内でお祝いでもしようと思っていたのだが、裁判の疲れが思った以上にあって皆グロッキーだったし、翌日に冒険者ギルドで無罪を祝う会をしてくれるというので、お祝いは翌日に持ち越しとなったのだ。それでこれ幸いに━━━という訳なのである。
それで部屋に入り早速シャワーを浴びにいこうとジャケットを脱いだ所で、カズマに引きずり込まれるようにベッドに倒され今に至るという。
胸にかかる熱い吐息にちょっとだけ背中をゾクゾクした物を感じながら、覆い被さるように乗っかるカズマの頭を撫でてやった。
相変わらずのチクチクした固めの髪。手触りが良いとは言えないけど、やっぱりこうしてると何だかんだ落ち着く。
「お疲れ様」
「・・・おう、でもな、それは俺の台詞だ。ありがとうな、頑張ってくれて。━━━はぁ、ほんっっっっと、アルダープが最後に喚いた時、心臓止まるかと思った」
「あぁー、それは俺もかも。もっと早い段階で喚いてくれたら、やりようもあったんだけど・・・あれはなぁ」
カズマを頭を撫でながら裁判を思い出す。
あのタイミングで言われるとどうにもならない。
何せ審議は半分以上終わり、状況証拠や他冒険者ギルドの署名からカズマへの有罪判決が難しくなってからの発言だ。例え領主が本物の馬鹿で、何も考えなしに発言しただけだったとしても、裁判官も検察のセナさんも━━━ひいてはあの場にいた誰もが、発言の裏にある領主の権力の強大さを深読みしてしまった筈だ。
ん?俺?俺はこいつ本物の馬鹿なんじゃないかと、ずっと疑ってたから確信しただけだったけども。
何せ、あの裁判を有罪にするというのはそういう事。
冒険者ギルドを敵に回す事は勿論、横暴そのものである裁判が貴族の発言によって左右されたという事実は、恐らく━━━━まぁ、良いか。何がともあれ起きなかった事。気にしても仕方ない。どうせ殆んどの人達は気づいてないだろうし。
「・・・ダスティネス閣下は、分かってたかなぁ。あの様子だと」
「━━?なんか言ったか?」
「ん?いや、何でもない。気にするな」
「ひょっ!」
ぎゅっと抱き締めてやれば、カズマは変な声をあげながら静かになった。ういうい、もう本当可愛いなぁ。カズマはいつまでたっても反応が新鮮で良い。
暫く頭を抱き締めながら温もりを感じていると、カズマがモゾモゾし出した。胸の谷間から覗かせた上目遣いの目が、何か言いたげにこっちを見てる。何処か期待も入り交じってて、何かして欲しいのは分かるけど━━━分からん。
「まったく、お前な・・・言ってくれないと分からない事もあるんだぞ?」
そうおでこにちゅーしてやると、カズマは顔を赤らめた。
「・・・・あのですね、ちょっと、その、顔を挟んで頂けたらと」
「?おっぱいで?てか、もう挟まってるだろ」
「いや、そのなんていうか、自分でやるのじゃなくて、されたいというか・・・こう、ぎゅっと、こう・・・・お願いします」
「はいはい、お願いされました」
胸をサイドから寄せあげ、カズマの顔をぎゅっとしてやる。巨乳という程のサイズでないせいか、やってるこっちからすると手応えがなくて微妙な感じなのだが・・・カズマは思いの外嬉しそう。挟んだ顔を捏ねるように力を入れてやれば顔がどんどん緩んでく。
本当、おっぱい好きだな。こいつは。
「楽しいか?」
「楽しいというか、なんというか、人は本来こうあるべき的な、そんな感じです」
悟り開いた人みたいになってる。
・・・水色とかダクネスのおっぱいに挟まれたら、どうなるんだこいつ。死ぬのかな?ん?あーはいはい。こう?そっ、良かったねぇ。
顔をおっぱいで捏ねてやって少し。
妙に固い物が股の近くを触るようになった。
替えの服を持ってきていないので暴発されても困る。
例によって下着はもう取り返しがつかないレベルでビショビショだけど、幸いな事に上着とかスカートはまだ無事。まぁ、スカートはギリのギリではあるんだけども。
取り敢えず一旦手を止めて服を脱ごうかなぁ━━━と思ったんだけど、ふと良いことを思いついた。
「なぁ、カズマ。そろそろ準備OKなんだけどさ」
「ん?あ、わりぃ、俺一人で━━━━」
「やる前にお願いあるんだけど、聞いて貰って良い?」
そう伝えると体を起こしたカズマが首を傾げながらこちらを見てきた。
「お願いって・・・俺が出来る事なら別に良いけど、何だよ?」
「今日は裁判で一杯頑張ったろ?思ってるよりクタクタなわけ。そりゃ、カズマが頑張ったのは知ってるし、気疲れしてるのも分かるけどな?」
「あー良いって、俺の事は気にすんな。そもそも無理言ったのは俺だしな。で、前置きは兎も角として何しろって?」
嫌な素振りはない。カズマの目は熱っぽくて厭らしくて・・・優しい色をしてる。
それならばと、思いついたそれを伝える事にした。
「だからな、疲れてるからさ、脱がせて欲しいんだよ?カズマに」
「ああ、それくらい任せ・・・・ろぉ、おう?脱が、脱がせるのか?俺が?」
「そう。脱がせて欲しい。シャツも、スカートも、靴下も━━━━勿論、ここも」
そう股の所へ手を置けば、カズマの目から優しさが消え、すっかり獣の目になった。変わり身の早さにゾクリとし、少しだけ後悔して、少しだけ期待する。
「替えがないから、服が汚れると不味いんだよ。━━━ねっ、だからお願い、カズマ」
上目遣い気味にお願いすると、カズマは無言のままキリっとした顔つきで頷いた。
ゆっくりとカズマの手が伸びてくる。
首もとのボタンに触れ、小さな衣擦れの音と共に服がはだける。一つ一つ、ボタンが外れる度、露出していく肌。撫でる外気と刺さるような熱い視線に、チリチリするような、ゾクゾクするような、何とも言えない感覚が走ってく。知らずの内に呼吸が荒くなり、心臓がドクドクと強く脈打ち、体が熱く火照っていく。
最後のボタンが外れ、首もとからお腹に掛けて外気がなぞった。顔を起こさなくても肌が晒されてるのが分かる。カズマはそれを舐めるように見つめた後、シャツをゆっくり左右へと広げた。
肩に隠していたシャツの感触が消える。
今あるのは腕に掛かった頼りないシャツの感触だけ。
自分がどんな姿になってるか想像してると、喉を鳴らす音が聞こえた。カズマの方から。はっきりと。
「う、腕んとこ、後でも良いか?」
「・・・ん、好きにしろ。でも、汚すのは駄目だからな」
と、思わず言ってしまったが、正直に言えば脱がすなら脱がすで一気にやって欲しい所だった。
中途半端とか逆に恥ずかしいな。なにこれ、普通に照れる。エッチ前の余興として良いかと思ったけど、想像以上にドキドキしてる自分がいる。
そうこうしてるとカズマの手が腰元に触れた。
ベルトを外せば簡単に脱がせられるのに、カズマの手は焦らすように撫でてくる。指の感触にあそこがいちいち反応してしまって、どうしようもなく熱くなってしまう。
「っん、ん」
暫く腰を撫で回した後、掌はスカートを止めていたベルトの金具に触れた。カチャカチャという音が鳴り、腰を締め付けていた感触が消える。
「カナデ、その、下ろすぞ」
「な、なんで言うかなぁ・・・」
「いや、なんつーか、礼儀?」
変に声を掛けられたせいで余計に意識が向く。
カズマを見れば余裕のなさそうな顔してるから、わざとじゃないのは分かるけど・・・天然でやらかしてるなら相当だ。いや、嫌いじゃないけども。
止め金の外れたスカートを止める物は何もない。カズマの手に引かれずり下がっていく。肌を擦っていく布の感触にゾクゾクが止まらない。
感触は太腿を抜け、脹ら脛をなぞり、爪先を僅かに引っ掛けながら通り過ぎ━━━━カズマの手にスカートが下がった。
カズマは焼けつくような熱い視線で濡れたそこを凝視してくる。その熱烈さといったらない。指先すら触れてないのに、それだけで妊娠しちゃいそうな程強い何かを感じた。
カズマは何も言わず、荒い鼻息のまま顔を近づける。
どうするのかと思っていると、生温かくて湿りのある何かがパンツ越しに撫でていった。
「ひゃっ、あっぅ!━━━かずまっ、まら、ぱんつぬいでにゃんああ!」
体を起こして見ればパンツ越しに、そこへとしゃぶりついてるカズマの姿があった。慌てて止めようとしたけど、クリトリスを強く吸われ軽くイってしまって、もうそれどころじゃない。
「もう、こんなに濡れてたら関係ないだろ?」
「やっ、らぁめっ、かずゅっま!」
ジュルジュルと厭らしい音が聞こえてくる。
溢れてるそれがカズマに吸われてる音。
それが興奮を誘い、余計に濡れてしまう。
カズマの舌が布の隙間に潜り込んで、アイスでも舐めるみたいに這わせてくる。執拗に。
甘い刺激に耐えていると、舌がまたクリトリスをなぞっていった。
「━━━━ここ好きだよな、カナデ」
「ふぁあ?━━あっ、やぁっ!やらぁぁっ、かずゅま、まら、ああぁん!!」
ざらつく舌が強くそこを撫でた。
瞬間、ビリビリした刺激が腰元から頭の天辺まで、一気に這い上がってきた。一瞬、頭が真っ白になる。
「カナデ」
「ふぇ、あっ、んっ」
声に視線を向ければカズマの顔が側にあって、力強く唇が重なった。差し込まれた舌が俺の舌に絡んでいく。カズマの舌を伝って熱い唾液が口に広がってく。
注がれるそれを啜ると、カズマがお返しと言わんばかりに啜り返してくる。
「カナデ、舌出して」
「ぅん」
言われた通り舌を伸ばせば、カズマの唇が優しく食んできた。そして味わうみたいに表も裏も沢山舐められ、取れちゃうんじゃないかと思えるほど吸われた。
ゾクゾクと走る快感に頭がぽーっとする。気持ち良くて止めたくならない。
カズマとのキスは好きだ。
それはどうしようもないほど。
触れるだけの優しいキスも、こうして舌を絡み合う激しいキスも、一方的に貪られる乱暴なキスも。
だって伝わってくるから。
唾液の甘さから、温かな舌の熱から、柔らかな唇から。
俺の事を好きなんだって、言葉なんかよりも、ずっと強く。
「━━━━か、ずま」
重ね合わせた唇から、漏れた言葉。
カズマは重ねていた唇を離し、熱っぽい視線を送ってくる。
「どうした?」
優しい声に思わず頬が緩む。
こんな時でもカズマは俺の知ってるカズマである事が嬉しい。だからそんなカズマによく聞いて欲しくて、俺はカズマの耳元へ口を寄せた。
「すき、かずま」
言葉にすると、自分の気持ちがはっきりする。
お腹の所がきゅうってしてポカポカするのだ。
一言口にするだけで胸が熱くなって、もっと好きになってく気がする。
それは酷く甘くて、心地よい感覚。
「すき、すき。かずま、だぁいすき━━━きょうは、いっぱいしような?」
ぼんやりする頭でそう言うと、カズマに抱き締められた。反り立つそれがお腹に触れる。
「今日は本当に寝かさないからな」
夜はまだまだ長そうだ。
はい、次回に続く( *・ω・)ノ