この素晴らしい世界に居座るTSド変態野郎にも祝福を 作:らいじゅう
おかしいなぁ。
らいじゅう、ただえっちなの書きたかっただけなのに。
なんやかんやあって、サトウカズマがクズと変態の称号貰ったり、初クエストを達成したり、一晩では処理仕切れないオカズを得たり、めぐみんの正式なパーティー加入が決まった夜。
初クエスト達成祝いとめぐみんの歓迎会を兼ねた食事会をする事になった。私的にはさっさと帰ってオナニーしたいのだが・・・まぁ、こんな日もあるだろう。人間社会で生きる以上、避けられぬイベントはある。
オナニーはちょっと我慢だ。
あー、ムラムラする。
早く帰りたい。
あ、駄目だな。
我慢とか無理ぽ。
報酬を取りにいったサトウカズマと頼んだ料理が来るのを、のんびり股間撫でながら待ってると同僚が顔を見せた。
何事かと思えば手招きされてる。
「━━━って、カナデーー?よそ見しないでちゃんと見て頂戴よ。私のこの華麗なイリュージョンを。ほらほら、見て見て、いくわよ!お水を入れたコップにハンカチを乗せますとーーーじゃじゃーん!ちっちゃくなっちゃったー!」
「おおー!アクア凄いです!どうやってるのですか!?教えて下さい!!魔法ですか!?」
「ちっちっち!魔法なんてチャチな物じゃないわ、イリュージョンよ。種も仕掛けもないんだから」
種も仕掛けもないって・・・何でも良いけど、それ元に戻せるのか?弁償って言われる姿が、目に浮かぶんだけど。・・・・いやまぁ、なんでも良いけど。
楽しそうな二人を置いて、取り敢えず俺は同僚の下に向かった。結構繁盛してるし、人手が足りないのかな?
「やっときた」
「気づかなくて・・・それで?手伝い?」
「違うわよ。夜のシフトはちゃんと回ってる。そうじゃなくて、ほら、あんたんとこの童貞捕まってるわよ?」
そっと指差された方を見れば、金髪のチャンネーに捕まってる。何だろ、あのチャンネー。
「・・・・美人局?」
「違う、違う。ある意味、美人局並みに面倒な人だけど。アクセルの冒険者ギルドで、割と問題児の一人よ」
「問題児?」
「名前はダクネス。クルセイダーっていうナイトの上級職なんだけど・・・・あんまり評判良くないのよ。聞いた話なんだけど、攻撃当たらないノーコン、無茶な特攻して隊列を乱す、迷惑かけてる癖に改善しない、人の言うこと聞かない・・・まぁ、冒険者の間で同じパーティーには入れたくないナンバー3に入るかも知れない人よ」
なにそれ地雷じゃないか。
見てくれのよさに騙されたら、即終了の奴じゃないか。
「普段はクリスって盗賊の子とパーティー組んでるんだけど、クリスって子結構奔放で直ぐどっか行っちゃうのよ。で、一人になると、ああして、新顔の所に顔を出したりしてて・・・・面倒な事になる前に止めた方が良いわよ?ほら、あんたんとこの、下心で生きてる所あるじゃない」
「それは否定しないけど」
ここで働いてた時から知ってた事ではあったけど、一緒に仕事してサトウカズマがエロの権化だったって改めて知ったからね。しかもムッツリだからね。
あれだけ濁った目してる癖に。
騙される前に止めにいこうとしたけど、予想に反して金髪のチャンネーをサトウカズマはあしらった。
これは意外だ。━━━てか、かっこよく見えるから、そのギャップ萌え止めろよな。こっちは突っ込むの我慢してんだよ。きゅんきゅんきちゃうだろうが。
ぼけーっと見てると、一人こちらに戻ってきたサトウカズマと目が合った。
「あ、カナデか。待たせたなーって、なんだよその顔?」
「うぅん、さ、サトウカズマが女の、それも美人をあしらうとは思わなかったから。普通にびっくりした」
「俺が日頃からどんな目で見られてるのか、よーく分かったよ。俺だってな人を選ぶんだよ」
成る程。
面倒臭い何かを本能的に感じたのか。
伊達に水色とめぐみんを拾った訳じゃないらしい。
賢くなったね、サトウカズマ。
「・・・なんだろう、俺はお前にツッコまなくちゃいけない気がする」
「突っ込むの?マジで?出来ればもうちょっと待って欲しいんだけど・・・マジで?」
「ん?待て、なんかずれてる気がする」
そんな話をしながらテーブルに戻ると料理が並んでいた。そしてその料理を前に二匹の獣が涎を垂らしている。なんとか待ては出来たらしい。
俺の方はもう待て出来てないというのに。
偉いね、ふたりは。
俺なんて下着やべーかんな。
「待たせて悪かったな。んじゃ早速料理を━━━っと行きたい所だけど、その前に報酬分けるぞー」
そうして取り出されたのは十二万五千エリス。
綺麗に分けると一人頭三万千二百五十エリスだけど、リーダー手当てとしてサトウカズマは三万五千エリスにして、後のメンバーは切りよく三万という分配にした。
リーダーは大変だからね。手当てくらいないとやってられないからね。
水色がブーブー文句を言っていたけど、シュワシュワを目の前においたらご機嫌になった。文句あるかと聞いたけど、「任せるわ!」との事。ちょろい。
めぐみんは元よりサトウカズマに預けるつもりだったらしく、あっさりと受け取りを拒否。ご飯やらなんやらの世話をしてくれたらそれで良いらしい。
俺は・・・一応貰っておいた。
ぶっちゃけウェイターの仕事の方が儲かってて、受け取らなくても良いかと思ったけど、こういう事はちゃんとしといた方が良いと言うので。
てか、止めろよな。
普段ただのエロの癖に、そんなしっかりした所見せるんじゃないよ。一丁前にリーダー面して。そのギャップ萌えで俺のグランドキャニオンが冠水するだろうが。
そうして受け取りを済ませた後は食事会。
カエルの唐揚げを食べながら皆と談笑━━━しながらオナニーも断行。もうムラムラしてしょうがない、止められない止まらない。
そもそも、カエルの粘液をお裾分けされてから、俺氏MAXで大興奮してるから本当無理。銭湯で1フィニッシュかましてなかったら、生野菜注文してここで突っ込んだ自信がある。それくらい、限界。
そう俺はローション先生のお陰で普通に突っ込めるようになっていた。一回先生の力を借りて気持ちよさに目覚めてからは、本当日々楽しいオナニーライフを送れている。え?大丈夫、うっかり処女膜破ってない。道具で破るとか、なんか嫌だ。超注意してる。
それより、ありがとう、ローション先生。
それにだ、あれだ、人前でなに食わぬ顔でオナニーするの気持ちいわ。なにこれ、背徳感っていうの?ぱないっす。ぱないっすよ、先輩。青姦する奴の気持ち、今なら分かる。このギリギリ感、良いわぁ。病み付きになりそう。
「あふっ」
思わず溢れた声に水色が不思議そうな視線を向けてくる。
「どうしたのカナデ?ちょっと顔赤いわよ?もう酔っ払っちゃったの?まだ二杯もシュワシュワ飲んでないのに?」
「まぁ、あんまりお酒とか、得意じゃないのでぇ━━へん」
「そうなのね。それなら、カナデの残りは私が貰ってあげるわ!」
あかん、変な声出てしまった。
水色がアホだから気づかなかったけど、これ人によっては気づくな。完全にヤバイわ。
浚われてくジョッキをぼーっと眺めてると、心配そうにこちらを見るめぐみんと目が合った。
「大丈夫ですか?その、無理はしないで下さい。歓迎会をしてくれる気持ちは嬉しいのですが、無理して周りに付き合って飲まなくて良いんですよ?そうですよね?」
そう言いながらめぐみんはサトウカズマに視線を送った。釣られてサトウカズマを見れば、同意するように頷く。あれ、イケメンがいる?
「ま、苦手ならしょうがないからな。無理して飲むものでもないし━━━━」
あっ、今頃気づいた。
サトウカズマがどうとか関係ないわ。
多分俺、ただ発情してるだけだわ。
だって今の何でもない言葉で、ちょっとイッたもん。
「━━━って聞いてるか?おーい、カナデさーん?」
「お、おほぅっ!?聞いてる聞いてる!超聞いてる!」
「本当か?てか、大丈夫か?」
大丈夫な訳あるか。
軽く放心したわ。
お前のせいで。
それにしても何故こんなにも?
心当たりは昼間のヌルヌルくらい━━━そう言えば、古来より人は戦った後とか異様に興奮するものだとかなんとか?いや、よく知らないけど。でも、戦争中とか兵隊さんは女に飢えたりするっていうし・・・そういうやつだろうか?
「だ、大丈夫ですか?本当に」
ああ、どうしよう。
思いっきりズボズボしたい。
タケシくん(ディルド)入れたい。
「どうしたの?さっきからゴソゴソして?おトイレいきたいの?カナデさん、おトイレなの?この麗しきアクア様に連れションを所望なの?」
今ならダストのアホでも受け入れる自信がある。
いや、それは流石に見境無さすぎ━━━いや、受け入れるな。間違いなく一発決めちゃうな。
初めての相手がアレとか、後で本気で死にたくなるだろうけど。
「おい、カナデさーん」
えぇい、ままよっ!
「ちょっとトイレ・・・!」
もう1フィニッシュ決めてこようか!
☆☆☆
カナデがトイレに行って暫く。
中々戻ってこないカナデを心配してか、めぐみんがソワソワし始めた。
「カズマ。だ、大丈夫でしょうか?」
めぐみんはそう言うが、俺はなにも心配してなかった。
楽天家で簡単にエロワードを発するド変態のカナデとは一月程度の浅い付き合いしかない。今回のジャイアントトードの一件前は、客と店員の関係で大した話もなかった。たまに外で会うと元いた世界談義で盛り上がったけど、それだけだ。知らない事のが多い。けれど大丈夫であろうと何となく思える。━━━と言うのも、あのド変態、なんの特典も持たず普通に街で暮らしてたりする猛者だからだ。
俺でさえ駄女神とはいえ、共通の感覚を持ってる仲間のアクアがいる。ホームシックになったり、ひもじい思いしたり、色々とうんざりしたが、それでも今日まで生きてこられたのは仲間が、味方がいたからだ。
というのに、あのド変態は女になるという訳の分からない特典以外何も得ず、文字通りの着の身着のままでこちらに来てる。それにも関わらず、初日に職場と宿まで手に入れて、次の日には目的の一つである玩具まで手にいれたらしい。
そう、生活すら危なかった俺と違って、あのド変態は二日目には娯楽品を手にしてるのだ。
この世界での娯楽品は高い。
試しに聞いてみたら、俺の給料の十日分だった。
二日目と言えば、俺なんて貧困で喘いでいたと言うのに。
「・・・大丈夫だろ」
「ですが・・・なにかフラフラしていましたし」
「いや、大丈夫だって。あいつ、動かないジャイアントトードとはいえ、一撃で殺せるやつだからな」
今日の討伐クエストだって、なんのかんの言ってちゃんとジャイアントトードを仕留めてる。しかも一撃で。俺なんてめちゃ苦労したのに。
これが持って生まれた才の差なのだろうか。
前の世界での多額の借金背負わされたと笑い話をしていたが、もしかすると本気で借金を何とか出来るスペックがあって、それ故に楽天的に笑っていたのではないかと思えてきた。
あれ、おかしいな、目から汗が。
汗が溢れないように上を向いていると、服の袖を引っ張られた。視線を向けるとやっぱりめぐみんが心配そうな顔をしてる。
「やっぱり心配です、カズマ見てきて下さい」
「なんで俺が・・・・あいつが元おと━━━━」
「おと?」
元男って言って良いのか?
そういやこれ、アクアにも言ってないな。
覚えてるって言うから、そこんとこ特別言わなかったもんな。あ、こいつら、今日一緒に銭湯行ってるじゃん。
・・・・黙っておこう。
「いや、何でもない。ていうかな、女子トイレに俺が行くわけにもいかないだろ?めぐみんが見てこいって。何かあったら呼んでくれよ」
そう伝えるとめぐみんは隣に視線を向けた。
へべれけになって酒瓶を抱える、もとなんちゃら様だ。
「離してくれそうにないのです」
よく見れば元なんちゃら様はめぐみんの片腕も抱き込んで幸せそうにグースカしてる。
「こんなに幸せそうにしてるのを見ると、起こすのも忍びなくて・・・」
こいつ、頭おかしいと思ってたけど、割とイイヤツかも知れない。ぶっちゃけ、アクアなんてそこらにぶん投げてしまっても、どうでも良い気がするが・・・・まぁ、お子様に見せる光景でもないしなぁ。
それなら仕方ないかと近くまで様子を見に行く事にした。あくまで近くまでだ。
基本的に男だらけな冒険者ギルドの女子トイレは男子トイレとは正反対の少し奥まった所にある。理由は言わずもがなだ。言葉にせずとも分かるだろう。
女子トイレへ向かってるとトイレ帰りと思われる女子冒険者から汚物を見るような目で見られたりして、凄く心が傷ついた。帰りたくなった。けど、一度任せろと口にしてしまった以上様子も見ないで帰る訳にもいかない。それは俺のちっちゃなプライドが許さない。だからなんとか視線に堪えて女子トイレの前までやってきたのだが━━━━何やら聞き覚えのある声が聞こえてきた。
それはトイレより更に奥、倉庫っぽい所から聞こえていた。
「んん!ああっ、あん!い、いっちゃううぅぅぅ!」
少し開いた扉の隙間から響く聞き覚えのある喘ぎ声に、不思議と興奮より怒りを覚えた。
「あふっ、らめぇぇぇ!!」
「駄目なのはお前だ、ド変態いいいい!!何してんだお前は!!」
「ひゃうっ!?な、んで、サトウッッッッああっ!!ふっ・・・・・・・・・ふぅ」
それから少しして、真顔のまま頬を紅潮させたカナデが部屋から出てきた。真顔ではあるけど、どこか一仕事終えたような達成感を漂わせていたカナデの手には、ビチャビチャの棒が握られている。噂に聞いていた
そしてカナデの顔は、いやにツヤツヤしてた。
「・・・・サトウカズマさん、女子トイレの所まで来て、何を騒いでるの?変態かな?」
「お前がっ、一番のっ、変態だろうがあああ!!」
「おおふっ!!」
取り敢えず、出てきたあいつには渾身のボディをかましといた。「そこはらめぇ」とかふざけた声を出したのでおまけにチョークスリーパーもかました。
それからパーティーリーダーとしてド変態にオナ禁を言い渡した俺は、白目を剥いたド変態を引き摺ってテーブルに戻った。
白い目で見てくるめぐみんに言いたい。
いや、俺悪くないから。