この素晴らしい世界に居座るTSド変態野郎にも祝福を 作:らいじゅう
今回は長い旅路だった(他人事)。
「時折、お前の行動力には呆れる時がある」
歓楽街から響く楽しげな声を聞きながらガランとした露天風呂を眺めつつそう溢すと、隣にいたカズマが「カナデには負けるわ」と呆れたように笑った。どういう意味で言ったのか知らないが、それなりに高級宿の温泉を一晩だけとはいえ貸し切った奴に言われたくないんだけども。
頬を膨らませて抗議すれば、カズマが頬をふにふにと触ってきた。気持ち良くて目を細め身を任せていたら、不意におでこへ唇を落とされる。
「・・・・お前どんどん可愛くなるな」
「そうか?」
小首を傾げて尋ねれば今度は唇を重ねられた。
軽く吸い付くような感触と、ちゅっとエッチな音が聞こえる。離れる感触に目を開けると、カズマの何処か不安な目と視線が交差する。
「どうかしたか?」
「・・・いや、今更だけど、あの、俺で良いのか?なんて言うか、釣り合ってない気がしないでもないというか」
「なんだそれ、本当に今更だなぁ」
「いや、だってな・・・っ!」
今度はこっちから唇を重ねてやる。
軽く触れるだけの子供みたいなキスだけど、カズマの目はちゃんと俺をみた。カズマの黒い真珠みたいな瞳に、頬が緩んだ俺の顔が映ってる。自分の顔ながら、なんともしまりのない顔。ちょっと照れ臭い。
「ふふっ。好き、って言っても分からないだろ?分かるまでしてやる。何回して欲し━━━━っっん」
回数を聞く前に、また唇が重ねられた。
貪るみたいに荒々しく。
何度も。
めぐみんがベッドに沈んでから少し、水色達の帰りを待って観光案内に目を通していたらカズマが部屋にやってきた。一人寝が寂しいのか?とからかうと、「それもあるけどな・・・」と前置きしてから「混浴に行こう」と誘われた。確かに約束はしたけど、知らない奴に裸を見せるかも知れないのは普通に嫌。だから断わろうとしたんだけど・・・なんでもこの時間から翌朝まで貸し切ってるんだとか。しかも貸し切りの料金はとっくに支払い済みで返金は出来ないらしい。
幾らかかったのかと正直問い詰めたくなったけど、それもこれも俺に気遣って用意してくれた事。あんまり文句を言ってやる気にもなれなくて・・・・それでなんやかんやと、俺はカズマと一緒に露天風呂へとやってきた。クリアすべき問題が解決してるなら、俺が断る理由もないし。
「━━━カナデ、痒い所はないか」
いっぱいのキスを堪能してから暫く、今は湯船に入る為に体を洗いっこ中だ。慣れた手つきで髪の毛をワシャワシャしながら聞いてくるカズマに、「後ろの方ー」と言えば後頭部をワシャワシャと洗ってくれる。痒い所をドンピシャにかいてくれる。
「はぁ、気持ちいいぃ~。カズマ床屋とかやれば?」
「知らん野郎の頭なんか洗えってか」
「じゃ、女の子だけ洗えば?」
「そうか、確かに。一理ある・・・っていう訳ないだろ。ほら、目を瞑れ。流すぞー」
言われた通り目を瞑ればお湯が頭に掛けられた。
アワが流れる感触が肌を伝う。一度ではアワが落ち切らなかったのか、二度三度とお湯が掛けながらカズマの手が髪を優しく撫でていく。壊れ物でも扱うみたいに。それが何だかくすぐったい。
「そんなに慎重にやらなくても大丈夫だぞ?俺なんて、普通にがあーーってやっちゃうし」
「そういう所だけ男らしいな」
「そりゃ生まれてから死ぬまで、取り敢えず男だったし」
「すっかり女の子だけどな」
軽くツッコミながらカズマは髪をまた撫でていく。
すっかり肩に掛かりそうなまでに伸びた髪を。
本当に優しい手つきで。
「なぁ、カズマはさ。長い髪と、短い髪どっちが良いと思う?」
「なんだよいきなり・・・・」
「そろそろ伸びてきたから、どうしようかと思ってたんだよ。前髪は自分で切ってたけど、他は流石に自分じゃ出来ないからな」
そう言うとカズマは髪を撫でる手を止めた。
少しの間をおいて、またカズマの手が髪を撫で始める。
「こうしていられるなら、長い方が良いかもな」
「そっ、それじゃ取り敢えず伸ばしとくか」
「そうしとけ。今度髪飾り買ってやる」
「・・・ふへへ、ありがとなー」
髪を洗い終えれば、カズマは背中を洗い始めた。
相変わらず自分の手で洗うのが好きみたいで、泡だらけになって両手で背中をごしごし擦ってくる。
「っん、カズマっ、洗うだけだろ?」
「ん?洗ってるだけだぞ?」
そんな風にすっとぼけながら、カズマの手は背中を伝って胸に触れた。最初は一応洗っていたけど次第に手つきは厭らしくなって、完全に弄ぶようになった。揉んだり、押し上げたり、撫でたり。乳首の回りをなぞってみたり、立ち上がった乳首をつねってみたり。もう好き勝手だ。
声を我慢して耐えていると、カズマの手は胸を離れてお腹を撫で始める。なにかを探るような手に、最近カズマの口からよく聞く『孕ませてやる』という言葉が脳裏を過って、お腹がきゅんきゅんと疼いてしまう。
カズマの指はお腹を伝い、濡れ始めたそこを撫でる。
膨らんだクリトリスや、愛液を溢すそこへは触れないようにしながら。もどかしくてカズマの手を掴んで、触って欲しい場所に持っていこうとしたら、軽く振り払われてしまう。
「洗ってるだけ、だからなぁ」
そんな意地悪な声が耳に響いてきた。
もう俺の気持ちなんて分かってる癖に、カズマはとことんまで焦らすつもりなんだろう。こうなったらこっちも意地なので、耐える方向に気持ちをシフトさせとく。思い通りにさせてたまるものか、と。
けれど、その誓いも長く続かなかった。
もう、ものの数分で限界ギリギリ。
我慢し過ぎで馬鹿になりそう。
カズマはすっかり俺の弱点を把握してるらしく、的確に弱い所ばっかり弄ってくるのだ。それも微妙な力加減で達さないようにしてる。ただ焦らして、焦らして、焦らしてくる。
熱くなりつつあるお腹に意識を向けてると、いつの間にかカズマの手がお尻を撫で回し始めていた。けれど次第にカズマの手はお尻を揉んだり、割れ目をなぞるようになって・・・・ついには不意討ち気味に割れ目の奥へと潜り込んでくる。
「ちょっ、やだ、汚いからっ」
「まぁまぁ、一回温泉入ったしな。うん」
「まぁまぁじゃっ、ひゃぅ!」
カズマの指がお尻の穴を押した。
焦らすように、入るか入らないかぐらいの力で。
ゾクゾクするような刺激が背筋を這い上がってくる。気持ちいいとはまだ言えないけど、最近カズマに教えられた刺激は体を火照させるには十分で頬が熱くなってしまう。
「入れるぞ」
「ッッッッん、んん!」
にゅるり、と指がお尻の穴に入っていった。
同時に異物が入り込む感触がイメージと共に頭に入ってくる。奥へと沈みこむ指がはっきり分かる。何処にあって、何処へ行くのか。
「っっ、ひゃぁんっ!」
不意に指が壁をなぞりながら引き抜かれた。
思わず甘い嬌声が口から溢れる。
それに味をしめたのか、指はまた穴に沈むこんできて、壁をなぞりながら外へと飛び出す。何回も繰り返されるそれに、背筋を昇る刺激にどうしても甘い声が漏れて、少しずつ音は厭らしさを増してく。
じゅっぽ、じゅっぽ。
そんな音が俺のお尻の穴から聞こえてくる。
馬鹿なあそこもじんわり濡れてきた。
襲ってくる刺激に座って居られなくて崩れるように四つん這いになると、指が引き抜かれたそこへ硬くて熱い物が押し当てられた。
「カナデ、入れるぞ」
「ふぇっ、らっ、らめっ、ひゃぅ!んぁ!」
一気に熱く滾るそれがお尻の奥へと差し込まれた。
突然全身を走った刺激に目がチカチカする。
呆けていると、差し込まれた異物がゆっくり引き抜かれていく。きゅっと締まった、お尻穴を一杯刺激しながら。
「ああああっ!やっめ、へ!やらっ、やら!くりゅ、しゅごいのっ、きちゃうかりゃっ━━━━んんあああ!」
ズンっ、と。
また奥へと差し込まれる。
頭を駆け巡った快感に、声が出ない。
カズマはそんな俺のことはお構い無しに、またゆっくり腰を引いて━━━━━強く叩きつけた。お尻の肉がカズマの体にふれてパァンと音をあげる。
「んぁ、かずっ、まっ!やっ、やん!」
「カナデっ・・・!カナデっ!」
何回もカズマのソレがお尻の穴に出し入れされる。
本当はえっちする場所じゃないのに。
汚い場所なのに。
「あんっ!あん!ふっ、にゃっ!んんん!んぁ!」
それなのに一杯えっちな音がなってる。
駄目なのに、声が止まらない。
気持ち悪い筈なのに、体を駆け巡るビリビリしたそれは気持ち良くて堪らない。嫌な筈なのに、打ち付けられる度、走る刺激が嬉しくて、幸せで、蕩けそうになる。
「カナデっ、出すぞ!一番奥に出すからなっ!締め付けろ!」
そう言ってカズマはそれまで以上に強く、腰を打ち付けてきた。深く突き刺さった瞬間、痺れるような刺激が体を駆け巡った直後、差し込まれたソレから灼熱が吐き出された。火傷しそうな程熱いそれが、お尻の奥で生き物みたいに跳ね回る。それは頭を真っ白にさせる程に刺激的で、俺は心地よさと共に床に身を預けた。
「・・・・カナデさん?あの、大丈夫?」
心配するような声が聞こえる。
俺は頑張って声のする方へ視線を向けた。
文句を言ってやる為だ。
「ばぁーか。らいじょぅふじゃ、にゃいにっ、きまっへるだりょぉ。ありゃぅ、ひゃけっへ、ひったのに」
「悪かったってば、あんまりにも可愛くて。つい」
「ばぁか」
頬を膨らまして抗議すれば、カズマは俺を抱き起こして、そのまま抱き締めてくる。その抱擁は普段のひ弱さのイメージは何処へやらと言わんばかりに力強い。
「風呂、もう上がるか?」
優しい声に、俺は少しだけ考えて首を横に振った。
約束した訳ではないけど、一緒に入れるなら入りたかったのは俺も同じだから。
「すこし、このままで、いさせて。やすんで、らいじょーぶに、なったら、いっしょにはいろ?おれも、かずまとはいりたい」
そう伝えるとカズマに唇を奪われた。
情熱的な、舌を絡め合うキス。
「やすみ、よこせ、あほぉー」
そんな文句が口から出たのは、息が苦しく成る程口の中を蹂躙された後だった。