※この作品はR-18です。

この素晴らしい世界に居座るTSド変態野郎にも祝福を   作:らいじゅう

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このすば三期はないかなぁ・・・無さげだなぁ。


えっ、また問題事ですか?退屈しませんね。

ゆんゆんカズマの赤ちゃん欲しいんだけど問題から暫く。ちょっとした路地裏にてカズマから熱い接ぷ・・・・・説得をされた後、改めて話を聞いてみればゆんゆんの勘違いだった事が判明した。ゆんゆんが狂行に走ったのは二通の手紙が原因だったそうだ。

 

ゆんゆんの元に届いたそれは一通は父親からの近況報告、もう一通が暴走の原因である予言の手紙。内容は簡単にいえばゆんゆん達の故郷である紅魔族の里が魔王軍によって滅ぼされ、生き残ったゆんゆんとアクセルの街で出会ったヒモ男との間に出来た子供が、魔王を倒す英雄になるよ━━━━というものだった。それでアクセルの街で出会った人の中で一番それっぽいカズマにそんな事を言ったらしい。

ところがだ、その手紙調べてみれば予言と思われたそれはゆんゆんの友人が書いた完全フィクションの小説の一篇だったそうで、予言でも何でもなかったらしい。

事実に気づいたゆんゆんは手紙を消し炭にした。

 

まぁ、もう一通の方が少し問題だったが。

 

手紙は簡単にいえばゆんゆんの父親が娘に宛てた近況報告なのだが、内容が些か不穏であった。

何でも以前より紅魔族と仲が険悪だった魔王軍が、紅魔の里を本格的に攻める為に近場に軍事施設を建てて準備してるとか。それも状況が宜しくないのか、相討ち覚悟!みたいな事も書かれていた。

 

話を聞いためぐみんは紅魔族がそんな簡単に負ける訳もないと少し余裕ぶっていたけど、内心は少し心配なのか里帰りするつもりのゆんゆんの事をチラチラ見てた。

そんなめぐみんの姿に、何とも言えない顔をしたカズマが俺に許可をとるように視線を向けてきたので「好きにしろ」と声を掛ければ、何やかんやお人好しのカズマは紅魔の里行きを決定。俺達はアクセル行きの馬車をキャンセルしてそのままゆんゆんと共に紅魔の里へ向かう事にした。

 

とはいえ、こちらは何も準備していないし、何よりアクセルの街で進めてるライターの件も様子を見に行ないといけないので出発は翌日に持ち越し。もう一晩アルカンレティアに泊まる事になった。トンチンカンの三人は。

 

 

 

 

 

 

 

 

「むっ、随分と遅いお帰りだったな。店長。おっと、そこにいるのは穢れに穢れきった爛れた性活をする変態小娘と、毎晩発情した犬の如く女に股がり腰を振る種馬小僧ではないか。貴様らも一緒という事はライターの件━━━━━ぐはぁっ!!?」

「色即是空、悪霊退散ッッッッ!!!」

 

貧乏店主のテレポートでアクセルの街に帰ってきた俺達はそのまま貧乏店主の店に向かった。旅支度の為でもあるし、例のライター販売の件で確認する事があった為だ━━━━なのに、そこには何故かエプロン姿の腐れ悪魔がいた。なので当然、速攻で聖水の瓶を叩きつけてやる。少ないけど、持ち歩いてて良かった。

 

止めに大瓶を取り出すとカズマが間に割って入って止めてくる。事情を聞けば、これが例の店員らしい。

 

「大丈夫なのか?こいつ、本物の腐れだぞ」

「ああ、まぁ、外道で腐れなのはそうなんだけどな?一応今回の件では色々手配して貰ってるし、アクセルでの販売に関してもちゃんとして貰ってる。だから、な?」

「・・・・・・はぁ、分かった。もう持ってないし、攻撃は止める。でも今度からこの畜生と何かする時は呼べよ?確認するから」

「おう、そうする」

 

 

「貴様ら、我の前で堂々と腐れだの、畜生だの、外道だのと好き勝手に呼びおって・・・・良い度胸だ、まった━━━━━ぐぅっ!?貴様っ、まだ持っておったか!!悪魔を謀るとは貴様も大概ではないか!!」

 

ちっ、死ななかったか。

 

最後の聖水を使い終わった後、改めて販売準備の状況を確認。俺達が旅行を満喫してる間、製造ルートからの連絡窓口となっているバニルは、資料片手に今の進捗状況を伝えてくる。聞いた所だと特別な問題はなく順調そのもの。当初に予定していた販売数も直に確保出来るとの事。

 

ただ一つ誤算があったとすれば宣伝用で冒険者に流したライターが予想より反響を呼んでいる事くらいだった。その反響は大きく既に初回販売の予約は締め切り、次回納入分の予約まで埋まる寸前だとか。

 

魔法のある世界で何だってこんなにライターが売れるのか疑問だったが、バニル曰く魔法があるからこそ売れるのだという。魔法という特異な技術が発展した事によって、俺達でいう科学という分野の発展が大分遅れてるそうだ。魔道具という製作時や使用時に魔力を必要とする道具は数あれど、こうした魔力にまったく依存しない道具というのは取り分け珍しい物なんだとか。

 

今回のライターは魔法を使えないジョブについてる者、魔力が弱く低級魔法も使えぬ者、魔法と関わりを持たない一般市民にとって、魔力なしで簡単に炎を産み出せるライターという道具は非常に画期的らしい。

魔法で火を付けられない者達がそれまで火打石を使っていた事を聞けば、売れる理由にも納得がいく。

 

「ライターなんぞなくともティンダーという初級魔法で十分、と思う者もいるだろうが━━━━実際に魔法を行使する者の大半はスキルポイントの無駄とこれを取得していないのだ。仮にこれを取得していても、だ・・・・危険性も何もない平時ならいざ知らず、旅の最中やダンジョン内では非常時に備えて魔法を行使する者は魔力を温存する傾向がある。ティンダーの魔法すら節約し、火打石で焚き火の火を点す連中は決して少なくないのだ」

 

現状カズマは強力な魔法を使えないから魔力の温存についてそこまで考えないが、出来る事が増えれば当然そうなっていくだろう。切り札があるに越した事はないのだから。

 

「一度利便性を理解した客はライターを手放せなくなる。これまで火打石を打ち付けて、魔力を消費して産み出していたそれを、指先のワンアクションのみで作れるのだからな」

 

ニヤリと笑う姿は正に悪魔そのものだった。

 

「そして何より、これが使い捨てタイプであるという事がまた素晴らしい!ははははは!!まったく持って笑いが止まらぬわ!!一度購入したが最後、燃料が切れる度に何度も買い直す必要があるのだからな!!」

 

高笑いするバニルを眺めながら『ここまで読んでカズマはライターを作ったのか?』なんて思い、ちょっと期待して隣へ視線を向けたが・・・・それは違うらしい。なんか分かりやすく関心したような顔してる。期待し過ぎたか、うん。ん?んーん、何でもない。こっちの話だ、気にするなカズマ。

 

それから販売に関しての打ち合わせを済ませ、旅に必要な道具の購入を始める。と言っても、ここでの買い物は殆んどない・・・・どころか皆無に近い。それと言うのも品揃えが極端なのだ。貧乏店主の店の品揃えはそう悪くない。たまにえげつないポンコツ商品があるけど、基本的に性能はそう悪くない魔道具ばかりなのである。

だがその性能の高さ故に、如何せん値段が高いのだ。魔法薬一本が平気で百万エリスとかする。

 

貧乏店主が貧乏店主である理由が正にこれだったりする。中級者や上級者の冒険者ならば喜んで買う商品も、初心者の集まる街では見向きもされない。需要と供給がまったくといって良いほど噛み合ってないのだ。

 

「アンデット避けの魔道具ね・・・」

「お目が高いな、性欲モンスター。そちら中々の優れ物だ。蓋を開けるだけでアンデットを寄せ付けない神気が半日ほど漏れ続けるアイテムだ。効果は抜群。特別デメリットはないが、使い捨てタイプである事と、値が張るのが傷といえば傷だろうな」

「幾らよ?」

「一本、お値段たったの百万エリス」

 

そっと、俺はそれを棚に戻した。

 

「待て待て、小娘。考え直せ。買っていって損はないぞ。お前達の仲間にやたらアンデットに好かれる頭のおかしなのもいるだろう?保証しよう、必ず役に立つ。今ならこの見通す悪魔が予言も一つプレゼントしてやろう」

「本音は?」

「こんな馬鹿高い上に在庫スペースを圧迫するだけのゴミ、誰も買わんから1ダースまとめて買っていけ」

「酷い本音だな・・・・ふぅむ」

 

しかし、アンデット避けは悪くない。

アルカンレティアの道中のような夜間のアンデット襲撃も起きない訳だからな。水色がいる以上、今後も悩まされる事だろうし。

 

「1ダースまとめて50万エリスなら買う」

「鬼か貴様。それでは流石に売れん。最低でも1000万エリスが限度だ」

「冗談よせ、1000万なんて大金払えるか。俺はお前の在庫処分に協力してやろうと思って善意で言ってるんだ。本来なら捨て値同然で処分する物だろ?」

「ゴミとはいったが、実際買い手は幾らでもいる。勘違いするな、我はサービス精神で提案しておるのだ。確かに値は張るが効能に関しては我お墨付きの一級品。この値段で買えるのはここだけだ。他所に言ってみろ、王都ならば200万エリスはくだらんぞ」

「だったらそこに買い取って貰えよ。わざわざ俺達に売り付ける必要もない。・・・・こんな話知ってるか?最近な、アンデット系の討伐依頼は落ち着いてきてるんだってさ。今月なんて別支部からの委託依頼の中に、ただの一件もそれがないらしくてなぁ。なんでも?モンスターにも出現周期があるらしくてさ、今年はアンデット系は出現率が低いってのがもっぱらギルドの予想らしいんだよなぁ・・・・・買い取って貰えば?王都でも、何処でも。買い取って貰えるなら。使用期限過ぎる前に買い手が見つかると良いな。応援してるよ、ははは」

 

優しい笑みを返すとバニルが舌打ちした。

その様子を見て心配して見にきたカズマがそこら辺で止めとけというけど、この取引はどちらにとってもそう悪い話ではない。大丈夫だと返して反応を待つ。

少ししてバニルは額を指で何度かトントンと叩き、溜息を吐きながら肩を竦める。

 

「貴様も大概性格が悪いな。・・・・・1ダース買うなら600万エリスだ」

「高い高い、出しても100万」

「馬鹿を言え、550万」

「150」

「安過ぎる、500万」

「200、これが限度だ」

「話にならんな、他を当たる」

 

話を打ち切ろうとしたので「そっか、残念だ。見通す悪魔さん」と言葉を掛けるとしかめっ面がこっちを向いた。見通す悪魔ともあろうやつが、これから定価で売れる可能性のある物に対して値段交渉なんかする訳がない。つまり、これはそういう物。

 

「どうする?200。こっちもサービス精神で言ってるんだぞ。これからもお付き合いのあるこの店の為に、本来捨てるだけの物に200も払うとって言ってるんだ」

「貴様に持ち掛けたのが間違いだったな。それで良い。きっちり持っていけ。持ち合わせでは足りまい、一筆したためて貰うぞ」

「そうしてくれ、銀行には伝えておく。で、予言は?」

「・・・・・貴様、本当に人間か?悪魔の類いではなかろうな」

 

呆れたような溜息をついて、バニルはカズマを見つめた。

 

「貴様はこの旅の目的の地にて、仲間の迷いを打ち明けられる時がくる。貴様の言葉次第では、その仲間は自ら歩むべき道を変えるだろう。汝、よく考え、後悔のない助言を与えるようにな」

「ん?なんだ、そりゃ」

「我から言えるのはそこまでだ」

 

それだけ言うと、バニルはこっちも見てきた。

 

「なんだよ?」

「貴様にも助言をくれてやる。汝、この旅の終わりにて大きな転機を迎えるであろう。選択はいく通りもある、よくよく考えて後悔なき選択する事だ」

「・・・・それだけ?」

「貴様の未来は見通しづらい、それが限度だ。ほら、買い物は終えたであろう、さっさといね。疫病神め」

 

アンデット避けの魔道具を持って追い出されるように店を後にした俺達は諸々の準備を済ませ、日暮れ前には一旦家へと帰った。

 

一晩明けたらまた旅の始まりだ。

聞いた話だとアルカンレティアから紅魔の里への道中は危険なモンスターがそこそこいるらしいので、安心して眠れるのはまた暫く先になるだろう。

だから今夜は柔らかいベッドでゆっくり━━━━と思ってたんだけど、一つ屋根の下、男女二人きりで何も起こらない訳もなく・・・・。

 

 

 

「んっ、ちょ、カズマ♡明日からまた大変なんだぞ?」

「まぁまぁ、な?」

「なっ、じゃにゃぃ♡もぅ♡」

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