目が覚めたのは、硬い瓦礫の上だった。
体には冷たい雨が降りかかり、自分が冷たいと感じていることに驚く。たしか私は、体がバラバラになって死んだ筈だけど。
『ひっ』
右手を顔の前に掲げる。それを見て、私は短く悲鳴をあげた。つぎはぎだらけの小さい手。縫合の痕は見当たらず、どうやってくっついているのか謎の右手。
まるで、バラバラになった右手のパーツを組み合わせただけのような印象を受ける。
『ああよかった。ようやく目覚めたね』
頭の上から声がかかる。少し顔を動かしてそちらを見れば、そこには黒いスーツに身を包んだ男性が立っていた。
『おはよう華ちゃん。いや、今は夜だからこんばんはかな?』
その男性は、私を見据えて笑みを浮かべた。見る者すべてが、恐怖で背筋を粟立たせるような──そんな笑顔を。
『……こん、ばん……は』
『おや。すごいね、繋ぎ直したばかりだというのにもう喋れるのか。どうやら君には適性があるようだ』
男性は手を差し出す。私はそれを掴んで立ち上が──れなかった。
立とうと脚に力を込めた瞬間、
『ふぎゃっ』
つぶれた猫のような鳴き声をあげて、私は積み重なった瓦礫の上に倒れ込む。その時ちょうど運悪く、尖った瓦礫が私の脇腹を貫いた。
痛みは無い。
深々と刺さる、というレベルを越えて貫通しているのに、私の体は痛みを感じていなかった。
『無理はしない方がいい。アライブ、頼めるかい』
『はい、先生』
男性が声をかけると、私の体はひょいっと誰かに持ち上げられた。貫通したお腹の傷口から、ドグドクと温かいものが溢れているのを感じる。
痛みは感じないのに、温かいとか冷たいとか感じるのは、なんか変な感じだ。
『あ……ぅ……だ、れ……?』
『僕の生徒の一人だよ。もうすぐ卒業の逸材なんだ』
アライブと呼ばれた青年は、私を赤ん坊のように抱えると指の先を噛み切って血を流し始めた。
それをお腹の傷口に垂らして、傷口を閉じる。するとその傷口はピタッと、糊でも塗ったかのように傷のまま閉じたのだった。
『凄いだろう? 彼の血は──というより、彼の個性は特殊なんだ。君の体を組み立てたのも彼なんだよ』
その後も青年は私の右足に血を塗りつけ、そこに取れた右脚をくっつける。
人間の体が、こんな接着剤でくっつくみたいに簡単にくっついてもいいんだろうか。そんな疑問が、泡沫のように浮かんでは消えていく。
でも、そんなことは些細なことだった。
(カッコいい……)
私は心の底から見惚れていた。
目の前の、アライブと呼ばれたこの青年に。
俗に言う一目惚れというやつだ。
『どうぞ』
『ありがとう』
私の体が、青年の手から男性の手へと受け渡される。もっと抱かれていたかった、なんて思ってしまう辺り、相当アレだなと自分で自分に苦笑する。
『早速だが、君に名前をあげよう。それが僕が君にあげる、最初のプレゼントだ』
これからはそう名乗るといい。
彼岸から彼を見守る、美しい華になっておくれよ。
『……ひ、がん……は……な……』
これが、私の最初の記憶。
この世に生まれた──いや、この世に生き返った
────────────────────
もう覚えていないけれど、僕には家族がいた──気がする。まあ、最低でも父さんと母さんはいたと思う。じゃないと産まれてこれないからね。
「…………」
「大丈夫?」
「は、はい。もちろんですとも」
トガちゃんたち三人にはもうひとつの部屋に移ってもらって、今現在の僕はハナちゃんと二人っきりだ。
流石に、他人の目の前でおっぱじめるほど常識はずれではなかったらしい。かなり外れている気はするけど、まぁ僕が言えたことじゃないか。
「では早速」
二人っきりになってからはや三十分。お互いにベッドに座ったまま特にアクションも起こさないで時間だけが過ぎていた。
しかし、ようやく始まるようだ。ハナちゃんは上着を脱ぎ始め、おそらく勝負下着であろう薄緑色のスポブラとパンツを僕の眼前にさらけ出す。
パンツの中心は、既にお漏らしをしたのかと勘違いするほどに濡れていた。
「どうでしょうか、アライブ様」
「どうって言われても……トガちゃん以外だと初めてだし、よく分かんないかな」
強いて言うなら、ハナちゃんはぺったんこだ。彼女とは比べるべくもなく、その胸は平坦極まっている。
まあ、体型がそもそも小学生みたいなものだし、外見に合っているといえばそうなんだけども。
「華ちゃんは、セックスするの初めてなの?」
「いえ、初めてではありません。信者の方々の中にも、私のように貧相な体に欲情してくださる方がいらっしゃいまして」
「ってことは結構してるんだ」
「私の体程度で入信してくれるならば安いものです。綺麗な体でなくて、アライブ様には申し訳ありませんが……」
別に全然気にしないけども。僕には彼女の処女だけで十分だし。
そんなことを考えていたら、ハナちゃんはスポブラのホックを外してその少しだけ膨らんだ胸を外気に晒した。
ほとんど脂肪が乗っていない、つるぺたな胸。その先端にはピンと屹立した、ピンク色の乳首が鎮座していた。
「ヒミコ様のような大きさはありませんが、感度は抜群ですので」
「トガちゃんはおっきくて感度抜群だけどね」
乳首いじるだけですぐイッちゃうからねー、彼女。まあそこが可愛いんだけどさ。
「じゃあ弄るよ」
「は、はい」
いつも彼女に愛撫をするように、ハナちゃんの胸にむけて手を伸ばす。
ゆっくりと、壊れ物を扱うように僕はハナちゃんのちっぱいに触れた。
「んんっ……!」
「わ、ホントに敏感だねー」
乳首を摘まんだだけなのに、ハナちゃんは体をビクビクと痙攣させて股から小さく潮をふいた。
これは確かに、彼女に勝るとも劣らない敏感さ。ブラジャー無しで服着たら、歩くだけでイッちゃうんじゃなかろうか。
「アライブ様に触れられているから……というのもあるかもしれません……」
「あー、女の子って気持ちが大事だってよく聞くからねぇ」
気持ちの高ぶり──つまりムードが大事ということで。後は、相手にどれだけときめくか、という部分も重要らしい。
だとすると、いっつも愛液ドロドロな彼女は僕にときめいてくれてるってことになるのかな? だとしたら相当嬉しいんだけど。
「んっ……ふぁっ……ひぐっ……!!」
乳首の先端を指の腹でなぞり、そのまま側面を伝って乳輪へ。そしてそこを円を描くようになぞってやれば、ハナちゃんは涎を垂らしながら恍惚の表情に染まっていた。
マジで感度が抜群すぎる。
一周しただけなのに、もう二回はイッてる。流石は自分で言うだけのことはあるね。
「はむっ」
「んひぃっ!? ひあぁぁぁっ……!」
弄っていた手を離し、勃起した乳首を口に含む。そのまま一気に舌を動かして、ハナちゃんのそれを滑らかに愛撫していく。
するとハナちゃんは体をビクビクと震わせ、手足をピンと張る。直後、ごぽごぽとおまんこからおびただしい量の愛液が溢れ出してきた。
むわりと、二人の間に濃いメスの匂いが充満していく。彼女とはまた違った、花の蜜を思わせるねっとりとした愛液。
「はぁっ、はぁっ……!!」
「うわぁすごいね……れろっ」
パンツ越しにハナちゃんの股に触れ、指先に絡まった愛液を舐めとる。
見た目通り、舌に絡み付くような、ねっとりとした粘性をもった愛液だった。
「下準備は万全かな。じゃあ寝転がって?」
「は、はぃぃ……!」
僕が指示した途端、彼女は下着を脱いでベッドに寝転がる。ころん、とその小さな体が可愛らしく転がる様は、彼女とはまた違った愛らしさを感じてしまう。
まぁ、事ここに至っても、僕の体はあまり興奮を感じていないのだけれど。
その証拠に、ズボンの中に納まった肉棒はずっと半勃ちを維持している。彼女とするときのような、ギンギンに勃起しているという感じではない。
「こ、これで宜しいでしょうか、アライブ様……!」
「うん、いい眺めだね。充分エロいよ」
「はぁぅっ……!!」
でもまぁしかし、エロいことはエロいのだ。生理現象として、肉棒は挿入できるくらいの固さを維持してしまっている。
悲しいかな、人間の性欲とはこういうものだと思い知られる。男は狼って誰かが言ってた。
「これなら挿れられるかも」
僕は服をすべて脱ぎ、半勃ちした肉棒をハナちゃんの眼前に晒す。一応は挿入可能な固さを維持しているそれを、ハナちゃんは躊躇いもなくその小さな口で咥えた。
「はぷっ!」
「おぉ」
物怖じもせず、肉棒の亀頭をすっぽりと咥え込むハナちゃん。
これは……トガちゃん程じゃないけどフェラ慣れしてる動きだね。信者の人とヤッてるってのは本当らしい。
「れろっ、れろれろっ、ちゅううううっ! ちゅぽっ、ちゅぽっ、ちゅぽっ!」
「んぐっ……こりゃすごいね……」
亀頭の先端から順に丁寧に舌を這わせ、満足すること無く強烈バキューム。そこから鈴口へと狙いをすませて小刻みにバキュームキスの嵐。
これは強烈だ。トガちゃんの極上ちうちうフェラで鍛えられていなければ、即射精間違いなかっただろう。
「ちゅうううぅ……ぽんっ! はぁっ、はぁっ……どうでしたか、アライブ様っ!」
「凄く気持ちよかったよ。出ちゃうかと思った」
「ほ、本当ですかっ!」
なんだろう、ハナちゃんに犬耳と尻尾が生えてるように見える。
意外と忠犬タイプなのかな? 初めて会ったときは、他人に従うイメージがなかったんだけど。意外な一面だ。
「で、では、出すならば是非こちらに! アライブ様の子種っ、精子っ! 私のぐちょぐちょおまんこに、お情けザーメン注いでくださいっ!!」
ぷっくりと肉付いたおまんこを、くぱぁっと割り広げてハナちゃんはおねだりを始める。左右に割るだけで、その間には粘ついた糸が引き湯気が昇る。
それだけで、その膣内がどれだけアツアツでトロトロなのかが窺えた──っていうか濡れすぎでしょ。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「あっ❤️」
ずちゅん、と。実に呆気なく、僕の肉棒はハナちゃんの膣内に納まった。
その瞬間、ハナちゃんは両手脚をピンと張り、おまんこから特大の潮を噴き上げた。
「んぉおおおおあああぁぁぁぁっっっ!?!!!?!」
ぶしゃああぁっ、と。天井まで届くほどの潮が噴き上がる。それはまるで、鯨が見せる本物の潮噴きのようで。
それに合わせて、膣内が蠢くように蠕動する。まるで肉棒だけが触手に呑み込まれたかのような感覚だ。触手に呑み込まれた事、ないけど。
「はっ!? はっ!? んおっ!?」
驚いたような表情で、ハナちゃんは自分が噴き出した潮を見る。伽藍堂な──虚ろな──瞳が、驚愕と困惑で少しだけ揺らいだのを、僕は見逃さなかった。
一拍おいて、頭上から生暖かい雨が降ってくる。
それは一滴一滴が濃厚なメスの匂いを放っており、純情な少年ならば嗅ぐだけでイってしまう事だろう。
「大丈夫?」
「はっ……はひっ……だ、だだ大丈夫、れす……!」
いや、全然そうは見えないんだけど。表情はだらしないアへ顔で、腰はマッサージ器のごとく震えている。
手足はピンと伸びて緊張したまま戻ってこないし、今もなお結合部からネバネバの愛液が湧き水のように溢れている。
これのどこをどう見れば大丈夫に見えるのか。
「え、ええ遠慮なしゃらず! お、オナホに、情けは無用ですっ! 遠慮無く、お、犯してくだひゃいっ!」
呂律も怪しくなってきた。まあ、ハナちゃんがお望みならそうしてあげようか。
「じゃあ犯すよ。遠慮無く行くけど、準備オーケー?」
「は、はいっ! おもいっきり私を──へぴゅっ」
ドコン、と。まだ先端しか入っていなかった肉棒を、無理やりハナちゃんの体にねじ込む。根本まで、余すところ無くみっちりと。
しかし、やはりというか僕とハナちゃんでは体格差が大きくて、挿れた瞬間にはもうお腹の方がボコッと膨らんでしまっていた。
「おぎぉっ…………おっ…………!!」
ハナちゃんの瞳が、グルンっと上を向く。白目になったハナちゃんは、口の端からブクブクと白い泡を吹き出して意識を飛ばした。
やっぱりか。というか、まだ半勃ちなんだけど。これじゃあ僕が本気で勃起したら、ハナちゃんは命の危機だったかも。割りと真面目に。
「まぁ、遠慮しないでって言ってたし……いいよ、ねっ!」
「おぶぉっ!?」
おまんこの入り口まで戻り、そこからまた一気に最奥まで肉棒を突き入れる。
何度も何度も子宮口を突き上げて、ハナちゃんのおまんこを蹂躙していく。
ついでに空いた両手で両乳首を捻りあげてみれば、意識は無い筈なのに結合部からぷしゅっと潮が噴き出した。
「お"っ、お"ぼっ、お"ぶぇっ!?」
「あー、うん。だんだん気持ちよくなってきた」
やっぱり人間の体って正直だなぁ。与えられた快感には実に素直に反応してしまう。僕が彼女以外で興奮できなくても、体の方はこうしてハナちゃんに精を吐き出そうとしてしまっている。
でもまぁ、彼女からセックスの許可は貰ってるわけだし、別に射精してもいいよね? 後で殺されるかもしれないけど、それはそれで。
「イクよっ、華ちゃんっ」
「あ"────っ!?!?!!?」
ドズンッ、と。一際力強くハナちゃんの子宮口をノックした瞬間、僕は勢いよく射精した。
真っ白な精液が、勢いよくハナちゃんの子宮を蹂躙していく。トガちゃん程じゃないけれど、結構な量を射精してしまった。
「はっ……! あっ……! あぅ……!!」
全身をビクビクと痙攣させながら、ハナちゃんは快楽に浸っている。顔はだらしなく蕩けて、虚ろな瞳で虚空を眺めている。
僕はそんなハナちゃんを持ち上げ、対面に座るように置いた。そして、その小さい体を腕の力だけで上下に動かす。そう、まるでオナホみたいに。
「んひぃっ!?」
この体勢だとより深くまで肉棒が刺さって、感じる快感も大きくなる。
お腹がよりボコッと膨らみ、肉棒がどこまで入っているのか丸分かりだ。ロリ体型だとこんな風になるのか。
「約束通りオナホにするよ? いいよね?」
「~~~~~っ!! はいっ! 私のくそざこおなほーるまんこ、あなた様の気がすむまで犯してくださいっ!!」
その宣言と同時に、僕はおまんこに思いっきり腰を打ち付けた。
「────はぴゅっ」
その瞬間、ハナちゃんの口から変な声が漏れ出る。
「ん"ほ"お"お"お"お"ぉぉぉぉっ!??!?!!」
続いて、獣のような叫び声。快楽から来るその咆哮は、腹の底まで響くような凄まじいものだった。
一時間くらい前まではおしとやかに挨拶をしていた筈のハナちゃんが、こうも下品で淫乱な、獣のような咆哮を発するなんて。
「……あー、僕ってギャップ萌えに弱いのかな」
トガちゃんとハナちゃんに共通して、普段は余裕たっぷりなのに、ベッドの上ではかなり淫乱に乱れるという点がある。
そこに惹かれているのかもしれない。またひとつ、救いようの無い性癖を発見してしまった。
「あ"ーっ! あ"ーっ! あらいぶさまぁぁぁ!!」
「はいはい、僕はここに居るよ」
髪を振り乱し、涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔を晒すハナちゃん。抱っこをせがむようにこちらに向けて両手を伸ばす様は、まるで本当に小さな子供のよう。
そんな可愛らしい挙動とは裏腹に、ハナちゃんのおまんこは僕の肉棒を痛いくらいに締め付けて離さない。締め付けがキツすぎて、おまんこのひだ一本一本の感触まで感じ取れる程だ。
「ぐっ……そろそろ、もう一回イクよ華ちゃんっ」
「きてっ、きてくだしゃいいいぃぃっ!!!」
我慢の限界と共に、僕は肉棒の先端から勢いよく射精をする。
ハナちゃんの子宮口にピッタリと鈴口を密着させて、吐き出す精液をすべて子宮へと注ぎ込んだ。
「ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"~~~~~っ!!!」
たっぷりと注がれた精液の濃さと熱さに驚いたのか、ハナちゃんは半ば条件反射のように僕の上半身へと抱き着いた。小ぶりなおっぱいが、二人の体に挟まれてむにゅんと押し潰される。柔らかい。
その間も脚はしっかりと僕の腰へ回されており、俗に言うだいしゅきホールドと呼ばれる体勢になっていた。
「アライブ様っ、アライブ様っ! 好きっ、好きですっ! あの時からずっと、恋焦がれておりましたっ!」
おまんこ全体で肉棒を搾り上げ、最後の一滴まで貪ろうと子宮口が鈴口を吸い上げる。
なんだろう、このとびっきりのエロ器官。トガちゃんもだけど、女の子の体にこんなエロいのが付いていて良いんだろうか。
「ヒミコ様の次で良いです! 二番目で良いです! どうか私も、アライブ様の奥さまに──!!」
目の奥にハートマークを浮かべながら、熱に浮かされたようにハナちゃんは懇願する。
その瞳には僅に命の光が灯っており、正面から見据えるハナちゃんの顔は正に絶世の美女といっても過言ではないだろう。アへってなければ、だけど。
「トガちゃんと結婚した後なら、考えてあげるよ」
「~~~~~っ!!」
そのだらしないアへ顔を更に喜色に歪め、ハナちゃんは僕の唇へとキスをする。
むさぼるような、しゃぶるような、相手のすべてを奪おうとするキス。僕はそれに少し既視感を覚える。
(ああ、そうか……)
ハナちゃんが僕に向ける感情は、僕がトガちゃんに向ける感情とよく似ている。いや、むしろ全く同じだといってもいい。
すなわち、どうしようもないほどドス黒い愛。相手のすべてが欲しいと願う、吐き気がするほどの独占欲。
それが、今ハナちゃんが僕に向けている感情だ。
「似た者同士だ、僕たち」
そんな言葉を呟いて、抱きついているハナちゃんの頭を撫でる。突然の感触に、ハナちゃんは驚いたようにバッと顔を上げた。
その顔は変わらず涙と涎でぐちゃぐちゃだが、その奥には確かに驚きの感情が見て取れる。
「そ、それは、私とアライブ様は一心同体という意味ですか!?」
「いや、そこまでは言ってない」
拡大解釈しすぎだからね。
「これはもう、ヒミコ様よりも深くアライブ様と繋がれたと言うことでは……! ああ、私ヒミコ様に殺されてしまいますっ!」
「だから違うってば」
ハナちゃんとセックスした今でも、僕の心は彼女のものだからね。
というか、この言い回しだと『知り合いに寝取られて体は堕ちても心は堕ちてないもん、って言いながらズブズブと快楽沼にハマっていくヒロイン』みたいな感じだね。実際は逆なんだけどさ。
「そこまでです」
「トガちゃん!」
「ヒミコ様!」
いきなり部屋の扉をバーンと蹴破って現れたのは、不機嫌な様子を隠そうともしていないトガちゃんだった。いや、セックスの許可出したのトガちゃんでしょ。なんでそんな不機嫌そうなの。
っていうか、もしかしなくとも部屋の外で全部聞いてたね? 赤ちゃん抱いたトゥワイスも後ろに居るし、これは間違いないだろう。
何より、トガちゃんのスカートからポタポタと愛液が垂れてきているのが、ドアの前で盗み聞きしてたっていう何よりの証拠だ。
「アライブの一番は私です。私たちの方が一心同体ですから」
「ええ、ええ! アライブ様とヒミコ様はとてもお似合いの夫婦ですとも! 私はその影に隠れて惨めに捨てられるゴミオナホール……ああ、なんて興奮するのでしょう!」
「前から思ってたけど、華ちゃん手のひら返しすぎじゃない?」
あと言動が毎回変態なんだよね。僕が言えたことじゃないんだけどさ。
おまんこから精液逆流させながらくねくねしない。腰が動いてキュウキュウって搾ってくるから。
「いい加減アライブから離れてください」
「あんっ❤️」
素早い動きで入り口からベッドの横まで移動してくると、彼女はハナちゃんを突き飛ばしてベッドに押し倒した。
その際にゅぽん、とハナちゃんのおまんこから僕の肉棒が抜け、ごぷごぷと精液と愛液が混じったブレンド汁を撒き散らしていたのは不可抗力というべきか。
「アライブも、あんなビッチにデレデレしないでください」
「いや、デレデレはしてないけど……」
「問答無用です」
「いった!? いきなり情熱的っ!」
そのまま僕のとなりに座った彼女は、流れるような動きで僕の脇腹にナイフをブッ刺した。いやー、流石に不意討ちは天下一品だね。
ただ、そのまま腕に抱きついて、おっぱいでナイフを押し込むように動くのはやめてほしいんだけどなぁ……興奮すればいいのか、痛がればいいのか、どっちがいいか全然分かんないよ。
「あなたも、用が済んだならとっとと帰ってください。今度は私がアライブとエッチするので」
「トガちゃん、いくらなんでもその言い方は酷──」
「はいっ! 用済みの使い捨てオナホールはクールに去ります!」
「──くもなかったかな。めっちゃ嬉しそうだね。あと全然クールじゃないから、その格好」
精液とか愛液とか、その他色んな液体でぐちょぐちょのハナちゃんは、その体格も相まってさながら強姦された小学生みたいになっている。レイプ目なのが、余計そう見える原因だろう。
ベッドから立ち上がったハナちゃんは、そそくさと急いで服を拾いあげる。そして、その服の中から、何やら小さな結晶のようなものを取り出した。
「ではアライブ様、ヒミコ様! いずれまた伺いますので!」
それを手のひらで握り潰すように砕くと、次の瞬間にはハナちゃんの姿はどこかへと掻き消えていた。
なんだろうね、あれ。誰かの個性で作った転移装置? だとしたらすっごい技術力だけど。
「もう二度と来ないでくださいねー」
「トガちゃん嫌ってるなぁ……」
大分嫌っているように思う。それは単にウマが合わないのか、僕が取られてしまうとでも思ったのかな。
そんなこと心配しなくても、僕の全部はトガちゃんのものなんだから心配しなくていいのに。
でも、やきもち妬いてくれたのは素直に嬉しいかな。セックス許可したの、トガちゃん自身だけど。
「まったくもう、なんで普通にセックスしてるんですか」
「トガちゃんがセックスしていいって言ったんじゃない」
「中出ししていいとは言ってませんから」
「トンチかな?」
セックスまでは許すけど中出しは許さないって、まるで厳格なカップルみたいだね。まあ、厳格なんて言葉、僕たちからもっとも縁遠い言葉だけどさ。
「嵐みたいなヤツだったな! そよ風みたいだったぜ! で、どんな感じだったんだアライブ?」
「あー、キツキツでトロトロの名器で──あたぁ!?」
「私の前で別の女の話とかしないでください」
今度は脳天にナイフが突き刺さった。なんか、ピューって漫画みたいに僕の頭から血が噴き出している。
「ごめん、ごめんってトガちゃん」
「許しません」
不機嫌そうな表情を崩そうともせず、彼女は僕をベッドに押し倒した。そのまま上から覆い被さって、僕の胸板におっぱいをむにゅんと押し当ててくる。
あー、やっぱりやわらかいなぁ。ハナちゃんの小さなおっぱいも悪くはなかったけど、僕はやっぱり彼女の爆乳おっぱいが一番好きかな。
「お邪魔みたいなんで失礼するぜ。頑張れよ、アライブ! 赤ちゃんは戴いてくからな!」
「えっ、ちょっ、トゥワイス待って……」
おっぱいの感触にボーッとしていたら、トゥワイスが気を利かせてくれたのか赤ちゃんと一緒に部屋から出ていってしまった。
残されたのは、荒い息をするトガちゃんと、全裸の僕。これはもう……そういうことですね、ハイ。
「今夜は寝かしませんから、アライブ」
上着を捲り上げた彼女は、特大サイズに育ったたわわな果実を惜し気もなく露出させた。ぷるん、と柔らかな音が聞こえた気がする。それほどのインパクト。何回も見ているというのに、全く飽きない。
「準備万端みたいですね❤️」
ギンギンに勃起した僕の肉棒を見て、彼女は先程までの不機嫌な顔が嘘のように笑顔になった。
これは……干からびるまで搾られるパターンですね?
「……お、お手柔らかにね、トガちゃん?」
「だーめ。色々搾り取るので、覚悟してください」
改めて見惚れる程の、恍惚とした笑顔。それを見て、やっぱり彼女は僕が大好きなんだと確信する。そして、僕が彼女を大好きなのは純然たる真実というわけで。
あれ、これって両想いってことじゃ?
(そっか……そっかぁ)
何ともいえない、ぽわぽわとした感覚が胸の内側から広がっていく。
好きな人と両想いってことが、ここまで嬉しいだなんて思わなかった。
「トガちゃん」
「なんですか?」
「好きだよ」
「っ……!」
正面から、彼女の目を見つめながら、ハッキリとそう告げる。これは嘘偽らざる僕の本心。彼女という存在そのものに、僕は呆れるほどに惹かれている。
その体に、その心に、その在り方に。僕はどうしようもないほど独占欲を抱いている。好きだ。何度言っても足りないほど、僕は彼女が大好きだ。
「……そんなこと、とっくに知ってます……」
「えっ?」
顔を真っ赤に染めて、彼女は呟く。
「私も……私も、大好きですよ──アライブ❤️」
恥ずかしそうに、照れくさそうに、僕の頬にキスをしてくれた。
ああ──長い夜になりそうだ。
全身に滾る獣欲を解き放つために、僕は彼女を優しく抱き寄せたのだった。