最近、彼女がご機嫌なのである。
ベッドに寝転がって鼻歌なんか歌っちゃって、とても楽しそうなのだ。
よく泊まるというレベルを越えて、もはや常連となってしまったビジネスホテルの一室。そのベッドに、僕と彼女は二人仲良く寝転がっていた。
「ふんふふん、ふーん♪」
数日前にネットでとある動画を見つけてからと言うものの、毎日のようにそればっかり見ている彼女。
そのせいで日課のエッチが少なくなってるっていうのは、結構由々しき事態だと思うんだけどな。
「ねぇ、この間からずっと何見てるのさ」
暇をもて余した僕が近づいて腰に手を回せば、彼女はにんまりとした笑顔をこちらに向けてくれた。
「ん~? アライブも見ますか? とってもカッコいいんですよ~」
「カッコいい……?」
ヒーロー番組でも見ているのだろうか。でも、彼女のセンスってちょっと普通の人とズレてるからなぁ。
はい、と手渡されたスマホを覗き込めば、何かの動画を再生しているようだった。
画面に流れる文字の1つを口に出してみる。
「……ヒーロー殺し?」
「そう! ステ様ですよ!」
ステ……様ぁ?
なに、その敬称。心なしか声も弾んで嬉しそうだし。そんな彼女の様子に若干不機嫌になりつつも、僕は手元のケータイに視線を落とす。
動画は依然再生されており、そこにはヒーロー殺しと呼ばれた人物の経歴やら何やらが映し出されていた。
「本名、
「そう、ステ様です!」
うん、分かったから。だからいちいちステ様連呼しないで。なんだか嫉妬の炎が巻き起こりそうだから。
僕なんか一度だって様付けされたこと無いし。そりゃあ、僕と彼女はそういう間柄じゃないけどさぁ。
今度プレイの時に頼んでみようかな……いや、やっぱりいいや。また変態って怒られそうだ。
「ヒーローの定義……ヒーロー回帰……ふーん、面白いこと考えてるんだね」
「ねっ、ステ様カッコいいよね!!」
ソウダネ。うん、ちょっとこのステインとか言うヴィランボコボコにしてこよう。
え、もう捕まってる? 知るかそんな事。彼女の心をここまで独占しておいて只で済むと思うなこらぁ。監獄に乗り込んででもボコボコにしてやるからな。
「むぐぐ……」
「あら? どうしました、アライブ」
内心嫉妬の炎で荒れ狂う僕に向けて、事の元凶はキョトンとした顔でこちらを見つめていた。
「いやなんでも……強いて言うなら──トガちゃんの興味をここまで引けるこいつが、めちゃくちゃ羨ましいだなんて一ミリも思ってないんだからねっ!」
「全部言ってますよ。あとそれ、ラノベのタイトルみたいですね。売れなさそうです」
僕は買うよ? トガちゃんって単語が書いてあったら即刻三十部くらい買うよ? そんで毎日一冊ずつ購入して額縁に飾るよ?
そんなことを考えていたら、またしても彼女がジト目でこちらを睨んでいた。これはまた考えを見透かされたっぽい。
「キモいです」
「ほらー、やっぱりー」
エスパーか。彼女はエスパーなのか。エスパータイプなのか。
このままだと色んな人の心を読めちゃいそうだなぁ。そんな事出来たら恐ろしいを通り越して神々しいよ。
ハッ……やっぱり彼女は天使……いや、それより上の女神だったのでは?
「相変わらずですね、アライブは。あと、誰でも読める訳じゃないですよ。あなたの考えてることだから分かるんです」
「えっ……それって……」
彼女が僕の事を想ってくれたってこと? それってもしかして、彼女も僕の事を好きってことじゃ──
「ほら、アライブって物凄く単純ですから」
「ですよねー」
知ってたよ。でもそんなハッキリ言わなくても良いじゃん。ちょっとぐらい夢みさせてよ。
深い絶望に襲われる僕の横で、ニコニコと無邪気な笑みを浮かべている彼女。ああもう、こんな時でも可愛いんだから。
「まるでお猿さんみたいな思考してますもんねー」
「それは言い過ぎじゃない?」
僕はキチンとした人間なんですけど。進化に失敗した類人猿モドキとか、いくら彼女が可愛くても言っていい事と悪い事があるよ。
ちょっとカチンと来たので、僕は寝転んだ状態のまま彼女のおっぱいに手を伸ばしてみた。
「ひゃっ!?」
向かい合った彼女の口から、驚きの声が漏れる。しかし、その中に若干の艶やかさがあったのを僕は見逃さなかった。
「感度よくなったよね、トガちゃん」
「んっ、ひぅんっ……あんっ!」
彼女のおっぱいを揉みしだき、制服越しに乳首をカリカリと引っ掻いてあげる。
それだけで彼女の乳首はムクムクと屹立し、制服越しでもその全容が分かるようになってしまった。
「うわぁ、トガちゃんの乳首が制服を押し上げて……ちっちゃな山が出来てるよ。ほらほら見て見て」
「……そういうとこですよ」
「え、何が?」
「……なんでもな──ひあああぁぁぁっ!?!!?!」
彼女のセリフがちょっと気になったので、ビンビンに勃起した乳首を制服の上から捻り上げてみる。
それだけで彼女は背中を反らせて白目を向き、股間からは大量の潮が噴き出していた。
弱点とはいえ、簡単にイキすぎじゃないかなぁ。こんなんじゃ他の男に寝取られないか心配になるよ、僕は。
「ねぇ、どういうこと? 僕の何が”そういうとこ”なの?」
「は……はひゅうぅぅ……!」
「ねぇってば」
「あひっ!??!? あっ、あああぁあっ、あああっっっ──うあああぁあっ!!!??!!」
尋問と同時にお仕置きの意味も込めて、彼女の両乳首をおもいっきり捻り上げてあげた。
するとさっきとは比べ物にならない快感が彼女を襲ったらしく、彼女のおまんこからごぷっというねばついた音が聞こえてきた。
こっからじゃよく見えないが、きっと彼女のおまんこは凄い事になっているのだろう。
(これだけ離れてても濃厚なメスの匂いがプンプンするからなぁ……トガちゃん乳首弱すぎでしょ)
こうなった原因である自分の行動を棚上げして、僕は彼女の乳首を鍛えようと決心するのであった。
「じゃあ早速、乳首・ザ・ブートキャンプ、始めよー」
「はぇ……?」
体勢を変え、ぐったりと仰向けに寝転がる彼女の上にまたがり、体重を掛けないように注意しながら制服をたくしあげていく。
買い換えたばかりの小悪魔ブラックなブラジャーを少しずらせば、彼女の可愛らしいぷっくりとした乳首が僕の前に現れた。
「えいっ」
「~~~~~っ!!?!??!」
それを僕は、両方とも渾身の力で捻り上げてあげた。乳首が潰れそうな程の力で、ぐりぐりと執拗に乳首を攻めていく。
そうすれば彼女の可愛らしい顔が淫靡に歪み、声にならない声を上げながら絶頂する。
「ひゃっ、ひゃめぇぇぇぇっ!!! それっ、あたっ、あたまとけるぅぅぅっ!!!」
「溶けちゃえ溶けちゃえ」
きっと今の僕は嗜虐的な笑みを浮かべているのだろうなと、そんな風に思った。
それもこれも、彼女が可愛すぎるのがいけない。言い訳こればっかりだな、僕。
「あうっ、んぐっ、んんんんんっ……!! ああっ!!」
「うわっ」
断続的にぐりぐりと乳首を弄っていたら、突然彼女が体を起こして僕をはね除けてきた。
突然のことだったので対応ができず、体勢を崩した僕はそのままベッドから落下してしまった。落下の衝撃が背中を起点に全身へと回っていく。
その痛みに少し呆然としていたら、彼女が太もものホルスターからいくつかのナイフを取り出している光景が見えた。
「んふふっ、攻守交代ー」
「えーっと……」
ナイフを回転させながら、まるでジャグリングのようにそれらを空中で遊ばせる彼女。
よく手ぇ切らないなと感心してしまう。流石、ナイフの扱いは天下一品だ。
って、そんな呑気な感想抱いてる場合じゃなかった。このままだと僕の命がマジでマッハなんですけど。
「……やさしくお願いね?」
「い・や・で・す」
真っ赤な顔に意地悪な笑顔を張り付けながら、彼女は僕の顔目掛けてワンチャンダイブを敢行する。
気がつけば彼女の大きくて肉厚なデカ尻が、僕の視界いっぱいに広がっていた。
「どーん」
「……!!」
頭がまるで潰れた蛙のようになって、彼女のデカ尻の下敷きにされてしまった僕。すぐ再生したけど、頭を潰されるっていうのは未だに慣れない。
やっぱり僕じゃなかったら死んでる行為だよなぁ。息も出来なくて苦しいし。
(……って、うわ。こりゃ凄い光景だ)
目前数センチの所に彼女のおまんこがドアップで映り込み、そこからドロドロと真っ白な本気汁が流れ落ちているのが見えた。
ウブな少年なんかが見たら即射精するレベルの濃密な淫臭。そんなメスフェロモンを吐き出し続ける彼女のおまんこに、僕の視線は釘付けになってしまっていた。
はっきり言ってエロ過ぎる。
「んー……んむぐぐ……」
「アハハ、いい気味です。そのままお尻の下で死んじゃってください」
嬉しそうに彼女が呟く。うーん、僕としてはこのまま彼女の尻に敷かれて死ぬのもやぶさかじゃ無いんだけどな。
窒息は今まで試したこと無いんだけどどうなるんだろう。死ねるのかな?
「…………」
「……アライブ?」
あー、なんか頭がふわふわしてきたなぁ……彼女のお尻が暖かくて気持ちいい……。
「アライブー? おーい、おーい」
酸欠になった僕の脳は、強制的に活動を停止させているようである。もう意識がブラックアウト寸前だ。
そんな薄れゆく意識の中で、彼女の声を最後に僕の意識は闇に落ちていくのだった。
────────────────
暗い暗い、闇の底。何も見えないその中で、僕は目を閉じたままゆらゆらと揺蕩っていた。
海の中を泳いでいるような、ふわふわとした浮遊感。端的に言って心地いい。
「あははっ、あはははっ」
耳元で彼女の笑い声が聞こえる。おまけになんか体が焼けるように熱い。腕とか胸とか、全身のあらゆる場所が焼けついているみたいな感覚だ。
「んー……」
痛む体を動かして、目を開けてみる。
「あー、やっと起きましたか、アライブ」
すると、こちらを覗き込む彼女の顔があった。猫のような瞳に、チラリと覗く八重歯。
そして、口元にべったりと付いた赤色の液体──ん? ちょっと待って。なんで彼女の唇が血まみれなのだろう。
「気絶してても個性は発動するんですねぇ。はむっ、ちうちう、こくっこくっ」
「おうっ……トガちゃん、寝起きでも激しい……」
視界から外れると、彼女は僕の首筋からちうちうと血液を吸いだしてくる。
なんだか、端から見れば吸血鬼に血を吸われてるみたいな光景だ。首筋についた深い切り傷から、彼女は美味しそうに僕の血を飲み干していく。
「んっとここは……お風呂場?」
周りを見渡してみれば、そこはいつも入っているビジネスホテルのお風呂場だった。寝そべる姿勢と周りにあるものから推理するに、どうやら湯船の中らしい。
結構広いんだよね、ここ。僕と彼女が一緒に入れるくらいの余裕はある。
「うん。まぁ、どこにいるかは分かったけど……」
「ちうちう、ちうちう」
「これ、どういうこと? 説明してくれるかな、トガちゃん」
「ちう?」
「こーら、首かしげてもダメです」
なんだこれは天使か。って、いかんいかん。そこんところはちゃんと説明してもらわないと。
この
そう。なんというか今僕らは、湯船いっぱいに張られた血液風呂の中で抱き合っているのだ。なんだか生暖かくて、適度にヌルッとしてて、絶妙に気持ち悪いんだけども。
「ぷはっ……んー、別に大したことはしてないですよ? ただ、アライブの全身をメッタ刺しにしただけです」
「してるじゃん、大したこと」
これ、軽く人間三人分はあるんじゃないかな? 僕がターゲットじゃなかったら確実に大惨事になってたよね、これ。
「んふふー」
「どしたの、そんな上機嫌で」
そんな僕の懸念も知らないで、彼女は満面の笑顔を咲かせて僕に抱きついてくる。
彼女の甘い香りが、血液の濃厚な鉄臭さで完璧に上書きされてしまっている。これはもう見方によっては、僕が彼女を侵略したと言い換えてもいいのでは。
彼女の隅々までを侵略し、征服する……ああ、なんて心踊る単語だろう。
「ふふっ。今の私は気分がいいので、アライブのその変態的思考も許してあげちゃいます」
「当然のことのように心を読むのやめて?」
プライバシーの侵害だよ、まったく。まぁ、僕たちヴィランにそんなものが適用されるのかは怪しいところだけどさ。
「それで? なんでそんなに上機嫌なのさ」
「気づきませんか?」
「わかんないよ。僕ってば頭悪いから」
「ふふん、じゃあ特別に教えてあげちゃいます」
得意気な顔で彼女は笑う。
「アライブが血まみれだからですよ。私、血まみれな人が大好きなので」
言って、僕の頬を血まみれの手で撫でる彼女。その顔はとても恍惚としており、いとおしそうに僕の瞳を覗き込んでいた。
そんな彼女を見て抱いたのは、可愛いというよりも美しいという感情だった。僕が今までみたことない顔をした彼女。
それはとても綺麗であり、同時に扇情的でもあって──
「あ……」
「いや、ごめん。これは……」
彼女の顔に見とれていたら、肉棒が固さを帯びて太ももにすっぽりと挟まってしまった。
これは俗に言う素股というやつだろうか。なんだか無性にエロい感じがするのだけど。
「ふふ、今まで散々ヤってきたのに、何をいまさらキョドってるんですか」
「えっと……これは、その……」
「ヘンなアライブですね。それっ、それっ」
ぬるぬるとした血液を潤滑油として、彼女は僕の肉棒を挟んだまま腰を上下にスライドさせてきた。
彼女のおまんことはまた違った、緩やかな刺激。例えるならば、どことなくパイズリに似ている気もする。ローションマシマシでやったら、こんな感じなのだろうか。
「くっ……トガちゃんってば全身性器なの?」
「私をこんな風にしたのは誰でしたっけ? 私にエッチなこと教え込んだのはアライブでしょう?」
「そうだっけ……いや、そうだったかも」
「エッチな私が好きなんですもんねー、アライブは」
彼女は肉棒をしごきながら、僕の唇にキスをしてくる。唇にべっとりとついていた血液を舐め取れば、血の味が口いっぱいに広がった。
その中に彼女の唾液の甘い味が混じっていて、僕はそれを貪るようにして飲み込んだ。
「はむっ……んっ、じゅるるっ」
「あむっ……ふっ、れろっ」
情熱的な彼女のそれは、余すところなく僕の口内を蹂躙していく。舌を絡め取られ、唾液を根こそぎ吸い尽くされる。拙いが、とても熱烈なディープキス。
「んっ……んむっ……痛っ!」
お返しにと舌を彼女の口内にいれようとすれば、ご自慢の八重歯で妨害されてしまった。
思いっきり突き刺さったようで、舌から血が噴水のように飛び出てしまっているのが分かる。
「れろっ、ちゅぷ……ちう、ちう……」
どうやら、主導権は渡さないぞ、という意思表示らしい。僕の舌から出る血液すらも恍惚とした表情で飲み干していく彼女の姿は、やっぱり天使なんじゃないかと思ってしまうほど可愛い。
血まみれの天使かー、物騒にも程があるよね……っていうか、むしろそれって悪魔なんじゃ?
「ぷはっ……」
「ちゅるっ……ぷぁっ」
流石に苦しくなったので、ここらで少し酸素を補給することにした。
さっきまで血まみれだった彼女の唇は、今度は僕の唾液でぐちょぐちょになっている。
けれど彼女は微塵も不快そうな顔をせず、むしろ蕩けるような顔で唇についたそれを舐め取ったのだった。
「はー……はー……あはは、アライブの唾液甘ーい」
「はぁ……はぁ……そう言うトガちゃんだって、口のなか甘すぎじゃない?」
「えー? そんなことないですよぉー」
軽口を言い合っている間でも、彼女は腰を動かして僕の肉棒をしごいてくる。今浸かっている湯船が、全部自分の血液だなんて忘れてしまう程の快感。
なんだろう、普通にセックスするよりも興奮しているかもしれない。
「そーれ、えいっえいっ」
「うぉっ、ちょっ……タンマタンマ。出そうだから」
「出しちゃっていいんですよー。情けなく、無様に、精子の無駄打ちしちゃってください」
耳元で囁かれたそんな言葉に、僕は脳みそが犯されてるような感覚を感じてしまった。
耳から入ったその言葉が、僕の頭から我慢という単語を奪いさっていく。
「くっ、うぅっ……イッ、イクッ!」
体を震わせ、肉棒の先から濃厚な白濁を吐き出した。血液風呂の中に吐き出されたそれは、瞬く間に血液と混ざりあって溶けてしまった。
病的なまでの赤の中へ、欲望にまみれた白を放つ。これは結構、癖になりそうだ。
彼女がドヤ顔でこっちを見ているのが、ちょっとだけ気になるけれど。
「はい、今回も私の勝ちです」
「勝負なんてしてたっけ?」
「なに言ってるんですか。私より先にアライブがイッたんですから、私の勝ちです」
「なんという自分ルール」
そもそも、セックスに勝ち負けがあるのかな。いや、今回のこれはセックスじゃなかったけども。
「ふぅ……というわけで、お風呂の後片付けお願いしますね」
「えー、本番しないの?」
「赤ちゃん出来ても良いならやりましょう?」
「よし、やろう」
「……少しは躊躇してください、この変態」
ノープロブレム、危険日だからって何も問題はない。だってこの前、子供出来ても面倒見るって言ったもんね。
その言葉に偽りは無いんだから。
確かに、僕はなんにも持ってないダメ人間かもしれない。けれど、彼女を想う気持ちだけは誰にも負けてないつもりだ。
だから、彼女から産まれた子供だって愛してみせる。
「……もう、バカですね」
呆れたように溜め息をついた彼女は、血液風呂から上がって僕を手招きしてきた。
生乾きの血が彼女の全身にべったりと張り付き、何とも危ない色香を放っている。
彼女の股から流れ落ちる真っ赤な血は、僕のものか──それとも、彼女のものか。
「シャワー、浴びましょう?」
「──うん」
蠱惑的な笑顔で僕を誘う彼女。まるで光に誘われる虫のように、僕は血液風呂から上がると、ふらふらと彼女の元へと歩いていく。
ただのシャワーへのお誘いなのに、その顔は余りにも情欲に爛れきっていた。
故に、これから何をするかなんて分かりきった事だ。
「セックスしよう、トガちゃん」
「みなまで言わないでください……バカ」
暖かいシャワーを浴びながら、どちらともなく唇を重ねる。
そうして、僕らの長い夜が始まった。