Subterranean Electron World -True Ending 灯火の希望- 作:深緑 風龍
エデンside
「さてと、早速だが本題に入らせていただく。まず私が君達の事を知っていた理由だが、前に『スティーブン・アームストロング』と名乗る男が私の前に現れてな。」
エデン「アームストロングの奴が!?」
マジかよ、彼奴こんなところに来たのか!?いやそれより、生きていたのか!?『いずれまた、お前の前に現れるだろう』って言っていたけど、まさか生きていたなんて………。
「続けるぞ?彼に頼まれたんだ。君達の目的の物を探す手伝いをしろと。」
束「それって……。」
「君達がいう『フォール・ストーン』を探すのを協力しよう。私としても、余り好ましくない事でね。
未だに目的を果たせてないにも関わらず、他の者が手にしてこの企業だけでなく、世界諸共崩壊など、許されない。
最も、これが『女性権利団体』に知られてしまえば、面倒なことが起こり得る。」
エデン「………力を持つだけで、こうも調子に乗るからな。まぁ、僕らみたいな死に損なった『転生者』も言えることじゃねえけど。」
束「ガルちゃん、仮にもガルちゃんも転生者でしょ?」
エデン「それでもだよ。『転生者』って言っても、実際はゴーストやゾンビみたいなアンデットと変わりないんだ。
違うのは、人間みたいに話せたり食べたりなどすることだろうな。」
「これは面白い。転生者であろう君が、ゾンビだと言いたいのか。随分皮肉を込めているな。」
エデン「そりゃあ、な。神々のミスで死んで、特典貰って転生してるけど、元を辿れば『死人』であることには変わりないんだよ。
特に不死身、不老不死の呪いを受け取ったやつは自身の死を捨てたようなもんだ。」
「呪い………か。」
エデン「誰だって死にたくない。けれど、不死身、不老不死の呪いに掛った者は今度は死にたいと言い出す。皮肉だと思わないか?
自分たちが望んだことなのに、待っていたのは地獄だった。これを皮肉と言わずになんだという?」
「………君はまるで、それに体験したかのような言い方だが、もしや?」
エデン「僕の場合は、気が付いたらこうなって、そして『死』そのものを奪われた。罪に苦しみ続けた僕は、『死を取り戻す』ことにした。
誰も終わりを告げることが出来ないなら、自分で告げるしかない。その為なら、
世界そのものが敵であるなら、世界も殺す。
そして、死ぬときは………大切なもの達に囲まれ、桜の下で眠りたいな。」
「お、重い………。限りなく重い内容だが……。」
束「………………あの、社長さん。ガルちゃんにこういう質問はしない方がいいと思いますよ?相当自分を追い詰めすぎて、うん。」
「………亡霊の成りそこない、か。」
まぁ、その表現で合ってるだろうな。
「ところで、ISは使えるのかね?」
束「やってみた結果だけど、ガルちゃんはISに乗れるけど、本領発揮するには装甲全部取っ払う必要があって、ガルちゃんの専用機には絶対防御とかシールドバリアーも含めて防御面は0にしちゃった。」
「そうかそうか、束さん貴方馬鹿ですね?」
束「え”?」
エデン「まぁそうなるわな。」
「貴方何考えているんですか!?ISに乗れるならまあいいです。装甲が付けられないのはこの際触れませんが、シールドバリアーと絶対防御を外すって何を考えているんですか!?エデンを潰す気ですか!?」
エデン「それも僕が怒りました。けど残念なことに、如何やらISの装甲と僕の相性が酷く悪いだけじゃなく、これを。」
僕は直ぐに、束が書いたレポートを取り出し、亡国機業の社長さんに渡す。何故か複雑そうな顔をしながら僕の方を見るが、如何した?
「………………エデン、君は納得しているのか?」
エデン「最初は納得いかなかった。けど、実際に動かした結果、何の問題もなかった。当たれば一撃死という分、機動力とスピードは問題なく、攻撃面は好きなスタイルで戦える。
問題の防御面ですが、他者の力を借りれば、何とかなりそうです。例えば、『織斑一夏』の力とか。」
「織斑千冬の弟の力?」
エデン「詳しいことは省きますが、僕にはそれらの力を使う事が出来ます。他は───────」
利用されるだろうと思いながらも、信頼関係を築くために色々と話した。
「………なるほど、君が納得するのならそれでいい。しかし、本当にこの世界は面白い!!転生者がいるだけでなく、異世界から転生者や篠ノ之束もいるとは、ますます興味深い!!
アームストロングの言う通り、一時期だが君達に喜んで協力しよう!!」
エデン「ありがとうございます!!社長さん!!」
束「よろしく、社長さん!!」
エデン「ところで、呼び方どうします?いつまでも社長さんと呼ぶのはあれですが………。」
「ふむ、では私の事は『ソロモン』と呼んでくれたまえ。偽名ではあるが、名がある方がいいだろう。」
エデン「では、ソロモンさん。しばらくの間よろしくお願いいたします。」
ソロモン「よろしく頼む。さて、2人にはスコールとオータム、そしてマドカが所属する『モノクロームアバター』に所属してもらおう!
コードネームだが、まず篠ノ之束には『ディザスター・ラビット』。エデンは、そうだな───────」
束「ちょちょちょ!?何でディザスター!?」
エデン「いやピッタリだろ。元よりこうなったのって、全部あんたのせいじゃん。そもそも、天才とはいえど、少しは───────」
ソロモン「説教は後だ。エデンはコードネームとか決めているのか?」
エデン「それじゃあ、『シャドウ』で。前の組織でそのコードネームを使っていたので。」
ソロモン「では、それにしよう。書類も作っておく。それと、給料も出そう。衣食住、安全、設備も提供しよう。」
エデン「何から何まで、本当に感謝します。そちらが僕らを利用するように、此方も色々と利用させていただきますね?」
ソロモン「もちろんだ。………ところで、束さん?」
束「はい?」
ソロモン「そちらの世界にいた織斑一夏というものを教えてくださりませんか?あと千冬も。」
なんか、一夏だけじゃなく色々と話し始めたんだが………大丈夫かこれ?
そして3年後………、とある建物の中に潜入し、目的の人物を暗殺するために探し回っていた。
エデン「………チッ。一足遅かったか。『此方シャドウ、目的の対象者らしき人物が既に死亡していた。念のために確認する。』」
オータム『おいおい、女性利権団体の1人が既に死んでるってあり得ねえだろ?』
エデン「『僕もそう信じたいが、殺害確認しておく。』」
取り敢えず、銃弾を頭と心臓に撃ってっと。
『パシュ!パシュ!』
エデン「………ついでに首も切って───────」
オータム『いや、流石にやり過ぎだ。帰還しておけ。』
エデン「『ラジャ。それと、オータム。』」
オータム『あ?』
エデン「『『これを読めば男はイチコロ、魅惑の女性になるための本』はちゃんと元の場所に戻しておけ。』」
オータム『なぁ!?おまっ、読んでねえだろうなそれ!?』
エデン「『読んでねえよ。読まれたくなかったらせめてどっか片付けろ。』」
マドカ『お母さん、こっちの任務終わったよ。』
エデン「『誰がお母さんだ。(強ち間違いじゃねえけど)こっちも終わったが、何があったか調査してから帰還する。』」
オータム『早く帰ってこいよ?ラビットの奴、なんか禁断症状を起こしたかのように全身震えていやがるんだからよ!!』
エデン「『ほっとけ。OVER.』」
こう言う時の
手袋とか着けて、一度遺体を触れてみるか………。
『サァー………。』
灰になった!?触れただけで!?って、内臓の一部だけ残ったって事は、何かしらの方法で殺害し、誰かが触れた瞬間灰になる仕組みをしたって訳か………?
けど、何で内臓は無事だったんだ?
よく見たら、心臓が何処にもない。何故に?
エデン「………………念のため資料を盗って、後はここから立ち去る───────」
と言いたいが、少し身を隠そう。誰か来る。こいしの能力を使ってっと………。
「き、き───────」
エデン「ッ!」
『ストンッ!』
「え………?」
『バタンッ』
悪く思うなよ、メイドさん。今叫ばれたら脱出できなくなる。しかし、今までの任務でこんな事は初めてだな。ターゲットが既に死亡とか………、考えたことなかった。
まぁ、いっか。取り敢えず、仮面をつけて………ってこれ織斑一夏の!?
うわぁ、変装マスクェ…。確かに声的に一夏だけど………。
一夏『明らかに、俺の風評被害になるよね?』
エデン「………だね。」
もういいや、これ着けて脱出っと………。どうせならロシアの観光したかったけど、あんま時間ねえし、さっさと帰って───────
『ピュン!』
エデン「っと!!」
「あら、今ので躱すのね。」
エデン「(あらー、まさかの簪の姉、刀奈の登場かい。)」
「あんな悪事を働いただけじゃなく、IS学園から出て、不法侵入するなんて、これは───────」
エデン「水着エプロンで誘惑しているようなお前も大概だがな?シスコン狐。」
刀奈「ブゥッ!?何でそれ知ってるの!?あと私はシスコンじゃないし、狐ってなに!?」
エデン「勘。生憎だけど、不法侵入はともかく、調べることがあってな。少なくとも僕は、ここで捕まるわけにはいかねえんだよ。」
刀奈「そう言って、見逃すと思って───────」
エデン「? 避けろ!!」
刀奈「え?」
『ガシッ!』
突然の攻撃と同時に、刀奈をどかしながら回避する。その代わり、侵入したはずの館は更地となり、これには唖然とするしかなかった。
エデン「おいおい、マジかよ。」
刀奈「………あれもあんたの仕業?」
[犯人?]
エデン「流石にアレは違う。そして扇子のセンスダサい。」
刀奈「ダサい!?」
『ピュン!』
エデン「っと。」パシッ!
おいおい、召喚してもいないのに『
刀奈「何でトマト………。」
[しかも食用?]
エデン「食用。食べれば問題ないが、つまらんギャグ言ったらトマトに殺されるから要注意。」
刀奈「いや、トマトに殺されるって………。」
[理解不能]
エデン「扇子で言うか普通。」
とはいえ、こりゃあ面倒なことになったな。一瞬で更地になるとか、信じられないな。………………メイドさん、ご愁傷様です。
刀奈「って、よく見たら一夏じゃないんだ。」
エデン「何だ、バレたか。」
刀奈「バレるも何も、それ変装マスクでしょ?何、一夏ファン?あの子供じみた?」
エデン「俺に質問するな。って、子供染みた?」
一夏『(なんでさ。)』
刀奈「あら?興味ある?それならお姉さんと一緒に行こうか───────」
エデン「おねショタはいいです。ともかく、今回の出来事に関しては、政府に報告してくれ。代わりに、僕の事は黙っててほしい。」
刀奈「確かに報告するけど、流石に貴方の事黙ってるわけには───────」
エデン「妹さんに言っていいのか?君の姉さんは『痴女』だったって───────」
刀奈「よし殺す。知らせる前にぶっ殺す!!」
エデン「お前はタマモか。そして図星か。」
あんま時間がないし、そろそろお暇させてもらいますか。
エデン「時よ止まれ。」
『カチリッ!』
エデン「………お生憎様、こっちは相手してる暇がないんで。んじゃ、刀奈さん。縁があったらまた会いましょう。」
そう言ってゲートを開き、日本に戻った後、時間を戻した。その後変装マスクを外し、すぐさまソロモン、要は亡国機業の社長さんに会って報告した。
ソロモン「………潜入した時には既に死亡で、更に肉体が灰になったと?」
エデン「それだけでなく、証拠隠滅の為かどうかは謎ですが、何者かが館に向けて何かを放ち、更地にしたようです。
その前に、更識刀奈に会ったのがあれでしたが。」
ソロモン「更識家の者とあったのか………。」
エデン「まぁ彼女、ああ見えてシスコンと痴女ですし。」
ソロモン「それ絶対要らない情報だよな………。」
エデン「それより、あの館にあった資料です。殺された理由は不明ですが、あの見下す事しかできない女性権利団体の1人が、何故そこまで重要だったのかやら………。」
ソロモン「………………まぁともかく、更識に見つかったのは痛いな。」
エデン「………一夏には悪いけど、汚名を着せてもらうしかない。身長はともかく、声的にも彼奴だし。」
一夏『そもそも、この世界の俺がどんな奴なのか知らないけど。』
ソロモン「詳しくは分からないが、良い噂はないだろう。中国代表を殺害しようとしたとか───────」
一夏『この世界の俺何してるの!?』
エデン「それホントに織斑一夏か?」
ソロモン「?」
エデン「その時点で、本当に一夏なのかが疑問なんだが………。ところで、ソロモンさん。『フォール・ストーン』の情報は?」
ソロモン「残念ながら、まだない。」
エデン「………これでまだか。」
ソロモン「だが、奇妙なことが起きた。Mとスコールが任務から帰ってきたときの報告だが、任務達成後帰還しようとしたら、突然の爆音が聞こえ、振り向いてみたら消えて無くなったとか………。」
エデン「………一体、何のために?」
ソロモン「分からないが、調査する価値があるかもしれない………。もしかしたら、手掛かりの可能性もある。」
エデン「ですね。単独で、ですか?」
ソロモン「いや、オータムとMと同行してくれ。必要とあらば、IS使用も許可しよう。」
『ピュン!』
ソロモン「っと。今の何かね?」
今の回避するんだ………。
エデン「ソロモンさん、如何やらトマトにとっては、つまらない洒落だと思って襲ってきたようです………。」
ソロモン「批判的なトマトだったか?ホントに奇妙なものもいるものだな。」
エデン「ホントにすみません、ああいうSCPなので………。」
ともあれ、あの事はニュースで流れそうだな。って、今更だが………何で刀奈があそこにいたんだ?
学園にいたんじゃないのか?
NEXT OF THE EPISODE
平成が終わり、令和初投稿になります。時の流れが早いなぁ……。
これからもよろしくお願いします!