※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World -True Ending 灯火の希望-   作:深緑 風龍

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第捌ノ章 清掃員の怒り

ネロ(エデン)side

 

 

 

ラウラの鍛錬に付き合った後、俺は屋上のところに行き、弁当を食ってた。自作とはいえ、食っていたら母さんの手料理が食いたくなってきた。

 

 

 

ネロ「…………爺さん、お婆ちゃん。」

 

 

 

そして、自分を庇って亡くなっていった爺さんとお婆ちゃんの事も思い出した。もういないと分かっていても、思い出すだけで辛くなってきた。

もう少し、一緒にいて欲しかった。もっと、話したかった。

 

 

っと思いを耽っていると、誰か来る気配を探知し、急いでご飯食って表情を変えようとする。

 

 

 

『ガチャ』

 

 

 

というか、誰が───────

 

 

 

千冬「ネロ、ここにいたのか。」

 

 

ネロ「何だ?織斑千冬先生。」

 

 

千冬「フルネームで言うのをやめろと言ってるだろ。そして私の攻撃を避けるな。」

 

 

ネロ「出来ればクロックアップ並みの速さになるまで出直してくれ。」

 

 

千冬「誰がワームになれと?」

 

 

ネロ「あんた、仮面ライダーカブトでも見たのか?別に怪人になれって言ってねえだろ……。それで、休憩終了の時間か?」

 

 

千冬「いや、個人的なことだが………ラウラとよく鍛錬しているようだが、何が目的だ?」

 

 

 

ん?その情報何処で入手してきたんだ?ラウラが言ったのなら、まぁ構わないが、別の人から聞いたとなると、少しなぁ……。

 

 

 

ネロ「生徒を鍛えさせては駄目とでもいうつもりか?」

 

 

千冬「そう言う訳ではないが、その………だな………。」

 

 

ネロ「あ、そうそう。千冬先生、あんたまたゴミを散らかしたろ!?あんたの部屋ゴミ散らかってたぞ!?」

 

 

千冬「ギクッ!?」

 

 

ネロ「貴様、俺の苦労を台無しにするとはいい度胸だなぁ?まずはその根性叩き直してやる!!!」

 

 

千冬「ま、待てネロ!?お、落ち着け!こ、これにはだな───────」

 

 

ネロ「言い訳無用だァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 

 

『ジャキンッ!』

 

 

 

千冬「ホントに待て!?というか、お前が持ってる武器を仕舞ってくれ!!!話し合おう!?話し合おうじゃないか!?」

 

 

 

『ズダンッ!!』

 

 

 

千冬「撃ってきた!?お前、どんだけ容赦ないんだ!?」

 

 

ネロ「掃除を無下にする奴に、容赦してたまるかァァァアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 

 

『キーンコーンカーンコーン』

 

 

 

千冬「あ、時間だ。い、急いで戻らないと。」

 

 

ネロ「チッ、放課後マジで覚えてろよ?」

 

 

 

はぁ、千冬の奴……。昨日せっかく掃除終わったってのに、また面倒な仕事を………!!

 

 

 

イチカ『………何処に行っても、千冬姉は………。』

 

 

ネロ「………ああ、呆れてものが言えない。洗脳して掃除できるようにしてやろうか?」

 

 

ゴジラ『そんなことの為に使うなや。気持ちは分かるが。』

 

 

 

取り敢えず、休憩終わり。さっさと仕事に取り掛からないと………!クソ、思い出しただけで腹が立ってきた。

もし喧嘩とか起きたらどうすんだってんだ。誰が止めると思ってんだ!?万丈?ちげぇよ、俺だよ!!

 

 

こっちは掃除してるってのに……、何でこう……ああクソ!!イライラしてくる。このイライラは、IS学園にぶつけてやる………!

 

 

 

ネロ「行くぞ、IS学園。汚れの貯蔵は十分か!!」

 

 

 

さぁ、クリーニングタイムと洒落込もうじゃねえか。

 

 

 

sideout

 

 

 

その頃、命辛々何とか逃げ延びた千冬は、1年1組の教室に到着するが、教壇によりかかる。

 

 

 

山田「お、織斑先生!?何でそんなに疲れて!?」

 

 

千冬「し、心配するな………。クリーニングガンスリンガーに殺されかけた。」

 

 

生徒全員『クリーニングガンスリンガー?』

 

 

 

一夏と浩而、そして転校生を含めた全員は首を傾げるが、聞かない事にする。が、ラウラはネロの事だと思い、頭を抱えていた。

 

 

 

ラウラ「(教官、またネロを怒らせてしまったのか。私も教官の部屋を偶然通りがかったが、あれは怒られても仕方ないと思った………。

ネロの目は、あらゆる修羅場を潜り抜けたような目だった。私ですら、その目を恐ろしいと感じた……。見ているだけでも恐怖を抱く………。だが、休憩しているときの彼は、何処か哀愁漂うほどの何かを感じる………。

 

一体、彼は何者───────)」

 

 

 

『バシンッ!!』

 

 

 

ラウラ「ッ!!」

 

 

千冬「何か妙な事考えてるが、ネロには何も言うなよ?」

 

 

ラウラ「は、ハッ!」

 

 

千冬「(まずい、放課後ネロに殺される………。何とか、何とか逃げ切る方法考えなくては………。)」

 

 

一夏「(千冬姉、なんか怯えてない?)」

 

 

浩而「(先生を怯えさせるほどの男?何が狙いだ?)」

 

 

 

宝生永夢の姿をした転生者『吉澤浩而』は何か的外れな推測をしていたが、実際には千冬が部屋のゴミを片付けなかったのが原因で、何も企んでいない。

亡国機業と協力して、ある物を探していることを除いて………だが。

 

 

 

ネロ『生徒会長ォォォォォォォォォォッ!!!授業ほったらかして俺を尾行する暇があるなら、生徒会の仕事ぐらい全うしやがれェェェェエエエエエエ!!!!!!』

 

 

全員『( ◦□◦)!?』

 

 

刀奈『うわぁぁぁぁぁああああああ!?!?!?!?清掃員がいつにもましてキレてるぅぅぅぅぅぅ!?!?』

 

 

ネロ『待ちやがれ更識の駄狐姉ェェェェエエエエエエ!!!いっぺん虚の苦労も考えろやおいこらぁぁぁあああああ!!!!』

 

 

 

肝心のネロは、掃除中に刀奈の尾行に気付き、阿修羅並みの表情で掃除しながら刀奈を追いかけていた。

勿論、学園中に響き、全員唖然とドン引きをしていた。

 

 

 

山田「( ゚д゚)ポカーン」

 

 

ラウラ「(………何も言えん。)」

 

 

シャルル(シャルロット)「(絶対にあの清掃員には怒らせないようにしよう………。)」

 

 

千冬「(死神だ………、あれは私でさえ刈り取る死神だ……。)((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」

 

 

浩而「(更に怯えた!?というかわかりやすいぐらいに怯えてる!?あの清掃員に何か弱みでも握られているのか!?)」

 

 

 

握ってはいる。ただし、私生活的な意味で。と言うかわりかしどうでもいい弱みだと思われるが、千冬にとっては致命的な弱み(?)らしい。

 

最も、それがバレたくなければちゃんと家事をしろって言うのが、ネロと一夏(カプセル)の儚い願いなのだが……。

 

 

そう思えると、料理とか壊滅的だが、クロエを世話をしていた束の方がまだいいのかもしれない………。いや、マシなのだろうか?

 

 

 


 

 

 

その頃、休憩してる束は、エデンがいないせいか生気を失ったかのような虚ろな目をしていた。

 

 

 

オータム「………………ラビット?生きてるか?」

 

 

束「生きてるよぉ………。」

 

 

オータム「いや、お前どっからどう見てもゾンビみたいな目してるぞ………。」

 

 

束「だってぇ………、ガルちゃんあっちに行っちゃったしぃ………、溜まってるしぃ………。」

 

 

オータム「お前は兎か?いや兎だけれども、性欲まで兎なのか?」

 

 

束「その気になれば出産してもすぐに妊娠できるようにするけど───────」

 

 

オータム「いや、もう少し自分の身体を大事にしろ………。というか思うんだが、どんだけエデンに依存してんだよ。」

 

 

束「ガルちゃんだけじゃなく、未来ちゃんもだけどね。簪ちゃんと本音ちゃん、他の未来ちゃんの嫁たちに邪魔されちゃうけど………。」

 

 

オータム「エデンの奴、相当苦労しているんだろうな……。既婚者でありながら………。」

 

 

束「別に愛人じゃなくなったって、セフレになっちゃえば問題───────」

 

 

オータム「大ありだよ!!!……彼奴大丈夫なのか!?他の女に襲われてねえよな!?」

 

 

束「もしガルちゃんが襲われたらゴーレム数百体+試作品の対IS用ムラサマブレードで───────」

 

 

オータム「病むな!!!というかそんな刀持ってるのかよ!?つうか生身で行く気か!?」

 

 

束「大丈夫、これでも鍛えてるから。剣術とかは師匠に習ってるし、今なら箒ちゃんにも勝てるかも。」

 

 

オータム「………………エデン、此奴の頭の中どうなってんだ………?」

 

 

 

束の病みっぷりを見たオータムはドン引き。すると、オータムが思い出したかのようにこんな事を言い出した。

 

 

 

オータム「そう言えば、社長から連絡があったんだが、『フォール・ストーン』ってどんな形状なんだ?」

 

 

束「………形状自体見たことなかった。」

 

 

オータム「おい!?」

 

 

束「でも、『カオス・ストーン』は見たことあるよ。見た目はオニキスだけど、その力は桁違い。もし使っちゃったら、場合によってはこの世界が一瞬で滅んじゃうかも。」

 

 

オータム「そんなものが何だってこの世界にあるんだ!?」

 

 

束「私が聞きたい!!って言いたいけど、多分抑止力の介入かも。」

 

 

オータム「抑止力?」

 

 

束「うん。あの様子から察するに、抑止力は遂に転生者のいる世界を修正しようと動き始めたんだと思う。

だから、転生者には絶対に勝てない魔物やら色々と召喚し始めているんだけど、ガルちゃんみたいな規格外が出てきてしまったせいで、世界を滅ぼす前提の物を、うっかり生み出しちゃったみたい。

 

世界を守るどころか、世界を滅ぼすなんて、相当いかれちゃったっぽいね。もういっその事、抑止力を止める『悪』が必要じゃんか。」

 

 

オータム「………ちょっと待った。んじゃあ、その抑止力は私達がどうなろうと───────」

 

 

束「知ったこっちゃないって事。貴方達が死のうがなんだろうが、世界が維持できるならどうでもいいって事なんでしょうね。

 

 

けど、今のガルちゃんは違うかな?世界が終わろうと近づいているなら、終わるなりに後(・)始(・)末(・)とかやらない限りは終わらせないと思うし。」

 

 

オータム「? 彼奴は世界を救う事はしないのか?」

 

 

束「前まではね。でも、ガルちゃんの友人というか、仲間というか、その者たちが結成した組織を弾圧した馬鹿な人達を見て、あきれ果てて失望しちゃったのよ。もうそっから罵倒やら色々と吐き出しちゃったからね。

 

演説の時も本気でキレてたし、もうあの様子からして見殺しにするでしょうね。助けはするけど、どうなろうが知ったこっちゃないって感じね。」

 

 

オータム「………………何も知らない奴からしたら、理不尽極まりないな。」

 

 

束「そう言われて仕方ないけど、何事にも原因は何時もモブキャラたちだからね。正直言って、原作の主人公たちは理不尽なことあっているにも関わらず、よく我慢できるねって言うほどだよ?下手したら闇落ちも不思議じゃないよ?」

 

 

 

オータムと話をしている内に生気を取り戻していき、こんな事を言い出した。

 

 

 

束「そう言えば、ガルちゃんから報告があったけど、IS学園に転生者が複数人いるって聞いたよ。」

 

 

オータム「転生者って言うと、エデンみたいなやつか?」

 

 

束「そうそう、それでガルちゃんがね?『これ世界滅ぼさないと一夏達救えないかも』って言うほど、この世界のいっくんと箒ちゃん、あと金髪ドリルのダークマター製造機は末期に陥ってるらしいよ。」

 

 

オータム「待て、誰だ『金髪ドリルのダークマター製造機』って?」

 

 

束「セシリア・オルコットって言えば、分かる?」

 

 

オータム「イギリス代表候補生か。というかエデン、大丈夫なのかホントに?」

 

 

束「にゃははは、大丈夫でしょ。報告の中に、ちーちゃんの私生活を変えてやるとか言ってたし。

 

流石の私も、簡単なものは作れるようになってきたから問題ないけどね。でも表向きの仕事を張り切ってて良かった。

でもラウラちゃんロックオンしておこう。もし性的なことしようとしたらムラサマブレードの錆になってもらわないと………。」

 

 

オータム「………………何故か知らないが、そのラウラって奴に同情したくなってきた。というか、今はネロなんだっけ?エデンは。」

 

 

束「そうだけ………………あ。」

 

 

オータム「ん?」

 

 

束「………お願いだから箒ちゃん、ガルちゃんに攻撃しないでよ?というかいっくんも変な刺激を与えないで……。」

 

 

オータム「如何した一体?」

 

 

束「………ガルちゃん、下手したら2人共殺っちゃいそう。」

 

 

オータム「おい!?彼奴問題起こさねえよな!?」

 

 

束「私もそう思いたいよ!?でも敵対心持ってガルちゃんに襲い掛かってきたら、絶対殺す気で返り討ちにすると思うんだよ!!」

 

 

オータム「うわぁ、こんな事なら誰か派遣しておけばよかった……。」

 

 

 

その心配が現実のものになろうとは、2人はまだ知らなかった。

 

 

 


 

 

 

ネロside

 

 

 

はぁ、久々に本気で掃除しまくったけど、なんだろうな?何で刀奈の奴俺を尾行してたんだ?まぁあの後掃除しながら追いかけて一発KOさせた後、虚に渡したが……まぁ気にしねえでおこう。

 

 

あと、なんか不審な存在が千冬が使ってた暮桜がある場所に向かおうとしてたっぽいが、トラップ魔法陣(ランダムでどっかに飛ばされる魔法)に引っかかってどっか行ったようだけど、そこで何の用があったのかやら。

 

まぁいいや。どのみちろくでもない考えを持ってるだろうし、今のところは放っておいた方がいいな。

今夕暮れだし、さっさと夕飯食って、ラウラの鍛錬に付き合ってやらねえと───────

 

 

 

ネロ「ん?」

 

 

 

食堂がなんか騒がしいな。また一夏と浩而……だったか?永夢の姿をした転生者は?なんかまたどうでもいい喧嘩を始めてるけど、止めるの誰だと………。

 

 

 

イチカ『………何だろ、俺を見ていると子供っぽく見えてしまう。しかも喧嘩してるし。』

 

 

ネロ「………全く、面倒なことばっかり。」

 

 

 

まぁ、放っておけばいいか。こっちの邪魔をしなければ、喧嘩しようがなんだろうがどうでもいい。

 

………昔の僕(・)には考えられない思考かもしれないけど、流石に必要のないことに巻き込まれたくない。

 

 

と言うか、元々短期間でしかいられないしな。それまでに本当に情報が………いや待て、あの不審人物の事報告した方がいいのか?って、食券………………激辛麻婆豆腐が、ないだと………!?

まさか、この世界にはそういうものがないというのか………!?

 

 

嘘だ………こんなの………!!こんなの………………!!

 

 

 

ネロ「ウゾダドンドコドーン!!!」

 

 

全員『!?Σ(◦д◦ )』

 

 

千冬「(………掴みどころが分からん。)」

 

 

浩而「(食券のところで何が嘆きだした!?)」

 

 

ネロ「最悪だ、ここには激辛麻婆豆腐がないなんて………。どうしてだ、如何して……!?」

 

 

浩而「(激辛麻婆豆腐!?そんなメニューここにないはずだろ!?この清掃員、何なの!?)」

 

 

 

なんか嘆いてる俺に注目してるし、しかもあの二人……と浩而の仲間もこっち見てるし………。はぁ、最悪だ……。

この世界には、あの麻婆豆腐がないなんて………。

 

 

 

一夏「あ、あの……。」

 

 

ネロ「?」

 

 

一夏「べ、別に普通の麻婆豆腐でもいいんじゃないかな……?そこに、麻婆豆腐が───────」

 

 

ネロ「普通の………麻婆豆腐だと………?」

 

 

イチカ『(あ、この世界の俺馬鹿!!)』

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

 

千冬「(な、なんかヤバいオーラ出てる!?しかも黒い!?織斑の奴、まさか怒らせるようなこと言ったのか!?)」

 

 

 

初めてだよ、ここまでコケにしてくれたお馬鹿さんは………!!普通の麻婆豆腐でもいいだと………?今の俺の味覚は、激辛を欲してんだよ………!!

煉獄ですら生温い程の拷問という名の辛さの果てに待っている旨味………。まるで、俺が求める物の前に立ちはだかる壁を死に物狂いで邪魔をする奴らを、何としてでも越えるがために、重傷を負いながらも敵を討ち滅ぼし、そしてようやく手にする事が出来た喜びみたいに………。

 

 

それを………、普通の麻婆豆腐で済ませろだと………!?

 

 

怒っても仕方ないのは分かる、此奴は悪気があって言ったわけではない。ああそうだ、一夏は悪くはない………。此奴は、俺の事を知らなかっただけだ………!!

善意で別のものを頼めばいいと教えてくれた………!!!

 

 

けど、それでも………だ………………!!

 

 

 

ネロ「………俺は。」

 

 

一夏「え?」

 

 

ネロ「もう俺は、普通の麻婆豆腐では満足できねえ舌になってんだァァァアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 

 

『ドォォォォォォォォン!!!!』

 

 

 

ありったけの一撃を、一夏の腹部に直撃させ、轟音と共に吹っ飛ぶ。しかも運悪く、窓が開いていたことにより、減速せずに外に飛んで行く。

 

ようやく収まった時には、海に落ちていったらしい………。

 

 

 

鈴「えぇぇぇ………。」

 

 

戦兎「さ、流石にあれ………死んでるんじゃ……。」

 

 

ネロ「………………やべ、やり過ぎた。死んで………ないよな?」

 

 

イチカ『(いやどう見ても死ぬレベルだよ!?)』

 

 

浩而「ちょ、ちょっと待って下さい!?何なんですかあれ!?絶対死んでますよね!?いくら侮辱されたからって、そこまで怒ってふっ飛ばしますか!?」

 

 

ネロ「え?侮辱?あれ侮辱じゃなく───────」

 

 

箒「貴様ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!よくも一夏をォォォォォォォォォォッ!!!」

 

 

イチカ『(あ、木刀……。箒、逃げた方がいい。これ、絶対に死ぬ。)』

 

 

 

『パシッ』

 

 

 

「片手白刃取り!?」

 

 

ラウラ「しかも会話中で止めただと………?」

 

 

ネロ「………Stand aside(邪魔だ).」

 

 

箒「!?」

 

 

ネロ「フンッ!!」

 

 

 

『ゴシャァ!!!』

 

 

 

浩而「アッパー!?」

 

 

千冬「一応女の子だぞ………!?」

 

 

箒「ガッ!?ぁぁ……!?」

 

 

 

まだ立っていられるか。なら、箒には罰を与えねばな。俺を攻撃してきたという事は、逆に殺される覚悟を持ってるという事だな。

つう訳で、此奴が持ってた木刀を使うとするか。

 

 

 

千冬「ッ!!篠ノ之、逃げろ!!!」

 

 

箒「な、何故!?」

 

 

ネロ「You shall dai.」

 

 

 

そっからは覚えてないんだが、如何やら俺は木刀を折るぐらいに箒の頭を叩きつけたようで、そのまま気絶。木刀に関しては本当に折れてしまったようで、それを見た教師生徒全員ドン引きしていた。

 

うん、自分でもドン引きしてる。マジでやらかしちゃったよ。激辛麻婆豆腐がないだけでこの騒ぎになるって………、ホントごめん一夏。マジで俺が悪かった。

後で謝っとく。

 

 

箒は………………どう謝罪すりゃいい?あっちから斬りかかったし、けどこれ………正当じゃなく、過剰防衛だよな?いや、もう知らね………。

 

 

 

あの後の夜、理事長に呼び出し食らったが、処罰というよりお願いのようだけど………もうマジで問題起こさないでほしいというものだったらしい。(しかも土下座付き。)

 

 

 

その後束に報告したが、その時オータムも一緒にいたようで、こう言われた。

 

 

 

束&オータム『『2人に合掌。』』

 

 

ネロ「流石に死んでないからな?多分。」

 

 

ソロモン『………麻婆豆腐だけでその2人を鎮める程の一撃って………。』

 

 

 

ソロモンさん、いたんですね………。

 

 

 

ネロ「わざとじゃないんです、はい………。幸い、2人共明日になれば普段通りに生活できるらしいです。

僕は一体何を使ったんだ?あれ普通死ぬはずだよな………。」

 

 

ソロモン『エデン、それより織斑千冬の元専用機『暮桜』がある場所に潜入しようとした不審人物がいたと聞いたが。』

 

 

ネロ「情報早いですね……。ええ、幸い何処かに飛ばしましたが、何か?」

 

 

ソロモン『………束、オータム。マドカとその部隊と共にGPSに表示した場所に行け。』

 

 

オータム『社長!?如何いう事ですか!?』

 

 

ネロ「まさか、場所特定を!?」

 

 

ソロモン『念のため聞きたい。その不審人物の特徴は?』

 

 

ネロ「カラスに似た顔つきの黒衣の人物だった。何でか知らないが、僕の前を見ても気が付かなかったようだけど。」

 

 

束『え?』

 

 

 

俺も不思議だった。普通なら前に通り過ぎても気づくはずなのに、全然気づいてくれなかった。それどころか、足払いでこけさせたのに、何事もなかったかのように立って進んでたし……。

 

 

 

束『それ本当?』

 

 

ネロ「ああ。」

 

 

ソロモン『それは変だな?そこの学園に居る全員は?』

 

 

ネロ「認識してる。如何いう事だ?能力も何も使ってないはずなのに。」

 

 

ソロモン『………………君自身に不可解なことがあるのかどうかはさておき、引き続きそこで潜入を頼む。』

 

 

ネロ「………了解。」

 

 

 

『ピッ』

 

 

 

………………思えば不可解だな。普通なら、一夏も箒も死んでいたはずが、何故か気絶程度で済み、明日復帰できる。

あの侵入者だってそうだ。気付いてもおかしくない事をしたにも関わらず、何事もなかったかのように進んでた。

 

 

いくら何でも、事の運びが上手く行き過ぎてる気がする。罠か?だとしても、どっちの方だ?油断した隙に仕掛ける方なのか?それとももっと大掛かりなものなのか?

 

 

 

ネロ「考えても仕方ねえが………………最悪、ISを使うしかねえか。それか、禁じ手を使うか。」

 

 

 

この世界はISの世界。けど、俺達の知らないISの世界。なら、異世界なりのやり方で戦うしかないな。

 

 

最悪の場合、世界を滅ぼす覚悟を決めないと………。技の場合によっては、滅ぼすかもしれない………。

けど、躊躇っていたら負ける。なら、勝つために躊躇いを捨てなくては………。

 

 

 

ゴジラ『無理はするな、エデン。』

 

 

ネロ「ゴジラ……。」

 

 

ゴジラ『どうにもならなくなったら、俺達も頼れ。言ったろ、もう貴様は独りじゃねえと。』

 

 

ネロ「………悪い、心配かけたな。」

 

 

 

そうだ、ゴジラの言う通りだ。それでも無理だったら、ゴジラ達に頼ろう。何としてでも、『フォール・ストーン』を回収し、ボロボロではあるが、イリスが残した『アンチ・インフィニティ・ソード』にはめ込む。

 

そしたら、マドカたちと別れを告げ、この地を去るだけ。

 

 

っと、あの浩而の説教もしてやらねえとな。

 

 

 

あとは、この世界の何処かに、ノーバディらしき気配も探してみるか。そっからだな、この世界を去るのは。

 

 

 

ネロ「………来るなら来い。俺はもう、覚悟は出来ている。」

 

 

 

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