Subterranean Electron World -True Ending 灯火の希望- 作:深緑 風龍
ネロside
ネロ「ここまでだ、ラウラ。順調に腕が上がってるじゃねえか。」
ラウラ「ありがとうございます………。」
やり過ぎたか?CQCに加えて八極拳、蟷螂拳とか色々と覚えさせたけど、これ大丈夫か?
ネロ「んじゃあ少し早いが、強化訓練は終わりだ。」
ラウラ「お、終わりですか!?」
ネロ「ああ。俺は少し、ISの訓練をしてから寝るつもりだ。」
ラウラ「? ネロ、IS持っているのか?」
ネロ「まぁ、お前達のISより劣るけど、これの方が命のやり取りが出来るしな。『幻想』を語りたいなら、相手の『命』を奪えってな。」
ラウラ「………………お前もお前なりに、ISとは何なのか理解しているって事か。」
ネロ「もっと言えば、理想を語るにしても、愛を語るにしても、正義を語るにしても、最終的に必要なのは………『力』だ。
力なき者が『力』を手にすれば、調子に乗って面白おかしく、暴れようとする。
『力』とは変幻自在かつ、千万無量。そいつの力次第で、世界を変える事が出来たり、滅ぼすことだってできたり、善、悪にもなる。
『力』に罪はない。罪があるのは、その『力』の使い手が原因だ。」
ラウラ「………では、ネロ。お前が持つ力とは何だ?」
………これ、言うべきか?これ言うと警戒されそうで怖いけど………、どのみち………。
アズリエル『エデン、どうか…………リリカの事、お願いね…………。』
ネロ「………。」
ラウラ「ネロ?」
ネロ「俺の力は、世界を滅ぼす為に、大切な者を守る為に、そして、消えゆく命を救うために、使う力だ。」
ラウラ「守る為と救う為はまだ分かるが、世界を滅ぼす為とは如何いう事だ?」
ネロ「………必要とあらば、世界を滅ぼさなければならないんだ。救うべき世界を守るという事は、その世界を滅ぼさなければならないという事。
1というかけがえのない命を救う為には、9という人々の命を奪わなければならない事。
けどいつも、正義が勝ち、悪が負ける。」
ラウラ「………それが、この世の成り立ちではないのか?」
ネロ「勿論、理解はしている。………理解しているからこそ、皆は争い続ける。自分が正義だと謳い、相手を悪だと罵る。
だからこそ、思うんだ。誰かが悪となって、正義に立ち向かわなくてはならないと。」
それが世界を壊す要因になろうとも、誰かがそいつの味方になってくれれば、救われると思っている。
ネロ「………しみったれた話をして悪かったな。一応先生の許可取ってるとはいえ、気を付けて帰れよ。」
ラウラ「………ネロ。」
ネロ「?」
ラウラ「………こんな事は私らしくないが、寂しくないのか?」
ネロ「………寂しいさ。それ故に、辛くて、苦しくて、けど………泣き言を言ってられねえんだ。敵が正義であるならば、俺は悪として立ち上がる。
とある盲目の人物の言葉を借りるのなら、『悪には、悪の救世主が必要だ』。」
ラウラ「悪の救世主………か。清掃員であるはずなのに、本当に何者なのか気になってくるな。」
ネロ「………知らない方がいいし、知っても、会いに行かない方がいい。俺が住む場所は、お前が思っている以上に想像を絶する場所だ。」
それに、誰も行かせてはならない。行かせたら、きっと俺の世界と繋がってしまい、この世界が消えて無くなる。
それだけは、避けなくては。
ラウラ「………最後にいいか?」
ネロ「何だ?」
ラウラ「貴様のIS、見せて欲しい。」
ネロ「………ああ。『4つの幻想』よ、ここに。」
『ファサ……。』
ラウラ「………!」
俺は『フォース・ファンタズム』を展開させ、ラウラに見せる。
ラウラ「それが………、ネロの……。」
ネロ「………人の夢は、儚いもの。誰もが幻想を抱くもの。けど、何時かは皆現実に戻らなければならない……。」
ラウラ「………。」
ネロ「それでも、最期の瞬間まで、幻想を抱き続けたい。その純粋な思いを背負って、
………ラウラ、これが俺のIS『フォース・ファンタズム』だ。」
ラウラ「………さっきのポエムみたいなのは何だ?」
ネロ「スルーしてくれ。このISは文字通り、何の守りもないから、攻撃を喰らえば大怪我か即死、武器は現地調達。唯一の強みといえば、機動性とスピードが高いというだけ。」
ラウラ「そんなのがISなんて、殺してくださいって言ってるような物じゃないか。」
ネロ「まぁな。実際絶対防御とかも、SEも皆無だしな。」
ラウラ「それ絶対ISじゃないぞ。」
ネロ「けど、此奴でいいんだ。このISは、俺じゃなければ使えない能力を秘めている。ラウラ、これだけは言っておく。
表面だけの言葉に惑わされるな。」
ラウラ「如何いう事だ、それは?」
ネロ「外見だけで、人を騙す奴がいる。表面だけの言葉で、惑わそうとする奴がいる。中身を見ろ。本心を探れ。
そうすれば、真実が見えてくる。塗りつぶそうとするのなら、明かしてしまえ。」
ラウラ「………まぁ、覚えておこう。」
ネロ「それと、これを。」
俺はラウラにあるエナジーアイテムを渡す。念のために、複数あげた。
ラウラ「これは………。」
ネロ「エナジーアイテム。どのみち浩而とか戦うだろうと思うから、やるよ。」
ラウラ「こんなものに何の役に───────」
ネロ「なめんなよ。そのアイテム次第で、逆転出来る程の力を持ってる。ここぞのところで使えよ。」
ラウラ「………そうさせてもらう。」
ネロ「………………んじゃあ、お休み。」
ラウラ「ああ、お休み。」
………………さて、ラウラが行ってしまったようだな。んじゃあまあ、練習しますか。
ネロ「………ゴジラ、ニャルさん、ストリングス。準備はいいか?」
ゴジラ『いつでもいいぞ。』
ニャルさん『もう待てなさそうだしね。』
ストリングス『………そろそろ来るよ。』
ネロ「………来い、レッドクイーン!ブルーローズ!」
レッドクイーンとブルーローズを手にすると同時に、俺の目の前にISを纏った一夏と箒、セシリア、鈴、ラウラ、シャルロットの姿をしたスピリッツの姿を現す。
あの様子からして、あのボディと相性のいいスピリッツに憑依したに違いねえ。
スピリッツ達『………………!』
ネロ「そういや、束の奴余計な機能も付けていたよな?」
ストリングス『それって、ウォークマンみたいに音楽が聴ける奴?結構種類あるけど。』
ネロ「全く、確かに音楽も聞くけど……そんな機能入れなくてもいいんだがな………。まぁ、使ってやるか。
つう訳で、ストリングス。DMC5の『DEVIL TRIGGER』を頼むぜ。」
ストリングス『分かった。』
束の奴、どんだけ音楽のダウンロードしたって言うんだ?まぁ別にいいけどな。テンション上げたり、挑発したりと十分に使えるしな。
さて……、始めるか。
ネロ「ようお前ら、突然こんな場所に現れて如何したんだ?パーティーの格好には、ちと地味だし、ゴツイしな?」
一夏『………………対象者発見、討伐開始せよ!』
ネロ「おいおい、喧嘩腰か?まぁこっちも欲求不満だったんでな。」
『ザクッ!』
ネロ「ほら来いよ、チャンバラごっこに付き合ってやるよ!!」
いい感じに『DEVIL TRIGGER』の曲も流れ始めたし、例の台詞を言うか。ネロの姿だけど、別にいいよな?
まぁ、アリーナが壊れない程度で派手に行くけどな。と言うか、終わったら掃除とかしねえと面倒だな。
全く彼奴らここぞとばかりに空気を読むなぁ?鈍りそうだったし、どのみちこのISの試験もするつもりだったしな。
『フォース・ファンタズム』、ネロ・バージル改めアルカディア・エデン。怨敵を殲滅する!!
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