Subterranean Electron World -True Ending 灯火の希望- 作:深緑 風龍
ネロside
ハァ、掃除ついでに一夏らの授業を見ていたが、なんつうか胸糞悪いな……。浩而の行動といい、一夏の扱いといい……、見てて吐き気がする。
正直言って、茶番としか見えない。仮面ライダー=力と解釈している彼奴らの思考に腹が立つ。俺も人の事は言えねえけど、一応俺なりの信念をもって仮面ライダー達の力を借りている。
形だけでなく、中身もちゃんとあるが、あの転生者のあれは中身がねえ。それどころか形もない。正直あの力は、ISの世界にとっては異端な力にすぎねえ。
しかし、それを転生させた神かは知らねえけど、見る目ねえな。
ネロ「………………黎斗が怒るのも無理ないな。あれは仮面ライダーなんかじゃない。仮面ライダーという免罪符を貰って暴れるただの餓鬼でしかねえよ。
一夏をイジメる理由がさっぱり分かんねえが、ちゃんと納得のいくような理由があるならともかく、あれはどう見てもなぁ……。」
まぁ、俺は『織斑一夏』という存在は、ホムンクルスと同じ存在だっていう事実を知ってるしな。
………もういっその事、言おうかな?一夏に、『お前は転生者たちにとっての生贄なんだ』って。
言いたくもねえよ!!こんな事をド直球に言ったら、何しでかすか分かんねえじゃねえか!!
もうこの世界壊すほかねえのか………。いやそれより、何で雪片弐型だけ残って、俺に吸い込まれたんだ?
あれスピリッツ一夏のもののはずなんだけどなぁ………。
ネロ「まぁいい、今日だったな………。アナザー・インフィニティ・ストーンを手にしたら、もうここに用はない………。あったとしたら、あの転生者共に説教だな。」
恐らくそれを手にしている奴は相当な手慣れなのは確かだ。下手をすれば自身の肉体が崩壊してもおかしくないものだというものを、耐えきる程の力の使い手の可能性も………。
十三王神の力が何処まで通用するかは分かんねえが、気にしている暇もねえしな…。掃除も終わってるし、昼食も食ったことだし、そろそろ………始めるか。
ネロ「もう好きにはさせねえぜ。大方、あんたがセシリアをアナザーライダーにしやがった事………忘れてねえからな。」
気配が察するに、場所は………あそこか!!
いたいた、あんな場所で隠れていやがったか。ん?
「いけると思ったがアテが外れてしまったか……。」
アテが外れたという事は、セシリアの事か。まぁ、遠距離攻撃の腕前は彼奴が上であるのは事実だし、アナザースナイプにしてもそれだけの実力を発揮できても不思議じゃねえな。
っと、そろそろ動くか。
「次は誰でやろうか……あの銀髪の小娘か?」
ネロ「いや、もうお前に次なんて無ぇよ………!」
『ブォン!!』
「っ……おっと!」
チッ、あっさりと避けやがったか。声をかけたのが失敗だったか。
ネロ「チッ、外したか。暗殺も出来る方なんだがな………。」
「ん?清掃員の割には随分と御大層な武器を持っているのだな?」
ネロ「ん?まぁな、とりあえず、汚れは清掃しねぇといけねぇからな……。時折お前のような侵入者みてぇな奴も、汚れ対象者として見てるし、生死問わず掃除すればいいしな。」
「ほう?」
ネロ「まぁそれはともかく、要件だけ言っておく。てめえが持ってる石も渡して貰おうか。」
「石……?あぁ、そう言うことか……。彼が言っていたのは君か。『異世界の旅人』よ……。」
ネロ「ッ!如何やら俺の事を知ってるみてぇだな。名前ぐらい覚えてやる。何者だ?」
「我が名はコルニクス……、死神っぽいナニかだ。」
ネロ「死神っぽいナニかねぇ?まぁいい、偽名で言っても仕方ねえから教えてやるよ。俺はアルカディア・エタンセル・エデン。これでもしがない清掃員だ。」
コルニクス「とても清掃員とは呼べなさそうだが……、そう言うことにしておこう。」
ネロ「そうしてくれると助かる。清掃員なんて、時には人殺しとかもするからな。」
コルニクス「………………それは殺し屋だと思うが。」
『パチンッ!』
ん?此奴固有結界も使えるのか?それとも、何処かの空間か世界に連れ込んだって言うのか?
………どっちにしろ、ありがたい。これなら被害を気にせず力を使える。
コルニクス「その力は………、神の………。」
ネロ「ああ、そうさ。テメェ等は知らねえと思うが、これでも亡き神々の力を受け継いでいるんだ。
こちとら多くの修羅場くぐって来てんだよ。その神髄、見せてやるよ。」
油断はしない、相手は相当の手慣れだって事は、重々承知の上だ。最悪倒せなくとも、盗んで脱出するだけ………!
コルニクス「そうか。ならば行くぞ?清掃員。」
ネロ「上等だ死神……さっさと終わらせて、石を渡して貰うぜ。」
sideout
その頃、亡国機業の方では………。
『ガタッ!』
束「ガルちゃんの気配が消えた!?」
オータム「急に何言ってんだ?探し損してくたびれてるってのに、随分元気だな……。」
束「そりゃあそうなるよ!!ガルちゃんだよ!?あのガルちゃんがいなくなっちゃったんだよ!?考えられる!?」
オータム「いや、お前落ち着け。ラビット、マジで興奮するな。」
GPSで特定した場所に向かったオータムたちだが、そこは既に何もなく、帰還しようと思っていたら『女性権利団体』に見つかり、襲撃。
しかし、束の実力を持って一掃することに成功し、何とか帰還することが出来たらしい。最も、兵器として扱われるISは束からすれば、ゴミクズ同然のようで、刀やドリルなどでぶっ壊すことも容易いのだが……。
マドカ「………お母さんがいなくなったって、本当?」
束「本当だよ!!IS学園にいるはずのガルちゃんが、急に消えたんだよ!?」
オータム「気配を消すような事でもしたんだろ。つうか彼奴、表向きの仕事とか真っ当にやってるって言うのがスゲェよな………。清掃員だろ?彼奴。」
束「しかもちーちゃんを怯えさせたって言ってたし………、絶対あれよね。ちーちゃん特攻でも付いてるんじゃないの………。って、それはいいとして───────」
オータム「だから落ち着けっつってんだろ!?」
束「ウフフフフフフ、ガルちゃんを消した奴が分かり次第、私の刀と天才頭脳でグチャグチャにしてあげないと………!」
マドカ「………………。(ドン引き)」
オータム「駄目だこの万年発情兎、早く何とかしねえと………。」
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