Subterranean Electron World -True Ending 灯火の希望- 作:深緑 風龍
具体的な話は、『INFINITE EX-AID with BUILD W-SIDES EPISODE』のPAGE53と54で分かります。
ネロside
生きて……いる…………のか?あの一夏と呼ばれた少女の言う通り、仮死状態だったのか……?
コルニクス「驚いた……、死の概念を与えたにも関わらず、耐えたのか?それとも…………?」
ネロ「俺が……知るとでも…………。」
コルニクス「……まぁいい、どのみち貴様は───────」
ネロ「が、これだけははっきりしてる。」
コルニクス「ん?」
ネロ「俺の死は、お前如きでも届かねえって事だ!!」
『キーンッ!』
コルニクス「ゴフォ!?」
死神でも、やっぱ野郎のアレが付いているか。最も、久々に死の実感を味わった気がするぜ。再生治癒はまた後にしておくとして、今は……!!
ネロ「そこだっ!!」
『ズドンッ!』
コルニクス「ッ!」
『カンッ!』
コルニクス「いまさら何をしようとしているか知らないが、無駄な───────」
ネロ「ちげぇよ。狙ったのは、『
コルニクス「何?一体どういう…………!?あの石がない!?」
賭けだったが、俺は無言で『武装解除の魔法』を弾に込めてコルニクスに当てた。本来あれは相手の武器を奪ったり弾いたりする魔法だが、それを改変して相手が持ってるアイテムを手放す魔法にした。
無論、このまま誰かに渡すわけにはいかねえ。この世界の馬鹿なんかに渡すなんてもってのほかだ!!
コルニクス「エデン、一体石をどこにやった───────」
ネロ「俺に注目していいのか?空間転移『アイテム・テレポート』!!」
コルニクス「テレ……!?」
彼奴はすぐさま光る場所に注目していたが、もう遅い。『崩壊』は何処かの世界へ飛ばした。
恐らく別のIS世界だが、そこは俺でも分かんねえ……。もう一回探す必要があるかもな。
コルニクス「…………何故だ?目的の物であるはずの石を、何故?」
ネロ「理由なんて、いらねえよ………………。だがロクな奴に使われて欲しくないだけだ。まぁ、お前の死の概念ですら耐えてしまったって事は、俺は相当『死』に嫌われてるみてぇだな。
いや、取り戻せると思ったが、こんなんじゃあねえって事か。」
コルニクス「待て、不死者ではないのか?」
ネロ「俺がいつ不死者って言った?俺は………いやこの際2人っきりだから言うが、僕は不死者ではない。不老には近いが、不死なんかじゃないな。
恐らく、何らかの形で死なせないようにしているって事だな。」
コルニクス「自分の事なのに、知らないのか?」
ネロ「自分の事だからこそ、自分を嫌ってるんだ。僕は、彼奴らみたいな同じ穴の貉とはかけ離れてる、異端者なんだ…………。
異端なる転生者って事だ。」
コルニクス「……なるほど、そういう事か。貴様、前世を捨てたな?原点である自分を、捨てたな?」
ネロ「………ああ、捨てた。本当の前世を切り捨てた。けど、分からないことがある。何故僕は死に嫌われているのか?」
そもそも、オルタに繰り出したあの技は、死ぬつもりで放ったつもりだった。にも関わらず、僕は生きていた。祖父母も、アズリエルも、死んでしまったというのに、僕は生きている。
普通なら、前世の自分を殺したら、自分が辿った歴史は消えるはずだった。けど、僕はここにいる。
ネロ「正直、僕が何故生きねばならないか、分からない。大勢の人間、いや人外を殺して、世界を危うく滅ぼそうとした僕が、死んではならない理由は何なのか……。
生きて償うべき?いや、償うどころか、また同じことを繰り返すか、更に悪化するだけだ。ならば、死んだ方がいいのではないのか?
そうすれば、失わずに済んだんじゃないのか……?」
コルニクス「…………お前は変わってるな。」
ネロ「億単位以上も長生きしてんだ。ガキだったら、こんな事は言わねえし、どっちかって言うと、僕は老害かもな。」
コルニクス「……一つ聞かせてくれ。この世界に来た転生者の貴様から聞きたい。」
ネロ「何だ?」
コルニクス「あの世界を、如何思ってる?」
ネロ「……簡単だ。狂ってる。あんな世界、滅びるべきだと思ってる。女尊男卑、織斑一夏と篠ノ之箒への仕打ち、そして…………。
確かに彼奴らの性格はアレだ。一夏は鈍感だし、良くも悪くも感情的だ。けどそれは、誰かがフォローしてくれればいい話だ。彼奴がちゃんと成長すれば、こうはならないはずだ。
箒は暴力で頼りきりだし、束のことが嫌いでも、いざってときは彼女を盾にするような図々しさだってある。僕にはフォローが出来ないし、そうなった原因は束にあるから何も言えないけどね。
だからって、俺はこの世界の仕打ちには我慢ならねえ。そもそも、物語と言うものは、主人公があってのヒロインだ。
そいつの性格に難があっても、誰かが支えてやってくれればいい話だと言うのに、彼奴らは…………!」
コルニクス「…………だが、
ネロ「…………そうだ。彼奴らを救うという事は、この世界を滅ぼすという事になる。そうでもしなければ、彼奴らの苦しみは解放されないと思ってるからな。」
コルニクス「そうか。」
ネロ「…………もうここには用は無くなったが、次に行く前に彼奴に説教を───────」
コルニクス「エデン、これを。」
何だ?何かを俺に向けて投げ渡してきたが…………って、これ!?
ネロ「『エボルライドウォッチ』と『アナザーオーマジオウウォッチ』!?コルニクス、一体何の───────」
コルニクス「面白いものを見せてくれた褒美と言っていいか。遠い未来に役に立つだろう。」
ネロ「これが…………。」
『EVOL!!』
すぐさま90度に回して仮面ライダーエボルの顔になった後、ボタンを押すと、切嗣みたいな声が聞こえる。
っと思ったら、ライドウォッチが光り出した途端、僕の中に入り込んでいった。
コルニクス「…………驚いたな、如何やら貴様にはそのエボルと言う力に適合できたのか。」
ネロ「…………アナザーオーマジオウの方は?」
今度はアナザーオーマジオウの方のボタンを押すが、如何いう訳か音声そのものがならなかった。
コルニクス「…………今はその時ではないという事か。だが、何時か役に立つだろうからもっておけ。」
ネロ「…………そうさせていただく。」
コルニクス「さてと、去る前に一つ…………お前の本当の姿を見せてくれるか?」
ネロ「…………分かった。どのみち去るからな。」
ネロside→エデンside
そうして僕の本当の姿を見せると、コルニクスは興味深そうな目で見つめていたようだ。
コルニクス「それが本当の姿か。」
エデン「まぁな。」
コルニクス「まさか女とは───────」
エデン「おい?」
コルニクス「撤回する。それだけ女性に見えたという訳だ。」
エデン「そいつは如何も。」
コルニクス「では、異世界の旅人よ…………。改めて聞くが、何者だ?」
そうだな。もう清掃員と偽るつもりもねえし、この際言ってやるか。
エデン「さっきも名乗ったが、僕はアルカディア・エタンセル・エデン。異端なる転生者であり、この世の全ての悪として受け入れた、化物さ。」
コルニクス「ッ!?」
エデン「どうした?何か変なこと言ったか?」
コルニクス「クククク、フハハハハハハハハハ!!!」
エデン「おい、笑うとか流石に傷つくぞ?ギャグも言ってねえってのに。」
コルニクス「いやいや、そうではない。なるほど、そう言う事か!貴様は悪そのものを受け入れたのか!!」
エデン「ああそれか。実際、そっちの方が気が楽だしな。」
コルニクス「…………ならば、これを伝えよう。貴様は直に新たな力が目覚める。それはどんなものかは知らんが、この世界…………、いや、異世界そのものを揺るがすほどの大いなる力を得ることになるだろう…………。」
エデン「…………そうか。」
コルニクス「では、今度こそお別れだ。二度と貴様の前に現る事はないだろう。」
エデン「だな。あばよ、コルニクス。」
死神であるコルニクスの姿が消えると、元の場所に立っていた。その時には既に夜になっていた。
エデン「…………どれだけ日が経ったか知らねえけど、って、ん?」
『ぼくの英雄』?何だこのタイトル?作者は…………、『吉澤浩而』。少し読んでみるか。
エデン「…………ふーん。」
全部真っ白やないかい、まぁどうでもいいか。ともかく、彼奴が何処にいるかだが…………いたわ。
何かの考え事かは知らねえが、話しかけるとするか。
エデン「吉澤浩而……で、合ってるかな?」
浩而は僕の声に反応したのか、後ろを振り向く。改めて思うが、彼の姿は宝生永夢そのもの。だが心は、ハッキリ言って違う存在。
浩而「誰だ?」
エデン「ネロ、と言えばわかるか?清掃員の。」
浩而「清掃員?」
エデン「ネロ・ムンドゥス・バージル。米系日本人だが両親は他界、その後の経歴がはっきりとしない謎に包まれた存在…………と言うのが表向き。
最も、そのものはこの世に存在しない、架空の存在であり、そして侵入者撃退の為に命を落とした者。」
浩而「何が言いたい…………。」
エデン「まぁ隠しても無駄だから言っておく。」
そろそろ見せておくか。ちょっとは、こっちに敵意向かせてやろう。
『SNIPE…………!』
浩而「ッ!!その時計は!!!」
エデン「アナザーウォッチを見るのは初めてか?真実を話してやるが、今回の騒動は僕が起こした。」
浩而「何!?」
エデン「簡単に言えば、まずセシリア・オルコットは本当の意味で無実。実際には協力者に頼んで彼女を無理矢理アナザースナイプに変身させた。
そして騒動を起こしてる間、僕は身を隠しながら『ある物』を探した。まぁ、無駄骨に終わっちまったがな。如何やらここにはなかったようだ。」
浩而「ちょっと待って、仮にそうだとしてもIS学園には───────」
エデン「おいおい、まだ分からねえのか?これを見ても?」
すぐさま指パッチンして姿を変えると、浩而の奴は驚いていた。そして元の姿に戻る。
浩而「お前が…………、あの清掃員…………!?」
エデン「因みに一夏だが、まぁこの際いいか。自己紹介してやろうか、偽善をふるまって
僕はアルカディア・エタンセル・エデン、異端なる転生者にして、この世の全ての悪を受け入れし者。そして、この世界に渡ってきた異世界人だ。」
それを伝えた後、僕はiPhoneを取り出してある曲を流す。その曲を流したのは『build our machine』。
一夏や箒がいつか立ち上がり、此奴みたいな転生者に報復されることを願いながら、この曲をかけた。
エデン「んで、何か質問は?宝生永夢の皮を被り、相手を蹴落として自分の思い通りになる世界を夢見る転生者『吉澤浩而』。」
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