初詣に行き、おみくじを引きましたが末吉でした。凶が無いおみくじらしいのでお察しの結果ですね。
今年も頑張って投稿しようと思いますので、よろしくお願いします。
お正月。
それは年の初めの事をいう。
餅を食べて、お年玉を貰って、初詣に行って自分や誰かの幸福を願う。
初日の出を見ながら彼氏彼女とあっついキスを交わすカップルもいるかもしれない。
そして1月2日になれば神聖な気持ちも薄れてしまう、そんな不思議な日だ。
✴︎ ✴︎
時計を見れば、12月31日の午後10時。
テレビを見れば、デデーン♪と鳴って芸能人がケツバットをくらっている。
隣を見れば、テレビを見てお腹を抑えて笑い転げている最愛。可愛い。
「はぁ……はぁ…超おもしろかったです。笑い疲れちゃいました」
笑いすぎて涙が出てきたのか目元を指で擦る最愛。
楽しそうで何より。
けど、本当に良かったのだろうか。年末まで僕の家に泊まってしまって。
友人達と過ごした方が楽しいだろうに。
「別にいいんですよ。私が貴方と年末を過ごしたいからここに来てるんですし」
「それに」と最愛は続けて、
「お節介な友人が『クリスマスは私たちと過ごしたんだから年末は彼氏と過ごした方がいいって訳よ!』なんて言ってきたんで」
おぉ、友人さんナイス。
しかしクリスマスの思い出といえば、最愛がミニスカサンタになってくれたことしかないのがおかしい。
もっと刺激的な思い出があるような……ケーキ…もやし……。
「……クリスマスについては思い出さなくてもいいですよ。思い出しても貴方に徳は無いので」
……最愛がそう言うなら思い出さなくてもいいか。
なんだか僕も思い出さない方がいい気がしてきたし。
「あ、そういえばお正月も貴方と過ごすことにしたんでお願いしますね」
え、なんで。お正月こそ友人達と過ごした方がいいんじゃない?
「いやー、私たちは毎年お正月は初詣に行くんですけど。毎年麦野が甘酒を飲んで暴走するんですよね。流石に手がつけられないんですよ」
麦野さんといえば時々最愛が言うレベル5の超能力者だろうか。
そんな人が暴走したら、なんて考えたくも無い。恐ろしすぎる。
「いや、■■が考えてるような能力を使っての暴走じゃないですよ。ただ、超絡んで来るんですよね」
絡でくる?
酒を飲んだおっさんみたいにだろうか。
「あ、そんな感じですね。服の中に手を入れてきたりとか足を撫でてきたり。とにかく変態的な事をしてくるんでお正月は麦野といたくないんですよ」
確かに変態だ。羨ましい。
流石に女子同士だといっても恥ずかしいのだろうか。
「なので今年のお正月は■■といて、残りの2人を生贄にします」
真顔でそう告げる最愛の顔は、笑い転げていた時よりも爽やかな笑顔をしていた。
「なのでお正月は一緒に過ごしましょうね、■■」
最愛の友人の残りの2人の内の1人は、最愛に僕とお正月にいるように言ってくれた恩がある。
しかし、最愛には代えられない。
これが尊い犠牲というものか。年を跨ぐ前にまた一つ学んだ。
さようなら。名前も知らない最愛の友人さん。
そしてありがとう。最大級の感謝を貴女に。
✴︎ 最愛視点 ✴︎
■■とグダグダと話していれば気付けばもう11時40分。
もう少しで新たな年が始まります。
「いやぁ、今年も超楽しかったですね」
「うん。本当に楽しかった」
彼と友達という関係をやめて、恋人という新しい関係になって。
本当に新しい体験ばかりでした。
「まさか私が男性と付き合うなんて思っていませんでしたし、その相手が超変態だなんて考えてもいませんでしたよ」
「僕もまさかこんなに可愛い子と付き合うなんて考えてなかったよ」
でしょうね。
こんな変態と付き合う女なんて私くらいなもんですよ。
「私を惚れさせた責任、ちゃんと取ってくださいね?」
「もちろん。僕に出来る限り」
相変わらず弱気ですねぇ。
出来る限り、ではなく『結婚しよう』なんて言ってくれるくらい強気になってもいいのに。
時計を見れば11時55分。
「明日の朝は早く起きて初詣に行きましょうか」
「わかった」
「頑張って起きてくださいよ?」
「大丈夫だって。そんなに心配しなくても起きるから」
……超心配ですね。彼、二度寝するタイプの人だから……。
「もし起きなかったら最愛がキスして起こしてよ」
あ、そうでしたね。今日はここに泊まるんでした。
「キスはともかく起こしてあげますよ。彼女ですしね」
「ありがとう」
「いえいえ、どういたしまして」
時計を見れば11時59分30秒。
もうあと30秒しかない。まぁ、こんなことを考えている間にも時間は経ってしまうんですがね。
「新年は抱きしめあって迎えましょうか」
「……了解」
突然の提案に顔を赤くする■■。
しかし、いつも私からなのに、珍しく彼からぎゅっと抱きしめてくる。
私も彼の背中に腕を回して抱きしめる。
「超あったかいです」
外はきっと酷く寒いでしょうけど、今ならどんな寒さにも耐えられそうな気がします。
ピピピピッと時計のアラーム音。
時計を見れば1月1日12時0分3秒。
「明けましておめでとうございます、■■」
「明けましてめでとう、最愛」
「今年も超よろしくお願いします」
「あぁ、今年もよろしく」
抱きしめあい、顔を彼の肩の上に置いているから分かりませんが、彼は赤面していることでしょう。
私も、きっと似たような顔をしていると思いますけどね。
やっぱり書ききれない。
いい感じの区切りを見つけてしまったので正月編は後編も書きますね。
感想評価等待っていますので、ぜひよろしくお願いします。