しかし、待たせた分内容は濃いとかは全く無いです。言い訳は後書きに。
インデックスって宗教的に神社行くの良いんですかね。
初夢。
それは新しい年を迎え、最初に眠った日の夢の事だ。
その初夢で見るといい物の中に『一富士二鷹三茄子』というものがある。富士は無事、鷹は高い、茄子は成すという風に縁起のいいものとして昔から言われている。
結論としては、初夢で幸せな夢を見ることが出来たなら、きっとその年は良いものになるだろう。
✴︎ ✴︎
春風のような、暖かい風を頬に感じた。
重たい瞼を上げてみれば、そこには雄大な自然が広がっていた。
「は?」
訳が分からない。
どうしてこんな場所にいるのだろうか。
最愛と一緒に布団に潜り、抱き合いながら寝たのは覚えている、
だとすると、これは夢なのだろうか。
目の前に『富士山』のような山があるのも夢だと思う理由の一つだ。
もちろん、学園都市のような科学が発展している都市には山がない。あるのは高いビルだけだ。
となると、富士山のような山を見るには学園都市の外に出なければならない。
だから、誘拐かとも考えた。
しかし、学園都市から出るには正式な手続きと、厳重な審査をすることになる。
審査が厳重なのは、学園都市の機密情報が外に漏れないようにするためだ。
そう考えると、人を誘拐しながら審査を通過するなんて無理だろうし、やはり誘拐という線はない。
さて、そうなるとこれは夢なのだろう。
昨日が12月31日で、今日が1月1日ならばこれが初夢ということになるし、初夢で富士山なんて縁起が良い。
バサッ…バサッ…と羽ばたくような音がした。
上を見てみれば『鷹』のような大きな鳥が自分の真上を円を描くように飛んでいた。
おぉ……かっこいい。
やっぱりこれは一富士二鷹三茄子をなぞっている。
富士と鷹を見つけ、あとは茄子だけだな、なんて意気込んでしまう。
しかし、周囲は草が茂っていて茄子のような小さな物は見つけにくい。
富士山や鷹のような見つけやすいものならともかく、茄子を見つけるのは簡単ではないだろう。
「……ぉぉ…〜……もちぃ……!l」
声がした。
小さな声だったが、もう聴き慣れた声だ。
「ん…ほ…ぉ…〜!きも……ぃぃ〜!」
少しづつ大きくなっていく声。
聴き間違えるはずもない、僕の最愛の人だ。
そして、声の聞こえてきた後ろを向き、
「んほぉぉぉぉぉぉおおお!この茄子きもちぃぃぃいいいい!」
ガニ股で、太くて長い『茄子』を片手に、秘所に出し入れする最愛を見て、愕然とした。
「あぁ!イっちゃう!■■ッ!見ててください!私がイクところ見ててくださいッ!」
自分が愛している人もいるし、見つかったらハッピーとか考えていた茄子も見つけた。
けど、僕が見つけたかったのは茄子単体であり、間違っても茄子を使ってオナニーをする最愛ではない。
「あっ!あっ!あぁぁぁぁああああああ!」
プシュっと潮を吹く最愛。
頬は赤く染まり、口の橋からは涎が垂れている。
うん、可愛い。
✴︎ 最愛視点 ✴︎
ピピピピッと目覚まし時計のアラーム。
大きめの音に設定していたからか、嫌でも目が覚めてしまいます。
音が小さいと彼が目覚めないから音大きくしたんですよねぇ。
ピピピピッ。
モゾモゾと布団から顔を出し、隣を見れば超気持ちの良さそうな顔で寝ている■■。
いやぁ、誰でも寝ている時の顔は可愛いですよねぇ、
ピピピピッ。
「最愛……」
わ、私の名前を超呼びましたね。
夢で私と超何してるんでしょうか。いや、ナニですかね。ま、冗談ですけど。
ピピピピッ。
「…茄子で潮吹くなんて……最愛も変態……」
「は?」
ピピピピッ。
え、何の夢見てるんですかっ!?
茄子で潮!?初夢でなんて夢見てるんですかこの男!?
ピピピ
「さっきから超うるさいんですよクソ時計がァ!」
「……ッ!!??」
…あ、ついカッとなって窒素纏って時計殴っちゃいました……。大きな破砕音を出して分解されていく目覚まし時計を見ながら私の能力は分解なのかと現実逃避。
あ、流石に起こしちゃいましたね。
「お、おはよう…?」
「おはようございます、■■」
目覚めてすぐの頭では状況に頭がついていかないのか、普通に挨拶をしてくる彼。
私も笑顔で挨拶を返します。新年ですからね、挨拶は大事です。
どうして少し私から離れるんですか■■。怖くないですよ〜。
✴︎ ✴︎
酷い夢を見たり、過激な目覚め方をしたが今日は1月1日。お正月だ。
お正月といえば初詣。
科学が発達してオカルトをあまり信じない都市だが、何故か神社はある。
しかもちょうど住んでいるアパートの近くにあるし、行くしかないだろう。
最愛にそう言えば、
「えーこの超寒い中初詣に行くんですかー?超めんどくさいです」
確かに外は寒いし、最愛がそう言うなら仕方ないか。
なら僕1人で行ってくる。
「えっ、ちょ、別に行かないとは言ってないですよっ!」
あっ、はい。
寝間着から厚手の外出用の服に着替える。
僕は適当な服の上にロゴが入った黒のジャンパー。
最愛はいつものようにセーターのようなワンピース。
『いつでもオシャレ』を座右の銘にしている最愛も寒さには勝てないのか、足が産まれたての子鹿のようにプルプルとしている。
流石に見ていられなかったので、もう一着ある青色のジャンパーを着せた。
「ほんと、■■の服のセンスって……いえ、超なんでもないです」
何かおかしいのだろうか。
僕が着ているジャンパーの背面には『I love 木原』、最愛が着ているジャンパーの背面には『I love 学園都市』と書かれている。
うん、かっこいい。
自分のセンスに惚れ惚れしてしまう。
最愛と手を繋いで家を出る。最愛の暖かい手が頼もしく感じる。
雪は降っていないが、とても寒い。2度くらいだろうか。
「そういえば、■■。寝ている時に超魘されていましたけど、どんな夢見たんですか?」
「………もう忘れた」
嘘だ。しっかり覚えている。
彼女が吹いた潮の水滴の数までしっかりと覚えて脳内フォルダに記録している。
「……茄子……潮……」
最愛がボソリと呟いた言葉に背筋がゾクゾクする。
心なしか繋がれた僕の手からメキメキと音が聞こえてくる。
横目で最愛を見てみればジトーとこちらを見ている。
うん、可愛い。
「嘘は超良くないですよ、■■。どんな夢を見たんですか?」
「………あ、神社の鳥居が見えてきた。おみくじたのしみハハハ」
「………家に帰ってからが楽しみです」
メキィ!と一際大きな音を立ててから繋いだ手が離れる。
帰ってからが楽しみ……か。お仕置きかな。お仕置きだよね。僕も楽しみだ。ぐふふ。
少し大きめの鳥居を潜る。
境内に入ったが、人は沢山いるわけでは無いが全くいなくもない感じだ。
トゲトゲ頭の男や銀髪の修道服を着た少女、白髪の目つきが怖い男や茶髪の小さな女の子。それに常盤台中学の制服を着てゴーグルを付けた少女が5人ほど。
他にも人は沢山いるが、目に付いた個性的な人はこんな感じだろうか。
寮が多くある区域の中にある神社だからか、やはり学生が多く見える。
一応はぐれないように最愛の手を繋ぎ、参拝の列に並ぶ。
「案外人いるもんですね。超寒いのに」
「僕たちもその超寒い中、初詣をしに来た人だけどね」
しかしこんなに人がいるとは思っていなかった。
もう少し遅い時間に来るべきだっただろうか。
『あーー!上条さんの全財産の500円玉がぁ!』『とうまのばかぁぁ!』『不幸だぁぁああ!』
5円玉と500円玉を間違えて賽銭箱に入れてしまったのだろうか。
?銀髪の少女のギラついた歯に噛み付かれている。痛そう(小学生並みの感想)
それから15分ほどして出番が回ってきた。
今日は5円玉を2枚しか持ってきていないし、先程の人のような間違えて500円玉を入れることはない。
賽銭箱に5円玉を投げ入れ、二礼二拍手一礼。
願い事は、まぁ、簡単なものでいいか。
神様頼りじゃなくても自分が出来るようにならないとな。
「■■は何をお願いしました?」
「さぁ?最愛は何をお願いしたんだ?」
「何でしょうねぇ。お願い事は人に言わない方が良いと言いますし、言いませんよ」
なら何故聞いてきたし。
でも、僕のお願い事と彼女のお願い事が同じなら良いなぁ、と思いつつ、暖かい手を繋ぎ家に帰るのだった。
ーーー僕の好きな人が幸せになりますようにーーー
ーーー私の好きな人が超幸せになりますようにーーー
一ヶ月もお待たせしてすいませんでした。
続き用に書いていた小説が消えて萎えたり、気分転換に書いた別の小説が消えて萎えたりで精神がボロボロでした。
これからどんなペースで執筆をするかはわかりませんが、気長に待ってもらえると嬉しいです。
感想評価待っていますので、よろしくお願いします。