私はiPadを片手に文字をぽちぽちと押しておりましたが、先程まで書いていた1000文字くらいが消えてしまい、悲しみで涙が止まりません。
保存せずにタスクキルした私が悪いんですけどね。
フレンダの口調はゲシュタルト崩壊するし、滝壺の口調は謎すぎるでもう何がなんやらの状態です。
お弁当。
それはコンビニでも売ってある、誰でも作れるカップ麺よりも遥かに健康的なもの。
作り手は少し早起きしてせっせと弁当箱におかずとご飯を詰める。冷凍食品が詰まっていようと早起きして詰めてくれたのには違いない。
しかもそれを、可愛い女性が作ってくれたのならどれだけ嬉しいことか。
きっと、高級料理店の小さな食事よりも遥かに美味しく感じることだろう。
✴︎ オリ主 ✴︎
「ひ、久しぶり、■■」
ど、どうして麦野さんがここに?と思ったが、考えずとも分かる。最愛の友達の1人なのだろう。
麦野さんと会ったと最愛に名前を言った時に友人だと教えてくれれば良かったのに。
「まぁ言っても良かったんですけど、貴方を超驚かせようと黙ってました。だから麦野に関して■■が嘘をついたらすぐに分かったんですけどね」
あぁ、だから例のお風呂場での時にはすでに全部聞いていたのか。
看病されていただけだけど、下手な嘘とか言わなくて良かった……。
「えぇぇっ!?麦野男の人襲っちゃったの!?そ、それはこう男女の営み的な!?ちょめちょめ的な!?」
「うるっせぇぞフレンダァ!今は黙ってろ!」
「ぎにゃあああああああ!」
金髪の小柄な可愛らしい少女が麦野さんに頭をグリグリされている。可哀想(他人事)
というか、彼女がフレンダさんか。
最愛曰くかなりのお調子者だって話だし、まぁ今の言葉を聞くとその意味も納得できてしまう。
「なんとなく分かってるっぽいですけど、一応紹介しておくと、今麦野にアームロックされてるのがフレンダ=セイヴェルンで、木に寄りかかって寝ているのが滝壺理后さんです」
あ、本当だ。よくよく見れば木に寄りかかって寝てる人がいる。
滝壺さんは天然が強い人って話だったけど、ピンク色のジャージを着ているのは寝惚けて寝巻きのまま来てしまったのだろうか。私気になります。
「ま、顔合わせは済みましたし、ちょうどいい時間なんでお弁当食べましょうか。滝壺さーん、超起きてくださーい」
おぉ、分かってはいたけどお昼はお弁当か。こんな所から近くのファミレスまで行くなんて風情がないもんな。うんうん、もしかして手作りだろうか。だとしたら超楽しみだ。
「フレンダァァァァァ!」
「ぎにゃぁぁぁあああああッ!!」
こんな断末魔のような叫び声がしても最愛と滝壺さんが何も反応していない辺り、これは見慣れた光景というやつなのだろうか。
僕はまだ違和感はあるけど、慣れるように頑張ろう。
「助けてって訳よぉぉぉおおおおおお!」
はい嘘です助けます。
✴︎
なんとか麦野さんを宥めてフレンダさんを解放してもらう。
麦野さんがこちらをずっと穴があきそうなほど見つめてくるもんだから怖かった。獲物を奪われた獣はああいう目をするのかもしれない。
最愛達はお昼に用意をするとかで、僕とフレンダも手伝おうとしたのだが、「私と麦野だけでできるんで良いですよ」と言われてしまい、少し離れたところで2人揃ってしょぼくれていた。
「うん、まぁ、ほんと麦野から助けてくれて感謝してる訳よ。結局、絹旗と滝壺は助けてくれないからさ」
いやぁ、きっとそれは助けたとしても、どうせまたフレンダさんがふざけて麦野さんに技をかけられると長年の付き合いで分かっているからだろう。
「あっ私のことはフレンダって呼んでほしい訳よ。多分私よりも■■の方が年上だろうし、さん付けは抵抗があるからさ」
確かにこの少女は見た目的には自分よりも年下だけど、都市伝説でどこかの高校に小学生レベルの教師がいるらしいし、見た目についてはあんまり考えちゃダメなんだよなぁ。
まぁ、相手が良いと言っているんだし、少し恥ずかしいが名前で呼ばせて貰おう。
「うんうん、それで良いって訳よ!これから長い付き合いになるだろうし、仲良くしといて損はないし!」
確かに。無いとは思うが最愛と別れるとなるまでは親しくしていられるだろう。別れるようなことは絶対ないが。少なくとも僕から別れを切り出すことはない。
ん?そういえば、なんでフレンダが僕の名前を知っているのだろうか。
自己紹介をする隙がなかったから名前とか言えなかったんだけど。
「そりゃあ、絹旗がいつもいつも惚気てくるから気付けば覚えてたって訳よ。顔赤くして足をパタパタさせてデートの予定組んでるんだから、それを見続ける彼氏がいない私たちの身にもなって欲しいって訳よ」
そっか、そっかそっか。顔赤くして足をパタパタさせて……絶対可愛いだろうな。
普段一緒にいてクールな面が多いように感じるけど、やっぱり彼氏と友達とでは見せるものが違うんだなぁ。これがギャップ萌えというやつか。
「…………………結局彼氏も彼氏って訳よ」
「ん?何か言った?」
「いーや、ただお似合いって思っただけ」
最愛とは長年の付き合いだそうだし、そう言ってもらえると嬉しい。
相手の家族に受け入れてくれたような気分だ。
「おーーーいフレンダーーー!■■ーーーー!お昼の用意出来ましたよーー!」
そうこう話していると最愛に大きな声で呼ばれる。
じゃあ行こうかな、と立とうとしたところでフレンダに服の裾を引っ張って止められる。
「ちょっと待って欲しい訳よ。秘密にしてって言われたんだけど、今日のお弁当、絹旗と麦野が■■のためって言いながら頑張って作ってたから味わって食べて欲しい訳よ」
そりゃあ当たり前よ。女性が作ってくれるお弁当を味わって食べない男はどうかしている。
というか、最愛は恋人の関係だから分かるが、麦野さんまで僕のためって……どういうことだろうか。そんな嬉しいことを言ってもらえるほど親しくなった記憶はないんだけど。
「ま、それだけ言いたかったって訳。待ってるし早く行くって訳よ!」
ぎゅっと手を握られ、引っ張られるように走る。
フレンダの手は女性らしい柔らかさで、後ろを走っているからか、風に乗せてフローラルな優しい花の匂いが鼻をくすぐった。
✴︎
無駄に広く敷かれたブルーシートの上に、四段程の重箱が広げて置かれていた。
一つ目は唐揚げやウィンナーや串団子。
二つ目はアスパラのベーコン巻きや卵焼きにトマト。
三つ目はおにぎりやいなり寿司。
四つ目はパイナップルやさくらんぼ、いちごやキウイなど。女性らしくデザートの果物はとても種類があった。
どれを見ても美味しそうとしか言えない。
これを最愛や麦野さんが作ったのならかなりレベルが高い。
ふと周りを見て、みんなが手を合わせていて、慌てて自分も手を合わせる。
「「「「「いただきます」」」」」
事前に配られていた紙の小皿に唐揚げを取って食べてみる。
一口齧ればカリッと音がした後にジュワリと肉汁が溢れてくる。お弁当に入っている唐揚げなんて大体冷えて硬くなってしまうものがおおいのだが、そこは流石の学園都市。常に暖かい状態を維持し、温かいまるで出来立てのような唐揚げを食べることが出来る。
それにしても本当に美味しい。温かいからというのも勿論あるが、それ以上に純粋にこの唐揚げが美味しい。噛めば噛むほどに肉汁が溢れるなんて初めてだ。
そんな脳内食レポをしていると、ふと、視線を感じた、
視線の元を見れば麦野さんがジッとこちらを見つめていた。
もしかしてこれは、感想を求められているのだろうか。いや、でもフレンダからは秘密にしてって言われたんだよな。
だから、とりあえず誰が作ったかには触れず、
「めっちゃ美味しい!」
少し大きめの声で独り言のように呟いておく。
こっそりと麦野さんを見ると、ホッと胸を撫で下ろしていた。またこちらを見て視線が合わさり、慌てて視線を逸らされる。
いや、可愛すぎか。
フレンダにはちょっと凶暴になる気がするけど、あれは長年の信頼からできたものであって、こんなに純情な麦野さんは珍しいんだろうな。だってフレンダがギョッとして目を見開いているし。
その後も、いなり寿司はちょうど僕の好きな味の濃さだったし、卵焼きもなぜか僕の好きな甘さでどれもこれもとても美味しかった。
いやー、うん。とても満足。お腹いっぱい、
けれど、ね。やっぱり女4男1で四段は多かったのか。みんなは満足そうな顔をしているのに以外とおかずが残っている。
や、やめて、悲しげにこちらを見ないでください麦野さん。
や、やめて、そんな『食べますよね?』みたいな顔しないで最愛さん。
本当にお腹いっぱいで……これ以上食べたら……あっそんな顔しないで。
あ、あぁもう!分かったよ!食べりゃあ良いんだろぉ!食べりゃあよぉ!
✴︎
な、なんとか、食べ終えた……。
お腹は限界まで物を詰め込み悲鳴を上げ、一歩も動けないような状況だ。
そんな苦しげな僕を見かねたのか、最愛がため息を一つ零す。
「何も超無理して食べなくても良いのに。まぁ、片付けも私たちで終わらしておくので超休んでてくださいよ」
「何から何までごめん」
「いいんですよ、別に。でも、無理をしてでも食べ切ろうとする姿、ポイント超高いですよっ」
そう言い残し、片付けを始める最愛。
いやぁ、本当に申し訳ない。無理やり食べて苦しくなって動けないって傍目から見ると結構滑稽だよなぁ。お恥ずかしい。
苦しいお腹を柔らかく擦っていると、
「大丈夫?」
すぐ近くから声がした。
首を動かすのも億劫で、ゆっくりと横を見ればピンク色のジャージを着た滝壺さん。
「えぇ、まぁ、ぎりぎり大丈夫です」
「そう、なら良かった」
そして、よいしょっと言いながら滝壺さんの太ももに僕の頭を………?????
「な、何してるんですか、滝壺さん?」
「何って、膝枕……だよ?」
それは冷静に考えずとも分かるんですが……。
僕の聞き方が悪かったのか。滝壺さんは天然って事だし、遠回しに聞くんじゃなくてダイレクトに言わないとダメなのだろう。
「良い匂いですね (なんで膝枕してくれるんですか?)」
「? そう、ならよかった」
良かったって、何が良かったんだろうか。
もしかして無意識に変な事を言ってしまっただろうか。まぁ、いいか。
きっと天然の人の考えというにはよく分からないが、何かしらの意味があるのだろう。ならば甘んじて膝枕を受けるべきだ。そうだ、そうに違いない。これは決して良い匂いがするからとかじゃなくて、きっと何かしらの壮大な理由があるからで僕は悪くない。
いやー、それにしても良い日だなぁ。
空は青いし、桜は綺麗だし、広大な草原が広がっているし、膝枕されているしで。
うん、最高だなぁ。あぁ、まずい。なんだか眠たくなってきてしまった。
食べてすぐ寝ると牛になるというし、あんまりやらない方が良いんだけど、まぁ、たまには良いか。
そうやってゆっくりと閉じていく瞼の中には、聖母のような顔をした滝壺さんと、呆れたような顔をした最愛と、どうしていいか分からない顔をした麦野さんと、面白そうに笑うフレンダがいた。
いや………情報量…が多い………。
そんなこんなで、僕の意識はプツリと落ちてしまった。
✴︎
ふと、意識が覚醒するのを感じた。けれど瞼が開くような気はせず、それでもいいかと諦めるくらいには眠たかった。
そんな中途半端な状態だからこそ、聞いた、いや、聞いてしまった。その独白を。
「……やっぱり好き、だな。絹旗は良いって言ってくれたし、後は私次第」
薄ぼんやりとした意識の中で聞いたその言葉に酷く驚き、頭を撫でる優しい感触にまたもや意識を落ちていった。
✴︎
「おーーい、■■ー。超起きてくださーーい」
ペチペチと頬を叩かれる感触で目が覚める。
久し振りに開いた視界の中には最愛の顔。いつか見たことのあるこの体制はきっと最愛に膝枕をされているのだろう。
かなり驚きである。
しかしいつまでもこの体制はダメだろう、と体を起こし、空を見上げて、若干オレンジがかっているのを見て、自分がどれだけ寝てしまったのかを理解してしまった。
「ご、ごめん!めっちゃ寝てた!?」
日本人の最終謝罪体制、土下座を迷いなく決行する。
なんで起こしてくれなかったの、とかは後でいい。それよりも謝罪が重要なのだ。
「別に良いですよ。超気持ち良さそうに寝てましたし、周りを見てくださいよ」
言われた通り周りを見て、起こさなかった理由をなんとなく察する。
麦野さんもフレンダも滝壺さんも、全員スヤスヤと眠っていた。あまり女性の寝顔を見るのはダメだと分かっているが可愛くて思わず凝視してしまう。
「こら、だめですよ。女性の寝顔は超特別なんですから」
顔を掴まれ、ゴキッと無理やり顔を最愛の方に向けられる。嫌な音がしたけど幻聴か。
「ま、さすがにこのままじゃダメですし、そろそろ起こしましょうか。今日のお花見会はお開きです」
ま、流石にそうか。
暗くなる前に帰ってしまわないと、暗い時に例の天然の自然のトンネルは危険だろう。
「っと、その前に」
柔らかな感触が唇に感じた。
唐突な不意打ちに呆然としている僕に、
「今日は友達がいてこういうことが出来ませんでしたから。今日はこれで我慢してくださいね」
その言葉にコクコクと頷き「なら良し」と最愛も頷く。
「じゃ、みんなを起こしましょうか」
そう言って綺麗な青空をバックに微笑む最愛は、天使のようだった。
私は酷い女だ。
彼が起きているのをなんとなく知っていて、あんな言葉を言ってしまったのだから。
彼にこの想いを知ってもらおうと、卑怯な手を取ってしまった。
けれど、例え彼があの言葉を幻聴だと考えてスルーしたとしても。
私の想いを、この恋心を、知って欲しかったから。
やっとこさアイテムメンバーと主人公が会いました。
えっ、馬面?……聞いたことない。誰ですか?……ふむ、滝壺の彼氏?いや、何言ってるんですか?
滝壺はオリ主のハーレムメンバーですよ。嫌だなぁ。
この小説のタグにも書いてあるじゃないですか。滝壺理后って(新規追加)
それと、評価についての設定で、今までは評価するときは0文字で評価するだったんですけど、一言欄無しにしました。
多分そっちの方が評価しやすいと思うので、是非感想評価お願いします。