嫉妬の問題とかなんやかやんやがエトセトラしているので。
ハーレム。
それは男性1人女性複数の形で交際しているl状態のことを指す。逆に女性1人男性複数は逆ハーレムという。
複数の女性と交際ができたとしても、日本の法律だと1人しか結婚できず、人数が多い女性が余ってしまう。
だからハーレムは夢でしか完成できず、ロマンがある。
しかし、学園都市のどこかの窓のないビルの中にいる人ならば、もしかすると、可能にできるのかもしれない。
✴︎ オリ主 ✴︎
夕暮れのオレンジ色に染まった外の景色を見ながら、電車に揺られる。
麦野さんたちは拠点の近くの駅で降りていき、最愛は僕の家に泊まるとかで一緒について来ている。
先程まで賑やかだった分、酷く静かに感じる電車の中で最愛と横並びに座っていた。
この静けさだからか、頭の中をチラつくのは麦野さんの告白。
目を開けていなかったからどんな顔で言ったのか分からない。笑いながらの冗談なのか、真剣な顔の本気なのか。
それでも、あの口調はきっと、本気なのだろう。
まだ数度しか会っていないし多くも話していない。
そんな浅い関係でも、麦野さんがそんな冗談を言うような女性だとは思えない。
しかし、もしあの言葉が本気ならば、僕はどう返事をすれば良いのだろうか。
振った場合は最愛が麦野さんと関わり辛くなるだろうし、告白を受け入れれば二股をしてしまう。
答えを先延ばしにするのは最悪手だろう。それは麦野さんの思いから逃げたも同然だ。
麦野さんが悪い人ではないと分かっているし、嫌いでもない。
それに自分の心に正直になれば、麦野さんの優しさに、笑顔に、姉のような包容力に魅力を感じていないと言えば嘘になる。
しかし、麦野さんが好きなのかどうかと聞かれると分からない。僕にとっての『好き』は最愛で、それ以外にはいないから。
自分がこんな複数の女性に好かれるほどモテるとは思っていなかった分、初めての経験すぎてこの状況をどうすればいいのか分からない。
「ねぇ、■■」
「っ」
ずっと静かにしていた最愛からの呼びかけに、寝ていると思っていたから少し驚いてしまう。
「貴方が今何に悩んでいるか、私は超わかりません。けれど、前のように倒れられると超心配します。だから」
こちらを見る最愛の顔はとても真剣で。
まるで僕が何に悩んでいるかも見抜いているようにも見えた。
「私に言ってください。超相談してください。だって私たち、恋人じゃないですか」
柔らかく微笑む最愛を見て、背景に聖母を幻視した。
たしかに、前回は麦野さんだったから良かったけど、他の人だったら身ぐるみを剥がされていたかもしれない。
かなり心配と迷惑をかけただろうし、今回は隠さずに話そう。
麦野さんからしたら嫌かもしれないけど、僕だけじゃまともな答えを出せそうにない。
そして、僕はあの時の事を隠さずに話した。
気付けば麦野さんに膝枕をされて、頭を撫でられ、告白をされたこと。
自分でも麦野さんが好きなのかどうか分からない。だから、こんな生半可な気持ちで麦野さんの告白に答えてもいいか分からないということ。
振ったとしたら最愛は麦野さんたちと関わり辛くなるだろうし、告白を受け入れれば二股になり最愛に嫌な思いをさせてしまうこと。
それらを聞いて、最愛はーーー
「まぁ全部知っているんですけどね」
「えっ」
先程の聖母のような微笑みが打って変わり、いたずらが成功したような顔をしている。
全部、知っている?
何が?何を?どこまで?知っているって何だ?
「麦野が貴方を好きと言うことも、告白してしまったことも麦野本人から直接聞きましたよ。麦野と二股?いいですよ、それも青春です。それにあまり私たちの仲の良さを超舐めないでください。何年の付き合いだと思っているんですか。そんな好きな相手が同じだったからという理由で仲違いなんて超しないですよ」
……なんだか、情報量が多すぎて逆に驚かなくなってしまった。
要は、別に付き合ってもいいよ、ということなのだろうか。
いや、でも好きかどうかも分からないのに付き合うのは余りにも無神経というか、良くない男の例というか。
「別に、好きじゃなくてもいいんじゃないんですか?付き合った後に好きになれば」
付き合った後に、好きになる?
普通は付き合う前に好きになるのでは……?
「ほら、私たちも出会ってから2年くらいで付き合ったじゃないですか。ただそれを付き合った後にするだけですよ」
付き合った後に仲良くなる……?ん、んん?
いやしかし、付き合った後に好きになっても結局同じなのでは……いや、違う気がする。
まずい、どんどん混乱してくる。
「ま、超チキンの■■ならそうやってうじうじと悩むだろうな、と分かってました。なので、これを超プレゼントしましょう」
そう言って、最愛が僕に渡してきたのは横長の紙が1枚。
その紙の表面には『カビパランド』と書いてあり、少し大きな耳のついた茶色いネズミのようなキャラクターが手を広げた絵が描かれていた。
これは、テーマパーク、なのだろうか。
こういう場所には小さい頃にも行ったことがないから分からない。
「はい、高さ500メートルのジェットコースターとか、全長1キロのお化け屋敷とか、時速80キロで回るコーヒーカップとか。かなり凄いテーマパークみたいですよ」
高さ500なんてここが科学が異常に発達した学園都市じゃなければ出来ていなかっただろう。
時速80キロのコーヒーカップは流石に危険だろう。遠心力で頭が飛んでいく。
「このチケットは既に麦野にも渡してあります。あとは、言わずとも超わかりますよね?」
あぁ、流石に分かっている。
これで麦野さんを上手くエスコートして楽しませればいいのだろう。テーマパークなんて行ったことないのに大丈夫だろうか。
「超惜しいです。一緒に遊んで、楽しんで、麦野と付き合うかどうか決めるんですよ。それで付き合いたいと思ったら貴方が告白してください。麦野からじゃないです。貴方から、です」
お、おぉ。僕が告白するのか。
確かに最愛と付き合うって時は最愛から言ってくれた訳だし、本来なら男が言うべきことなんだろうし、頑張ろう。
というか、仮にそれで付き合うことになったとして、最愛は本当にいいのだろうか。
「いいんですよ。さっきも言いましたけど麦野たちとは長い付き合いですし、好きな人が同じだったくらいでそれが揺らいだりしませんよ。だから、遠慮なく好きになってください。フレンダも滝壺も大丈夫です。ただ、それ以外の人は超ダメですけど」
女子の関係は脆い、なんて良く聞くけど最愛たちを見ていると脆いなんて嘘なのだと分かる。
ここまで信頼できる友人と出会えるのは素直に羨ましい。
というかサラッと言われてるけど、フレンダや滝壺さんは大丈夫なのか。
まぁ、あの2人が僕に好意を持つなんて無いだろうけど。
「じゃあ、麦野とのデート、超準備しといてくださいよ?」
麦野さんと付き合うかどうか、それは分からない。
けれど、男として、麦野さんが好きになった人として。麦野さんを楽しめれるように、綿密な計画を立てよう。
夕暮れの電車の中で、そう心に固く誓った。
「で、デートってどんな服着ていけばいいんだっ!■■が喜ぶような服装ってなんだ!?絹旗に聞くしかないかっ!?いや帰ってくるのが明日でデートが明後日だから間に合わない!っそうだ!フレンダ!フレンダァァァ!どこだ!出てこい!」
お気に入り数が急に増えて、逆に100の位が減ったのかと焦りました。
やっぱりGWの影響があるんですかね。時間に余裕ができた人が見てくれたとか。
なんにしてもありがとうございます。
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