ホント申し訳ないです。忙しすぎて書く時間が無く、時間が出来て少し書いても『なんか違うな…』みたいな感じで文章を消し。結局こんなに遅れました。
出来るだけ投稿ペースは速くしたいのですが、やっぱり難しいですね。
今回はフレンダメインです。
フレンダと最愛ちゃんの水着について描写はしてませんが、作者は水着を描写できる領域に立っていないためです。各自で想像していただければと思います(責任放棄)
海。
それは色々な意味で熱い場所。
出会いを求める男女の青春への熱意、純粋に楽しむ子供の遊びへの熱意、そしてリア充のイチャラブの暑苦しさ。それを見る非リアの殺意の熱さ。
パラソルを立てて寝転び涼むのも良し、砂浜でビーチバレーをするのも良し、海に潜り目を凝らして水着を楽しむのも良し。
ありとあらゆる楽しみ方が出来る、それが海なのだーーーーーー!
✴︎
ミ゛ーンミ゛ーンと喧しくセミが叫び、アスファルトで肉が焼けてしまいそうな今日この頃。
僕はそんな暑さの中で何をしているのかと言えば……
「「ひゃっほーーーーーーう!」」
水飛沫を立てながら海に突撃していく最愛とフレンダを砂に埋められた状態で眺めていた。
ちなみに沈利と滝壺さんは家にお留守番だ。どうやら2人とも暑さにはあまり強くないらしい。
ちらりと横目で電光掲示板を見れば999度なんて狂気染みた数値を叩き出している。表示されている文字も文字化けしてとても読めたものじゃない。
そんな中海水浴に繰り出している僕らも正気ではないのだが…。
電光掲示板から目を離し、海を見れば最愛とフレンダはキャッキャと水の掛け合いっこをしている。うーん、尊い。
どうして女性同士の水の掛け合いというのは神秘的な何かを感じさせるのだろう、それが少女にもなるとそれはもう太陽を直視するのと同じレベルの眩しさ。
…嗚呼、目が焼けるようだ。
「ちょっと■■ー!いつまで砂の中にいるって訳よっ!」
「私の超強力な水かけしてあげますから早く来てくださいよーーっ!」
いつまでいるのかって…並大抵の力じゃ出れないようにスコップでペタペタ叩きまくったのはフレンダと最愛でしょうに……。
試しにグッグっと腕や足に力を込めても罅の1つさえ入らない。
自分でも鍛えている方だと思うんだけど、これは少し想定外だ。
本格的に誰かに助けて貰わないと無理なのかもしれないーーーーー
「きゃー、フレンダの水着が超流されて全裸になってしまいましたー」
「ちょっ!?」
『全裸』その単語に周囲の男は騒めく。どこにいるのかと目をかっぴらいて探し始めている。
いいや。一番初めに視界に収めるのは僕だ。
パァン!
体の上で鉄のように固められた砂が弾け飛ぶ。
なんてことはない、ただ鍛え上げられた筋肉を膨張させただけ。
いいや、砂のことなんて考えてる暇は無い。今すべきなのは全裸のフレンダをこの目に納めることのみ。
全裸のフレンダは……どこだッッッ!?
「いやいや、なんでそんな漫画みたいな出方するんですか。というか、フレンダの裸そんなに見たいんですか?」
見たいですが何か。
「そ、そうですか…」
「うぅ……結局私は公共の場で全裸って言われただけって訳よ……。いや、水着流されてなんかいないけど…」
海に顔を浸しブクブクと泡を出しているフレンダ。
なんだ水着流されてないのか……。
「なんでそんなに落ち込んでるって訳よ……」
「まだ海にきたばかりなのにテンション落ちすぎですよ!超あげて行きましょうよォ!」
Fooooooooooooooooooo!!
「気持ちの切り替えが早すぎるって訳よ。麦野は付いていけるのかな?」
「あ、超大変です、日焼け止め塗るの超忘れてました。■■ッ!私とフレンダに超塗ってください!」
任しておけ。こんなこともあろうかと脳内イメージは完璧にしていたんだ。
体の隅々まで丁寧に塗らせていただきます。
「えっちょ、まっ、絹旗!?私は別に自分で!」
「大丈夫ですよフレンダ。漏らしても海に入れば超バレませんから」
「どうして日焼け止め塗るのに漏らすようなことがあるの!?」
「大丈夫ですよフレンダ。以前のキスよりは多分恥ずかしくないですから」
「いやいやいや、キスよりも漏らす方がって……キ、キス……」
「■■〜、フレンダがトリップしてる間に日焼け止め超塗っちゃってください」
10分後。顔を赤くさせ、ビクビクと体を揺らす最愛とフレンダの姿があった。
だから言っただろう?脳内イメージは完璧にしてきたのだと。
………流石に人が多くいる場所でこんな姿は見せられないのでタオルを被せておいた。
う〜ん、紳士。
✳︎
1、2時間ほど海ではしゃぎ倒した後、丁度お昼頃。
日差しはさらに厳しくなり、砂は裸足でいると鉄板の上にいるかのような熱さだ。
最愛とフレンダはサンダルを履いているが、僕は裸足のまま……。それは何故かと言うと……。
「結局、海と言ったら海の家って訳よ!」
「まぁ、海の家の焼きそばとか夏祭りの屋台とか味の方は正直超微妙です」
「ま、それも仕方ないって訳よ。結局、絹旗は何を食べたいって訳よ?」
「……まぁ、冷凍おでんとか冷凍肉まんとかは無しで考えると……結局焼きそばしかないですね」
「了解って訳よ。じゃあ、『変態』は冷凍おでん1つと焼きそば2つを買ってきて欲しい訳よ。もちろん冷凍おでんは『変態』用で。買ってきてくれたらこのサンダル返してあげるからさ、ほら『変態』早く」
日焼け止めを塗った辺りから一切目を合わせなくなったフレンダに没収されているからだ。
焼ける足も本来痛さに悶えるはずなのに、これがフレンダからの仕打ちだと考えると気持ちよくなってしまうのは何故か。
それに『変態』の言葉を強調して言ってくるのだから股間に悪い。
「ほら駆け足ッ!」
あらほらサッサー。
「……本当に買いに行きましたよ。冷凍おでんなんていう明らかな地雷、本当に買ってきますかね」
「■■だったら絶対買ってくるって訳よ」
「どこから来る信頼ですか。ほんと、フレンダは分かりにくいツンデレしますよねぇ。超素直になれば良いのに」
「……別に、ツンデレじゃないって訳よ。ただ私ばっかり恥ずかしがって■■が冷静なのがムカつくだけだし」
「そりゃ経験値が違いますからね。ただ素直になるタイミングを逃すとズルズル友達のままですからね。昔の私と■■のように」
「………」
「ま、別に急げって訳じゃないです。超素直になろうってだけです」
「でも、どうすれば…」
「ふふっ、じゃあ、■■の分の焼きそばと3人分の飲み物買っておきましょうか。冷凍おでんだけは男子高校生には超心許ないですから」
「超了解って訳よ!」
足を焦がしながら帰ってくると、氷がゴロゴロと入り冷えた飲み物と焼きそばを1つもったフレンダと、ニヤニヤと笑みを浮かべる最愛がいた、
どうしたのかと思っていると、地面にぽいっと投げられる僕のサンダル。
…………ま、まさか自分のサンダルを舐めろと……?
「もういいから、履けばいいって訳よ。それに、さ。焼きそばと飲み物買ったからさ。一緒に食べよ?」
一体どういう風の吹きまわしだろうと最愛を見れば苦笑しており、その顔を見れば何となく察せられる。
まぁ、許してくれるなら嬉しいわけで。
「あぁ、じゃあ一緒に食べようか」
「うんっ!」
こんなかんじで、小さな喧嘩とも言えぬ喧嘩は気付けば終わりを迎えていた。
冷凍おでんの感想。
氷の塊としては優秀。以上。
✳︎
あまり美味しくとも不味いとも言えない焼きそばを食べ終えた。
さてラストスパートだ、と海に乗り出す最愛とフレンダ。
フレンダの学園都市製の水鉄砲(超痛い)に、最愛の殺人ビーチボール(超痛い)に打ちのめされながらも楽しく過ごしていた。
「すいません、超お手洗い行ってきます」
「は〜い」
女子がトイレに行くと言って来た時なんて反応すればいいか分からないから聞いてない振りをしておく。
いや〜、紳士。
浮き輪に穴に沈むようにプカプカと浮かぶフレンダに、海に身を任せ浮かぶだけの僕。
そこには浜辺の喧騒はなく、静かな空間が広がっていた。
「ねぇ、■■。私達ってさ、友達にしては進み過ぎたことしてるって訳よ」
………まぁ、確かに。
友達の、しかも異性同士でキスなんてしないだろう。あれは確かに罰ゲームという名目ではあったが、あれでキスをするのは過ぎている。
なら、友達ではない他の関係だとするなら何なのだろう。
付き合っている訳でもなく、どちらかが告白をした訳でもない。
すこし、いや、かなりモヤモヤとした思いが残る関係だ。
「結局、考えるだけ無駄な訳よ。まぁ、いつか『そういう』関係になったとしても、今はまだ友達で良い。うん、それで良いって訳よ」
そっか。フレンダがそれで良いならそれで良いのかもしれない。
これは思考放棄というよりも保留だ。
倒れるなら前のめりとはまた少し違うけれど、前向きな考えでいた方が良い。
ーーーーそんな、のほほんとした日常の中に、ハプニングが起きた。
「きゃっ」
ツルッと浮き輪の中で滑って穴の中に入っていくフレンダ。
それだけなら笑い話にもなる。
けれど。それに追い打ちをかけるように少し大きな波が来た。
サーファー魂があれば最高にハイな気分になるような波。
「わぷっ」
波に攫われて、流されていくフレンダの手を慌てて掴み、引き寄せる。
もう一度来た波から守ってやるように軽く抱き寄せて、波が来ている間を耐える。
数秒か、数分か。
冷たい海の中なのに暖かい体を少し引き離し、あぁ怖かった。なんて言おうとフレンダの方を見て、驚愕した。
フレンダもそれに気づいたのか、顔を蒼褪めさせる。
「み、みみみみ水着が流されたって訳よぉぉぉぉおおお!!??」
そう、フレンダは胸を隠す水着を綺麗に流されていたのだ、
恐らくは浮き輪の中に落ちた瞬間に水着が取れて、その水着も波に流されていったのだ。
なんたる不運。なんたるラッキースケベ。
僕はラノベの主人公だったのか、アーメン。
「ちょ、■■!?こっち絶対みちゃダメだからね!ほんと、見たら砂の中に生き埋めにしてやるって訳よ!」
分かっている。くるりとフレンダに背を向ける。
まぁ、しっかりと頭のメモリにインプットはさせていただきましたがね。
最愛と同じ大きさの小ぶりな胸に、ほのかにピンクな乳輪に、少し赤い乳首。
しっかりと記憶した。向こう10年は忘れないだろう。
「ね、ねぇ、■■。見て、ないよね?」
見たよ。
「そうだよね見る訳ない訳ないって訳よ!■■だったら絶対見るって訳よ!」
どうどう。それにしても、どうやって着替えるスペースまで帰ろうか。
このままフレンダを半裸のままで返させるのは厳しいし、人がいなくなるまで海の中にいるのは流石にマズイだろう。
さて、一体どうするべきか。
「おーーい超お待たせしましたー。いやー海のトイレって超並んでるんですね超びっくり………あ、ごゆっくりどうぞ。私は砂浜で超C級映画でも見てますね」
半裸のフレンダ。何やら思案顔の僕。
最愛の視点だとこれから犯される友人と、それをどう犯そうか悩む男に見えたのだろうか。
いくらなんでも想像力が豊か過ぎだろう。
「いや、超事後だと思いました」
なおさら駄目だろう。
「もう!結局私はどうすれば良いって訳よ!?痴女には絶対になりたくないって訳よ!」
「……そうですね。じゃあ■■がフレンダの胸を手で隠して……」
「馬鹿すぎるって訳よ!だいたい隠すなら私の手でも絹旗の手でも良いって訳よ!」
「いやいや、私とフレンダの手じゃ小さ過ぎて人にぶつかった時に思わず取れちゃうかもしれないじゃないですか。それに比べて■■の手の大きさなら大丈夫ですよ?」
「……うっ、あ、だったら、絹旗の手の上に■■の手を置けばっ!」
「そんな人いたら人の視線を超集めますよ?それこそ痴女です」
顔を真っ赤にしてフルフルと震えながらこちらを見てくるフレンダ。
ごめんなフレンダ……僕も手で胸を隠すに一票だ……。
「もうこいつらほんと頭がおかしいって訳よ……」
「ほら、ずっと海の中いるのも体に悪いですし、行きますよ!」
「………」
まぁ、確かに心配だろう。
けれど、大丈夫だフレンダ。
「え?」
そのくらいの大きさだと余裕で手で覆えるから他の人に見られる心配はないよ。
「私は……私は一体何に突っ込んで何に怒れば良いのか分からないって訳よ……」
では、すまないけど、失礼します。
「うっ……ぐっ……」
そんなくっころ騎士みたいな声出されても……。
大丈夫。何か起きない限りは揉んだりしないから。うん。最愛に誓おう。
フレンダの背後から。柔らかくそっと胸を手で覆う。
決して触らず、覆うのみ。
時々強い風が来ようとも、波が来ようとも、胸から3ミリからは近づけない。
まさに鋼の精神。
「………」
「………」
最愛も、フレンダも、僕も無言になり、海を進み、浜辺に上がる。
人の視線が集まるかと思いきや、さりげなく最愛がフレンダの前に立ち視線を遮ってくれている。
「きぬはたぁ……」
親友のさりげないカバーに感動しているフレンダ。
あぁ良かった。もしこのまま視線が集まってしまえば変質者扱いされえて警察にドナドナだろう。
それは流石に避けたいところである。
ジリジリと日が射す太陽の下で、ゆっくりと歩みを進める。
数分か。数十分か。
ようやく更衣室が見え始め、人もまばらに少なくなり余裕ができ、胸に触ろうと手がカタカタと震え始めたそんな時だった、
「おっといけない砂に足を取られて超滑ってしまいました」
いかにも悪意が見え見えな棒呼びで、滑るというよりもフレンダに向けて頭突きを放つ最愛。
しかもその狙いは確実に僕の手のある場所で。
もちろん、そんな不意打ちに僕もフレンダも対応できるわけがなく……。
むにゅん。
柔らかく、揉んでしまっていた。
控えめでありながらも指は沈み込みまるで上質なシルクの布を触っているかのような肌触りの良さそして手のひらの真ん中に存在感を放つ少し硬い乳首に触れた瞬間フレンダから艶かしい声が聞こえ興奮した。
この間約2秒。
ハッと意識が覚醒し、先ほどの感触が脳裏を過る。
あぁ、僕はやってしまったのか……鋼の理性を貫き通すと最愛に誓ったというのにッ!
顔を真っ赤にさせ、少し暴れて僕の手の中から抜け出し、半裸で更衣室に飛び込んでいくフレンダ。
周りに人がいなくて良かった……風紀委員にはまだお世話になりとうない。
「あーあ、超行っちゃいましたね。で、どうでした?胸の感触は」
ニヨニヨとしながら話しかけてくる最愛。
うん、まぁ、控えめに言って最高だった。けれど罪悪感でその気持ちも塗り潰されそうだ。
後で絶対に謝ろう。
「私も一緒に謝りますよ。大体、フレンダは超気づかなかったんですかね。フレンダを海に待たせて私が更衣室にタオルなりを取ってくればこんなことしなくても良かったってことに。知っててこうしたのなら……いや、超あり得ませんね」
僕も途中で気付きはしたけど、欲には勝てなかったよ。
「もうその時点で鋼の理性は超負けてるじゃないですか」
あっ。
✳︎
シャワーを浴びて体に纏わり付いた砂を流す。
いや、そんな理由よりも今はこの火照った体を冷ましたかった。
恋愛なんて、自分には遠いものだと思っていた。
出来ても、異性の親友。そんなものだと思っていた。
思い出すのは彼の顔。
私が不機嫌になっても、馬鹿なことを言っても笑ってくれている。
あぁ、全く本当に。
「結局、私も乙女だったって訳よ」
その日、1人の少女が恋を知る。
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