※この作品はR-18です。

最愛なる人   作:みっさーか

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上条さんのクラスメイトってノリが良い人ばかりですよね。大覇星祭の小萌先生の時然り、とある魔術ssのすき焼きの時然り。

ちなみにこの話は短編集みたいなものです。息抜き的なあれそれでテンションがあれしてるので読むときは注意してください。


学生編③ とある馬鹿共の日常生活

デルタフォース。

それはとある高校の3人の馬鹿をまとめた呼び方。

妹の土御門。ロリコンの青髪ピアス。お姉さんの上条。

普段から問題行動を起こしては、放課後にタバコお酒大好き合法ロリ教師に恐ろしい罰を食らわされているとか。

 

しかし、その高校には一つの噂があった。

特殊性癖持ちだらけのデルタフォースには、あらゆる性癖を網羅した幻の4人目がいる、と。

 

 

✴︎

 

 

「なぁカミやん。これは、どうや?」

「やめろって…馬鹿……」

「口はそんなでも体は……正直やで?」

「だ、だからやめろって…!」

「いや〜気色悪すぎて吐きそうだぜい」

 

僕の横で苦虫を噛み締めたように苦しそうな顔をしている土御門。

目の前ではクラスメイトの青髪ピアスが一方的に上条に体を絡ませていた。アダルトで腐った女性が大興奮な絵面である。

しかし、守備範囲が広いと自他共に認める僕でさえも正直反吐が出る。ここが教室でなければ唾を吐きかけているところだ。

 

「なんでや!?よくラノベであるエロく聞こえるのに全然エロい事してないじゃん期待させるなボケェ!の鉄板ネタやん。僕とカミやんの友情が為せる技やで!」

「あれは男女がやるからいいんだぜい。というか、今の状態は完全に危険な流れだにゃー。簡単にいうとR17らへん」

「良い子は見れないレベルかよ。上条さんは巻き込まれただけなのに……おい、■■。やめろ、少しずつ俺から離れないでくれ」

 

正直かなり気持ち悪かった。友人の男同士がくんずほぐれつしているのは目に毒だ。

百合の方がいいと思います!と声を大にして叫びたい。

もしあれ以上に奴らが密着していたらうっかり口が滑り、僕らの偉大なる合法ロリ教師に『上条くんが大人の階段を踏み外して危険な道に落ちてます』と伝えかねない事案だった。

 

「お前らが足引っ張って落とそうとしてるんだろうが!俺は赤子の頃から包容力のあるアパートの管理人のお姉さんがタイプなんだ!」

「ええ考えやね!そんなこと伝えたら放課後に教室でこってり搾られるんやろねぇ。あ、搾られるってのは別に下ネタでは……」

「こいつらもう駄目にゃー。近くにいると変態になりそうだし、■■はボクと一緒に妹について語ろうぜよ」

 

こいつら全員どうかしてると思う。

ちなみにこの会話は全て学校の教室内で行なわれている。

クラスメイトの視線はそれはもう冷たく……なんていうこともなく『あぁ、また馬鹿が馬鹿をやっているな』という感じだった。

その視線上に自分が存在していることが悲しくて辛い。もぅマヂむり…。

 

「いやいや、お前が一番ヤバいんだからな。さも自分が一番マシみたいに言わないでくれ」

 

は?ウニ頭が何かおかしな事を言っている。お前の頭の中には脳ではなくウニが入っているのか?

お姉さまのウニ頭、性犯罪者一歩手前のロリコンの青髪ピアス、妹メイドの金髪グラサン、

このメンツの中だと明らかに僕がマトモでマシで普通である。

 

「入学後の学校説明の時に携帯でアヘ顔って調べてるような奴をマシと言わないぜよ」

「え?俺が見たときは女子大学生のニーソックスについてだった……」

「……僕は版権キャラのえっちな漫画やったけど……」

 

上から土御門、上条、青髪ピアスである。

………特定のジャンルを深掘りしすぎると飽きた時が大変だからね。人間、広く浅くが大事だよ変態共。

 

「「「お前が一番頭おかしい!」」」

 

断固としてそれだけは認められない!

クラスの担任に欲情してるやつに妹に欲情してるやつだぞ!上条は……お前は女誑しだからな!

毎回見返るたびに女を変えやがって!

不幸だなんだと言いながらおっぱい揉んで!足が滑れば女の足の間に突っ込んで!

お前……っ!お前……っ!ゆ゛る゛さ゛ん゛!

 

「なんで罵倒の対象が上条さんになってるのでせう!?」

「そういえばカミやん……この前一緒に歩いてた銀髪シスターとか一体どこから連れてきたんや?」

 

銀髪シスター?またかなり業の深いもの拾ってるね。流石ハーレム主人公。

 

「あ、あー、あれは気付いたら部屋に居着いてたっていうか。なんといいますか……」

「無意識の誘拐!?誘拐はいかんぜよ。これはもう風紀委員と小萌先生に報告するしかないにゃー!」

「監禁もいかんよカミやん。ほら大人しく罪を白状した方が楽やで?まだまだ僕らに隠してる女の子がいるやろ!?」

 

その瞬間、ガララッ!と勢いよく教室の入り口の扉を開けて入ってきたピンク髪のロリ。

もとい、我らが大教師小萌先生である。

 

「こらーーーー!何してるのですか!おっきな声が廊下まできこえてましたよ!上条ちゃん達は罰としてスケスケミルミルです!」

 

「こ、小萌先生…!あっ■■!お前逃げるな!おい!どこ行くんだ!?おい!」

「小萌せんせーーーーーきたぁぁぁ!fooooooooooo!!!」

「ちょっとトイレに行ってくるぜい!アディオス!」

「不幸だああああぁぁぁああああああ!」

 

土御門が窓から飛び降り、青髪ピアスは喜びで叫び、黒髪ウニ頭の悲しみの絶叫。そんな地獄を背景に僕は廊下を駆け抜けた。

 

 

✴︎次の日

 

「不幸だ……」

 

いつものごとく死にそうな顔をして登校してきたウニ頭もとい上条。

何故かは知らないがこの男はよく不幸な目に遭う。

自動販売機に二千円札を突っ込めば機械が壊れ、スーパーで安く卵を手に入れてもうっかりこけて卵は割れる。

そんなこんなで口癖は「不幸だ」である。なんだこいつラノベの主人公みたいな性格しやがって。

 

「どしたんカミやん。そんな同居人の銀髪シスターに冷蔵庫の中身全部吸収されて朝飯を食いっぱぐれたような顔して」

「その通りすぎて俺はお前が怖い。家の中に何か仕掛けてないだろうな…。昨日小萌先生のスケスケミルミルこなして帰ったら冷蔵庫の中身が空で…。どうして…」

「銀髪シスターには腹ペコ属性もあるんやね。属性てんこ盛りは良くない。他のキャラが埋もれる」

 

うんうん、と青髪ピアスエセ関西弁ロリコン野郎が頷く。

お前も大概だが……と周囲のクラスメイトの視線を気にして欲しい。

 

「ところで、カミやんって彼女は欲しくないの?」

「唐突だな。欲しいけど、上条さんは全くモテないし生涯独身を貫きそうだったりする」

「男女平等パンチで股間をぶち抜きたいセリフやけど、まぁええわ。カミやんがホモでないか気になっただけやし」

 

えっ。上条ってホモなの!!??(大声)

 

深い意味はなく叫んだ瞬間、教室が騒ついた。

少しだけ上条のことを狙っていた女子は涙目になり、教室の隅で話していたちょっとオタク風味の女子たちは涎を垂らし、尻を隠す男子がいれば少しずつ上条に歩み寄ってくる男子。そして泣く小萌先生。

 

「ちょっと!?■■サン!?■■サン!?何恐ろしいことを大声で叫んでるの!!?違うから、上条さんは寮の管理人のお姉さんが大好きで!あと今寄ってきてる男子共は近寄るな!ぜっったいに!」

「上条ちゃん……私の教え方が悪かったせいでこんな事に……」

「カミやん!小萌先生泣かしたアカンやろ!可愛いけどっ!!あかんやろ!」

「にゃーーー!遅刻ギリギリ!……え、なにこの状況。なぁカミやんなにこの騒ぎ……グボァ!」

 

根拠のないホモ疑惑を晴らそうと必死で周りが見えていないウニ頭、もとい上条。

目が逝っている青ピ。

人間不信に陥った上条にのこのこと近づき、男女平等パンチをもろに喰らう土御門。

 

いったいどうしてこんなことに……。争いは醜い……。

 

 

✴︎次の日

 

 

「■■は彼女は欲しくないん?」

 

放課後に青髪ピアスが話しかけてきた。もしかしてこの流れは僕がホモと勘違いされてるのだろうか。

 

「いやちゃうちゃう。■■がホモとかどうとかではなく、単純に彼女は欲しくないん?」

 

ホモだと勘違いされてなかったのね。昨日のような悲劇を繰り返す事にならなくて良かった良かった。

彼女に関してはありがたいことにいるし。これ以上増えられても困るだけよ。

 

「へぇ〜、■■って彼女おるんや……………は?」

 

うんうんと何度か頷き、彼女の存在を出した瞬間。時間が止まった。

青髪ピアスの目は恐ろしいくらい開き、こちらを凝視している。いや怖いやんその目。

そしてスゥゥーーっと息を吸い、

 

「ええぇぇぇ!■■って彼女おるんんん!?」

 

この男、やりやがった。

青髪ピアスが叫んだ瞬間、ザワザワとざわつき始める周囲。

「あの変態に彼女が…?」「おぉ学園長よ。どうして変態に彼女がいて私にはいないのですか?」「あの変態性の塊の彼女はいったいどんな人なんだ?」

そんな言葉が聞こえてくる。おかしいな。どうしてこんなに僕は変態だと認知されているんだ?

 

「おい!」

 

周囲の言葉に戦慄していると目の前にウニ頭がにょきりと現れた。

 

「お前彼女いるのか?詳しく話せ。俺は今、冷静さを失おうとしている」

「カミヤンから女の話を聞くたびに僕らが内心思ってることやでそれ」

 

正気を失ったような顔で胸元を捕まれてガックンガックンと揺らされる。

このウニ頭、ハーレム築いてるくせに一体何を言っているんだ?もしかして鈍感主人公なのだろうか。それならば僕の男絶対殺害拳が火を吹く事になるんだが。

 

脳の揺れが酷くなり、そろそろ記憶を失いそうになり始めた頃にまたも叫び声が上がった。

 

「校門前に美少女と美女がいるぞ!!」

 

またもざわつき始め、窓際に集まる男子共。

自分も一目見てやろうと上条を引き剥がし、青髪ピアスに押し付け窓側に行く。

そうして見えた場所にはあまりにも見覚えがありすぎる彼女達がいた。

 

「あ、そういえば今日一緒に帰る約束してた」

 

ぽろっと出た一言。

そして僕のことを見つけたのか手を振るフレンダと最愛。滝壺は寝ているし、沈利は恥ずかしいのかそっぽを向いている。

彼女達が僕の何なのか。

それを説明するよりも先にクラスメイト全員が察し、無数の視線が僕を貫いた。ひぃ怖い。

 

「「「「…………」」」」

 

にぃげるんだよぉ〜↑

 

「追え!捕まえろ!あいつ色々隠してるぞ!」

 

もぅやだこのクラス。

けれどもこんな青春も悪くない。背後で無数の足音がする現実から逃避するようにそんなことを思った。

 

 

 

 

 

 




今回は番外編でしたが本編もちゃんと書いてます。今はモチベ維持のために2話同時進行ですが。今年は去年よりたくさん投稿できるように頑張ります。

感想評価かなり励みになりますのでドシドシください。ほんと、切実にお願いします……。何回も読み返してモチベを高めまくっているので……。
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