気付けば到着した映画館。
大きなものではなく、ひっそりとしたものだが、種類が豊富で最愛の求めているものを提供してくれる、大事な場所だ。
館内に入れば暖房が効いていてとても暖かい。体の芯から冷やされていたので本当に助かる。
受付で何を頼むのだろうか、と少しワクワクしてみる。
「『飛び出せ!眠れる森!』を2つで」
おや?案外まともそうなタイトルだ。
超C級映画はタイトルからして外れだが、今回はもしかして当たりなのではないだろうか。
最愛にどうしてこの作品にしたのか聞いてみた。
「なんか分からないんですけど、この作品の評価、超低いんですよね。もしかしたらC級映画かもっ!て思ったわけですよ」
評価を見て判断するなんてさすが最愛だなぁ。僕はタイトルだけで決めつけてしまう。
しかし。この話を聞いていただろう女性店員の『ご愁傷様』といった顔が気になる。
僕が2人分のお金を出そうとするが手を横に広げた最愛に止められる。
「今月も超きつきつなんでしょ?
私の方が超お金持ってますし、私が2人分出しますよ」
なんて言って止められる。
突然だが、学園都市ではレベルが高いほど学園からお金が支給される。
つまり、レベル5まである内のレベル4である最愛は多額の支給があるのだ。
それに比べて、レベル0。つまりは無能力者である僕の支給額は雀の涙だ。学園都市の外に住んでいる両親の支援があってなんとか生活できているくらいだ。
閑話休題。
確かに僕よりも彼女の方がお金は持っているのだろうが、これは譲れない。
例えきつきつだとしても、三食がもやしになるとしても、ここで最愛に払わせてしまったら僕は二度と男を名乗れなくなるだろう。
それを出来るだけ優しい口調で最愛に言えば、最愛は不服そうな顔をした。
「…はぁ。変なところでプライドを発揮するんですから。次来た時は私が支払いますからね」
私超不機嫌です、とばかりに人差し指を突きつけてくる最愛は超可愛い。
男としてとても情けないが、交代制で支払うのがお互いにとって良いのかもしれない。
チケットを2人分買い、丁度開演時間に近かったので行こうとすると、
「あ、ちょっと待ってください。ポップコーンギガ盛り1つください」
✴︎ ✴︎
さて、会場に入ったのはいいのだが、物の見事に誰もいない。
なので中央の席に行って腰を落ち着ける。
たくさん席があると言うのに観客は僕と最愛だけの2人だけだ。
もしかしてタイトル詐欺の超C級映画だったのだろうか。
ヴーーーーーー。と映画館特徴の音がなって大きなモニターに明かりがつく。
左肘を左の肘掛に置き、右腕は膝の上に置いて最愛と腕が被らないようにしていたのだが、突然最愛が右腕を掴んできて右の肘置きに置き、その上に最愛が自身の腕を重ねる。
丁度手と手と手が重なるようになった。
横を見るとにこやかな顔をした最愛が、
「ふふっ…これでどっちの腕も置けますね」
なんて言うもんだからかっこいい。
そういうのは男の役目のはずなんだけどなぁ、と少しだけ情けなく思った。
さて、映画が始まったのだが。
なんと言えば良いのか……結論から言うとアダルト系の映画だった。
話の内容はいいし普通に面白い。
しかし、普通にセックスシーンがあった。しかも無修正で結合シーンまで。
映画とは言え、ここまでするのかと思った。
店員のあの顔や、この作品の評価が酷かったのも納得だ。
なにせ普通のタイトルだと思って観に行けば、こうやって無修正のセックスシーンが見せられるのだから。カップルや家族で行ってしまえば恐ろしく気まずい空間が出来上がることだろう。
今の僕たちも例に漏れず、気まずい空間が出来上がっている。
いつもなら、C級映画を見ている最愛は「おぉ!」とか「そうきますか」なんて言うのだが今回はそれがない。ずっと静かなのだ。
僕の腕に置かれているてもしっとりと汗をかいている。
いま最愛がどんな顔をしているのか気になり、最愛を横目で見れば。
「……………」
片手で目を覆い、しかし完全に隠そうとしていないのか指と指の間が結構空いていて、普通にガン見していた。
耳を澄ましてみれば、「……きゃっ」とか「すごい声…」なんて言っていた。
あぁ、可愛いなぁ。
最愛、と呼びかけてみる。
「……へ?…はっ、ど、どうしました◾️◾️!いやーこの作品超面白いですね!ま◯こにち◯こが超ずっぽしで大きな声でアンアン喘いで!私のまん◯も濡れ濡れですよ!◾️◾️はどうですか!?超勃起しましたか!?」
……落ち着いてほしい。映画もやばいが本当にやばいのは最愛の方だ。
それに今言った言葉の全てが僕の股間に響くからやめてほしい。
ほら、深呼吸して。ひっひっふー、ひっひっふー。
「……ひっひっふってこれ出産の時にするやつじゃないですか!私には超早いですよ!」
早いということは予定があるのか。
誰と?なんて自然に問いかければ、
「それはもちろん貴方……ってあぁもうっ!うぁぁぁああああ!」
なんてそろそろ危なくなってきたのでふざけるのをやめる。
どうどう、と落ち着かせる。
「……すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……ふぅ、すいません、少し我を失ってしまいました。
数秒前の私を忘れてください」
深呼吸して落ち着いたのかようやく冷静さを取り戻す。
数秒前の最愛か。確かに暴走していたが大変エロかった。それに脳内メモリにしっかりと保存して厳重なロックをかけたので、忘れることなどあり得ないだろう。
「はぁ、まぁいいです。それよりどうします?もう観る気が超失せちゃったのでここを出てもいいのですが」
いや、少し待ってほしい。
その前に僕の股間がやばい。この状態のまま外を出歩きたくない。
「へ?……は、ど、どうしてそんなに大きくしてるんですか!?超変態ですッ!」
どうしてか、と言われるとなぁ。
大元の原因はこの映画で間違いはないのだが、後押ししたのは最愛だ。
先ほどの暴走していた時の言葉がダイレクトに股間に響いたのだ。
「あ、あ〜、それは超すいません。じゃあ、どうしましょうか。治まるのを待ちましょうか」
んんっ。そうしたいのは山々なのだが、提案がある。
ここで抜いて貰う、というのはどうだろうか。
「えっ」
せっかくお金を払って観ているわけだし、ここで退場するのはもったいない。
それに映画も後30分くらいあるし、この映画はかれこれ20分くらいずっと濡れ場だ。
つまりこの後もしばらく濡れ場が続く可能性が高い。
しかし残りの時間、このまま勃起しているのは大変苦しい。
だからあと映画が終了するまでの30分間のうちに抜いてもらえばいいんじゃないか。
そうやって頭の悪そうな説得を続けていると、はぁ……と最愛が大きなため息をを1つ落とす。
「まぁ、私も少し悪いとは思ってますし、説得されたということにして、抜いてあげましょう……」
よっし。よく勃起してくれた我が息子。
席を立つ最愛。
そしてホットパンツを下ろし、少しばかり、割れ目の形に濡れているパンツも下ろす。
脱ぎ終えたズボンは最愛が座っていた椅子の上に置いて僕の前に立つ。
「ほら◾️◾️も早く脱いじゃってくださいよ。ちゃちゃっと済ませますよ」
そう言った彼女の顔はとても赤かった。
気が変わらないうちにと思い、急いでズボンとパンツを脱ぎ、息子を露出させる。
「相変わらず超大きいですねぇ」
と言いながら息子をひと撫で。
ゆっくりとこちらの足に跨ってくる。騎乗位の位置だ。
あぁ、でも少しだけ待ってほしい。
「どうしたんで…ひゃぁ!ちょ、急に触らないでくださいよ!超びっくりするじゃないですか!」
僕の足を跨いでいるせいか、少しクパァと開いている彼女の秘裂をひと撫でする。
やはり最愛も興奮していたのか、ねちゃり、と粘着質な音がした。
手に付着した彼女の愛液を最愛の前でネチャネチャと鳴らせば、恥ずかしいのか、かぶりつくように僕の指を咥える。
自分の愛液を舐めることに抵抗はないのだろうか。
「んっ……んちゅ……んんっ……」
数秒間クチュクチュと指を舐め回した後、ようやく指が解放される。
解放された指は最愛の唾液でテラテラと輝いていて、自分の指なのにエロいと思ってしまった。
「ふぅ……ふぅ……入れますけど…いいですよね?」
確認のようでほぼ命令のような口調。怒っているのだろうか。
コクコクと頷けば少しだけ腰を浮かばせ、僕の肉棒を掴んで狙いを定める。
「じゃぁ……いきますね……」
勢いよく腰を下ろす最愛。
グチュリ、と彼女の体のなかに侵入していく肉棒。
彼女の膣のヒダがゾリゾリと肉棒をなぞりあげる。
頭の先端まで快感が押し寄せる。
「んっ……はぁ……やっぱり何回もしていれば少しだけ慣れますね」
なんて言っている彼女の顔には余裕はなくて。
僕も同じように、余裕のない顔をしていることだろう。
「じゃあ……動きますね……」
腰を動かし始める最愛。パンッパンッとリズムの良い音がする。
彼女の形のいいお尻が僕の股間に叩きつけられる。
「はぁ……はぁ……はぁ…っ!…!」
気持ち良すぎて今にも射精してしまいそうだが、歯に力を入れて耐える。
この快楽をずっと味わっていたい。
「……んっ……ふぅ…っ!……あぁあっ!」
顔を隠そうとしているのか俯くように下を向いている顔を、顎をクイッと持ち上げる。
持ち上げた顔は快感を我慢できないのか瞳は潤んでいて、口元もわずかに歪み、涎が垂れている。
そんな締まりのない顔に優しくキスをする。
彼女の締まりの良い膣が更にぎゅうっと締まる。
どちらからか。舌を絡ませ始めて。
お互いの唾液を貪るようなディープキスが始まった。
「…んんっ!…あぁ…!奥に……奥に…ッ!」
また一段と締まりがよくなる最愛。
おそらく、果てるのだろう。
ちょうど僕も射精しそうで、これ以上耐えられる自信がなかったので少し安心する。
「んん…っ!あぁ!イく……っ!んぁああああ!」
叫び声のような喘ぎ声。
ビュルビュルと彼女の中に吐き出される精子。
「んんっ……はぁ……はぁ……」
こちらに倒れかかってくる最愛。
疲れてしまったのかしばらくすると、すぅすぅと寝息が聞こえ始める。
ふと気づけば映画は終了してしまっていて。
急いで片付けをしてここを出ようと思い、常備しているポケットの中のティッシュを引っ張り出して拭いていく。
軽い彼女の体を持ち上げれば、ズルっと肉棒が膣から出てきて。白濁液がコポリと溢れてくるがめちゃくちゃエロい。息子がまた硬さを取り戻しそうになるが、自分の太ももを抓って我慢する。
そんな姿を見て、また中出ししてしまったな、と深く反省する。
隣の椅子から下着とホットパンツを取り、苦労しながらであったが服を着せていくことに成功する。
特にブラジャー。あれだけは付け外しが慣れない。
背中におんぶしたまま会場を出て、受付の前を通る時に女性店員が微笑ましそうに見守っていた。
最愛が眠っている理由は映画がつまらなかったわけではなく、セックスで疲れたからです。なんて言えるわけもなく、軽く会釈して通過する。
家までは数キロではあるが、彼女のために鍛えた体なのだし背負ったまま歩いて行こう。
耳元で「◾️◾️……」なんて甘えた声で呟かれるたびに歩くスピードが遅くなってしまうが仕方ないだろう。
しかし、こんな寒いところで長い間寝かせるわけにもいかないし、早く帰らねば。
そう思い少しだけ進む速さを上げる。
「……ありがとう◾️◾️」
なんて耳元で呟かれた言葉を忘れないように。
やっぱり最愛はあざとくて超可愛い。
少し長めになりました。
休日テンションでここまで頑張って書き上げましたが、平日になるため更新速度はかなり落ちます。
それでも頑張って書いていこうと思います。
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