※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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 1000話目は最終回にするか、区切りのエピソードにしたかったのですが、主人公たちの出ないエピソードの一部になってしまいました。
 なんか、ちょっと申し訳ありません。
 ロクサーヌ篇は、まだ続きます。(作者)

 *



1000 裏切りの予知夢

「う、嘘じゃありません……。わ、わたしは、確かに予知夢を……」

 

「わかっているよ。君はルカリナに隷属していて、そのルカリナから僕に嘘を言えないように“命令”されている。君が嘘を言えるわけがないのはわかっているよ。だけど、僕としては、こんなことを告げた君を痛めつけなければ気が済まないのさ。それくらいに、モイラもチムルも僕の大切な人だったからね」

 

 ゼルが酷薄な笑みを浮かべながら、部屋の真ん中に全裸にされて拘束されているロクサーヌの顎を乗馬鞭の柄でしゃくった。

 ロクサーヌは、天井から両端を吊られた横向きの鉄パイプに、真横に両腕を拡げたかたちで拘束されていた。また、両膝にも肩幅ほどの長さの金属棒を挟んで革ベルトで膝を拘束されていて、その状態で爪先立ちで立たされている。

 そして、全身は数十発は浴びた鞭痕で覆われていた。

 目の前のゼルが、狂ったようにロクサーヌを鞭打ちした結果だ。

 

「ち、誓って嘘は……」

 

 つま先立ちの脚はすでに力を失い、ロクサーヌは両端を天井から吊られている鉄パイプに全体重を預けるかたちになっている。

 

「嘘じゃないことはわかっていると言ってるじゃないか、ロクサーヌ。そんなこともわからないのかな。だけど、僕が頭で理解していることと、心は別のものさ。君の予知夢には感謝しているし、信頼もしている。ハロンドールでのキシダイン卿の失脚という大政変でさえ見事に予知してみせたんだ。多分、正しいんだろうねえ。だからこそ、僕はあんな予知夢を僕に教えた君に腹が立つのさ」

 

 ゼルはそう言うと、持っていた乗馬鞭の柄をロクサーヌの股間にいきなり突き刺してきた。

 

「ひいいっ、うぐうううっ」

 

 堅い鞭柄を突っ込まれて抉られ、ロクサーヌは全身を突っ張らせて悲鳴をあげた。

 

「痛いかい、ロクサーヌ? 僕の心はそれくらい痛いんだよ。それはともかく、君という娘は、こんなに痛めつけられても、愛液を溢れさせるくらいに感じるんだね。面白い身体だよ」

 

 すると、ゼルが冷笑的な表情を浮かべながら、荒々しく鞭の柄を上下させる。

 感じさせようとする動きじゃない。わざと膣の中を傷つけるように抉るのだ。

 凄まじい痛みが襲う。

 しかし、一方でそれを快感として受け入れてる自分が存在するのことも事実だ。ゼルの言葉のとおりに、ロクサーヌは悲しいかな、これほどの惨い扱いにもかかわらず、しっかりと欲情もしているのである。

 それがロクサーヌという自分の身体に流れている被虐の血なのだろう。

 

「うぐううう、んぐうううっ」

 

 とにかく、ロクサーヌはただただ、ゼルから与えられる仕打ちに耐えた。

 できることはそれしかないからだ。

 

 こうなったのは、数ノス前に遡る。

 ロクサーヌがゼルに伝えた予知夢の内容のせいだ。

 できるだけ毎夜、予知夢を見るようにゼルに命令されているロクサーヌは、朝になり、その内容を伝えるというのが日課のようになっている。

 最近では、エルヴェラを通じてゼルに伝えるというのが専らだった。

 また、予知夢には、国政に影響するような重大な内容もあれば、他愛のない日常のこともある。むしろ、日常の出来事の方が多いだろう。

 ロクサーヌは予知夢は見るが、その内容を制御することはできないのだ。

 そして、今朝に伝えたのは、近い将来に、モイラとチムルが結託して、ゼルを裏切り暗殺しようとするという「予知夢」だった。

 それを伝え聞いたゼルは、驚愕してロクサーヌを呼び出し、ルカリナに改めて、「嘘を言うな」と「命令」させて、真偽を確認したのだ。

 ロクサーヌは、真実だと断言し、そうすると、顔を真っ赤にしたゼルが、突然にロクサーヌへの拷問を開始したというわけだ。

 理不尽な仕打ちとしか言いようがない。

 

「まあいい。君のようなマゾ娘には、素敵な拷問を受けてもらおうかな。気に入るといいんだけどねえ……。エルヴェラ、準備しているものをいいかい」

 

 エルヴェラは、部屋の隅でゼルが狂ったようにロクサーヌに鞭打ちのを見守っていたが、ロクサーヌの脚のあいだに鉄パイプを組み合わせた道具を持ってきた。

 すなわち、四個の脚のついた箱であり、箱から上に向かって太い張形がついていて。箱の横にハンドルがあり、それを回すと張形が上下するという仕掛けだ。

 鞭打ちの前に見せられたので、どういうものかは知っている。

 エルヴェラは、ゼルの指示で、上を向く張形がロクサーヌの脚の真下に来るように箱を置き、脚の長さを固定する。

 張形の先端は、膝を固定されて開脚させられているロクサーヌの股間のすぐ下だ。

 

「……ごめんね。こんなことになるなんて、予想外よ……」

 

 エルヴェラがからくり仕掛けを設置しながら、ゼルには聞こえないようにささやく。

 ロクサーヌはかすかに頷いた。

 すると、思い切りエルヴェラに尻を叩かれた。

 

「きゃん」

 

「みっともないマゾだこと。鞭打ちで慎みなく感じて、そんなに股間を濡らしたかい。だったら、この張形は気に入るだろうさ。いくよ──」

 

 一転して、エルヴェラがゼルに十分に聞こえるように大きな声を出す。

 実のところ、予知夢でチムルやモイラがゼルに毒を盛るのを見たというのは、エルヴェラから指示を受けた謀略であり事実ではない。

 つまりは、ずっと忠実だった部下や恋人をゼルに粛清させて、ゼロの求心力を一気に削ごうという計略なのだ。

 ゼルの引き落としのための貴族たちの工作の全部をロクサーヌは把握はしていない。

 ゼルに反乱を企てている一派は、あらゆることをしてゼルから力を削ごうとしており、これもその一環であるそうだ。

 

 ゼルに最も近かった女ふたりが裏切る予知夢について、ゼルは信じるだろうし、信じない理由はない。なにしろ、ゼルはロクサーヌが隷属の効果により嘘が言えないと思い込んでいるのだ。

 それに、ロクサーヌの予知夢はずっと当たっていて、信頼もしているだろう。特に、先日、ハロンドール王国におけるキシダイン卿の失脚を予言したことで、ゼルはどんなにあり得ないと思うような未来だろうと、ロクサーヌの予知夢に出たことは起こり得る未来だと認識を固くしたようだ。

 そうなれば、もともと、猜疑心の強い性格だし、裏切りや敵対には苛烈だ。エルヴェラは、かつての部下や恋人を見限ると予想しているようだった。

 しかし、予測の外だったのは、ゼルが予知夢を伝えたロクサーヌに、いきなり激しい拷問を開始したことだったみたいだ。

 ゼルによって、この拷問部屋に連行されたロクサーヌだったが、一緒についてきたエルヴェラに幾度か謝られていた。

 

 いずれにしても、予知夢をルカリナとともに見たと言わなくてよかったと思った。

 予知夢は、ルカリナと愛し合ったときのみ見るが、お互いの夢に表れるのは、それぞれの視点による内容なので、必ずしも予知夢をふたりとも見るとは限らないのだ。

 今回については、整合性が取れなくなることがないように、ロクサーヌしか見ていないと伝えた。

 だから、ゼルの拷問を受けるのは、ロクサーヌだけだ。

 それはよかったと思った。

 

「待て、エルヴェラ。それじゃ不十分だよ。もっと苦痛が大きいように、一番太いものに変えてやろうよ」

 

 そのとき、ゼルが声をかけてきた。

 エルヴェラがちょっと硬直したのがわかった。

 

「一番、太いもの……ですか。あれを?」

 

 エルヴェラはちょっと引きつった表情になったが、すぐに取り繕い、嗜虐の顔を浮かべ直す。

 

「そうですね。そうしましょう。膣が破けても治療する手段はあるし、この娘は貪欲なほどに、マゾで淫乱だから、多分悦ぶでしょう」

 

 ハンドルが回って、一度張形が下がる。

 箱を開いて、中にある引き出しのようなところから、別の張形を取り出した。

 ロクサーヌは鼻白んだ。

 エルヴェラが出した新しい張形は、男の腕ほどの太さがあったのだ。

 絶対に入らない──。

 ロクサーヌは恐怖に陥った。

 張形は根元をねじで固定するようになっていて、装着されていた張形が外され、そこに巨大張形が設置された。

 見下ろすと、やはり大きい。

 ロクサーヌは震えてしまった。

 

「む、無理です。は、入りません──」

 

「そんなことはないさ。まあ、たっぷりと潤滑油は塗ってやるさ。何事も経験さ」

 

 エルヴェラが油剤を取りに行く素振りをする。

 

「待て、いらん」

 

 だが、それをゼルが留めた。

 

「えっ?」

 

「そのままぶち込もう。やれ」

 

「えっ、しかし……」

 

「いいんだよ。このロクサーヌは苛めれば苛めるほど、悦ぶんだから」

 

 ゼルが笑った。

 その表情の底にある冷酷さに、ロクサーヌはぞっとしてしまった。

 

「そ、そうですか……。ふん、じゃ、じゃあ、覚悟しな、ロクサーヌ」

 

 エルヴェラがハンドルを回して、巨大張形をロクサーヌの股間の裂け目の真ん中にあてがう。

 それがゆっくとせりあがってくる。

 

「うぐうっ、あっ、いぎいいっ」

 

 必死で爪先立ちのかかとをあげる。

 しかし、それ以上は身体はあがらない。 

 そのあいだも、ハンドルを回されて容赦なく張形があがってきて、ずるりと先っぽが股間にめり込んだ。

 

「むぐううっ、うぐううう」

 

 しかし、さすがに大きすぎる張形は簡単には入っていかない。

 膣の先端に押されるように、腰が浮きあがる。

 だが、身体の重みで身体が下がり、ずぶずぶとロクサーヌの小さな膣を押し開き、ついに亀頭部分が内襞の中にずっぽしと入り込んだ。

 

「ふがああっ、あがあああっ」

 

 ロクサーヌはあまりの激痛に泣き出してしまい、悲鳴を部屋に轟かせた。

 エルヴェラは何ドルを回し続け、巨大張形は容赦なくせりあがる。

 また、身体が浮きあがっていく。

 

「手伝ってやろう」

 

 ゼルがロクサーヌの腰を持ち、体重をかける。

 ぐんと身体が沈む。

 

「うがああああ」

 

 張形が奥に押し込まれた。

 身体が引き裂かれる恐怖に、ロクサーヌは身体を限界までのけぞらせる。

 張形はさらにせりあがる。

 ちょっとずつ股間に張形がめり込み、ついに子宮部分まで巨大張形がロクサーヌの中に挿し入れられてしまった。

 

「ぐううっ、うぐうううっ、し、死んでしまます──。ああああっ」

 

 もう身動きもできない。

 ちょっとでも動くと、凄まじい激痛が走るのだ。

 ロクサーヌは息をすることもできないほどの苦悶に陥った。

 

「あと、三回回してやれ」

 

 ゼルだ。

 ロクサーヌは耳を疑った。

 ひと回しでどのくらい張形があがるのかわからなかったが、これ以上あげるというのが信じられない。

 ロクサーヌは泣きながら首を横に振る。

 

「でも……」

 

 エルヴェラが躊躇うような声を出す。

 

「やれ──」

 

「わかりました」

 

 エルヴェラがハンドルに手をかける。

 そのとき、はっとしたようにロクサーヌの裸身に目をやった。

 

「ま、まあ、あんた、これで感じているのね。こんなに乳首を勃起させて──」

 

 エルヴェラがびっくりしたような声で叫ぶ。

 まさか──。

 ロクサーヌは否定しようとした。

 だが、股間から拡がる激痛とともに、身体に拡がる得体の知れない疼きが肉体を席捲しようとしているのは感じていた。

 多分、その通りなのだろう。

 

「ふふふ、さすがはあんたね。じゃあ、まだ我慢できるわね。いくわよ」

 

 エルヴェラが勢いよくハンドルを回転させる。

 ぐんぐんと巨大張形があがり、子宮の中に張形の先端があがっていく。

 

「あがああああっ」

 

 ロクサーヌは絶叫した。

 そして、やっ張形の上昇が終わる。

 

「しばらくもがいてもらおうか。やはり、お前には拷問による被虐が似合うな。その張形に魔道力を注いでやろう。激しくうねり動くぞ。いくぞ」

 

 ゼルが言った。

 前からロクサーヌの下腹部に向かって手をかざす。

 だが、これが動く──?

 あり得ない──。

 ロクサーヌは蒼白になった。

 

「む、むりいいいい──」

 

 叫んだ。

 

「どうかな?」

 

 ゼルが笑った。

 次の瞬間、巨大張形がロクサーヌの中で振動を開始する。

 

「んごおおおお」

 

 ロクサーヌは意識を失った。

 

 

 *

 

 

「あがああああ──」

 

 目の前でモイラが大量の血を吐いて椅子から転げ落ちた。

 ゼルは、それを無表情で眺めながら、目の前のお茶を口にする。

 執務室である。

 人払いはしてあり、部屋にはゼルとモイラのふたりだけだ。

 重要な話があると言って呼び出し、向かい合うソファに座らせると、準備していた茶を飲ませた。

 モイラに口にさせる飲み物には、致死量の十倍の猛毒が入っていたが、モイラは警戒することなく、それを口にした。

 そして、少し経ったいま、のたうち回って暴れ始めたというわけだ。

 

「あがああああ──。な、なぜえええ──」

 

 モイラとしては、突然の仕打ちが理解もできないだろう。

 だが、昨日の朝、モイラとチムルがゼルを暗殺しようとするというロクサーヌの予知夢に接し、ゼルはふたりを始末することを決心した。

 ロクサーヌの予知夢には、明確な時期というものがなかったが、必ず裏切るとわかっている者を使う気にはなれなかった。

 すぐに処分しようと決めた。

 

 また。処分方法を毒殺に決めたのは、せめてもの慈悲だ。

 ロクサーヌの予知夢によれば、モイラとチムルがゼルを暗殺する際、その主犯は獣人のチムルらしい。

 モイラは、どちらかというと消極的に手伝う役割でしかなく、だから楽に死ねる方法にしてやった。

 

 しかし、チムルについてはそうはいかない。

 せいぜい、苦しんでから処刑すると決めている。まあ、それについては、エルヴェラの提案もあったのだが……。

 すでに、捕えて地下牢に監禁させている。

 魔道が遣えるので、魔道封じの首輪を嵌め、さらに手足を切断して、明日の朝まで男の囚人たちに輪姦させるように命令をした。

 今頃は、あれに対する凌辱が開始されているに違いない。

 すでに、未練はない。

 一時は婚姻さえ考えていたが、いまとなっては、あのときの自分の感情が不思議で仕方がない。

 

「ぐううっ、ぐっ、ぐっ」

 

 床で暴れ続けるモイラの動きが弱くなる。

 そして、何かを取り出そうとするかのように、その手が懐に動くのがわかった。

 ゼルは立ちあがり、懐に入った手を踏みつける。

 袋に入った粉薬のようなものを手にしていた。

 解毒剤かなにかだろう。

 特別に準備させたこの毒薬に効く解毒剤があるとは思えないが、足で蹴って薬を手放させる。

 モイラが完全に仰向けになる。

 そして、動きが止まり、その眼から生の色が消滅した。

 ゼルは鈴を鳴らした。

 人払いをしていた部下が戻ってくる。

 

「失礼します、陛下……。うわっ」

 

「なっ──」

 

 五名ほどの衛兵とともに部下が入ってきて、血を吐いて死んでいるモイラの姿にぎょっとしている。

 部下には、この場でモイラを処断することは伝えてなかった。

 ゼルが使う昔からの工作員であるモイラのことは知っているので、いつものように、一対一で指示をするのだと思っていただろう。

 全員が絶句している。

 ゼルは、蹴り飛ばしたために足先についたモイラの吐血をモイラの服にこすりつけて拭きながら、部下たちに目をやる。

 

「突然に血を吐いて倒れた。病気だったようだ。宮殿の外に捨てておけ」

 

 ゼルは護衛のうち三名についてくるように告げると、残りの者にそう言った。

 

 

 *

 

 

 チムルはぼんやりと天井を見つめていた。

 また、次の囚人たちが入っていたようだ。

 

 今度は何人?

 

 幾人かの男囚たちが、手足のないチムルを囲み、下品な言葉とともに下半身を露出する。

 もう一日以上続いている光景だ。

 だが、チムルはそれを頭に知覚することができない。ここに連れてこられた記憶も曖昧だ。

 おそらく、強力な幻覚剤を飲まされたと思う。

 薬を持ったのはゼル自身だ。

 寵愛を失って久しく閨に呼ばれることはなかったが、久しぶりに呼ばれたのだ。

 

 嬉しかった。

 あんなに愛を語ってくれ、チムルのために国すら奪ってくれたゼルの愛が失われるというのは信じられなかったが、やはり、チムルを遠ざけたのは一時的な気の迷いで、捨てられてはいなかったのだと思った。

 事実上の大公となったゼルの環境が変わり、多くの女性たちが彼の周りに集まるようになったのは意外とも思わなかったし、そういうものだろうとチムルは最初から考えていた。

 チムルはゼルに愛してもらいたがったが、別段、唯一の女になろうと思っていたわけでもない。いや、一番にすらなりたかったわけじゃない。

 ただ、少しでいいから、愛を向けて欲しかっただけだ。

 それだけで十分だった。

 

 チムルとの婚約を忘れたようになり寵愛を失っても、いつか、ゼルの心が戻ると信じていたし、それを待っていた。

 だから、ゼルに久しぶりに呼ばれたときには、心から喜んだのだ。

 

 そして、一服盛られた。

 閨で性愛を交わしながら、口移しで毒を盛られたのだ。

 頭が朦朧となり、手足が動かなくなった。

 次いで、意識がなくなって、気がつくと、魔道封じの首輪を掛けられてて、四肢が切断されていたのだ。

 

 さらに、意識が戻った瞬間に、男囚たちや看守たちよる凌辱が始まったというわけだ。

 一度犯した者も、ひと周りするとまだ犯したりして、もう一日以上は続いている。

 犯されているあいだに、頭の線がぐちゃぐちゃになるほどの強い媚薬を強引に飲まされたりして、いまでも知力が戻らない。

 もしかしたら、一生も戻らないかもしれないが、もうどうでもいい。

 おそらく、自分は死ぬのだろうと思った。

 理由はわからないが、ゼルはチムルを殺す決心をしたのだと思う。

 

 でも、なぜなのだろう?

 飽きたから?

 邪魔になったから?

 獣人だから?

 あるいは、新しい婚約者にしようと口にしていたエルヴェラという人間族の女がチムルの死を求めたから?

 わからない──。

 もう考える力も、その感情も残っていない。

 

 身体が持ちあげられる。

 

「あああっ、ああっ」

 

 股間に男根が挿入して律動を開始する。

 媚薬の影響が残っていて、気の遠くなるような快感が走る。

 チムルは手足のない身体を突っ張らせて身体を震わせた。

 すると、口の中に別の男の男根が入ってきた。

 

 なにも考えず、チムルはそれを舐め、吸い、口の中で擦る。

 

「おおおっ」

 

 股間に性器を貫かせている男が馬鹿みたいな声をあげて射精し、それに合わせるように、口を犯していた男のチムルに精を放った。

 すると、もぎ取られるように、待っていた男たちに身体を奪われ、すぐに股間に怒張を突き立てられた。

 

「あああ、ああっ」

 

 チムルは大きくよがり、もうそれ以上、自分を犯す男根のことしか考えられなくなった。

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