【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
一郎の目の前から、さっと女たちが散っていく。
エリカは小弓、シャングリアは剣、コゼは腰に二本吊っている短剣のうちの一本を左手に持つ。
スクルズに至っては、瞬間的に身体が消滅して、離れた場所に姿が現われた。
瞬間移動──すなわち、移動術だ。
「手筈通りよ。シャングリア、コゼ、頼むわよ」
エリカが弓を構えたまま声をあげた。
「任せろ──」
シャングリアが剣を持ってスクルズに向かって駆けていく。
コゼは別方向から走っている。
ふたりとも呆気にとられるほどに速い──。
やはり、まずはスクルズを離脱させてからということだろう。
一方で、スクルズは動じる様子もなく、にこにこしている。
「負けませんわ、皆さん。わたしもロウ様のご褒美が欲しいですから。連携動作の練習相手とやらは、それが終わってからやらせていただきます」
そのスクルズがさっと手をあげた。
凄まじい暴風が巻き起こり、スクルズの周り一帯を竜巻のように包む。
土煙のようなものが巻き起こり、中心にいるスクルズの姿は見えなくなる。
「くわっ」
シャングリアがたじろいだように動きを遅くした。
回転する風に吸い込まれそうになり、逆に足を踏ん張って巻き込まれるのを防ぐような動作に変化させたのだ。
「落ちついて、みんな。防護魔道よ──。攻撃を目途にするものじゃないわ」
エリカが拳ほどの炎の玉を十数個を身体の周りに出す。
それが散弾のように竜巻に当たり、回っている竜巻の風に混ざっていく。
なるほどと思った。
竜巻の風は周りの者を吸い込むように回転をしている。風によって消滅しない魔道の火炎玉は、竜巻に巻き込まれて中心に炎を運んでいっている。
このまま、放っておけば、中心にいるはずのスクルズまで、竜巻が火の玉を中心まで運ぶ。
すると、竜巻が突然になくなった。
しかし、土煙だけが残ったが、一郎は目を凝らすものの、スクルズの姿はいないようだ。
「なにっ?」
「どこ?」
剣を構えたシャングリアと、弓を構えるエリカが困惑の声を出す。
「上よ──」
コゼが声をあげて、右手で小さなものを弾くのが見えたと思った。
シャングリアの頭の上でなにかが光ったと思ったが、コゼが飛ばしたものに当たり、光が拡散して消える。
一郎にはなにが起こったがわからない。
「魔道紋を消したのですね。惜しいですね。もう少しでしたのに……」
声のする方向を見た。
スクルズが空中のずっと上にいて、頭を下にして落下している。
やっと、さっきの竜巻の中心から、上空に移動術で転送したのだとわかった。
そのまま地面に叩きつけられるのかと思う勢いだったが、地面すれすれの位置で、再びスクルズの身体が消滅する。
「すごい」
一郎も思わず声をあげた。
移動術で、あれほどに縦横無尽に姿を消したり、出したりするというのは想像もしてなかった。
やはり、とんでもない魔道遣いだ。
「そこね」
エリカが一声を放つとともに、空中に矢を射た。
空中のなにもないところに、矢が刺さったと思った。
ぱんとなにかが弾けて、一度スクルズが消えた場所から、もう一度スクルズが出現する。
もしかして、さっきからやっているのは、スクルズの魔道が発動する前に、コゼやエリカが魔道の発動を邪魔しているのだろうか?
いや、そうなのだろう。
「きゃああああ」
どさりと音がした。
一度消滅した場所から、再出現したスクルズが体勢を崩したまま地面に転がり倒れる。
「そこだ──」
さっきからスクルズを遮二無二追いかけていたシャングリアが剣を抜いて突進していく。
しかし、一郎は完全に、倒れていると思ったスクルズが、にっこりと微笑んだのがわかった。
「降参しろ、スクルズ──」
シャングリアが剣撃をスクルズに落とす。
「いいえ、しませんわ」
次の瞬間、スクルズの姿が消えた。
「なに?」
シャングリアの剣が空振りをして地面に当たる。
スクルズが現われたのはシャングリアの背中側だ。
「ぐあああっ」
至近距離からスクルズの電撃に当てられて、シャングリアの身体が飛んでいく。
さすがに、この距離ではエリカやコゼによる魔道防止の手段は間に合わなかったようだ。
「シャングリアは脱落だ」
一郎は大きな声をあげた。
「くそうっ」
大した電撃ではなかったらしく、シャングリアはすぐに起きあがったが、そのまま地面に胡坐をかいて、口惜しそうな声をあげた。
「あんたねえ、大魔道師らしく、大技かけてよ──。さっきから、ちょこまか、ちょこまかと──」
コゼが全力で走りながら、連発して指からなにかを飛ばしている。
エリカも遠くから弓を射ている。
スクルズが手をあげた。
驚愕することに、スクルズの目の前でエリカの射た矢が急にゆっくりとなり、勢いを失ってスクルズに届くことなく地面に落ちる。
ぱらぱらと小石が落ちる音もした。
目を凝らしたが、コゼが指で飛ばしていたなにかの小粒のようだ。
それがスクルズが作った力場のようなものに捉えられて落ちたのだ。
「だって、大技は何度も連発できませんのよ。それに、わたしは攻撃魔道は得意ではありませんので……。一度、大技を放てば隙ができます。それを狙っておられるんでしょう。移動術も短い距離なら、それほどの魔力は消費しませんわ。知っておられました?」
「知っているわよ──」
コゼがスクルズに飛び込んだ。
だが、スクルズは魔道で対応することなく、また消えた。
“コゼ
…………
直接攻撃力:300(短剣、魔女殺し)
…………”
魔女殺し?
一郎には、相手は持つ武器をステータスで見ることができる。コゼのステータスには、短剣のほかに、「魔女殺し」という武器があり、それを持っているということがわかる。
スクルズが移動術で消えると同時に、コゼがなにかを放り投げるのがわかった。白い拳大の玉のように思えたが……。
それもスクルズと一緒に消えていく。
いまのが、魔女殺し?
「うわっ?」
エリカが声をあげた。
今度は、片膝立ちのスクルズがエリカの目の前に出現してきた。
すでに魔道を放つ体勢になっている。
「ちっ」
エリカが舌打ちして、弓ではなく矢を手に持った。
「きゃあ」
だが、スクルズが魔道を放つ前に、スクルズの背中にコゼが投げた白い玉が当たり、液体がぱっとかかる。
スクルズの表情が変わったのがわかった。
「こ、これは、魔力を一時的に拡散させる液薬……」
スクルズが呆気にとられつつも、すぐに液体のかかった巫女服の上衣をとっさに脱ごうとする。
魔力を失わせる効果が、さっきの魔女殺しなのだろう。
スクルズがなにかをするよりも早く、エリカの持つ矢が、スクルズの喉に当てられる。
「ま、参りました……」
スクルズが両手をあげた。
「スクルズ殿、負けです」
一郎は声をかけた。
「しゃああああ」
雄叫びがあった。
コゼだ。
猛然とエリカに突っ込んできている。
エリカが弓を射る。
きんと音がして、コゼが短剣で矢を弾く。
すでに最初の距離の半分以下――。
エリカはさらに二射目を放つ。
その顔は真剣だ。
また、コゼが矢を弾く。
そのあいだも、距離がどんどんと縮まっている。
エリカが弓を捨てて、剣を抜く。
ふたりの距離がほとんどなくなる。
「うりゃああ」
エリカが先に飛びかかり、コゼの胴に剣を払った。
コゼが身体を回転させながら短剣で剣を受け、その勢いに負けるように横に跳んだ。
ふたりの距離が大きく離れる。
だが、エリカが片膝を地面に着いた。
「くっ、しまった……」
エリカの首に小さな針が刺さっている。
毒針だろう。
弛緩剤だ。
一郎には、またもや、エリカに飛びかかる直前に、コゼのステータスに“毒針(弛緩剤)”という表示ができるのが見えたのだ。
目の前で行われたのは女四人の模擬戦だが、改めて、一郎は自分の魔眼の力も知ることができた。
直前にだが、相手の手の内がわかるのであれば、やりようによっては、一郎にも女たちの戦いを助けられるとも思い直した。
「ま、まだよ……」
エリカがすぐに首の針を抜こうとしたが、エリカの手は首に届くことなく、途中で力尽きるように、だらりとさがる。
「はい、これで終わり。さっき言ったじゃないのよ、エリカ。投げ刃、投げ飛礫はアサシンの得意技よ。投げ針もね」
コゼがけらけらと笑って、離れた位置からエリカに首にさらに針を飛ばした。
「く、くそう」
エリカの首に二本目の針が刺さり、エリカが口惜しそうにその場に崩れ倒れた。
「コゼの勝ちだ。おめでとう、来いよ」
一郎は立ちあがって腕を拡げた。
「やったね」
コゼが一郎に走って来て、勢いのついたまま一郎に飛びかかる。
一郎は目の前に薄い粘性体の膜を作り、クッションのようにコゼの全身を受けとめ、網ですくい取るように、コゼを捕えて抱き受けた。
一郎にコゼの小柄な身体がぶつかったときには、全身を包む膜全体は消滅しているが、両手首には粘性体が残っていて、両手を束ねた状態で一郎に捕まえられる。
一郎を抱き締める予定だったろうコゼは目を白黒している。
「コゼ、俺の技もなかなかのものだろう? 一番強かったコゼを呆気なく捕まえたぞ。じゃあ、俺の勝ちだな。負けた捕虜は、服を剥がされて犯されるんだ。覚悟しろよ」
一郎は冗談めかしく言うと、コゼをその場に仰向けに押し倒して、今度は手首を万歳するように頭側にあげる。
そして、上衣をたくしあげて、胸巻きを剥ぎ取り、乳房を露出させた。
「ああん、ご主人様、犯してください」
コゼが嬉しそうに笑った。
一郎はコゼを抱き起こすと、両手首を束ねている粘性体を一度切断して、背中側で水平に組むように腕を回させる。
その状態で改めて、粘性体を密着する。
「これは便利な能力だな」
一郎は胡坐に座ると、コゼを脚の上に乗せるようにして、一郎と同じ方向に座らせる。
コゼの乳房は小ぶりだがなかなかに吸いつくような感触がいい。それに揉んでいると熱を帯びて熱くなり、しっとりと汗が染みてくる。とにかく、触っている感触が素晴らしいのだ。
だが、いまこの瞬間のコゼの乳房は、びっくりするほどに堅かった。乳房だけでなく、肌全体が冷え切っていて、温かみが微塵もない。
まるで、血が通っていないかのようだと思った。
ほんの少しの時間だが、コゼがかなりの緊張感の中にいて、戦いをやり取りする刹那にいかに意識を集中していたのかということがわかる。
それがコゼなのだろう。
一郎の見たところ、四人の中でコゼが特別に強かったわけじゃなく、コゼは一瞬一瞬に研ぎ澄ます神経が鋭く、スクルズやエリカが見せたほんの僅かな隙を見逃さなかった。
アサシンならではだろう。
思い出してみると、コゼは四人の入り乱れての戦いの中で、巧みに気配を殺して駆けまわるようにしながら、最初はシャングリア、次にはエリカにスクルズの意識を追わせて、その陰に隠れるように、スクルズに迫った。
コゼがまともに、スクルズに飛びかかったのは、シャングリアを倒した直後の、スクルズが一瞬、ほっとした様子を示したあのときだけだったように思う。
もしかしたら、これが一対一の戦いだったら、勝者はコゼではなかったかもしれない。
「あ、ああっ、ご主人様……」
コゼが身悶える。
一方で、ちらりと視線を向けると、シャングリア、スクルズ、エリカが立ちあがって、こっちにやって来るのが見えた。コゼの毒針にしてやられたエリカだったが、スクルズに治療術をかけてもらったようだ。
「約束だから、今夜はコゼを中心を抱く。悪いが先に食事をしてくれ」
一郎はほかの女たちに声をかけた。
そのあいだも、コゼの胸を一郎の手は揉み続けている。
「まあ、仕方ないか……」
「コゼさんの攻撃は鬼気迫るものがありました」
「してやられたのは認めるわ……」
シャングリア、スクルズ、エリカがぞろぞろと引きあげてくる。
一郎がほかの女たちの前でも、女を抱くのは慣れっこなので、別段に気にする様子もない。
コゼを一郎が愛撫している横を何事もなく通過して、焚き火を囲んで食事を開始する。
一郎は、コゼの耳元に口を近づけた。
「コゼ、凄かったよ。だけど、勝者の特権は、俺に抱き潰されることでいいと承知したのは、お前だからな。とことん、相手をしてもらう……。まずは一発。食事は俺に跨ったまましてもらう。もちろん、そのあいだも相手をして、宣言のとおりに、抱き潰されてもらうぞ。ほかの女も抱くかもしれないけど、今夜はコゼの日だ。お前だけはずっとだ。覚悟しろ」
「へへ、嬉しいな……。あっ、ああっ、ご主人様、き、気持ちいいです……。ご、ご主人様に抱かれると……愛撫されると、き、気持ちよくて……ああっ、身体がやわらかくなって……ああ、と、溶けていくみたいで……」
「そうだな。コゼの肌の温かさが戻ったな。俺好みに柔らかくなった」
一郎は笑った。
冷たさを感じたコゼの肌は、もはや一郎の愛撫に応じるように熱を帯び、いつものようにしっとりと汗を帯びてきた。
一郎は性奴隷にした女の心を感じることができるようなのだが、コゼの心から完全に緊張が消失しているのがわかった。
「ご主人様、あたしのこと好きですか……。ああ、と、とても気持ちがいいです……。む、胸だけでも……ううん……。ご、ご主人様と一緒だと……とても、とても気持ちがよくて……。あ、あたし……あたしですね……。ご主人様に抱かれていると……なんにも考えられなくなって……それが気持ちよくて……ああ……」
一郎にだっこされているような体勢のコゼが、首を横に曲げて一郎の胸に頬に擦るつけるような仕草を始める。
まるで猫のような仕草だが、一郎にだけ見せるコゼが全身全霊に甘える動作だ。
一郎は片手で上衣を脱いで、肌を露出させた。
コゼが愛おしむように、ますます一郎の肌に頬を擦りつける。
この甘えぶりは、さっきまで三人の女傑を翻弄して、最後まで勝ち残ったほどのアサシンとも思えない。
一方で、焚き火の側からは、ほかの女たちの笑い声が聞こえてきた。
食事が美味しいと言っているようだ。
すぐそばで何事もないように談笑している女たちの横で、堂々と愛を交わすというのも考えてみれば、凄いことだと思うが、もう一郎も女たちも慣れっこだ。
わずか十日だが、毎日のように屋敷に遊びに来ていたスクルズも、いつの間にか、完全にこの倒錯の関係に馴染んでいる。
敬虔で清楚な雰囲気で王都で人気の美貌の筆頭巫女の正体が、夜討ち朝駆けどころか、神殿勤務の間隙の日中にだって、一郎に抱かれるために屋敷にやって来る淫乱巫女だと知ったら誰もが驚くだろう。
そんなスクルズのことを知っているのは、一郎だけだと思うと、少し優越感も覚える。
さて……。
一郎は思念をコゼに集中することにした。
コゼの胸の下端の丸みをするするとなぞり回す。
ここはコゼの強い性感帯のひとつだ。
「あんっ、ああああっ」
ずっとあえて避けていたのだが、一郎が柔らかくこの場所を刺激すると、コゼが快感に戦慄するように、ぶるぶると身体を悶えさせた。
「ああっ、ご、ご主人様、ま、待ってえっ」
「待たないよ」
一郎は笑って、さっと胸全体の表面をなぞり回す。
「はんっ」
乳首を擦られたコゼが、たまらず顔を仰向かせて、上体を反らせて一郎に体重を預ける感じになる。
一郎は手を滑らせて、コゼの腰のズボンに手をかけた。
短剣を吊る革ベルトを外して横に置き、さらにズボンのホックに手をかける。
エリカとシャングリアが短いスカートをはいているのに対して、コゼだけは動き回りやすいように半ズボンをはいている。
片手でコゼの乳房を愛撫しながら、ズボンを下着ごと片脚だけおろす。コゼも手伝い、片脚だけに半ズボンと下着が引っ掛かるかたちになる。
一郎はコゼの秘部に指を伸ばした。
すでにびっしょりだ。
淫靡な蜜の匂いが溢れかえる。
「ご主人様、いっぱい、いっぱい愛してください。コゼは、ご主人様に会って幸せになりました。もっともっと早くご主人様に会いたかったです。そうしたら、もっと早く幸せになれたのに──」
コゼが悶えながらささやくように言った。
すでに前戯はいらない状態だ。
一郎は素早く自分のズボンと下着をおろすと、勃起した男根を出して、コゼの股を拡げさせて一郎の腰に跨らせる。
そのまま、滑り落すようにコゼの腰を怒張に沈めてやった。
「んふううっ、あああああっ」
コゼが鼻の奥から崩れ落ちるような溜息を放って、腰を中心に下腹部からふくらはぎまで、そして、胸元までの半裸の身体を打ち震わせた。
「また、思い出したのか、コゼ……。前にも言ったはずだぞ。コゼの人生は俺たちと出逢ったところから始まった……。あの山の中の温泉で処女を失い、俺に愛され、エリカという仲間を作り、シャングリア、そして、スクルズ殿も……。それ以外の人生なんてないぞ。それよりも前のことなんてな……」
一郎は同じ方向を向かせたままのコゼの腰を抱き、最初はゆっくりと、そして、だんだんと早く腰を出し入れするように律動を開始する。
コゼは何度も口にするとおりに、いまは幸せなのだろう。
それはコゼの伝わってくる感情からわかる。
だが、同時にコゼの心の奥底にある恐怖のようなものもわかる。
コゼは、いまが幸せである分だけ、昔の記憶が呼び起こされて恐怖を覚えるようだ。
わかりやすく一郎に甘えてくるのは、コゼのそんな恐怖の裏返しだ。
一郎も、できればコゼのそんな奥底の嫌な記憶なんて、完全に消滅させてやれたらいいのになあと思う。
心の底から嫌な男たちの性処理用の女として扱われ、したくもない暗殺を奴隷の首輪に強要されてさせられてた……。それがコゼの過去だなんて無くしてしまえればいいのに……。
「ああ、ああああっ、いい、いい気持ちです。いっちゃいます。いっちゃいます、ご主人様、いいぐううっ」
すぐにコゼ絶頂に向かって快感を飛翔させていった。
一郎は精を放った。
しばらくのあいだ、コゼはがくがくと身体を痙攣させたようにして、全身を突っ張らせていたが、しばらくしてがっくりと脱力した。
一郎はコゼの股間から怒張を抜くことなく、身体を反転させて、一郎に向かってぴったりとコゼを密着させる。
さらに、離れられなくなるように、粘性体の膜を出して、ぴったりとふたりの身体を包ませる。
「さあ、食事にするか。勝者のご褒美だ。コゼの食事は俺が食べさせてやるぞ」
一郎はコゼを腰に突き挿したまま腰の下から抱えて焚き火の方向に歩きだす。粘性体でぴったりと包んでいるので、大して力を入れなくても、コゼが落ちることはない。
「ひんっ、んふっ、あふうっ、ご主人様、あああっ、こ、これ、ききます──」
コゼが一郎の腕の中で悶え震える。
「わっ、ロウ様」
「ロウ──」
「ロウ様──」
コゼに挿入したままやって来た一郎に、エリカとシャングリアとスクルズが目を丸くした。
「じゃあ、美味しそうなスクルズ殿の料理をもらおうかな。だが、最初は口移しがいいね。誰かご馳走してくれるか?」
一郎は軽口を言った。
すると、三人の美しい女傑たちが顔を真っ赤にしながら、競うようにさじでシチューを自分の口に入れ、そして、一斉に一郎の座った場所に寄ってきた。
どうやら、まだまだ夜は始まったばかりのようだ。