【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ふふふ、頑張って逃げた方がいいわよ。さもないと、大変な目に遭わせられると思うわ。なにしろ、ミランダが戻ってこない冒険者ギルドを任されているんだもの。色々と気疲れが溜まっているのよね。今夜は、羽目を外したい気分なの。それなのに、のこのことあんたが来てくれるなんてね」
イライジャは椅子に腰掛けていたエリカに向き合うように、エリカの膝の上に乗っている。
しかも、お尻をエリカの股のあいだにおろしてしまったので、エリカは脚を閉じることもできなくなった。両腕は頭の後ろで指縛りと手錠で拘束されてしまって、まったく動かすこともできない。
イライジャとエリカ、そして、シズは孤児の施設時代では百合愛の仲である。
しかも、いつも責め役はイライジャであり、責められるのはエリカとシズという関係だった。だから、エリカも、いまだにイライジャには強気になることはできない。
心と身体が、すっかりとイライジャに逆らえないようになってしまっているのだ。
また、その頃から、イライジャは紐や縄を使ってエリカたちを縛るのがとても上手だった。そのイライジャが絶対に解けないと言うのだから、この指縛りから逃げるのは不可能なのだろう。そもそも、ちょっとでも動けば、きつく巻かれている喉に紐が喰い込んで息がとまりそうになる。
どうやっても、逃げられそうにない。
「あら、すっかりと感じちゃって……。可愛いわよ、エリカ……。こうやっていると、昔を思い出すわね……」
「あっ……、くっ、イ、イライジャ……だめ……」
その状態で、イライジャはエリカの服の下に手を入れて、乳房をこねるように揉み、乳首を指で挟んで捻りまわしてくる。
乳首ピアスを動かされるたびに、電撃のような疼きが走ってしまうエリカは、それだけで全身が脱力するほどの快感が走り、抵抗の意思も、思考力そのものも奪われてしまう感じになる。
「あっ、あっ、う、動かさないで、イライジャ……」
エリカは必死に、イライジャの淫らな手から逃れようとするのだが、とにかく、激しく動くと喉を締めている紐を引っ張ってしまうことになり、払いのけられない。
「まずは、ロウ直伝の掻痒剤から始める? すぐに効いてくるわよ。いやなら逃げなさい。この前、もらったんだけど、是非、あんたか、シズで試したいと思っていたのよね」
いま気がついたが、イライジャはいつの間にか足もとに小さな木箱を準備していた。いったん胸揉みをやめたイライジャが、その箱をテーブルの上に置き直して、そこから見慣れた平たい缶を取り出した。
エリカははっとした。
このところ、ロウは、「創始の術」とか称して、あの仮想空間で作ったものを収納術で取り出すようにして、現実世界に持ってくるということをする。
これについては、スクルドはおろか、ガドニエルにもできない能力であるらしく、つまりは、無から有を生み出して、空想だけで考えたものを現実化するという途方もない力らしい。
もっとも、ロウが作れるのは、淫具や拘束具などに限るのだが、それでも凄まじい能力なのであろう。
そして、イライジャが手に取った缶は、ロウが『
名づけの由来は、一度塗られれば、歩けなくなり蛇のようにのたうち回るしかなくなるという意味だそうだ。確かに、そのとおり凄かった。
エリカも先日味わったのだが、ロウが使う掻痒剤シリーズの中でも指折りの効き目だった。
ただ痒いだけではなく、性感も跳ねあがる。
なによりも、一度塗られると、なにをしても痒みと疼きは収まらず、のたうち回るしかない。刺激を受けているあいだは、痒みも収まるが、刺激がなくなれば、たちまちに効果が復活する。
まさに、地獄のような媚薬だ。塗られればなにもできなくなる。
唯一の解決策は、ロウに精を注いで淫魔力によって効き目を収めてもらうことなのだが、ここにはロウはいない。
従って、イライジャがそれを使えば最後、エリカは延々とここで苦悶しないとならないことになる。
「だ、だめよ、イライジャ──。その蛇化油は、塗ったら効果が消えないの──。ロウ様がいないと、痒みと疼きがずっと続くというものなのよ──」
「あら面白い。だったら、朝になったら、ロウを呼んであげるわ。正妻のあなたがお願いしたら、いつでも抱いてくれるんじゃない。あっ、そうだ。言い忘れていたけど、改めて結婚おめでとう。大変な人の正妻になることになるけど、エリカなら心配ないわ。幸せになりなさい」
「あ、ありがとう……って、だめだったら──。ああっ」
イライジャが指にたっぷりと塗った「蛇化油」を乳首に塗りだした。
たちまちに塗られた場所が熱くなる。
「ああっ、塗った──。だめって言ったのにいい──」
エリカは歯を喰いしばった。
塗られた瞬間、早くも大きな痒みと疼きが始まったのだ。
「ふふふ、可愛いわねえ。じゃあ、こっちも塗り塗りしましょうね」
イライジャがお道化つつ、今度は手をスカートの中に入れてきた。紐パンの紐が解かれて股間から抜かれる。
「ひあっ」
さすがに股間に薬を塗られることは避けたい。
イライジャには悪いけど、脚で蹴りどかそうと思って、イライジャに跨がれている脚をなんとか抜いて、足の裏でイライジャの身体を押そうとした。
しかし、イライジャは懐から指縛りをしたのと同じ紐を出すと、瞬時に足首に紐を巻き、思い切り頭方向に端末を引っ張って、エリカの脚をあげさせて、背もたれの上側に結んでしまう。
「あっ、痛い──」
「抵抗するから痛いのよ。じっとしてれば、痛くないわ」
イライジャがくすくす笑って、反対の脚も同じようにしてしまった。
エリカは脚を大きく頭方向にあげて開脚されてしまったのだ。そのため、股間を大きく前方向に突き出した格好にもなった。
すでに下着を抜かれた股間は、スカートがめくれて完全に露出している。
股間どころか、お尻の穴までイライジャの視界だ。
さすがに恥ずかしい。
イライジャは、今度は箱から縄を出して、太腿を手摺りに固定し、胴体も椅子に縛りつけた。
もはや、完全に動けない。
「もはや、どうにでもしてっていう格好ね。服は明日にでも新しいものを贈るわ。婚姻祝いよ」
今度は箱から鋏を出す。
スカートから始まり、上衣までじょきじょきと縦に一直線にエリカの着ているものを切断していく。
そして、左右にはだけ、エリカの裸身は完全に剥き出しにされた。
「イ、イライジャ、もう許して──」
エリカは必死に言った。
「なにを許すの? まだ始まってもいないわよ」
だが、イライジャはくすくすと笑うだけだ。
エリカは、目の前の危険なものを感じてしまった。
もともと、百合愛の性癖のあるイライジャだが、平素が真面目な反面、少女時代のときも、愛し合うときの羽目の外し方は凄かった。
エリカもシズとふたりで、散々にイライジャに泣かされたものだ。
あの当時と同じような目の色になっている。
こんなときのイライジャは、人が変わったように冷酷で淫靡で好色になる。
「とにかく、もう諦めなさい」
イライジャが改めて指に「蛇化油」を載せた。
股間に亀裂に媚薬を塗り込んでくる。
「あっ、ああっ、ああ……」
「ふふ、もうたっぷり濡れているのね。ロウが女王たちを押しのけて、あなたを正妻にするくらいに執着するのがわかるわ。とっても敏感で淫乱ね……」
「い、淫乱って……。そ、そんなことない……」
「自覚はないの?」
イライジャの指が油剤を足して媚肉の奥に繰り返し入ってくる。
そして、すでに塗られている場所から、すでに痒みが始まってきた。塗り足せば塗り足すほど、効果が大きくなるのを知っているので、こんなに執拗に塗り足されたらどうなってしまうのか、考えるのも怖くなる。
「あっ、ああ……」
喰いしばっている唇から掠れたような声が漏れた。
「言い忘れてたけど、ここは防音じゃないし、あのガドニエル女王様や、スクルドさんみたいに、部屋を防音にする能力はあたしにはないから、声はできるだけが我慢した方がいいわよ。まあ、喘ぎ声を聞かれても恥ずかしくないなら、まあいいけど」
「くっ──」
慌てて口をつぐむ。
だが、痒みが乳首を襲い、じわじわと股間を浸食してくる。
どんどんと熱くなる身体に、知らずエリカの裸身は震えてくる。
「ここにも塗らないとね」
イライジャがピアスが嵌まっているクリトリスに触れた。
皮の中にもすり込むようにして、油剤を塗ってくる。
「んんっ、んああっ、んんんっ」
我慢しようとするのだが、イライジャの指の動きがいやらしくて、どうしても声が漏れる。
「じゃあ、残りはお尻ね。お尻については、特別なことをしてあげるわね。これも、ロウからもらったものよ」
イライジャがまたもや箱から取り出したのは、桃色の「ろーたー」という小さな楕円球の淫具だ。「ろーたー」というのは、魔道を遠隔で込めて振動させたりするものだ。ただし、その「ろーたー」はまだ見たことがないものだった。
表面に奇っ怪な極小の触手のようなものが覆っていて、それがすでにうようよと動いている。イライジャはそれにも、「蛇化油」を塗りたくってから、エリカのアナルの奥に押し込んできた。
「うんんっ──」
反射的にエリカはお尻をくねらせていた。
油剤により、挿入自体は滑らかだ。
だが、指でぐっと押し込まれた場所で、「ろーたー」の表面がうごめいていて、気色が悪い。
しかも、早くもアナルの奥からじわじわと疼痛のような痒みと熱が襲いかかってくる。
「あっ、だ、だめっ、イライジャ……。こ、これは……。お願いだから……」
エリカは拘束されている身体を悶えさせながら言った。
「なにがお願いなの?」
イライジャが改めてエリカの身体に覆い被さってきた。
そして、ねっとりとエリカの唇を舐めてきた。
だが、もう乳首や股間のあちこちから痒みが襲いかかってきている。汗がどっと噴き出してもきた。
口を開けば、声が出そうで、エリカは必死に口を閉じている。
「ほら、口を開けなさい……。お姉ちゃんの命令よ……。お姉ちゃんの舌を舐め返すのよ……」
イライジャが孤児時代の言い方で、エリカに甘くささやく。
頭がぼうっとする。
エリカは、操られるように口を開いた。舌が差し込まれる。エリカはそのイライジャの舌に絡めるようにして、舌を動かした。
「んんっ、んっ、んあっ」
淫靡な音が口づけを交わしている口で鳴る。
一方で、全身を蝕むような痒みに襲われだして、エリカは我慢できなくなり、だんだんと身体を激しく揺すり動かしていた。
「ふふ、痒そうね、エリカ。あとどのくらい、そうしていられる? どうしても、我慢できなくなったら、イライジャお姉ちゃんにお強請りなさい」
自分の口の周りを舐めながらエリカの顔から口を話したらイライジャがエリカの顔を見つめながら微笑む。
だけど、すでに狂おしい痒みは、ほんの少しも耐えられそうにない。
「あ、ああ、お願いよ、イライジャ……」
「イライジャお姉ちゃんよ……」
イライジャ自身もすっかりと興奮しているみたいだ。
こんなときのイライジャはしつこい。
「イ、イライジャお姉ちゃん、お願いよ。痒みをなんとかして……」
「ふふふ、どうしようかしら」
イライジャがにんまりと微笑む。
その表情に、なぜかエリカはぞっとしてしまう。
そのときだった。
突然に廊下に通じる扉がノックされたのだ。
エリカは竦みあがりそうになった。
『夜分に申しわけありません。当直のマーサです』
当直というのは、夜間に閉鎖している冒険者ギルドではあるが、緊急の連絡があったり、非常事態の発生への対処が必要な場合がある。
そのために、ひとりを事務所側に残しているのである。
おそらく、なにかの報告事項があったのだろうと思う。
「どうしたの──? 悪いけど、そのまま報告してくれるかしら。ちょっと待ってね」
イライジャが扉に向かって大きな声を返す。
そして、エリカの顔を覗き込んできた。
エリカはどきりとした。
「……じゃあ、行きましょうか……。さっきも言ったけど、声を出さないのよ」
イライジャが椅子の下に屈み込み、なにかの操作をした。
そして、立ちあがり、エリカが拘束されている椅子の後ろにまわる。
すると、どういう仕掛けになっているのか、エリカを載せている椅子が滑るように床を進んでいく。もしかしたら、最初からこういうことをしようと思って、エリカを座らせた椅子に細工をしていたのだろうか。
それはともかく、エリカはあっという間に、扉の前まで連れていかれた。
開脚をして股を晒している正面を扉の前に向けられる。
「……覚悟はいい、エリカ?」
イライジャの手から魔道が走るのがわかった。
その瞬間、お尻の中で触手の生えている「ろーたー」が動き出す。触手も活発に動き出した気がする。
「んあっ」
思わず声を出してしまい、エリカは必死に口を閉じる。
とにかく、なにが起きたかわからなかった。
これまでに体感したことのない衝撃が、お尻の中から全身に響き渡ってきた感じだった。
「んんんっ」
エリカは歯を口をつぐんだまま、涙目でイライジャに向かって懸命に首を横に振る。
とめてくれと、眼だけで哀願する。
『どうかしましたか、副ギルド長?』
扉の向こうから怪訝そうな口調で声がかけられた。
エリカの緊張は最大限に膨れあがる。
「ちょっと躓いたのよ。ところで、なにかしら?」
イライジャがなんでもない口調で扉の向こうに声をかけた。
エリカはとにかく、必死に歯を喰いしばった。