【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「そうとなれば、あたしの性の技を見せてやる。これでも、百戦錬磨のゼノビア様だからね。うんと、いい気持ちにさせてやるさ、エリカ。ロウに一途のあんただけど、女同士で愛する愉しみを思い出してもらうよ。これから朝までこってりと全員で相手をしてやる。それこそ、粘っこくね。何度失神しても許しはしない。それが女同士の性愛ってものさ」
イライジャの口車にすっかりと乗っかった感じのゼノビアが、愉しそうにエリカの股間を微妙な手管で愛撫を開始してきた。
「んんんっ」
丁寧な愛撫だ。
いつものような乱暴さの欠片もない。
焦れったさと、狂うような性の疼きを助長するような切なさを与えるような手管だ。
ただれるような痒みに襲われている股間を深く抉るのではなく、指先だけを立たせてそっと這わせてくるのだ。
そして、クリトリスの周りをゆっくりと触り、さらにアナルの入口だけをさりげなくまさぐったりする。
「んんっ」
エリカはそれだけで、一気に追い詰められた感じになってしまった。
「ふふふ、エリカ、もう気持ちよさそうね……。さて、じゃあ、あんたに合わせるわね、ゼノビア」
そして、イライジャもまた、エリカの裸身に手を伸ばす。
そっと両手を乳房に触れてきた。
ゆっくりと溶けるような優しくて繊細な揉み方だ。手のひら全体を使って小刻みに揺らしながら撫ぜ揉んでくる。
しかし、ゼノビアにしても、イライジャにしても、一番エリカが苦しい痒みの頂点だけはなかなか触れないでいる。
「んんっ、んんんんっ」
エリカはボールギャグ越しに悲鳴をあげながら激しく左右に首を振った。
腰骨まで溶けるような甘い甘美感の広がりに、ただただ翻弄されてしまう。
「シズは足の指を舐めなさい。それと、そんな着ているか、着ていないかのわかんないような服は脱ぎなさいよ。女同士だもの。恥ずかしくもないでしょう。あたしたちも下着になるわよ」
イライジャがエリカの胸を責めながらシズに向かって言った。
それでエリカは、やっとシズにしても、ゼノビアにしても、随分と露出的な恰好をしていることに気がついた。
胸は大きく開いているし、スカート丈も随分と短い。そもそも、ゼノビアのスカート姿など滅多に見ない。
先日、マイムの城郭でロウから露出責めを受けたときにも、そんな恰好をしていたが、同じような感じだ。
どうして、今夜もそんな恰好をしているのだろうか?
「んぐうっ」
だが、そんな思念をゼノビアやイライジャのふたりがかりの愛撫が吹き飛ばしてしまう。
ふたりが連携するかのように、ずっと触ってこなかったクリトリスを両乳首を同時にぎゅっと強く擦ったのだ。
しかも、続けざまに強く擦られる。
エリカは一気に悶絶するような快感に襲われた。
やっと渇望していた欲しいものが与えられて、エリカはがくがくと身体が痙攣するように震えた。
「ははは、もう股を漏らしたのかい?」
しかし、ゼノビアはさっと手を離してしまった。
イライジャもそれに応じるように、愛撫を引きあげる。
エリカはがっくりと脱力してしまった。
「エリカの股間はずっと濡れ濡れよ。あたしが一ノス以上も前から、仕込んでいるんだから……。それよりも、早く脱ぎなさい。いくらなんでも、エリカだけが裸じゃ可哀想よ。あたしたちの百合の会は、責め手を受け手の区別はあるけど、その立場は対等ということにするんだから」
イライジャが笑い声をあげる。
そして、服を脱ぎ始めた。
「服って……。あたしらがこの服を脱いだら、下着もないことを知ってんだろう。全裸になってしまうじゃないかい」
すると、ゼノビアが真っ赤な顔になる。
下着を身に着けてない?
「それに、なんの問題があるのよ。さっさと脱ぐのよ。エリカがこんな風に恥を晒してくれているんだから、尻込みしないのよ」
イライジャはあっという間に下着だけになっている。
胸巻きも外して、乳房も露出した。仰向けに拘束されているエリカの視界に、イライジャの豊かな乳房が映る。
「わ、わかったよ。脱げばいいんだろう──。脱げば──。シズ、脱ぐよ──」
「う、うん……」
すると、やけくそのような言葉とともに、ゼノビア、次いで、シズが服を脱ぎ始める。
ふたりがあっという間に全裸になる。
「今夜は苛めじゃないのよ。とことん、エリカを可愛がるのよ。わかっているわね、ゼノビア。シズもよ……。さあ、再開よ……」
イライジャがくすくすと笑う。
そして、改めて、寝台に開脚で拘束されているエリカに対する本格的な愛撫が再開された。
シズがエリカの足の指の一本一本を丁寧にしゃぶり、イライジャとゼノビアという百合の責めに長けたふたりが、それこそ、股間や乳首を丹念に愛撫してくる。
「ここは、最後にとっておくよ。それよりも、その周りをいくからね」
また、股間を担当するゼノビアがクリトリスを軽く押しては、すぐに手を離すということを繰り返す。
そのたびに、「んふうっ」「んふうっ」と声を出してしまう惨めさ……。
とにかく、三人がかりのねちっこいいたぶりは、エリカの被虐性の甘美感となって、臓腑を抉ってくる。
恥辱であるが、気持ちいい……。
もうなにも考えられない……。
「んぐううっ、んぐうっ」
エリカは吠えるようにボールギャグ越しに声を出し続ける。
女三人掛かりの責め……。
特に、イライジャとゼノビアの愛撫がエリカをとことん追い詰めていく。強くしたり、弱くしたりしながら、エリカの思考を奪っていく。
いつしか、エリカは、全身の官能という官能が燃えあがって気が遠くなりさえしてきた。
「そろそろ、玩具を使ってみる? どりあえず、アナルと股間には、“ろーたー”という楕円球の淫具を入れたままなのよね。これが操作具よ。まあ、ロウからもらったものだけどね」
イライジャがゼノビアに小さな板のようなものを手渡したのがわかった。
はっとする。
「これか……。そういえば、マイムの街ではこれに泣かされたよなあ」
ゼノビアがその操作具に触れた。
すると、ずっと静止したままだったアナルと股間に淫具が激しく暴れ出す。
「んごぅほおお──」
エリカは背筋まで突き通すような快感に、全身を突っ張らせた。
「そろそろ、達したいかい、エリカ?」
ゼノビアがアナルに指を挿入してきた。
そして、激しく淫具に苛まれるお尻の穴を強く抽送してくる。
「んぐううっ」
怖ろしいほどの痒みが一種にして癒える気持ちよさに、エリカはがくがくと身体を痙攣させる。
いくっ──。
頭が真っ白になっていく──。
エリカはゼノビアに入れられているお尻の中の指を強く締めつけて、自らお尻を振って擦った。
さらに快感が飛翔していく──。
「おっと、まださ」
しかし、ゼノビアが笑いながら、さっと指を抜き、淫具の振動もとめてしまう。
エリカはまたもやぎりぎりで快感をとりあげられて、がくりと脱力する。
「んんんっ」
エリカはわけがわからなくなって、ただただ首を激しく振る。
そして、愛撫をとめられると、一気にまた痒みが襲い掛かる。
これもまた苦しい。
エリカは刺激を求めて、腰を振ることしかできない。
「シズ、脚の指はいいさ。今度は股を舐め舐めしてあげなさい。だけど、いかせてはだめよ」
胸を責め続けているイライジャがシズに声をかけた。
「う、うん……」
すでに虚ろな表情のシズがエリカの股のあいだに正座をして、顔を埋めてきた。
「あら、凄いね、エリカ……。ぐっしょり……」
そして、シズの舌がエリカの股間に襲い掛かってきた。しかも、シズは股間を舐めながら、両手で内腿を掃くように指を動かしてきた。
「んぐううう」
エリカは身体を弓なりにした。
「あたしも舐め舐めしようかな」
「じゃあ、あたしもそうするかい」
すると、イライジャとゼノビアもまた、エリカの身体に顔をつけた。
まずは、脇腹と臍に舌を這わせられる。
しかも、愛撫の手は身体を動き回る。
三人の舌と、六本の手が身体を動き回った。
そして、あちこちを甘く座れ、舐められ、あるいは、乳房を揉み解され、股間やアナルを刺激され続ける。
なにがなんだかわからなくなる。
名状のできない甘美感に、エリカの身体に、またもや鋭い絶頂感が噴きあがった。
「んぐうっ、んぐう──」
今度こそ、いく──。
エリカは身体をがくがくと震わせた。
「手と舌を離して──。まだまだよ──」
だが、絶頂寸前で、イライジャが大声をあげた。
三人の愛撫がなくなり、またもや絶頂感を引き下げられた。
「んぐううう──」
エリカは、三度目の寸止めに、我を忘れて吠えるような声を出した。
しかし、シズは酔うように……、イライジャは妖艶に……、ゼノビアは愉しそうに笑うだけである。
「しばらくしたら、また一度激しくいくわ。それまでは、快感がさがりすぎないように、肌を撫でてあげるわよ」
イライジャが声をかけて、一転して触れるだけの刺激が加わる。だが、微妙すぎて、復活した掻痒感を助長させるだけでしかない。
エリカは悶え狂った。
やがて、絶頂感がすっかりと引き下がり、狂うよう痒みが本格的に戻ってくると、三人の愛撫が再開される。
だが、もともと百合の性の技のあるゼノビアとイライジャは、どんどんエリカを追い詰める。
すぐに頂点まで快感を引きあげられていく。
本当にあっという間だ。
「ふふふ、いまよ……」
しかし、絶頂しそうになると、やはり、愛撫が中断される。
それとも、乳首やクリトリスを強く抓られて、強引に快感を逃がされたりもする。
何度も繰り返されると、性の地獄だ。
エリカは汚辱感と被虐感と絶頂への渇望に気が狂いそうになった、
十回近くも繰り返しただろうか。
またもや寸止めをされて、泣き声をあげるエリカのボールギャグをやっとイライジャが外してきた。
「そろそろ欲しくなったかしら、エリカ? まだまだ、寸止めして欲しい? それとも、あたしたちお願いするのかしら?」
「ああっ、もう、意地悪はいやよ──。もう、やめないで──」
エリカは叫んだ。
さすがに、これ以上やられたら狂ってしまう。
エリカは、本当に追い詰められていた。
必死になって、ゼノビアとイライジャに哀願した。
もう、恥も外聞もなにもない。
屈辱感もない。
この性の苦しみをなんとかして欲しい──。
それだけしか考えられない──。
「そろそろ、頭に来たようね、エリカ……。ふふふ、でも、まだまだ夜は長いわよ。お愉しみはこれからね」
イライジャが笑う。
そして、寝台から離れていく。
「休憩よ。飲み物を準備するわ。さあ、こっちに来て、ゼノビアにシズ」
さらに、ゼノビアとシズのふたりを促して、エリカから三人が離れていく。
エリカは愕然とした。
「ああ、そんなのないわよ、イライジャ──。ここで放置しないで──。気が狂っちゃうわ──」
気がつくと、エリカは激しく涙を流していた。
エリカは泣きながら訴える。
「お愉しみはこれからだと言ったでしょう、エリカ。まだまだ、一度目の絶頂は渡せないわ。しばらく、そこで痒みに狂ってなさい」
「はは、じゃあな、エリカ。また、しばらくしてから相手をしてやるよ」
「今日はエリカも大変ね」
だが、イライジャに続いて、ゼノビアとシズも離れていってしまう。
すぐに痒み地獄が戻ってきてしまった。
「あああっ──。痒いいい──。また、痒くなってきたの──。痒いいい──」
エリカは呻き、芯まで届く痒みに激しく身悶えした。
しかし、なすすべなどない。
三人がまた戻ってくるのを待つしかないのだ。
「ああっ、お願いよ──。戻ってきて──。なんでもするからああ──。なんでもするうう──」
とにかく、こんなの耐えられない。
エリカは離れたために、視界から消えてしまって三人に、ひたすらに訴えた。
「あら、なんでもするの、エリカ? じゃあ、明日までの調教を受ける? 結構、きついのをやってもらうわよ。もしかしたら、口にするのも辛いほどのことをするかもしれないわよ。まあ、朝までのことだけどね」
イライジャの声だ。
「ああ、もちろんよ──。受ける──。調教を受けるわ。その代わりに、戻ってきて──。掻いて──、掻いてよおお」
エリカは自分でもなにを言っているかわからず、とにかく慈悲を仰ごうと、三人に、繰り返し訴え続ける。
そのエリカを嘲笑うかのように、三人が愉しそうに酒を飲み始める気配が漂ってくる。
エリカはがちがちと歯を鳴らしながら、ひたらに泣き声をあげた。
*
『エリカ・イライジャ篇』終わりです。