【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ああ……、や、やめて……。か、浣腸は……もう許して……」
エルザは息も絶え絶えに言った。
すでに、浣腸袋は二袋目になっている。
じわじわと膨れあがっていく便意はエルザの恐怖を呼び起こす。
いずれにしても、手玉にとるはずのとるに足らない凡庸な貴族は、エルザの想像を絶する狂人だった。
エルザは、その狂人にしてやられる隙を作ってしまったことを心の底から後悔していた。
「そうですねえ……。予定では三袋でしたけど、ここには六袋あります。折角です。それを全部挿入してあげましょう。心肺りません。あなたの部下がこの部屋の様子が不自然であることを怪しんで入っているのに、半ノス以上はあると思いますよ。六袋の注入が終わるのなんてあっという間です」
すると、エルザが操心術の縛りによって、自ら浣腸液を腸内に注入する姿をソファで見守っていたレスがおもむろに立ちあがった。
はっとした。
縄束を持っていた。また、三個目の浣腸袋もだ。
そして、それらを持ってゆっくり近づいてくる。
「な、なにをするのよ──。もういいでしょう──」
エルザはおぞましさに顔をしかめた。
一方で、やっとに二個目の浣腸袋も空になったのがわかった。
そのときだった。
これまでの便意など、予兆でしかなかったのだと気づかされるほどの大きな便意のうねりが襲い掛かってきた。
「あっ、くっ、だ、だめ……」
すでに脂汗にまみれている裸身からさらに汗が噴き出す。
エルザは頭の後ろの置かされている右手をぐっと握る。
「三個目の前に、排便をするために支度をしましょう。閣下には縛られたまま、俺の前で排便をしていただきます。ただし、厠に行けるのはずっと後ですけどね。耐えられなくなったら、その場でまき散らしてください。大声で人を呼んであげましょう……。さて、じゃあ、真っ直ぐに立って。そして、両手を背中に……」
レスの言葉に瞬時に身体が反応する。
エルザの両手は背中側で水平に重ね合わされた。
また、空になった浣腸袋は、魔道が解けてその場に床に落ちていった。
レスがその場に三個目の浣腸袋を置いて、エルザの両腕に縄を掛け始めた。慣れた手つきで、重ね合わせた腕に二重に縄を巻き、腕全体とともに乳房の上下に縄を掛けて上半身に繋ぎとめていく。
「し、縛る必要はないでしょう。そもそも、こ、これをどうやって言い訳するつもより……。裸で縛られたわたしを見て、部下たちがどう思うかしら……? あなたはあっという間に捕えられるわ。もはや、わたしの言葉など無関係よ。操心術でなにを喋らせようとも、捕らわれるわ」
胸に縄の圧迫を受けながら、エルザは顔をしかめつつ言った。
そのあいだも、便意の波はエルザのアナルに押し寄せ続けている。
「心配ないとだけ言っておきますよ。仕掛けはこれだけじゃありません。俺が捕まることはありませんから」
「む、無駄よ──。なにをするの──? 誘拐? この総督府から移動術で逃亡するつもり? はっ、無理よ。結界が張ってあるのよ──。あなたが手に入れられるような魔道護符で突破できるわけないわ。信じられないなら一度やってごらんなさい」
便意に耐えながら、エルザは挑発するように言った。
それは事実だ。
どこの王国施設にも大抵は、移動術による侵入や逃亡を防止する結界が刻まれている。
余程の高位魔道遣いであれば、それを無効化することも可能だが、ここの結界を刻んだのは、あのスクルドだ。彼女が施した結界紋が刻まれている。
ちょっと淫乱だが、あの女魔道遣いの魔道力はかなりのものだった。
それを上回る魔道遣いなど、いくらタリオと縁があるとはいっても、このレスが繋がりを持てるわけがない。
ならば、もしかして、この挑発で移動術の護符でも試してもらえれば、跳躍に失敗するだけじゃなく、この総督府全体に警報が発動する。
そんな仕掛けになっているのだ。
助けを呼べる。
「あなたが心配することではありませんね。じゃあ、三袋目ですよ」
上半身は完全に後手縛りに緊縛させられた。
レスが縄を掴んで、エルザを反転させる。
そして、床に置いてあった浣腸袋を拾い、エルザのお尻に
「ひゃあっ、いやああっ」
エルザは悲鳴をあげてしまった。
すでに、便意は限界だった。
さらに、三個目を足されるなど冗談じゃない。
「浣腸袋を押されるが嫌ですか? だったら、今度は俺の一物を舐めてもらいましょうか。そうすれば、三個目は許してあげましょう」
すると、レスが浣腸袋を離して再びエルザを反転させて、レスの身体を向かせる。
浣腸袋から手を離しても、嘴管はお尻に突き刺さったまま外れはしない。そういう魔道がかかっているのである。外れるのは浣腸袋が空になってからか、誰かが抜く動作をしたときのみである。勝手には外れないのだ。
お尻の中に大きな重量感がある。
強い便意に襲われてるいまのエルザには、それさえも大きな苦役だ。
「さあ、舐めてもらおう」
レスがエルザを跪かせようとして肩を下に向かって押す。
エルザは我に返った。
「な、舐める──? ふざけないで──」
必死に脚を踏ん張ってしゃがませられるのを阻止する。
「そうか……。なら、その気になるようにさせてあげましょう。両脚を硬直させろ──」
レスの言葉が終わるとともに、またしても全身が金縛りになったように動かなくなる。
「くっ」
エルザはぞっとした。
なにをされるの……?
すると、レスがエルザの肢体を眺めまわすように見つめ回しながら、すっと手をエルザのお尻に回して、尻たぶの亀裂を指でするりと撫でおろした。
「ひんっ」
さすがにエルザは身を捩った。
そして、排泄の恐怖で懸命にお尻に力を入れる。
「排泄に耐えて鳥肌を立てている閣下も美しいですね」
頭を掴まれてレスの顔に寄せられた。
耳の中に息を吹きかけられて、片手で乳房をぎゅっと握りしめられる。
「ふんっ」
衝撃の深さにエルザは、苦悶を忘れかけて全身をのけぞらせる。
慌てて、お尻に力を入れる。
だが、アナルの防御に全力を注ぐということは、他のすべての場所の守りを捨てることでもある。
揉まれ続ける乳房から拡がる快感の衝撃が全身を貫く。
そのまま溶けてしまうような胸の愛撫だ。
「もう、濡れてきたのですね。やっぱり、閣下はマゾだ。最初からわかりましよ。マゾの奴隷妻」
レスが今度は股間を弄り始める。
「んふうううっ」
エルザは緊縛された裸身をおののかせて、身体を震わせた。
とにかく、全手の力をアナルの一点に集中する。
「一度、犯せれば、もうおかしな貞操の護りなど効きませんよ。ほらっ」
レスがエルザの縄尻を取って。ソファに向かって導く。
金縛りのように動かない脚が引きずられるようにされ、後手縛りの上半身をソファのひとつの背もたれに倒された。
「うううっ、や、やめっ」
お腹が圧迫されただけでなく、刺さったままの浣腸袋が揺れて、凄まじいほどの衝撃がエルザのアナルに伝わってくる。
「邪魔だな」
うつ伏せになっているエルザのアナルから浣腸袋が手で持ちあげられる。
そして、次の瞬間、浣腸袋を動かした隙間のお尻の下からレスの男根が股間にあてがわれたのがわかった。
まさか──?
エルザは眼を見開いた。
だが、レスは本気だった。
男根がずぶずぶと背後から打ち沈められてきたのだ。
「いやあああっ」
エルザは悲鳴をあげた。
アナルから一瞬も気を逸らすことのできない状況で、背後から犯されたのだ。
「ひんっ」
一度律動された。
凄まじい愉悦が股間から全身に拡がった。
あっという間に昇りつめそうな、苛烈で巨大な気持ちよさだった。
抵抗したくても、その余裕はない。
だが、絶頂などしてしまえば、間違いなくエルザはここで排泄をしてしまう。
間違いない──。
「いやあ、やめてっ、許して──。いまは許して──」
「だったら、口で奉仕をしますか? それなら中断してあげますよ」
抽送は一度だけでとめられたものの、エルザは自分の身体がレスから与えられる怒張の刺激で女としての反応を示してしまっていることを自覚せずにはいられなかった。
身体が熱い。
挿入したままだけでも、どんどんと全身の疼きが膨れあがる。
だからこそ、恐怖が四肢を駆け巡る。
すると、今度は小刻みに怒張の先で子宮を続けざまに押し揉まれた。
「いやあ、いやっ」
エルザは全身を凍りつかせた。
本当に漏れる──。
歯を喰いしばる。
「やめて欲しいときにはどうすればいいか、教えましたよ。それとも続けていいですか?」
緩慢だが、ねっとりとした律動が開始された。
しかし、気持ちいい──。
確実に感じる場所を刺激している。
「やめてええ──。わかった──。わかったわ──。口で──。口でするううっ──。いやああ」
もう、受け入れるしかない──。
躊躇うことは許されない。
アナルはぎりぎりの状態だ。
すべてのお尻の肉を引き締めて、巨大な便意の波をせき止めているのだ。
「口で奉仕させてくださいと言うんですよ、閣下」
レスが律動しながら言った。
「さ、させて──。口で奉仕させてください──」
エルザは狂乱の中、必死で叫んだ。
レスが怒張をやっと引き抜く。
「さあ、身体の暗示は解除しましたよ。始めてください」
ソファから上半身をおろされて、その場にしゃがみ込まされる。
今度は抵抗しなかった。
そんな気力などない。
だが、口で受け入れるが、噛み切ってやると決心していた。
その後に、助けを呼ぶのだ。
エルザが口を開くと、レスはエルザの両頬に指を添えて、男根を突っ込んだ。
いまだ──。
エルザは力いっぱいに歯を立てた。
「んぎいっ」
悲鳴はエルザの口から迸った。
性器を噛み切ろうとして口を閉じようとした瞬間に、レスが頬を持った指に力を入れて、頬の内肉を歯のあいだに入れ込んだのだ。
だから、エルザの歯はレスの男根ではなく、思い切り自分の頬を噛んでしまった。
しかも、しっかりと顎を握られて、口を閉じなくされなくもされた。
「無駄ですよ。噛もうとすれば気配でわかりますからね。同じことを繰り返すだけです。さあ、舌を動かして……。さもないと、いつまでも厠には行けませんよ」
レスが顎を緩めた。
噛み切ってやろうとする気持ちは消え失せた。
もうぎりぎりなのだ──。
崩壊してしまう──。
仕方ない──。
エルザは観念して、舌を這わせてレスの肉棒を舐める。
すると、エルザの頭がぐっと押されて、レスの腰に顔が密着させられた。
「んほっ」
苦しい──。
喉の奥に男根の先が当たって抉れる──。
エルザはもがいた。
だが、そのとき、レスの片足がエルザの後ろ側に大きく踏み込むように動いた感じがした。
次の瞬間、いまだに嘴管が刺さったままだった浣腸袋が足で踏まれたのがわかた。
「んごおおっ」
エルザはもがいた。
勢いよく新しい液剤が大量に腸内に流れ込んでくる。
もうだめ──。
エルザは泣きそうになった。
「じゃあ、おしゃぶりだ。終われば厠に連れていってあげましょう」
レスがエルザの頭から手を離した。
エルザは股間から口を引っこ抜いた。
「おやおや、やめるのですか? だったら、さらに三個追加しましょうか? どっちでもいいですよ」
レスが意地の悪い微笑みを浮かべながら、エルザを見下ろしてくる。
エルザは肩で息をしていた。
いまだに液剤は流れ込み続けている。
懸命に歯を喰いしばる。
だが、どんなにお尻を締めても、どうすることもできないような便意の圧倒的なうねりだ。
そして、三個目の浣腸袋が空になる。
役割を終えた嘴管がお尻から抜けて離れる。
しかし、だんだんとわかってきた。
この圧倒的なレスの追い詰めぶり──。
容赦のない嗜虐の責め──。
途方もない性技の巧みさ──。
なによりも、たびたびに繰り返して、ロウの施した淫魔術による貞操の護りを突破してしまうこと……。
しかし、よく考えれば、エルザに施されている貞操の護りが健在なら、暗示をかけられて受け入れさせられたことはともかく、その後も犯されたし、その前には浣腸袋の嘴管を簡単に突き刺された。
ロウがその「淫紋」という名の貞操の縛りを施すとき、それを破れるのは、ロウと同等以上の能力を持った存在だけだと言っていた。
従って、そこから導き出される結論はひとつだ。
おそらく、間違いない。
「はあ、はあ、はあ……。あ、あなた……、ロウ殿ですね?」
エルザは言った。
すると、「レス」がにやりと微笑んだ。