【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「……あ、あなた……、ロウ殿ですね?」
エルザは跪いたまま言った。
王都にいるはずのロウがここにいるはずはないが、その気になれば、あのエルフ族の女王もいるし、スクルドもいる。そして、スカンダと名乗っていた妖魔の童女もいる。
そもそも、ロウは、この南方から王都に向かうとき、そのスカンダの能力を使って、わずか一日で王都に向かったのだ。
考えてみれば、その逆も可能だろう。
巧みな性技──。
とことん女を苛め抜く嗜虐──。
畳み掛けるような女の追い詰めぶり──。
なによりも、圧倒的な威圧感──。
エルザともあろうものが完全に彼に対して呑まれていた。
こんなのロウ以外にあり得ない──。
「ははは、なんだ。もうわかったのか。もう少し遊びたかったけどね」
「レス」が笑いながら、右手の人差し指にしていた指輪を外した。
すると、服装はそのままだが、姿はロウに戻る。
一方で、ズボンを下ろして露出している性器はそのままだ。いまにして思えば、犯されたときも、口で奉仕をさせられたときも、性器はロウのままだったことがわかった。
「ど、どうして……?」
エルザは歯を喰いしばりながら言った。
いまにも引き締め続けているアナルが弾けそうなのだ。
「もちろん、俺に黙って、地方貴族の令息なんかと見合いをしようとしたエルザをお仕置きするために来たに決まっているだろう。もうひとつは、まだ一か月余りだけど、確実に南方については落ち着きを取り戻してきている。独裁官として、南方総督閣下に、直々にご褒美をあげようと思ってね」
ロウが宙から一本の乗馬鞭を取り出した。
その先をエルザの股に差し込み、すっすっと股間を撫でる。
「ひいいっ、いやああ──。も、もう漏れます──。か、厠にいかせてください──」
エルザは竦みあがって悲鳴をあげた。
腹には三袋もの浣腸液が注がれているのだ。限界を遙かに越えた便意がいまでも暴れ回っているのだ。
エルザは哀願の気持ちを首を左右に振ることで示した。
「そうか? まだ我慢できるだろう。それに、そんなにおっぱいが膨らんで、乳首がおっ勃ってるじゃないか。そんなに悦んでもらえるなら、まだまだ責めないとな」
ロウが鞭先をエルザの胸に移動させて、左右の乳首を交互に下から上に軽く弾くようにする。
「ひゃんっ」
それだけでエルザは快感の槍を身体に突き刺されたような感じになり、緊縛された身体を弓なりして反応してしまう。
だが、ロウの指摘は事実でもあった。
さっきまでは嫌悪感しかなかったこの嗜虐が、相手がロウだったと認識した瞬間に、気がつくと責められる被虐の悦びに目覚めきっている。
成熟している女としての官能が、責め者がロウであることで、正直に反応してしまったようだ。
しかし、いまはそれは危険なことだ。
快感に身を委ねれば、その瞬間にアナルは崩壊する。
「いずれにしても、これはお仕置きだ。それを自覚しろ。俺は一度懐に入れた女を手放すことも、裏切ることもないけど、浮気も許すつもりもない。それこそ、持っている力の全部を使って邪魔するし、それに応じるお仕置きもする」
ロウが鞭を引き、その代わりに今度は強い力で乳房を絞りあげ、次いで人差し指と親指で乳首を挟んできゅきゅと捻りあげた。
強い衝撃がそこから全身に迸る。
「うあっ、はうんっ──」
エルザはまたしても身体を大きくよじりかけた。
駆け抜ける快感の深さが桁違いなのだ。
しかし、瞬時に、もう激しく反応をすることは危険だと悟って懸命に耐える。
もはや、愛撫を避ける動きも、それで身体を動かすことも許されない。
わずかな不要な動きだけでも、糞便が漏れ出てしまいそうだ。
「お、お願いです、ロウ殿──。あ、謝ります──。謝りますから、いまは厠に……」
エルザはさらに哀願した。
もはや、余裕などない。
ここまで耐えているだけでも不思議なくらいだ。
「だったら、口で奉仕して精を出させるんだね。そう言ったはずだよ」
ロウが乗馬鞭をびしりとエルザの右の太腿に一閃した。
だが、痛みよりも、それにより気が引き締まった感じになった。
ああ、そうだ……。
まだ、耐えられる……。
エルザは後手に緊縛されている両手の拳をぎゅっと握る。
「厠は、性奴隷としての奉仕の後だ」
今度は左肩に鞭──。
「ぐうっ」
エルザは呻いた。
「まだ我慢しろ──。いいな──」
ロウが強い口調で怒鳴る。
「は、はいっ」
エルザはさらに歯を喰いしばった。
喰いしばり続けているために、歯茎の感覚さえもなくなりかけているほどだ。
もうなにも考えられない。
ただ、「まだ我慢しろ」というロウの言葉だけが頭に繰り返し響いている。
主の命令だ──。
だったら、耐えなければ──。
考えているのはそれだけだ。
すでにおびただしいほどの汗のために目はかすんでいる。
意識も朦朧となりかけている。
それほどまでの便意なのだ。
とにかく、ひたすらに我慢しろという命令を実行する。
それ以外の余裕はない──。
「舐めろ。命令だ──」
ロウの言葉が響く。
はっとする。
なにも考えない。
エルザは、ただ突き出された怒張を口に含んだ。
すぐに一心不乱に舌で刺激する。
すると、ロウの手が頭に触れ、ゆっくりと髪を撫でてきた。
心の底からの嬉しさ込みあがる。
「エルザは頭がいい……。いつもよく考えている……。だから、俺に責められるときにはなにも考えるな。我慢しろと言われれば、死ぬまで我慢しろ。舐めろと言われれば、舌が動かなくなるまで舐めろ。お前はただそれだけでいい」
ロウが優しく言い聞かせるように言った。
エルザは奉仕を続けながら小さく頷く。
そして、持っている知識を総動員して口の中のロウの怒張に刺激を与える。
お尻に必死に力を入れたままで……。
「エルザ、そのまま聞け。本物の侯爵親子は、新しく部下にしたマイル伯という男に指示して捕らえさせた。あのスカンダをつけてね。マイル伯は、面白い男で俺と同じ嗜虐癖なんだが、男もいけるという両刀遣いでもある。調べた限りでは、かなり下衆な親子だが、父親も息子も顔はいいようだね。マイル伯の性奴隷たちと一緒に、きっちりと調教してしあげると言っていたよ。あいつらに任しておけば問題ない。改めて十日ほど後にここに来させる。そのときにはすっかりと従順なマゾ男たちになっているはずだ。だから、好きなように指示するといい。あの親子はそのマイル伯が連れてくる……」
ロウがエルザの奉仕を受けながら言った。
あの侯爵親子を性調教──?
驚いたし、半分呆れたが、まあ、そんな方法もあるのかと思った。
「……スカンダを使って、そのふたりに変身するための体液も、ここに運ばせたということだ。だから、息子に変身をしてエルザを脅かしたというわけでね。怖かったか?」
「んんっ」
エルザは怒張を咥えたまま頷く。
恐怖だけでない。
汚辱感も恥辱感も巨大だった。
なんという意地の悪いことをするのだろうと思う。
「なにしろ罰だからな。よし、出すぞ──」
すると、ロウが精を放つ。
エルザは懸命に口の中の迸った粘性物を喉の奥に押し込んでいく。
「よし──。じゃあ、ご褒美だ」
ロウがエルザの口から怒張を抜き、エルザを立たせた。
手になにかを持っている。
見ると、小型のアナル栓だ。
後ろを向かされて、アナルに差し込まれる。
「おおっ、いやあっ」
アナル栓がアナルに施された瞬間に、そのアナル栓がお尻の中で激しく振動を開始したのだ。
エルザは眼を剥いた。
「お尻を締めつければ振動をする仕掛けだ。振動がいやなら、尻を締めつけるのをやめることだ」
ロウが笑った。
意地の悪い男だ──。
これだけの便意に襲われているエルザがお尻の力を緩められるわけがない。
出口まで迫っている薬液と糞便がアナル栓により掻き回される。
信じられないほどの苦痛が襲いかかる。
「さて、じゃあ、厠に連れて行ってやろう」
ロウがエルザの首になにかを嵌めた。
首輪──?
首になにかを嵌められて、それに細い鎖がついている。
それを引っ張られて、エルザは部屋を歩かされていく、
「ちょ、ちょっと待って──。どこに行くの──?」
最初は引っ張られるまま足を進めたが、ロウが廊下に繋がる扉に向かうのがわかり、さすがに尻込みした。
なにしろ、エルザは素っ裸だ。
しかも、後手縛りに緊縛をして、それを首輪に繋いだ鎖で引っ張られているという格好なのである。
そんな状態で部屋の外に出られるわけがない──。
「ま、待ってください、ロウ殿──。こんな格好では出られません──」
エルザは叫んだ。
「問題ない。エルザが喋らなければ、姿を知覚できない。いま首にさせたのは、“カモフラージュ・リング”という隠蔽具だ」
だが、ロウが力いっぱいに鎖を引っ張り、強引に扉の前まで連れていかれた。
カモフラージュ・リング?
なんだ、それ?
しかし、気がつくと、ロウもまた、いつも間にか銀色の金属の細い首輪をしている。
間違いなく、さっきまでしていなかったものだ。
もしかして、あれがカモフラージュ・リングだろうか?
すると、容赦なく、ロウが廊下に通じる扉を開けた。
外には、総督府の護衛もいたし、人払いで部屋から出された侍女たちもいた。
彼らが一斉にエルザに向かって視線を向けた。
「いやあっ」
エルザは声をあげて、その場にしゃがみ込んでしまった。
そして、はっとした。
しまった……。
いま、悲鳴を……。
「まあまあ、喋ってはいけませんのに……」
すると、ロウとエルザの後ろから、さらに女の声がした。
驚いて、エルザは顔を後ろに向けた。