【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「えっ?」
エルザが振り向くと、そこにはエルザ自身がいた。
令息のレスも一緒だ。
いや、エルザはここにいるし、レスの正体はロウだ。本物のロウはエルザの前で、エルザが装着された首輪に繋がっている鎖を持って、エルザの前にいる。
だから、そこにいるのは偽者ではあるのだろう。
しかし、エルザにはどういう状況なのかまったく理解できない。
「話し合いは終わりました。お客様はお帰りです。見送ってください。それと、わたしはしばらく執務室に入り、王都と魔道で連絡をとります。指示があるまで部屋には誰も入れないようにしてくださいね……。では、レス殿、見送りは致しませんが有意義な時間でした」
偽者の「エルザ」が廊下でも待っていた侍女や護衛たちに声をかける。
「こ、こちらこそ」
「レス」も頭をさげる。声は引きつった感じで不自然だが、声はレスの声だ。
そして、「エルザ」は、そのまま侍女たちを引きつれて立ち去って行った。同様に、「レス」も護衛たちに連れられて、何事もなかったかのように、反対側に去っていく。
エルザは、エルザは後手縛りにされている裸でうずくまったまま、唖然としてしまった。
そして、周りに誰もいなくなる。
昼間の総督府のことなので、人っ子ひとりいなくなるということはないが、とりあえず、遠目に忙しそうに歩いていく文官などが見えるだけになり、周りからは人が消えた。
すると、ぐいと首輪を鎖で引っ張られた。
「あぐっ」
無理矢理に立たされて、思わず呻き声をあげてしまった。
鎖を持っているロウがくすくすと笑う。
「声を出すなと言うのに。多少の会話は大丈夫だけど、さっきみたいに悲鳴のような声をあげると、たちまちにカモフラージュ・リングの効果は切れてしまうぞ。さっきの悲鳴は、スクルドが気を利かして声を消してくれただけだ」
「ス、スクルド殿……? ど、どういう……意味……? あっ、ああっ」
まったく意味がわからなかったが、廊下側で集まっていた侍女たちが平然としていたことを考えると、エルザのこの姿を見られなかったということではあるのだろう。
迸ってしまった悲鳴もだ。
そして、エルザを連れだしたロウの姿もわからなかった気配だ。
彼女たちが注目していたのは、偽者のエルザとレスだけだ。
それはともかく、いまでもエルザに施されたアナル栓が出口まで押し寄せている薬液を掻きまわしながら振動を続けている。
エルザは崩れそうな腰と膝に必死に力を込めた。
「さっきのエルザとレスは、俺と同じように変身リングでなり済ましているスクルドとエリカだ。相変わらず、エリカは芝居が下手だけどね……」
「エ、エリカさんも……?」
「ともかく、心置きなく、エルザが総督府で羞恥散歩ができるように、侍女たちを連れて行ってもらったということだ。言っておくけど、ずっと同じ部屋にいたんだぞ。あいつらもカモフラージュ・リングをさせていたから気がつかなかっただろう?」
ロウが笑った。
同じ部屋にいた?
本当に気がつかなかった。
だが、だとしたら、ロウがレスに成りすまして、エルザをいたぶっていた姿を見られていた?
エルザはかっとなった。
「あいつらを悪く思うなよ。俺の命令だ。いずれにしても、もうスクルドはいない。次に声を出すと、いまの姿がエルザの声を聞いた者に露わになると思ってくれ。もちろん、糞便をまき散らしてもね」
「そ、そんな……」
「とにかく、その姿を見られたくなければ、声を出さないことだ。練習してみるか? 声が出そうになったら、俺の肩でもなんでも噛んでいいぞ。それとも、口づけでもね」
練習?
肩を噛む?
口づけ?
なにを言っているのかと思ったが、ロウによって背中を壁に押しつけられた。
そして、顎を掴んで舌を口の中に押し込まれてきた。
「んあっ、あっ」
気持ちいい……。
気がつくと、エルザは夢中になってロウに舌に舌を絡めていた。
すると口づけを交わしながら、ロウが縄で強調されている乳房をやんわりと揉み始めてくる。
「んんっ」
エルザはびくりと上体を弾ませた。
さっきも犯されたが、今度はまったくの廊下だ。
こんなところで──?
信じられない。
だが、痺れるような大きな快感がエルザに抵抗の意思を失わせる。
「うんっ、んんっ」
あっという間に激しい快感がエルザを包む。
欺編用の魔道具を首にされているとはいえ、緊縛された全裸で総統府内の廊下に連れ出された羞恥がエルザに大きな緊張感で包む。
また、激しい便意との戦いが完全にエルザから、ロウから与えられる官能に耐える気力を喪失させている。
ものすごい勢いで妖しい快感が全身を席捲する。
ロウは口づけから舌による愛撫に移行し、胸を揉みながら、舌を首筋から肩にかけて滑りおろしてきた。
「くあっ、だめえっ」
嬌声が漏れ出る。
慌ててエルザは口をロウの肩に押し当てて声を殺す。
「そうそう。そんな風に声を我慢するんだ」
エルザの背中を壁に押し付けたまま、耳元でささやく。
さらに、ロウが身体を動かして、エルザの片脚を大きく持ちあげた。
ロウがズボンをさげ、怒張を露出したのがわかった。
片脚を抱えられているエルザの股間に、その怒張の先端をあてがわれた。
直立した肉棒がゆっくりとエルザの中に打ち沈められていく。
「あっ、ロ、ロウ殿……」
そのときだった。
エルザの視界にこっちに向かって廊下を進んでくる数名の文官が入ったのだ。
慌てて、ロウの声をかける。
「問題ないよ。俺がしているカモフラージュ・リングは特別性で、俺から声を掛けない限り、俺の姿だけは知覚できることはない。だから、俺の姿が発覚することはない。でも、エルザのは別だ。しっかりと我慢しろ」
ロウの怒張が子宮の奥まで挿入される。
後ろで暴れまわっているアナル栓の振動とあいまって、凄まじい衝撃がエルザを包む。
「うあっ、ああっ」
文官たちに気がつく様子はないが、彼らはすぐそこだ。
そして、目の前を歩き去ろうとしている。
「んんっ」
慌てて顔を伸ばして、ロウの口で唇を塞ぐ。
こんなの声を耐えるなんて不可能だ──。
律動が始まる。
下から上に、ずんずんと怒張で股間を突きあげられる。
うち響く愉悦の深さも鋭さも桁違いだ。
もうなにがなんだかわからない。
総督府の中で全裸で緊縛されて、部下たちの視線の前に連れ出される──。
限界を越えている激しい便意──。
快感と苦痛を同時に与え続けるアナル栓の淫らな振動──。
そして、声を出せば、たちまちにこの羞恥の姿を晒さなければならない気絶しそうな緊張感──。
あらゆるものがエルザに襲い掛かり、もうなにも考えられない。
「んんんんっ」
もう一度、自らロウの口に吸いついて声を殺す。
あまりもの甘美な感覚に、エルザはがくがくと身体を揺らしながら絶頂していた。
その目の前を何事もないかのように、談笑しながら男たちが通り過ぎていく。
これは夢か──。
エルザは、とても現実のこととは思えなかった。
「これがマゾ奴隷のセックスだ。その自覚を叩きこんでやろう。二度と浮気などしないようにね」
エルザが果てても、ロウの抽送は終わらない。
いつまでも一定の速度で出入りを繰り返す。
しかも、その一打一打が腰が抜けるほどの気持ちいい──。
「いいいっ……。う、浮気など……。わ、わたしは……う、裏切ってなんか……」
「そうか? なら、罰が受けたくて、見合いを受け入れたか」
ロウがエルザを犯しながら言った。
怒っている感じではない。
しかし、エルザとしては裏切りなどと言われて心外だ。そんなつもりなどまったくなかったのだ。
いずれにしても、押し寄せる官能のうねりは、想像を絶するほどに巨大だ。
またもや、絶頂しそうだ。
マゾ奴隷──。
これがマゾの快感──。
改めて、ロウという男によって、エルザの身体の奥底に眠っていたなにかが引き出されていく感じがする。
もうどうなってもいい──。
大声を出せば、この姿が見られるとわかっていて、うんと淫らな言葉を叫びたくなる。
「うぐうううっ」
また絶頂する。
今度は口づけが間に合わなくて、ロウの肩に噛みついて声を耐えた。
全身をぴんと突っ張らせて、緊縛されている裸身を緊張させる。
それでも、ロウの律動は終わらない。
またしても、そのまま抽送を継続される。
死ぬ──。
死んでしまう。
「あっ、ああっ、も、もう、だ、だめです──。お、お願い、あっ、し、します……」
エルザはロウの胸に顔を擦りつけるようにして、なんとか哀願の言葉を口にした。
「なら、精を強請ってみろ。俺が精を放てば、やめてやろう」
ロウが笑いながら、ずんと打ち入れた怒張で子宮の中心を強く抉った。
「ああっ、く、ください──。精をください──。あなたの奴隷のわたしに──」
もう訳がわからなかった。
なにを口走ったかの自覚もない。
ただただ、雌の快感があるだけだ。
「じゃあ、しっかりと奴隷の味を堪能してくれ、エルザ」
ロウがさらに激しく律動を始める。
「んんんっ、んんんんんっ」
エルザは生々しい呻きをあげながら絶頂まで駆けあがっていった。
だが、終わることのないロウの律動が、その絶頂に続く第二波を呼び込んでくる。
「んぐうううっ」
再びロウの肩に噛みつく。
肉を抉る感覚が口に伝わる。
激しく絶頂するエルザの中に、ロウがやっと精を放つ感覚が襲ってきた。
エルザは目の前が真っ白になる感覚を味わった。
すると、ロウが怒張を抜く。
そのまま崩れ落ちそうになったエルザをロウが抱え支える。
「よく頑張ったな。じゃあ、厠に連れて行ってやろう。到着したらすぐに排便がでいるように準備しておこうか」
脱力しかけているエルザを抱えているロウがすっと、エルザのお尻に手をやったのがわかった。
すると、いきなりアナルからアナル栓が引き抜かれた。
「うああっ」
エルザは両膝を折って、両脚を力一杯に擦り合わせた。
犯されているあいだ、便意が収まっていたわけではないのだ。
それどころか、アナル栓を抜かれた瞬間に、これまで以上の強烈な便意の波が押し寄せてきた。
「ぐうううっ」
渾身の力をアナルに込める。
「じゃあ、行こうか。早く厠に行きたいだろう?」
ロウがエルザを離して、首輪に繋がっている鎖を引っ張った。
数歩歩いたものの、無理だと思った。
便意に耐えることも、歩くこともだ。
たったいま、激しすぎる快感で四度も五度も連続絶頂したのだ。
腰にも、膝にも力が入らない。
エルザはみっともなく腰を引いた状態で、ロウに顔を向けて涙目で首を振る。
「む、無理です……」
アナルが崩壊する。
それがエルザにははっきりとわかる。
「だったら、ここですればいい。そのまま、誰かが見つけるまで、ここに放置するぞ。総督閣下が廊下を汚したということについては、独裁官命令で緘口令を敷いてやろう。安心しろ」
ロウが冷酷に言った。
本当にそんなことをするのかは、わからない。
だが、いずれにしても、こんなとこをで醜態を晒すわけにはいかない──。
「お、お願いします──。もう一度、栓を……」
エルザは必死に訴えた。
もう立てない。
だが、ロウが鎖を引きあげて、エルザにしゃがみ込むことを許さない。
「忘れたのか? これは懲罰だぞ。厠まで我慢しろ。奴隷の厠はここじゃない」
ロウが冷たく告げる。
そのとき、ロウがいつの間にか棒の先についている鳥の羽根を持っていることに気がついた。
そして、一瞬のことだった。
へっぴり腰で身体を支えているエルザの股のあいだに、その棒が差し込まれて、鳥の羽根がアナルの入口をさわさわとくすぐってきた。
「ひんっ」
エルザは悲鳴ともにその場に座り込んでいた。
首輪が引っ張られたが、腰が抜けてしまって立ち続けることができなかったのだ。
ああ、漏れた──。
全身の毛穴という毛穴からどっ脂汗が噴き出す。
腰全体が股間を中心に激しく痙攣を起こした。