【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「や、やめてえっ──」
エルザは本気で泣き声をあげた。
全勢力をそこだけに集めていると言っていいアナルを羽根でくすぐられ、崩壊してしまった──。
絶望感が襲う──。
ついに漏らしたと思って、目の前が真っ暗になる。
だが、緩むことなく耐えてきたアナルがわずかに開いたかもしれなかったが、亀裂部分がわずかに染みただけで、なんとか糞便そのものは、まだ外には出ていなかった。
ぎりぎりで留まっている。
とりあえず、安堵する。
エルザは、ロウを怒りとともに睨んだ。
「な、なにをなさるのですか──?」
「なにをしようが俺の勝手だろう。これはお仕置きだと言ったはずだけどね。立ち止まるとくすぐるぞ。ほらっ」
ロウが今度はクリトリスの付近をさわさわとくすぐってきた。
鋭い快感の衝撃が貫き、エルザは再び全身を硬直させた。
「ひんっ」
「声が大きい。そんなにカモフラージュ・リングの効果を消滅させて、醜態と痴態を晒したいか? 言っておくけど、これは脅しじゃないぞ。こういう遊びは、ほかの女たちも何度かやっている。エリカは結局、効果を消してしまった醜態を晒したな。王都の王軍には、新しく仲間にしたナールという女将校がいるけど、そいつは王都広場で大勢の市民の前で小便を漏らしたっけ。ほかにも同じようなことをさせたかもね。責めのときには俺は容赦ないぞ。エルザはどうかな」
ロウが一度引いた羽根をまたもや股間に差し込んできた。
「た、立ちます──。歩きますから──」
エルザは涙目で最後の力を振り絞って立つ。
真っ直ぐに立つことはできなかったが、なんとか腰だけはあげることはできた。
「は、早く、厠に……」
エルザは訴えた。
こんなところで排泄などしたくはない。
考えたのは、それだけである。
「いいだろう」
ロウの手から羽根が消滅して、ぐんと首輪が引っ張られる。
「あぐっ、うう……」
エルザは、必死で足を前に出す。
すると、大きな波がまたもや襲い掛かってきた。
懸命にアナルに力を入れて耐える。
「今度、止まったら、容赦なく羽根でくすぐって絶頂させる。それで漏らさなければ、厠に向かうことに改めて挑戦できる。しかし、醜態を晒せば、それで終わりだ。まあ、そのときは、せめて人前で排泄する快感を味わってくれ」
ロウは鎖を引いて進みながら意地悪く笑った。
惨めだった。
本当の犬になって気分だ。
すぐに息があがった。
そして、朦朧としてくる。
ここでなにをしているのか……。
その感覚が消えていく……。
排泄感に襲われている裸身を緊縛されて、総督府の廊下を首輪で引かれて歩かされる。
これは本当に現実か?
気が遠くなるような恥辱感に包まれる。
だが、ただ苦悶しているだけじゃない。
一方で酔いのような官能もエルザを襲ってもいた。
信じられないが、エルザは、こうやってロウに恥辱を与えられて、それで悦びもまた感じている。
不可思議な熱さの疼きにも見舞われていた。
そして、排泄感に耐えて裸で歩く続ける苦悶で、その疼きは膨らんでくる。
「あっ……はあ、はあ……はあ……」
全ての抵抗の手段を奪われ、なにも思考できず、こうやって信じられないような恥辱を与えられているのに、エルザはこの行為に快感を味わいつつあるのか?
でも、実際に感じている……。
太腿を力いっぱいに締めつける内腿には、いつの間にかねっとりとした体液で濡れていた。
それは、先程の性交の残痕ではない。
いまでもだくだくと新しい蜜が股間から染み出ている。
エルザは、それに気がついてしまった。
「うっ、ううう……」
やがて、幾度となく、波が押し寄せる。
そもそも、厠というのはどこなのだ。
実際の共同厠は、この建物の裏側に大きなものが作られている。あるいは、エルザもそうだが、ある程度の地位以上の者については、魔道具としての便壺が部屋の隅に設置されたりしている。
ほかにも、仮眠室、建物内の宿泊場所にも、排泄できる場所はあるはずだ。
その中のどこに、ロウは連れて行こうとしているのだろう?
なかなか、ロウは止まってくれない。
あとどのくらい耐えればいいのかわからないというのは、それもまた苦痛だ。
「ま、まだでしょうか……?」
エルザは幾度となく言った。
しかし、その都度、ロウは「もう少しだ」と応じるだけである。
心の底から恨めしく思う。
「人の多いところを通るよ。ぶつからないように気をつけてな」
執務用の部屋が集まっている廊下にやってきた。
相手から気がつかれていないとはいえ、普通に歩いている者のあいだを緊縛された全裸で歩き進むというのは、途方もない羞恥だ。
また、ロウの言葉の通り、相手に存在を知覚させれば、欺編効果が消滅するのであれば、ぶつかっただけでも、エルザの姿は露わになるのだろう。
でも、もはやエルザには、素早く避けるということはできない。
とにかく、やってくる人を見ながら、ぶつからないように意識を集中して進む。
そして、再び人の少ない場所に来た。
でも、もう限界だ──。
「も、もう……だ、だめ……。か、厠はどこでしょうか……?」
エルザは訊ねた。
「この上だよ。驚いたよ。その苦しみに耐え抜くとは思わなかった。本当に廊下で排泄させるつもりだったが、耐え抜くとはねえ……。まあいい。階段をあがった場所に準備している。そこですっきりするといい。よく頑張った」
ロウが急に優しい口調になった。
エルザの首輪に繋がっている鎖を外し、エルザの後ろにさがる。
ロウが指差した方向を見た。
目の前は突き当りになっていて、そこから上に昇る階段がある。
さらに、上……。
エルザは泣きそうになった。
「くっ、うっ……」
必死にあがる。
お尻の肉も股関節も硬直してほとんど自由は効かない。
とにかく、必死で階段を進む。
ほとんど気力と意地だけだ。
やっと上に辿り着いた。
そこに扉がある。
ロウは開いてはくれない。
背中を向けて、緊縛されている手で扉のドアノブを探して掴む。
鍵は閉まってなかった。
肩で押すようにして、押し開ける。
「えっ?」
外に出た。
総督府の建物の屋上だ。
厠などない。
石積みの柵があるだけのだだっ広い場所だ。
よく考えれば当たり前だ。
こんなとことに、厠などあるわけがない。
「もういらないな」
階段を後ろからついてきたロウが背後から手を伸ばしたのがわかった。
首にされていた「カモフラージュ・リング」が外されたのがわかった。
「あっ、そんな──」
エルザは狼狽した。
リングを首から外されたということは、この瞬間以降は、誰からもエルザの裸体が見えるということなのだ。
「総督閣下──」
すると、突然に呼び掛けられた。
ロウとは別の声だ。
恐怖で竦みあがる。
その一瞬は便意さえも忘れた。
「ひっ」
とにかく、その場でしゃがみ込む。
「止まったらくすぐりと伝えたけど、どうやら、総督閣下はまだ羽根責めが足りないようだ」
ロウの声──。
はっとする。
しゃがんだお尻の下から、またもや棒付きの羽根を差し入れられて、アナルの入口をくすぐられた。
排泄感の頂点の場所を刺激されて、エルザは跳びあがりそうになった。
「ああっ、ゆ、許してください──。立ちます──。立ちますから──」
エルザは必死に腰をあげて立ちあがる。
「おやおや、これは大変な恰好で……。ロウ殿も容赦ないねえ……」
「ああ、羨ましいですわ。わたしも、久しぶりに躾けて欲しいです。どうか、わたしも王都の街で苛めてください」
また、別の者の声──。
そして、やっとわかったが、さっきの呼び掛けも女の声だった。
しかも……。
肩越しに振り返る。
「えっ?」
そこにいたのは、ロウの女たちであり、エルザが仲間になった者たちだ。
ランであり、マアであり、スクルドであり、さらに、エリカとコゼもいる。どうやら、マアはまだゲートで王都に向かってないみたいだ。
また、マアの護衛の麗人であるモートレットだけはいない。
「みんなに集まってもらったぞ。モートレットには、さらに階段をあがってくる者がいないように、下で見張ってもらっている。最後の頑張りだ。厠はあそこだ」
ロウがさらに先を指差した。
よく見れば、そこに木桶が一個置いてある。
屋上の端っこであり、かなり距離がある。
「そ、そんな……。ちゃんとした厠に……」
エルザは哀願した。
「そんな余裕はないだろう?」
ロウが意地悪く告げる。
確かに、そうだ。
もう、階段を降り直して進む力はない。
あの木桶の位置までもわからない。
「うう……」
エルザは木桶に向かって進みだす。
「頑張ってね──」
「もう少しよ、エルザさん。しっかり──」
コゼとエリカだ。
激励の言葉をかけてくれる。
ほかの女たちもついてくる。
一歩、一歩と折り曲げた身体を進めながら、エルザは木桶に向かっていく。
そして、やっと木桶の位置に着いた。
木桶にお尻を乗せるようにしゃがみ込む──。
いや、しゃがみ込もうとした。
ところが、最後の最後でまたもやロウに後ろから掴まれて、木桶の寸前で留められた。
縄尻を掴まれて、少し引き戻される。
「あっ、いやっ──」
身体を回転させられて、ロウに抱きすくめられた。
エルザは泣き声をあげた。
「そう簡単に許してもらえると思ったか? 一応、懲罰調教だしね。木桶にしゃがむのを許可するのは、ここで一度絶頂してからにしようか」
ロウがエルザの股間に手を差し込んで、荒々しく愛撫を始める。
一気に大きな甘美感が襲ってきた。
さすがに、もう耐えられない。
ついに、その崩壊の瞬間がやってきた。
エルザのお尻から、凄まじい勢いで黄金色の汚物が液剤とともに噴火を開始した。
「あっ、ああああ──」
エルザはロウの愛撫を受けながら、中腰のまま身体をがくがくと痙攣をさせながら、空を見上げた。
青い空と白い雲が視界に入る。
そこに向かって、昇天しているような錯覚が襲う。
凄まじい勢いの排泄は続いている。
「ああっ、あああ、気持ちいいです、ロウさまああ──」
排泄の快感とともに、ロウから加えられる快感の気持ちよさ──。
もう二度と、ロウには逆らわない……。いや、逆らえない……。
性奴隷だ──。
エルザは、ロウの性奴隷なのだ──。
糞便を宙にまき散らしながら、エルザは恍惚となって官能の頂点を極めていった。
*
激しく肩を揺すられた。
「あああ、いやあああ──」
エルザは大きな声を張り上げていた。
だが、はっとして、眼を開いた。
「えっ?」
「どうしましたか、閣下?」
顔を覗き込んでいるのは、アズコーン侯爵家の令息のレスだった。
いや、それに変装したロウ?
とにかく、どういう状況──?
ぼんやりとしている頭を振って、周囲を見回す。
ここは、目の前の令息と見合いをするために準備した茶会をしていた部屋だ。
「えっ、えっ、えっ」
わけがわからない。
さっきまで屋上にいたと思ったのに……。
そして、木桶に糞便をさせられそうになり、しかも、ぎりぎりでロウに阻止されて、愛撫をされて絶頂とともに、糞便をその場でしてしまって……。
しかし、そんな気配はない。
あんなに苦しかったお腹に痛みもない。排泄をしていたという感覚も消えている。
「ど、どういうこと──?」
レスを押しのけて、立ちあがる。
軽く脚がよろめいた。
「どうして、ここに? みんなは?」
確か、周りにはロウだけでなく、エリカやコゼやマアなどもにいて……。
すると、レスがくすくすと笑った。
「お忘れですか? あなたに人払いをしてもらったじゃないですか」
レスが笑いながら言った。
人払い──?
すぐには理解できなかったが、どうやら、一番最初に、レス……いや、レスに変装していたロウから不思議な黒い紙を見せられて、操心術にかかって抵抗できなくなり、そのレスの「命令」で侍女たちを部屋の外に立ち去らせたことを言っているようだ。
もしかして、さっきのは夢──?
本当にどういうこと?
「ちょ、ちょっと、どういうこと……」
エルザはレスを見た。
なにが起こったのか……。
もしかして、白昼夢?
エルザは呆然とした。
「……あなたって、ロウ殿? どういうことですか?」
これはロウの不思議な能力なのか?
時間を引き戻された?
そんなこともできるのか?
じっと、レスの顔を見る。
「ロウ? 誰ですか、それ……。まあ、そんなことはいいでしょう。とにかく、あなたは、すでに操心術にかかってます。俺の言葉には逆らえません。さて、なにをしてもらいますかね。とりあえず、自慰でもしてもらいましょうか。スカートをまくって下着を脱ぎ、俺に秘部を見せながら、寸詰め自慰をしてもらいましょう。十回です──。それが終わったら、掻痒剤をたっぷりと塗った張形を股間とアナルで咥えてもらって、庭園でも散歩をしましょうか……。じゃあ、始めてください」
レスの言葉が終わると同時に、エルザの身体は勝手に動き出し、片手でスカートをめくって、レスに正面を向けたまま、反対の手で下着をおろしてしまった。
「あっ、いやっ」
エルザは悲鳴をあげた。
とにかく、必死に抵抗しようとする。
だが、エルザの手はまるで他人の手であるかのように、レスに見せつけながらエルザ自身の股間をねちゃねちゃと愛撫を始めだした。
「あっ、ああ、そんな……」
エルザはたちまち甘い声をあげて、身体をくねらせてしまった。
*
エルザ篇、終わりです。