【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「きゃああああ」
エリカは悲鳴をあげていた。
ロウの身体から、魔力と同じようなものが漆黒の本に注がれるのがわかった。
だが、その力は明らかに書物にかけられた簡単な封印を解くには不必要な巨大な量の力だった。
エリカ自身が魔力を操る魔道遣いだけに、恐ろしい量の力が書物だけでなく霊廟内を席巻するのを感じる。
次の瞬間、エリカは身体がなにかに引き込まれるのを感じた。
移動術──?
離れた距離にある場所に瞬間移動をするその魔道の特徴は、移動のときの腹が捻じれるような感覚だ。
それを感じる。
だが、次の瞬間、なにがなんだかわからなくなった。
目の前が真っ白になる。
「いやあああ――。ロウ様、ロウ様――」
エリカは大きな声をあげた。
そして、本当になにもわからなくなった。
……。
……。
……。
風を肌に感じた。
草の香り……?
エリカは目を開いた。
すると、明るい陽の光が目に入ってきた。
ここは……?
当惑した。
状況が理解できなかった。
そして、自分が草の上にうつ伏せに横たわっていて、ここが野外であり、いまが昼間であるということを悟った。
はっとした。
自分は裸だ。
しかも、両手が背中側で拘束されている。
これはどういうこと──?
混乱しかけてエリカは、そういえば、意識を失う前、自分がロウたちとともに、屋敷の裏庭にある霊廟の中にいて、そこにあった封印された書物を開こうとして、ロウが淫魔力をそれに注いだということを思い出した。
だが、その淫魔力が巨大すぎて、力が暴発するような感覚が襲ったのだ。
拘束はそのときのままであり、どうやら、あのときロウの施した魔道の暴発に、そのまま巻き込まれたようだ。
それが最後の記憶であり、エリカはあのとき、なにかの力に巻き込まれて、そのまま意識を失ったような気がする……。
それからどうなったのかわからない。
察するところ、すでに夜の時間はすぎて、陽の照らす昼間になっているようだ。
しかも、太陽は中天にある。
つまり、あれから半日以上が経ったのか……?
それにしても、ここはどこだろう……?
どこかの野外のようだが……。
エリカは身体を起こした。
そして、驚愕した。
周りに十人以上の見知らぬ男たちが、呆然とした感じで、少し距離をとって囲んでいたのだ。
汚れた服装をしていて、風貌からは賊徒を思わせる荒みと乱暴さを感じた。
彼らが目を丸くして、エリカのことを見つめている。
「わっ、わっ、わっ。こ、これ、なに? なんなの、これ?」
エリカは悲鳴をあげた。
なにがなんだかわからない。
ここがどこかもわからないし、どうして、自分がここにいるかもわからない。
しかも、素っ裸で縛られた状況で、乱暴そうな賊徒の真ん中で覚醒する?
なんなんだ、これは──?
どうして、こんなことに──?
「こりゃあ、なんだ。裸の女がいきなり現われやがったぞ」
男たちの中から声がした。
「エルフ女だぜ。しかも、両手を縛られていやがる」
「よくわからねえが、俺たちの巣にこんな格好でやってきたということは、犯してもいいということだよな」
「馬鹿野郎、それよりも、こいつどこから来たんだよ? 魔道で突然出現したような感じだったぞ。得体の知れない女だぜ」
「だったら、お前は遠慮しな。俺はいただくぜ。こんな素敵な贈り物をされて、手を出さないようなら、珍棒はいらねえぜ」
賊徒らしき男たちが口々に声を出して立ちあがった。
エリカは狼狽した。
「ロ、ロウ様──。コゼ──。シャングリア──。だ、誰か──。誰かいないの──? ねえ、あんたら、ほかに人はいなかった? 黒髪の女や銀髪の女とか……。それから男……」
エリカは立ちあがりながら言った。
なんでこんなことになったのだろう?
そのあいだも、男たちはじりじりとエリカに迫って来る。
とにかく、拘束を解こうと思って、エリカは魔力を背中に込めた。魔道の杖がなくても、これくらいの魔道は遣える……。
「えっ? なんで?」
だが、エリカは思わず声をあげてしまった。
魔道が遣えない。
なにが原因かもわからないが、特に魔道を封じる魔道具を装着されているという感じでもないのに、まったく魔力が働かない。
エリカは背に冷たい汗を感じた。
周囲を見渡す。
とにかく、ここがどこかの山の中であり、目の前には岩肌にある大きなふたつの洞窟があるような場所だということがわかった。
周りの男は、ここを根城にしている賊徒たちのようだ。
洞窟の前が短い草の茂った平地になっていて、エリカは突然にそこに放り出されてしまったらしい。
しかも、男たちがいた場所には、酒の壺のようなものがたくさん置いてある。
どうやら、エリカは賊徒たちが酒盛りをしている場所に、いきなり転送されてしまったようだ。
なにが起きたのか、まったく理解できない。
あの魔道の暴走で身体が跳躍したとしても、山賊たちの様子から、エリカが跳躍してきたのは、たったいまのようだ。
だったら、半日以上の時間をどうしていたのだろう?
いずれにしても、周りには、ロウやコゼやシャングリアなどの姿はいない。
エリカはひとりぼっちだ。
「へえ、ほかにも女がいるのか? それは嬉しいぜ」
「男はいらねえがな」
囲んでいる男たちのうちの二人が言った。
それを合図にするかのように、じりじりと囲んでいるだけだった男たちの何人かが、エリカに向かって飛びかかって来る。
エリカは地面を蹴った。
横に跳ぶ。
意表を突かれた目の前の男がびっくりした声をあげた。
エリカは、その男の上を跳躍しながら、顔あたりを膝で蹴りあげて倒した。
そのまま包囲の外に飛び出す。
走った。
「あっ」
「逃げるぞ──。捕まえろ──」
駆けだすエリカを賊徒たちが一斉に追ってくる。
「く、来るな──。ち、近づくと容赦しないわよ」
エリカは必死になって逃げながら叫んだ。
森の民と称されるエルフ族のエリカだ──。
普通であれば、人間族の男たちから追いつかれる脚力ではない。
しかし、エリカは両手を拘束されていて、ともすれば、体勢を崩して転びそうになる。
だんだんと距離が縮まって来る……。
とにかく、走り続ければ……。
人間族は、エルフ族に比べて、長い時間走れないし、速くもない。
「あっ」
そのとき、脚になにかが絡んだと思った。
背後から誰かが投げた木の棒だった。
それが走るエリカの脚のあいだに投げられたのだ。
それを悟ったときには、エリカは棒に脚を取られて、地面に転がってしまっていた。
「脚を縛りあげろ。その棒に足首を結んでしまうんだ」
男たちに次々に身体の乗られて組み伏せられる。
「いてええっ」
男たちのひとりが悲鳴あげた。
エリカが賊徒のひとりの手の甲に噛みついたのだ。
だが、こうなってしまってはどうしようもできない。
エリカは寄ってたかってねじ伏せられ、ついに、足首を棒を挟まれて縄で縛られてしまった。
「それ、連れていけ」
男たちの中のひとりが声をあげた。
どうやら、そいつが頭領らしき男のようだ。
エリカは、男たちに担ぎ上げられ、わっしょいわっしょいと陽気な声とともに、さっき逃げ出した賊徒たちの根城の前に連れ戻されてしまった。
*
「縛りつけられているくせに、散々に暴れやがって。だが、こうなったら、どうしようもないだろう、エルフ女」
十人ほどの賊徒の男たちの中のひとりが言った。
エリカは荒い息をしながら、その男を睨みつけた。
ここは、賊徒たちが酒盛りをしていた洞窟の前の広場であり、エリカは、突然に転送されてしまったこの場所に、むしろを敷かれて手足を大きく拡げて仰向けに拘束されていた。
もちろん、エリカを捕らえたこいつらがやったことだが、この体勢にするために、こいつらは捕らえたエリカの腕の革帯をいったん外して、地面に打った杭に両手首を繋ぎなおそうとしたのだ。
それを幸いに、エリカは十人の人間族の荒くれ男たちを相手に、もう一度大暴れした。
エリカを憎々しげに見下ろす男たちの顔や手足のあちこちに、引っ掻き傷や噛みついた痕があるのは、そのときのものだ。
ただ、結局のところ、逃げることはできず、エリカはこうやって男たちによって、手足を縛られて拘束されなおしてしまった。頭の上に伸ばした両手はしっかりと手首を縛られていて、懸命に動かしてはいるが寸分も緩む気配はない。また、両脚には、最初に捕らえられたときに足首を両端に結わえられた棒がいまだに存在していて、さらに棒が地面から離れないように棒そのものにも杭が打たれている。
今度こそ、完全に抵抗の手段は失われた。
エリカは歯噛みした。
「もう暴れたってどうということもねえ。さっきみたいに噛みついたり、蹴ったりできるものならやってみな」
すると、男たちのひとりがいきなり、ズボンを脱いで股間をむき出しにした。
そこには隆々と勃起した怒張がある。
男はエリカの股に屈み込むと、いきなりエリカの女陰にその一物を挿入しようとした。
エリカは息を飲んだ。
「あっ、な、なにすんのよ。や、やめろっ──。やめなさい。た、ただじゃおかないわよ」
エリカは狂ったように腰を振って抵抗しようとした。
「このエルフ女、まだ暴れたりねえのかよ。せっかく、いい気持ちにさせてやろうというのによう」
男がエリカの腰をがっしりと両手で持って、腰を固定してしまう。
「や、やめてっ」
エリカは悲鳴をあげた。
犯される……。
エリカは全身が冷や水に打たれたかのように冷たくなるのがわかった。
ロウ以外の男に身体を汚される……。
それは想像を絶する恐怖だった。
「ほ、本当にやめて──。お願い。お願いします」
エリカは恥もなにもかも捨てて、必死で叫んだ。
犯されないで済むならなんでもする。
そんな気持ちだった。
しかし、男は笑いながらエリカの亀裂に怒張の先端を押し当ててくる。
そして、ぐいと力を入れたのがわかった。
「いやああっ」
「ぐうっ、くっ」
エリカは絶叫したが、一方でエリカを犯そうとしている男もまた、苦痛の声をあげた。
いま、エリカの股間はひとしずくの潤いもない。そんな状態の股間が簡単に男性を受け入れることなどできるわけもない。
「ち、畜生、ふざけやがって」
エリカを犯すことに失敗した男が逆上したように、拳をエリカに振りあげた。
来る──。
エリカは顔面への殴打を予期して、歯を食い縛った。
「やめんか、馬鹿たれがっ。女扱いを知らんやつだ。下手糞」
そのとき、大きな声がかかった。
それは、エリカが頭領ではないかと思っていた男だった。
そいつは、エリカが暴れていたときも、ひとりだけほかの男に加わらずに、エリカと男たちが激しく格闘するのを後ろで見守っているだけだった。
いまも、エリカに覆いかぶさっている男のやることを黙って見守る態勢だったが、男が挿入に失敗してエリカを殴ろうとしたことで、はじめて呆れたように怒鳴りつけたのだ。
「だ、だって、頭領……」
エリカの前の男が情けなさそうな声をあげた。
やはり、こいつが頭領なのだと思った。
「そんなことで女が犯せるか。まずは、気分を出させるんだ。俺の手管で癒してやろう。気を数回もやらせれば、男を受け入れられるようになる。最初に俺がやろう。その後に、お前たちの好き放題にさせてやろう。代われ」
頭領がさっきの男に代わって、エリカの股間の前にどっしりと腰をおろす体勢になった。
「な、なによっ」
エリカは頭領に悪態をつこうとした。
しかし、頭領と視線が合ったとき、思わず口を閉じてしまった。
なぜか大きな動揺に包まれたのだ。
この頭領がエリカの顔を見すくめたとき、異様なほどに不安の感情が沸き起こった。
すごく落ち着かない心地になる。
なぜ、こんな山奥の汚い山賊男程度に気後れするのかわからない。
なんなのだろう……?
エリカは自分自身の感情の変化の理由がわからず、ひたすら狼狽えた。
「……きれいな裸だ……。ずっと眺めていても飽き足らない……。でも、どこをどうすれば、あんたが反応し、どうやれば、頑なに閉ざしている股が開くかもわかる。宣言をしておくぞ。あんたは、これから俺に身体を責められて、三度立て続けに気をやる。四度目は俺の怒張だ。覚悟しなよ」
頭領がにやりと笑った。
「な、なにを馬鹿な……」
エリカは抗議した。
しかし、その声には自分でも驚くほどに力が入っていない。
わからない……。
だか、とにかく、この男は苦手だ……。
エリカは思った。
なにか落ち着かない気分にさせる……。
「お前たちもしっかりと見本にしろよ。俺が犯し終わったら、同じように責めて、このエルフ女をお前たちで堕とすのだからな」
頭領の声にほかの男たちがしっかりと返事をした。そして、エリカと頭領を囲んで胡坐に座る体勢になる。
「じゃあ、行こうか……。まずは、上半分だ」
頭領がすっと両手をエリカの乳房にかけた。
「うっ」
エリカは思わず身体を震わせて声をあげた。
頭領の手が胸にかかったと思った瞬間、そこに電撃でも浴びせられたような衝撃が走ったのだ。
これは……。
エリカはぐっと唇を噛んだ。
なんだこれは……?
頭領が乳房に乳首にすっすっと指を這わせる。
すると、そこにさざ波のような官能の疼きが走り、それが全身に拡大していく。
びっくりした。
エリカは危険なものを感じて、身体をねじって頭領の不思議な指を避けようとした。
だが、頭領はそれを防ぐように、身体を倒してエリカの上半身に添わせて動きをとめる。しかも、さらに、うなじや頬に唇を寄せてくる。
「ひっ、ひうっ」
耐えようとしている声がこぼれる。
エリカが反応したことに、周りのの男たちがどっと囃し立てた。
エリカの全身を屈辱感と羞恥心が襲う。
そのあいだも、頭領は淡々とエリカを責め立てる。
その手管のひとつひとつにエリカは大きな反応をしていまい、また、男たちが歓声をあげる。
くそっ……。
なんとか身体をよじらせて逃げようとした。
しかし、頭領はエリカの尖った耳に息を吹きかけ、そこに舌を差し入れて来る。
「はあっ、はっ」
エリカはそれだけで力がくたくたと抜けてしまった。
耳はエリカの強い性感帯のひとつだ。
そこを繰り返し、まるで羽根でくすぐられるような柔らかさで刺激を繰り返す。
エリカはあっという間に息があがってしまった。
しかも、そのあいだも、頭領のエリカの乳房をもみほぐす動作は続いている。
得体の知れない感触が裸身の奥底から込みあがって来た。
それがなんであるかを知っているエリカは、本当に狼狽した。
なんとか、その感覚を追い払おうと、狂おしく全身をのたうたせる。
「もう気分を出してきたのか? 股間がしっとりと濡れてきたぞ。しっかり感じているようだな」
頭領が笑った。
「ば、馬鹿なことを……。か、感じるわけが……」
エリカは怒鳴った。
そんなことがあるわけがない……。
ないのだ──。
「そうかな……?」
頭領がにやりと笑って、右側の手を乳房からエリカの股間に向かって伸ばした。
「ああっ、や、やめろおっ」
エリカは悲鳴をあげた。
男の手がエリカの股間の亀裂にすっと手をやったのだ。しかも、敏感な肉芽の周辺を繰り返し指を動かす。
ただし、肉芽そのものには少しも触れてはいない。
その周辺に執拗に指を動かすだけだ。
それでも、切ないような甘美感が大きな暴流のようになって股間を席巻する。
「ほらっ、これでも感じてないと言うのか?」
頭領がくすくすと笑いながらエリカの蜜がたっぷりとついた指をエリカの頬に擦りつけた。
エリカはその恥辱にぐっと口を締めつける。
「さて、もっと、じっくりと責めあげるのもいいが、部下たちも待っているしな。そろそろ、一度目の気をやらせるか」
頭領はなんでもないことのような口調でそう言うと、体勢を変えてエリカの股間の前に座るかたちになった。
そして、手を広げて股間にあて、全体を揉むように動かしてきた。
しかも、亀裂や肉芽といった敏感な部分にも、しっかりと指がかかっている。
「あっ、ああっ」
エリカはもっとも敏感な場所に頭領の指が触れたことで、狂ったように再び腰を左右に動かした。
しかし、なにがなんだかわからずに、さらに身体から大きな快美感を引き出される。
股間がかっと熱くなる感覚が襲った。
それが全身に拡がる……。
股間で頭領の指が動き続ける。
そして、再び胸にも手が伸びた。
「やあっ、やめて、やめて、やめてえっ」
エリカは絶叫した。
この五体が溶かされる感覚──。
紛れもなく、ロウがエリカの身体に教え込んだ絶頂の兆しに違いなかった。
いかされる……。
こんな男に──。
エリカは痛烈な屈辱心に襲われて、愛撫を受け続けている身体を悶えさせた。
しかし、エリカの逃げる場所、避ける方向に頭領の新しい責め手が待っている。
いつしか、エリカは全身が完全に痺れ切り、まったく自由を効かなくなっているのを悟った。
「口惜しそうだな、エルフ女? そろそろ一回目だな」
頭領が嘲笑した。
「く、口惜しい──」
エリカは絶叫した。
そして、がくがくと身体を震わせた。
ついに快感の槍がエリカを貫き、エリカは大きな絶頂感に突きあげてしまったのだ。
「さすがは頭領だ。女扱いがうめえや」
「ざまあみろ。この口惜しそうな顔を見てやれ」
「本当だ。情けなさそうな顔をしてやがる」
周りにいる男たちが、気をやってしまったエリカを一斉にはやし立てた。
自分の眼から、つっと悔し涙が流れるのがエリカにはわかった。
「さて、じゃあ、二度目といくか。さっきも言ったが、三度気をやった後は俺の肉棒だ。覚悟をするのだぞ」
頭領が笑った。
周りの男たちがわっと愉しそうな声をあげる。
「今度は指一本だ。指一本でこのエルフ女を二回続けて昇天させる」
頭領が空中に右手の人差し指をかざして、宣言するように言った。
また、男たちが騒ぐ。
畜生……。
そんなに好き勝手にされて堪るか──。
エリカは気持ちを入れ換えた。
ぐっと唇を閉じ合わせる。
そして、二度目が始まる。
「ああっ、そんな、いやああっ」
そのとき、エリカは悲鳴をあげた。
二度目の愛撫が始まると、頭領がすぐにエリカのたっぷりと濡れた膣に指を深々と挿し入れたのだ。
エリカは愕然とした。
「いややややっ」
エリカは絶叫する。
「そんなに悲鳴をあげるな。この指を恋人の一物だと思えばいいだろう。それよりも、もうわかったぞ。どうやら、ここだな? ここが弱いのだな」
頭領の指がぐいと強く挿し入れられて、膣の一番奥の子宮に近いところを強く押した。
「ひああああっ」
すると、火のような快感がエリカの全身を貫き、めまいが起きたような心地になった。
そこはロウが、繰り返しの調教によりエリカに作った快楽のボタンのような場所だ。そこを荒々しく押されるようにされると、なぜかエリカは問答無用に達してしまうのだ。
頭領の指先はしっかりとそこを刺激していた。
たちまちにエリカはいってしまった。
「二度目だな。次は三度目だ。今度も同じ場所を押してやる」
頭領が言った。
そして、指を抜かないまま、ぐいと禁断の急所に指を近づける。
「いやああっ、いや、いや、いやっ」
エリカは暴れた。
最後の気力を振るい起こす。
だが、容赦なく頭領はエリカのその場所をぐいと押し込んだ。
「んふううっ」
エリカは三度目の絶頂をしてしまった。
「ついでだ。あと三回ほど連続で昇天しろ」
頭領が笑って、エリカの股間の奥を指で突く。
「いやああっ、はうううっ」
エリカはまたもや、絶頂してしまった。
そして、はっとした。
気がつくと、頭領の怒張の先端が股間に触れている。
「じゃあ、約束だ」
頭領がエリカの腰を抱える。
逃げられない。
頭領が大股開きのエリカの腰を抱えあげて、まさに怒張を挿入しようとする。
「いやああ、やめて、ロウ様、ロウ様、助けて──助けてください──」
エリカは力の限り絶叫した。
「ロウというのは恋人か? だが、もう遅い。入ったぞ」
その言葉のとおり、次の瞬間、エリカの股間に頭領の怒張が深々と貫いた。
エリカは泣き叫んだ。
「いやああ、やめて、ロウ様、ロウ様、助けて──助けてください──」
その言葉のとおり、次の瞬間、エリカの股間に頭領の怒張が深々と貫いた。
エリカは泣き叫んだ。
しかし、次の瞬間、はっとした。
貫かれている怒張だ……。
この太さ……。
長さ……。
かたち……。
感触……。
これは……?
エリカは思わず、頭領の顔をまじまじと見た。
すると、頭領が律動を中止して、にやりと笑った。
「さすがは俺の一番奴隷だな。俺の性器を身体が覚えているのか」
頭領がエリカを犯しながら笑った。
頭領……。
いや、その顔と身体がロウに変化する。
そして、ロウそのものになった。
エリカを犯しているのはロウだ。
エリカは仰天した。
「ロ、ロウ様……。あ、悪趣味です。こ、これは、なんですか?」
エリカは叫んだ。あまりのことに舌がもつれる。
よくわからないが、これはロウのなにかの悪戯だったらしい。
怒りで身体が震えた。
同時に大きな安堵がエリカを包む。
よかった。
本当によかった……。
しかし、股にロウの性器を貫かれたままでは、うまく喋れない。
それどころか、全身を覆う快感でなにも考えられなくなる。
「じゃあ、続けるぞ」
ロウが律動を再開した。
峻烈な法悦がエリカを包む。
もうだめだ……。
エリカは、襲ってきた大きな官能のうねりに拘束された身体を弓なりに反らせた。
「なにかと……訊ねられれば……、ここは……エリカの……ページだ。仮想現実……だ……そうだ。それ……よりも……、周りを……見てみろ……」
ロウがエリカを犯しながら言った。
エリカは目を周りに向けた。
「あっ」
声をあげた。
盗賊の男たちの姿がなくなり、その代わりに十人ほどのロウが立っている。誰も彼も裸だ。
そして、腕組みをして、にやにやした顔でこっちをじっと見ている。
「ひとりでも……こんなに……たじたじに……なってしまう……俺を十人……相手すると……いうのは……どうだ、エリカ? 仮想現実で……なければ……味わえない……経験……だろう。俺としても……エリカの……股も……尻も……口も……同時に……味わうと……いうのは……愉し……そうだ……」
ロウが腰を激しく突きあげながら言った。
だが、エリカはもうなにも返せない。
もう絶頂がそこまで来ている。
エリカは思考することをやめ、ロウから与えられる快感にすべてを委ねることにした。