【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「どうか、調教をお願いします、女王様方……」
全裸のロウが土下座をして床に頭をつけたまま言った。
お道化た口調だが、冗談を言っているわけではないようだ。
「あ、あのう……。いま少し、状況が理解できないんですけど……」
仕方なく言った。
すると、ロウが顔をあげる。余裕たっぷりの表情でにこにことしている。
「だから、俺をお前たちが調教をするんだ。それがミランダとの賭けなんだ。俺が大人しく、お前たちの調教を受けられれば、ミランダはギルドの至宝を俺に渡すことになっているということだ。わかったら、早く、女王様をやってくれ」
「はあ……」
また、おかしな賭けを交わしたものだと思ったが、それはともかく、いきなりロウを調教しろと言われても困ってしまう。
エリカは、助けを求めるように、コゼとシャングリアに視線を向けた。
しかし、ふたりは明らかに動揺しており、身体を硬直させている。
コゼに至っては、なにか恐ろしいことでもあるかのように、少しずつ後ずさりしながら、シャングリアの背に隠れるような気配だ。
「いいからやるんだ。命令だ」
今度は。ロウが苛立ったように床に頭をつけたまま、声だけをあげた。
「は、はい──。で、でも……」
エリカはとりあえず返事をしたものの、どうしていいかわからない。
とにかく、エリカはもう一度コゼに視線を向けた。
この三人の中で、調教側に回る役割をうまくやりそうな者といえば、コゼに違いないのだ。
コゼはロウの命令で「責め側」に回ることもよくある。
むしろ、積極的にロウの助手を務めるような感じだ。
「コ、コゼ、隠れてないで、あんたがやりなさいよ。いつも、わたしたちを責めるくせに」
エリカは怒鳴った。
「あ、あれは……ご主人様の命令で……。それにご主人様がいるし……。だ、だけど、ご主人様を責めるなんて……」
コゼは今度こそ、シャングリアの後ろに隠れてしまった。
その顔は真っ赤ですでに汗びっしょりだ。
仕方なく、エリカはシャングリアを見た。
だが、シャングリアは完全な思考停止状態だ。
完全に固まってしまって視線をうろうろとさせている。こんなに動揺しているシャングリアを見たのは初めてかもしれない。
いずれにしても、どうしたらいいんだろう。
エリカは嘆息した。
まあ、本音を言えば、ロウを責めるということに興味がないわけではないが……。
しかし、だからといって……。
「埒が明かんなあ。今夜は俺を責めていいと言っているのに……。いつも俺がお前たちにやっているようなことをやればいいんだ」
ロウが顔をあげてエリカたちに視線を向けた。
「あらあら、本当にロウは三人の女傑たちを手なずけちゃったのね。いずれにしても、始まらないんじゃあ、賭けは成立しないわ。じゃあ、約束通りギルドの至宝を諦めてね」
ミランダが冷やかすような口調で言った。
「な、なにを言っているんだ。ほらっ、お前ら、いいから俺を責めろ。お前たちが俺を責めないと、ミランダに宝物を渡してもらえないんだ」
「だ、だって、ロウを責めるなんて……。どうしたらいいか……」
やっとシャングリアが口を開いた。
心の底から嫌がっている雰囲気だ。
すると、ロウが溜息をついた。
「仕方ないなあ……」
次の瞬間、身体がかっと熱くなった気がした。
一瞬、なにがなんだがわからなかったが、不思議なことにロウを好きなように弄んでみるということに急に興味が沸いてきた。
いや、興味がなかったわけじゃないが、たったいままでその好奇心を行動に移すのを阻害する大きな心の壁のようなものがあった。だが、それが一瞬にして取り払われた気持ちだ。
身体が熱くなったのは、エリカ自身の興奮のせいだ。
それがわかった。
エリカは、いつもと攻守を逆転してロウを責めるということに、自分自身が大きな興奮をしているようだと悟った。
「……ほらっ、エリカ、お前は経験者だろう。初めて会ったときは、なかなかに手酷い女王様だったぞ。それを思い出して、みんなに見本を見せてやれ」
ロウが言った。
「そ、そうなの?」
コゼが声をあげた。
いつの間にか、シャングリアの背から前に出てきて、ロウのそばまで寄っている。
さっき感じた怯えのようなものは、もうコゼにはない。
ずっと積極的な感じだ。
また、シャングリアもそんな雰囲気だ。
コゼとシャングリアは、まだロウに手を出すということには躊躇いがあるようだが、それは嫌がっているという雰囲気ではなく、手を出したいが、なんとなく踏ん切りがつかないというだけに見える。
つまり、きっかけを待っているという感じだ。
エリカは、自分自身やコゼたちに起こった変化が不思議とは思わなかった。
それよりも、いまはロウを調教するという行為に興味がある。
「だ、だったら、エリカが最初にやってくれ。そうしたら、わたしもする」
すると、シャングリアがきっぱりと言った。
「あ、あれはアスカ様の命令で仕方なくやったのよ……。ま、まあ、でも、やるわ……。シルキー」
エリカはシルキーを呼び出した。
ロウがこの世界に出現したばかりのとき、エリカはアスカの命令で、ロウの奴隷調教を受け持った。それも召喚師の大切な仕事と言われたのだ。
あのときは、正直にいえば、見知らぬロウという男を痛めつけるということが心の底から嫌だったが、アスカに強要されて仕方なく、調教師を演じた。
でも、いまは、ちょっと、やってみたいという気持ちでいっぱいだ。
「エリカ様たち、なんでも申し付けてください」
シルキーが出現した。
いつものように柔和な笑顔だ。
エリカはシルキーに、ロウがよく使う腕を包んで拘束する革帯を出すように言った。ほかに指縛り用の細い革紐もだ。革紐には曳き鎖綱用の細い鎖も繋げるように指示をする。
「どうぞ」
言ったものが、瞬時にシルキーの手の中に現れた。
「どうするの、エリカ?」
コゼが視線を向けた。
「いいから、ふたりとも手伝うのよ。ロウ様を……いえ、この奴隷のロウを拘束するのよ」
エリカはお道化て言った。
しかし、ロウを“奴隷”と呼んだことで、きゅんと股間になにかが迸るのがわかった。
どうやら、自分はちょっと欲情状態にあるようだと思った。
はしたない自分自身がちょっと恥ずかしくなる。
だが、またもや、なにかが心に入った気がした。
途端にエリカの心が軽くなる。
興奮していいのだ……。
いつもの仲間内だけの戯れではないか。
淫らなことも、いやらしいことも、みんなこの四人はお互いに知り尽くしている。
すでに家族だ。
いや、それ以上の関係だ……。
欲望を隠す必要などない……。
「よろしく頼むな」
ロウが正座のまま身体を完全にあげた。
エリカはロウの前に回ると、思い切り頬を引っぱたいた。
「いたっ──。なにすんだあっ──」
ロウが絶叫した。
「なにすんだじゃありませんよ、ロウ様。いまは、ごっこ遊びの最中です。わたしたちには丁寧な言葉を使ってください」
エリカはそう言いながら、ロウの股間にサンダル履きのまま、股間をぎゅっと踏みつける。
「んぎいいいいっ、わ、わかった……。い、いや、わ、わかりました……。あぐうっ……」
ロウが苦しそうに呻き声をあげる。
駄目だ……。
これは愉しすぎる……。
険しい顔をしようと思うのだが、どうしても頬に笑みが浮かんでしまう。
あのロウがエリカのしていることで、苦痛に顔を歪めて心の内側を垣間見させてくれる……。
エリカはぞくぞくしてきた。
「あ、あんた、なんか、すごいね……」
「そ、そうだな」
コゼとシャングリアが圧倒されたような表情をエリカに向けた。
ふたりは、背中に水平にして回させたロウの腕を革帯で拘束している途中だ。
「いいから、あんたたちもやりなさいよ。これはロウ様の命令なんだから」
エリカは声をあげた。
だが、慌てたように股間に乗せていた足をどかした。
ロウの股間がむくむくと大きくなったのだ。
ちょっと、それに驚いたのだ。
しかし、それにより、ロウと初めて会ったときのことを思いだしていた。
そういえば、ロウに勝手に勃起するなと命じて、股間を叩いたり、蹴ったりしたような気がする。そして、ロウに支配されたのは、いまと同じようにロウを責めている最中だったが、あのときは不思議な気持ちだった。
正直に言えば、ロウという男には最初から惹かれていたのかもしれない。
多分、ロウから淫魔術で支配されるずっと前からだ。実際のところ、ロウに支配される前の自分の感情など覚えていないのだが、そうであった気がする。
とにかく、アスカの命令でロウを痛めつけることになったが、そのあいだは、エリカ自身が苦しめられている感じだった。
結局、ロウの精を誤って口にしてしまい、淫魔術で支配されることになり、エリカはロウの奴隷状態になったのだが、そのときは正直ほっとした。
同時に、なにもかもロウに身体も心も委ねるということに安堵している自分を感じた。
とにかく、いまはあのときのようにロウを責めていいと、ロウ自身に言われたのだ。
なんの遠慮も必要もない。
そんなことを考えているうちに、やっとコゼたちの作業も終わった。
「ロ、ロウ様、勝手に大きくしないでください。ロウ様は自由に大きくしたり、小さくしたりできるんですよね。だったら、許可なく大きくしてはいけません。言いつけを守れないと罰ですよ」
エリカは手を伸ばすと、ロウの片側の睾丸をぐっと握った。
「あぎゃあああっ」
ロウが獣のような声をあげて、身体をのけぞらせた。
エリカは急いで手を離した。
そんなに痛いのだろうか?
力の加減がわからなかったから、ちょっと思い切りやったが、ロウは口から泡を吹いたように唇をがくがくさせている。
しかし、同時に、ロウの勃起がますます大きくなった気もした。
エリカは再び手をすっとロウの股間に近づけた。
「う、うわっ」
ロウが慌てたように股間を小さくする。
「いいですね、ロウ様。その調子です」
エリカは持っていた革紐を勃起していないロウの性器の根元にぎゅっと縛った。
これでロウは勃起して股間を大きくすれば、革紐が食い込んで激痛が走るはずだ。
あのとき、アスカに言われてやりかけていた責めがこれだったのだ。
結局、その責めをロウに施すことはできなかったが、男を屈服させるのは、股間を支配するのが一番いいとアスカは言っていた。
だが、そのやり方についてだけは、エリカも事前に覚えさせられていた。
とにかく、ロウの股間を縛った革紐には細い鎖が繋がっていて、その先端をエリカが持っている。
エリカはこれを引いて、ロウを地下室の調教部屋に連れていくつもりだ。
「……始まったわね。じゃあ、みんなで地下に行ってらっしゃい。ただ、一応はこれは賭けなんだから、ロウがもうやめてくれと言ったら、そのときは教えてよ。賭けはそれであたしの勝ちだから。それ以降は、引き続きやるか、それで終わるかは、あんたたちの好きな方にするといいわ」
ミランダが声をかけた。
「賭けなら、なんで、ミランダが来ないの?」
コゼが言った。
確かにそう思った。
「あ、あたしはいいのよ──。とにかく、地下室でやって──」
すると、ミランダが顔を真っ赤にして怒鳴った。
どうやら、なんだかんだ言って、ミランダも自分が責められるのはいいが、逆に責めるのは好まないようだ。
エリカはおかしくなった。
「わ、わたしもやってみたい。わたしもロウを責めていいか、エリカ?」
そのとき、意を決したようにシャングリアが叫んだ。
「なんでも、どうぞ」
シャングリアの顔は真っ赤だったが、やはり、すごく興奮している。
どうやら、シャングリアもその気になったようだ。
「……なにをしてもいいですよね、ロウ様?」
エリカは黙っていたロウの股間に繋がった鎖を乱暴に引っ張った。
「あぎいっ──。わ、わかった──。な、なんでもしていい……。いや、していいです。してください」
ロウがむっとした口調から、すぐに一転して丁寧な言葉遣いに改めた。
エリカが股間に手を伸ばすような仕草をしたからだ。
愉しい……。
本当に、愉しい……。
「だったら、ロウの膝に棒を挟んでしまいたい。わたしもよくされるが、脚を開いて歩かないとならないし、結構つらいんだ。それなのに、ロウは容赦なく、わたしをその恰好で走らせたりするのだ」
シャングリアが言った。
「そうよね。あたしもされた。ねえ、だったら、口枷もしようよ。ご主人様が口をきけなくなるように」
「馬鹿ねえ、コゼ……。口がきけなくなったら、もうやめてと言えなくて、ミランダとの賭けが成立しないんじゃない……。まあ、でもやろうか」
エリカはぺろりと舌を出した。
ふと見ると、ミランダは苦笑している。
だが、止める気はないようだ。
エリカたちはシルキーから出現させた拘束具などを次々にロウに嵌めていった。
膝のあいだに挟む棒は、魔道の仕掛けのある特殊なものにした。
棒に魔道を込めることで、怪力の魔獣でも動かせないような重さにすることもできるし、逆にただ拘束するだけの軽いものにもできる。
ロウは男ではあるが、力だけならエリカたちに劣るので、ロウの脚で支えられるぎりぎりの重さに調整した。
それをつけられたロウが苦しそうに中腰になる。
なにか喋りそうになったが、すかさずコゼが丸い球体の箝口具を口に入れて、頭の後ろで縛ってしまう。
「ううう……」
ロウが情けなさそうな声を出す。
しかし、球体には穴が幾つか開いていて、そこから涎がこぼれるだけだ。
なかなかに、みっともないロウの姿だ。
「ありがとうございます、ロウ様。こんな機会を与えてくれて。わたしたちも全力で愉しみますからね……。さあ、いきましょう、ロウ様」
エリカはぐいと鎖を引っ張る。
すると、重い魔道棒を膝と膝に挟まれたロウが両脚を大きく交互に出しながらついてくる。
だが、力のないロウは、数歩歩いただけでつらそうだ。
「ほら、鍛錬をしないからきついんですよ。同じ効果がある足枷を足首にも嵌めてあげます。これを機会に鍛錬してください」
エリカは後ろからついてくるシルキーに言って、重さを調整できる魔道の枷を新たにふたつ出現させる。
それをロウの両足首に装着してから、エリカの魔道で一気に重くした。
これでロウは両脚に思い鉄の塊を装着しているようなものだ。
「んっ、がああっ」
ロウがなにかを叫んだ。
しかし、それは箝口具に阻まれて、ただの音にしかならない。
「じゃあね、ロウ──。吉報を待っているわ」
ミランダが長椅子に腰かけたままロウにお道化た口調で声をかけた。
「……ね、ねえ、エリカ。あたしも地下に着いたら、ご主人様にやってみたいことがあるの。やっていい?」
コゼがエリカに許可を求めるような物言いで声をかけてきた。
「なに?」
「あたし、ご主人様のお尻を調教してみたい──」
コゼが意を決したよう言った。
「いいわねえ。じゃあ、みんなでやろう──。……というわけですから、ロウ様の調教はお尻ということに決まりました。やり方は、ロウ様にすっかりと教わっていますから大丈夫です」
エリカはよちよち歩きような速度でついてくるロウの股間を鎖で引っ張って歩きながらロウに声をかけた。
「だったら、まずは浣腸かな? 大丈夫だ。ロウのものなら汚いとは思わない。お尻の洗浄はわたしに任せてくれ」
すると、シャングリアが嬉しそうに言った。
*
「んぐううっ」
焼けるような痒みが襲っている尻穴にコゼの操るアナル棒がゆっくりと突き挿さっていく。
一郎は四肢を大きく拡げて立つように拘束され直されていて、後ろにいるコゼに淫具をゆっくりと後ろの穴に突き立てていた。
「んがああっ」
一郎はボールギャグで阻まれている口から吠えるような声をあげた。
気持ちがいい……。
なんだ、これ……?
身体の芯に突き刺さる激しすぎる快感は、当惑でしかない。
信じられないくらいに股間が勃起しているのがわかる。
しかし、怒張の根元を革紐で強く縛られている。
そのために激痛が走る。
そのあいだも、シャングリアとエリカが前側から一郎の乳首をぺろぺろと舐め続けていた。
苦痛と快感がまぜこぜになって、一郎に襲い掛かっている。
一郎の欲情は頂点に達していた。
だが、一郎の我慢も限界に達していた。
なにかが、一郎の頭でぷつんと切れた。
「ひいっ」
「ふんんっ?」
「あれっ?」
顔に狂気の色を湛えて一郎の周りに集まっていた三人の女が突然に腰を抜かしたようにその場にしゃがみ込んだ。
一郎が淫魔術を迸らせて、三人の身体を一斉に弛緩させたのだ。
同時に三人の身体の感度を一気に急上昇させた。
そして、一郎の身体を拘束していた手枷と足枷に念を込めて外す。
さらに自由になった手で口枷を外し、半分ほど挿さっているアナル棒も抜く。
当然、股間の革紐も取り去った。
この屋敷にある淫具や拘束具は、なにからなにまで一郎の淫魔術で支配している。
その気になれば、簡単に操れるのだ。
また、肛門に塗られた痒み剤は、一郎に備わっている体液を媚薬に変化させることのできる技で中和させた。
あっという間に、一郎は正常な状態になる。
いや……。
正常とは程遠いかもしれない。
なまじ、女たちの責め苦を少しばかり受けたために、逆に女たちに対する嗜虐欲が燃えあがっている。
その証拠に、股間が圧倒的な勢いでそそり勃っていた。
エリカたちへの嗜虐欲で血が沸騰しそうだ。
「あ、あの、今夜はロウ様で遊ばせてくれるんじゃあ……?」
腰を抜かしている三人を代表するようにエリカが口を開いた。
そのあいだにもエリカの股間からはとろとろと愛液が内腿を伝って床に流れ落ちている。
なにもしないのにこの状態なのだから、それだけで、エリカの身体が恐ろしいほどの淫情に襲われているというのがわかる。無論、コゼもシャングリアも同じ状態だ。
「三人とも、腕を背中で組め。俺が許可をするまで、それは絶対に外れない。もう、俺がやられるのはやめだ。やっぱり性に合わんようだ。俺には、責められる趣味はないようだ。それがやっとわかった」
一郎は言った。
三人の腕が、一郎の「命令」により、それぞれ背中に回される。
いったん淫魔術を遣えば、性奴隷で支配している女たちへの一郎の言葉は、絶対の「拘束具」だ。
一郎に支配されている身体が、一郎の意思に反して自由になることはない。
「そ、そんな……り、理不尽です……」
「あ、あの遊ばせてくれるんじゃあ……」
「ミ、ミランダとの賭けは……?」
三人が控えめな抗議の声を出した。
しかし、一郎は無視した。
三人を膝をついたうつ伏せの姿勢にさせ、尻を並べて上にあげる姿勢にする。
その恰好で動けないように、さらに淫魔術を刻む。
そして、棚の淫具置き場から、三個の肛門栓を取り出した。
肛門を締めると、それに応じて振動が起きる魔道を施してあるものであり、この屋敷の前の主人の蒐集品のひとつだ。それを一郎の淫魔術で、どんなに引っ張っても自分では外れないようにしてある。
その三個の尾付きの肛門栓にたっぷりと、さっき塗られた掻痒剤を塗りたくる。
そして、限界に近い身体の淫らな疼きに耐えているエリカたちに次々に挿していく。
「んふううっ」
「はああっ」
「ああっ、ロ、ロウ──」
エリカ、コゼ、シャングリアがそれぞれに悶絶するような声をあげた。
実際に、すでに淫魔術だけでエリカたちの身体は絶頂寸前のぎりぎりの状態にある。
一郎もこれだけの淫魔術を駆使するのは初めてだが、少しのあいだ女たちに責めることを許したというのが、女たちに対する歯止めを与える気をなくさせていた。
やっぱり、自分は責められるよりも、責める方が性に合っているみたいだ。
「やっぱり、俺が責める方で、お前たちが苛められる側じゃないとな」
さらに、一郎は淫魔術で激しい便意を三人に与えた。
女たちの身体から一斉に脂汗が流れ出す。
大量浣腸を一度に注入されたような猛烈な便意が襲い掛かっているはずだ。
本当に浣腸液を流し込むのとは違って、淫魔術による便意を与えた場合は、排便をするときに水便というのがない。最初から固形の便が出るのだ。
女たちはそれをもの凄く恥ずかしがる。
その羞恥の顔がいい。
かなりの辱めを日常にしている三人だが、いまだに排便を見られるのは嫌なようだ。
三人の顔が苦痛と羞恥に歪む。
「そ、そんな、約束が……」
さすがにエリカが不満を顔に露わにしたが、一郎は無視してエリカを押し倒した。
正常位の体勢でエリカの股間に怒張を挿入していく。
「んはあっ」
エリカが絶息するような声をあげた。
数回、律動する。
エリカはそれだけで、むせび泣くような声をあげて絶頂してしまった。
「……もっと耐えないか。俺を満足させないと、いつまでも排便をさせてやらないぞ」
一郎は笑いながら、エリカから怒張を抜いて、コゼに向かった。
そのとき、部屋の入り口に気配を感じた。
振り返ると、呆れ顔のミランダがいた。
「なにやってんの? あんたのことだから、女たちに責められるなんて、いくらももたないとは思っていたけど、まだ、一ノスもすぎていないわよ」
「う、うるさい。もうやめたんだ。宝物はもういい。王妃に接触する方法は別に考える」
さすがに、ちょっとばかりばつが悪いが、とにかく欲情してしまったのだから仕方がない。
欲情してしまえば、女に責められる趣味のない一郎には、エリカたちの責め苦を受けたところで淫情を発散できない。
だから、立場を再逆転させることにした。
やはり、一郎が責めて、女たちが泣く──。
これでなければならない。
「まあ、そうしてもらえるとありがたいわね。ギルドの秘宝を諦めてくれるなら、アネルザ王妃に面談する手配をしないでもないわ。一度だけ会わせる算段をするわ。その代わり、それから先はあんたの才覚よ」
「そうか。だったら、最初からまともに相談すればよかったな」
「そうよ──。それなのに、あたしを拷問なんてするから……」
「まあ、許せよ、ミランダ。あれはあれで、悪くはなかったろう? 限界まで責められて犯されるというのも、たまにはいいはずだ。俺のように根っからの鬼畜でなければ愉しめたはずだ」
「馬鹿ねえ」
ミランダが苦笑した。
「さあ、次はコゼだ。とにかく、お前たち、三人がかりでもいいから、俺をいかせないと、だんだんと大変なことになるぞ」
一郎はコゼを高尻の姿勢のまま、尻の下から怒張を挿し入れた。
「ふわああっ、ご主人様──」
コゼが身体を弓なりにした。
さっそく律動を開始する。
しかし、またしても数回擦っただけでコゼは達してしまった。
当然だ。
一郎はすでにそれくらいの状態まで三人の身体を淫情であふれさせているのだ。
その状態で一郎の怒張を迎えるのはつらいはずだ。
しかも、一郎は無造作に犯しているようで、女の巨大な快感のつぼのような場所しか亀頭で刺激していない。
あっという間に昇天するのは当たり前だ。
「さあ、次はシャングリアだぞ。このふたり以上はもってくれよな」
「う、うん……。だ、だけど、やっぱり、ロウはこっちがいいな。わたしも、ロウに調教される方が……いい……ふうううっ──」
シャングリアの言葉が途中で途切れた。
一郎がシャングリアの身体をひっくり返して怒張を股間に貫かせたのだ。
やはり、シャングリアも少ししかもたなかった。
一郎の責めに全身を震わせて絶頂した。
「また、エリカだぞ。自分たちがいくだけでなく、俺をいかせるんだ。さもないと、朝までだって続けるぞ」
再びエリカに怒張を挿入していく。
さすがに、数擦りずつでは、一郎が精を放つほどの快感は得られない。
便意に襲われながら犯されるのはつらいはずだ。しかも、すでに三人の肛門では、肛門栓の振動が襲い掛かっている。
それもあり、一郎に犯されると、我慢できずに達してしまうというわけだ。
一郎が快感を覚えるくらいまで耐えることができないのだ。
「ああっ、ああっ、あああっ」
エリカが早くも悶絶の声をあげた。
「……シャ、シャングリア、と、とにかく、ご主人様に奉仕を……。みんなで協力しよう。エ、エリカ、少し頑張って」
コゼが後手の状態のままエリカを犯す一郎に取りついた。
一郎のお尻に舌を這わせ始める。
少しでも一郎を欲情させようという魂胆のようだ。
シャングリアも一郎に取りつく。
しかし、いくらも刺激しないままエリカが達してしまった。
「さあ、次はコゼだな。早く、俺をいかせてくれ」
一郎は意地悪く言いながら、コゼの身体を押し倒した。
「わ、わたしがお尻を……。エ、エリカ、惚けていないで、お前も……」
コゼの股間に挿入している一郎にシャングリアが、さっきのコゼのように舌を動かし始めた。
「う、うん……」
エリカが気だるそうな身体を起こして、前側から一郎の身体にとりついた。
ふと見ると、すでにミランダの姿はいなくなっていた。
どうやら、また一階に戻ったようだ。
その一郎の身体の下で、コゼが泣くような声をあげながら、がくがくと身体を揺らした。