【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
151 ドワフ女~襲撃レイプ
ミランダの執務室では、書類が溢れそうになっている。
王都ハロルドの冒険者ギルドには、この王都のギルド分だけでなく、ハロンドール王国全体の各冒険者とそのクエストに関する資料が集まって来る。
また、ローム三公国やナタル森林のいくつかのエルフの里にも冒険者ギルドがあり、そこからの記録もあがってくる。
この大陸の全冒険者ギルドの発祥の地がここであり、総本部もここだ。
仕事も膨大だ。
もっとも、各国にある冒険者ギルドをここで束ねているというわけでもない。ここから冒険者ギルドが拡がったのは確かだが、いまは、それぞれの地域のギルド本部が連携することで、このギルドは、国境を跨ったひとつの統一組織を形成しているのだ。
それでも、バロンドール王国内については、最終的なすべての責任を担うのが、ハロンドール冒険者ギルド本部の副ギルド長であるミランダというのは間違いない。
ギルド長は第三王女のイザベラであるが、冒険者ギルドを動かしているのは事実上ミランダだ。
ミランダひとりがこの国で行っている膨大なクエストを扱っているという自負もある。
そのとき、ロビー側の戸が外から叩かれた。
「今日はあがります……。それとデルタ支部のテリオ婆さんから、チャーリーランク推薦のパーティに関する記録が届き、お持ちしましたので、ここに……。それとランは休ませました。なにかあれば、ランに声をかけてください。今夜の当番です」
執務室の戸が開き、マリーが書類を持って顔を出した。
一年前頃には新米の受付係にすぎなかったマリーだが、いまでは後輩の監督もする立派な本部ギルド員のメンバーだ。
また、ランというのは、エリカが襲われた事件のきっかけで、ギルドで保護することになった奴隷娘である。
操心術を扱う男に騙されて、闇奴隷にされて分限者に売られ、さらに娼館に売り飛ばされていたのをギルドで買い戻して保護した。
娼館で娼婦をさせられていたときには、術の影響で記憶を抜かれていたが、ロウに頼んで、彼の不思議な能力で記憶を回復してもらった。
操心術を遣ってエリカをさらおうとした男は、ロウによって射殺されたが、残念ながら、その男を雇った分限者までは、まだ辿り着いていない。ランが名前を知らなかったし、売られたとはいえ、ランは自分が売られた分限者とほとんど接触しておらず、相手を特定する決定的な記憶を持っていなかったのである。
それでも、ランはギルドで身請けした以上、ここで無給の労働をしてもらっている。騙されて奴隷にされて可哀想だとは思うけど、彼女を身請けするためにギルドの予算を使っている。
分限者が特定できない以上、身請け金が回収できないので、そのまま解放奴隷にしてはギルドの大損になる。
その辺りの線引きを守ることは、ギルドを預かるミランダとしてのけじめだ。
もっとも、ランはギルドで働くようになり、随分と愉しそうにしている。そして、ロウに記憶を復活させてもらったことを切っ掛けに、時々ロウに抱かれているみたいだ。もちろん、ランから言い寄ったようだ。
そのおかげかわからないが、ギルド職員のひとりとして、この最近、突如として高い業務能力を発揮するようになった。
多分、ロウの淫魔師の恩恵とやらだとは思う。
あいつは本当に不思議な男だ。
「ありがとう、マリー。戸締まりは終わり?」
ミランダは書類を受け取りながら訊ねた。
「はい。冒険者たちもいなくなりましたので、今夜はもう本部を閉鎖しました」
どうやら、今日の本部の戸締りも終わったようだ。
扉越しに視線を向けると、確かに、ミランダの執務室に面している冒険者が集まるロビーはすでに消灯されてひっそりとしている。
ミランダは満足して頷いた。
それにしても、いまはこうやって秩序が保たれている冒険者ギルドだが、ミランダが就任する前は、本部要員よりも冒険者側の力が強くて、ここにたむろしている冒険者たちの我儘で、ギルド本部を宿屋や酒場代わりに使われていて、まったく秩序のない状況だった。
冒険者として引退したミランダが副本部ギルド長になったのは約五年前だが、最初にやったのが、そんな連中を夜は本部から叩きだすことだ。
ここはクエストを受けつけたり、冒険者同士が情報交換する場所であって、宿屋でも酒場でもない。
だから、特に必要のない場合は、夜は閉鎖して、朝に開けることにした。
それまで自由にギルド本部を使っていた冒険者たちからすれば、夜閉鎖することについて不満顔だったが、さすがに冒険者として名をあげていたミランダに逆らう者もなく、いまはちゃんと節度と秩序が保たれた状態になっている。
「じゃあ、ご苦労さん。明日の朝には、指示書を渡すわ」
ミランダは声をかけた。
マリーはギルドの近くに家がある。そこに戻るはずだ。マリーはまだ若いが、実は五歳と三歳のふたりの子持ちである。
ただ、夫はいない。まだ大きいとはいえない子供は、一緒に暮らしているマリーの母が面倒を看ているそうだ。
結婚も一度もしていない。
その辺りの事情は、マリーが話さないのでよくは知らない。
ただ、マリーの子供はそれぞれ父親は違うそうだ。
「でも、失礼します。ミランダも根を詰めないでね」
マリーが出ていった。
これでギルド本部の事務室にはミランダ以外はいなくなったということだ。
もっとも、この冒険者ギルドが空になるということはない。
なにかあったら対応するために当直についている本部要員も数名いるし、本部内の各設備を維持するための者もいる。
ただ、今夜は特に忙しいということもないので、それぞれの個室などでゆっくりとしているはずだ。
「さて……」
マリーが書類を置いて出ていくと、ミランダは一度伸びをして、マリーが横に置いていった書類を手に取って立ちあがった。
そして、まだ夕食を取っていないことを思い出して、一度私室側に戻って、簡単なものを腹に入れることにした。
夜勤のランに命じて、ここに運ばせることもできるが、冒険者として自分のことは自分でする習慣を身に着けていたミランダは、あまり人に仕えてもらって身の回りのことをさせるということに慣れていない。
ミランダは、ギルド本部の外に家を持たずに、この本部内に私室を作ってもらっているが、そこには料理をすることのできる小さな厨房もある。
そこで簡単な料理をして食べようと思った。
執務室の奥側の扉から廊下に出る。
廊下の右には、アルファーランク以上の者が使える個室への入り口があり、左側にはほかの本部要員の執務室や会議をするための部屋の入り口などが並ぶ。
ミランダの私室は、一連の扉から離れた廊下の突き当りだ。
歩きながら、書類を一瞥した。
テリオの眼鏡にかなったランクアップ推薦パーティは、今回は三組のようだ。
実績のない者が冒険者登録した場合は、大抵はデルタランクという最下位の冒険者ランクとなり、この本部ではなく、デルタ支部と呼ばれる城壁沿いにある施設でしばらく経験を重ねることになる。
そのデルタ支部を預かっているのは、テリオという老婆であり、本部要員としての実績はミランダよりも遥かに長い。
さまざまなクエスト依頼がやってくる冒険者ギルドであるが、本来の冒険者としてのクエストは、こちら側の本部でしか扱っておらず、デルタ支部で受けられるクエストは、冒険者としてというよりは、単なる日雇い仕事だ。
新米パーティは、そこで数々の日雇い仕事を受けながら、冒険者としての資質と能力を見極められて、本来の冒険者としてチャーリーランクにあげるかどうかを試験され続けるというわけだ。
そのデルタ支部の顔といえば、テリオ婆さんであり、たくさんのデルタランク冒険者の中から、こうやって、チャーリーランクにあげて本部のクエストを受けさせるべき冒険者のリストをあげてくる。
それを最終的に判断するのが、ミランダの役割だ。
これから、ここに載っている冒険者の記録を読み、明日の朝には、その判断をテリオに回さなければならない。
ミランダの今夜の仕事は、まだまだ終わるわけじゃない。
「……そういえば……」
ミランダは歩きながら、もう一年近く前になる、あのときのことを思い出して、思わず頬を緩めて呟いた。
そういえば、あのときもこうやって、遅い夕食を取ろうとして、テリオの推薦状を持って歩きながら、何気なく書類に目をやって驚愕したものだった。
ランクアップのための判断材料として、テリオのお気に入りのクエストは、王都地下水道のラット狩りだ。
すなわち巨大ネズミだが、凶暴ですばしっこく、それなりの能力がなければ、捕らえることはできないし、逆に襲われて大けがをすることもある。
一応の目安は、三日ほどで十匹以上退治することであり、それができれば、デルタ支部に置いたままにするのは、もったいない冒険者として判断することにしているが、あのときは桁外れの記録だった。
なにしろ、たった一日……、正確には、朝から開始して夕方までの半日で、百匹を超える大ラットを生け捕りにしてきたのだ。
その記録に接したのが、ロウたちパーティとの出会いだった。
その直後に、まだデルタランクに過ぎないロウたち指名のクエストが入ったりして、さらに驚きもした。しかも、ドルニカ伯爵夫人がらみの難しい案件であり、どうしようかとミランダも迷ったものだ。
あれから一年近くか……。
いや、もう数ヶ月経てば一年だ……。
季節も二度変わっている……。
いまや、ロウたちパーティは、このハロルド王都の冒険者では知らぬ者のない有名なパーティになった。
そして……。
ミランダは、私室の扉を開けて中に入った。
あれ……?
室内は真っ暗だったが、なにかの違和感を覚えたのだ。
それがなにかと考える前に、いきなり顔に袋を被せられた。
「んんっ、うわあっ」
悲鳴をあげたが、その声は被せられた袋のためにくぐもって外に出ない。
腕を振って、ミランダを襲った者を捕まえようとしたが、そのときには、すでに暴漢は離れていて、手には触れなかった。
だが、どんと背中を押された。
同時に、肩にちくりとした針を刺されるような痛みを感じた。
「だ、誰──?」
突き飛ばされて床に転んだミランダは、体勢を取り直しながら袋を取ろうとした。
なに、これ?
しかし、特殊なワイヤーのようなものを袋口に使っているらしく、首に締まっている袋口を大きくできない。
だったら、袋をミランダの怪力で破ろうとした。
「あれ……?」
思わず声をあげた。
指に力が入らない……。
身体が痺れている……。
そういえば、さっき肩になにかを……。
ミランダは、即効性の弛緩剤のようなものを打たれたのだと悟った。
そう思ったときには、身体ががくりと脱力していた。
「うわあっ、きゃああ」
次の瞬間、両側から誰かに身体を掴まれた。
身体が持ちあげられ、テーブルの上に仰向けに上半身を寝かされたのだ。
さらに、テーブルの脚に両手を添わされて、両手首になにかが食い込んだ。
「くっ」
あっという間に手の自由がなくなる。
しかも、右手の指に嵌めていた「魔道の指輪」が抜かれた。
ドワフ族は、その指輪を媒体にして魔道を操る。
これを外されると、ミランダは魔道を遣えない。
ミランダの手を縛った者とは別の者が、ミランダの両脚を抱えた。
そのまま頭方向に持ちあげる。
「ひっ、いやあっ」
ミランダはさすがに悲鳴をあげた。
仰向けの体勢の上半身に向かって折りたたむようにして両脚があげられたのだ。
さらに、足首と膝の後ろに革紐がかかってテーブルに固定されて、折りたたんだ脚が戻せないようにされてしまった。
ミランダはスカートをはいていたので、スカートは完全にめくれて、下着に包んだ股間が天井に向かって露出している状態のはずだ。
あまりに恥ずかしい姿だ。
だが、このときには、これが誰の仕業なのかわかってきた。
この早業……。
この連携……。
この隙の無さ……。
ミランダをして一瞬にして無力化して拘束できるような者たちなど、この王都にも数いるわけがない。
「ロ、ロウね──。いい加減にして──。なんの真似よ──」
ミランダは声をあげた。
すると、くすくすという笑い声が頭の方向からした。
その笑った人物が、ミランダの首に手を伸ばして、袋口を大きくして袋を引き抜く。
視界が戻る。
いつの間にか、部屋には燭台も灯されていた。
やっぱり……。
ミランダは身体を折り曲げられた窮屈な姿勢のまま嘆息した。
ミランダを見下ろすように笑っているのはロウだ。
どうやら、足側にいるのは、エリカとコゼとシャングリアのようだ。
「ごめんなさい、ミランダ。ロウ様のご命令で……」
「すまんな、ミランダ。なんか、ロウは、このところ、レイプづいていてな。突然に襲って犯すのが愉しいのだそうだ。まあ、相手をしてやってくれ。今日はレイプごっこだそうだ。わたしたちも、昼間にそれぞれにやられた。わたしなど騎士団の詰所から戻る街中でやられたのだぞ」
「だけど、呆気なくないですか、ミランダ? 本当に暴漢だったらどうするんです?」
テーブルに仰向けで拘束されているミランダの周りに集まりながら、エリカ、シャングリア、コゼがそれぞれに言った。
こいつら……。
ちょっと腹が立ったが、ミランダが本気で捕らえられたのは本当だ。
まったく抵抗ができなかった……。
改めて、ロウたちパーティの凄さを思い知った気分だ。
「そういうことだ、ミランダ。じゃあ、“傷心のミランダを慰めるぞ”ごっこだ。ぱんぱかぱーん」
ロウがお道化て言った。
「な、なにが傷心よ……。もう勘弁してよ、ロウ……」
ミランダは息を吐いた。
先日、クライドとかいうロウへの刺客が冒険者ギルドを襲ったとき、ミランダはスクルズを人質に取られて、そのクライドに犯されるということがあった。
それはいいのだが、このロウは、それによってミランダが傷ついているとか言って、ミランダを数日前まであの屋敷に数日間監禁し、いまのようなおかしな悪戯を何十回もしまくったのだ。
やっと逃亡できたのが四日ほど前であり、結局抱き潰されて寝ていたのだが、そのあいだに、ロウがイザベラ王女のところにひとりで遊びにいって、その隙に逃亡したというわけだ。しかし、その場でロウが、例のアスカという魔女の刺客とやらに襲われるということがあり、かなりばたばたしたりした。
とにかく、今夜のように、遅くまで仕事をしなければならない大半の理由は、その数日間ですっかりと仕事が溜まってしまったからだ。
まあ、そのボニーのことも、一応は片付いたと報せを受けた。
一昨日のことだ。
だが、そのときも、今日のような襲撃で犯されたのだ。
さらに、今朝早く、同じことをされた。
これで三回目だ。
その都度、違う方法で突然に襲われて、ロウに犯されるというようなことが繰り返されている。
ロウに抱かれるのはいいのだが、こんなやり方は心臓に悪い。
本当に、もう勘弁して欲しい……。
「実は今夜は折り入った用件があって来たんだ、ミランダ……。いよいよ決心も固まり、それで重大な相談があって、明日、屋敷に来て欲しい。ついでに、パーティを開こうと思う。姫様とシャーラ、スクルズ殿たち三人の巫女、マアも呼ぶ。内輪のパーティなんで、気楽な恰好で来てくれ……。……というよりも、全裸パーティだからな。めかし込んでくるなよ」
ロウが言った。
重大な相談?
多分、今回の事件絡みなんだろう。
それにしても、全裸パーティ……?
またろくでもないことを考えていると思ったが、とりあえず、ミランダはわかったと応じた。
パーティはともかく、重大な相談というのは、なにかあるのだろう。
ミランダが犯されたクライドとともに、もうひとりの刺客だったボニーという女が、イザベラ姫とロウを狙った顛末は、もちろん、ミランダもすでに詳細を知っている。
ロウのおかげで無事に片付いたものの、実に大変な事件だった。
その事後処置は進行中だ。
まずは、ロウは、イザベラの侍女長であるエルフ女のシャーラに、刺客の裏でキシダインが動いた証拠を掴めと指示していたようだが、結局、それは成功していない。
一方で、ミランダについては、ロウの別の指示で冒険者の記録に、ロウとエリカのふたりの冒険者が死んだとして記録に残した。すでに記録を更新して、大陸全土のギルドに魔道通信で送っている。
ロウは、ロウたちの暗殺に成功したと刺客のボニーに思い込ませて追い払ったらしく、アスカという三公国の先にあるアスカ城という独立勢力を築いている魔女の追手をそれでかわしたいようなのだ。
今回の記録改竄は、ギルド長のイザベラの認可を受けており、ギルドの記録からは、ロウはすでに死んだということになっている。
さらに、アネルザとマアについても、それぞれに今回のことで動き始めている。
そのロウの女たちを集めるというのだろうから、これに関することだろう。
もしかして、やっとアネルザ王妃を引き入れたことをイザベラ王女に教えるのかもしれない。
ミランダの認識では、まだ王妃を味方につけたことは、イザベラとシャーラにはなにも言っていないはずだ。
「わ、わかったから、これを外して、ロウ。ちょっと、このところ趣味悪いわよ」
ミランダはもがきながら言った。
こんな格好、とにかく恥ずかしいのだ。
ロウの視線がさっきから、開脚しているミランダの股に注がれているのがわかる。
それが、ミランダの羞恥心を増幅させる。
「……お前たち、もう行っていいぞ。二ノスほど経ったら迎えに来てくれ。次は第三神殿のスクルズ殿の傷心を癒やしにいくからな。俺が神殿に潜入できる段取りを作っておくんだ。頼むぞ……。その代わり、ちゃんと、お前たちにも埋め合わせするから」
「そんな……。わたしたちに気を遣う必要はないぞ、ロウ」
「まあそうね。でも、埋め合わせというのは愉しみかな」
「ミランダをあまり苛めないでくださいね」
シャングリア、コゼ、エリカがそれぞれに応じた。
三人の口調はまったく平然としている。
ロウのこの馬鹿げた遊びに巻き込まれても、嫌がる素振りはないようだ。
それにしても、次は、第三神殿……?
もしかして、このあと、スクルズのところにもちょっかいを出しに行くのか……?
呆れたが、この手のことでロウになにを忠告しても無駄だから口にしなかった。
そして、エリカたちは、いつもと変わらぬ様子でミランダに挨拶すると、ぞろぞろと部屋を出ていった。
どうやってギルド本部に潜入し、どうやって出ていくのかわからないが、随分と手慣れた感じだ。
そのうちに、その手口を聞いて、ギルド本部の警戒について、手を加えなければならないと思った。
「……ねえ、ロウ……。ここには、まだ残っている職員が……」
ふたりきりにされてしまうと、ミランダは声を低めて言った。
ロウはミランダを犯すのだろう。
それは仕方がない。
しかし、なんの防音もないここで犯されるのは……。
ロウを相手にして、平静を保つことなど不可能だ。
ここは、ほかの職員が夜勤で詰めている場所からは離れているから多少は大丈夫だと思うが、やはり声が洩れるのが不安だ。
「大丈夫だよ、ミランダ。猿ぐつわしてやるから。それに、今夜はレイプごっこだからな。声が出せないようにした方が気分でるしね」
その直後、大きな球体を口に放り込まれた。
さらに、その上から柔らかい布を噛まされて、一瞬頭をあげさせられて後ろで縛られる。
なんだろう、これは……?
ミランダは口の中に入れられたものの感触に訝しんだ。
飴……?
球体に触れている舌に甘い味のようなものを感じる。
これは、まさか……。
「……その表情はなんとなく、予想がついているようだけど、その丸い飴は強烈な媚薬だ。ドワフ女専用のな。あまり舐めない方がいいぞ」
ロウがくすくすと笑った。
媚薬──?
冗談じゃない……。
ロウに犯されるのはともかく、まだ仕事があるのだ。
そんなものを舐めさせられては、今夜はもう身体が使い物にならなくなる……。
「んんんっ」
慌てて抗議をしようとしたが、飴と布に阻まれて言葉にならない。
そもそも、口の中に放り込まれている飴を舐めないようにするなど不可能だ。
早くも、じんとする疼きのようなものを全身に感じて、ミランダは焦った。
「さあ、ところで、先回のレイプのときに、クリちゃん並みに敏感にしてやった乳房はどんな感じになった? ほう、すごく厳重に包んであるなあ。さぞや刺激を受けて困ったんだな」
ロウがミランダの上衣に手を伸ばして、左右に服をはだけるとともに、胸当てに包まれている乳房を剥き出しにしながら言った。
実は、このロウは今朝のレイプごっこのときに、ミランダの身体におかしな仕掛けを残したままにしていっていた。
すなわち、ミランダの乳房を股間の肉芽並みに敏感にし、そのまま立ち去ったのだ。
今朝のことだ。
お陰でこの一日大変だった。
思い出して口惜しくなった。
「とにかく、ミランダは働き過ぎなんだよ。たっぷりと疲れさせて、明日の朝まで起きれないようにしてやるよ」
ロウが笑いながら言った。
びっくりした。
そんなの困る──。
ミランダは抗議しようとしたが、その言葉は猿ぐつわに消されてしまう。
しかも、ロウが露出したミランダの乳房に両手を乗せたとき、あらゆる思考が吹き飛んでしまった。
稲妻にでも打たれたような衝撃が胸から全身に走ったのだ。
「んふうっ、んぐううっ」
ミランダは拘束された身体を限界までのけぞらせた。
両方の乳房がじんとなり、大きな疼きが身体を駆け巡っていく。
「本番に入る前に、右の乳房で一回、左の乳房で一回、そして、両方の乳房で一回の全部で三回続けて絶頂させておこうか。それだけで、もう今夜はなにもできんよ。もっとも、俺の本当の相手をしてもらうのは、それからだけどね」
ロウが笑いながら股間側に移動してミランダに覆い被さってきた。
そして、両方の乳房を揉みながら、まずは右側の乳首に口を当てて、ちゅうちゅうと吸い始める。
「んっ、んあああっ、んはああっ」
大きな声が出た。
たちまちに官能の炎が燃えあがり、ミランダは腰を振って悶え始めてしまった。
*
「んふううっ」
ミランダが、テーブルに折り曲げられている身体をぶるぶると震わせて、大きな呻き声をあげた。
一郎は、そのミランダに覆いかぶさるようにしていた身体を起こし、舐めまわしていた乳房から口を離す。
最初に宣言したとおり、ミランダの右の乳房で一回、左で一回、そして、いま両方の乳房を交互に舐めまわしてさらに一回の絶頂をさせたところだ。
ここまで、ほとんど時間がかかっていない。
なにしろ、いまのミランダのふたつの乳房は、淫魔術の力で肉芽並みに敏感な場所にしており、しかも、股間の性感に直結しているようにしている。
だから、ミランダは乳房を刺激されれば、まさに股間を直接に刺激されているのと同じ状態になっているのだ。
しかも、肉芽よりも大きい分だけ、受ける刺激も大きい。
その乳房に一郎の魔眼を駆使した性感帯攻撃をするのだ。
さすがのミランダがひとたまりもなかったのは無理もない。
それにしても、ミランダの口の中に放り込んだ大きな球状の媚薬の飴は、ちょっと強烈すぎたかもしれない……。
一郎は苦笑した。
口の中に放り込んで上から布で猿ぐつわをしたために、それを舐めまわすしかないミランダの身体は、熟れた果実のように真っ赤になっており、全身からはまるで水でも被ったかのように大量の汗が流れ続けている。
ドワフ女に強烈な快感を与えるように、クグルスに合成させた媚薬の飴だが、これはちょっと強烈すぎたようだ。
すでにミランダは朦朧としており、あの気丈なミランダが三回の絶頂だけで、快感に酔いすぎて涙を流している。
視線を落として、捲くれているスカートから露わになっているミランダの股間を見た。
下着は、ミランダの股間から洩れ出た愛蜜でびっしょりと濡れ、ミランダの陰毛がはっきりと映っている。それだけでなく、下着ではとても抑えられなかった蜜が下着の縁から漏れ出て、テーブルの上に小さな蜜の溜まりまで作ってもいる。
しかも、蜜はいまでもとろとろと流れ続けている気配だ。
やはり、それだけ強烈な媚薬なのだろう。
さすがは、クグルスだ。
このところ、クグルスも一郎の淫魔師としての成長に平行するように、どんどんと実力をあげている。
媚薬でも、淫具の魔道具でも、一郎の思いつきの注文のままになんでも実現してくれる。
一郎は三度目の絶頂にして、もう小刻みな震えがとまらなくなっているミランダの股間に手を伸ばすと、下に置いている袋から小さな刃物を取り出して、下着を切り外した。
真っ赤に熟れてすっかりと濡れほぞっているミランダの亀裂が露わになる。
一郎はまるで尿を洩らしたようになっているミランダの股間の亀裂に指をすっと這わせた。
「んぐううっ」
半分、失神したようになっていたミランダが、激しい声をあげて拘束されている身体を跳ねあげた。
「この世界では不感症の異名まであるドワフ女だろう、ミランダ? そんなに、よがり狂っていたら戦闘種族のドワフ族の名が泣くぞ」
一郎は股間を繰り返し刺激しながらからかった。
だが、この物言いは、ミランダの逆鱗に触れる言葉だったのかもしれない。
すっかりと大人しくなったと思っていたミランダが、首だけをあげて、一郎に激しい視線を向ける。
「んぐうっ、んぐううっ、んぐっ、んぐううっ」
そして、布を噛ませられている口でなにかをけたたましく叫び始めた。
どうやら、一郎に文句を言っているようだ。
だが、一郎はちょっと嬉しくなった。
「まあ、そう来なくっちゃな。折角のレイプだしね。もっと抵抗してくれないと愉しくない……。さあ、これからだぞ、ミランダ。いまのように、頑張って意識を保ってくれよ」
一郎はからかうような言葉をかけると、股間を刺激している指とは反対側の手で、再び乳房に触れた。
「ううっ、んんんっ」
するとミランダは泣くような声をあげて、身体を捩らせた。
余程に、いまの感度にした乳房への責めは効くようだ。
一郎は、ミランダの股間と胸の上下を責めながら口をミランダの耳元に近づけた。
「……これが終わったら、股間もその乳房も、元の感度に戻してあげるよ、ミランダ。いや、だけど、やっぱりそのままにしとこうかな。そっちが面白そうだしね。そして、これからも時々からかってやろうかな」
一郎はミランダにささやいた。
我ながら鬼畜だとは思う。
しかし、一騎当千の強者揃いと言われている大勢の冒険者集団が、一目も二目も置いて、畏敬の念を持って逆らうことができない副ギルド長のミランダをこうやって女として好きなように嬲り尽しているのかと思うと、どうしてももっと意地悪をしたくなって仕方がないのだ。
「んふうっ、んぐうっ、んふうっ」
ミランダが猿ぐつわの下から一生懸命に喚いている。
おそらく、抗議をしているのだろう。
だが、ミランダにはなにもできない。
一郎がそうしたいと思えば、それをされるしかない。
「じゃあ、抵抗してごらん、ミランダ。これが我慢できたら、おかしな暗示はなくしてあげるよ」
一郎は上を向いているミランダの股間に指を挿し入れ、ぐっと奥まで押し込むと、子宮口付近を軽く突きあげた。ミランダの身体は小さいので、一郎の指でも子宮口に届かないことはない。
そして、ここはミランダの最大の性感帯だ。
怒張で責めるときも、ここを亀頭でぐりぐりと擦ると、ミランダはいつも泣き狂う。
「んんっ、んあああっ、んはああっ」
ミランダがなにかを我慢するような素振りを示したのは一瞬だけだ。
すぐに、ミランダは激しく腰を振って悶えだす。
「ここも弱いよね」
次に一郎は指を戻して、今度は入口に近い上側の内部の土手を擦る。
もはや、ミランダの身体も膣の中も真っ赤なもやでいっぱいだが、一郎が触れる場所は、赤を通り越して、赤黒くなっている場所ばかりだ。
そこを刺激されれば、たとえミランダが「石」そのものでも耐えられるわけがない。
「んはああ、あああっ、んはあああ」
指で膣の中の刺激体を交互に擦ってやる。
ミランダの全身と局部の中のもやがますまず真っ赤になり、膣に挿入している指にミランダの襞から漏れ出る大量の蜜が絡んでくる。それだけでなく、ぐいぐいと一郎の指を引き込むように収縮を開始した。
一郎も最初は驚いたミランダの股間の本領発揮だ。
ミランダの股間が一郎の指を絞りあげ、下から上に、上から下にとぎゅうぎゅうと吸い込むような力を加えてくる。
相変わらず、すごいな……。
一郎は指を動かしながら思った。
「胸はどう? こっちももっと感じていいよ」
一郎は胸を擦っている指の動きを速くした。
「んんっ、んああああっ、んんあああっ、んんあああああっ」
ミランダが革紐で縛られている腕と脚の拘束を引き千切らんばかりに、全身を波打たせた。
テーブルがひっくり返りそうになり、一郎は慌ててそれを押さえなければならなくなった。
「んふううっ」
ミランダが激しく腰を上下させて、またもや快感の頂点に昇りつめた。
しばらくのあいだ、痙攣のように身体を震わせていたミランダだったが、やがてがっくりと脱力した。
今度は、前の三回に増して快感が深かったようだ。
それは淫魔術を遣うまでもなく、ミランダの反応を見ていればわかる。
一郎は素早くズボンと下着を脱ぐ。
そして、ミランダの脚を縛っていた革紐を解くと、上を向いているミランダの股間にぐいと怒張を挿入させた。
「んっ、んんっ、んひいいっ、んなあああ」
挿入を開始すると、ミランダがまたもや激しくよがり始める。
なにしろ一郎の怒張は、ミランダがもっとも感じる膣の部分を縫うように動いている。
「んんっ、んんっ、んんっ」
ミランダが絶叫のような声をあげながら、脚を一郎の胴体に巻きつけてきた。
「うわあっ」
思わず叫んだ。
凄まじい脚の力で背骨が砕けるかと思ったのだ。
「ミ、ミランダ、つ、強い……。ちょ、ちょっと力を加減して……」
一郎は思わず言ったが、聞こえていないのか、ミランダの脚は一郎の胴体をぐいぐいと股間方向に締め寄せる。
仕方がない……。
一郎はそのまま、さらに奥に怒張を前進させた、
「ああっ、んんんっ」
先端が最奥に辿り着いた。
一郎の怒張はミランダの膣の肉で引き込まれ、身体全体も脚で絞められる。
自然に、一郎は上半身をミランダの身体に倒すかたちになった。
ミランダはすっかりと興奮していて、常軌を失った感じになっている。
一郎は腰を前後にピストンさせながら、倒れ込んだ体勢のままに、ミランダの顔を舌で舐め始めた。
ちょうど一郎の顔とミランダの顔が重なるようになっていたのだ。
ミランダの顔は涙と鼻水と涎でぐしょぐしょだった。
だが、ミランダはそれでも可愛かった。
一郎よりも年上で、経験でも能力でも一郎などが足元にも及ばない相手を可愛いなどと感じるのは、おこがましい気はするのだが、童顔で身体の小さいミランダは、可愛いとしか表現できない。
一郎は、ミランダの顔の体液をぺろぺろと舐めた。
「んふふ、んふふふふ」
くすぐったいのかミランダが笑うような表情になった。
一方で一郎の怒張はしっかりとミランダの股間を刺激し続けている。
ミランダの身体が狂ったように激しく動き出す。
快感値が“5”を切った。
一郎は角度を少し変えて、子宮口の入り口が亀頭の先端に当たるようにした。
そのまま揺すってやる。
「んはああっ、はあっ、あああっ、んはああっ」
ミランダが凄まじい力で身体を痙攣させて、身体を弓なりにする。
達したのだ。
絶頂してもなお、ミランダの耐久度数は下がり続ける。
“0”を下回り、一郎の魔眼では、マイナスの表示で映り続ける。
ミランダの身体の震えは収まらない。
まるで、二度三度と続けて昇天したかのように、続け様に腰を突きあげる。
一郎はミランダの絶頂に合わせて射精をした。
そのとき、ぶちりと大きな音がした。
驚いたが、ミランダがテーブルの脚に結び付けられていた両手具の革紐を両方とも引き千切ったのだ。
なんという怪力だと思ったが、おかげでバランスが崩れて、ふたりまとめてテーブルから転げ落ちそうになった。
一郎は射精を続けながら、ミランダを抱きかかえて、なんとか堪えた。
感極まったミランダが一郎にしがみつく。
「んぐっ」
今度は一郎が白目を剥きそうになった。
「んああああ、あああ、んああああっ」
ミランダが猿ぐつわの下から声を迸らせながら、一郎を強く抱きしめる。
だが、その力が凄まじい。
ミランダは快感に酔っているような感じだが、一郎はそれどころじゃない。
息が止まる……。
背骨が……。
死ぬ……。
命の危険まで感じた……。
ミランダの怪力で力一杯に両腕で抱き締められて、一郎は意識を失いそうになった。
しかし、次の瞬間、ふわりと力が弱まった。
ミランダが意識を手放したのだ。
一郎はほっとして、ミランダから怒張を抜いた。
「うわっ」
だが、声をあげてしまった。
一郎が一物を抜くと同時に、ミランダの亀裂からすごい勢いで放水が始まったのだ。
「あらら……」
一郎は苦笑した。
「んんっ?」
ミランダが一瞬だけの失神から意識を戻した。
そのときには、すでに尿が迸り続けている。
一郎は手を伸ばして、猿ぐつわを外してやった。
ミランダが噴き出すように媚薬の飴を吐き出した。
「ああ、いやあっ、見ないで、見ないで」
ミランダが恥ずかしさのあまり声をあげた。
弧を描いて流れ出るミランダの尿は、しっかりと一郎にかかり、一郎の身体を汚してしまっている。
別にミランダの尿なんて汚くないが、ミランダが恐縮したように狼狽えるのが面白い。
それよりも、ミランダが正気に戻らないうちにと、一郎は荷から手錠を出して、まだ失禁を続けるミランダの背後に回り、両手を背中に引っ張り両手首に手枷をつけた。
「あっ、また」
ミランダははっとしているが、もう遅い。ミランダは再び拘束の身になった。
「ああ、ロウ、こ、これ外して。ゆ、床を掃除しないと……。あなたの身体も……」
ミランダがテーブルの上で上半身を起こして言った。
やっとミランダの放尿は終わったのだ。
辺りはすっかりとびしょびしょだ。
「放っておきなよ。そのうち、うちの娘たちが戻って来る。三人に掃除させればいいさ」
一郎は部屋の隅にあった雑巾のようなものを数枚掴んで、床に拡がったミランダの尿の上にばらまくと、ミランダの身体をテーブルからおろして、少し離れた床に導いた。
そして、まだ身体にまとわりついているスカートを脱がせて放る。
胸当ても外し、上衣は後手の手錠に手首に絡ませるようにした。
これでミランダはほとんど裸だ。
一方で一郎も上半身に着ているものを脱いで全裸になる。
一郎は胡坐に座ると、その一郎に跨るように向かい合わせにミランダを抱き寄せ、まだ猛り切っている一郎の一物の上にミランダの亀裂を導いていく。
「ああ、そ、そんな、あたし、汚いのに……」
ミランダが抵抗の素振りを示したが、絶頂したばかりの脱力した身体では一郎に抗うことなどできずに、股間に一郎の怒張を受け入れさせられてしまう。
一郎とミランダは、対面座位で性器を合体させた状態になった。
「汚くなんてないさ……。いまさら、なんだい……。俺んとこの娘たちなんて、失禁どころか、脱糞だってあるよ。まあ、誰がそれをしたかは、本人の名誉のために内緒にするけどね……」
一郎は笑った。
「や、やっぱり、いやよ。あのままなんて。掃除させてったらあ」
ミランダがもがきだす。
だが、すかさず、一郎が掴んでいる腰を揺すって貫いている怒張の先でミランダの膣の敏感な場所を擦るようにしてやると、「ううっ」と声をあげて、一郎に身体を倒してきた。
一郎はミランダをぎゅっと抱き締めてやった。
「ほら、口を開いて」
一郎が言うと、ミランダは大人しく口を開く。
その口の中に舌を差し込み、もやのある部分をぺろべろと舐めまわしていく。
また、一郎は淫魔術で自分の体液を好きなように媚薬に変えられる。
今度は強さの加減に注意しながら、ミランダの口に注いでいる唾液に、女の身体を蕩けさせる媚薬の成分を加えてやった。
ミランダは、たちまちにとろんと溶けたような表情になった。
「はあ、はあ、はあ……」
一郎が口を離すと、ミランダは肩を上下に揺すって激しく息を始める。
そんなミランダの乳房の表面に、一郎は指をすっと動かしてやった。
「ひゃあ、ひゃああんっ」
ミランダが可愛らしい声を出して、がくがくと身体を揺する。
なにしろ、一郎に触られると、この大きな胸が肉芽並みの快感の性感帯に早変わりするのだ。
ミランダが悶え狂うのは当然だ。
さらに、その動きで、じっとしているだけだった一郎の怒張に膣の襞を強く擦りつけてしまって、ミランダは、また甘い声をあげて身体を悶えさせる。
もはや、伝説のシーラ・ランクの怪力ミランダの冒険者の面影はない。
ただ、一郎の性技と淫魔術に翻弄される雌の姿があるだけだ。
「い、いい加減に、このおっぱい戻してよ。酷いわよ、ロウ」
ミランダが真っ赤になった顔をあげて、一郎に抗議した。
「いいじゃないか。俺に触られたときだけだよ。それ以外はなんともないから」
一郎は笑った。
「あ、あんただけ……?」
ミランダが拗ねたような顔で一郎を上目遣いで見た。
「そうだよ」
「ふうん……。じゃあ、まあいいか……」
ミランダがまたごつんと一郎の胸に顔をつけた。
一郎は、そのミランダの身体をぎゅっと抱き締める。
しばらく、そのままじっとしていた。
媚薬は効いていると思うが、いまは新しい刺激は与えないようにしている。
だんだんとミランダが落ち着きを取り戻してきたのがわかった。
「……お、お願いだから、も、もう動かさないで……。だ、だけど、これ、いいわね……。あ、あんたを感じられる……。すごく、幸せな気分になる……」
一郎の怒張の上に座らせられているミランダが一郎の胸に頭を着けたまま言った。
いま、一郎はミランダの膣に怒張を挿入させながら、余計な刺激を遮断して、ただミランダの膣が一郎の性器を締めつけるに任せていた。
これ以上やれば、おそらく、ミランダは意識を完全に手放してしまう。
エリカたちが迎えに来るには、まだ一ノス……つまりは、五十分くらいはあると思う。
まだ、気絶するには早い。
まだしばらくは、ミランダを愉しみたい。
一郎はミランダの腰を持って、ぐいと揺すってやった。
「ふうううっ」
ミランダが大きな声を出してしまい、慌てたように口をつぐんだ。
「ま、まだ、するの? さっきので終わったんじゃないの?」
ミランダがぞっとしたような表情になった。
だが、一郎は笑ってしまった。
「当り前だろう。たった一発出しただけじゃないか。俺がそんなもので満足しないのはわかっているだろう、ミランダ……。ほら、いくぞ。とりあえず、このまま対面座位で一回戦にしようか。次は後背位……。そして、正常位。ほかにも松葉崩しに、茶臼、仏壇返しに、抱き地蔵、押し車なんてのもあるぞ。時間も限られているし、次々にいくぞ。しっかりとレイプしてやる。覚悟しな、ミランダ」
一郎がそういうと、ミランダが引きつった顔になった。
だが、一郎が後手に拘束されているミランダの腰を動かし始めると、もうそれでミランダは抵抗力を失って、早くも切羽詰まった昂ぶりを示し始める。
「ま、待って、待って、ロウ……。待ってったら」
早速、ミランダが髪を振り乱しながら激しい声で叫んだ。
「待たないね。このところ、性欲があり余って、何度精を放っても足りないんだ。もう少し頼むよ」
一郎はミランダの小さな身体を少し離すようにすると、乳房に舌を這わし始める。
すると、ミランダが感極まった声をあげた。
「ああ、あぐうう、声、声が出るの──。さ、猿ぐつわしてえっ」
ミランダが焦ったように言った。
「さっきの媚薬の飴でよければ口に入れてやるが、どうする?」
一郎はミランダの膣の中の赤いもやを亀頭で擦りながら意地悪く言った。