※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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 第27話  一家勢揃いの破廉恥大会
160 一郎一家の狂宴~紅白の組分け


 スクルズの魔道で屋敷に戻った。

 エリカとマアも一緒だ。

 すると、いきなり怒鳴り声がした。

 

「ロ、ロウ──」

 

 ミランダだ。

 一郎がスクルズとともに戻ったのは、屋敷の広間の端なので、女たちが待っている長椅子が並んでいる場所とは離れている。

 ミランダは、一郎が戻ったのを認めると、こっちに駆けるようにしてやってきたようだ。

 

 素っ裸だ。

 一郎は、女たちが入浴しているあいだに、この屋敷のすべての衣類を隠せと、屋敷妖精のシルキーに命じていったので、一郎の指示のとおりにシルキーはやったのだろう。

 シルキーの姿は消えているようだが、素裸のコゼ、シャングリアも、やはり全裸のベルズを中心にして、向こう側で大騒ぎをしている。

 

「えっ、裸?」

「なんか、向こうは騒がしいのう」

「ミランダ、どうしたのです?」

 

 一緒にいたエリカとマアとスクルズは、屋敷の状況に困惑をしているようだ。

 まあ、当然か。

 三人は、一郎がシルキーに指示して、部屋にいる女たちから片っ端に衣類を取りあげさせただけじゃなく、身体を隠すような布切れ一枚も消滅させたことは知らないし、ベルズに施した「淫魔師の呪い」の実験も、悪戯を仄めかしたものの、なにをやったのは説明していない。

 

 どうやら、ベルズは既に到着していて、股間に施した痒みの刺激に七転八倒している気配である。

 あれは淫魔術による痒み感覚の発生なので、一郎が術を解かない限り、いくら掻いても痒みは消えないし、しかも、自分の意思では痒みを癒すために股間を触ることさえできないようにした。

 大騒ぎをしているのは、ベルズの痒みを癒すために、コゼとシャングリアが懸命に、ベルズの股間に手で刺激を与えているようである。

 泣き声だか、嬌声だか、怒鳴り声だが、それらが混じったものがベルズの口から発され続けている。

 

「なにを怒っているんだ、ミランダ?」

 

 だが、一郎は惚けて、わざとらしく肩を竦めた。

 

「い、いろいろよ。あ、あたしは、今回の度の越した悪ふざけについては説教をするわよ。一体全体、今回の目的はなによ──? しかも、聞けば、あんた、そのスクルズとエリカを連れて、小離宮に行っていたらしいじゃないの。まさか、姫様にもおかしなことをしたんじゃないでしょうねえ……。い、いや、まずはベルズよ。なんとかしなさい――」

 

 ミランダが怒ったような口調で言った。

 一郎は部屋を見回した。

 どうやら、イザベラとシャーラは、まだ到着してないようだ。

 

「あれっ? 姫様たちはまだ?」

 

 小離宮にスクルズたちと潜入してふたりをレイプし、アナルに淫具を挿入して置き去りにしたのは、横のマアのところに向かう前だ。

 かなり、時間が経っていると思うが、まだ来ていないということは、ちょっとやりすぎたか?

 

「ほらっ、ロウ様、やっぱり、やりすぎたんじゃないですか?」

 

「確かに、シャーラを拘束したまま放置しましたしね……。姫様ではどうしようもないのかも……。わたしの結界は破られていないと思うので、侍女たちが部屋に入るということはないですが、逆に、おふたりは誰の助けも頼れないということですし……」

 

 エリカとスクルズが次々に言った。

 一郎は頭を掻いた。

 

「そうかあ……。移動ポッドとしての機能がついている姿見まで、部屋を横切るだけだろう。そのくらい大丈夫だと思ったんだけどねえ……。まあ、ちょっと様子を見て来るよ」

 

 一郎は言った。

 だが、次の瞬間、ミランダの片手に襟首を掴まれた。

 

「待ちなさい──。まずは、ベルズのことをなんとかしなさい。それから、姫様にして──。それにしても、一体全体、ベルズになにをしたのよ、あんた──。可哀想に……。ベルズは泣きながらここに現れたのよ──」

 

 ミランダに怒鳴られた。

 ただ、面白いのは、一郎には淫魔力の影響で自分の女の感情もある程度わかるのだが、ミランダが言葉のわりには、そんなに立腹してはいないという事実だ。

 おそらく、ミランダは、ほかの女たちが若くて、一郎よりもずっと歳下なので、一郎の悪戯にブレーキをかける役目は自分しかいないという義務感からやっているのだろう。

 しかし、男女の性に関するミランダの本質は受け身だ。

 百戦錬磨のシーラ・ランクの冒険者出身のくせに、意外に性には初心(うぶ)で、男の強い押しに弱い。

 それに、片手は一郎の襟を掴んで怒った形相をしていても、もう一方の手で股間を隠しながら、小さな裸身を恥ずかしそうに丸めてお説教をされても、さすがに迫力などありはしない。

 ますます、からかいたくなる。

 

 それにしても、いつ見ても、ドワフ族というのは不思議な存在だ。

 立派な大人なのに、見た目は人間の童女でしかないのだ。

 特に、ミランダは童顔だから、豊かな乳房とドワフ族らしい剛毛の陰毛を除けば、一郎には元の世界における「小学生」にしか見えない。

 ただ、怪力ミランダの異称があるくらいで、一見は幼い身体についている筋肉は見事だ。

 見せるための筋肉ではなく、使うための筋肉なので派手ではないが、腕や腿の筋、美しく割れた腹筋などは、ミランダの強さを垣間見せもする。

 

「ロウ──。戻ったのだな。ベルズをなんとかしてくれ。これでは狂ってしまうぞ」

 

 すると、ベルズたちのいるところから、シャングリアの大声がした。

 のたうち回りそうになっているベルズを左右から挟んで、コゼとふたりで代わる代わるベルズの股間を愛撫してあげているみたいだ。

 

「随分と仲良さそうじゃないか。だったら、呪いをかけたかいがあったな。待ってろ、すぐに解放する」

 

 一郎はシャングリアに返した。

 

「ロウ……殿……。ロウ殿なのだな──。お、お願いだ──。この痒みを消してくれれば、もう怒らん……。いや、どうか、お願いします。なんとかしてくれ」

 

 ベルズの泣き声混じりの悲鳴もした。

 あれは相当に頭にきているみたいだ。

 

「じゃあ、これで痒みは消えるはずです。ところで、ようこそ、ベルズ殿。待ってましたよ」

 

 とりあえず、淫魔術による「呪い」を消して、股間の痒みをなくしてあげた。

 向こうで「はうっ」という大声がして、ベルズが気絶するようにうずくまるのが見えた。

 いや、気絶したか……?

 コゼとシャングリアが困惑したようにベルズを見守っているが、ふたりに挟まれてベルズは股間を両手で掴んだまま、ぴくりとも動かなくなった。

 痒み責めで暴れすぎて、体力も気力も精根尽きたのかもしれない。

 

「ロウ、本当にあんたは、なんということを……」

 

 ミランダはとりあえず一郎の首から手を放したが、わなわなと震えている。

 しかし、懸命に両手で胸と股間を隠しているのが面白い。

 

「お説教は聞くよ。だけど、どうしても、みんなの結束力を高めたかったんだ。みんなが集まってからもう一度宣言をするけど、俺たちは、あの権力者のキシダインとの命懸けの争いを始めることにする──。打つ手は打つつもりだし、勝ち戦にはなると思うけど、もしも、キシダインとの政争に負ければ、ここに集まる者たちは、一蓮托生で明日にも牢に繋がれて殺される。あるいは、殺された方がいい目に遭わされる。今日はその覚悟をするための集まりなんだ」

 

「えっ?」

 

 ミランダは当惑した表情になった。

 一方で、そばにいるマアはにやりと微笑んだ。

 スクルズとエリカは、一郎がキシダインとの全面対決を覚悟したことについては、すでにひそかに承知のことなので、ちょっとだけ神妙な顔つきになった。

 

「次の国王はイザベラ姫様だ。俺たちはそのために戦いを開始する。殺るか殺られるかだ──。こうしているあいだも、キシダインはイザベラ姫様を暗殺しようと、あの手この手で迫っている。なにもしなければ、早晩、姫様は暗殺に倒れるだろう」

 

「まあ、そうだな──。それはロウ殿が正しい……。だが、この馬鹿みたいな騒動は、ロウ殿が女を集めた旗揚げ式ということか……。つまりは、あたしもその仲間ということを認めてくれるのだな」

 

 マアが微笑んだ。

 いまのマアは、欺騙リングを付けなおしてきたので、老いた外見だ。

 しかし、一郎はマアの首に手を伸ばして、欺騙リングを外した。

 老嬢のマアがいなくなり、若い知的美女のマアが出現する。

 もっとも、ここにいる者はベルズ以外は、マアの両方の姿を見ているので、特段に反応することはない。

 また、ベルズに反応はない。

 どうやら、やっぱり寝てしまったようだ。

 

「調べる限り、キシダインは敵には容赦はないよ。しかも、大勢の有力貴族を味方につけていて、国王陛下でさえも、迂闊には手が出せない相手なんだ。だけど、そういう相手を敵にしなければならない。あいつは、影でいろいろと問題のある人物でもあってね。どうしても排除しなければならない」

 

 一郎は言った。

 

「キ、キシダイン卿との対決ねえ……」

 

 ミランダがたじろいだような感じになった。

 キシダインの名を出したのは、もちろん、排除すべき当面の強敵として、ミランダも認識しているし、そのキシダインと争うとなれば、全員の一致団結が必要なことは明白だからだ。

 

 キシダインは、イザベラに度々にわたって暗殺を仕掛ける政敵というだけでなく、ひそかに、アスカとかパリスとかいう三公国方面で冥王復活を目論んでいる怪しげな集団と結びついているということもわかってきた。

 だが、迂闊に手を出せば、キシダインには有力貴族の仲間も大勢いて、それらが結集されて、ハロンドール王国における内乱ということにもなりかねない。キシダインは、国王に準じるくらいの大きな力を持っているのだ。

 だから、現国王のルードルフも、キシダインを排除するよりは、第一王女のアンを娶らせて、懐柔という手を使っている。

 

 しかし、一郎の調べるところでは、キシダインのアン王女に対する扱いについては、いささか問題もあるようだ。

 まだ、確信はないが、アンはキシダインと婚姻してから必要以外に外出をほとんどしない。もともと社交的な王女ではなかったので、大きく不審に考える者もすくないようだが、なんとなく一郎は気になった。

 これから、アンについて調査を伸ばす予定である。

 いずれにせよ、国王でさえも躊躇しているキシダイン排除は簡単ではない。

 しかし、それを実行するからには、仲間の団結が重要なのは言うまでもない。

 

 もっとも、それは口実の半分だ。

 一郎の気持ちとしては、第三神殿を襲撃された後味の悪いクライド事件と、これから始めるつもりのキシダイン排除の戦いのあいだに、みんなで馬鹿騒ぎをして愉快な気持ちになりたかったのだ。

 本当は、それがこの騒動の動機のほとんどだ。

 そもそも、全員集合は、なんだかんだで一度もない。

 一郎はいい機会なので、一郎の女たちを一同に会して顔と肌を合わせてもらう予定だ。

 

「やれやれ、これは大変なところに招待されたねえ。あたしたちも服を脱いだ方がいいのかねえ?」

 

 マアがちょっとお道化た口調で言った。

 一郎は自分の服に手をかけた。

 

「……ところで、スクルズ、こき使いついでに悪いんだけど、神殿に帰る前に小離宮に跳躍してくれるか? 姫様たちを移動ポッドに放り込んでくれ。今日はそれでいいよ」

 

「はい、ロウ様」

 

 スクルズがにこにこしながら言った。

 一郎は上衣を脱ぎながら、屋敷妖精を呼んだ。

 

「さて、とにかく、話は服を脱ぎながら聞くさ。みんなばかりに、素っ裸にさせないよ。俺も脱ぐ……」

 

「はい、旦那様」

 

 シルキーが出現する。

 いつものメイド服ではなく、シルキーも素裸だ。

 一枚残らず服を隠せという命令に忠実に従ったというわけだ。

 さすがは、シルキーだ。

 シルキーの裸身は、ミランダと同様に童女体形だが、完全な童女の姿そのものだ。

 胸は膨らみはほとんどなく平らで、股間にはぴったりと閉じた亀裂があるだけだ。ただ、実際には伸縮自在の大人の女の性器が隠れていて、一郎のものをやすやすとのみ込んでくれる。

 一郎を主人にすることで、すっかりと人族の女同様の快感を覚えた屋敷妖精でもある。

 同じ屋敷妖精でも、王都側の小屋敷のブラニーは、性行為を受け付けないので、シルキーは特別ということになるようだ。

 

 一方でエリカとマアも改めて服を脱ぎだす。

 すっかりと諦めた感じだ。

 また、シルキーが一郎たちから脱いだ服を受け取っていくが、受け取ると同時に、シルキーの手の中から衣類が消滅している。

 屋敷から、すべての服を消滅させるというシルキーの魔道が効いているからだろう。

 一郎は、ちょっと悪戯をしようと、先にズボンと下着を一緒に脱いだ。

 しっかりと、ミランダに見せつけるように股間を勃起させてやる。

 

「わっ、わっ、ロ、ロウ──」

 

 途端にミランダが狼狽したようになり、顔を真っ赤にした。

 多くの荒くれ冒険者を牛耳る強気の副ギルド長が、勃起した男の股間を見ただけで、顔を真っ赤にして恥ずかしがるということなど、ほかの冒険者は知らないだろう。

 それを思うと、一郎の心に大きな優越感を覚える。

 

「ほほ、立派だな」

「ロウ様……」

 

 すでにほとんど裸のマアとエリカは、一郎の勃起性器にそれぞれの反応を示す。ただ、さすがにミランダほどの動揺は示さない。

 

「……それに、ちょっと向こうを見て、ミランダ……」

 

 一郎は完全に全裸になると、勃起させたままの状態で、裸のミランダに近寄った。

 そして、ミランダの肩を抱いて身体を反転させ、ベルズたちが座っている方向を向かせる。

 当然、亀頭の先端がミランダの背中に突き刺すような感じになり、ミランダは激しくたじろいでいる。

 本当にからかい甲斐のある副ギルド長だ。

 

「……三人の座っている位置を眺めてごらん、ミランダ……」

 

 一郎は小声で言った。

 

「位置……?」

 

 ミランダが怪訝そうな声で応じる。

 コゼとシャングリアは、気を失っているベルズを挟んで、床に座って雑談をしている。

 

「……ベルズ殿はねえ、いつもこの屋敷に来ても、なんとなく浮いてたんだよ。ベルズ殿は、ちょっと人づきあいが下手なところがあるからね。本当に心を許しているのは、スクルズやウルズくらいなんだ。俺にでさえ少し遠慮がある……。強気そうに思える口調は相手に対する遠慮の反発だ。だから、ああやって密着するのは初めてだよ。それだけでも、悪戯をした甲斐があった……」

 

「ま、また調子のいいこと言って……。あれはくっついてんじゃないのよ。あんたの悪戯で他人にしか痒みを癒せないので、必死に頼み込んで、ふたりに愛撫を受けていたのよ。可哀想に……」

 

「……それでもさ。無理矢理にだって、そんなことをし合ったんじゃあ、打ち解けざるを得ないさ」

 

 一郎の言葉で、ミランダは苦虫を噛み潰したような顔をした。

 あまりの屁理屈に呆れた様子だ。

 

「だからさ……。みんなで裸になって、もっともっと思い切り破廉恥な遊びで愉しもうよ、ミランダ。それでばっちりと、心も通い合う。今日はそういう日なんだ」

 

 一郎は言った。

 

「は、破廉恥な遊びって……。あ、あんた、まだ、なにかを考えているの?」

 

 ミランダが睨んだ。

 

「なんだっていいだろう」

 

 一郎はミランダの背中に勃起ちんこをまたぐりぐりと押し付けた。

 

「そ、それ、やめてって」

 

 ミランダが悲鳴をあげた。

 すると、横でマアが笑った。

 

「ロ、ロウ様──。わたし、感動いたしました」

 

 そのとき、突然に大きな声が横でした。

 スクルズだ。

 そういえば、ここに送ってもらってから、ずっとそのままだった。

 一郎はミランダの両肩から手を離して、スクルズに振り向いた。

 スクルズはこの後で神殿に戻るので服を着ているが、エリカとマアは一糸まとわぬ全裸だ。一応、両手で身体を隠している。

 そのスクルズは、ちらりと一郎の直立している股間に目をやり、さらに顔を赤くして、慌てたように視線を逸らす。

 

「……ロウ様は本当にみんなのことを気にかけてくださっているのですね。ベルズのことも、ちゃんと見ていてくれて、わたしも嬉しいです。ベルズはちょっと堅苦しい物言いをするし、口調が厳しいので、誤解されがちなのですが、実際には、むしろ大人しいのです。それをロウ様がわかってくださっているだなんて……。とにかく、わたしは、姫様ところに寄ってから、ちょっと戻ります。一度失礼します」

 

 スクルズは転送術の歪みを目の前に作って、あっという間にその中に消えてしまった。

 なにか、すごく納得したような感じだったが、呆気にとられるくらいの速さだ。

 一郎には、挨拶をする暇もなかった。

 

 まあいい……。

 今日はスクルズは免除と決めている。

 慰霊祭の主催を間近に控えたスクルズは忙しいのだ。

 それに、スクルズはすでに、一郎だけでなく、すべての女たちと、もう打ち解けている。

 それが彼女のいいところであり、改めて団結心の向上は必要ない。

 

「みんな、集まれ」

 

 一郎は大声を発した。

 離れていた三人が立ちあがって、股間と乳房を隠しながらやって来る。ベルズについても、淫魔術をさらに注いで覚醒させた。

 ベルズはまだ痒み責めの余韻が残っている感じでふらふらしていたが、シャングリアとコゼに両側から支えられながらやってくる。

 そのあいだに、一郎はシルキーに昨日から準備するように指示していたものを出すように命じた。

 籠に入った長い布が出現する。

 赤が五本、白が五本、そして、紺が一本だ。

 一郎は紺の長布を手に取った。

 

「いまから、みんなにふんどしをしてもらう。まずは見本を示すから見ていろ」

 

「ふ、ふんどし?」

「えっ」

「ええっ?」

 

 ふんどしがなにかを知っている三人娘は、それだけで顔を赤くした。

 一方で、ミランダとベルズとマアはきょとんとしている。

 一郎は、布の端を口で咥え、垂らした布で性器を前で包むようにしてから、その先を紐状にして尻たぶに食い込ませる。そして、腰を一周させて、尻の上の縦紐に交差させて折り返して残りの端を腰布に絡める。次いで、口に咥えていた布を垂らして、股間を前袋のかたちを整えながら、また尻を通して、さっき絡めたのとは反対側の方向の腰紐に絡める。

 六尺褌の完成だ。

 

「よし、ミランダ、来い──。締めてやる。ほかの者も一本ずつ取れ。順番に俺が締めるからな」

 

「えっ、あ、あたし? そ、そんなのするの?」

 

 呆気に取られていた感じのミランダが驚いたような声をあげた。

 構わず、一郎は無造作に赤布を一枚とると、ミランダの口に布端を咥えさせる。

 

「男と女は、ちょっと巻き方が違う。見ていろ」

 

 一郎はそううそぶいてから、さっとミランダの股間に合わせて大きな縄瘤を三個作った。まったくの勘だけで、ぴったりの位置に結び瘤が作れるのが淫魔師の能力のひとつなのだが、それを駆使して結び瘤ができた布をミランダの股間に思い切り食い込ませる。

 

「んんっ、んっ」

 

 ミランダが布を口に咥えたまま、顔を真っ赤にして腰をさげた。

 

「じっとしてろ──」

 

 わざと大きな声で叱咤してミランダを硬直させ、腰にひと巻きして食い込みが緩まないように固定する。さらに口に咥えさせていた布を股間にもう一度通して後ろで結ぶ。

 ドワフ女のふんどし姿の完成だ。

 食い込んだ布端から陰毛が左右に大きくはみ出しているのがミランダらしい。

 

「さあ、できたぞ、ミランダ。そっちに行っていい」

 

 一郎はぴしゃりとミランダの尻たぶを軽く叩いた。

 

「ちょっと、ロウ……。うっ、ううっ」

 

 お尻を叩かれたミランダは不満そうな顔をしたが、数歩歩いて、すぐにその場にしゃがみそうになった。

 食い込ませている布の瘤が本領を発揮したのだろう。

 一郎はほくそ笑んだ。

 

「ど、どうした、ミランダ?」

 

 マアが不思議そうな顔をしている。

 

「ミランダ、どうして、ちゃんと歩けないか、説明してやれよ」

 

 一郎は意地悪く言った。

 

「あ、あんたって……」

 

 すると、ミランダが真っ赤な顔で一郎を睨んだ。

 次はベルズを呼ぶ。

 

「今朝は悪かったですね。大変だったでしょう。謝りますよ。せいぜい十日に一度の頻度で俺の精を受ければ、呪いは発動しないようにしときます。安心してください」

 

 一郎はベルズに脚を開かせて、その前に屈みながら言った。

 

「ひっ、あ、あれはまだ終わりじゃないのか?」

 

 ベルズが顔をひきつらせる。

 

「もちろんですよ。ベルズ殿は放っておくと、いつまでもここに通ってきませんからね。呪い発動の恐怖に怯えたくなければ、足繁く来てください。あっ、もちろん、先日のように、長期の不在クエストのときには呪いは解きますので心配しないでいいですよ」

 

「そんな、もう堪忍してくれ」

 

 ベルズは泣きそうな顔で言った。大して文句も言わないところを考えると、余程に堪えたのかもしれない。

 一方で、ほかの女たちも、適当に取った布を持っていたが、ベルズは白い布を持っていた。

 ベルズにも、特製の結び瘤付きのふんどしを締める。

 

「うっ、あ、ああっ……」

 

 ベルズもまた、ミランダと同じようにふんどしを締め終わって、一度尻たぶを叩いてから歩かせると、悶え声をあげて腰をがくりと沈めた。

 実はこれには仕掛けがある。

 一郎の瘤が効いているというのもあるが、ぽんと尻を叩いたとき、瘤の当たる場所を通常の三倍くらいの感度に上昇をさせているのだ。

 だから、瘤が擦れるたびに、大きな疼きが走ったようになるのは当然だ。

 

 順番に締めていく。

 結局、赤ふんどしは、ミランダ、エリカ、マアとなり、白ふんどしは、ベルズ、コゼ、シャングリアが締めた。

 まだ、来てない女たちもいるが、うまく半々に分かれたようだ。

 

「旦那様、王女様の部屋との移動ポッドに反応が」

 

 シルキーが声をかけた。

 イザベラとシャーラだろう。スクルズが送ってくれたに違いない。

 

「ここに繋げてくれ」

 

「かしこまりました」

 

 目の前の空間が歪む。

 移動術の出口だ。

 

「ぱぱ」

 

 ところが、そこから出て来たのはウルズだった。

 驚いたことに、最初から素裸だ。

 

「んぐうう、ロ、ロウ──。じ、慈悲じゃ。頼むから、もう許してくれ」

「ロウ様あああ──」

 

 次いで、這うようにしてイザベラとシャーラが出てくる。

 これも素裸だ。

 シャーラの拘束は外れているので、スクルズが外したのだろう。

 とりあえず、一郎はふたりの肛門からアナルバイブを消滅させてやった。

 ふたりががくりと横たわった。

 そして、さらにびっくりすることに、最後にスクルズが現われた。

 またもや、素裸だ。

 

「来ちゃいました、ロウ様……。さっきのようなお話なら、わたしにとっては慰霊祭よりも大切です。そっちの式典準備は、今日は絶対に抜けられない重要な用事があるので、任せると言い残してきました」

 

 スクルズがふふふと笑った。

 一郎は、にんまりとしてしまった。

 

「……それでみんなを集めてきてくれたんですか? しかも、最初から裸で?」

 

「どうせ、脱ぐんですもの。裸でここに来た方が愉しいですわ。ところで、王女殿下とシャーラ殿は大変でしたよ。こっちに来るどころか、あれからまったく動けなかったみたいでしたから……。とりあえず、シャーラさんの枷は外しました。さもないと動かせなかったので……。あらっ、ところで、皆さま、素敵な恰好ですね」

 

 スクルズが女たちのふんどし姿を眺めて笑った。

 

「な、なにが、素敵なものですか……。こ、こいつは、また悪ふざけに、あたしたちを巻き込もうとしているのよ、スクルズ」

 

 腰をもじつかせながら不満そうな声をあげたのはミランダだ。

 それにしても、同じように布瘤をしてやっても、やっぱり感じ方はそれぞれだ。

 ミランダはまだ元気だが、ほかの者は、もうこれだけでかなり追い詰めれている感じだ。

 この中で一番感じやすく、クリピアスもしているエリカなど、身じろぎするたびに疼きを走らせるふんどしの布瘤に、早くも小刻みな震えを醸し出している。

 さて、エリカと同じように感じやすいスクルズはどうなるか……。

 いまの余裕もいっぺんに吹っ飛ぶに違いない。

 

「じゃあ、スクルズも選んでこっちに来てくれ。さて、シルキー、人が増えたんで、ふんどしを一本ずつ追加だ。それと、シルキーも参加してもらうぞ。赤ふんどしを選んで、スクルズの後ろだ……。姫様とシャーラも一本ずつ取ってください。ウルズは、ぱぱと一緒に審判だ。あとで、お花のついた下着をつけてやるな」

 

「わおっ、あいがとう、ぱぱ」

 

 ウルズが舌足らずの口調で喜びの声をあげて、手を叩いた。

 

「し、審判とはなんだ、ロウ……?」

 

 シャングリアが疑問の声をあげた。

 そのシャングリアも腰をもじももじさせている。

 これだけの美貌の女傑たちが、ふんどしの瘤の疼きで女の匂いを醸し出しながら、身体をくねくねと悶えさせている風景は、なかなかに壮観だ。

 一郎は嬉しくなってきた。

 

「まあ、それは後で説明する」

 

 一郎はそれだけを言った。

 そして、スクルズに白ふんどしを施していく。

 

「あっ、こ、これは……。ちょ、ちょっと……」

 

 瘤を食い込ませたとき、呑気そうな巫女が慌てたような声をやっとあげた。一郎はにやりと笑って、無視してそのままスクルズに白ふんどしを施す。

 

「ほら、完成だ」

 

 ぽんとお尻を叩いて、横にやる。

 

「あっ、あんっ」

 

 スクルズがその場にしゃがみ込んだ。

 本当に一郎の女たちは、誰も彼も感じやすくて嬉しくなる。

 もっとも、それだけ感度を上昇もさせているのだが……。

 

 そして、シルキー。

 

「あっ、これは気持ちいいかも……」

 

 瘤付きのふんどしでシルキーは愉しそうに笑った。

 

「ほらっ、呆けてないで、姫様とシャーラですよ」

 

 よろよろとやってきたふたりにも、ふんどしを順にする。

 たったいままでアナルバイブで苛まれていたふたりは、すっかりと身体が欲情していて、布瘤で責められて、それだけでがくがくと腰を振った。

 シャーラなど、本当に達してしまって、泣くような声をあげていた。

 

 イザベラは、まだ少女の面影を残す黒くて長い髪をした清楚な感じであり、こうやって口を開かずに悶えている分には、キシダインという政敵と戦う気骨ある王女の雰囲気は皆無だ。

 シャーラは、エリカと同じ黄金色の髪であり、外見はエリカに似ているが、生真面目さが顔に出ているエリカに対して、いつもは感情を外に出さない冷徹な感じだ。

 だが、一郎の前だけは、喜怒哀楽の豊かな弱い女の部分をさらけ出す。

 みんな一郎の可愛い女だ。

 最後にウルズには、股のところにヒマワリの花がある飾り下着をつけた。

 ウルズは嬉しそうにしていた。

 

 そして、全員が落ち着いたところで、改めてマアを紹介した。

 マアはベルズとはまだ面識がなく、イザベラたちも、若い姿のマアは知らない。

 一郎の術による若返りだと説明すると、初めて事情を知ったベルズとイザベラとシャーラは唖然としていた。

 とにかく、裸になれば、貴族も庶民も元奴隷もなにもない。

 ただの女だ。

 

「これでみんな、準備ができたな。じゃあ、ふんどしの色で紅白に分かれるんだ。今日の趣向は、赤チームと白チームに分かれての競技会だ。勝ったチームの女は、全員、腰が抜けるほど可愛がってやる。ただし、負けたチームは、いやらしい罰ゲームがある。俺の考えた罰だからな。覚悟しておけよ」

 

 一郎はそう言って、そっと胸に手をやった。

 全員を仮想空間に連れ込むためのサキへの合図だ。

 ただし、仮想空間といっても、この屋敷の広間そのままにした。

 だから、誰ひとりとして、仮想空間に連れて来られたことには気がつかない。

 

「ば、罰ゲームって……な、なんですか、ロウ様」

 

「あのう、競技って……?」

 

 コゼとエリカが最初にそれぞれ口を開いた。

 

「競技の内容はその都度説明する。とりあえず、ふんどしの色で分かれろ」

 

 一郎の言葉に、女たちがやっと左右に動き出す。

 

 赤チームは、エリカ、ミランダ、マア、シャーラ、シルキー……。

 白チームは、コゼ、シャングリア、ベルズ、スクルズ、イザベラ……。

 

 クグルスも呼び出したいところだが、三人娘以外については、魔族は刺激が強すぎるので今日は自重だ。

 サキはもうすぐ来る。もっとも、刺激を与えないように人間族に化けろと伝えているので、頭の角くらいは消してくるはずだ。

 

「さて、じゃあ、あとふたりの競技参加者を紹介する」

 

 一郎は昨日の昼間から、その仮想空間に放り込み、サキに預かってもらっていた女を出現させた。

 イザベラとシャーラが恐怖の響きさえある悲鳴をあげた。

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