【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「えっ……あ、あのう……ト、トリア様を、な、舐めるって……。で、でも……」
まずは、裸になってふたりで愛撫をし合えという命令に、ノルエルが目に見えて動揺したのがわかった。
侍女服に手をかけたまま、指先が震えている。
一郎としては、このふたりがなんらかの百合遊びの関係に思えたので、その延長で抱いた方が緊張も減るだろうという考えだったのに、ここまで怯えたようにしなくてもいいのにと思った。
すると、横でトリアがくすくすと笑った。
視線を向けると、すでに侍女服を脱いで横に置いて、下着姿になっている。
いまは胸巻きにしている布を乳房から取り除いている最中だ。
こっちはこっちで、抱かれると決めたら、かなり度胸もあるようだ。まだ服を脱ぐことすらしていないノルエルに比べれば、随分とさばさばしている。
それはともかく、この世界の文化には、まだブラジャーのようなものはない。トリアも乳房が仕事の邪魔にならないように、柔らかい布を軽く巻いているだけだ。エリカのような女戦士については、下着タイプのチョッキのようなものがあるが、そのうち気が向いたら、ブラジャーのアイデアでも提供してみてもいいかもしれない。乳房を包む部分の縁に硬い線上のものを埋め込んで形をきれいに見せるというのも、アイデアさえ渡せば、具体的な材質ややり方は勝手に考えてくれるだろう。
マアあたりに渡せば、商品のかたちにでもしてくれるのではないだろうか。そんなことを思った。
「ノルエル、ロウ様のご命令よ。早く脱ぎなさい。覚悟はしたのでしょう」
トリアが叱咤するように、ノルエルに声をかけた。
「は、はい、トリア様……」
すると、ノルエルがほっとしたように侍女服を手をかけて、頭から抜く作業を始める。緊張による指先の震えはなんとかとまったようだ。
一郎の言葉ではなく、トリアの言葉なら安心するのか……。
だが、どうやらふたりは、一郎が予想したような対等の百合の関係というものでもないようだ。かなり一方的に、トリアがノルエルに優位な立場でふたりは遊んでいるのではないかと思い直した。
一郎は、亜空間術を駆使して、一瞬にして自分の身体から衣服を取り去る。すでに亜空間なので、幾つかの空間の仕切りを作っている別の場所に送るだけだが、これはこれで、もしも魔道であれば、かなりの難度となる術だという。
スクルズでさえ、自分が身に着けている服だけを収納術で消すことは不可能らしい。
だが一郎は、淫魔術でなら、亜空間内ならずとも、現実側でそれができる。
そして、ふと思ったが、もしかしたら、この技を使えば、城郭で歩いているときに、女たちから突然に服だけを剥いだりすることも可能なのではないだろうか……。
いや、できる……。
不思議な感覚だが、できるかもしれないと考えた瞬間に、実はできるということがわかったのだ。
また、これはかなりの戦いにおける武器にもなる。
今度、実験をやってみよう……。
「きゃあ」
「うっ」
突然に全裸になった一郎を見て、ノルエルが悲鳴をあげた。そして、トリアは悲鳴というほどではないが、やはり、驚いたような声を喉から出す。
一郎はまずは、腰の下着だけになったトリアの腕を掴んで、一郎の胡坐に座った足を跨がせるようにして、対面座位の体勢にして引き寄せた。
「ひっ」
覚悟したとはいえ、ほとんど全裸の状態で、男女で密着するのは、トリアもまだ怖いようだ。抱き締めたトリアの身体が小刻みに震えている。
だが、一郎の裸の胸と密着したトリアの乳房はとても柔らかく、その中心部分だけが固く勃起している。まだ下着に包まれている股間からは、すでにむっとするような淫靡な香りが漂っていて、彼女たちにたっぷりと吸わせた媚香の影響が完全にトリアを苛んでいるのがわかる。
観察するまでもなく、下着は既に蜜でべっとりとなっているだろう。
「大丈夫だ。無理かもしれないけど、できるだけ力を抜いて……。なにも考えないで、俺に任せて……。舌を出して」
「は、はい……」
トリアが舌を出した。
一郎はその舌を口に含み、ぺろぺろと舐めてやる。
「んふっ」
トリアがほとんど本能によると思うが、背中側にあった両腕でぎゅっと一郎を抱き締めた。口づけだけとはいえ、一郎は最高の快感がトリアに流れるように、舌の刺激を加えてやったのだ。それだけでなく、一郎の唾液がトリアの中に含まれることにより、淫魔術の刻みがトリアの身体に入ってくるような感覚に襲われたはずだ。
だから、びっくりして身体に力を入れてしまったのだと思う。
「あっ、す、すみません」
一郎を抱き締めてしまったことを自分でも驚いたのか、トリアがすぐに力を抜くとともに、口を離して一郎に謝罪の言葉を発した。
そのトリアを一郎は背中を擦るようにして、ぐっと引き寄せて、トリアの耳元に口を近づける。
「大丈夫……。怖いとは思うけど、君が怖がれば、ノルエルはもっと怖がる。彼女ためにももっと楽にして……。心配ない……。大丈夫だから」
ささやいた。
すると、すっとトリアの身体から力が抜けるのがわかった。
「ほら、もう一度口づけだ」
再び唇を重ね合わせ、今度はさらに強い快感を注ぎ込んだ。それだけでなく、大量の一郎の唾液をトリアに飲ませる。
トリアと一郎には、圧倒的なジョブレベルの差があるので、これくらいの体液を注げば、ほぼ精液を注いだのと同じくらいの支配ができあがる。
支配というのは、ジョブの種類に拘らず、とにかく、レベル差があればあるほど、上位者が下位者を容易に支配できる。また、逆に、レベルが下の者が上位者を支配することはできない。
そういうものなのだそうだ。
このことは、奴隷の首輪のような支配魔具でも同じらしく、レベル下位者が作成した支配魔具を用いても、上位者を支配することはできない。
だから、高いジョブレベルの一郎の性奴隷の刻みのある女たちは、事実上、どんな支配魔具でも、支配魔道でも、操られることはない。
以前、エリカがジョナスという小者の操り師に心を操られたことがあったが、それは意図的に一郎が支配を最弱に弱めていたからだ。いまは、どの女にも、そんな間抜けなことはやってない。
「はあ、はあ、はあ……。な、なんでしょう……。こ、これ……。わ、わたしに、なにを……」
口を離すと、トリアが喘ぎ声のような音をさせながら、うっとりと一郎を見つめてきた。
一郎はさっそく、淫魔術でトリアの心から、初めて男に抱かれることに対する恐怖のようなものを消してやった。その代わり、彼女持ち前の好奇心のような感情を大きくしてやる。
すると、トリアがにっこりと笑った。
「ただの口づけだろう、トリア」
一郎はトリアを抱き締めながら言った。
そのあいだも、トリアの裸の背中を一郎の手は擦り続けている。もちろん、しっかりと性感帯のもやを柔らかく刺激しながらだ。
トリアの全身の悶えが大きくなり、抱いている身体がどんどんと熱くなる。肌はしっとりと汗ばんでおり、一郎の怒張に密着している下着からは、さらに強い香りが流れてくる。
「だ、だったら、すごいのですね……。口づけって……。わたしは初めてだったので……」
トリアが赤い顔で言った。
「初めて? ノルエルとは?」
ノルエルとはただの関係ではなかったはずだ。一郎の勘が外れるわけがない。
「お、男の人はという意味です……。ノルエルとは……。あれっ?」
トリアが一郎の背中越しにノルエルを認めたらしく、変な声を出した。
ノルエルは、トリアと対面座位で抱き合っていた一郎の背中側になっていたので見えていなかったのだが、一郎は視線を向けてみた。すると、侍女服の上衣こそ脱いでいるが、まだ、ノルエルは、侍女服の下の白いシャツを着ていて、スカートを脱いでいる腰から下はともかく、上は下着姿にすらなっていなかったのだ。
どうやら、その状態でとまってしまい、ぼうっと一郎とトリアの口づけを見ていただけだったみたいだ。
「ほら、早く脱ぎなさい、ノルエル。一緒に抱かれましょう。そのために、さっき手をあげてくれたんじゃないの? 覚悟したんでしょう」
トリアがノルエルに嗜めるように、ちょっと強い口調で言った。
「だ、だって……。わ、わたしは、ただトリア様と離れたくなかっただけで……」
すると、ノルエルが泣きそうな顔になった。
一郎はノルエルも引き寄せようとして、トリアを抱いたまま手を伸ばした。
「ひっ」
だが、ノルエルは恐怖を顔に浮かべて、寝台にお尻をつけたまま後ずさった。
一郎は苦笑した。
「こらっ、ノルエル」
強い感じではなかったが、明らかにトリアは怒ったような口調だ。
「ごめんなさい、トリア様……」
ノルエルが泣きそうな顔になる。
「謝るのはロウ様にでしょう……」
トリアが溜息をついた。
一郎はとりあえず、トリアを脚の上からおろして、ノルエルに横に座らせた。そして、ふたり向き合う。
ノルエルがトリアにすがるように、さっとトリアに身体を密着させた。
やはり、ただの友人関係じゃないだろう。
むしろ、かなりノルエルはトリアに依存しているみたいだ。
トリアは剥き出しになっている乳房を両手で隠した状態で……、ノルエルはトリアの腕をしっかりと両手で掴んだ姿勢で一郎を向いている。
一郎はふたりに向かって口を開いた。
「……ところで、本当はもっとすぐに伝えておけばよかったけど、秘密裏にやっていることだから、どうしても情報が漏れると困るので教えてなかったことがある。だけど、精の刻みをするのであれば、もう情報が漏れることはないはずなので、もう言ってもいいだろう……。だが、それを教えておけば、トリアの心の悩みはなくなっていたはずなんだ。悪かった」
まずは頭をさげた。
トリアはきょとんとしている。
「あ、あのう……。なんのこと……」
「君の実家のことだ」
「実家……ですか……?」
「ああ。君がさっき口にしたアンジュー家の実家の借金の状況については、十日ほど前に状況が変化している。この亜空間に入る前に口にしたおマアによる借金の肩代わりの処置が終わっているんだ。すでにキシダイン派には手が出せない状況になっているし、君の弟や妹が奴隷に売られるようなことはあり得ない。今度、実家に戻ったときに確かめればいい。だけど、手紙はやめてくれ。情報が漏れると困る。少なくとも、こっちが糸を引いて状況の改善を図っていると知られたくないんだ」
「えっ、本当に──? あっ、そういえば──」
トリアが驚いた声をあげたが、すぐにはっとした大声に変化した。
一郎が喋ったことは本当だ。
だが、秘密裏にしなければならないことなので、黙っていたのだ。
また、トリアの実家にも情報を漏らすことは禁止していた。娘のトリアに対してもだ。
さもないと、処置の途中の状況で、すべての侍女たちの実家で同様の処置を進めていることをキシダイン側に知られると、どこかの正面で打開策を打たれる可能性があった。
だが、いま、トリアが思いついたことがあるような声を出したのは、もしかしたら、実家からの手紙かなにかで、状況が変わったことを仄めかす文面があったのかもしれない。
アンジュー家は王都からは遠く、簡単にはトリアも里帰りする距離ではない。
だから、そういうかたちでしか、家族もトリアに近況の変化を仄めかすことしかできなかったのだろう。
「い、いえ、そう言えば、珍しく父からの便りがあり、なんとなく、安心していいというようなことを意味する内容が……。だ、だったら、あれは……」
やっぱり、そうか……。
一郎はにっこりと微笑んだ。
「なら、大丈夫だね。俺たちの仲間になってよかっただろう? おマアは借金は棒引きにはしなかったけど、催促なしの無利子にはしたよ。だけど、君が頑張れば、肩代わりの借金も半分くらいにしてやろうか? なかなかに仕事と私的な関係を厳密に切り分けるおマアだけど、十ノスくらい続けて抱き続ければ、音をあげるとは思うけどね」
一郎は軽口を言った。
しかし、トリアは激しく首を振った。
「あ、ありがとうございます……。弟や妹を……家族を守ってくれてありがとうございます。多分、本当のことなんでしょう。わたしにはわかります。ありがとうございます」
トリアががばりとその場にひれ伏した。
土下座だ。
一郎は慌てて頭をあげさせた。
「動いたのはおマアだ。だけど、実は秘密にする約束でね。今度会っても、知らぬ存ぜぬの態度を守ってくれよ……。そして、ノルエル」
ノルエルを見た。
「は、はいっ」
ノルエルがびくりとした。
「君の実家は王都内の商家だ。これについては君は知っていると思うけど、詐欺に近い騙され方をした商売の損失があり、かなり危うい状況にあった君の父親の商売は、大きな取引きがあって持ち直したはずだ。あれも、おマアだぞ。こっちは君の父親さえ知らないはずだが」
「えっ?」
ノルエルが目を丸くしている。
こっちも思い当たることがあるのだろう。
「現段階で、キシダインが手を伸ばしていた君たちへの実家への関与はほぼ完全に改善している。ふたり目のイエンは出さない。誓うよ。だから、安心してこちら側に来るといい。イザベラ王女、アネルザ王妃、女豪商のおマア、王都一の魔道遣いのスクルズ……。ほかにもたくさんいる。みんな君たちの仲間だ。まあ、俺が一番力がないかもしれないけどね」
一郎は笑った。
ふたりはびっくりしている。
しかし、一郎としてはやはり、もっと早く決断をしていけばよかったと思った。
裏で動いていることを知ってくれていれば、トリアをはじめとした多くのここの若い侍女たちが、実家にかけられている圧力のことで悩むこともなかったのだ。今回のことで実際に毒を盛ったふたりも、どんなに悩んだことだろう。
だが、性奴隷の支配をしていない女に、こっちの動きを教えるのは、それで秘密が漏れる可能性がある。
それはできなかった。
だから、一郎が悔いているのは、侍女たちを性支配することを躊躇った自分に対してだ。
いずれにしても、度々にわたってイザベラが狙われるのは、キシダインに情報が暴露しているからだ。
ほとんど閉じこもっているイザベラに関する情報が漏れるのは、どういうかたちかわからないが、侍女たちからそれが流れているのだろう。
だから、それを遮断したうえに、今度はこっちがそれを利用する。
そのために、侍女たちには、いまのままでいて欲しかったので、あえて情報を示さなかったところもある。
「あ、あのう、ありがとうございます……。あ、あのことは父たちも困り果てていたみたいで……。わたしにはあまり言わなかったんですけど……」
ノルエルがやっと一郎の顔をまともに見て、さっきのトリアと同様に頭をさげようとした。
一郎はそれを制した。
「じゃあ、面倒な話は終わりだ。さあ、それよりも愉しもう。これからは大人の時間だよ……。そうだな……。じゃあ、やはり、最初はふたりがいつも愉しむやり方で愛し合ってくれ。その方がノルエルも緊張がなくなる。いつものやり方……あるんだろう?」
一郎はふたりを見た。
さっきも同じことをしようとしたが、ノルエルにトリアを責めさせるようなことを強要したので、ノルエルはむしろ身体が固くなったみたいだ。
だから、今度は自由にさせることにした。
すると、再びふたりが真っ赤になる。
「あ、あのう、でも……」
ノルエルが困ったようにトリアを見る。
一郎は亜空間術を利用して、別の空間部屋から一個の目隠しを出現させた。
それをトリアに手渡す。
「なるほど……。わかりました」
それだけで、トリアは一郎の意図を汲み取ったみたいだ。
トリアがノルエルに身体を向け直して、そっとその両肩に手を添える。
「あっ、トリア様……」
ノルエルがびくりと身体を震わせて、顔をトリアの胸側に伏せる仕草をする。
トリアがそっとノルエルの身体を抱き締めた。
「いつもの部屋のようにね……。いつもと同じよ、ノルエル……。あなたはお人形さん。わたしの大切なお人形よ。ほら、力を抜いて……。ここはふたりだけの部屋……。お仕事が終わって戻ったの……。小離宮の中のわたしたちのお部屋よ……。今日はあなたの寝台で遊びましょうね。お人形さん……」
トリアがノルエルを抱き締めたままの耳元でささやく。
眼に見えて、ノルエルの全身が柔らかくなるのがわかる。
トリアがノルエルにそっと目隠しをした。
黒い布製であり、頭の後ろで紐で固定するものだ。
ぎゅっと紐が結ばれて、ノルエルの顔に目隠しが施される。
「ああっ、こ、怖いです、お姉様──」
トリアへの呼びかけが目隠しをした途端に、“お姉様”に変化した。
さっきの物言いから判断すると、ふたりは小離宮の中で侍女にあてがわれている部屋と同部屋であり、時々か、毎夜か知らないが、ああやって百合の遊びをしているのだろう。
一郎はくすりと笑いたかったが、ここで声を出すと、またノルエルが我に返るといけないので自重した。
それにしても、「お人形さん」とはなんだ?
「怖くないわよ、お人形さん。それに、お人形はなにもしないのよ……。ほら、力を抜いて……」
トリアがノルエルに口づけをした。
「んんっ」
トリアに抱き締められているノルエルがまさに全身の力を抜く。
ふたりが口づけをしながら横たわる。
一郎はできるだけ気配を消したまま、ふたりのすぐ横に移動をした。
トリアがノルエルを抱き締めながら、まだ身に着けたままだったノルエルのシャツのボタンを外して、胸を解禁させていく。
膨らんではいるが、まだ布に包まれているノルエルの胸は小さい。その胸が露わになる。
トリアが再び口づけをしながら、ノルエルからシャツを脱がす。
続いてシミーズを腰から取り去る。
ノルエルはされるがままになって抵抗しない
だが、興奮しているようであり、かなり鼻息が荒くなってきている。また、すでに口からは甘い喘ぎ声に近いものが混じってきた。
横たわらされたノルエルは胸巻きと腰の下着だけの姿だ。
成熟した大人の身体ではなく、まだ成長途中の少女の身体だ。
「可愛いお人形さん。さあ、今日はなにをして遊ぼうかなあ……」
トリアの手がノルエルの両脚の側面から胴体に向かって、すっと流れる。
「ああっ、お姉様──」
横にいる一郎がびっくりするほどの反応をして、ノルエルが身体を跳ねさせた。
ノルエルの覆いかぶさっている体勢のトリアがくすくすと笑った。
「いけないお人形さんね。動いてはだめでしょう? 罰としてお手々を縛りましょう」
トリアはノルエルの状態を抱き起こすようにして、ノルエルから胸巻きの布を解いて、ノルエルの小さな乳房を剥き出しにした。
そして、その布を紐状にして、ノルエルの首にネクタイのように輪を作って結び、両端から出ている紐状の布を使ってノルエルの手首を左右で縛った。これでノルエルは両手首を首の横から離せなくなったということだ。
随分と慣れた手つきなので、いつもやっているのだろうと思う。
一郎は、トリアに手の動きだけで、一郎の唾液をノルエルに口移しで飲ませるように伝えた。最初はわからなかったみたいだが、二、三回同じことをすると、やっと伝わったようであり、大きく頷いて微笑んだ。
いずれにせよ、このお人形遊びというものが、ふたりのごっこ遊びなのだろう。ノルエルがとても寛いでいるのがわかる。
視界がないことで、むしろ安心しているようだ。
「お人形さん、動いてはだめよ。だって、お人形さんは動けないんですから……」
トリアがくすくすと笑いながら、ノルエルの胸に手をやる。そして、小さく膨らんでいるノルエルの胸に喰い込んでいる指をうねうねと動かしだす。
「ああ、お姉様──」
ノルエルが手首が繋がっている首を上に突きあげるように顎をあげた。
一郎はまずはトリアの口に唇を寄せて、たっぷりと唾液を注ぎ込む。トリアは懸命に一郎が舌で与える快感に耐えるような仕草をしたあとで、愛撫をしながらノルエルの口に一郎が注いだ唾液を注ぎ込む。
ノルエルの心に触れる感覚が沸き起こった。
「可愛いわね、お人形さん。さあ、もう一度よ」
トリアの愛撫が胸だけでなく、ノルエルの股間にも伸びる。
下着越しだが、トリアの細い指がノルエルの股間の亀裂を上下した。
「んああっ、はああ、ああ、んはあっ──」
ノルエルの少女体形の裸身が弓なりに反りあがる。
一郎は繋がったばかりの淫魔術を駆使して、一郎の気配を消してしまう。
トリアに目で合図をして、ノルエルの顔に唇を寄せる。
「ほら、お人形さん、もう一度よ。お口を開けなさい」
トリアがノルエルの裸身を刺激しながら、耳元でささやいた。
ただし、近づくのは一郎の唇だ。
ノルエルの唇に唇を重ねて、舌と舌を絡ませながら強い淫魔力を注ぎ込んだ唾液を送り込む。
「んああっ、ああっ、あああっ」
ノルエルの反応が大きくなる。
一郎はどんどんと唾液を送り込む。
「全部飲むのよ。さあ……」
トリアがノルエルの身体に刺激を送りながら、ささやく。
ノルエルがびくりとする。
口づけをされながら、耳元でささやかれたことで、口づけをしているのがトリアではないとわかっただろう。
しかし、すでに淫魔力が繋がっている。
一郎は沸き起こった恐怖心のようなものをノルエルから消滅させる。
「ああっ、あああっ」
一郎は口づけをしながら、トリアの指の愛撫に一郎の指を加える。
ノルエルの裸身をまさぐる手が四本になる。
しかも、ただの四本ではない。
ノルエルの身体を知り抜いているトリアの愛撫に、性感帯のもやを道しるべに絶対に快感から逃げることができない一郎の愛撫だ。
ノルエルの身体が激しく反応し、絶頂寸前の仕草になるのに、大した時間はかからなかった。
「ああっ、も、もううっ、あああ、お姉様、あああっ」
ノルエルが目隠しをされている顔を左右に激しく振って悶え泣いた。
「お人形さんは動いちゃだめよ。ただ感じるだけ。いつものように、いきなさい。さあ、可愛い、わたしのお人形さん」
トリアが左から、そして、一郎が右からノルエルを責めたてる。ノルエルは半狂乱になった。
しかし、懸命にそれを我慢しようとしている。
なかなかに可愛い悶えぶりだ。
「んふうっ、はい、はあっ、はあっ、はあっ」
すぐに、ノルエルの悶え方が静かになる。
だが、それは快感が小さくなったというよりは逆だ。明らかにノルエルは絶頂に向かって快感を飛翔させている。
だが、お人形さんというのは、ふたりの決め事なのだろう。
トリアは責めるだけ……。
ノルエルは受けるだけ……。
動いてもいけないし、抵抗してもいけない。
どうやら、これがふたりがいつもしている遊びのようだ。
「そのまま、いつものように……。俺に見せてくれ……」
一郎はノルエルを刺激しながら、トリアにささやいた。
また、逆らえないように暗示をトリアにかける。
トリアが虚ろな表情になり頷く。
「い、いつものように……ですね……。いつものように……」
トリアは、そうささやくとともに、自分の下着を脱いで完全な素裸になり、次いでノルエルの腰からも下着を取り、足首から抜く。
一郎は淫魔術でふたりの下着を回収する。ノルエルから脱がせたシャツや、まだ回収していない侍女服も同時に消滅させた。いま残っているのは、ノルエルの首に巻き、彼女の両手の自由を奪っている紐状になっている胸巻きの布だけだ。
「おおっ、ノルエル、可愛い、わたしのお人形さん――。どうか、わたしと一緒に達してちょうだい――。一緒よ――。一緒に、さあ――」
すると、トリアがノルエルの裸身に自分の身体をぴったりと合わせて添うようにさせ、乳房と乳房を強く擦り合わせながら、ノルエルの股間のクリトリスに指を合わせて激しく動かしだす。
しかも、片手は自分の股間だ。
トリアは自分で自分の股間を慰めながら、ノルエルの股間もまた愛撫しているのだ。
なるほど、こうやって彼女たちは愛し合うようだ。
だから、一番最初にノルエルにトリアを舐めさせようとしたとき、ノルエルがやったことがないことだったから、ノルエルの緊張を招いてしまったのだと思う。
「ああ、ああああっ」
「はああっ、んふううっ、んんふううっ」
一郎は、さらにふたりの身体に一郎による愛撫を加えた。
トリアについてはお尻側から菊座とトリア自身の指が絡んでいる股間を刺激し、ノルエルにはトリアの指に一郎の指を再び足す。
ふたりの身体を絶頂に向かって一気に飛翔させる。
一郎にかかれば、絶頂させるも、ぎりぎりに留めるも自由自在だ。
「ああっ、あああっ」
「んぐうううっ」
絡み合っているふたりの白い裸身ががくがくと痙攣する。
あっという間にふたりは女の絶頂を極めてしまった。
一郎はとりあえず、ふたりから手を離した。
脱力しているふたりはなかなか動き出さない。
しかし、やがて、トリアが上体を起こした。
「はあ、はあ、はあ……、さあ、まだよ、お人形さん……。いつものように、今度はノルエルだけ、いくのを見せてね……。さあ、もう一度よ……」
トリアがノルエルのクリトリスにふたたび手を這わせだし、さらに乳首を口で含んで舐め始める。
いつものようにやるという暗示がかかっているので、これはいつものような行為なのだろう。
だが、優しい愛撫ではあるが、こうやって続けざまともなると、それはそれで激しい責めになる。
興味を抱いたので、一郎はトリアに訊いてみることにした。
「いつもは、これからどうするの? ずっと責めっ放し? 交替はなしか?」
トリアに訊く、
やはり、ノルエルがぎくりと身体を震わせる。
目隠しをしているので一郎の姿が見えないこともあり、ほとんど一郎の存在には気に留めないようだが、一郎が声を出すと、怯えの感情が走るようだ。
一郎は、現われるノルエルの一郎に対する恐怖の感情を次々に消していく。
「い、いつも……。お人形役はノルエル……。責めるのはわたし……。ノルエルの可愛い姿を見ながら、わたしは自分で慰めて……、達します……」
一郎の淫魔術で心を誘導されているトリアは、普通なら口にしないような赤裸々な告白を口にした。
なるほど、そういうことかと思った。
人形遊びというのが、ふたりの心を繋ぐ言葉なのだろう。
一郎はノルエルの耳元に口を寄せる。
「……お人形さん……。俺も混ぜてね。力を抜いて……。俺も受け入れてね」
「は、はい……」
ノルエルが目隠しをした顔を小さく頷かせる。
すると、一郎はトリアを促して、ノルエルの上半身側に身体を移動させた。そして、トリアにはノルエルの胸から上を責めさせ、一郎自身はノルエルの脚のあいだに移動する。
「お人形さん、君をもらうよ」
一郎はノルエルの腿を抱え、すっかりと潤んで蜜に溢れているノルエルの秘肉に怒張の尖端をあてがう。
すっと亀頭部分がノルエルの中に入った。
だが、先端だけだ。
ここまでなら痛みはない。
「あ、ああっ」
ノルエルが左右に身体を振って悶える。
さっきから責められっぱなしで、もうなにがなんだかわかっていないみたいだが、一郎はノルエルの股間に最大の快感が走るような角度で膣の入口部を圧迫したのだ。それだけでなく、指でぷっくりと膨らんだクリトリスも刺激もする。
それに加えて、上半身はトリアによる愛撫だ。
さすがに堪らないようだ。
しばらくその状態を続けたまま、どんどんと刺激を足していく。
やがて、ノルエルの身体がほぐれて、再び快感を二度目の昇天に向かって走らせだす。
一郎は肉棒をさらに奥に貫かせた。
ゆっくりとやっても、一気になっても、処女膜を破られて初めて股間に男を受け入れるときには激痛が走るものだ。
だったら短い方がいい。
また、淫魔術を駆使して、激しい痛みを消滅させて、快感を幾分、増幅してあげる。
「ああっ、いやあ、あああっ」
身体を引き裂かれるような痛みが走ったのか、ノルエルが首をのけ反らせて悲鳴をあげた。
だが、すぐに悲鳴があえぎ声になる。
淫魔術が痛みを快感に置き換えるからだ。
「ノルエル──」
トリアが心配そうにノルエルの裸身をぎゅっと抱き締める。
「問題ない。もう最奥に着いた。出すよ」
もの凄い圧迫感が怒張に走る。
このまま律動を続ければ気持ちいいだろうが、このノルエルの少女の身体を愉しむのは、二度目か、三度目にしよう。
いまは、射精を優先しようと思った。
「さあ、いくよ──。これでノルエルは俺の女だ──」
一郎は二度ほどの律動で我慢して、ノルエルの子宮に精を注ぎ込む。
唾液だけとは比べものにならない、強い力でノルエルの心を鷲掴みにする感覚を覚える。
一郎はしっかりとノルエルに淫魔の支配を刻み込んだ。
「ああ、ロウ様ああ」
一郎から精を受けているノルエルが、トリアではなく、一郎の名を大きく叫んだ。
淫魔術で支配されるときには、絶頂よりも激しい快感が沸き起こるものだ。ノルエルは絶頂を極めたかのように、再びがくがくと身体を痙攣させた。
一郎は処女を奪ったノルエルから男根を抜く。
鮮血が一郎の肉棒とノルエルの股間から流れる体液に滲み混じっている。
ノルエルはぐったりと身体を脱力させた。
半ば失神している感じだ。
「さあ、今度はトリアお姉さんかな? まずは舌で掃除をするんだ」
一郎はノルエルから抜いたばかりのまだ血がついている股間をトリアに向ける。
さすがに、トリアはぎょっとした表情になった。
ノルエルに対しては責め役だとしても、トリアも男女経験はない。生まれて初めてのフェラチオが他人の体液のついた肉棒など屈辱だろう。
だが、トリアの心からは、その恥辱はすぐに消え、逆に愛おしむような感情が発生をした。
一瞬強張ったトリアの表情が柔らかくなる。
トリアが息を吐いて、一郎の肉棒を口に咥えた。
すぐに、ぺろぺろと汚れを落とすようにトリアの舌が動きだす。
一郎は身体を一郎の股間に向けて屈めているトリアの乳房に手を持って来て、刺激を加えていく。
「んふうっ、んふうう」
なんでもない愛撫でも一郎の与える愛撫だ。
乳房から爆発する甘美感に、トリアが身体を跳ねさせそうになった。
だが、その顔をしっかりと押さえる。
「両手を背中に回すんだ」
一郎は言った。
トリアはすぐに背中で両手を横に重ねるようにする。
一郎はトリアにフェラチオをさせたまま、縄束を亜空間の別の部屋から呼び寄せて、さっと両手に巻きつけていく。
淫魔術による早縄だ。
一郎の手がまるで魔道のように素早く動き、あっという間にトリアの両腕を重ねた部分と左右の二の腕とが縄で固定された。
口を離させて、身体を起こさせる。
縄を前にやり、乳房の上下に縄を喰い込ませて、乳房を飛び出させるように縄を喰い込ます。
縄尻を再び背中に回して結び、後手縛りの完成だ。
「ほら、おいで……。ノルエルはちゃんと俺を受けれてくれた。お姉さん役のトリアもしっかりとやらないとね」
「は、はい……。お、お願いします……」
トリアは一郎ににっこりと微笑んで見せた。
男を知らないのに、これから男を受け入れるということは怖いはずだ。
それでも気丈な表情を示すのは、なんとも頼もしい。
一郎はにっこりと微笑む。
そして、最初に抱き合ったように体面座位で一郎の脚を跨らせる。
まだ股間は貫かせないが、肉芽と秘部を指で刺激しつつ、乳房を始めとする上半身に舌と指を這わせまくる。
「ああ、ああっ、あっ、ああっ」
トリアが激しく快感でよがりまくるようになるのに、いくらの時間もかからなかった。
「んふうっ」
やがて、あまりにも急激に昂ぶらされた快感に、トリアはがくりと状態を一郎にぶつけるように倒れさせ、一郎の肩に頬を擦りつけるようにした。
「最初は痛みもある。しかし、二度目からは快感が上回る。三度目からはもはや、気持ちよさしか感じない……」
一郎は暗示をを加えるようにして、トリアの腰を下から持ちあげるように抱き、上を向いている怒張の尖端に載せる。
「あ、こ、怖いいっ」
さすがにトリアは恐怖で顔をひきつらせた。
だが、その恐れおののく姿に、一郎の鬼畜が刺激される。
「力を抜け。さもないと苦しいだけだ。激痛は一瞬だ。いくよ」
「ま、待って──」
一郎は手を離した。
すとんと一気にトリアの股間に一郎の怒張が貫く。
「んぎいいいっ」
トリアが絶叫した。
縄で縛られている裸身を一郎は力いっぱいに抱き締めて、トリアが暴れまくるのを阻止する。
しかし、実際のところ、かなり淫魔術で調整したので、一気に処女膜を突き破られて、深々と股間に男根を突き刺された割には、大きな痛みはなかったはずだ。
怒張だって、ほとんどトリアの膣壁を強く擦ることなく、ど真ん中を貫かせた。
絶叫したのは、痛みよりも精神的な衝撃のせいだと思う。
「ああ、ひどいいいっ、ひどいですう」
トリアが恨みっぽく一郎の顔をトリア自身の顎で叩く。
「ははは、だけど、俺はこういう抱き方が好きなんだ。鬼畜でね。だけど、必ず、その鬼畜を病みつきにしてあげる。いくよ……」
一郎はトリアと繋がったまま、身体を倒して正常位の恰好になる。
律動を開始する。
だが、無理はさせない。
すぐに射精して、トリアの心もまた淫魔術をしっかりと刻み結ぶ。
「ああ、ひ、引っ張られる──。な、なんですか、これ、あああっ、あああっ」
すると、トリアががくがくと震えだす。
淫魔術が結ばれることにより快感が全身に走っているのだ。
一郎はそれに合わせて、二度目の射精もした。
さらに淫魔術が強くなるのがはっきっりとわかる。
一郎はトリアからも男根を抜いた。
「さて、じゃあしばらく寝ておいで。痛みはすでにないはずだ。淫魔術により治療を股間に施したからね……。だけど、流石に破瓜直後には、激しい調教もつらいだろう。調教は半日ほど休んでからにする。ふたりの調教はそれからだ……。心配ない。この亜空間内では、時間の経過が外とは異なる。お腹もすかないし、時間感覚も消える。だから、ここで二日ほどの調教を受けてもらってから戻るよ。心配ない。戻るときには、しっかりと快感を覚える敏感な身体になっているから……」
一郎は言った。
縄掛けのまま横たわっているトリアが、呆然としたまま、意味は全く理解できないという表情になった。ノルエルはまだ、目隠しのまま寝息のような音をたてている。
「あ、あのう……。どういう意味……?」
「わからないという顔をしているね。つまりは、君たちが戻るのは、ここで二日ほどの調教を受けてからということさ。心配ない。俺に全部任せればいいから」
一郎はにっこりとトリアに微笑みかけた。
*
「ちょ、ちょっと待ちなさい、あなた方は──」
そのとき、ヴァージニアは、トリアとノルエルの手を掴んだロウに向かって大声をあげた。
いくら王女や王妃に諭されても、突然に表れた初対面の男と侍女たちが性交をするということなど、認めるわけには、いかないのだ。
だが、次の瞬間、そのロウも、ロウが腕を握っていたトリアとノルエルの姿もぱっと消滅してしまった。
「えっ?」
「わっ」
「なに?」
「ええっ」
ヴァージニアだけでなく、侍女たちも声をあげた。
なにしろ、突然に三人の姿がなくなったのだ。
もしかして、移動術か?
そこにいるスクルズが移動術という瞬間移動の遣い手だというのは、もちろん知っている。
「三人はどこに行ったのですか? いまのは魔道ですね?」
ヴァージニアはスクルズに視線を向けた。
しかし、スクルズは微笑みを顔に称えたままだ。
「魔道ではありません。ロウ様の術です。亜空間術です。他言しないでくださいね。ロウ様には秘密がたくさんありますから」
スクルズがにこにことしたまま言った。
怪訝に思ったが、たったいまロウたちが消えたのと同じ場所に、すぐに三人が再出現した。
だが、さっきと姿が全く異なる。
三人とも全裸だった。
ロウは三人の中心にいて、胡坐をかいていた。
その股間にトリアとノルエルが顔を伏せ、ふたりとも一心不乱にロウの股間を舐めている。
なんだこれ──?
「きゃああ」
「きゃあ」
「ひやああっ」
侍女たちが悲鳴をあげた。
だが、ロウはにこにこしたままだ。
自分の股間に顔を伏せているふたりの肩を叩いて、軽く肩を掴んでふたりの上体を起こさせた。
「あんっ、ロウ様、ま、まだ終わっていません」
「もう少し練習させてください。今度こそ、満足させてみせますから」
ノルエルとトリアが恨みっぽくロウに詰め寄る口調で言った。
それで気がついたが、ふたりの両手には革枷が背中側でしてあり、両手が使えないようになっている。
「いや、随分、上手になったよ。ふたりとも……。だけど、約束の刻限だ。まだ八人残っている。ほら、この布で身体を包め。身体も綺麗にするといい。約束するけど、それほどの時間もかからないまま、全員が終わるから」
一郎はふたりの頭を優し気に触ってから、宙から二枚の布を出した。
同時にふたりの背中側で音がして、ふたりから手枷が落ちる。
だが、床に落ちたと思ったのに、それが消滅している。
魔道?
ヴァージニアは目を見張った。
「あん、だったら、今度はトリアお姉様をお人形にしたいです。ロウ様、お願いします」
ノルエルが自由になった手で与えられた大きな布で身体を包ませながら、ロウに向かって甘えるような声を出した。
だが、まるでロウ以外には眼中にない感じであり、まったく周囲を気にしている様子がない。
それにしても、ノルエルとはこんなに元気に喋る少女だったか?
随分と明るく元気に話しているが……。
「だめよ。お人形はあんたでしょう、ノルエル。ふふふ……。だけど、これはどういう状況なんですか? まるで、わたしたちがロウ様に、さっきまでの場所に連れられたときから、まったく景色が同じみたいなんですけど」
ノルエルと同じように、身体を布で覆ったトリアが周囲を見回しながら言った。
「同じだよ。あれから数瞬しか経ってない。まさに調教に相応しい術だろう?」
ロウが笑った。
一方で、ほかの侍女たちは目を丸くしている。
「どのくらいの時間をすごしたのですか、ロウ様?」
するとスクルズがロウに声をかけた。
「二日というところかな。さて、じゃあ、トリアとノルエルは終わりだ。また次の機会だ。順番にな……。じゃあ、次は誰にしようかな……? じゃあ、そこのふたりでいいか──。オタビアとダリアだね。さあ、君たちだ」
たまたま、三人の近くにいた先頭の列のふたりの侍女の名をロウは呼んだ。
そして、裸のまま立ちあがり、怯えるふたりの腕に手を伸ばすと、再びさっとオタビアとダリアごと姿を消滅させた。
“トリア(アンジュー=トリア)
人間族、女
イザベラ王女の侍女
アンジュー男爵家次女
年齢18歳
ジョブ
侍女(レベル5⇒10)
生命力:50
攻撃力
10(素手)
経験数:男1
淫乱レベル:B⇒A
快感値:300⇒150
状態
ロウの性奴隷
淫魔師の恩恵(観察分析力)”
“ノルエル
人間族、女
イザベラ王女の侍女
年齢16歳
ジョブ
侍女(レベル3⇒10)
生命力:50
攻撃力
10(素手)
経験数:男1
淫乱レベル:A⇒S
快感値:150⇒90
状態
ロウの性奴隷
淫魔師の恩恵(発想力)”