【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ロ、ロウ殿……。お願いです。言葉を聞かせてください。こ、怖いのです。ロウ殿、おられますよね?」
ヴァージニアは必死に膝を前に進ませながら声をあげた。
別に膝で進めと強要されているわけではないが、どうしても腰に力が入らないのだ。
また、緊縛された状態で目隠しをされてしまうと、自分でも驚くくらいに恐怖心に襲われてしまった。
このまま放置されてしまうかもしれないと思うと、怖くて仕方がない。
たかが目隠しで、自分でも恥ずかしいと思うくらい弱々しい声で懇願をしてしまうのは嫌だが、どんどんと沸き起こる不安に、そうせずにはいられなかった。
もしかしたら、これも作り変えたという身体のさせることなのだろうか。
とにかく、素裸で緊縛されて、目隠しをされるというだけで、ヴァージニアの身体が異常なほどに熱くなり、どんどんと脱力していく心地がしているのは確かだ。
それが怖い。
とにかく、怖いのだ。
「いますよ。ここです」
すぐ横で声がした。
ヴァージニアはほっとした。
だが、次の瞬間、声がした方の乳首に激痛が走った。
「んぎいっ、い、痛いっ」
ヴァージニアは悲鳴をあげた。
乳首を思い切り摘ままれて、引きあげられたのだ。
「ほらほら、立って……。立たないと、寝台にあがれませんよ。前に進むんです。寝台は目の前ですよ」
ロウが容赦なく乳首を握って強引にヴァージニアをその場に立たせようとする。
だが、腰に力が入らないヴァージニアは、素早く動作することができない。そのため、ぐいぐいと乳首を引っ張られることになる。
「た、立ちます──。立ちますから、そんなに引っ張らないでください。くっ、あああっ」
しかし、ヴァージニアは痛みの中に、なんともいえない愉悦を覚えてしまい、つい甘い声を出していた。
かっと恥ずかしくなり、慌てて口をつぐんだが、ロウがくすくすと笑いながら、さらに強めに乳首をぎゅっと
「あ、あああっ」
今度ははっきりとした嬌声だ。
痛みはあったのが、それよりも強い快感を覚えてしまったのだ。
ヴァージニアは自分でもびっくりしてしまった。
「どうです? この身体も愉しいでしょう? 痛くされたり、辱められたりすると、あなたはどうしようもなく興奮するんです。そういう身体にしてしまいました。こうなったら、俺の性奴隷として生きるしかありませんね」
ロウが言った。
口調は優しいが、内容は鬼畜以外の何物でもない。
淫靡な身体に作り変えられた……。
信じられないが、本当だと自覚しないわけにはいかなかった。
確かに、ヴァージニアはこんなにも理不尽に扱われているにもかかわらず、いや、そうであるからこそ、股間から夥しいほどの愛液を滴らせている。
視界は封じられているので見えないが、動作をするたびに、ぬるぬると夥しいほどの新しい愛液が内腿を刺激するとともに、股間で小さな水音をたてるのが耳に入ってくる。
「な、なんてことを……。こ、こんなのは卑怯です……。か、身体を元に戻してください、あっ、ああっ……」
「あなたが屈服したら考えましょう。それをあなたが望めばね」
ロウがぐいぐいと乳首を痛く抓りながら笑った。
ヴァージニアは歯噛みした。
確かに身体が作り変わっているというのは、痛みが果てしない快楽に置き換わっていく実感から伝わってくる。いまこうして理不尽に乳首を
淫らな身体にされたのだ……。
ヴァージニアは怖ろしくなった。
もしかしたら、この身体を責められれば、本当に屈服してしまうかもしれない……。
ヴァージニアは恐怖した。
「わ、わたしは屈服などしません。何度、同じことを言わせるのですか」
とにかく、ヴァージニアは自分を奮い立たせるためにも、そう言った。
懸命に足に力を入れる。
「それは調教を受けてから言うことですね。調教を受けていないあなたは、そんなことをいう資格はない。とにかく、あがるんです……。寝台は目の前ですよ」
ヴァージニアはやっとのこと二本の脚で立った。ロウに乳首を掴まれたまま前に進む。
少し進むと、確かに寝台の縁に膝がぶつかる。
とにかく、さっき言われたとおりに脚をあげた。
巨大な寝台の上に脚が届く。
そのまま、なんとか上にあがる。
しかし、柔らかい寝台に脚を取られて、前のめりに倒れてしまった。
「きゃあ」
ばったり倒れたが痛くはない。
しかし、本当に腰に力が入らない。
「もっと奥です」
ぱしんと大きな音がヴァージニアのお尻で鳴り、激痛が走った。
ロウが平手で叩いたのだ。
「んふうっ」
だが、口から悲鳴がこぼれるはずなのに、ヴァージニアの口から迸ったのは、明らかに悦びの反応をしているとしか思えない甘い声だ。
ヴァージニアは狼狽した。
「そんなに気持ちがいいですか。じゃあ、もっと力を入れましょう」
さらに大きな肉を叩く音と、凄まじい激痛──。
ヴァージニアは目隠しのまま、身体を弓なりにした。
視界が奪われたので打擲にも備えることができず、そのために感じてしまう痛みもひと際だ。
しかし、その痛みが震えるほどの愉悦に瞬時に変化する。
「んふううっ」
しかし、またしても甘い声……。
ヴァージニアは、必死になって脚と肩で這うように脚を進めた。
みっともない恰好とは思うのだが、進まないと容赦なく尻を叩かれるのだ。
進むしかない。
やがて、ふわりと身体を抱き起こされた。
「あんっ」
気がつくと、ヴァージニアはロウに横抱きにされてしまった。
胡坐にかいている脚の上に身体を乗せられたみたいだ。
すると、ロウの手が二の腕をすっと這ってきた。
「くああっ、はああっ」
その瞬間、眠っていた性感が呼び起こされたような感覚に襲われて、ヴァージニアは大きな声をあげてしまっていた。
「いい声で鳴きますね。見えないから敏感になってしまって、もの凄く気持ちがいいでしょう? ジニー、痛いのはここまでです。これからは快楽の時間だ」
今度は乳房の裾野だ。
ロウがするすると胸の膨らみの下端を撫ぜまわしてきた。
あれほどの執拗な胸への刺激で、ヴァージニアの乳房は鋭敏な神経器官のようになっていたのだ。そこを刺激されたことで、大きな快感の槍がヴァージニアの全身を一気に貫く。
「んふうううっ」
ヴァージニアはロウの脚の上で踊るように身悶えた。
「どうしました、ジニー? そんなに気持ちいいですか」
ロウが愉しそうに笑うのが聞こえた。
だが、そのことでヴァージニアはかっとなってしまった。
「その愛称で呼ばないでって、言ったでしょう──」
自分でもびっくりするくらいの大声が口から迸った。
ロウがびくりと反応するのがわかった。
「す、すみません……。でも、呼ばないで……。どうか、お願いします……。ヴァジーでも、ヴァーでも、なんでも構いません……。だけど、ジニーだけは嫌なんです……。お願いします……」
ヴァージニアは小さな声でつぶやくように口にしていた。
身体が小刻みに震えているのがわかる。
すると、ロウがすっと目隠しの下を指ですくうような仕草をした。
もしかして、泣いている……?
びっくりしたが、確かに自分は泣いているのしれない。
急に異常なほどに身体が敏感になってしまったので、心の奥底にあった忌まわしい記憶まで敏感に思い起こされてしまったのだろうか。
とにかく、これほどに感情的になるなど、ヴァージニアらしくない。
「ご、ごめんなさい、落ち着きました。なんでもないことなのに興奮してすみません。どうか調教を続けてください……」
一瞬だけだったが、感情を噴き出したことで、噴き出しかけていたヴァージニアの心のどこかが逆に冷静になってくれたようだ。
ロウの愛撫は中断されているが、ちょっと落ち着いてきた。
これから、ロウの調教を受ける……。
それは約束したことなので、ちゃんと受け入れるべきだ。
心が平静に近くなったことで、改めてそのことを思い起こした。
「嫌な思い出があるんですね……。無神経にすみません。二度とその愛称では呼びませんよ、ヴァージニアさん」
ロウがとても静かな口調で言った。
ヴァージニアはぐっと唇を噛みしめた。
なんという優しい語りかけをするのだろう。
理不尽に追い詰められ、不当に拘束されて、いまは身体まで奪われようとしているのに、心の底ではどうしても嫌悪しきることができない。
それは、この男が本質的にこういう言葉遣いを女にできるからだ。
女を調教して屈服させようという物言いには腹がたつが、それに関連した乱暴な言い回しも、意地悪な行為も、屈辱的な扱いも、この男なりに男女の営みを愉しむための演技だ。
そのくらいのことがわからないヴァージニアではない。
だから、狡い……。
この男は狡い……。
ヴァージニアはそう思った。
「嫌な思い出というほどでも……。な、なんでもないことなんです。ずっと昔のことで……。いえ、いいです。どうか、ジニーと呼んでください。もう問題ありません」
ヴァージニアはロウに横抱きにされながら、大きく息をしてから言った。
ずっと昔のことだ……。
ヴァージニアは、試験によって王宮にあがることになった女官であり、貴族たちのように、
これに女でありながら合格したヴァージニアは有頂天だったし、夢にも燃えていた。
仕事も一生懸命にした。
最初は雑用だったが、働きぶりが評価されて、官吏として次第に難しい仕事も任されるようになった。
そんな時期だった。
ヴァージニアはひとりの美青年と束の間の恋に落ちた。
一瞬だったがこれこそが恋だと思った。
たまたま休みをもらい王都で食事をしているところで声を掛けられ、何気なく会話をするうちに意気投合して、お酒を飲み……。
いまにして思うと、あのときの自分を殴ってやりたいが、そんなほとんど知らない男と連れ込み宿のようなところに入って、彼に処女を捧げたのだ。
そのときの自分は、なんという愚か者だと思うが、あのときはお酒にも酔っていたし、ヴァージニアと出逢ったことこそ天啓であり、これこそ真実の初恋だと囁いたその男の言葉を信じた。
一生を共にしてもいいとさえ考えた。
その男がヴァージニアのことを“ジニー”と呼んだのだ。
だが、行為が終わった後、雪崩れ込むようにして部屋に入ってきた彼の友達たちによって、ヴァージニアは一炊の夢から醒めた。
なんと、ヴァージニアを抱いた男は、堅物そうなヴァージニアを一日で堕とせるかどうかの賭けを友達たちとして、それで抱いたというのだ。
目の前で、「堅物女はやっぱり寝台でも堅物だった」とか「顔は地味だが身体は女っぽかった」とか下品な会話を笑いながらして、賭け金をやり取りする男たちを呆然と見てから、急いで服を着て逃げるように寮に戻った。
ただそれだけの思い出だ。
彼らがどうなったかも知らないし、そもそも、誰だったかもわからない。
他人が聞けば、間違いなく笑い話にしかならないだろう。
しかし、ヴァージニアには人生を左右するほどの出来事だった。
それ以来、ヴァージニアは、二度とそんなことにならないように、自分から女らしい部分を全部無くして、一心不乱に仕事に打ち込んだ。
それなりに出世もした。
いまは部下はいないが、ひとりしかいない王女の女官として、女官長の役目も貰った。
試験で登用された女官としては、あり得ないくらいの重要な役目だ。
現段階では大した仕事もないし、仕事といっても侍女たちの監督くらいで、官吏としては直接の部下もいないが、今後、イザベラ王女の王宮における業務が増えれば、ヴァージニアの役割は極めて大きなものになるだろう。
ヴァージニアは一生懸命にやろうと決めている。
それはともかく、あんな晩のことなど、すっかりと忘れていたことだ。
そもそも二十年以上も昔のことだ。
どうして、思い出してしまったのだろう……。
どうして、たまたま同じように愛称でささやかれただけで、あんなに狼狽えたのだろう……。
「いや、よく考えると、ヴァージニアの愛称がジニーだなんて、誰を呼んでいるかわからないし、ヴァジーがいいかな。うん、ヴァジーだ。じゃあ、ヴァジー、調教ですよ。ちょっと仕切り直しましょう……。一度絶頂しますか。それから、調教だ。うん、そうしよう」
急にロウが明るい調子で笑い、さっと乳首を手で刺激してきた。
「ああっ」
堪らずに顔を上にあげてしまい、上体を捻った。
「痛そうなくらいに乳首が勃起していますね。とてもいやらしい……」
ロウが動いたなと思ったときには、乳首を口に含まれてしまっていた。
舌で乳首を転がされて、くちゅくちゅと刺激される。
「んふううっ、はあああっ」
背中で拘束されている手をぎゅっと握って、ヴァージニアは唇を痛いほどに噛みしめた。
身体を跳ねあげたため、胸を舐めているロウの顔に乳房を思い切りぶつけるかたちになった。
慌てて身体を引く。
「暴れますねえ……。我慢しないで快感を愉しめばいいんですよ。気持ちいいことは悪いことじゃないんです。ほらっ」
一度口を離したロウが、再び乳首に吸いついて刺激を加える。
それだけじゃなく、手を横脇から下腹部に滑らせていく。
「ああっ、いやああっ」
ヴァージニアは声を引きつらせて叫んだ。
指が陰毛に軽く触れ、そのまま太腿に這わせてきた。
「あっ、あっ、ああっ」
ヴァージニアは右に左にと身体を悶えさせながら、ロウの手が動くたびに甘い声を出し続けた。
ロウは一度股間に触れた後は、ヴァージニアの脚を片手で抱えるようにして、膝からふくらはぎ、ふくらはぎから足首、足の甲、足の裏、指のあいだというように丹念に刺激してくる。
そのあいだ、乳首はずっと舌で刺激されたままだ。
快感が駆け巡り、鋭敏な感覚が溶け出すように全身に拡がる。
なにかが駆け巡って来る。
「ほら、口づけです、ヴァジー。あなたはなにもしなくていい。ただ愛されるだけです」
ロウが乳房から口を離して、ヴァージニアの唇に寄せてきた。
ほとんどなにも考えられずに、唇を重ねる。
舌が入って来て、こんなにも口の中が感じるのかと思うくらいに、口中を蹂躙される。
そして、ついに足を動いていたロウの手が股間にやってきた。
クリトリスを優しく揉まれ、亀裂に指を入れられて浅い部分を刺激され、ヴァージニアは身体を跳ねあげてしまった。
全身で途轍もないものが弾けた。
あっという間のことだった。
これが連続して身体の中で引き起こる。
「ああっ、んふうううっ」
ロウの口を弾き飛ばすように顔を振り、大きな声をあげた。
そのヴァージニアの裸身をぎゅっとロウが抱き締める。
快感が膨れあがる。
なんだこれ──?
なに、これ?
込みあがって、せりあがる。我慢するとかいうものじゃなく、とにかく、津波のように圧倒的なものが身体の中で爆発し、一気に全身に拡散してくる。
そして、ついにやってきた。
「んふうううう」
襲いかかった快感の迸りのままに、ヴァージニアは悲鳴をあげて全身を弓なりにした。
身体が激しく震えている。
しかも、あがりきった快感の波が、一瞬ごとにさらに高みにへと押しあげられる。
ロウの愛撫は続いているのだ。
「あ、あああっ、あはああっ」
そして、さらに快感がさらに飛翔し、ヴァージニアは二度目の咆哮をしてしまった。
がくがくと震えている身体をそのまま寝台の上に、仰向けに横たえられる。
「な、なんですか、いまの? いまのなんですか──?」
ヴァージニアは必死に息をしながら、ヴァージニアに覆いかぶさろうとしてくるロウの気配に向かって叫んだ。
すると、目隠しが外された。
ぼんやりとしていたが、すぐに視界が戻る。
それで気がついたが、ロウは腰に巻いていた白い布を取り去っていた。
股間では、男根が逞しくそびえ勃っている。
はっとして、ヴァージニアは息をのんだ。
そのとき、ロウがぷっと噴き出した。
「なんですかと訊かれてもねえ。絶頂も知らなかったのですか? 本当に純粋培養のお姫様みたいですねえ」
ロウの言葉にヴァージニアは羞恥で顔が赤くなるのを感じた。
なんという馬鹿な質問をしたのだろう。
しかし、最初で最後と思っていた男との性愛は、破瓜の痛みで快感どころではなかったし、それ以来二十年以上も、そういうことから逃げ続けてきた。
本当に知らなかったのだ。
「も、もちろん、知っていました。い、いまのは……」
とりあえず言った。
しかし、ロウがヴァージニアの両脚を抱え込むようにして、怒張をヴァージニアの股間に近づけてきた。
ヴァージニアは恐怖した。
「ま、待って──。待ってください──」
懸命にお尻だけで後ずさりをする。
すると、ロウがくすくすと笑った。
「まだまだ、元気ですね。じゃあ、まだ二、三回絶頂しますか? それとも、絶頂寸前でお預けを果てしなく繰り返しますか? なにをどうにでもできますよ。いずれにしても、調教を受けると約束したでしょう。逃げないでください」
ロウが優しい口調で言った。
ヴァージニアは我に返って、身体の力を抜いた。
「と、取り乱しました……。す、すみません。容赦なくやってください。も、もう、わかると思いますが、こ、こういうことは経験が少ないんです」
仕方なく言った。
調教を受けると言ったにも関わらず、この醜態はやはり謝罪すべきだと思った。
ロウが微笑んだ。
「思ったよりも愉快な性格ですね。すべてに対して真面目だ。セックスについても……」
ロウがもう一度ヴァージニアを抱きかかえて、再び胡坐になったヴァージニアをその上に座らせた。
今度はロウを同じ向きを向くようにだ。
背中にぐっとロウの固い性器が当たる。
ヴァージニアは、思わず身体を捻ってしまった。
「あっ、いやっ、あああっ」
ロウが背中側から両方の乳房に指を喰い込ませる。
そして、ゆっくりと揉み始めた。
びりびりと快感が沸き起こってくる。
やはり、長時間の愛撫により、胸が怖ろしいほどに敏感になっている。
いまのヴァージニアは、胸を刺激されると、もうなにも抵抗できなくなってしまう。
「ああっ、ああっ、あっ、ああっ」
あっという間に身体の芯が熱くなってくる。
ヴァージニアは昂ぶった声をあげてしまった。
「ほら、脚を開いて……」
ロウがヴァージニアの股間に手を伸ばして、片手で胸を揉みながら、肉芽と肉唇に手を添わせてきた。
「ああ、だ、だめえっ」
あまりの気持ちよさにヴァージニアは、ロウの脚の上で、がくりと前のめりに身体を倒しそうになる。しかし、ロウの手がそれをがっしりと阻む。
「処女並みに堅い膣でしたが、特別にさっき柔らかくしておきました。痛みなんか、ないはずです。安心して俺を受け入れてください……。ほら……」
ロウがヴァージニアの股間の亀裂にすっと指を挿入した。
「んぐううっ」
びっくりしたが本当に痛くはない。
それどころが、まるで電撃にでも打たれたかと思うような衝撃が走って、ヴァージニアは拘束されている身体を大きく震わせた。
よくわからないが、膣の中でぐっとロウの指でどこかを押されたことで、信じられない快感が走ったのだ。
「いくときには許可を求めてください。それが調教です。今度は勝手にいってはいけません。調教を受けることを約束したことを思い出して」
ロウが膣を指で律動しながら言った。
ひと擦り、ひと擦りがすごい……。
ヴァージニアはすでに思考力を奪われたみたいになった。
それよりも、いきそうだ……。
これがいくということだろう……。
再びせりあがった快感でそれがわかる。
「あ、あああっ、いくっ、いきますっ、い、いっていいですか──」
とにかく、言われるままに叫んだ。
「いや、駄目です。ちょっと我慢してください」
ロウがさらに激しく指を股間で動かしながら笑った。
ヴァージニアはかっとなった。
「そ、そんなこと──。む、無理です──、あああっ、いくうっ、いかせてええ」
「駄目だと言ったでしょう。これが調教というものです。勝手にいくことも許されないんですよ。それを身体で覚えるんです」
ロウの指がさらに激しくなる。
しかも、刺激の場所がクリトリスにも戻って来る。
無理……。
本当に無理──。
「む、無理です──。いぐうううっ」
ヴァージニアはがくがくと身体を震わせて快感を迸らせた。
いや、迸らせそうになった──。
「あがああっ、んぎいいい──」
ヴァージニアは絶叫した。
鋭敏なクリトリスを思い切り
あがりかけていた快感が一気に消失した。
「だめでしょう。駄目と俺が言ったときには我慢するんです。快感に溺れちゃいけません。次はちゃんとしましょう。調教を受けると言ったんですから、それは真面目に努力してください」
ロウが一度ヴァージニアの股間から指を離しながら言った。
「は、はい……。あっ、ああっ」
ヴァージニアはとりあえず返事をした。
しかし、そんなことができるわけがないと思う……。
制御できるような快感ではなかった。
口惜しさが込みあがるが、言われることは、確かにそうなのだろう。
調教を受けると約束した以上、せめて努力くらいしなければ、ロウに大して不実というものだ。
だが、一方で子宮の奥が急に熱くなり、まるで身体の芯が着火したかのような感じになってきた。
ヴァージニアは戸惑った。
「くっ、うううっ……」
ヴァージニアは、つい身体を丸めるように上体を屈めてしまった。
「痛くされたのが、逆に官能を疼かせてしまったようですね。どうですか? 素敵な身体でしょう、マゾの女官長殿……」
ロウが再び股間に手を這わせてきた。
「あっ、だめえっ」
さっき以上の快感が股間から全身に迸る。
自分でもわかるほどの大量の粘液が股間から染み出ている。
咄嗟に内腿を締めつけようとしたが、すでにロウの手が股のあいだにあり、ただロウの手を挟んだだけで終わった。
「すっかりとできあがりましたか? 今度はクリトリスを
ロウが膣穴に指を絡めてくる。
「へ、変なことを言わないでください──。あああっ、ああ」
必死で否定しようと思うけど、ロウの指が膣口を掻きまわすと、背中を甘美な電撃のような快感が走り抜け、どうしようなく喘いでしまう。
すぐにその快感が大きく飛翔する。
「ほらほら、我慢するんですよ。また抓りますからね」
ロウが乳房と股間を愛撫しながら言った。
ヴァージニアはぐっと歯を喰いしばった。
なんという意地悪な男だろう。
これだけ我慢できないような強烈な快感を与えつつ、快感を覚えることを禁止するとは……。
「これが調教です。あなたが受け入れたものです……」
ロウが耳元でささやく。
股間に入る指が二本になった。
さっきロウが口にしたとおりに痛みはない。
それどころか、一本だけのときよりも、二本の指で交互に中で弾かれるようにされると、一気に快感がせりあがった。
「ああ、い、いきますっ」
ヴァージニアは全身をがくがくと震わせて声をあげた。
その瞬間、またもやクリトリスを捩じられる。
「んぐうううっ」
ヴァージニアは絶叫してのけ反った。
絶頂はしなかったが、快感は逃げない。激痛でさえも気持ちいいのだ。ただ、発散できなかった快感があがったまま落ちて来ず、それでいて身体の奥にある芯が抉られるように疼きまくってくる。
だけど、いかせてだけはもらえない。
ヴァージニアは泣きそうになった。
苦しくて気持ちよく、気持ちよくて苦しい……。
だけど、この苦しみから逃げたいと思う気持ちにもならない。
いつまでも、この状態が続いてくれればいいとさえ思う。
もう、わけがわからない。
愛撫は続く。
「ああ、あ、ああああ、ま、また、あがってきて……」
「いかせませんよ。もっと泣き叫んでください。この身体に、いまの苦しさの快感を刻み込むように……」
ロウの手の動きが速くなる。
もう言葉を発することも難しくなったヴァージニアは、辛うじて頷くことで、聞こえていることをロウに伝えた。
「んぐううっ」
そして、ぎゅっとクリトリスを抓られる。
またもや、絶頂が逃げていった。
ヴァージニアは泣き叫んだ。
そして、ロウは執拗だった。
同じことをいつまでも繰り返し、いきそうになっては激痛で直前でそれを逃散させるということを五回以上も続けた。
ヴァージニアは気が狂いそうになった。
「も、もういかせて、あああっ、いかせてくださいい」
ヴァージニアは何度同じことを叫んだだろう。
またもや、身体の快感が一気に昇りあがってきた。
「ほらほら」
だが、ぎりぎりのところでロウがクリトリスと乳首をぎゅっと握る。
しかし、今度は快感が逃げない。
そのまま飛翔する。
「あぎいい、き、気持ちいいいっ、あああ」
「おっと、本当に痛くても快感が勝ってしまうようになりましたか」
ロウが笑って、さっと手を乳首からも股間からも一斉に引きあげた。
「ああ、そんなああ」
ヴァージニアはまたもや焦らされてしまい、そのまま泣き狂った。
「調教だと言ったでしょう。この苦しみはまだまだ続きますよ。俺があなたを犯すまでね」
ロウがささやきながら、ヴァージニアの裸身を後ろからぎゅっと抱き締めた。
「ああ、もう犯してください。お願いです」
ヴァージニアは心から叫んだ。
「いいでしょう」
再びロウが仰向けに寝かせる。
すぐに、そそり勃っている怒張がヴァージニアの亀裂に押し当たった。
もう逃げようとは思わない。
太い男根がすっと肉襞の中に割り入ってきた。
「ああ、ああああっ」
予想していた痛みなど微塵もなかった。
それよりも、溢れまくっている愛液を潤滑油代わりにして、あっさりとヴァージニア股間はロウを受け入れていた。
「ああ、こわい、こわいい、き、気持ちいい──。いくうう。いかせてくださいっ」
すぐに律動が始まって、あっという間に切羽詰まったヴァージニアは甘い痺れが全身を席巻して、懸命に叫んだ。
自我さえも保てない。
抽送のたびに大きな快感が爆発して、どうしようもなくなる。
ヴァージニアの頭にあったのは、絶頂するときにはロウの許可が必要だというそれひとつだけだ。
このことだけは、さっき嫌というほどに心に刻み込まれてしまっている。
「ぐいぐいと締まって気持ちがいいですね……。どうぞ、いってください」
ロウが腰を動かしながら言った。
許可がもらえた──。
頭にはそれしかなかった。
ヴァージニアは全てを開放した。
「ああ、ああああっ」
稲妻のような痺れが全身を駆け巡る。
頭の中のなにかが弾けて、全身の感覚が消滅する。
恥も外聞もない。
ただただ、ロウから与えられる快感に押し流されて叫んだ。
絶頂さえも支配されて、男から与えられるままに快感をむさぼって果てる。
これがこんなにも気持ちいいものだとは思わなかった。
さっき何度も寸前で取り上げられた分の絶頂も含めて、凄まじい快感が襲ってくる。ロウも今度は邪魔をしようとはしない。
ヴァージニアは圧倒的な快感に身を任せた。
「ああっ、あはああっ」
ヴァージニアは雄叫びをあげるようにして、全身をがくがくと痙攣させ、背中をこれでもかと弓なりにした。
女の極致にある快感……。
ヴァージニアはそこに到達してしまったような心地となり、全身を崩れるように脱力させた。
「あなたを支配しますよ、ヴァージニア……」
ロウがおもむろに言った。
ヴァージニアの膣の奥に熱いロウの精が一射、二射と迸るのをはっきりと感じる。
それとともに、心が巨大なものに掴まれたと思った。
いや、いままでも掴まれていたのだが、さらに大きな手がヴァージニアの心を鷲掴みして握りしめる
それはロウだった。
ロウそのものが、ヴァージニア全身に入ってきた。
席巻して、圧倒して、引き裂いて、砕けさせ、そして、握りしめる。
なにも考えられなかった。
ヴァージニアは、ロウに魂を掴まれたような心地の中、遠くなる意識を静かに落としていった。