【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
ユイナは微睡みから目を覚ました。
夕べはほとんど朝方までかかって、クンニとかいう魔妖精を召喚して、それと契約を交わすということをやっていた。
それで、そのまま寝間着に着替えることなく、机に突っ伏して眠ってしまっていたのだ。
「あ、あれっ?」
しかし、我に返って驚いてしまった。
ここは外だ。
いつの間にか、ユイナはトーラスの里外れの家だった場所から離れて、里の中心に向かう小路に立っていた。
靴も服もきちんとしている。
だが、なにか違和感があった。
そもそも、なんでここにいるだろう──?
どうして、ここに立っているかまるで覚えていない。
“くくく、やっと眼が覚めた? ぼくだよ。クンニだよ。あんた、しっかり眠っていたんでね……。それで、操ってここまで連れてきたんだ……。よくも、だまして、淫魔師のところなんかに、ぼくをけしかけてくれたよね……。おかげで、ぼくはあの淫魔師の本当の正しもべになっちゃったよ……。まあ、いいけどね……。あの人は本当に能力の高い淫魔師のようだから……。それは醸し出す特別な淫気でわかるのさ。優秀な淫魔師に仕えるのは、淫魔の悦びには違いないしね……。それはともかく、仕返しはちゃんとするよ……”
「ク、クンニ──?」
ユイナは思わず声をあげた。
声は心の中からする。
それにしても、淫魔師──?
正しもべ──?
なんのことなのかさっぱりとわからない。
そして、はっとした。
ユイナがクンニと交わした召喚契約が破棄されている。
召喚契約は相互縛りだ。
だから、魔道使いのユイナには、それが消失すれば、それを感じることができる。
ユイナとの契約は一方的に解除になっている。
なんで──?
そんなことどうやってできるのだ?
だが、そのとき、ユイナはやけに股間が涼しいのを感じた。
「あ、あれっ?」
また、声をあげてしまった。
スカートがやけに短い……。
腿の半分くらいまでの丈しかない。
こんな短いスカートなど持っていなかったはずだ。
そう思ったが、よく見ると鋏のようなもので、思い切り切断されている。
“気がついた? ぼくがあんたの身体を操って短くしたのさ。それだけじゃないよ。スカートの中を触ってごらん……”
心の中にいるクンニがくすくすと笑うのがわかった。
「スカート……? あっ──」
ユイナはスカートの中はなにもはいていないということを悟った。
びっくりして、両手でスカートの前を押さえた。
“触れといったら触るんだよ──”
そのとき、クンニの舌打ちするような音とともに声がした。
「ひっ──いや──。なによ──?」
すると、驚いたことにユイナの手が勝手に動いて、スカートの下にもぐって股間に右手の指が触れた。
左手は後ろからスカートをまくって、お尻の穴に指を軽く入れ込んだかたちになった。
慌てて、手をスカートから抜こうとしたが外れない──。
本当に身体が操られている。
ユイナは恐怖に包まれた。
“さあ、どうしてやろうかな……。まずは、そのまま自慰でもしてもらおうか……”
心の中にいるらしいクンニが愉快そうに笑った。
「そ、そんなことできるわけないでしょう──。こ、こんなことすると酷いわよ──。ただでおかないからね──」
ユイナは強い口調で言った。
“あっ、そう──。だったら、そのみっともない恰好でいな。下着をはいていないスカートの中に両手を突っ込んだ体勢で里を行進だ──。さあ、出発──”
クンニが言った。
すると、ユイナの脚は勝手に道を進み始めた。
ユイナは慌てた。
本当に身体が自由にならない。
この辺りは人が少ないから、行き交う者はまだいないが、このまま歩けば、すぐに集落の近くに着く。
そうすれば、すでに仕事のために外に出ている者も少なくないはずだ。
ユイナは焦った。
魔道でなんとか……。
そう思ったが、魔道が発生しない。
おそらく、このクンニに身体に入られている影響だろう。
「わ、わかった──。や、やる──。やるから止まって──」
“早く始めた方がいいよ。あんたが昇天したら、手を尻の穴と股から抜いてあげる。その前に人に出会ったら、自慰をしながら歩いている上手な言い訳でもするんだね。言っておくけど、ぼくのことを喋ろうと思ったら、息が止まるよ。それだけじゃなく、もっとひどい目に遭わせる……。死んじゃうかもね──”
クンニが笑った。
だが、ユイナはそれどころじゃなかった。
脚はどんどん里に向かって進んでいるし、手は股間と肛門に密着したまま、まったく動かせない。スカートは完全にまくれて股間が剥き出しだ。
「や、やめてよ、クンニ──。やめなさい。命令よ──」
ユイナは叫んだ。
“命令なんかもう効かないよ──。あんたとの契約はぼくのご主人様が解除した……。それよりも、始めなくていいの? ぼくは本当にこのまま、あんたを里の真ん中まで連れていくからね”
クンニが言った。
ユイナは動転した。
脚の歩みは止まらない。
仕方なく股間とお尻に密着している指を動かし始める。
すると、クンニの大笑いが心の中から響いてきた。
*
「んんんっ」
ユイナが歯を食い縛って身体をのけ反らせた。
やっと達したのだ。
運のいいことに、このエルフ娘はなんとか人とすれ違う前に自慰で達することに成功したようだ。
ただ、すでに人家の並ぶ地域に差し掛かっている。
家の中や塀に隠された庭には、人の気配がしていた。
次はどんな悪戯をしてやろう……。
ベルルスは、この小娘をからかうのが愉しくてわくわくしていた。
ただ一応は約束だから、ユイナの身体に入っているベルルスは、とにかくユイナの腕と脚を自由にしてやった。
「くっ……」
ユイナがさっと両手を股間から離して、皺ひとつ残さないくらいに強く、短いスカートの裾を引っ張った。
内腿はべっとりと股間から溢れた蜜で濡れている。
それを意識して、懸命に隠そうとしているのだろう。
ベルルスはくすくすと笑った。
「も、もう、十分でしょう、ク、クンニ……。わ、わたしから出ていきなさい……」
ユイナがまだ自慰の余韻の荒い息をしながらつぶやくように言った。
クンニというのは、もちろん、適当に名乗ったこの小娘に対する呼び名だ。
真名を名乗るわけにはいかないので、契約のための呼び名を適当に口にしたのだ。
それにしても、あのロウという淫魔師様は、どうしてベルルスの名を知っていたのだろう?
ベルルスのような魔物は、真名を知られると、その相手には本来の力を発揮することはできない。そして、個体の「能力値」というものに差があり、相手がそれを大きく上回る場合は、そのまま相手の支配下になってしまう。
そういうものだとは知っていた。
しかし、あんなにあっさりと支配下になってしまったのは驚いた。
もちろん、ベルルスに初めての経験だった。それほどまでに、あのロウの淫魔師としての能力値が高いのだろう。
まあいい……。
支配下になったとはいえ、それは悪い気分ではない。
ベルルスのような淫魔族は、本来は淫魔師に仕えるのが役割だ。
淫魔族は淫魔師のしもべ……。
それが淫魔族に生まれつき与えられている本能だ。
ただ、淫魔師というのは稀有の存在だ。
大抵の淫魔族は、仕えるべき淫魔師を見つけることなく、その長い寿命を終えてしまうのが常だ。
だから、淫魔師を見つけることができたというのは、本当に運がよかったようにも思う。
もっとも、そんな風に考えてしまうのは、支配下に陥ったことで生まれる相手に対する「奴隷根性」なのかもしれない。ベルルスだって、淫魔族の掟とも呼ぶべき、生まれつき備わっている本能のことは承知していたが、ロウに出会うまでは、たとえ淫魔師に出会っても、しもべになろうとは思わなかった。自由でいる方がずっと愉しいと思っていたのだ。
ただ、あのロウに仕えるとなったとき、ベルルスは心の底からの満足感を覚えた。
淫魔師のロウの正しもべになることを悦びとして感じた。
まあ、実際の身体の満足感もすごかったが……。
後にも先にも、ベルルスをあんなに昇天させてくれる相手はいないと思う。
あれほどまでに、凄まじい快感を与えてくれるご主人様なんて……。
ベルルスは思い出して、くすくすと笑ってしまった。
「き、聞いているの、クンニ──。出ていけと言っているのよ──。も、もう満足したでしょう──」
ユイナが苛ついたような口調で言った。
本当に生意気なエルフ娘だ。
「なに言ってんのさ。まだまだ、満足には遥かに足りないよ。あんたには、魔妖精を罠に嵌めるような真似をしたら、どんなことになるかしっかりと覚えてもらうからね」
ベルルスは、ユイナの身体の中から言った。
だから、実際にはベルルスの声は外には聞こえていない。傍目からでは、ユイナがひとり言を喋っているようにしか見えないと思う。まあ、力の強い魔道遣いがいれば、魔妖精に憑りつかれているのはすぐにわかるとは思うが……。
とにかく、ベルルスを馬鹿にしたこのエルフ娘には、たっぷりとお仕置きしてやる。
「わ、わたしの中に入っているんだから、わたしの魔道遣いとしての力もわかるでしょう? あ、後で捻り潰してやるわよ──。すぐに出なさい──」
ユイナがまた怒鳴った。
確かに、このユイナの魔道遣いとしての能力は大したものだ。
見たところ、まだ小娘のようだが、ユイナが接したことのあるエルフ族では、魔道遣いとしての能力は高い方だろう。もしも、普通に向かい合えば、ベルルスはこのユイナにはかなわないのは間違いない。
どうやら、自分の力を隠蔽する能力まであるようだし、かなりの上級魔道遣いだ。
だが、いまはベルルスは、完全にユイナの身体に憑りついている。
相手に憑りつき、その身体や感覚を操ってしまうのが魔妖精の能力だ。
仕返しのために戻ったとき、このユイナは卓に突っ伏して眠り込んでいた。さすがに眠っていれば、どんな者でも無防備になる。このユイナに憑りつくことも簡単だった。
そしていま、ベルルスはユイナの身体の中に完全に憑りついている。こうなってしまえば、相手がどんな存在だろうと、ベルルスの思いのままだ。
「……偉そうなこと喋っていていいの? 気が強いのはわかったけど、状況を考えたら?」
ベルルスはユイナの心の中でそう喋ると、クリトリスの辺りを強く振動させるような刺激を内部から与えてやった。
さっき、自慰をさせたとき、ユイナがそこを一生懸命に擦っていたのを覚えている。
多分、この小娘の性感帯がそこなのだろう。
憑りついている感覚からわかる範囲において、このユイナはまだまだ性的な経験は少ないらしい。開発の余地はあるが、いまはこのクリトリスくらいが性感帯のようだ。
「んふうっ」
ユイナが股間に手を当ててがくりと膝を曲げた。
おあつらえ向きに、前から野菜などを乗せた籠を抱えた中年のエルフ女が三人ほど喋りながらやってきた。
ユイナは慌てた様子で、必死に股間に力を入れ、内腿をすり寄せて脚を踏ん張っている。
面白いから、さらにからかってやることにした。
ユイナの手を操って、上衣の前のボタンを上からふたつほど開けて、乳房を半分ほど露出してやったのだ。
「や、やめて……。やめるのよ……」
ユイナが漏れ出そうになる声を噛み殺しながら泣きそうな口調で言った。
股間に与えている振動はかなりのものだ。
一度、自慰で達して感じやすくなっている身体にはつらい刺激だろう。
「あら、ユイナ、おはよう──」
三人が通り過ぎてきた。
「あ、あっ……お、おはようございま……す……」
ユイナが懸命に平静を装って挨拶をした。
本当に面白い……。
このまま、手足を操って、素っ裸にさせてやったらどうなるだろう……。
一瞬、そうしてやろうと思ったが、そんなことをすれば、魔妖精のベルルスが憑りついていることを悟られてしまうかもしれない。
外からの魔道なら、簡単にベルルスは叩き出される。
そうなったら、この愉しい遊びが終わってしまう。
「ねえ、ユイナ、服──。服を直しなさい──。あんた、胸が見えるわよ──」
すると、もうひとりがしかめ面をしてユイナにささやいた。
ベルルスはユイナの身体の内側で爆笑しながら、ユイナの腕を自由にしてやる。
ユイナが慌てて上衣を元に戻す。
ただ、振動はそのままだ。
「あ、ありがとう……ご、ございます……」
ユイナが股間の衝撃に耐えながら、それだけを言った。
「ところで、ユイナも市に行くのかい? だったら、早く行った方がいいわよ。里長があんたのお祖父さんに戻って最初の市だからね。いままで高い税がかかっていたから出物もなかったけど、その税が廃止されて、みんな、いいのを出してくれているわよ」
もうひとりがそう言って、その三人は立ち去っていった。
ベルルスは振動をとめてやった。
「はあ、はあ、はあ……。な、なんてことを……」
ユイナが荒い息をしながら、怒りに震える声で言った。
本当に口惜しそうだ。
だが、ユイナにはなんにもできないのだ。
本当に小気味いい……。
「市って、あの市だよね……。人が集まる……。それで思ったよりも人通りがないんだね。きっと、そこに集まっているに違いないよ。じゃあ、行こうか、ユイナ」
「じょ、冗談じゃないわよ──。もう、気が済んだでしょう──。わ、わたしを解放するのよ──。それとも、これはあの人間族……ロウの差し金なの? わたしがあんたをけしかけたから──?」
ユイナが言った。
「これは、ご主人様は承知のことじゃないよ。これは、ぼくを陥れたあんたに対するけじめさ……。それに、ぼくはまだちっとも気が済んでないよ。まあ、ご主人様がもうやめろと命令するんなら、あんたを解放するかもしれないけどね……。まあ、でも確かにそうか……。あんたは、ご主人様に酷いことをやろうとしたんだから、ちゃんと謝るべきだよね。そうだ──。謝ってもらおう。そうしたら、出ていくよ」
「だ、だったら、謝る──。謝るから、戻ってよ……」
「でも、それは、賑やかそうな市を散歩してからさ。さあさあ、そっちに行った──。脚は自由でしょう? 市に向かって歩くんだよ」
「い、や、よ──」
ユイナが怒ったように言った。
なんという気の強いエルフ娘だろう──。
脚を操って無理矢理に歩かせるのもいいけど、それよりも、もっと愉しいことを思いついた。
ベルルスはほくそ笑んだ。
「な、なに? な、なにをしたの? ひっ、ひいい──」
ユイナが悲鳴をあげた。
当然だろう。
ベルルスは、ユイナの身体に強い排便の指令を送ってやったのだ。
ユイナが突然にやってきた強い便意に悲鳴をあげた。
「道の真ん中でうんちを洩らしたくなければ、市に向かって歩くんだよ、ユイナ──。市をひと回りして、そして、ご主人様のいるところに戻れば、厠に行かせてあげるよ。それと、もしも、誰かにぼくがあんたに憑りついていることを悟られたら、我慢することが不可能な便意を与えるよ──。さあ、歩け、歩け、ウマ」
ベルルスは大きな声で笑った。
ユイナの肌に鳥肌が浮かんだのはわかった。
まあ、それなりの便意を与えたから当然だ。
ユイナはしばらく悪態をついていたが、ベルルスは返事の代わりに、尿意も発生させてやった。
ユイナが悲鳴をあげてやっと前に進みだした。
だが、その歩みはぎこちなくて、ふらふらだ。
しばらくして、やっと市場に着いた。
かなりの人出であり、ユイナが恐怖に包まれているのが、ユイナの身体の中でもわかる。
「へえ、結構、人が多いね……。それと覚えておいてね。ぼくのことがばれるようなことをしたら、今度は、その瞬間にお尻の筋肉緩めて、うんちを撒き散らせちゃうからね」
ユイナの身体に入り込んでいるベルルスは言った。
また、ユイナの身体を通して聞こえてくる周りのエルフ族の会話からすれば、この定期的に行われている市は、生活に必要な物を手に入れるための大切な場のようだ。
取り引きに使われているのは大陸共通通貨であるローム貨幣だが、物々交換によって取引をしているのも多い。
いずれにしても、大変な賑わいだ。
その人手を避けながら、ユイナは出店の前を歩き続けている。
いまは、このユイナは便意も尿意も限界寸前に違いない。
この瞬間に、大便も小便も漏らしてもおかしくはないと思うが、一生懸命に頑張っている。
「お、お願い……。も、もう……」
ユイナが震えだしたのがわかった。
最初は下着をはかないまま短いスカートで人前に連れ出されたことの羞恥で赤くなっていたが、いまはすっかりと青ざめている。
排泄感は断続的に襲ってくるようだ。
再び波がやってきたのかもしれない。
「おはよう、ユイナ──」
そのとき、また誰かが挨拶をしてきた。
中年のエルフ女だ。
ユイナが懸命に作り笑いをして返事をしている。
どうやら、この小娘は、このエルフの里の里長の孫娘のようだ。
それでひっきりなしに、誰かしらユイナに声をかけてくる。
そのたびに、少し歩みを止めなければならないので、ユイナはとてもつらそうだ。
さて、そろそろ、次の悪戯をしてもいい頃だろう……。
このまま無事に終わらせてもつまらない。
ベルルスは、ユイナのクリトリスに再び軽く振動の刺激を与えてやった。
「んあっ──」
ユイナが悲鳴をあげて、がくりと膝を落とした。
その慌てふためきが面白くて、ベルルスはユイナの身体の中で爆笑した。
「ど、どうしたの、ユイナ──?」
眼の前のエルフ女がびっくりしている。
「な、なんでも……な、ないです……。ちょ、ちょっと急いで……い、いるので……」
ユイナが足早で離れようとした。
そのあいだも、股間に振動は続いているので、足元はふらふらだ。
「なんでもないですじゃないわよ……。あんた、顔が真っ青よ。汗もすごいし……。ちょっと、大丈夫?」
すると、さっきの女がむんずとユイナの腕を掴んだ。
これは、まずい──。
ベルルスは、とりあえず振動を止めてやった。
ユイナは、懸命にその女を振り切ると、急いでその場から立ち去った。
「あ、あんた……、な、なんて……ことを……」
すぐに、怒りに震えたユイナのつぶやきが聞こえた。
「じゃあ、こんなのはどう?」
ベルルスは笑いを懸命にこらえながら、今度はしっかりと肛門に筋肉の栓をしてから、お尻そのものをぶるぶると震わせてやった。
淫魔族であるベルルスは、身体の操りの中でもこういう官能的な刺激の操作が得意中の得意だ。
ベルルスがユイナに施したのは、お尻の快感を引き起こす淫らな刺激だ。
だが、激しい排泄感に襲われている肛門に、強い快楽の刺激を加えられたユイナは、悲鳴をあげてその場にしゃがみ込んでしまった。
これはやりすぎたか……?
ベルルスはちょっと後悔したが、まあいいとすぐに思い直した。
この辺りで一度気をやらせて、もうそれで勘弁してやるか……。
ベルルスは、お尻への刺激に加えて、また股間の刺激も追加してやった。それもクリトリスだけじゃなく、ヴァギナそのものもだ。
クリトリスとアナルには激しい振動──。
ヴァギナにはゆっくりとした波のような振動──。
「ひっ、ひっ、ひいいっ」
ユイナは耐えられずに、股間とお尻に手をやって、しゃがみ込んだまま身体をのけ反らせている。
たくさんのエルフ族が周囲に集まってきた。
「ほら、立ちなよ、ユイナ……。そんな短いスカートでしゃがんだら、お尻が見えちゃうよ」
ベルルスはからかいの言葉をかけた。
「だ、だって……ああっ、あっ、ぐうう……だ、だめ……も、漏れちゃう──」
ユイナが耐えられずに声をあげた。
周囲が騒然としはじめる。
「ユイナ──」
すると、血相を変えた初老のエルフ族の男が人を掻き分けてやってきた。
装束からして、それなりの身分の男のようだ。後ろには取り巻きのような者が数名ついてきている。
「お、お祖父ちゃん……た、助けて……」
ユイナが呻くように言った。
どうやら、この男はユイナの祖父だというこのエルフの里の里長のようだ。
それにしても、このユイナは助けを呼ぶなというベルルスの命令に逆らった。
ベルルスは封鎖していた肛門を解放してやった。
「あううっ──」
ユイナが白目を剥いたのがわかった。
ただ粗相はしていない。
まだ、耐えているようだ。
だったら……。
ベルルスはユイナの身体を操り、強引にその場に立たせた。
そして、着ているものを引き破らせた。
「きゃああ──な、なにすんのよ──、クンニ──。や、やめるのよ──」
ユイナが泣き声をあげた。
だが、ユイナに着せていたのは、ボタンで開閉する前開きの上衣と短いスカートだけだ。
それを引き破らせて、この小娘を大勢の他人が見守る中で全裸にさせるのに、一瞬しかかからなかった。
周りが大騒ぎになった。
「こ、これは、魔族か──?」
あの里長が叫んだのが聞こえた。
次の瞬間、なにかとてつもない衝撃が身体に加わった。
「ぎゃあああ──」
強い激痛にベルルスは悲鳴をあげた。
気がつくと、魔道によってユイナの身体から押し出されてしまっていた。
「これはもしかして、魔妖精か──?」
里長の取り巻きが声をあげたのがわかった。
はっとした。
魔道が飛んでくる──。
ベルルスは慌てて、魔道の光線を避けた。
しかし、二射目、三射目と続けざまに飛んでくる。
ベルルスは右に左にとそれをかわした。
ふと見ると、ユイナが脱いだ服を身体の前に掴んで、広場の横を流れている小川に駆け込んだのがわかった。
小川の中で排泄するつもりか……?
ベルルスは、そんな見物を逃すわけにはいかないと、さっとそっちに向かって飛翔しようとした。
その瞬間、激痛がまた走った。
エルフ族の誰かの魔道を喰らったと悟ったのは、地面に落ちた身体をむんずと掴まれたときだ。
そして、魔力の縛りをかけられる。
魔道を封印された……。
「トーラス様、魔妖精です──。どうして、こんなところに──?」
ベルルスを掴んだ男が、里長に振り向いた。
ユイナの祖父であるこの里長は、トーラスという名前らしい。
「わからん──。だが、孫娘に憑りついていたのは確かじゃ──。魔妖精が現れているということは、召喚した者がいるはずじゃ。誰のしもべになっているか吐かせるのだ──」
トーラスが叫んだ。
「うるさいねえ──。ぼくは、ロウ様の正しもべだよ──。汚い手で触るんじゃない──。ぼくに触っていいのは、ご主人様だけだ──」
ベルルスは自分を掴んでいる男の指に思い切り噛みついた。
「うがあっ──」
男はベルルスが魔道で逃亡するのは警戒していたようだが、直接の攻撃は予想していなかったようだ。
手が緩むとともに、魔道の拘束も解けた。
ベルルスは、その一瞬を突いて、亜域の中に逃げ込むことに成功した。