【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「なんだ、声をあげたりして。可愛いのう……。心配するな。余に任せよ。さすがに、神の技の男でも、男を相手にするのは初めてであろう? 最初は余が責めよう……。それで、打ち解けてきたら、余を責めてくれればいい」
ルードルフが猫なで声でささやく。
ぞっとした。
だが、もっと恐怖を覚えるのは、いまのこの瞬間でも、ルードルフの身体に性感帯のもやが浮かび続けていることだ。
おそらく、一郎にかかれば、ルードルフをあっという間に快感に狂わせることも可能だろう。
一郎はなによりも、そのことに戦慄した。
この世界にやってきて、初めて自分の能力に恐怖してしまった。
また、そういえば、アネルザがサキを通じて、ルードルフに従えというような意味のことを伝えてきたことを思い出した。
まさかとは思うが、このことじゃないだろうな……。
いずれにしても、まさか、男である王が同じ男である一郎に興味を抱いてしまうなど……。
しかも、ただの三十男だぞ──。
女と見まがうような美少年というわけでもないし、偉丈夫でもない。
まあ、他人の性癖に文句を言えるような真人間でないことは承知しているが……。
困った──。
本当に困った──。
だが、下手に手を出して、ステータスにある「王家の宝珠」というものに阻まれたら、なにがどうなるかもわからないし……。
悪意のあるすべての攻撃を跳ね返すなら、粘性体にも逆に拘束されてしまいそうな気もする。こんな変態の前で身動きできなくなれば終わりだ。
そのルードルフ王が一郎の耳元に口を寄せてきた。
「……一度でいい……。相手をせい。それですべてを忘れてやろう……。アネルザのことも、宮廷裁判で余に化けたこともな……。それですべての罪は帳消しだ……」
耳の中にふっと息を吐かれた。
一郎は悲鳴をあげそうになるのを辛うじて我慢した。
「……ところで、アン様については、今後どうなさるおつもりですか……? 王宮にお戻しになるのですか」
どうにかして話を逸らそうとして、一郎はとっさに言った。
いずれにしても、もともと、この王がアンをどうしようとしているのかが気になっていたのだ。
一郎がキシダイン邸から救出したアンについては、とりあえずの応急処置として、第三神殿のスクルズに預けたが、いまだに、アンは第三神殿の預かりとなったままだ。
一方で、アネルザ経由だが、このルードルフが、アンの再婚について近習に打診をするようなことを仄めかしたと耳にしていた。
もっとも、これについては、アネルザが烈火の如く激怒して、あっという間に立ち消えになったとも教えられている。
だから、気になっていたのだ。
すると、ルードルフ王は、一郎に密着しかけていた手を離して、眉をひそめた。
一郎は、急いで王と距離を開ける。
だが、もう長椅子はぎりぎりであり、あまり離れることはできなかった。
「アン? アンがどうしたというのだ。これは王家の話であり、お前には関係ない。まさかとは思うが、アンには手を出すなよ。当然だが、イザベラにもだ──。アネルザは許したが、未婚の王女に手を出したとあっては話が違う。王家への謀反も同じだ。それはだめだ──。それにアンは汚れた女とはいえ、離縁したのだから未婚だ。絶対に手を出すな」
ルードルフ王は険しい表情で言った。
アンのことを「汚れた女」だと表現したのは気に入らないが、当然ながら、一郎がすでにアンに手を出していることは知らないようだ。
もちろん、イザベラのことも……。
だが、アンとノヴァが第三神殿に移り住むようになって十日以上……。
いまや、アンもノヴァも、完全な一郎の性奴隷だ。イザベラなど、小離宮に詰めている女官や侍女たちごと支配してしまった。
それらを知られたら、この王が今度こそ烈火の如く怒るのだろう……。
「まさか、もう、手を出していまいな……?」
王が訝しむ声をあげた。
「滅相もありませんよ」
一郎は、とりあえず首を横に振った。
すると、ルードルフ王の相好が再び崩れた。
「……そうであろうな。あそこには、スクルズという巫女がいる。この半年で、魔道の才能を発揮し、王都一の魔道師の声もある。あの女傑の見張っている神殿だからな。たとえ、腕のいい冒険者のそなたといえども、迂闊には手は出せんだろう。余も、スクルズには、自ら念を押している。絶対に男を近づけるなとな。スクルズは、なんの問題もないと保証をしたぞ」
「そうですか……。スクルズ様が……。ならば、絶対に安心ですね。あっ、私は決して、アン様に恋慕などはしておりませんよ。これでも身の程はわきまえております。ただ、気の毒な目に遭われたお方なので心配で……」
一郎はわざと恐れおののく態度をした。
だが、スクルズは、アンに誰にも手を出させるなと国王に指示されているなどと、まったく口にしなかった。
それどころか、毎日のように第三神殿は通っている。そもそも、そのための移動ポッドが、スクルズの私室に置いてあるのだ。
一郎は、神殿に着くと、まずはスクルズを亜空間で抱き、次いで、スクルズの魔道でアンたちの寝室に送ってもらい、そこで亜空間にアンとノヴァを呼び寄せて、「調教」をするというのをこのところの日課にしている。
確かに、スクルズが王に応じたとおり、なんの問題はないが……。
「そうか……。まあ、いずれにせよ、当面は、アンはあのままスクルズに預けることになるのだろうな……。それがアンの望みでもあるようだし……。いずれにせよ、本当にアンにも、イザベラにも、手は出すなよ──。スクルズにもさらに念を押しておく。近づこうとしても無駄だ」
一郎は、そのスクルズも自分の女であり、進んで一郎に、アンを提供しているのだと舌を出してやりたくなったが自重した。
「……さて、無粋な話はこのくらいにしよう……。ところで、キシダインを始末してくれたクエストの報酬のことだが、帰りに持たせよう……。だが、もうひとつ準備しているものがある。アネルザにも厳しく要求されたからな……。まあ、お前がこの国を出ていかんための枷でもある。なにせ、お前は今回のことで王家の秘密に接してしまった。その秘密を握ったまま、外国にでも行かれると困る。お前たちは土地に執着のない冒険者だ」
「別にどこにもいくつもりなどありません」
一郎は言った。
アスカという魔女に恨みを買っている立場としては、同じ土地に住み続けるということが危険であることはわかっているが、すでにあまりにも王都にしがらみを作りすぎてしまった。
一郎を慕ってくれる大勢の女たちを置いて、ほかの土地に逃げるという選択肢は、もう一郎にはない。
「ならば、貰っておくことだ。宮廷への出入りが便利なように、適当な爵位と役職をやる。とりあえず、子爵だな。過去に大きな功績のあった庶民に子爵位を授爵した前例が幾つかある。家名については、すでに廃絶している貴族名からボルグという姓を選んでおいた。ボルグ卿だ。悪くあるまい……。ついでに、王妃の相談役という役職も準備をした。堂々と宮廷内に出入りできるぞ。逢引もしやすかろう」
そして、改めて王の腕に身体をしっかりと掴まれた。
強引に振りほどくのは簡単だが、乱暴なことをして騒動になっても問題がある。
だが、貴族の爵位をくれるだと……?
貴族に興味はないが、確かに爵位があれば、これからいろいろと便利になるのは確かだ。
そもそも“ロウ”という冒険者は死んだことになっているから、不便なところもあった。
しかし、新たに“ボルグ”という貴族の名が得られれば、今度はその名で動き回ることもできる。
あのアスカも、まさか、ボルグ卿というハロンドールの貴族が、一郎であるなどとは夢にも考えないだろう。
悪くないな……。
「ボルグ子爵ですか……?」
「おう、ボルグだ。古い言葉で“塔”という意味もあるそうだ……。それで、お前の塔はどんなものだ?」
ルードルフがズボン越しに一郎の股間を鷲掴みした。
しかも、わさわさと握り動かしてくる。
一郎は、本当に悲鳴をあげてしまった。
いずれにしても、もう限界だ──。
“そろそろ、助けろ──”
一郎は胸にある紋章に触れた。
その紋章は、サキが一郎に刻んだものであり、サキと繋がるための妖魔の刻みだ。
さっきから、仮想空間の中で笑っているサキの感情に接していた。
どうやら、サキは、この状態を面白がっている様子だ。
一郎が紋章に触れながらサキに念じると、ふっと仮想空間からサキの気配が消滅した。
そして、すぐに、外から扉を叩く音がした。
*
アネルザが大笑いした。
王妃宮であり、アネルザの私室だ。
あの忌々しいルードルフ王から解放されて、サキに連れて来てもらったのだ。
エリカとコゼは、いまだにサキの仮想空間だ。サキに言わせれば、エリカはまだ童女のコゼの調教に夢中になっていて、いまは四肢を拘束したコゼの裸体を筆責めにして、笑い泣きじゃくらせているという。
「それで、どうしたのだ? あの好色男と抱き合ったのか? どうやって愛し合った? お前が女役か? それとも、あの愚図王が女役か? 言っておくが、あいつは両刀使いだぞ。女はとっかひっかえと激しいが、男の寵姫は比較的長く続く傾向があるな。あいつの後宮は美女揃いだが、実は男も数名おる」
アネルザがからかうような口調で言った。
「うるさい──。仮にも、お前の夫じゃないか。なんという変態だ──。サキに、部屋の外から声をかけてもらって、時間切れだと強引に引き離してもらったんだ──。かなり、不服そうだったけどな。とにかく、サキには感謝だよ」
一郎は不貞腐れて言った。
サキは一郎の座っている横の席だ。
ここは、アネルザのサロンのような部屋であり、大きな窓から陽光が注がれている明るい茶会の体裁をとっている。
ここにいるのは、一郎とアネルザとサキであり、人払いもされていて、部屋にいるのは三人だけだ。また、三人で囲んでいるテーブルには、茶と菓子が並べられている。
「だが、次はわからんぞ……。あれは、わしの言うことなら、聞き分けもよくなったから、さっきは、わしの言葉に従ったが、かなり主殿に興味を抱いたようだ。しかし、身体に付けている護り具のせいで、仮想空間に連れ込むということもできんし、魔道で操ることも無理だ。それをすれば、わしが仮想空間で支配されるし、魔道で操られることになる。しかも、宝珠は本人の意思なく外せんようになっている。ただの首飾りなのだがな」
サキが笑った。
いつもにはない一郎の焦る様子が愉しかったのだそうだ。
いずれにしても、さっきは危ないところだったが、なんとか、サキに助け出してもらった。
たまたま、一郎との面会の後に、新宰相たちとの謁見の予定を入れていて、その刻限だと言って、ルードルフを強引に連れ出してくれたのだ。
本当に助かった。
だが、次は厳しいかもしれない。
しっかりと対策を整えておく必要がある。
今度こそ、時間が十分にあるときに呼び出すに違いない。
だが、王家の宝珠という護り具が、すべての抵抗を跳ね返すとすれば、眠り薬のようなものを準備しても、逆に一郎が眠ってしまうことになるだろう。
また、幻術のようなことも遣えない。幻を見るのはルードルフではなく、術者ということになる。
もちろん、武器による抵抗も無駄だ。
よくよく聞けば、もしも、武器で傷つけようしても、怪我をするのは武器を遣ったこっちだというのだ。
だから、あんなに平然としていたのだ。
さらに、サキの仮想空間術も通用しないということであれば、考えてみると思ったよりも厄介かもしれない。
「しかし、その王家の宝珠というのは、片時も外さないのだろう? だが、お前たちはルードルフを嗜虐したと言わなかったか?」
不思議に思った。
どんな攻撃でも跳ね返す王をどうやって責め苦に逢わせるのだろう?
「あいつは筋金入りの変態なんだよ。あいつにとって快楽に繋がることは別だ。本人が受け入れてしまう」
「だから、主殿が性愛の一環として鞭打てば、護り具は発動せんかもしれんぞ。今度やってみてはどうだ? そして、淫魔術で支配したからよい。あの変態なら、快楽のために主殿の支配を受け入れるかもしれんな。そのときには、王家の宝珠は無効になる」
アネルザの言葉に次いで、サキがそう言って笑った。
「冗談じゃない」
一郎は吐き捨てた。
「だが、あれはお前を子爵にはしただろう? 呼び出したのはそれを内々に言い渡すためだと思っておったが、まさか、お前に言い寄るとはのう」
アネルザがまだ笑い転げている。
一郎はむっとした。
「とにかく、まだ上塗りが足りん。アネルザも、ちょっと口直しの相手をしてもらうよ」
一郎は目の前に座っていたアネルザを、亜空間に収納する力で瞬時に素っ裸にしてやる。同時に、粘性体を飛ばして、強引にアネルザの両腕を背中に回させて固定した。
「うわっ、な、なんじゃ?」
アネルザが狼狽えた声をあげて、体勢を崩して椅子から落ちそうになった。
一郎はアネルザを引き寄せて床におろし、自分は胡坐になって、同じ方向にアネルザを脚の上に座らせる。
さらに粘性体を発生させて、今度はM字開脚に固定した。
そして、鳥の羽根を二本出して、乳房と股間をさわさわとくすぐってやった。
しかも、一気に身体の感度を十倍ほどにしてやる。
「い、いやっ、んふううっ」
アネルザが激しく首を振って悲鳴をあげた。
だが、粘性体で雁字搦めに拘束されている。一郎の脚の上に座らされて悶えるだけで、抵抗することも、避けることもできない。
しかも、肌の感度は十倍だ。
アネルザはあっという間に、汗をびっしょりとかいて全身を真っ赤にした。
「ははは、主殿も、余程に気持ち悪かったのだな……。アネルザ、お前の変態夫が主殿をそれだけ怒らせたのだ。相手をしてやれ。主殿をここに連れてくる直前には、わしも仮想空間で口直しとやらで抱かれたぞ。そのときには、主殿の全身にはひどい粟立ちができておった。可哀想に」
サキが優雅に笑いながら、テーブルの茶に手を伸ばして口に入れた。
その足元で、一郎が全裸にしたアネルザを羽根責めにしているという状況だ。
とにかく、ルードルフに迫られたときのことを思い出すと、いまだに怖気が走る。
だが、なにが嫌だったというと、一郎の能力が男にも通用するとわかったことだ。つまりは、その気になれば、ルードルフを快楽責めにして、徹底的にいたぶることもできたのだ。
それが、自分にできるということが気持ち悪い。
「ああっ、んぐううっ、ああっ、ああああっ」
アネルザが激しく裸体をよがらせて、全身をよがらせる。
一郎はそのアネルザの全身のあちこちを二本の羽根で掃くようにくすぐっていく。
あっという間に、アネルザが絶頂寸前までの快感を全身で沸騰させたのがわかった。先日剃毛してやった股間が充血して真っ赤になり、みるみると愛液を垂らしはじめる。
「ほら、とりあえず、男側でいっておけ……。女側はまだまだお預けだ」
一郎は一方の羽根を横に置き、手でアネルザの股間の「男根」を摘まむように動かした。
淫魔術で悪戯をして作っているアネルザのふたなりだが、大きさは幼児程度の小さな男根だ。
しっかりと勃起させていたが、一郎が刺激をすると、そこからぴゅっと白濁液が飛び出した。
「うふうっ――。あ、ああっ、いやあっ、そこはいやじゃあ──。く、苦しくなるのだ。そこだけはやめてくれ」
アネルザが泣き叫んだ。
なにしろ、男側で射精すれば射精するほどに、女側の淫情が切なく焦らされるような刺激が加わるように細工をしている。
この特殊なふたなりにされたことで、アネルザは完全に一郎の愛奴に落ちてしまった。
いずれにしても、いまやアネルザは、完全に一郎のマゾ女だ。
こんなに可愛らしく悶え狂うアネルザのことを、あのルードルフは、“サディストの女王様”だと思い込んでいるようだ。
女の性質を見抜けない男だと思った。
こんなに、苦しみ悶える姿が可愛いのに……。
それとも、本当は
いや、違うな……。
アネルザの本質は、Mだ。
気性は荒いが本当は男に頼りたがる女だ。
それが間違って、頼りがいのない男に嫁いで捻じ曲がったのだ。それを一郎が正しただけだ……。
「くそう、くそう──。まだ思い出す――。あいつは俺の性器を揉んできやがったんだ。本当に気持ち悪かったんだぞ──。サキがいなければ、どうなっていたことか……」
一郎はアネルザのふたなりを羽根で掃きながら言った。亀頭の部分の割れ目を丁寧に刺激する。
もちろん、ここも感度十倍だ。
だが、ここは女の部分とは異なり、一郎の淫魔術がなければ射精もできない。いつまでも苦しい淫情が溜まるだけだ。それでいて、射精をしても快感は一瞬で、次の瞬間に、それに数倍する快感への飢餓感に襲われる。
アネルザがさらに悶え狂った。
「んひいいいっ、そこはいやじゃあ──」
とにかく、さっきはサキの機転で逃げられたが、次はわからない。
ルードルフは、今度はゆっくりと時間の取れるときに、呼び出すと言い捨てて言ったし、あの顔は本気だ。
おそらく、また気紛れで、理由をつけて一郎を呼び出しそうな気配だ。
もう、あんな目に合うのは、絶対に御免だ。
一郎は、アネルザを羽根で責めながら、自分には男を抱く趣味も、抱かれる趣味もないと繰り返して、鬱憤をぶつけた。
だが、アネルザは、すでに狂乱状態だ。
一郎の言葉が耳に入っている様子はない。
粘性体で身動きできない身体を懸命に振って、泣きじゃくるような声をあげる。
「どうだ、アネルザ──。今日は徹底的にいたぶってやる。感度をさらにあげてやろうな。二十倍だ。だが、気絶もさせないぞ。どうだ、気持ちいいだろう?」
一郎は羽根の責める場所をクリトリスを拡大させた疑似男性器とその下の女性器に集中した。
アネルザの身体が激しい痙攣状態に陥った。
一郎は羽根を横に置き、粘性体を操ってアネルザの胴体を抱え、対面座位の体勢にする。
腰から下のズボンと下着を亜空間に収納する。そして、勃起して天井を向いている怒張にアネルザの亀裂をあてがうと、ぱっと手を離して、アネルザの股間を勢いよく肉棒に落とす。
「あああっ」
アネルザがうなじを仰け反らせて悲鳴をあげた。
一郎は、腰の括れを両手で持ち、アネルザの身体を上下に激しく動かす。
しかも一郎は、しっかりとアネルザの膣の中の性感帯を強く擦るように動かしている。
感度は二十倍だ。
アネルザはまるで火傷をしたような昂ぶった声をあげ続ける。
「いいいっ──。んふううう──」
すぐに、さっそく一回目の気をやった。
一郎は、アネルザから一物を抜くことなく、そのままさらに律動を継続する。
アネルザが、またもや感極まった声をあげた。
「なあ、サキ、考えたんだが、悪いけど、しばらく、このまま、あの変態王の後宮に入っていてくれないか? 寵姫としてでも……。それで、もっと王の支配を強めて欲しい。そして、また、あいつが余計なことを考えたら、俺を助けて欲しいし、それと、俺になんか興味がなくなるくらいに、女責めにしてくれ」
一郎はアネルザをよがらせながら、サキに声をかけた。
サキが笑った。
人間の女に化けているサキは、本当に神々しいほどの美人だ。身体には触れさせないとはいえ、このサキをルードルフの寵姫という肩書きにするのは癪に障るが、背に腹は代えられない。ほかにいい方法も思いつかない。
「まあいいぞ。人間族に化けて後宮にいれば、主殿が毎日抱きにきてくれるしな」
サキが笑った。
その通り、一郎はサキを国王に送り込んで以来、ずっと毎日抱きに行っていた。その頻度は、確かに異空間から呼び出して、時折抱いていた回数とは比べものにならない。
「約束するよ。毎日来る。だから、あの変態王の魔の手から俺を守ってくれ。そのうちに、クグルスにでも頼んで、本物のサキュバスでも送り込む。そうすれば、いくらなんでも、男に興味など抱かないだろう」
一郎はアネルザの腰を上下させながら言った。また、右手で乳房を持ち、乳首をあやしもした。
すると、アネルザがまた全身を激しく震わせ出した。
腰が奇妙に震えだす。
「ひ、ひいいっ、い、いっ、いぐううう」
喉を搾るような嬌声を出して、またもやアネルザが身体を硬直させる。
太腿が小刻みに震え、ぎゅっと一郎の肉棒が膣で圧迫される。
「ひ、ひいいっ」
アネルザの裸体がぴんと伸び、大きくのけ反った。そして硬直する。
二度目の絶頂だ。
だが、一郎はまだまだだ。構わずに同じ調子で責め続ける。
「手加減をしてやらんとアネルザが毀れるぞ。ところで、サキュバスと言ったか?」
サキだ。
「まあな。サキュバスに知古はないが、クグルスなら知り合いもいるだろう。変態王が男に興味を抱かなくなるくらいには、たらしこんでくれるだろう。……というわけだ、アネルザ──。そのうちに、本物のサキュバスも連れてくる。ちゃんと人間族に化けさせるから、サキ同様に後宮に送り込む手配を頼むな」
一郎はアネルザを責めながら耳元で言った。
サキに次いで、さらに妖魔を後宮に送り込むことを問題があるなどとは考えない。
それよりも、一郎の貞操を守るのが優先だ。
スクルズの言葉じゃないが、まったく問題なしだ。
いずれにせよ、サキに加えて、本物のサキュバスだ。それに捉われてしまえば、さすがに、あの王も、暇つぶしに一郎に手を出そうなどとは考えることもないに違いない。
「ひい、ひい、ひいいい。も、もう、い、息が……。ちょ、ちょっと、い、息が──。ああああっ」
アネルザが痙攣をして白目を剥きかけた。
がくがくと、またもや全身を痙攣させ始める。
「聞こえているな、アネルザ──。そのときには適当な理由をつけて、国王の後宮に送り込んでくれよ。なあ。頼むぞ」
一郎はアネルザの身体を上下に揺すりながら言った。
アネルザはまたもや達して、身体を激しく暴れさせた。
一郎は、アネルザの絶頂に合わせて、今度はアネルザの子宮にたっぷりと精を注ぎ込んだ。
すると、アネルザの身体が完全に脱力した。
気を失ってしまったのだ。
ぐったりとなったアネルザをとりあえず、一郎は横に寝かせた。
怒張を抜くと、夥しいほどの愛液が股間から流れ出た。
「サキ、もう一度だ。下着だけ脱いでこっちに来い」
人間の姿のサキを股間に招いた。
サキが妖艶に微笑んでその場に立ち、スカートに両手を突っ込んで下着を脱ぐと、たったいままでアネルザが貫かせていた怒張に、スカートを拡げるようにして、跨って来る。
アネルザと同じように対面座位だ。
「おお、主殿、主殿の一物は、やはりひと味違う──。おおおっ」
怒張が深々と挿さると、サキがすぐに雄叫びのような声をあげた。
一郎はサキの快感の上昇に合わせるように、ゆっくりと腰を揺らし始める。
「サキ、お前のことだから心配はないと思うけど、絶対に魔族であることを知られるな。それと王を言いなりにしてくれよ。俺の貞操がかかっているからな。頼むぞ。それと淫魔術による貞操帯をするからな。俺以外の男とは性交ができなくなる呪いだ。受け入れろよ」
一郎は笑いながら言った。
そのあいだも、腰を上下左右に動かし続けている。
腰を動かす一打一打が、的確にサキの性感帯を突いている。
しかも、さっきのアネルザと同じように、一気に身体の感度を十倍以上に上昇してやった。
「な、なんでもしていい──。ああああっ、あむうううっ、んぐうううっ」
サキが早速、一郎の腰の上で激しく一回目の絶頂をした。
(第35話『悪党の処分と寝取りの恩賞』終わり)