【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「あひいっ、ま、またあっ、いくうっ、いくうっ、いきます──。ご主人様、いくうっ、狂う……。ああ、ああっ、いくううっ、いくううう」
コゼが一郎の股間に腰を押しつけるように突きあげた。
がくがくと総身を揺すりたてている。
動きが激しいので、拘束させている開脚椅子がぎしぎしと揺れている。
また、その声はまるで断末魔のように大きい。
一郎は、コゼを犯しながら、反応のよさにほくそ笑んでしまった。
どうやら、これもまた施したばかりの刻印の影響みたいだ。
愛奴たちに施す刻印は、どうやら一郎が与える快感を増幅する作用もあるようだ。
「ほら、甘えん坊のコゼ、口づけだ」
一郎は腰を前後に律動させつつ、開脚椅子の背もたれに斜めに寝かせるようにしているコゼに向けて身体を倒す。
そして、唇を重ねた。
また、一郎の片手はコゼの乳房を這い回り、刺激を増幅している。
「ああ、ああああっ、いく、ご主人様、大好きいいっ、コゼはご主人様が大好きいい……。んんんっ、んんっ、んん、んんっ」
コゼが夢中になって、一郎の舌に舌を絡ませてくる。
可愛い反応だ。
一郎は思う存分に、コゼの口の中の性感帯を蹂躙していく。
そのあいだも、一郎は乳房を愛撫しつつ、亀頭でコゼの膣の中の感じる場所を強く抉りまくっている。
「んああああっ、いぐううっ、いくうう」
激しくコゼが頭を振ったことで、重ねていた唇も外れてしまった。
コゼの痙攣が大きくなり、またとまらなくなった。
いずれにしても、もうそろそろ絶頂する。
一郎には、それがわかっている。
剃毛と刻印の術式が三人娘に終わったばかりの一郎たちの屋敷だ。
シャングリアとエリカは、まだ刻印のときの衝撃で気を失っていて、ひと足先に意識を取り戻したコゼを、いま犯しているところである。
コゼについては、刻印を受け入れるご褒美に、犯すという約束だったので、剃毛のときに拘束していた開脚椅子に座らせたまま、コゼの意識が戻るのを待っていたのだ。
そして、いい具合に、残りのふたりよりも早く意識を戻したので、さっそくコゼをもらっている。
まあ、ご褒美だろうが、そうでなかろうが、最終的には犯すということには変わりないが……。
「ああ、気持ちいいですううう」
そして、コゼが狂おしく股間を跳ねあげて、拘束されている全身を限界まで反り返らせた。
震えていた裸体がさらに激しく痙攣する。
「ああ、俺も気持ちがいい……。一緒にいこう、コゼ……」
一郎は、律動をしながら、コゼの絶頂に合わせて、腰を振って精を放つ準備をする。
ぎゅっとコゼの膣が一郎の怒張をますます締めつけた。
「んぐううう」
すぐに、コゼが奇声をあげて、絶頂をした。
一郎はコゼの子宮に精を放つ。
コゼは束の間裸体を硬直させたようになったが、やがて、がくりと、一気に全身の力を脱力させた。
一郎はコゼから怒張を抜き、軽く口づけをした。
コゼが虚ろな目で、うっとりと一郎を見つめて、口づけを返してきた。
「はあ、はあ、はあ……。あ、ありがとうございます、ご主人様……。いい気持ちでした……」
唇を離すと、コゼがまだ荒い息を続けつつ、一郎に半分呆けた顔を向けた。
一郎は、コゼの物言いに苦笑した。
「いい気持ちだったのは俺だよ。ありがとう、コゼ」
いつもそうだが、一郎に犯された女たちは、なぜか行為が終わったときに、一郎にありがとうとお礼を言ってくれる。
男としては感無量なのだが、こんな風に性癖全開にし、拘束椅子なんかに縛りつけ、凌辱気分を味わうようなことをして、満足させてもらっているのは一郎の方なのだ。
どうしても、女が一郎にお礼を言うということに慣れることができない。
一郎は、コゼを縛っていた全身の革ベルトを全部外すと、まだ力が入らない感じのコゼを抱きあげ、そのまま床に胡坐をした一郎の脚の上に抱え込んだ。
さっき、刻印をつけたとき、コゼは甘えん坊全開の態度を錯乱した状態の中で示してくれた。
以前からわかっていたが、コゼは一郎の女たちの中でも、一番に一郎に甘えたがっている女だ。
一郎に拾われる前の不幸な境遇が、それをコゼにさせるのかもしれないが、これが少しでもコゼの慰めになるなら、一郎としてもコゼをできるだけ甘えさせてあげたいと改めて思った。
「ほら、俺に跨るんだ。ふたりが目が覚めるまで、くっついていよう。コゼはいつも、俺に尽くしてくれるからな。なにか望みはあるか? なんでもしてやるぞ」
一郎はコゼを対面座位の体位で密着させながら言った。
コゼが嬉しそうに、一郎の胸に頬を擦りつける。
とてもじゃないが、冷酷に敵の首を裂いていく、熟練の女アサシンとは思えない。
「コゼの望みは、もう叶っています。あたしはご主人様と一緒にいつまでも一緒にいられれば幸せです……。それだけです」
「だったら、諦めることだ。もう望んでも、俺から離れられない。その刻印は、ただの印じゃない。俺の所有物の証だ」
「嬉しいです、ご主人様」
コゼが一郎の背中に手を回してぎゅっと抱きついてきた。
シャングリアとエリカが目を覚ましたのは、それからしばらくしてからだ。
ふたりとも、眼を開けて、しばらくぼうっとしていた感じだったが、突然にエリカが悲鳴をあげた。
「いやあああ」
「うわっ、なんだ、なんだ?」
「なによ、エリカ、突然に?」
シャングリアとコゼがびっくりして声をあげた。
「あああ、わ、わたし、わたし……」
一郎は、コゼを抱き締めながら、エリカに視線を向けた。
その顔は真っ赤になっている。
おそらく、さっき、ちんぽ絶叫をして昇天したことでも思い出したのだろう。恥ずかしいことをされるのが隠れた性癖というのは笑うしかないが、卑猥語を大声で喚きながら快感によがるエリカは新鮮だった。
また、機会があればやらせるか……。
「どうしたのよ、エリカ? なにかあったの?」
コゼもエリカに声をかけた。
「な、なにかって……」
エリカは真っ赤な顔のまま、困惑したような表情になっている。錯乱状態になったようだが、どうやらしっかりと記憶には留めているらしい。
一郎はほくそ笑んだ。
「教えてもいいか、エリカ?」
一郎はエリカに声をかけた。
すると、エリカが顔をひきつらせた。
「わああっ、だめっ、だめです、ロウ様──。さっきのことは絶対に誰にも言わないでください──」
エリカが必死に叫んだ。
一郎は笑った。
もっとも、あのとき、咄嗟に『映録球』という魔道具を取りだし、魔道力の代わりに淫魔力で卑猥語を叫ぶエリカの姿を記録したと言ったら、エリカはどういう反応をするだろう?
『映録球』というのは、この世界にある一般的な魔道による記録具であり、水晶球のような小さな半透明の球体なのだが、それに目の前で起きている映像と音を記録して、好きなときに、好きな場所で立体映像として再現できるのだ。
その映録球に、ちんぽ絶叫をする自分の姿を再現したとしたら、エリカはどんな風に羞恥にのたうち回るだろう。
すでに、亜空間に収容したが、いま出すと、エリカに記録を消去させられそうなので自重した。あれは、簡単に複製が作れるはずなので、ちゃんと複製を作ってからのお披露目にしようと思った。
「なによ。気になるわねえ。ご主人様、エリカはなにを隠したがっているんですか?教えてくださいよ」
一郎に抱かれているコゼが一郎を見あげた。
「絶対に言わないでくださいね、ロウ様──」
エリカが叫んだ。
そのとき、一郎は、半身を起きあがらせているシャングリアが、なにかを思つめたように、自分の下腹部に手を当てて考え込んでいることに気がついた。
押さえているところは、一郎が施した刻印のところだ。
「どうしたんだ、シャングリア?」
一郎は今度はシャングリアに声をかけた。
「ああ、ロウ……。いや、なんでもない……。いや、やっぱり、あるかな……。さっきのことだ。お前に刻印を受けたとき……。わたしは、とても気持ちよかった……かもしれない……。それを考えていたんだ……。そして、なんだが不思議な気分になっている」
「不思議な気分?」
シャングリアに刻印を施したとき、シャングリアは全身に激痛を覚えて、そして、その痛みを途方もない快感に変換をして絶頂をしたのだ。
それだけでなく、潮吹きに次いで失禁までした。
刻印の術を施すことで、女の隠れている剥き出しの性癖の願望を引き出すのだとすれば、間違いなくシャングリアは、強い被虐癖を呼び起こされたということだろう。
エリカもそうだったから、あの錯乱状態のときのことは記憶にあるのだろう。
それで考え込んでいるのか?
「まあいいだろう。それよりも、シャングリアにもご褒美をやろう……。ちゃんと剃毛も刻印も受け入れたしな。コゼはいま終わったところだ。エリカについては、刻印を受けながらだったが、ちゃんと精を注いだ。シャングリアだけまだだったから、次はシャングリアだ」
ロウがシャングリアに視線を向けた。
コゼが一郎の上からどいて、シャングリアのために場所を開放する。
しかし、シャングリアはちょっと顔を赤くして、なにか思い詰めるような表情になって、じっと一郎を見つめてきた。
一郎は首を傾げた。
「どうした?」
すると、もともと赤かったシャングリアの顔がさらに真っ赤になった。
「うん……。どうしようかと迷っていたが、思い切って打ち明ける……。ロウ、よければ、わたしに鞭責めをしてくれないだろうか……。棒で叩いたり、蹴ったりしてもいい。とにかく、乱暴に扱ってもらいたいのだ……」
「ええ、なに言ってんの、シャングリア?」
エリカが横から口を挟んだ。
とてもびっくりしているみたいだ。
だが、シャングリアは、エリカは無視して、一心に一郎だけを見つけている。
「なあ、ロウ……。刻印を受け入れる前に、ロウもわたしたちに対して、我慢しているようなことを口にしてたじゃないか……。だから、わたしをロウに性のはけ口にして欲しいのだ。女を鬼畜に乱暴するのは、お前は嫌いじゃないだろう? そもそも、もしかしたら、わたしはなによりも、そういう風に扱われるのが好きなのかもしれない。刻印を受け入れたときにそう思ったのだ」
シャングリアがにっこりと笑った。
一郎はちょっと驚いた。
*
「容赦なくいくぞ。ただし、どうしても、やめて欲しいときには、“タミナス”と口にしろ。わかったな、シャングリア。それを合言葉にしよう……。だが、やる限りは容赦なくやる。シャングリアの言うとおりに、俺は女を鬼畜に扱って悦ぶ変態だ」
一郎はシャングリアの両手首に嵌めた革枷に天井から伸びる鎖を繋げながら言った。
シャングリアは完全な素裸だった。
さっきの部屋ではなく、同じ地下にある別の調教室だ。
シャングリアの突然の希望により、シャングリアに、いわゆる「ハードSM」をすることになった。
ならばと、道具と設備が整っている別の調教室に、四人で移動してきたのだ。
「たみなす? どういう意味だ、ロウ?」
シャングリアは怪訝な顔をした。
その表情は、言葉の意味そのものよりも、合言葉を告げることで、責めをやめるという意味合いのことを一郎が告げたことがよく理解できていないようだ。
「“限界”という意味だ。責めはやめてくれという合図だな」
一郎はにやりと笑った。
だが、シャングリアは憤慨したように眉をひそめた。
「わたしは、お前にとことん痛めつけられたいのだ。覚悟はできているし、手加減なんてしなくてもいい。お前の欲求を思う存分、わたしにぶつけて欲しい。それが望みなのだ」
シャングリアが言った。
どうやら、刻印を受けることで、マゾ度をさらに覚醒したのかもしれない。
一方で、エリカとコゼについては部屋の隅で見守っている。
相変わらず女たちは全裸だが、一郎だけは腰の下着を身に着けている。
鞭打ちをするとなると、どうにも邪魔だからだ。
「だったら、俺を愉しませてくれよ」
そのシャングリアの両手首に繋げた鎖を一郎は引きあげた。
シャングリアのつま先が宙に浮きあがる。
「だったら、口にしなければいいだけじゃないのよ。中止の合言葉を作ってくださったのは、ご主人様の愛情よ」
壁に背中をつけて床に座っているコゼが声をかけた。
一方でその横のエリカは、複雑そうな表情をして押し黙ったままだ。
同じマゾだが、痛みを快感に覚えるような性癖はエリカにはないだろう。一郎に犯されるよりも、むしろ鞭打って欲しいと口にしたシャングリアの申し出は、まったく理解できなかったようだし、とても心配そうな顔をしている。
だが、当のシャングリアが望み、一郎も悦んでいる。
エリカとしては、口を挟む余地などないのだ。それで、ただ困惑しているとううことだ。
「わたしは覚悟を決めているぞ。とことん、ロウに責められたい」
シャングリアが声をあげた。
一郎はにんまりとしてしまった。
日常において、あまり“ハード”な責めをしない一郎だったが、それに興味がないというのは嘘になる。
むしろ、シャングリアのようないい女を思う存分、痛めつけて泣かせたいというのは、一郎のような嗜虐趣味を持っている男の願望のようなものだろう。
折角のシャングリアの好意だ。
一郎は大いに愉しむつもりである。
第一、一郎は性奴隷にした女を淫魔術の力で治療をすることもできる。また、隠されている真の感情さえ、読むことができるのだから、本当の限界を見誤ることなどない。
それに、コゼもシャングリアも間違っている。
限界だと感じたら、合図をしろとは言ったが、それで終わるとは一度も口にしていない……。
一郎は、準備していた台を持って来た。
それに責め具を並べて置いているのだ。
その中から、まずは黒い布を取り出して、シャングリアに目隠しをした。
「あ……」
視界を塞がれたシャングリアがびくりと裸身を震わせた。
「もう音をあげるか?」
一郎は笑った。
「ま、まさか……」
だが、シャングリアは気後れしたように声を出した。そのシャングリアの腹を一郎は、砂入りの革の棍棒で思い切り突きあげた。
「うぐっ」
シャングリアが声を迸らせる。
両手で吊られた身体が揺れて、戻ったところを今度は鳩尾を狙って下から殴る。
シャングリアは絶息するような声をとともに、身体をくの字に曲げた。
「まだまだだぞ、シャングリア」
一郎は棍棒を投げ捨てて、今度は鞭を手に取った。
人の背丈よりも長い革の鞭だ。
もちろん、こんな鞭は使ったことはないが、なぜか自在に扱うことができるだろうという確信がある。
おそらく、これも淫魔術のなせる技だと思う。
一郎はシャングリアの不意を突くように、まずは背中側に鞭を叩き込んだ。
「んふうっ」
シャングリアがぐらりと身体を揺すって、背を反りかえらせた。
次は前だ。
一郎は立ち位置を変えずに、一度鞭を前に出し、戻って来る鞭の動きでシャングリアの乳房付近を打つ。
「んがあっ」
シャングリアが悲鳴を洩らした。
なにしろ、目隠しをされているシャングリアには、どこからいつ打たれるのかということがわからない。
だから、備えることのできない痛みと、なによりも激痛への恐怖は大きなものであるはずだ。
一郎は鞭を振るい続けた。
肩に……。
腕に……。
脚に……。
尻に……。
打つごとに、シャングリアは泣き声のような息を洩らす。
その苦痛に悶える姿に、一郎は自分の股間が固く勃起するのを感じた。
自分は興奮している。
一郎はシャングリアの全身に増えていく蚯蚓腫れを見ながら思った。
シャングリアに指摘されたときには、完全にはぴんと来てなかったが、確かに一郎には、女を鞭打って興奮するという異常性欲もあるようだ。
一郎は、しばらく鞭を振るい続けた。
シャングリアも、吊られている鎖を両手で掴んで懸命に悲鳴を耐え続ける。
だが、鞭打ちが五十発を超え、蚯蚓腫れの傷が裂けて血があちこちから滴るようになると、その手が離れてシャングリアの身体は垂れ下がった。
いずれにしても、さすがの体力と筋力だ。
シャングリアの裸身は、一郎の一本鞭を淡々と跳ね返す。
一郎は汗だくになりながら、鞭打ちを続けた。
ビシリ、ビシリと一郎の鞭は回転が速くなっていく。
やがて、汗びっしょりになった一郎は、疲労を感じて鞭を台に戻した。
その代わり、大きな壺に入った荒塩を握る。
それをシャングリアの胴体の傷口に無造作に塗り込めた。
「ふがああっ、あがあああっ、があああっ」
息も絶え絶えだったシャングリアの身体が飛び跳ね、絶叫して暴れ始めた。
「シャ、シャングリア、合図をしなさい。もう、終わりにしてもらうのよ」
そのとき、ずっと息を呑んだように押し黙っていたエリカが、耐えきれなくなったように口を出した。
一郎はエリカとコゼに視線を向けた。
ふたりとも、人が変わったように、シャングリアに鞭を振るう一郎に顔色を変えているものの、ふたりの感情は異なる。
コゼの思考は、完全に一郎に向いていて、一郎がシャングリアを残酷にいたぶることについて、一郎自身がどんな気持ちや反応を抱いているかということをひたすら探求しようとしているようだ。
その証拠にコゼの感情は、好奇心、疑念、疑い、驚き……。
そういうもので満ちている。
それに比べて、エリカは純粋にシャングリアのことを心配しているようだ。
同情、不安、緊張……。
そんな感情で交錯している。
「だ、大丈夫……だ……」
辛うじてシャングリアの口から出たのはその言葉だった。
一郎は思わず微笑んでしまった。
「だ、大丈夫であるものですか……。ねえ、ご主人様……」
エリカは、今度は一郎に哀願するような口調を向けてきた。
「大丈夫というから、大丈夫なんだろう」
しかし、一郎は大して気にも留めない。
その代わりに、鎖を操作して、宙吊りのシャングリアの身体をおろして、腰が床に着くほどにした。
シャングリアの傷だらけの裸身が、脱力をしたまま脚が床に横たわる。ただし、両手はまだ天井に繋がっているので、上体は起きたままだ。
一郎は下着をおろすと、シャングリアの両腿を抱え、猛っている怒張を股間に貫かせた。
「んはああっ」
シャングリアの身体が弓なりに曲がった。
膣を貫く怒張には、まったく抵抗などなかった。
むしろ、女陰から滴る淫液が十分すぎるくらいだ。
一郎は、残酷に鞭打てば鞭打つほど、シャングリアが欲情していくことに気がついていた。だからこそ、安心して、いくらでも惨く扱えた。
一郎による鞭打ちだけで、これだけ濡れるというのも、愉快だが……。
「えっ?」
「へえ……」
エリカとコゼの当惑する声が聞こえた。
やっとふたりにも、シャングリアが完全な淫情の中であることがわかったのだ。
しかし、エリカの声には純粋な困惑の響きがある。一方のコゼは、驚きという感じだ。
「ううっ、んふうっ、はううっ」
一郎が容赦のない律動を始めると、シャングリアは唸り声のような嬌声をあげ始める。
苦しそうではあるが、その苦痛の中に激しい快楽が入り混じっており、シャングリアはあっという間に愉悦の頂点に近くに昇りつめた。
淫魔術で抱いている女の反応がわかる一郎には、それがはっきりとわかった。
「鞭打たれてこんなに悦ぶのか。本当に変態だな、シャングリア──。俺の女に相応しい」
一郎はシャングリアの身体の反応に満足して言った。
そのあいだも、一郎の腰はシャングリアの傷だらけの裸身を乱暴に犯し続けている。
「あ、当たり前……だ。わ、わたしは……はっ、はあっ、ま、まぞだ、だから……な。お前、せん、専用の……嗜虐……道具に……」
シャングリアが息も絶え絶えに言った。
「嬉しいことをいう。確かに、マゾだな。お前の性の昂ぶりを感じるぞ。もうすぐいきそうだろ、シャングリア?」
「う、うん……。い、いく……。だ、だけど……、わ、わ、わたしは……わたしではなく……はあっ、はっ……お、お前の……よ、欲望の……は、はけ口……に、はあっ、はあああっ」
そのとき、シャングリアの身体に力がこもり、その裸身がひときわ大きくのけ反った。
全身ががくがくと震えて、膣と子宮が縮んで、抽送を続けている一郎の一物をぐっと絞りあげる。
達したのだ。
一郎もそれに合わせて精を放った。
シャングリアは、一郎がシャングリアに合わせるのではなく、一郎の欲望のままに犯されたがったようだが、そんな健気なシャングリアの感情が伝わるだけに、一郎はその可愛さに我慢できずに、精を解放することにした。
シャングリアの身体からがくりと力が抜けた。
弛緩したシャングリアの身体から小水が迸る。
黄色い奔流は、一郎の下腹部に当たって、流れ落ちていった。
コゼとエリカが慌てたようにやってこようとしたが、一郎はそれを制した。
まだ、シャングリアへの責めは終わっていない。
一郎に鞭打たれて欲情し、さらに前戯もないのに一郎を受け入れ、呆気なく達するような変態女には、さらなる罰が必要だろう。
だが、一郎は知っている。
シャングリアのマゾは、一郎の性愛に応じるために、シャングリアがわざわざ自分の心に作りあげた後天的なものだ。シャングリアがいつも口にするが、シャングリアが「一郎専用のマゾ」というのは本当だ。
おそらく、一郎以外の相手では、シャングリアはまったく異なる反応をすると思う。
シャングリアの心も身体も知ることができる一郎にはそれがわかる。
一郎は陰茎を引き抜き、シャングリアを汚水の上に完全に横たわらせた。
そして、天井から垂れる新しい二本の鎖を準備すると、シャングリアの両足首にそれぞれ革枷を用いて繋ぎとめる。
両手首に繋がる鎖は、床の金具に固定し直し、両脚の鎖を引きあげた。
「ああ……」
気絶したようになっていたシャングリアが意識を戻したようだ。
だが、まだ目隠しは解いていないので、眼を開いたシャングリアの瞳は隠れている。
いずれにしても、シャングリアは、両脚を開いて逆さ吊りになっている体勢に固定された。しかも、両手は床側に固定されている。
一郎は台から太い蝋燭を取り出すと、シャングリアの膣に強引に深々と突き立てた。
「うぐううっ、な、なんだ? なに?」
シャングリアが新しい苦痛に暴れた。
突き立てた蝋燭は、かなりの太さだ。それを挿入された痛みでシャングリアはもがいている。
さすがに、シャングリアも激痛に鎖をがちゃがちゃと鳴らした。
「いいものを塗ってやろう。シャングリアを俺専用のマゾだと認めた証だ」
一郎はシャングリアの目隠しを取った。
そして、シャングリアの目の前に、部屋の隅から持って来た燭台を示した。
なにをされるのかわかったシャングリアが、さすがに恐怖に顔色を変える。
一郎はその反応にも満足して、シャングリアの股間に突き挿さっている蝋燭に火を点した。
「シャングリア、これがなにかわかるか? よく燃える油だ。これを股間に塗ってやる。この蝋燭の火は消えることはない。そして、だんだんと炎は油を塗った股間に近づいてくる。やがて、どうなるかわかるな?」
一郎は鬼畜に笑うと、シャングリアの股間の蝋燭を突き立てている女陰の周りに油をどぼどぼと流した。
シャングリアの無毛の股間から油が垂れ流れる。
「エリカ、コゼ、来い……。また、抱いてやる」
一郎は壁のふたりに声をかけた。
コゼはあっという間に、一郎のところに飛んできた。
エリカは困惑したように、残酷に人間燭台にされているシャングリアを気にしながら、それでも、言われるままに、全裸でやってきた。
とにかく、一郎は興奮の頂点にいる。
少しは発散しないと、血がたぎっておかしくなりそうだ。
一郎はそのあいだに、完全な全裸になると、逆さ吊りのシャングリアの視界側でふたりを抱き始めた。
「んふうっ、あ、熱いいっ──。ああっ、熱いいいっ」
今度は我慢などすることもできずに、シャングリアが絶叫して身体を振り立てている。
しかし、それにより、蝋が飛び散ったようであり、シャングリアの口から、さらに大きな悲鳴があがった。
一郎はその悲鳴を美しい音楽のような気持ちで受けながら、ふたりの女の裸身を交互に愛撫する。
すぐにコゼは、本当に一郎のことを愛おしそうに抱きついてきたが、エリカはどうしてもシャングリアが気になるらしく、ちらちらとそっちに視線を時折やっていた。
だが、そのふたりとも、すぐに一郎の手管に翻弄されて、余裕のない状態になる。
一郎は、エリカの豊かな乳房をしゃぶりながら、一方で怒張をコゼの股間に突きたてるということをして愉しんだ。
「ああっ、あっ、た、助けて、も、もうだめえっ、あああ……、た、たみ……なす……。た、たみなす……」
シャングリアがついに合言葉を叫んだ。
ふと見ると、もうほとんど炎は、シャングリアの股の土手の間近だ。
しかし、一郎は無視した。
そのまま、エリカとコゼを抱き続ける。
「ロ、ロウ様、シャングリアが合言葉を──」
エリカが慌てたように声をあげた。
しかし、一郎は、起きあがろうとしたエリカを押し留め、コゼの中に入っていた怒張をエリカのヴァギナに入れ直す。
そして、コゼを引き寄せて、口を開かせ、その口の中を舌で蹂躙してやる。
「あ、ああっ、ご、ごしゅりんさま……」
コゼが涎を流しながら気持ちよさそうに顔を蕩けさせる。
エリカは怒張の抽送に喘ぎ声を出しながらも、断末魔のような悲鳴をあげるシャングリアにも意識を向けている。
「ああ、あっ、ああっ、ああ……」
だが、しばらく亀頭の先でエリカの膣の中の感じる場所を強く擦り続けると、やっとエリカの反応が余裕のないものになった。
一方で、逆さ吊りのシャングリアの悲鳴はもう絶叫に近い。
合言葉の“タミナス”も、もう言葉にはなっておらず、ただの叫び声でしかなかった。
「いく、いきますうっ、はああっ」
感じやすいエリカの身体が、一郎の怒張を受け入れたまま飛び跳ねた。
一郎はエリカを抱きながら、顔をシャングリアに向ける。
シャングリアの股間にある蝋燭は、ほとんど長さを失っていた。
炎が油を塗った股間の土手にゆらゆらと迫っている。
「ひぎゃあああっ、あがああああっ」
そして、絶叫がした。
一郎はエリカの股間から怒張を抜き、対面座位の体勢でシャングリアの身体がよく見えるように、コゼを抱き寄せる。
コゼが一郎の股間の上に、女陰で怒張を受け入れながら座り込んだ。
蝋燭の蝋痕でいっぱいのシャングリアの股間がぼっと燃えあがる。
「あがああっ、はがあああ」
股間を焼かれているシャングリアが狂ったように暴れ続ける。
その炎の中で、あのボルグ卿の紋章だけ、見事にシャングリアの股間に見事に浮かびあがっているのが見えた。
シャングリアの身体を淫魔力で探る。
問題ない。股間を油で焼かれるという凄まじい苦痛の中で、シャングリアがほとんど絶頂に匹敵する快感を受けているというのもわかった。
まさに、マゾだな。
一郎は、コゼに絶頂を極めさせると、脱力したコゼを床に横たえて立ちあがった。
股間を油で焼くという一郎の暴挙によって、もはや呻き声さえも出せなくなっているシャングリアは、逆さ吊りのまま、凄惨な表情になって脂汗びっしょりの顔で激しく息をしている。
一郎は、そのシャングリアの前に仁王立ちになった。
両脚を開いて天井から吊るされ、さらに束ねた手首を床に鎖で繋ぎ留められているシャングリアの顔は、ちょうど立ちあがった一郎の股間の高さだ。
「呆けるな、シャングリア。気を失うには早いぞ」
一郎は台から今度は乗馬鞭を手に取った。
そのまま股間をめがけて打ち下ろす。
「んがああっ」
シャングリアが大声を迸らせて身体を跳ねさせたが、さすがにその動きは小さい。
すでにほとんど体力も残っていないに違いない。
一方で、鞭で打ち付けたシャングリアの股間は、こびりついていた蝋が、燃えあがった炎の熱によって、再び溶けて大きな塊になっていたのだが、それが鞭によって剥がれてシャングリアの剥き出しの股間がやっと露わになる。
油の炎による火傷はそれほどでもない。
もともと、熱さは伝えるが、火傷そのものはしないような特別な油を使ったのだ。
だが、股間に突き挿した蝋燭については、別にSM用の蝋燭というわけではなく、この世界にどこにでもあるような普通の蝋燭だ。
蝋が剥がれたシャングリアの股間には、垂蝋による丸い火傷が無数についていた。
「舐めろ、シャングリア」
一郎はエリカとコゼを犯して、ふたりの愛液に加えて一郎自身の精液にまみれている男根をシャングリアの口に押しつけた。
息も絶え絶えのシャングリアが、逆さ吊りのまま、それを口に咥える。
「ロ、ロウ様、いくらなんでも、そんなには……」
コゼよりもひと足先に絶頂させられ、床に腰をおろした状態で見守っていたエリカが心配そうな声をあげた。
「馬鹿ね、エリカ。シャングリアを見なさいよ。さっき、ご主人様が仰ったわ。シャングリアは感じているのよ」
すると、寝そべっていたコゼが、身体を起こしながら横から口を挟んできた。
一郎はにんまりと笑った。
コゼには、シャングリアが途方もない愉悦にいるのがわかったのだ。
いずれにせよ、さすがは、“自分は一郎専用のマゾ女”だと豪語するだけある。
一郎は嬉しくなった。
とにかく、シャングリアは十分に一郎を満足させてくれた。
一郎は目の前にあるシャングリアの股間を舌で舐め始めた。
「んっ、んふうっ、んんっ」
一郎の一物を舌で奉仕していたシャングリアが、口に一郎の一物を含んだまま甘い声を出す。
そして、吊られている身体を悶えさせる。
一郎はますます赤みを深める股間の紋様に淫気を込めた。
すると、紋様から二匹の蛇が飛び出し、シャングリアの裸身につけられた鞭の傷を擦るように這い出す。すると、蛇が這ったところについていた鞭の痣も破れた肌も、完全に治療されて、跡形もなく傷は消えていく。
自由自在に動いて女をいたぶる刺青の紋様……。
これこそが、一郎の施した淫魔師の紋様の秘密だ。もっとも、エリカもコゼも気がついていないようだが……。
やがて、舌で唾液をまぶしているシャングリアの股間は火傷の傷もなくなって、すぐに、いつものシャングリアの綺麗な土手に戻っていく。
そうやって、シャングリアに刻んだ惨たらしい傷をどんどんと消していった。
奉仕を続けるシャングリアが、少しずつ体力を取り戻していくのもわかった。
「……ま、待って……。待ってくれ、ロウ……」
そのとき、シャングリアが一郎の怒張を口から離して、口を開いた。
「なんだ、シャングリア? ちゃんと俺をいい気持ちにしてくれたら、逆さ吊りから解放してやる。音をあげるな」
一郎は笑った。
「ち、違う」
だが、シャングリアが床に垂れている白銀の髪を左右に揺らして首を振る。
「傷を治してくれているなら……、お、お願いだから、全部は消さないでくれ……。い、いくつか残して欲しいのだ。お前につけられた傷だ……。全部、失くしてしまうなんて酷いぞ……」
シャングリアが言った。そして、再び一郎の怒張を口に含む。
一郎は、その物言いには驚いたが、すぐに嬉しくなって微笑んだ。
傷痕をそのままにして欲しいとは、やっぱり大したマゾだ。
やがて、すっかりとシャングリアの裸身から鞭痕が消えた。
しかし、要望に従って、三箇所の傷だけは残してやった。
首の付け根についた一箇所、右乳首の下の一箇所、そして、左太腿の一箇所の合計三箇所だ。
いずれも、酷い蚯蚓腫れになっていて、放っておけば痕に残りそうだ。
「出すぞ」
一郎は短く言って、シャングリアの口の中に精を放出した。
シャングリアが懸命に舌と喉を使って、搾り取るように一郎の精を飲み下す。
鎖と枷からシャングリアを解放した。
エリカとコゼが両脇から支えて、シャングリアの裸身を床に横たえてくれた。
「こっち来い、シャングリア」
一郎は床に胡坐をかいて、シャングリアを呼び寄せた。
対面座位は、一郎が一番好きな体位だ。
女の肌の全部と接することができるし、喘ぎ声もすぐ顔の前で聞くことができるからいい。
このところ、一郎は好んでこの体位にする。
「う、うん……」
シャングリアがはにかんだように身体を起こす。
だが、自由になったばかりの両手が、一郎を前にしたときには、背中に引っ張られるように後ろに回った。
「あっ」
シャングリアが小さな声を出した。
裸身を動き回っていた二匹の蛇が両手首に移動して、お互いの胴体を絡め合ったのだ。
それでシャングリアは再び拘束されてしまったというわけだ。
「じゃあ、俺に跨って、自分で腰を上下させて、自分自身を快感に追い込め。ただし、いきそうになったら、自分の意思で腰をとめろ。それを繰り返すんだ」
「そ、そんなあ」
一郎の「寸止め命令」に、シャングリアは顔をしかめたが、それでも一郎の股間の上に腰を沈めるようにして、膣に怒張を受け入れる。
シャングリアの股間はびっしょりと濡れていた。
深々とその股間が一郎の一物を包み込み、すぐに中腰の体勢で腰を上下させ始める。
あっという間に、シャングリアの息はあがり、身体が淫らに悶えだす。
「お前たちも呆けるな。シャングリアの口と胸を舌で愛撫しろ。ただし、俺の許可なくシャングリアをいかせるなよ」
一郎がエリカとコゼに声をかけると、素裸のままふたりが慌てたように寄って来る。
エリカはシャングリアの口を舐め、コゼは乳房だ。
シャングリアは、ますます激しくよがりだす。
「あ、あああっ」
すると、シャングリアがぴたりと動きをとめた。
早くも達しそうになり、それでとまったのだ。
一郎は素直に言いつけに従っているシャングリアの姿に、征服欲が刺激されて、にんまりとした。
結局、シャングリアはエリカとコゼの愛撫を受けつつ、一郎の怒張を受け入れて擦りながら、絶頂しそうになったら自ら中断するという行為を十回は繰り返した。
十回目のときには、もうシャングリアも、これ以上腰を上下させることもできないような状態だった。
十一回目で一郎がやっと絶頂を許したときには、シャングリアは体力が尽きるように、一郎の身体に倒れ込んできた。
一郎はシャングリアをしっかりと抱き締めながら、シャングリアの股間の中に思い切り精を放った。
今度こそ、完全に意識を失ったシャングリアから一郎は怒張を抜いた。
「ま、待って、ご主人様」
そのとき、コゼが声をかけてきた。
一郎はシャングリアを抱いたまま、振り返った。
「なんだ?」
「あたしも鞭打ってください」
すると、コゼが意を決したように言った。
一郎は驚いた。
「なに言ってんのよ、あんたまで」
エリカが仰天した口調で言った。
「エリカは黙っていて──。ねえ、ご主人様、あたしだって、ご主人様の持ち物です。玩具であり、奴隷です。ご主人様に対する奴隷根性は誰にも負けません。あたしもご主人様の好きなように扱ってください」
コゼは口調は真剣だった。
淫魔術の力で垣間見ることのできるコゼの心も、大きな覚悟のような感情がしっかりと存在していた。
一郎には、コゼの気持ちがわかった。
「わかった……。だが、今度な。約束する……」
「ありがとうございます。そして、お願いします。それと忘れないください。あたしもまぞです。ご主人様に対してはまぞです。ご主人様になら、なにをされても快感を覚えてみせます」
コゼが破顔した。
一郎はほくそ笑んだ。
そして、ちらりとエリカの顔を見た。
エリカは、コゼの言葉に目を丸くしていたが、一方で、その内心には大きな動揺があった。
葛藤と羨望……。
怯えと迷い……。
淋しさと罪悪感……。
そんなものが渦巻いている。
この流れであれば、エリカもまた、ハード志願をしなければならないとでも思っているのかもしれない。
だが、怖くてできないのだ。
そんな表情だ。
一郎は、そのエリカの頭をぽんと叩いた。
「もしかして、自分も立候補しないといけないと思っているなら不要だ、エリカ。それよりも、エリカには別にやってもらいたいことがある。コゼとふたりでな」
「エリカとふたりで?」
「わたしにやってもらいたいこと?」
コゼとエリカが同時に声を出した。
一郎はにやりと笑った。
そして、エリカの首に手を伸ばす。
エリカがはっとした表情になったときには、すでに亜空間から取り出した手錠付きの首輪がエリカの首に嵌まっている。
「わっ、な、なんですか、ロウ様?」
エリカがびっくりして、首輪に手を振れた。
一郎はそのエリカの両手首を首輪に繋がっている手錠に嵌めてしまった。
首輪に繋がっている手錠には、多少の余裕があるので、胸くらいまでは伸びるが、それ以上は首から離れない。
そんな拘束だ。
「もうすぐみんなが来るからな。余興を頼む……。それにエリカは、俺が宮廷裁判で国王に成りすませたことをみんなに言いふらした罰がまだだったろう。だから、一発芸を披露してもらう……。コゼはその調教係だ。エリカをうんと苛めていいから、思い切り恥ずかしいことをさせるんだ。それをみんなの前で披露してもらう」
一郎はさらに、エリカの股間にクリピアスのリングに手を伸ばして、その小さな輪に細い鎖をがちゃりとつけた。
「ひいいっ、う、嘘ですよねえ、ロウ様──」
エリカが真っ蒼になって絶叫した。
「はははは、嘘のわけないでしょう──。ほら、だったら時間がないわよ──。行くわよ、雌犬エリカ──。とりあえず、そのまま外に行こうか──。そろそろ薄暗くなる頃だし、いまなら河原には誰もいないわよ。ちょっと歩いて来ようよ」
エリカの股間に繋がっている鎖を一郎からを引っ手繰るようにして掴んだコゼがぐいとエリカを引っ張った。
「んひいいっ、じょ、冗談じゃないわよ──。なによ、外って──。ね、ねえ、ロウ様──。許してください──。ひいいい」
「ほら、抵抗できるならしてごらん──。これはご主人様のお言いつけなのよ」
コゼがエリカを部屋の外に連れ出していく。
エリカは顔を蒼くしているが、あれはあれで、隠れた性癖は羞恥責めのはずだ。
満更でもなくないずだ。
自分でそれを認められなくても……。
「みんなが集まる頃には戻れよ」
一郎は、軽く手を振ってコゼとエリカを送り出した。