【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「う、うう……」
シャングリアが一郎の腕の中で目を覚ました。
一郎は裸のシャングリアをぎゅっと抱き締める。
「ありがとう、シャングリア。そして、随分と愉しませてもらった」
一郎は笑いながら声をかけた。
シャングリアは呆けた感じであり、状況がよくわかっていなかったみたいだが、すぐに記憶を呼び覚ました様子になり、胡坐に座った一郎に横抱きをされている状況から起きあがろうとした。
だが、すぐに自分の両腕が縄で背中で緊縛されていることに気がつき、それを確かめるように身じろぎをする。
シャングリアの両腕は、背中で水平にさせ、縄で縛りしっかりと背中に密着をさせている。さらに二の腕にも縄が掛かり、乳房の上下に喰い込むとともに、首にも後ろ側から縄がかかっている。「後ろ高手小手縛り」というものだ。
シャングリアの意識がないあいだに、一郎が施したのだ。
「わたしは気を失ったのだな。エリカたちは?」
シャングリアを鞭責めにした地下の調教部屋だが、いつの間にかふたりきりになっていることに気がついたのだろう。
一郎に抱かれたまま、周囲を見回している。
「外かな。だが、もう一ノス近く経つのに、まだ戻って来ない。ちょっとコゼを焚きつけたからな。雌犬調教にのめり込んでるのかも。まあ、そのうち戻るさ。そろそろ夕方だ。みんなが集まる頃だし」
「雌犬調教?」
シャングリアが怪訝な表情になった。
*
「い、いい加減にしなさいよ、コゼ──。あ、あんた、あ、あとで酷いからね」
屋敷に戻り、元の調教室に戻ってくると、エリカが怒りで顔を真っ赤にして言った。
しかし、コゼはエリカを無視した。
また、調教室はがらんとしていた。
「旦那様とシャングリア様は、サキ様の仮想空間に入られました。王妃様とサキ様もすでに、ご到着です。おふたりも向かわれますか? 旦那様からは、コゼ様たちのいいように、するように申しつけられておりますが」
シルキーが出現した。
どうやら、すでにロウもシャングリアも、すでに仮想空間に出かけてしまったようだ。
「き、聞いてんの、コゼ──。とにかく、拘束を解いて。それから、わたしたちも、ロウ様のところに行きましょう。あんたへのお説教はその後にしてあげるわ」
怒鳴り疲れたのか、エリカが大きく息を吐いた。
無理もないだろう。
ロウの言いつけとはいえ、このエリカのクリトリスに嵌まっているクリリングに金具付きの細い鎖を繋げ、それを使って屋敷の外に引っ張り出してやったのだ。
また、エリカは、一郎によって、両手首に、首輪に繋がる手錠を嵌められている。
ロウの拘束具なので、ロウでないと外れない。
エリカの魔道でもどうしようもないし、そもそも、ロウはエリカの魔道を封印してしまったみたいなのだ。
何度も魔道を試みようとしていたようだが、まったく発動しなかったので、間違いないと思う。
さすがは、ロウだ。
それをいいことに、コゼは誰もいないとはいえ、屋敷の外の川辺まで、素っ裸のエリカを連れていったのだ。
だが、コゼも裸だ。
まあ、恥ずかしかったが、それはエリカへの仁義のようなものだ。
本当は、エリカだけそのままにして、コゼだけ服を着てもよかったのだ。
そして、コゼは、リングに繋がっている鎖を引っ張って脅迫し、そのエリカに、河原で片脚あげ小便までさせた。
激怒しながらも、みっともなく恥ずかしい小尿姿を晒したエリカは、本当に面白かった。
「あっ、ミランダ様たちが、屋敷にご到着のようでございます。移動ポッドに反応が……」
シルキーが探るような表情になる。
コゼはシルキーに視線を向ける。
「あたしたちはいいわ。もうちょっと、エリカを調教するから。あたしたちは、全員が揃ってから行くとご主人様に伝えて。あんたはミランダたちのところに行っていいわよ」
「かしこまりました」
シルキーが消える。
すると、エリカが口を開いた。
「なんのつもりよ──。それに、調教ってなによ──。もういいでしょう──」
エリカが真っ赤な顔で怒鳴る。
コゼは、そのエリカに、にっこりと微笑んだ。
エリカがぎょっとした表情になる。
コゼは手に持っている細い鎖を無言でぐいと引っ張った。
「ひぎいいいっ」
エリカが絶叫して腰を前に出す。
敏感な肉芽を容赦なく引っ張られるのだ。
エリカとしては、そうするしかないだろう。
それにしても、この状況でさんざんに悪戯されて、野外で片脚あげ小便までさせられたというのに、コゼを罵倒して叱るなど、状況をよく考えないエリカの気性の真っ直ぐさに、コゼも笑いたくなる。
「それっ、駆け足──」
コゼは紐を持ったまま、部屋を飛び出して廊下を全力疾走した。
屋敷の廊下はかなりの距離がある。
走り回るのに、十分な距離だ。
「や、やめてっ、ああっ、ひ、ひいいっ、や、やめてったら、コゼ」
エリカが懸命に走りながら、後ろで悲鳴をあげた。
だが、ちょっとでもコゼから遅れれば、縄に繋がったリングで肉芽が引き延ばされて、激痛が与えられる仕掛けだ。
エリカはコゼと一緒に走るしかない。
しかし、いままで散々に外でいたぶられて、エリカの脚は、かなりふらついている状態だし、拘束されているために、そんなには速く駆けられない。
廊下を二、三往復する頃には、エリカの悲鳴は泣き声に変化した。
コゼは四往復したところで、やっととまってやった。
「ああっ……」
コゼが足を止めると、エリカは精根尽きたように、その場にしゃがみ込む。
エリカの白い肌は、火照り切って真っ赤だし、全身には夥しい汗もかいている。このくらいの駆け足で、エルフ族のエリカが、こんなに疲れるわけがないので、この汗は散々に肉芽を引っ張られたことによる脂汗だろう。
「いまだけは、あたしに服従した方がいいんじゃない、エリカ? それとも、もうちょっと走る? ご主人様にあんたの調教を命じられているんだから。忘れたの?」
「な、なに言ってんのよ──」
すると、荒い息をしていたエリカが、真っ赤な顔で怒鳴り始めた。
だが、あまりにも興奮しきっていて、コゼにはエリカの言葉の半分も意味がわからない。
とにかく、どうやら、エリカは、コゼのことを思い切り罵っているようだ。
そう来なければ愉しくない。
コゼは、再び鎖を持って駆けだした。
エリカが悲鳴をあげて、走り出す。
そのエリカが、やっと服従すると口にしたのは、二回目の四往復が終わったときだった。
ふと見ると、エリカの股間からはべっとりと愛液が脚の内側を伝ってくるぶしまで届いている。
「さあ、服従するわね……」
「はあ、はあ、はあ……。す、する……。だ、だけど、あ、あとで……」
エリカが荒々しく息をしながら、コゼに向かって顔をあげて睨んだ。
まだ、なにかを言いたそうだったが、コゼがわざと駆けだす仕草をしてみせると、蒼くなってなんでもないというように、慌てたように首を激しく横に振った。
余程に、クリトリスのリングに繋がった鎖を引っ張りまわされたのが堪えたのだろう。
「シルキー。手が空いたら来て──」
「はい、コゼ様」
すぐに、にこにこと笑っているシルキーが出現した。
エリカがはっとしたように、目を見開いた。
「シ、シルキー、この腕を解いて──。すぐに、わたしをこの悪戯娘から解放して──」
エリカが叫んだ。
シルキーに頼めばいいと思い出せば、絶対にシルキーに助けを求めると思った。
むしろ、気がつくのが遅いくらいだ。
「シルキー、その命令は却下よ。そもそも、エリカを拘束なさったのは、ご主人様よ。ご主人様が、あたしがエリカを調教することを命じたの」
コゼはすかさず言った。
シルキーが困った顔になった。
「申し訳ありませんが、エリカ様。旦那様のご家族として、おふたりにもお仕えしておりますが、おふたりの言葉の優劣はつけられません。わたくしめには、エリカ様を勝手に解放してもよいかどうか、判断はつきません。どうか、お許しください」
「そ、そんなあ……」
エリカががっかりした顔になった。
コゼはシルキーともよく話をするので、シルキーがどんな価値感で行動するかを熟知している。
いまのような物言いをすれば、シルキーはエリカを勝手には解放しない。
それはわかっていた。
「さあ、諦めるのよ、エリカ……。じゃあ、ご主人様がお喜びになるように、“ニワトリ芸”を教えてあげるわ。あたしも昔やらされたことがあるけど、とっても卑猥な芸だから、きっと、ご主人様はお愉しみよ」
「ニ、ニワトリ?」
エリカが怪訝な表情になった。
高潔で知られるエルフ族には、想像もできないような「芸」のはずだ。
エリカは、とんでもないことをやらされるに違いないとは想像しているかもしれないが、なにをするのかはわかっていないと思う。
そんな顔をしている。
しかし、コゼは、今日はそれを仕込んでやろうと決めた。
エリカに芸をさせろというのが、ロウの言いつけなのだ。
ロウたちの前で、エリカが卑猥なニワトリ芸をする光景に接すれば、ロウは絶対に喜ぶと思う。
きっと誉めてくれるに違いない……。
「シルキー、料理に使う卵を出して。ニワトリの卵よ。あるでしょう?」
「はい」
すぐに、シルキーがざるに入れた数個の卵を出現させた。
「じゃあ、シルキー、調教に入りましょう。天井から伸びる鎖を出して。自在に長さを調整できる操作具も欲しいわ」
コゼは言った。
「な、なに言ってんのよ」
エリカがまたもや顔を真っ赤にして怒る。
しかし、文句を言うと、鎖を引っ張られることを思い出したのか、 すぐに口をつぐんだ。
ちょっと面白い……。
「で、でも……」
シルキーも当惑顔だ。
コゼのエリカに対する「悪戯」の邪魔をしないとは言ったが、積極的に参加するとは言っていないからだ。
「いいのよ、エリカだって悦んでいるんだから……。エリカ、立って」
コゼは笑いながら、鎖を引っ張ってエリカを強引に立たせる。
「んぎいいっ」
エリカがコゼの仕打ちに悲鳴をあげながらも、すぐに慌てて直立する。
この鎖をコゼが持っている限り、エリカはコゼの奴隷だ。
本当に愉しい……。
「エリカのお股を見てよ、シルキー。あんなに蜜でびっしょりなのよ。だから、もっと苛めていいのよ。口ではああ言うけど、エリカは本当は、もっと意地悪されたいんだから。そもそも、エリカも観念しなさいよ──。ご主人様に罰だって言われたんだから」
「な、なに言ってんのよ──。だって、こんな理不尽な──。それに濡れてなんかないわよ──」
エリカが顔を真っ赤にして頭を振った。
それはともかく、これだけ股間を濡らしていてそれでも否定するのか?
エリカの股は、本当にびっしょりと濡れている。
それにも関わらず、あんなに懸命に否定するのは、このエルフ娘には自覚がないのだろうか……。
なんか笑いたくなる。
いずれにしても、エリカは、コゼから股間のリングを引っ張られて辱められるという行為に、すっかりと興奮してしまっている。
頭でどうそれを否定しようとも、すっかりとマゾ調教されたエリカの身体は、しっかりと欲情してしまうのだ。
エリカだけじゃない。
コゼもそうだし、シャングリアも同じ性質だ。
ミランダも、スクルズも……。
王妃だって、王女だって、ロウに調教されれば、誰も彼もそうなる。
本当に、ロウはすごい……。
「……なるほど、本当ですね。エリカ様もわたくしめと同じのようです。わたくしめも、旦那様に意地悪をされると、不思議な気分になります。興奮状態になるのです。エリカ様も、わたくしめと同じで嬉しいです」
シルキーがエリカの股間を覗き、納得したように頷いた。そして、魔道で天井から伸びる鎖を出現させた。
コゼは、その先端に、エリカの股間に繋がっている鎖を結び、手渡された操作具で、鎖を引きあげていく。
「いやあっ、やめて、コ、コゼ、もうやめてったらあ」
エリカが泣き叫んだ。
コゼはエリカが背筋を真っ直ぐにしなければならないくらい高さで鎖の引きあげをとめた。
ちょっとでも身体を屈めれば、股間に激痛が走るエリカは、これで身動きすることもできない。
「じゃあ、エリカ、まずは、これをお股に呑み込むのよ。最後には、コケコッコウと鳴きながら出すんだからね。全員が集まり終わるまでに、できるようにならないといけないんたから、休む暇はないわよ。さあ、股を開いて」
コゼはシルキーが持つざるから一個の卵を取り出して、エリカの股間に持っていった。
「そ、そんなことできるわけないわ」
エリカがぎゅっと内股を締めつけて、コゼが卵を近づけるのを阻もうとした。
「あんたって、学習能力ないわねえ。まだ盾突くの?」
コゼは操作具でエリカの股間のリングに繋がっている鎖を引きあげる。しかも、クリピアスを限界まで伸ばしている鎖を指で弾きもした。
クリピアスを揺らされるたびに、エリカは絶叫して、必死のつま先立ちをする。
コゼは、しばらくエリカに泣き声を出させてから、やっと鎖を少し緩めてやった。
今度は諦めたのか、エリカが素直に股間を開く。
しかし、ちょっと懲らしめすぎたのか、エリカの股間はすっかりと乾いてしまっていた。
「コゼ様、これでは無理ですよ。エリカ様がお可哀想です」
横から覗き込んでいるシルキーも口を挟む。
「そうね。だったら、ちょっと薬を使うわ。媚薬を出して」
コゼは、ロウがよく使う薬剤の中から、ひとつの油剤を指定した。
局部に塗ると蕩けるように疼きが走るだけでなく、かなりの痒みも呼び起こす薬剤だ。
その名称を耳にして、エリカがさっと顔色を変える。
「コ、コゼ、も、もういい加減にして、お願い……」
エリカが哀願してきた。
そして、薬剤を塗られまいと、必死に股を閉じてくる。
だが、コゼはさっと背後に回る。
お尻の後ろから指を入れて、股間の狭間にたっぷりと薬剤を塗っていく。後ろからならどんなに股を閉じても防ぎようがないのだ。
ついでに、お尻の奥にも油剤を塗ってやった。
エリカが抵抗しようと暴れ出すが、すかさず、コゼは、ぎりぎりまで再び鎖を上に引っ張ってやる、動けば鎖に繋がったクリピアスを引っ張られることになり、エリカはすぐに大人しくなった。
「あとは待つだけね。ニワトリ芸を仕込んで欲しくなったら、そう言うのよ、エリカ」
コゼは前に回り込んで、にっこりと微笑んだ。
そして、さらにたっぷりの油剤を指に乗せると、ピアスのリングに引っ張られて真っ赤になっているエリカのクリトリスに塗ってやる。
エリカがまたもや絶叫する。
結局のところ、エリカが屈服するのにそんなに時間はかからなかった。
しばらくすると、エリカはエルフ族特有の美しすぎる肢体を左右に振って、悲痛な声で訴えた。
「ああ、コ、コゼ、お願い。ニ、ニワトリ芸でもなんでもするから、痒みをなんとかして……。お、お股が熱いの……。それに痒い……。痒いの……」
エリカは唇をかみしめて、長い黄金色の髪を打ち振って、涙まで浮かべている。
この薬剤を塗られて放置したときの苦しみは、コゼもわかっている。
それこそ、死ぬような痒みで、狂ったようになるのだ。
「じゃあ、今度こそ、大人しく卵を飲み込むわね、エリカ?」
「う、うん……。す、する……」
エリカはもうあがらう気力はないようだ。
コゼは懐から出した卵をエリカの股間にあてがった。
指でゆっくりと押していく。
エリカが歯を噛みしめて、ぎゅっと顔をしかめる。
徐々に卵が、エリカの股間の中に消えていく。
「さすがは、一番奴隷とやらね。すごいわ、エリカ」
コゼはからかったが、エリカはそれを跳ね返す気力の余裕はないようだ。
必死になって腰を振り、股に卵を飲み込もうとする努力をするだけだ。
もっとも、股間の奥にも媚薬をたっぷりと塗っているので、それを癒すには、卵でもなんでも挿入してもらうしかない。
恥辱の仕打ちだが、エリカは蕩けそうに気持ちよさそうでもある。
やがて、すっかりと卵がエリカの股間に消えてしまった。
「じゃあ、次は出してちょうだい、エリカ。できなければ、できるようになるまで、薬剤を塗り足すわよ。この薬を重ね塗りすれば、どんなことになるか、あんたも十分にわかっているでしょう?」
コゼの言葉にエリカが顔色を変えた。
すぐにエリカは、裸身を仰け反らせて、腰を前にやったり、後ろにやったりして、全身に力を入れ始める。
やがて、股にすっかりと消えていた卵を、今度は見事にぼとりと待っていたコゼの手の中に産み落としてみせた。
「すごいわ、エリカ。こんなに簡単にやってのけるなんて、信じられない。じゃあ、もう一度よ」
コゼは、エリカの蜜でどっぷりと濡れている温かい卵を再び、エリカの股間に押し戻した。
「まあ、それはいいだろう。ちょっとした余興だよ。それよりも、よく頑張ったな。さすがは、シャングリアだ。よく音をあげずに堪えたものだ。一応は回復をさせたが、身体はどうだ?」
一郎の言葉に、シャングリアは自分の身体を確認するように、上体を捻ったりして動かす。一郎はその動きを助けて、シャングリアの上体を完全に起こさせ、一郎の脚を跨いで対面座位の体勢にする。
向かい合うシャングリアの裸体が一郎の裸身に寄り掛かるかたちになった。
「ちょ、ちょっとだるい感じだ……。でも、問題ない」
シャングリアは少し息が乱れている感じで言った。
「まあ、本来であれば、一日は起きあがれないほどの状態だったからなあ。それを淫魔術で強引に回復させたから、ある程度の疲労が残るのは仕方ない。だけど、ちょっと俺もやり過ぎたかもだ。シャングリアがあんまり頑張るので歯止めがきかなくなったかもしれん」
一郎は苦笑した。
シャングリアの股間を火で焼くなど、そんな残酷なプレイが自分にできるとも思わなかった。
シャングリアに言い渡していた「タミナス」の合言葉も、興奮のまま無視してしまったし、責め役としては反省かもしれない。
「い、いや……。わ、わたしこそ気持ちよかった。ロウが全力でわたしにぶつかってきてくれていることが心から伝わってきた。だから、幸せだった。よければ……、いや、どうか、また、やってくれ。ロウが本当に愉しかったなら、わたしはいつでも痛めつけられたい……。もっと激しくてもいい。それよりも、もう一度言ってくれないか? わたしは頑張ったか?」
シャングリアが一郎の肩に乗せていた顔を動かして、一郎の顔を覗くようにしてきた。
一郎はその顎を軽く掴むと、口づけをした。
「んんっ」
びくりと身体を震わせて、シャングリアが小さく悶えだす。
限界まで引き起こしたシャングリアの深い淫情は、一郎のちょっとしたこの刺激だけで、また全身に呼び起こされてしまったみたいだ。
シャングリアの口の中を舐め回しながら、一郎は縄で引き出された乳房の頂点が勃起し、みるみるとシャングリアの白い肌が桃色に染まっていくのがわかった。
鼻息も荒くなっている。
一郎はしばらくシャングリアの口を舌で蹂躙してから唇を離した。
「とっても頑張った。俺はすごく興奮した」
一郎ははっきりと言った。
「そ、そうか……。わたしは頑張ったのか……。嬉しいな……。へへへ……」
シャングリアが頬をにやけさせる。
お転婆女騎士として世間に知られているシャングリアが、一郎だけに見せる可愛らしい表情だ。
一郎も嬉しくなった。
「気絶をしているあいだに縛らせてもらった。今夜はシャングリアはずっとのこのままだ。マゾのシャングリアへのご褒美だな。身体は回復をさせたが、希望だったから傷は残した。本当にいいのか? 跡形もなく消滅させることもできるんだぞ」
一郎は指でシャングリアの首についている蚯蚓腫れの小さな傷を撫ぜた。
シャングリアに残した傷は、首に一箇所と、乳房の上に一箇所、そして、太腿だ。
ほかの二箇所はともかく、首については外からでも見えるだろう。これだけでも消してはどうかと、一郎は改めて訊ねた。
だが、シャングリアは首を横に振った。
「いや、これでいい……。これがいいのだ。これも、それも、お前につけてもらった愛奴の証だ。誰かに訊ねられたら、お前につけてもらったと大威張りで見せてやる」
シャングリアが白い歯を見せた。
「そ、そうか」
頷いたものの、大抵の相手はどん引きするだろうなと思った。
まあ、シャングリアがそれでいいなら、別段に一郎の評判などどうでもいいけど……。
すると、いつもの侍女服を着ているシルキーが出現した。
「旦那様、サキ様とアネルザ様がご到着です。ここに、移動ポットを繋げますか?」
「ああ、頼む……。それと、そろそろ、シルキーも裸になってもらおうか? 今日の宴は全裸パーティだしな」
一郎はシャングリアを抱いたまま笑った。
シルキーはにっこりと微笑んだ。
「かしこまりました」
一瞬にしてシルキーから服が消滅して裸体が現われる。
見た目は少女だが、伸縮自在の性器は、犯せばしっかりと一郎の一物を締めつけて、いい気持ちにさせてくれる。
一郎はそれをよく知っている。
「悪いが、サキが来たら、俺たちはサキの準備する仮想空間に入る。シルキーは、集まって来る女たちをそこに誘導してくれないか?」
「わかりました」
全裸のシルキーが消え、入れ替わるように、サキとアネルザが出現した。
ふたりとも平服ではあるが、しっかりと貴族の淑女らしい装束を身に着けている。
「よく来たな。一番乗りだ」
一郎はシャングリアにもう一度軽く口づけをしてから、シャングリアを床におろす。
サキとアネルザがちらりと見るが、微笑むだけで何も言わなかった。
一郎が女を縛ったりするのは日常茶飯事のことなので、いまさら動揺もすることもない。
「イザベラたちは遅れてくると思う。まだ政務があるのだ。だが、遅くはならん」
「それと、宴のときに飲食する飲み物や食べ物は、わしが預かっているぞ。仮想空間に置いている」
アネルザに続き、サキが言った。
あのダドリー峡谷でキシダインの私兵と戦ったとき、みんなで打ちあげの宴をするときには、お礼代わりに、イザベラがみんなに食事をご馳走してくれと軽口を言った。そのときのことを覚えていたらしく、今日の宴のことを誘ったとき、イザベラからそれを申し出てきた。
一郎は頷く。
「じゃあ、早速、サキ、会場に頼むよ。それと、仮想空間にはシルキーがみんなを誘導するので、シルキーが仮想空間に接触できるようにしてくれ」
「わかっておる。ところで、エリカとコゼがおらんな」
「取り込み中でね。後で合流してくる」
「わかった」
サキが小さく手を振る。
すると、周囲の風景が一変して、夕焼け空の下の草原が出現した。
四方には地平線が囲み、どこまでも緑の草の絨毯が拡がっているが、その景色の一角だけに、岩肌の目立つ小山がある。そこに向かって、馬車が通れるような整備された道が向かっているのがわかる。
「
サキが笑った。
別段、怒っているというわけじゃない。
まあ、軽口を言っているだけだ。
「ほう、草原か。だが、全員集まって、剃毛パーティをすると言っていたが、ここが会場なのか?」
アネルザだ。
「だけど、美しい風景だな。実際の場所か、ロウ?」
アネルザに続き、シャングリアも周囲を見回しながら言った。
立っている一郎たち三人に対して、シャングリアは縄掛けをされたまま床にお尻をつけていたので、そのまま草の上に座り込んでいる体勢だ。
「実際の風景さ。ただ、誰ひとりとして余人が存在していないけどね。それ以外は、いまの実際の風景だ。そこを準備してもらったんだ」
「へえ……」
シャングリアが物珍しそうに、きょろきょろとしている。
一郎はサキに寄っていく。
「もちろん、労力への埋め合わせはするよ、サキ。国王の見張りについても世話になっているしね……。ところで、この場の仮想空間の支配権を俺に譲渡を……」
シャングリア同様に、一郎もまた全裸なので、性器丸出しの一郎に、ちょっとだけ気後れした反応をサキがしたが、一郎がサキを抱き締めると、サキも抱き返してきた。
すぐに、仮想空間の支配権が一郎にも渡されるのを感じる。
一郎は、草原地帯に、王都にやってくる以前に、エリカとコゼと立ち寄ったアッピア峠という場所にあった岩場の温泉を出現させた。
それだけでなく、温泉の周囲全体を囲むように、たくさんの寝椅子やテーブルなども出現させる。もちろん、ところどころに寝台もだ。
さらに音楽──。
以前の世界における静かなクラシック音楽を風に混ぜて奏でさせる。
そして、照明としての
実際の風景に合致させているので、もうすぐ陽が落ちると思うからだ。
「おう、すごいねえ。温泉かい」
アネルザが感心したように、その寝椅子のひとつに腰掛けた。
次の瞬間、抱いているサキとアネルザの全身から一切の衣類が消滅する。一郎が亜空間術で瞬時に収納したのだ。
支配している女に対してだけ可能な、一郎の文字通りの「離れ技」だ。
「うわっ」
「おっ?」
アネルザとサキが少し驚いたように声を出した。
ふたりの股間は既につるつるの無毛だ。また、アネルザはまだだが、サキについては刻印まで終わっている。
もっとも、妖魔のサキは最初から股間は無毛だった。
サキの刻印を先に施したのは、ルードルフを見張るために、後宮に入り込んでもらったので、万が一にも間違いがあって、サキが襲われないための用心だ。
なにしろ、一郎の刻印を施せば、一郎と一郎の支配に陥っている女以外から挿入ができなくなる仕掛けになっている。
ただ、妖魔将軍という二つ名を持っているサキを襲える存在が一郎以外にいるとも思えないが……。
一郎は、向かい合って抱き締め合ったまま、サキの股間に手を伸ばすと、つるつるとした亀裂の中に指を滑りこませ、小さな肉芽を探り出す。
「うおっ、い、いきなり……。ま、待ってくれ。イザベラから預かっているものを出す」
準備したたくさんのテーブルに、大量の食事が並べられた。飲み物もだ。食器などもある。一見して、種類に富んだ食材を手間をかけて調理をしたものだとわかる。
イザベラも今回のために、骨を折ってくれたのだろう。
調理の中には、マアにでも教えてもらったのか、おにぎりや醤油に似た調味料を使った料理など、一郎の故郷の世界を思わせるものまである。
イザベラの意気込みが伝わってくるようで、一郎は微笑んでしまった。
ほかにも、手掴みで食べれるように小さく切った色とりどりの果実など、さまざまな趣向のようだ。
「こりゃあ、いいねえ」
アネルザが裸体のまま立ちあがり、酒を置いている一角に寄っていく。
さっそく、葡萄酒に手を出して手酌で注ぐ。
「酔っ払うなよ。この前みたいなのはご免だ」
一郎はアネルザに声をかけてから、サキの中に挿入している指を本格的に動かす。もちろん、股間の突起を刺激しながらだ。
「あっ、くっ、しゅ、主殿の……あ、愛撫は……あ、相変わらず……。す、すごいな……。あっという間に……」
サキの全身から力が抜けていくのがわかる。
一郎は指を入れたまま、岩場の中の温泉に向かってサキを誘導する。
「ほら、サキ、両手を背中に回せよ」
「あ、ああっ、わ、わかった……」
指を入れたままなので、サキの歩みはへっぴり腰であるし、横歩きのような感じだ。妖魔将軍ほどの女傑のサキの、そんなぎこちない動きが、一郎の嗜虐心を誘う。
素直に腕を背中に回したサキの両手首に、革手錠を出現させて嵌める。すでに譲渡されている仮想空間を支配する力によるものだ。
「ほら、ほら、しっかりと歩けよ、サキ」
一郎は湯の中にサキを導きながら、もうすっかりと柔らかくなり、愛液でたっぷりの滑らかさを得ているサキの膣をぐりぐりと動かして刺激する。
「あっ、やっ」
サキが可愛らしい声を出して、がくりと腰を落とした。
「んふううっ」
だが、その動きが更なる刺激になり、サキはぐっと背中を弓なりにする。
そのまま、サキを湯の中に引っ張り込んで、湯の中の石を椅子にして座らせる。もちろん、指はそのままだ。
さらに愛撫を続ける。
「ああっ、ああああっ、くうっ、うううっ……」
サキの悶えが激しくなっていく。
一郎はさらに乳房に手を伸ばして、ゆっくりと揉みあげてもいく。
「ふわわっ、主殿、き、気持ちいい……。きょ、今日はひと潮だ──。な、なんでこんなに……」
サキがいやらしく悶えながら言った。
一郎はふと、湯の中のサキの股間に紋章に目をやる。
普段は肌に同化していて、じっと見なければわからないくらいなのに、いまは紋様は真っ赤になっている。
やはり、おそらく、この紋章には、ただでさえ敏感に調教されている一郎の女たちを、さらに感じやすくさせる効果があると思う。
サキは普段の倍くらいは敏感だ。
「シャングリアも来い。身体をほぐしてやる」
まだだるそうに座っていただけだったシャングリアに、一郎は声をかけた。
シャングリアがおずおずと一郎たちのところに歩いて来る。
「まずは指でいくか、サキ? それとも、ちんぽを突っ込んで欲しいか?」
一郎は刺激を激しくしながら言った。
まだ始まったばかりだが、すでにサキはかなりのところまで来ている。
おそらく、このまま続ければ、あっという間にサキは最初の絶頂をする。
「そ、そんなの決まっておるだろう──。あああっ、んぐうう」
サキがぐっと歯を食いしばるような仕草をする。
「欲しければ、ちゃんとおねだりをしてみな、サキ。それとも、妖魔将軍ともなれば、俺みたいな弱い人間族なんかに弱みを見せるのは嫌か?」
一郎は意地悪く言った。
いつの間にか汗びっしょりになっているサキが、一郎を見て微笑む。
「
サキが話しかけていたところを膣の中の指を弾くように動かすことで邪魔してやる。
そういう意地悪が一郎は大好きだ。
翻弄されるサキを目の前にして、一郎の股間は固く勃起した。
「ロウ」
そこにシャングリアもやって来た。
緊縛しているので、足元が不安定そうだ。
サキの胸を揉んでいた手を離して、シャングリアの腕を取り、湯の中に引き寄せて、サキと同様に膣に指を突っ込む。
「んあああっ、はあっ」
すぐにシャングリアもよがり声をあげる。
「おやおや、もう始めたのかい? だけど、わたしは呼んでくれないのかい、ロウ殿?」
座椅子に座ったまま優雅そうに葡萄酒を口にしていたアネルザが、一郎に向かって笑いかけた。
一郎は、アネルザの首に首輪を出現させる。
それだけじゃなく、首輪の前部分に鎖で繋がっている手枷を出現させて、それをアネルザの両手首に嵌まっている状態にした。
「な、なんじゃ?」
アネルザがぎょっとしている。
両手首の革枷と首輪に繋がっている鎖の長さは、それぞれ肘から先くらいのものだ。これでアネルザは胸から下に手を移動できなくなった。
「王妃殿は、その恰好で俺の給仕だ。三人分の飲み物と摘まみを運んできてくれ。酒はあまり強くないもの。摘まみは任せるけど、手で食べられるものだ」
「このわたしに給仕を命じたのは、多分、お前が初めてだぞ」
アネルザが苦笑し、手錠の嵌まった手で葡萄酒の盃を持ったまま、飲み物や食べ物のある一画に歩いていく。
盆もあるので、それに適当に準備をしてくれるだろう。
「も、もうだめじゃ、主殿……。そ、そなたのをくれ」
一方でサキが全身を痺れさせたかのように、身体を小刻みに震わせながら言った。
「あ、ああっ、んはああっ」
また、シャングリアも湯の中で緊縛されている裸体をくねらせだす。
やはり、股間の紋様は真っ赤な色に変わっている。
「なにが欲しいんだ、サキ? はっきりと口にするんだ」
一郎はさらにサキへの刺激を強めながら言った。
「んはああああっ、わ、わかった。言う──。言う──。主殿の男根をくれ。頼む」
サキが身体をぴんと伸ばしながら叫んだ。
一郎は、サキの股間から指を抜き、サキを一郎の怒張に挿入させながら、股間の上に座らせる。
「おおおおっ」
サキが声をあげる。
「シャングリア、すまんな、ちょっと待ってくれ」
シャングリアをいたぶっていた指を抜くと、一郎はサキの腰を両手で抱えて、上下の律動を開始する。
「ほおおおおっ」
サキが吠えた。
やはり、この紋章は快感を増大させていると思う。
どう考えても、いつもよりも反応が激しい。
「んぐうう、いぐううう」
呆気なくサキが絶頂した。
一郎はそれに合わせて少し律動をしてから、サキの子宮に大量の精を注ぎ込んでやった。
「んふううう」
そして、サキが脱力する。
ぐったりと一郎にもたれかかってくる。
「サキも気持ちよさそうだのう……。ところで、サキも後宮では、ロウ殿の命令を健気に果たしておるぞ。あの愚物がロウ殿に目がいかないように、次々に女をあてがっている。あの感じなら、しばらくは大丈夫かもな」
アネルザだ。
いつの間にか大きな盆を持ち、その上に数種類の飲み物や皿に盛った摘まみを載せている。
一郎はサキに挿入をしたまま、アネルザを見上げ、ちょっと悪戯心が頭をもたげるのを感じた。
アネルザの股間には、一郎の淫魔術で作っている小さな男根があり、その根元には淫魔力を刻む金属の小さな輪っかが食い込んでいる。
射精管理用の淫具だが、それを微振動させた。
「おほっ、うわ、な、なにっ?」
アネルザの小さな股間がいきなり勃起するとともに、がくりと膝を割りそうになっている。
「落とすなよ、アネルザ。そのまま、湯に入って来て、盆を持ってろ。もちろん、盆を落としたり、飲み物をこぼしたりしたら罰だからね。その代わり、射精はやり放題にしてやる」
一郎は笑って、さらに振動を激しくする。
「ああ、そんな意地悪を──。ああああっ」
ぴんと勃起しているアネルザのふたなりの男根から、ぴゅっと精のような体液が飛び出て湯の中に入る。
だが、この男根で射精をすればするほど、アネルザは切ないような焦らしの疼きを女側の性器に感じるのだ。
「ああ、も、もう、堪忍だ。堪忍だ、ロウ殿──」
アネルザが泣きそうな顔になる。
しかし、一郎は無視する。
「早く、入って来いよ」
一郎は笑った。
そして、サキから怒張を抜き、今度はシャングリアに挿入する。
「あああっ、ロウ──」
シャングリアが縄掛けされた身体をよがらせる。
そのとき、シルキーが出現した。
「ミランダ様とラン様のご到着です。それと、コゼ様とエリカ様ですが、コゼ様は、全員が揃ってから、ここに来るということでございました」
「わかった。ほかの客も、訪問次第に、どんどんと来させてくれ」
一郎が言った。
シルキーが消えて、ミランダとランが出現する。
シャングリアを抱きながら、一郎はそっちに視線を向けた。
ふたりとも随分とめかし込んでいる。
これは、あっという間に脱がしては申し訳ないかなと思った。
「うわっ、ここって──」
ミランダは周囲の光景に絶句している。
一方で、横のランは、アネルザにじっと視線を注ぎ、すぐに目を丸くした。
「ま、まさか──。もしかして、王妃様では? う、嘘でしょう──」
あれ?
もしかして、王妃が一郎の愛奴のひとりであることを聞かされていなかったか?
ランの真っ赤になっていた顔がさっと蒼ざめるのがわかった。