【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
そんなに長い時間ではなかったはずだ。
一郎は、燭台責めにしていたピカロと、蟻責めにしていたチャルタを同時に解放した。
ピカロの股間は、蝋燭の熱で真っ赤に焼き焦がされ、チャルタのそこは、無数の蟻に噛まれて極小の腫れでむごたらしく覆われている状態になっていたが、サキの仮想空間のことであり、一郎の意思ひとつで、すべてを幻とすることができる。
「とりあえず、クグルスにやったことの仕返しはこれくらいにしていくか。どうだ、クグルス。もう許していいか?」
宙に浮かんでいるクグルスに声をかける。
溜飲もさがったのか、すっかりとご機嫌な感じだ。
「いいよ、ご主人様。ところで、お前ら、ご主人様のすごさがわかったか?」
クグルスが高笑いした。
一方で、サキュバスのふたりは反応がない。意識はあるのは間違いないが、精魂尽きた感じだ。
一郎は仮想空間に念を込める。いまは一時的に、サキに空間の支配権を譲渡させてる。一郎の空間だ。
一瞬にして、ふたりの身体が責めの前の状態の染みひとつない真っ白い肌に逆戻りした。体力も回復しているはずだ。精神的な疲労はそのままだろうが……。
拘束もなくなって、場所は最初の寝台の上だ。
もちろん、寝台で一郎がやった放尿の痕跡もなくしている。
ピカロとチャルタのふたりは、呆然としている。
「俺の奴隷になると誓って、足の指を舐めろ、ピカロとチャルタ」
一郎は寝台の隅に胡坐をかいていたサキを椅子代わりにして、背中をもたれさせた。
「おうっ、主殿……。わしが椅子か?」
サキが嬉しそうに後ろから一郎の裸身を抱きかかえる。
「それとも、さっきのをもう一度するか? 今度は、ピカロが蟻責めで、チャルタが燭台の刑にするな」
一郎はサキの裸身に身体を預けたまま、にやりと笑った。
サキュバスたちが顔を蒼ざめさせる。
「ぼ、ぼくは奴隷になる」
「おれも」
ピカロとチャルタが争うように、左右それぞれに一郎の脚の指に顔を伏せて、舌を這わせ始める。
一郎は満足した。
そして、宙にいるクグルスに、再びちらりと視線を向ける。
「クグルス、こいつらをもらっていいか?」
声をかけた。
すると、クグルスがにっこりと微笑む。
「うん──。うんと、可愛がってあげてよ」
「じゃあ、そうするかな。まずは、チャルタが来い。ピカロはそのまま、足を舐めていろ」
一郎は言った。
すると、チャルタがちょっとだけ怯えたような表情になって立ちあがった。
チャルタは、一郎の股間の上に跨って、ゆっくりと怒張に向かって腰を落とし始める。
一郎は、近づいてきたチャルタの乳房に手を添えた。
そして、ゆっくりと揉む。
「あ、ああっ、か、感じる。や、やっぱり、すごい」
チャルタが身体を捩った。
さっきも思ったが、愛撫がどうというよりは、サキュバスたちは一郎の肌に触れると、とても感じてしまうようだ。
「ぐずぐずするな。早く腰をおろせよ。それと、俺に抱かれるときは、必ず腕は後ろで組め。それが、下僕奴隷のしつけだ。覚えておけ」
一郎はわざと乱暴な物言いをして、チャルタの両方の乳首を思い切り抓った。
「あっ、い、痛いっ」
チャルタが悲鳴をあげる。
一郎は、チャルタのステータスを確認する。
痛みに対する反応はない。
性的興奮度を表す「快感値」が下がらないから、チャルタは「マゾ」というわけでもないのだろう。
まあいい……。
ゆっくりと躾けていってやろう。
一郎は、刺激を優しい愛撫に変化させ、指で乳頭を挟んでこりころとしごきながら、乳房全体をしっかりと揉みだす。
チャルタは、なかなかに胸の性感が強いようだ。
乳首はあっという間に尖りきり、チャルタは快感に耐えられなくなったように、大きな甘い声をあげた。
「ご主人様、サキュバスは、本当に淫魔師とは相性がいいんだよ。だから、淫魔師に抱かれると、サキュバスは、常識じゃ考えられないくらいに感じちゃうんだ。ぼくが、ご主人様に触られるだけで、いっちゃうのと一緒だよ」
クグルスが横から言った。
「ほ、本当……。か、感じすぎる……。こ、これでも……お、おれ……サキュバスなのに……。こ、この人の手……す、すごい……」
チャルタがいよいよ一郎の怒張に股間を触れさせて、腰を沈めて秘肉に包み始める。
「あひいっ、ひああっ」
すると、いきなり、驚くような奇声をあげた。
「おっ、どうした?」
チャルタが身体を弓なりにして、後ろにひっくり返りかけたので、慌てて一郎は手を伸ばして、チャルタの細い身体を引き戻す。
そのため、引っ張られたチャルタは、一郎の怒張を膣で咥えたまま、腰をどんと一郎の股間に押し落されたかたちになった。
「はんぎゃあっ」
チャルタが奇声をあげて、全身をがくがくと震わせて絶叫した。
その激しすぎる反応に、一郎も驚いてしまった。
そもそも、一郎はチャルタのステータスをしっかりと確認していたから、かなり感じてはいたが、チャルタの「快感値」が、まだ“100”前後だったことを知っている。
「快感値」とは、女がどれだけ感じているかという数字であり、絶頂までのカウントダウンを表すものだ。“0”になったら絶頂であるが、“100”くらいだと、まだまだといったところだ。
それが、一気に“0”になったのだから、ものすごい衝撃だったと思う。
「ほら、ぼくが言った通りだろう、チャルタ。ご主人様にかかれば、信じられないくらいに、気持ちよく絶頂するって……。サキュバスは、淫魔師に操られた方が幸せになれるんだ。これで、ぼくのことを信用したね?」
クグルスがけらけらと横で笑った。
だが、チャルタはそれどころではないようだ。
まだ、挿入しただけだというのに、絶頂の感覚が流れっ放しになったかのように、奇声をあげて連続でいき続ける。
「は、は、はぐつううう――。い、いぐううっ、あ、あああっ、ま、またあああえ、はにゃあああ、うにゃああああ」
チャルタが一郎の上で、裸体を踊らせ続ける。
これは異常だ。
一郎もチャルタを抱き留めながら、目を見張った。
「サキュバスは、淫魔師に出逢うことで、すべての性感が解放されて、無限の快楽を得ることができる……。あの伝承は本当のことだったようじゃな」
サキが後ろでささやくくように言った。
一郎はチャルタを抱いたまま、顔だけをちょっと後ろに向ける。
「なんだ、それ?」
「そんな伝承があるのだ。サキュバスと淫魔師の関係を示す言葉だが、実際のところ、当のサキュバスたちでも、真偽は知らんと思う。なにしろ、本物の淫魔師というのは、千年に一度くらいの珍しい存在だしな。サキュバスは大勢いるが、いま生きているサキュバスで、淫魔師のしもべになったことのあるサキュバスはおらんはずだ。だから、この伝承は謎に包まれていたが、この様子では、本当じゃな……」
すると、一心不乱に一郎の足の指を舐めていたピカロが口を離して、声をかけてきた。
「だ、だけど、サキ様、ぼくたちは……い、淫魔師に会ったことあるよ……。だけど、こ、こんな風に……あっという間に支配されなかった……」
「ばかたれ、ピカロ。そんなのは偽物だ。操り術を駆使する程度のまがい者じゃ。本物の淫魔師など、ほとんど伝説の存在なのだぞ。その本物の淫魔師のしもべになれるのじゃ。サキュバスとして、ありがたいと思え」
サキが怒鳴った。
ピカロはぴくりと身体をすくませて、一郎の足の指に奉仕する体勢に戻る。
すると、サキが急に甘えたように鼻を鳴らした。
「……ところで、主殿の匂い……。いい匂いじゃな……。特に、その精の匂い……。たまらん……。くらくらする」
サキが息を吐く。
そして、一郎の背中と接している乳房を左右に動かしだした。
一郎は、粘性遣いの能力で、サキの腰をすっぽりとスライムの膜で薄く包んだ。
次いで、サキの菊座が触れている部分のスライムを一郎の勃起した男根そっくりとのかたちと硬さに変化させると、ぐいと突き進ませる。
「ああっ、しゅ、主殿──」
サキが身体を震わせて悲鳴をあげた。
「しっかり支えていろよ。よがってもいいけど、椅子が勝手に倒れることは許さんぞ」
一郎はそう言ってから、サキのお尻に埋まったスライムの男根をバイブのように振動させた。
「ああっ、主殿」
サキが淫らな反応を示して、小刻みに震え始める。
経験の多いサキだが、さすがに尻を犯されたのは、一郎だけだそうだ。
だが、いまやサキは、後ろの穴でも前の穴と同じように一郎を受け入れ、なおかつ、快感をむさぼることができる。
これも、調教の賜物というものだろう。
「さて、こっちはどうかな……? ちんぽが嵌まっただけで、そんなにいきまくるんじゃあ、動かしたらどうなるか……?」
一郎はチャルタの腰を持って、無造作に上下に動かした。
「ひああっ、ひああっ、あああっ」
するとチャルタは、まともに言葉を発することもできないくらいに、快楽にのみ込まれた状態になった。
一郎の魔眼には、チャルタが絶頂しては、それが戻らないまま、すぐに次の絶頂に身体が包まれるということを果てしなく繰り返しているということが示されている。
これでは、さすがのサキュバスでもたまらないだろう。
チャルタは、激しい痙攣状態をしばらく持続していたが、やがて、糸が切れたように脱力した。
一郎も精を出すきっかけがなかったが、とりあえず力を失ったチャルタの子宮に精を放った。
「う、うああっ」
すると、気を失ったようになっていたチャルタが、突如として覚醒したようになり、大きく目を見開いた。
「忙しい女だなあ」
一郎は苦笑した。
そして、チャルタの股間から肉棒を抜き、腰の上からチャルタをおろして、チャルタの身体を横に移動させる。
「あ、ああ……す、すごい……。すごかった……。ク、クグルス……、あ、謝る……。こ、こんなすごいご主人様に出逢わせてくれようと……し……してた……のを……い、嫌がっていたなんて……」
チャルタが息も絶え絶えに言った。
「やっほう」
クグルスが空中でとんぼ返りをして、喜びの態度を示す。
「あ、ああっ、しゅ、主殿、い、いきそうじゃ……。いきそう……」
そのとき、身体をもたれさせているサキががくがくと震えだした。
ずっと、肛門に「粘性体バイブ」を入れっぱなしで振動させている。
しかも、一郎はチャルタを抱きながらも、しっかりとサキの性感帯を見極めて、一番感じる場所に模擬バイブの先端を当てていた。
サキが耐えられなくなるのも無理はない。
「おう、いくら、いってもいいぞ、サキ。ただし、お前は椅子だ。勝手に倒れるな」
一郎は言った。
「あ、ありがとう……。はうううっ」
サキが一郎の身体の前に回していた両手にぐっと力を入れて、一郎を抱き締めながら絶頂した。
だが、達したところで、振動をやめてやるわけでもないので、サキの息がすぐに、追い詰められたように荒くなった。
一郎は、そんなサキの様子に満足し、一心不乱に一郎の足の指を舐め続けているピカロに声をかけた。
「次は、お前だ、ピカロ」
「は、はい、ご主人様……」
ピカロが顔をあげた。
すでにすっかりと欲情しきっている感じだ。
目は虚ろで、顔は真っ赤に火照っている。
「ピ、ピカロ、こ、このご主人様……す、すごい……。一瞬にして、信じられないくらいに気持ちよくなって……。い、意識が……す、すぐに……飛ぶ……。と、とにかく、抱いてもらえ……」
まだ身体を動かせない様子のチャルタが、ピカロに声をかけた。
ピカロは大きく頷いて、さっきのチャルタと同じように、一郎の腰に跨って膣を埋め落としてきた。
「んはああっ」
やはり、反応はチャルタと同様だった。
肉棒を挿入した瞬間に、歯止めがなくなったように、ピカロも連続絶頂を開始する。
これは、サキュバス特有の反応のようだ。
さっき、クグルスが言っていたが、クグルスの肌に触ると、無制限にクグルスが悶えまくってしまうのと同じ現象が、膣を挿入することで、サキュバスであるチャルタとピカロにも発生しているのだろう。
だが、あまりにも反応が面白いので、一郎はちょっと悪戯したくなってきた。
いきまくるピカロの絶頂を、淫魔の力で一時的に止めてやった。
「ひいっ、な、なにいっ、な、なにが……。なにが起きた──?」
ピカロが白目を剥いた。
無理もない。
なにしろ、連続絶頂するほどの快感が続くのに、絶頂だけが突如として取りあげられたのだ。
快感が膨らむだけ膨らんで、一瞬ごとに、ピカロの身体の中でどんどんと巨大化していくのが一郎にはわかった。
ピカロは、何度も絶頂の言葉を口にしながら、それでも達することのできない苦しみにのたうち回った。
「それ、解放してやる」
しばらく、ピカロの狂態を愉しんだあと、一郎は挿入している怒張の先端からピカロの子宮に精を浴びせると同時に、堰止めをしていたピカロの絶頂感覚を解除した。
「んぎいいっ」
ピカロが断末魔のような声をあげて、そのままひっくり返った。
しかも、一郎の男根が引き抜かれたのと同時に、秘裂からすごい勢いで放水が始まった。
じょろじょろと失禁しているピカロは、完全に意識を失っている。
「ピ、ピカロ──?」
チャルタが驚いて声をあげた。
「死んでないよ。その一歩手前までいったかもしれないけどな」
心配そうにピカロに駆け寄ったチャルタをそのままに、一郎は後ろで悶え続けているサキに身体を向けると、寝台に押し倒した。
「待たせたな、サキ。もう一度、犯してやろう。いまのふたりと同じように、気を失うまで抱いてやる。長く抱いて欲しければ、できるだけ意識を保ってみろ」
一郎はうそぶくと、サキの両腿を抱えてびっしょりと濡れている膣に怒張を貫かせた。
すると、肉壁ごしに、サキのお尻の中で振動をさせているスライムバイブの刺激がびりびりと伝わってくる。
ちょっとくすぐったい……。
「あ、ああ、しゅ、主殿、主殿には勝てん──。た、頼む。いつまでも、わしも……主殿の下僕にしてくれ──」
一郎が律動を開始すると、サキがさっそく最初の絶頂をしながら、しっかりと一郎の身体を抱き締めてきた。
*
「じゃあ、もう一度、やろうか、シャングリア……。ちょっと、乾いてきたもの。ロウ様が戻るまでに、言いつけ通りに、コゼのお股をたっぷりの蜜で溢れさせてあげないと」
エリカがくすくすと笑って、何十度目かの筆責めをコゼに開始した。
シャングリアも筆を持たされているが、ほとんど見学状態だ。
「う、うわあっ、も、もういいってば、エリカ。や、やめてえっ」
上半身には薄物の服を身に着けているが、下半身はすっぽんぽんのコゼが、大きく股を開かされている身体を激しく暴れさせだす。
しかし、全身を革帯で縛られているコゼの身体は、それほど動くことはない。
また、コゼは半裸状態だが、シャングリアとエリカは平服である。
いつもの屋敷の地下であり、コゼが座らされているのは、「開脚椅子」とロウが呼んでいるちょっと変態的な金属製の椅子だ。
ロウが持ち込んだものであり、背もたれの部分が後ろに倒れるとともに、手すりや座席のあちこちに革紐があって、座った者の関節という関節を椅子に括りつけるようになっている。
しかも、この椅子の最大の特徴は、脚を置く部分だ。
椅子から脚を上にあげて、膝から下を拘束する台がついていて、その高さや開脚の幅を自由に変えられるようになっている。
コゼはそれに座らされているのだ。
エリカが哀れなくらいにびっしょりと濡れている、そのコゼの股の亀裂にすっと筆を這わせた。
「んぐううっ」
歯を食い縛ったコゼが、椅子に拘束されている身体を限界まで弓なりにする。
「ほら、さぼらないのよ、シャングリア。ちゃんと、あんたも、やりなさいよ」
エリカが反対側にしゃがんでいるシャングリアに声をかけてきた。
「わ、わたしは……い、いいよ……。エリカに任せるから」
シャングリアが無理矢理に持たされている筆を手の中で遊ばせながら言った。
ロウに言いつけられているのは、クグルスの呼び出しで、サキのいる後宮に行っているので、そのあいだに、エリカとふたりでコゼを責めて、その股間を蜜でびしょびしょに濡らしておけという命令だ。
ロウが戻れば、また四人で遊ぶことになる。
まあ、いつもの遊戯のひとつだ。
コゼが生け贄になっているのは、ロウの前でくじを引いたのであり、たまたまだ。
ただ、シャングリアは、同じ仲間のコゼをこうやって、縛りつけて責めるなど気乗りはしない。
それに比べれば、エリカは、いつもやり込められている鬱憤とばかりに、喜々としてコゼを責め立てている。
その弾けぶりは、横から見ていて当惑するほどだ。
「あっ、あっ、ああっ……」
コゼがエリカのしつこい筆責めで泣くような声を出し始める。
だが、容赦なくエリカは、コゼのクリトリスをこれでもかというくらいに筆でなぞる。
コゼの悲鳴がますます大きくなる。
シャングリアも、最初はエリカとともに、いつもシャングリアたちに悪戯をするコゼを懲らしめようと、エリカとともに筆責めをしたが、コゼが泣き叫び始めると、可哀想になってきて、それからはあまり気が進まなくなった。
だが、エリカは、コゼが苦しみ悶え始めると、ますます興に乗ったように、しつこくコゼを責めたてた。
その様子には、いつも受け身のエリカの片鱗はない。
「いやあ、エ、エリカ。ゆ、許して、許して、ああっ──」
コゼが開脚されている内腿を激しく痙攣させ始めた。
シャングリアの目でも、コゼが筆で達しようとしているのがわかる。
「だめよ。いかせてあげない。ロウ様には、蜜で溢れさせておけとは言われたけど、絶頂させてもいいとは言われてないものね……。お、あ、ず、け」
エリカが、コゼの反応が大きくなったところで、さっと筆を引っ込めた。
シャングリアは、さすがに呆れた。
「お姉ちゃんって、言ってよ、コゼ。そうしたら、手加減するかも」
エリカが笑った。
だが、コゼは荒い息をしながら、きょとんとしている。
「はあ、はあ、はあ……。な、なに言ってんのよ……。あ、あたしの方が……と、歳上……」
「それに、なんのが関係あるの? ほら、お姉ちゃんよ。一度、呼んでったら」
エリカがコゼの内腿を筆でくすぐりだす。
コゼが悲鳴をあげた。
シャングリアは呆れてきた。
そのとき、屋敷妖精のシルキーが姿を現した。
「旦那様が後宮からお戻りです。ご指示により、ここに転送します」
そして、次の瞬間、ロウが出現した。
シャングリアは、自分の顔が反射的に破顔するのがわかった。
「ロウ様、お帰りなさい……。言いつけ通りに……。えっ、ええっ、ロウ様?」
「わっ、ロウ──」
エリカに続いて、シャングリアはロウに声をかけようとしたものの、ロウの姿に驚いて絶句してしまった。
ロウは四つん這いにしたふたりの少女のふたつの背中に跨り、そのふたりにロウを乗せたまま歩かせながら出現したのだ。
しかも、ふたりは素っ裸であり、くっついている側の脚と腕が同時に動くように、腿と腕を密着して革帯で拘束されている。
圧巻は、ふたりの鼻にある大きな金属の鼻輪だ。
ロウはそれに紐を繋いで、手に紐を持っているのだ。
シャングリアは度肝を抜かれた。
「おっ、コゼ、だいぶやられたみたいだな。ところで、こいつらを紹介するよ。お前ら、とまれ」
ロウが持っている紐をぐいと引っ張った。
ふたりの少女が呻き声のような音を口からあげて、その場に停止する。
シャングリアは、エリカとともに、唖然とした。
開脚椅子のコゼも口をぽかんと開けている。
ロウが少女たちから降りる。
少女たちがほっとしたように同時に嘆息した。
「ロ、ロウ様、この方々は……?」
エリカが三人の疑念を代表するように言った。
ロウがにんまりと笑う。
「……新しい奴隷だ。これでもサキュバスでな。ピカロとチャルタだ。アネルザを通じて、滅亡した遠国の姫君たちとして、王の後宮に送り込む──。さあ、お前たちの大先輩になる俺の性奴隷だ。挨拶しろ」
ロウがまだ持っていた紐を乱暴に揺する。
鼻輪を引っ張られるかたちのふたりが悲鳴をあげた。
「ピ、ピカロです。下僕奴隷です」
「チャルタです。皆さま、よろしくお願いします」
ふたりがその場に土下座をした。
シャングリアは目を丸くしてしまった。
サキュバス?
下僕奴隷?
なんなんだ、これ?
横を見ると、エリカもコゼもすっかりと、びっくりしている気配だ。
「まあ、あとで説明するよ。後宮に送り込む前に、もう少し、雌犬調教しようと思ってな。まあ、数日のことだが……。いずれにしても、こいつらのことは、大型犬だとでも思え。ほら、そこのコゼの股をいいというまで舐めろ。いけ──」
ロウはふたりのところに行くと、ふたりを繋いでいた腕と腿の革帯を外す。さらに、鼻輪も取り去って、ふたりをコゼにけしかけた。
少女たちが四つん這いのまま、コゼにさっと群がった。
当惑した感じだったコゼだったが、すぐに態度が変化した。
少女たちがコゼの身体を舐め始めると、コゼの目が大きく開かれて、すぐにがくがくと震えだしたのだ。
そして、あっという間に、コゼは絶頂して果ててしまった。
シャングリアも、激しいコゼの反応に驚いた。
「ふふふふ、このコゼ様という人……可愛いね。すごく、敏感だよ、チャルタ……」
「本当……。ねえ、ロウ様、もっと可愛がっていいですか? おれたちなら、舌だけで、腰が抜けるまでコゼ様を絶頂させられるよ。おしっこも漏らすかも……」
少女たちが、くすくすと笑いながら、ロウを振り返る。
シャングリアは、ぞっとした。
紛れもなく、ふたりが本物のサキュバスだとわかったからだ。
理由もなにもない。
直感だ。
あんなに激しい反応……。
これは、ただ事ではない……。
あまりにも、ロウが何気なく口にしたので、サキュバスというのは半分冗談かと思ったが、正真正銘のサキュバスなのだ。
シャングリアは確信した。
「……いや、コゼはもういい。これからは俺が可愛がる……。お前たちは、エリカとシャングリアに挨拶しろ。こいつらは服のままでいい。ただし、本当に小便を漏らすまで“挨拶”するんだ。サキュバスの技を遣え」
ロウが言った。
そして、指をさしながら、シャングリアとエリカをサキュバスたちに紹介する。
少女たちのひとりがさっとシャングリアを見る。
ぞっとなったが、その瞬間、シャングリアは金縛りになったように動けなくなった。
サキュバスの魔道だ。
そう思ったときには、サキュバスのひとりに抱かれて、口を吸われていた。
凄まじい快感が全身に流れ込んでくる。
シャングリアは悲鳴をあげた。
「ひゃああ、あああっ」
ちょっと離れた場所で、エリカが早くも絶頂したような声をあげている。
シャングリアもまた、服の上から股間と胸をまさぐられ、それだけで、狂うような快感が込みあがる。
頭が白くなり、気がつくと、シャングリアは、身体を大きく震わせて絶頂していた。
「ふふふ、可愛いね……。おれはチャルタ。あいつは、ピカロだよ。よろしくお願いします、先輩……」
すると、チャルタがにんまりと微笑み、シャングリアから二度目の絶頂を引き出すために、愛撫を再開し始めた。
(第37話『サキュバスと淫魔師』終わり)