【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
闘技場の観客席で一斉に拍手が起こった。
王妃アネルザ入場に伴う拍手だ。
シャングリアは、アネルザとともに進む一行の後ろを緊張とともに階段をあがっている。
なんでもない観客席の階段だが、さすがに膝が震えた。
ロウのせいだ。
本来であれば、シャングリアもロウも、下級貴族の一群の中で一般市民とほぼ同じ席で闘技会を観戦するはずだったのだが、王妃アネルザの貴賓室で時間を潰しているうちに、主催者のフォックスの計らいで、アネルザの近くの席が準備されることになっていた。
ロウが主催者のフォックスに、自分がアネルザの愛人だと自称したため、フォックスが気を遣ってということらしい。
もっとも、フォックスがロウに気を遣ったというよりは、アネルザのご機嫌を取ろうとしたというのが正解だと思う。
いずれにしても、アネルザも喜び、ロウとシャングリアはアネルザの座る貴賓席に近い席に座ることになった。
待合室での逢瀬の際に迂闊にも失神してしまったシャングリアだったが、気がつくと、それまでにはいていたスカートはロウに隠されてしまっていて、その代わりに、いまはいている短いスカートだけが残されていたのだ。
ロウの命令には、嫌も応もない。
仕方なく、腿の半分の丈もないスカートだけを身に着けて、観客席に向かうことになったのだが、待合用の貴賓室をアネルザとともに出たところで、主催者である宰相のフォックスから、ふたりとも、アネルザの近くに席を準備したと告げられたのだ。
それでこうやって、大勢の観客の見守る闘技場の観客席の階段を下着をつけていない短いスカートだけで昇る羽目になったというわけだ。
観客席の貴賓席は、階段状の観客席の中段になる。
そこまで歩いていかなければならない。
シャグリアとしては、下から覗かれるのではないかと、ひやひやしている。
すると、背後から階段を歩いているロウの小さな笑い声が聞こえた。
「そんなに緊張するなよ、シャングリア……。白い尻は俺のところからは丸見えだが、観客はみんなアネルザ王妃を見ているさ。スカートを隠すような不自然な動作をしなければ、お前が下着を身に着けていないことなんかばれないよ」
ロウが後ろからささやいた。
そうかもしれないが、シャングリアにとっては途方もない不安でいっぱいだ。
それに、本当にそうだろうか……?
儀礼用の女騎士の軍装にはスカートというのもあるが、こんなに短いものは存在しない。
観客席の多くは、確かにアネルザ王妃を見ていると思うが、その中には、スカートから太腿を剥き出しにして脚を露出しているシャングリアに視線を送っている者も大勢いる気がするのだが……。
とにかく、ようやく階段を昇り切ったときには、シャングリアの頬は火照りきっていた。
「ふう……」
安心感で大きな溜息が出た。
しかし、その安心は束の間だった。
次の瞬間、スカートの中の股間に、突然に指が這い回る感覚が襲いかかってきた。
「んんっ」
思わず声をあげそうになり、シャングリアは懸命に歯を食い縛った。
*
一郎は、淫魔術を遣って、指に術を込めた。
指の感覚を遠隔でシャングリアの身体に飛ばす術である。
すると、ただ目の前で動いているだけの人指し指に、シャングリアの股間のぬるりとした感覚が沸き起こった。
もしかしたら、こんなことができたら愉しいのではないかと思い、さらにできるのではないかと想像してやってみたら、本当にできたのだ。
自分でも驚いた。
サキュバスたちの支配に成功して、一郎の淫魔師レベルは、ついに“99”に達したが、それ以来、淫行に関する限り、どんなことでも、頭に浮かぶ限りのことができる気がする。
気分は、魔道遣いだ。
一郎は、大勢の人間のいる観客席を貫いている通路の上で、シャングリアの股間を遠隔で愛撫する。
「んんっ」
シャングリアの焦ったような声がした。
ただでさえ、ノーパンで大勢の観客の見守る階段を昇らされて、興奮で欲情しているところに、さらに遠隔とはいえ、一郎の指の刺激を感じてしまい、思わず激しく反応してしまったようだ。
「ロ、ロウ……?」
シャングリアが訝しむようにして一郎に視線を向けた。
「俺たちの席はここだな。じゃあ、王妃殿下。まあ、後ほど……」
アネルザの席は後ろと横に壁のある「箱席」だ。一郎たちは、そこから一段低い席になる。横との仕切りなどはないが、ひとりひとりの席の距離も前後の間隔も広く、ゆったりとした感じだ。
「お、おう……」
アネルザは、シャングリアの様子を訝しみながら、同行の侍女や護衛たちとともに離れていく。
一郎は、シャングリアを促して、指定されている席に座った。とりあえず、刺激はやめている。
だが、シャングリアが腰をおろした直後に、再び指を動かして、シャングリアを刺激する。
シャングリアには触れていないが、一郎の指には、熱のこもったシャングリアの股間が体液のぬるりとした感触とともに伝わってくる。
「あっ、またっ」
「声を出すなよ。目立つぞ」
一郎はシャングリアの耳元でささやく。
シャングリアが慌てて、口をつぐむ。
そのあいだも、一郎によるゆるやかな悪戯は続いている。
「んっ、んんっ」
歯を喰い縛って耐えるシャングリアが可愛い。
一郎はほくそ笑んだ。
とにかく、シャングリアと一郎は隣同士だが、間違いなく一郎はシャングリアに触ってはいない。
シャングリアは、股間に覚えた感覚に当惑してしまっているだろう。
そのシャングリアに、にやりと微笑みかけると、もう一度、指に念を込めて、身体の前の指を宙を擦るように動かしてやった。
「ああっ」
またもや、シャングリアは甘い声をあげた。
だが、慌てたように口をつぐむ。
そして、恐怖に怯えるように、小さく首を横に振った。
一郎の淫魔術のなせる技と確信したようだ。
すっかりとマゾに染まってしまったシャングリアだが、さすがに、こんなに大勢の観客が周りにいる状況で身体をなぶられるのは嫌なようだ。
しかし、もちろん、こんなに愉しいことを中止するわけがない。
一郎はシャングリアの股間の感覚のある指を宙で動かした。
「んふうっ」
シャングリアは慌てたように、自分の口を手で押さえ、一郎を睨んできた。
「や、やっぱり、ロ、ロウなのだな……。い、悪戯は……」
シャングリアが真っ赤な顔を寄せて、一郎にささやいてきた。
だが、一郎はとぼけてやった。
「……なんのことだ? 俺はただ指を動かしているだけだよ。勝手に感じているのは、シャングリアだろう」
一郎はそう言ってから、中指をシャングリアの膣に挿入すると想像してみた。
すると、柔らくて熱いシャングリアの膣の感覚が中指に沸き起こる。
「うぐくっ」
シャングリアが座ったまま身体を曲げる。
人差し指は肉芽……。
指にシャングリアの局部の性感帯がそれぞれに当たっていると想像する……。
すると、たちまちに、その感覚が指に発生する……。
「くっ」
シャングリアが歯をきつく噛んだのがわかった。
すでに顔は真っ赤で、我慢している身体には脂汗が浮かんでいる。
懸命に口を押さえて、声を我慢している。
これは面白い……。
思うとおりに、指の感覚が移動するのか……?
試しに、今度は人差し指が右の乳首だと想像してみる。
新しい感覚が襲ったので、指を動かしてくりくりと回した。
「ううっ──。ロ、ロウ……」
シャングリアが胸に片手を当てて、今度は反り返った。
「大人しくしていろよ。周りの者が奇異の視線を向けているぞ」
一郎はたしなめた。
シャングリアが絶望にうちひしがれたような顔になった。
そして、抗議をしても、一郎が悪戯をやめるつもりはないと悟ったのか、両手を椅子に手すりにやってぐっと掴む。
そして、歯を食い縛っている。
とにかく無反応を装おうと決めたようだ。
だったら、もっと試したくなる。
シャングリアの弱いところはわかっているし、どこを触ればシャングリアが反応するかは、一郎には丸わかりだ。
耐えられるなら、耐えてみるがいい……。
一郎は人差し指を肉芽に戻すとともに、“親指は菊座……”と心で唱えた。
親指にシャングリシアの肛門の締めつけの感覚が起きる。
「うわっ」
シャングリアが悲鳴をあげて、椅子から転げ落ちそうになった。
さすがに、周囲の数名がシャングリアを見る。
「どうかしたのか、シャングリア殿?」
「具合でも?」
たまたま若い貴族男の数名が近くにいたのだが、彼らがシャングリアに声をかけてきた。
「な、なんでもない──。なんでもないのだ」
シャングリアは焦ったように叫んだ。
だが、すかさず一郎は、抵抗のできないシャングリアの股間を遠隔操作でなぶる。
しかも、今度は、膣に入っている中指と肛門に挿入している感覚の親指を擦り合わせるように動かした。
「んんっ」
シャングリアが顔を真っ赤にして、座ったまま背筋を伸びあがらせた。
声をかけた男たちが驚いている。
その慌てぶりに、一郎は噴き出しそうになった。
一郎は可笑しさを感じながら、しつこく指を強く擦り合わせる。
「ううっ」
シャングリアがまたしても反応した。
声をかけた若い貴族たちの怪訝な表情と、シャングリアの狼狽えぶりが本当に愉快だ。
一郎は素知らぬ顔をして、さらに続けようとした。
だが、斜め背後に離れているアネルザが、後ろからこっちを呆れたように見ていることに気がついたのだ。
どうやら、アネルザは、一郎が淫魔術でシャングリアをひそかにいたぶっていることを悟ったようだ。
しかし、一郎はふと思いついた。
こっちの右の指はシャングリア……。
そして、こっちの左手にアネルザを……。
そうやって、闘技会のあいだ、ずっと悪戯してやれば愉しいだろう……。
一郎は、遠くからにやりとアネルザに笑いかけた。
アネルザがぎょっとした表情になった。
だが、そのときにはもう遅い……。
一郎の左指は、もうアネルザの股間に繋がってしまった。
アネルザが貴賓席でがたりと体勢を崩した。
一郎は、シャングリア同様に、アネルザの股間も遠隔で指による刺激を与えたのだ。
アネルザの席の周りが慌ただしくなりかけた。
一郎は、くすくすと笑った。
懸命に、なんでもないと平静を装うアネルザが面白い。
一方で、一郎の左右の指はくねくねと動いて、ふたりの股をいたぶり続けている。
しかし、それは次に起こった喧噪に立ち消えになった。
大きな拍手が闘技場に起こったのだ。
視線を向けると、王太女のイザベラが闘技場に現れたのだとわかった。
場内からアネルザに数倍する拍手と歓声が沸き起こった。
一郎もふたりへの悪戯を中断して、拍手をする観客に加わって立ちあげると、周囲に合わせるように手を叩いた。
シャングリアもならっている。ただ、悪戯のせいか、足元が覚束ないようだ。
アネルザ王妃とは比べ物にならない歓声に、一郎は改めて若く美しい王太女イザベラが、大変に人気のある存在であることを改めて悟った。
このイザベラに対する割れんばかりのに拍手と歓声に比べれば、アネルザに対する拍手は儀礼的でまばらなものを越えていないような気がする。
つまりは、王妃の人気がないのは、ここにはいない国王の人気があまりないことの裏返しだろう。
「はあ、はあ、はあ……。ロ、ロウ、これでもう、いい加減に悪戯は……」
そのとき、隣でほかの観客同様に拍手を続けているシャングリアが荒い息をしながら言った。
視線を向けると、シャングリアの顔は真っ赤で汗びっしょりだ。
無理もない。
これだけの観衆のひしめく闘技場の観客席で、下着なしで短いスカートをはき、さらに一郎の淫魔術で股間をさんざんになぶられているのだ。
ふと見ると、シャングリアの内腿には、ヴァギナから洩れた蜜がつっと足首まで垂れていた。
羞恥に顔を赤く染めているシャングリアがなんとも色っぽい。
「そんなに気持ちいいか……?」
一郎はシャングリアの耳に口を寄せてささやいた。
「た、頼む……。もう……」
シャングリアは哀願する表情を一郎に向ける。
気の強いシャングリアのこんなに切羽詰まった表情は珍しい。
もちろん、こんなに愉しいことを中止するわけがない。
一郎は返答代わりに、シャングリアの股間に結びついている指を擦るように動かしてやった。
「んふうっ」
たちまち、シャングリアが腰が砕けるようにしゃがみ込んだ。
だが、ちょうど、貴賓席に到着したイザベラが、歓声を送る客に合図をして着席を促したところだったので、その動きは目立たないものに終わった。
「……ふふふ、どうだ、シャングリア? 我慢できないのを無理矢理に我慢させるのが調教だ」
一郎も他の観客たちと同様に席に座りなおしながら言った。
「そ、そんな……」
シャングリアは困惑した口調だが、すぐに諦めた顔になった。
席に腰かけた一郎は、再びシャングリアに悪戯を再開した。
横のシャングリアが、耐え忍ぶような小さな呻き声とともに、手すりをぎゅっと掴んで震えだす。
もちろん、離れた席に座っているアネルザのいたぶりも続行だ。
遠隔の指なぶりを再開すると、イザベラの隣に設けられたアネルザの貴賓席では、アネルザが懸命に我慢して小さく悶えだしたのがわかる。
一方で、いよいよ闘技場の試合も開始となった。
最初の試合は闘士同士の闘いではなく、人の身体の三倍もあるような巨大
観客は早くも熱狂しているが、実のところ一郎は、こんな闘技会には野蛮なものを感じて、あまり興味がない。
それよりも、観客の視線が闘技に集中している傍ら、こっそりとシャングリアやアネルザをいたぶって、恥ずかしがる様子を眺める方が面白い。
一郎は、指を使った遠隔で隙を見てはふたりを悪戯し、その苦しそうな様子を愉しんだ。
そうやって、シャングリアとアネルザを使って、しばらく遊んでいたが、ふと強い淀みを感じさせる感情の流れが心に入って来たように感じて一郎は顔をあげた。
感情の流れの源は、一段高い貴賓席にいるイザベラだった。
視線が合うと、イザベラは慌てたように視線を逸らした。
どうやら、イザベラはじっと一郎の姿に視線を向けていた感じだ。
そして、イザベラに意識を集中すると、イザベラから流れてきた淀みと感じた感情の正体を理解した。
複雑な複数の感情がもつれて絡み合っているのではっきりと断定するのは適切ではないかもしれないが、つまりは、“嫉妬”だ。
イザベラは、自分のすぐそばでアネルザやシャングリアが一郎に悪戯されているのに接して、なんとなく焼きもちを抱いてしまったようだ。
ティナ宮ですごしていた頃は、かなりの頻度で夜這いをしに行っていたが、王太女になり、イザベラが正宮殿に住まいを移してからは、一度も遊びに行っていない。
イザベラも、悶々としているというわけのようだ。
面白いから、さらに悶々とさせてやろうと思った。
二、三日、焦らしておいて、夜這いはそれからだ……。
そして、焦らすためには、いつも接している護衛のシャーラが犯されて、イザベラには手出しをしないというのが、一番効果があるだろう。
自分の思いつきに、改めて、内心の「S性」を感じてしまう。
一郎は、イザベラの後ろで護衛長として立っているシャーラに視線を送った。
侍女としてずっとイザベラのそばにいたエルフ娘の魔道戦士であるシャーラは、いまは侍女服の服装から、王太女の護衛長として騎士の服装をしている。
そのシャーラに手招きする。
そして、観客席の裏の通路を指さした。
護衛長として周りに意識を払っているシャーラだが、一郎の存在を気に留めていないわけがない。
案の定、シャーラは一郎の仕草にすぐに気がついた。
だが、怪訝な表情をして、かすかに困惑の表情になった。
当然だろう。
護衛長として、王太女になったイザベラから離れることはできないはずだ。
しかし、もちろん、一郎はそれを許すつもりはない。
シャングリアとアネルザに繋がっていた指を一度解き、シャーラの股間に「シンクロ」させた。
そして、指でシャーラの肉芽をくりくりと刺激する。
指にじゅっとシャーラの股間から蜜が滲む感覚と、感じやすいシャーラの敏感な豆の肌触りの感触は指に発生する。
ふと見ると、シャーラががくりと膝を折っている。
だが、さすがに、あの場では反応するわけにはいかないだろう。
気丈にも、すぐに姿勢を戻した。
一郎は、しばらく遠隔で指で股間に刺激を続けてから、指の「接続」を外す。
ほっとした表情のシャーラに、もう一度、通路に出ろと合図した。
シャーラは怯えたような目をしながらも、今度も首をかすかに横に振った。
一郎は、またもや股間をなぶってやる。
今度は、さっきよりも念入りにしつこくやった。
シャーラが耐えられずに、前のめりに身体を曲げ、片手を前の貴賓席の背もたれにかける。
向こうでシャーラは懸命に歯を食い縛って声を出るのを我慢している気配だが、姿勢を保つことはできなかったようだ。
一方で、イザベラがこっちにはっきりと視線を向けているのがわかった。
イザベラの「嫉妬」の感情がさらに強くなる。
イザベラとしても、こんな大勢の観客のいる前で、一郎に悪戯されるのは嫌だとは思うが、それはそれで、周りの一郎の「女」が悪戯されているのに、ひとりだけなにもされないのは、ちょっと不安を感じるようだ。
そんな感情の動きが一郎に伝わって来る。
焦れろ……。焦れろ……。
一郎は、わざとイザベラにもわかるように、シャーラに三度目の合図をした。
そのとき、周囲の観客席で大歓声があがった。
少し視線をやると、上半身裸体の男闘奴ふたりが剣と盾で派手な闘いを開始していた。
ふたりの身体からは、すでに、いくつかの切り傷で血が噴き出している。
その情景に観客たちは熱狂していた。
さっきまで、猛獣と闘奴との戦いだと思ったので、いつの間にか、次の試合になっていたようだ。
まるで見ていなかったので、まったく気がつかなかった。
三度目の合図には、シャーラは逆らわなかった。
イザベラの耳元になにかをささやくと、ちょっと面白くなさそうな表情になったイザベラの返事を待つ気配もなく、すっと席を離れた。
一郎も立ちあがる。
観客席の裏の通路に出た。
闘技場の外に出る階段と繋がっている通路であるが、闘技会の真っ最中でありひっそりとしている。
すぐに、シャーラが赤い顔をしてやってきた。
「こ、困ります、ロウ殿……。に、任務中なんです……」
シャーラがたしなめるように言った。
一郎は、指をシャーラの「遠隔」で股間の突起に触れさせて、激しく動かした。
合わせて、この前、サキュバスたちを眷属化したときに身についた新しい技で、膣内に「絶頂スイッチ」のような快感の突起を作って、それを遠隔でぐいと押す。
「あはあっ」
すっかりと一郎に調教された敏感な女の身で、その刺激に耐えられるわけもなく、シャーラは自分の手で口を押さえて、それ以上の悲鳴が出るのを防ぐと、その場にしゃがみ込んでしまった。
ぐいと身体を伸ばして、がくがくと震わせる。
達してしまったのだ。
「い、いまの、いまのなんですか?」
シャーラが息を乱したまま、驚いた表情で顔をあげる。
「……それよりも、シャーラ……。前にも言ったが。ズボンは禁止だ。俺は短いスカートが好みでな。シャングリアにも、今日は強引にスカートにさせた。いいな、次からはスカートにしろよ」
一郎は言った。
遠隔の指は、いまでもシャーラの股をなぶり続けている。
しゃがんだままのシャーラは、腰骨が砕けんばかりの痺れに、切なそうな声をあげていた。
「わかったな」
一郎は指先をしつこく動かしながら言った。
シャーラは懸命に手で口を押さえて、必死の表情で大きく頷いた。
「よし──。じゃあ、今日ズボンをはいてきた罰だ。刺激をやめて欲しければ、俺を満足させろ」
そう言って、うずくまっているシャーラの顔の前に、ズボンの前から出した肉棒を突き出す。
「しゃぶっていかせるんだ。さもなければ、指を遠隔で動かし続けるぞ。どれくらい我慢できるんだろうな……。俺に逆らえば、さっきの技であの姫様の真後ろで強制絶頂させて、悲鳴をあげさせてやる。しかも、何度でもな」
「ああ……」
もちろん、乱暴な言葉遣いと脅しは演技だ。
だが、シャーラが逆らえば、本当にするつもりだ。
もっとも、シャーラが一郎の命令に刃向かうわけがないが……。
しゃがんでいたシャーラが一郎の股間に向きを変え、美貌のエルフ戦士の口が開いて、一郎の亀頭を含んだ。
「いいぞ。もっとねちっこくやるんだ。早く、俺をいかせないと、誰かに見られるぞ」
一郎は、わざと鬼畜な口調で笑った。
シャーラは懸命の仕草で舐めまわし始める。
いまだに終わらない股間への指責めで、シャーラは半分酔ったようになっていたので、ここが誰がやってきてもおかしくない闘技場の通路であることを思い出したのかもしれない。
シャーラがちょっと緊張した表情になった。
「ん、んん……」
シャーラは一心不乱に一郎の肉棒を吸いあげる。
一郎は、その一生懸命さに免じて、精を出してやることにした。
やろうと思えば、このままずっと精を出さずに、奉仕を続けさせることもできるが、確かにこんなところで、いつまでも破廉恥なことはできない。
それに、一郎の魔眼は、誰かがこっちに近づいてくることに気がついていた。
まだ、視界には入っていないし、足音も遠いので、シャーラはわかっていないが、その人物がやって来ている。
「んんっ?」
だが、足音の気配でやっとシャーラが気がつく。
慌てて腰をあげようとするシャーラの顔を両手で押さえて、一郎の股間から離れるのを防ぐとともに、両手と両足を粘着物で貼りつけた。
シャーラは、身体を起こせなくなった。
「んんっ、んっ、んあああっ」
一郎は精を放った。シャーラが軽く腰を震わせる。
そのとき、やってきた人物の盛大な溜め息が聞こえた。
「ふう……。なにやってんのよ、あんた? 離れた場所から見ていたけど、ちっとも闘技を観ていないじゃない。これからは、あたしがそばにいるからね。闘奴少女のマーズを観てくれと言ったでしょう」
やって来たのは、ミランダだ。
ミランダは、半分怒っていて、半分呆れている様子だ。
「あっ、ミランダ様──」
精を放ち終わった一郎がシャーラを解放してやると、シャーラが狼狽えた様子で立ちあがった。
一郎は、ミランダに振り返る。
「忘れてないよ、ミランダ……。マーズとかいう闘奴は、セミファイナルだっただろう。それまで暇だから、遊んでただけさ」
一郎はうそぶいた。
そして、立ち去る気配を示したシャーラを後ろから羽交い絞めにした。
片手で口を押さえて、シャーラの身体を壁に押しつける。
そして、空いている片手で、シャーラのズボンを外しにかかった。
「んんっ? ロ、ロウ様──」
シャーラが一郎の手の下から抗議の声をあげた。
しかし、その口調は控えめだ。
無論、その気になれば、シャーラは一郎をこの場で叩きのめすこともできるし、強引に抵抗することも容易だろう。
しかし、すっかりと一郎に支配されているシャーラには、それができない。
あっという間に、ズボンを膝まで降ろされてしまう。
一郎は、後ろからシャーラの下着を引き破った。
「下着はなしだ。姫様のところには、たっぷりと俺の精液の匂いをさせながら戻ってくれ。姫様がもっと焦れるようにな」
一郎は、シャーラを壁におしつけて、腰を引くような姿勢にさせると、尻の下からずぶりと怒張を挿した。
「ああ、んんっ」
すっかりと濡れているシャーラの秘肉は、あっさりと一郎の一物を受け入れる。
「気持ちいいよ、シャーラ……。なによりも、まるでレイプしている状況なのが面白いな。王国の歴史は長くても、王太女付きの護衛長を任務中にレイプした男は、そうはいないだろう」
一郎は機嫌よく腰を前後させながら言った。
シャーラは激しく悶え続ける。
「なにを考えてんのよ、あんたは……?」
ミランダは、シャーラを通路で犯す一郎に呆れ顔だ。
構わず、一郎は抽送運動を続けた。
シャーラが喘ぎだす。
手で口を塞いでいなければ、大声を響かせていたかもしれないくらいの乱れ方だ。
「んん、んんっ、んんんっ」
一郎はかなりの激しさでシャーラの股間を突きまくった。
もちろん、赤いもやの性感帯をしつこくだ。
やがて、シャーラは腰を震わせて、極みに達した。
一郎はそれに合わせて、精をシャーラの子宮に注ぎ込む。
「あ、ああっ、ロ、ロウ殿……」
手を離すと、シャーラは精根尽きたように、その場に跪く。
一郎は、がっくりと脱力したようになっていたシャーラを無理矢理に立たせると、ズボンをあげてやった。
「しっかりと、股を閉じていろよ。俺の精がこぼれて、そのズボンに染みができるぞ」
一郎がからかうと、シャーラははっとしたようになって、股間を締めつけるような仕草をした。
「行っていいぞ」
シャーラを解放する。
慌てたように、シャーラは戻っていった。
「……とにかく、あたしが見張っているからね。これからは、ちゃんと闘技を観なさい。いい加減にしないと怒るわよ」
ミランダが厳しい口調で言った。
どうやら、本気で腹をたてているようだ。
この状況で、ミランダにまで悪戯をすれば、その場はいいが、後が怖い。
それに、一郎だって、女が心の底から嫌がれば、羞恥調教はしない。ある程度、感情が読めるので、あいつらが受け入れる余地のある、ぎりぎりのところで遊んでいるだけだ。
まあ、純粋に羽目を外しているだけのところも、ないことはないが……。
いずれにしても、そろそろ、やめどきか……?
一郎は肩を竦めた。