【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「いけなかったのか」
「いけなかったのか?」
一郎と主従の誓いをした二匹のサキュバスが、困惑したように声をあげた。
王宮の敷地内にあるルードルフ王の後宮だ。
もっとも、サキの仮想空間のことであり、ここは現実の世界ではない。
一郎は、自分の屋敷と王宮を移動術で自由に往復できる“ほっとらいん”と名付けた魔道具で繋げてもらっていたが、それを使って後宮に忍び込んだあと、すぐにサキの仮想空間にサキたちを集めてもらったのだ。
万が一にも、後宮に男が潜入したことを咎められないためにだ。
一郎はそこにいる。
周りにいるのは、サキのほかに、あの変態王の相手として送り込んだ、ピカロとチャルタのサキュバス二匹だ。
もっとも、三人とも人間族の美女の姿に変わっていて、本来の魔族の面影は完全にない。
神殿長就任式の場で一郎にレイプして欲しいというスクルズのとんでもない依頼についてサキに相談する傍ら、一郎のために頑張ってくれている三人を慰労しようと思い、久しぶりに彼女たちを訪問したのだが、一郎はそこで驚くべき告白をサキュバスたちから聞いてしまったところだ。
スクルズの就任式は、もう三日後に迫っていた。
「いけなかったというか……」
一郎も困惑してしまった。
ふたりのサキュバスが告白したことによれば、このふたりは、王に仕える寵姫として王をたらし込んだだけでなく、王宮に仕えている宰相をはじめとした大臣たち重鎮、さらに大将軍以下の武官たちを次々に喰ってしまったらしい。
喰うというのは、文字通りの意味ではなく、サキュバスの性の力で虜にするということだ。
つまりは、このふたりは、あっという間に王宮の重鎮たちを性で支配してしまったということらしい。
一郎は驚きを通り越して、呆然としてしまった。
すると、横で話を聞いていたサキがけらけらと笑った。
「まあ、仕方ないだろう。サキュバスからすれば、人間との性交は食事のようなものだ。人間族の男を垂らし込むのは本能だ。やってはいけなかったのであれば、事前に告げておかなければだめだ。それは
「だが、こんなにあっという間に……。そもそも、お前たちは王の寵姫ということになっているのだろう? どうやって、大臣や将軍たちと寝たんだ? まさか、サキュバスの姿に戻ったとか?」
一郎は訊ねた。
そうであれば、王宮内に、魔族のサキュバスが入り込んだとして、いずれ噂がたち、当然に討伐があるだけでなく、侵入経路について問題になるだろう。
張本人の一郎に、やがて、その捜索の手が伸びる可能性もある。
だが、ピカロとチャルタが元気よく首を横に振った。
「もちろん、それは約束をしたから魔族の姿は見せていないぞ。このままの恰好で言い寄ったのだ」
「おれは武官側を受け持ってな──。ピカロは文官だ。三日でどれだけたらし込めるかという競争もしたんだ。おれが十人、ピカロが九人だ。おれが勝ったのだぞ。ご主人様、ご褒美が欲しいな」
チャルタが椅子に腰かけている一郎の足元にすっと寄ってきて、甘えるように胸を足にすり寄せてきた。
「あっ、ずるい──。ぼくも──」
するとピカロも同じように寄って来る。
一郎は溜息をついた。
宮廷と軍部の重鎮たち十人と九人ともなれば、すでにかなりサキュバスに喰われている。どうやらいまや、ハロンドール王宮の大部分は、この二匹のサキュバスの支配にあるということだ。
サキュバスとの性交は、普通の人間にとっては逆らうことのできない魔薬と同じだ。
その与える快楽に支配されて、完全な操り状態になるのだ。
いつの間にか、大変なことになってしまったと思った。
それにしても、王宮の者もだらしがない……。
いくら、サキュバスの魅了だとしても、仮にも王の寵姫なのだ。
手を出さないという分別はないのか……。
それとも、そういう理性を失わせてしまうのが、サキュバス族なのだろうか……?
「まあいいか……。だが、ほどほどにしておけよ。お前たちがサキュバスだというのがばれたら、お前たちは逃げればいいが、俺は破滅だ。なにしろ、お前たちを送り込んだのは俺なんだからな」
一郎は足元のふたりに言った。
このまま成り行きに任せたら、もしかしたら、大変なことになるのではないかという予感もしたが、まあいいだろう。
なるようになる。
「おう、だったら、今度、王宮魔道長を喰っておく。万が一にも、ぼくたちを見抜きそうなのは、あいつだけだしな」
「そうだな。だったら、おれもやるよ。あいつ、老いぼれだから、多分、もう勃たないぞ。かなりの淫気を注ぎ込まないとならないと思うから、ふたりの方がいいよ」
サキュバスたちが陽気な声をあげる。
一郎は呆れた。
「ほどほどにしておけと言ったばかりじゃないか。どうやら、お前たちには、口よりも身体に覚えさえた方がいいようだな。そこに裸になって、またがれ」
一郎は亜空間収納の力で、一個の木馬を出現させた。
もともとは、エリカたちと遊ぶための調教具だ。
このところ、自由になる金が増えたこともあり、大小の淫具を王都の職人に作らせたりしている。魔道具なら、スクルズだ。
これもそうであり、一郎の設計で職人に作らせたものをスクルズに魔道を込めさせた。
そんなことでも、スクルズは嫌な顔ひとつすることなく、一郎の馬鹿げた遊びに付き合ってくれる。
だからこそ、今回のスクルズの「願い」も、なんとか実現してあげたい。
それはともかく、出したのは木馬だ。
木馬といっても、両側に頭があり、その首に当たる部分に手首を固定するための手枷がついている。さらに、胴体にも脚を固定するための枷がある。
一郎が思いついた責め具であり、淫乱なサキュバスには、かなり堪える責め具になるだろう。
ピカロとチャルタは、突然に出現した怪しげな双頭の木馬に驚いている。
「さっさとするんだ。もちろん、跨ったら最後、おりれないぞ。サキュバスの魔道の能力も、俺に対しては封印してあるしな」
一郎の言葉に、サキュバスたちはちょっと不安な表情になった。
最初にかなり激しく調教したので、そのときの責めを思い出したのかもしれない。
しかし、ふたりとも、一郎の命じるままに、その場で服を脱ぐと、大人しく向かい合うように木馬に腰かけた。
一郎は手枷と足枷を嵌めていく。さらに、腿や脛、腹にもベルトを装着して、ほとんど動けないようにしてしまう。
ふたりは、乳房を密着させた状態で木馬の上に固定をされてしまった。
「なにが始まるのだ、主殿?」
サキが興味深そうに立ちあがって、木馬を覗き込む。
「まあ、見ていろよ」
一郎は、ふたりのサキュバスが跨っている木馬に念を込めた。
ふたりの股間が密着している木馬の背中の部分が縦に割れて、柔らかな羽毛のついたこぶし大の球体が出現したはずだ。
それが媚薬効果のある油剤を放出しながら回り始める。
「うわっ」
「ああっ」
すぐにサキュバスたちが悲鳴をあげた。
球体の表面に出ている羽毛が、ゆっくりとふたりの秘裂やアヌスの入口を油剤を塗りながら撫で始めたのだ。
「んふうっ、こ、これは……」
「ご、ご主人様、な、なにこれ?」
ふたりが困惑の声を出す。
一郎は笑った。
「心配しなくても、この木馬はただ、そうやってお前たちの股を刺激するだけだよ。何ノスも同じように、ゆっくりと刺激を続けるというだけのことさ」
一郎は笑った。
「なるほど、焦らし責めをする木馬というわけか……。淫乱なサキュバスには、一番つらい責めかもな」
サキが言った。
サキュバスたちは、早くも汗びっしょりになって泣き声をあげ始める。
「ああ、そうだ──。さっきの王宮魔道長の話だけど、一応、支配しておけ。くれぐれもばれるなよ」
一郎は言った。
王宮魔道長なら、爵位をもらう式典のとき、遠くから垣間見たことはある。
確かに大変な老人だ。
だが、レベルは大したことはなかった。
スクルズやベルズが遥かに魔道師としてはレベルは上だ。
まあ、このサキュバスのふたりなら問題はないだろう。
「ところで、主殿、わしからも報告することがあるのだ。報告というよりは贈り物かな。見てくれ」
そのとき、サキがさっとなにもない状態から、手に一個の赤い宝石のついた首飾りを示した。
「あっ、お、お前、それ──」
一郎は叫んだ。
サキが首飾りを出現させた途端、サキのステータスにその持ち物の名が現われたのだ。
「おう、その態度は、これがなにかわかったのだな、主殿。さすがだな。これはあの変態男が持っていた王の宝珠だ。肌身離さずにしているから苦労したが、やっと偽物にすり替えることができたのだ。これは、わしが見ても、かなりの貴重な魔道具だぞ。あの男よりも、主殿が持つのが相応しい。もらってくれ」
サキがにこにこしながら言った。
一郎は目を丸くした。
「お前、なんてことを……」
一郎は唖然として言った。
サキが持っている物が、このハロンドール王国の秘宝中の秘宝である『王の宝珠』であることは明白だ。
一郎の魔眼がそれを伝えている。
最初にこの存在に接したのは、キシダイン暗殺の直後に、ルードルフ王に言い寄られたときだが、この守りがあることで、下手なことをすることはできなかった。
なにしろ、『王の宝珠』という魔道具は、王にかけられそうになった悪意のある魔道や攻撃をすべて相手に跳ね返すという力があるそうだ。
すなわち、もしも、命を奪う魔道を王にかければ、どんなに高い魔道であろうとも、その魔道遣いは跳ね返った自分自身の魔道により死に、あるいは操りにかけようとした者があれば、逆に王に操られるということだ。
それだけではなく、剣であろうと、槍であろうと、毒であっても、致命傷を与えるような攻撃を受ければ、王の死の直前に、暗殺者と生命力が入れ替わって、王の命は守られて暗殺者が死ぬのだそうだ。
まさに、完璧な「守り神」ということだ。
以前、パーシバルというシャングリアに手を出そうとした貴族のお坊ちゃんを、サキの仮想空間の世界の力で女体化して奴隷状態にしてやったことがあったが、同じことを王にしていれば、気がついたときには一郎は王の性奴隷になっていたことだろう。
下手に手を出して、あの両刀使いの変態中年に逆らうことのできない奴隷にされもしれないと考えると、そら恐ろしいものを感じる。
それだけの秘宝が目の前にある。
しかも、サキはこれをこっそりと王の身体から外して、偽物とすり替えてきたのだという。
サキのことだ。
簡単に見破られるような下手な作為はやらないと思うが、それにしても、なんと大それたことをやったのだろう。
これでは、一郎は王家を簒奪しようとする極悪人だと誤解されても仕方がない。
「なんてことをするんだ──。すぐに……」
すぐに戻して来いとサキを怒鳴りあげようとして、ふと思った。
つまりは、いま、あの変態王を守る宝具はなにも存在しないということだ。
あのときはできなかったが、王家の宝具がないということになれば、パーシバルにやったことを王に行うこともできるはずだ。
無論、女体化して遊ぶということをするつもりはない。
そんなことをしても、あの変態王は随喜の涙を流すだけだろう。
しかし、一郎の精を体内に入れさえすれば、男であろうと、女であろうと、一郎はすぐに望むままの操り状態にすることができる……。
王位を簒奪するつもりはないが、もしものために保険をかけてもいいのではないか……。
なんらかの手段で、あの変態王に一郎の精液を口にさせる。
それを確認してから、こっそりと淫魔術を王に結んでしまう。
大それた策だが、別にそれで王に危害を加えるつもりはないのだからいいだろう。
あくまでも、いつぞやのことのようなことがあったときの、いざというときだけに使う「保険」だ。
今度は仕掛けても大丈夫という予感がする。
根拠のない「勘」だが、すでに一郎は自分の勘がかなりの精度で正しいということがわかっている。
「本当にばれることはないよな、サキ?」
一郎は首飾りになっている宝物を受け取って首にかけた。
なにかが変化したという感じはない。
しかし、いざというときには、これが力を発揮して一郎を守るのだろう。
「実際には効果がないことを除けば、完璧な複製と交換しておいた。まずは大丈夫じゃな。偽物だとわかるときは、あれに効果がなく、ハロンドール王が殺されてしまったときだろうさ。そのときには、あの主殿の奴隷姫が王位を継ぐのだろう? そのとき、返してやればよかろう。あるいは、主殿自身が王になるかだな」
サキが笑った。
一郎が王になればいいというサキの「冗談」には、一郎も声を出して笑ってしまった。
いずれにしても、確かにそういうことだ。
まあ、しばらく借りておいてもいいかもしれない。
「そもそも王がこの秘宝に守られていることは、かなり知られている事実らしいぞ。だから、偽物だろうと、本物だろうと、王が外さん限り、手を出す者はおらん」
「偽物でも十分に抑止効果があるということか……」
いつあのアスカが、一郎の存在に気がついて刺客を送り込むともわからない。
あの変態王よりも、一郎の方がこれを必要としているの確かだ。
一方で王は、王家の宝珠のために、誰もが手を出さないと思っているのだから、暗殺の心配はないと思う。
一郎は、自分の心をそう納得させた。
「……おい、ピカロとチャルタ、お前たちに任務を与えてやる。今日と、明日と、明後日、お前たちを毎日犯して精を放つ。その精を子宮で溜めておけ。そして、スクルズ殿の戴冠式のときに、王と一緒に、お前たちもついて来るんだ。そのとき、王の控室でお前たちは、王に抱かれて、子宮に溜めた俺の精を全部あいつに舐めさせろ。それだけの仕事だ。いいな──」
一郎は刷毛のついた球を股間に刺激されて、向かい合って木馬の上で、焦らし責めの苦痛に喘いでいるふたりのサキュバスの髪の毛を掴んで大声をあげた。
さっきから、このふたりはさかりのついた雌さながらに、大声で一郎に性交を強請り続けている。
無視していたが、それなりの声をあげないと、ふたりの耳にはなにも届かないという感じなのだ。
「ああ、ごしゅりんしゃま、なんでもしましゅ。だ、だから、ぼくに精をちょうだい……」
「お、おれにも、ねえ、犯してよ。ごしゅじんひゃま。もう、いかせて、いかしゃてえ」
ピカロとチャルタが舌足らずの声で一郎に向かって叫んだ。
その顔には、もう理性の欠片もない。
一郎は呆れた。
「なんだよ。まだ、大した時間は経ってないじゃないか。うちの三人娘は、半日だって焦らし責めに耐えるぞ。サキュバスのくせにだらしのないふたりだなあ」
一郎は言った。
「仕方あるまい。サキュバスにとって、主殿の与える責めは快楽責めであろうと、焦らし責めであろうと通常の百倍の刺激となって脳を焼き尽くすのだ。それが淫魔と淫魔師の関係じゃ。たとえば、お前が半ノス、焦らし責めで放っておいたとすれば、ふたりにとっては、百倍の時間、焦らし責めにかけられたと同じなのだぞ。ほんの短い時間で狂うのは当然だ」
サキが解説した。
一郎はそんなものかと思ったが、確かに、ちょっと放置しただけなのに、二匹のサキュバスは、すでに常軌を逸したような反応になっている。
いずれにしても、サキュバスにとっては、一郎の存在は神がかり的な快感を与える逆らうことのできない支配者ということになるのだろう。
逆にいえば、性の技に長けているサキュバスだが、一郎にかかれば、一郎のほんの少しの愛撫に狂う敏感すぎるよがり人形も同然ということだ。
このふたりを相手にしていると、本当にもっと残酷に責めたてて、支配してやりたくなる。
もしかしたら、これも淫魔師の本能なのかもしれないが、いずれにしても、実に愉しい「玩具」だ。
とりあえず、ピカロの拘束だけを外してやった。
一郎に抱えおろされたピカロが、一郎に抱いてもらえると悦びの声をあげた。
一方で、置いてきぼりにされて焦らし責めを続けられるチャルタは悲痛な声をあげる。
この絶望の声が、一郎の嗜虐心を刺激する。
一郎は球体の回転を激しくして、十分に達することのできるくらいの刺激に変えながら、チャルタの快感を淫魔術で操り、ぎりぎりのところで絶頂できなくしてやる。
チャルタが悶絶の悲鳴をあげた。
だが、いつの間にか絶頂することができなくなっているとわかれば、また苦しみ悶えるはずだ。
一郎はほくそ笑みながら、とりあえず解放したピカロを床にうつ伏せにして、さっそく両腿を抱えて肉棒を突き挿した。
「ああ、いやあ、いいいっ」
一郎の肉棒が股間を貫くと同時に、ピカロは奇声をあげて狂ったように達してしまった。
「こらっ、いくのはいいけど、俺が精を放つまで気を失うなよ。三日間、精を溜め込むんだぞ。さっきの話を聞いていたか」
律動を続けながら耳元で怒鳴った。
三日後に迫ったスクルズの就任式のときに、このふたりに溜めさせておいた一郎の精を王に飲ませる。そのとき一郎は、こっそりと部屋の中に隠れているつもりだ。
そして、あの変態王が一郎の精を飲んだとわかった時点で、淫魔の力で支配してしまう。
これで、二度と男色を迫られることはない──。
「んふう、いひい、はひいいっ」
しかし、生殺しで極限までの快感を溜めさせられていたピカロは、一郎の存在を知覚しているのかどうかも怪しい感じだ。
快楽をむさぼることしか考えていないような様子でひたすらによがり続ける。
「サキュバスを性交で失神させることを心配するような人間族が存在するとは滑稽じゃのう。ピカロ、サキュバスの誇りにかけて、せめて最後まで意識を保たんか」
サキが背後から揶揄の声をあげる。
しかし、快楽をむさぼる獣と化しているピカロは、真っ白い肌を桃色に染めて悶え狂うばかりだ。
一郎がピカロに精を放ったのは、ピカロが三回目に絶頂したときだ。
「しっかりと溜めておけ。明日も入れるし、お前らが王に抱かれる当日の朝も精を股間に入れるからな」
一郎はピカロに精を放ちながら言った。
「ひゃ、ひゃいい、ごしゅりんしゃまあ」
ピカロが尾を引くような長い嬌声をあげたかと思うと、完全に脱力した。
一郎は怒張を抜いて立ちあがると、ずっと木馬の球体責めに遭っていたチャルタの拘束を解いておろした。
もう息も絶え絶えだ。
一郎はわざとちょっと離れた場所に立った。
「抱いて欲しければこっちに来いよ、チャルタ」
一郎は言った。
結局はしっかりと抱いて快楽を極めさせるのだが、そのあいだのやり取りは「ゲーム」のようなものだ。
しっかりと追い詰めて、屈服させてから激しく抱く。
それが愉しい……。
一郎の呼びかけがわからなかったのか、木馬から拘束を解かれて、おろされたチャルタはすぐさま、手を股間にやろうとした。
恥も外聞もなく、一郎やサキの前で秘裂を指で掻きまわすつもりだったのだろう。
一郎はすかさず、粘性体をチャルタの両手首に発生させると、それを手首に付着させたまま背中側に移動し、チャルタの両手を後手に拘束してしまう。
チャルタがはっとしたように顔をあげた。
「せっかく、抱いてやろうと思ったのに、俺の性器よりも、自分の手がいいと思うような不届きな性奴隷は、またお預けだ。そこで立っていろ……。サキ、来いよ」
一郎はサキを呼んだ。
チャルタが必死の謝罪を繰り返したが、そこで立っていろと冷たく突き放す。
意気消沈したように、チャルタが項垂れた。
「チャルタへのお仕置きの手段として、わしを抱くとは失礼な話じゃな」
サキが苦笑しながらやってくる。
それでも、満更でもなさそうだ。
サキの股間は、一郎がピカロを抱いているのを見ていることであてられたのか、まだ愛撫もないのに、たっぷりと濡れていた。
サキを突っ立っているチャルタの足元に誘導すると、すぐに股間に怒張を滑り込ませる。
「はあっ」
サキが息を呑んだ。
あっという間にサキは快感に飲まれたように悶え狂った。
嬉しそうに一郎にしがみついてきて、唇を迫って来る。
一郎は舌でサキの口の中を愛撫しながら、ゆっくりと律動を開始した。
人間に化けていても、妖魔のままでも、サキ特有の股間の温かさと心地よさは同じだ。
そのまま先端から溶けていくのではないかという気持ちよさだ。
ふと見ると、チャルタが恨めしそうな顔で、一郎とサキのセックスを見下ろしている。
「と、ところで、王家の宝物を一時的に借りていることはアネルザ王妃には内緒にしてくれよ。お前らは仲がいいからな。うっかりと喋られては困る」
一郎は釘を刺した。
すると、喘ぎながらサキは首を横に振った。
「で、できん……。む、無理じゃ」
「なんでだ?」
一郎は驚いて言った。
そのあいだも、一郎はサキの股間を荒らしく突き続けている。
「ア、アネルザは……知っておる……。そもそも、宝物をすり替えて、主殿に……わ、渡してはどうかと……さ、誘ったのは、アネルザだ──。しっ、知っているものを知らないように……す、することは無理……じゃ……。おっ、おおっ、そ、そこいい……。いいいっ」
サキが身体を弓なりにそらせる。
一郎は、アネルザ自らが、王家の宝物を一郎に渡せとサキにけしかけたと聞いて、呆れて苦笑してしまった。
一郎は、サキが二度目の昇天をしたときに合わせて、精を放った。
サキは身体全体を反り返らせて悶絶した。
「じゃあ、チャルタの番だな。待たせたな。お前は子宮だけじゃなく、尻にも精を入れる。三日間、子宮と尻に精を溜めろ。王に尻を舐めさせて、精を飲み込ませるんだ。できるか?」
「で、できる……。ああ、もっと苛めてくれ……。お、おれはご主人様に意地悪されるごとに、途方もなく身体が熱くなるよ。ああ、ご主人様……」
後手に拘束されたままのチャルタが一郎に体当たりするように身体をぶつけてきた。
一郎は、チャルタをしっかりと抱きしめた。
そして、絶頂のストッパーを解放してやる。
「片足でしっかりと立ってろよ」
チャルタの片脚を抱えて、立ったまま怒張をチャルタの股間に突きたてる。
「あうううっ」
早速、一回目のエクスタシーにチャルタの身体がぶるぶると震えた。