【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
神殿長の就任式の当日がやって来た。
一郎は、会場に向かって馬車で進みながら、その式典の大きさをひしひしと実感していた。
神殿長の就任式は、第三神殿で行われるのであるが、当日に城郭にやって来ると、王都内のほとんどの通常の商店や設備がほぼ機能停止状態になっていることを知った。
王都住民たちは、式典に次いで行われる新神殿長の演説とパレードを見ようと、かなりの人数が会場の第三神殿近くに集まっているのだ。
また、あちこちでスクルズ就任を祝う私的なお祝いの小宴が道端で行われている。
まさに、王都全部がパーティー会場になったかのようだ。
新たな第三神殿の神殿長になろうとしているスクルズが、本当に民衆に人気のある存在であることも悟った。
可愛らしい美貌の巫女が王国の歴史の中でもっとも若い神殿長になろうという神聖な式典に、王都に存在する人々の中で、熱狂的かつ積極的に関わろうとしていない者などいないかのようだった。
「すごいですね、ご主人様。どこもかしこも、あいつのお祝いで一色ですよ」
馬車の窓から通りを眺めながら、コゼが心からの感嘆の言葉を発した。
エリカはもちろん、貴族の式典には慣れっこのはずのシャングリアまで、お祝い一色の王都の風景に唖然とした表情をしている。
三人とも、いつもの動きやすい冒険者姿ではなく、精一杯のおしゃれをしていた。
一郎たちが乗っている馬車は、シャーラの手配した王妃の紋章のある馬車だ。
馭者をしているのも王家の兵である。
いつもの一郎たちの馬車では、まずは城門を通り過ぎるまでに、随分と時間がかかるはずだとシャーラに言われたのだ。
大袈裟なことを言うものだと思ったが、素直にシャーラに従ってよかったと思った。
ごった返している各通りは、馬車が渋滞を作っていて容易には進めない状況にもなっていた。
その中で王家の紋章付きのこの馬車だけが、ほかの馬車を避けさせて優先的に進むことを許されるという感じになっていた。
本当は、いつものように、移動術を遣って一気に跳躍してきてもよかったのだが、就任式の日の王都は一見の価値があると、皆が口にするのでわざわざ馬車でやって来た。
確かにそれほどのにぎやかさと華やかさだ。
「枢機卿ボルグ子爵──。ご到着──」
第三神殿に到着すると、触れ係の大きな声が聞こえた。
枢機卿というのは、宮廷からもらった役職であり、王の相談役という役目らしい。
別段、あの王の相談にのることなどないのだが、枢機卿の役職があれば、王宮施設内をうろうろしても咎められないからと、アネルザが手配してくれたのだ。
案内人のような者が出てきて、馬車から降りた一郎たちを案内していく。
神殿といっても、式典の中心となる本殿ではなく、その隣にある建物である。
式典そのものは本殿なのだが、そこは儀式の中心となるので、貴族の待合室のようなところは設けられないのだそうだ。
王家の者の控室も、内外の賓客の待合室もこちら側にあると耳にしている。
そもそも、一介の子爵に過ぎない一郎のために、待合室が準備されているというのも不自然なのだが、これもアネルザかイザベラあたりの手配に違いない。
二階にあがる階段を昇って、すぐ左側にある一室に導かれた。
待合室は思ったよりも広い部屋だった。
かなりのスペースに広々としたソファが並んでいて、立派な調度品も揃えられている。
「なかなかの部屋だな。式典まではしばらくある。とりあえず、ゆっくりしようぜ。お前たちも座れよ」
一郎はソファの真ん中に腰をおろした。
今日は、いろいろとやることがあり忙しい。しかし、まだまだ時間があるので、多少はここで遊ぶ時間がある。
コゼがさっと一郎の隣に場所をキープする。
しかも、一郎に擦り寄って来て甘えるように身体を擦りつけても来る。
いつもながらの素早さに、エリカとシャングリアも呆気に取られている。
「シャングリアは反対側、エリカはソファに両足をあげて、俺に向かい合うように跨るんだ」
一郎が命じると、ふたりもちょっと顔を赤くしてから、言われるままに一郎に寄ってきた。
正面に位置するエリカの唇をまずは舌を入れて愛撫してやる。
一方で両手は左右にいるコゼとシャングリアの胸を服の上から揉むように動かした。
三人の甘い吐息が一郎の顔に吹き付けられる。
「失礼します」
「失礼します」
扉の外から声がした。
びくりとした三人が離れようしたが、誰が入って来ようとしているのがわかった一郎は、三人の身体をすかさず粘着物で床とソファーに密着させて、逃げられないようにする。
その状態で、三人への愛撫を継続する。
「あ、あん、ご、ご主人様……」
「ロ、ロウ……」
「ん、んんっ」
動けなくなった三人が無遠慮に一郎に愛撫をされて、それぞれに声をあげる。
入ってきたのは、巫女姿のアン王女とノヴァだ。
一郎の世話係を命じられたのか、トレイに飲み物や食べ物を載せた盆を載せている。
だが、エリカたち三人が一郎に群がるようにしているのを見て、面食らったように立ち竦んだ。
王位継承権を放棄しているとはいえ、王族のアンを子爵にすぎない一郎の世話係にするというのは、破格の待遇だが、スクルズの配慮だろうか。
「すぐに閉めてください。挨拶はどうしたんですか? 俺に会ったときには、いつも決まった挨拶をするように命令したじゃないですか。また、お仕置きをしようかな」
一郎はエリカから口を離すと、戸惑っているアンとノヴァのふたりににやりと微笑んだ。
実のところ、ふたりが第三神殿預かりとなって以来、ずっと一郎の調教を受けている。
ばれれば大変な不敬罪だが、いまや、すっかりとふたりとも一郎の可愛い「性奴隷」だ。
ふたりが慌てたように、扉を閉める。
「今日はわたしたちが、ロウ様たちのお世話をいたします」
「ロ、ロウ様、よろしくお願いします」
ふたりがトレイから手を離して、両手で短いスカートをがばりとめくりあげた。
一郎がふたりに強要している一郎への挨拶だ。
ちょっとした悪戯心だが、一郎はここにやって来る度に、そうやって股間を露わにするように命じている。
しかも、ふたりとも下着を身に着けていない。
これも一郎の命令だ。
秘部を露わにしているアンとノヴァのふたりは、恥ずかしそうに腰をもじもじさせている。
「ちゃんと自慰に励みましたか? ズルはしていませんよね」
一郎は手招きをして二人を呼び寄せる。
午前中のうちに、一日十回の自慰──。
それが、一郎が今朝指示をしたふたりへのノルマだ。
しかも、一郎の悪戯で、ふたりの絶頂感覚を繋げたままだ。
だから、十回の自慰といっても、それぞれの絶頂を味わうのだから、それだけで二十回の絶頂となる。
このふたりには、会いに行けなくても、毎朝、その日にやるべき趣向を凝らした調教のノルマをメモで届けている。
その内容も毎日変えている。
いわゆる、遠隔調教というわけだ。
苦労をしたふたりだ。
余計なことを考えないように、性愛漬けの毎日を送らせているというわけだ。
だから、ふたりとも、もう快感に耽ることしか考えられないような破廉恥な身体になっている。
その証拠に、一郎に股間を見られているだけで、早くもべっとりと股間が濡れてきている。
ふたりがすでに、性的な興奮状態にあることは、魔眼を駆使することなく明らかだ。
「し、しました。命令には従っております。それはもう……。ノヴァと一緒に……」
「あ、あたしもです……」
ふたりはスカートをめくりあげたまま、こっちにやって来る。
スカートめくりは、一郎がやめていいと口にするまで、なにがあろうと続けなければならない……。
それも約束事だ。
ふたりは顔を真っ赤にしたまま、三人への愛撫を継続している一郎の前までやって来た。
「じゃあ、今日のノルマの成果をここで披露してもらいましょう。俺の目の前でお互いに自慰をしてください。ただし、アン様が自慰をしているときには、ノヴァは声を出しちゃいけません。逆にノヴァが自慰をしているときには、アン様は声だけは我慢するんです。さあ、アン様からどうぞ」
「そ、そんな……」
ふたりが困惑した顔になった。
当然だろう。
ふたりの絶頂感覚も性感も完全に同調させられていることは、もうアンもノヴァもわかっている。
ひとりが愛撫をすれば、もうひとりの身体には、なにもせずとも、その刺激と快感が伝わってしまうのだ。
しかし、一郎は女が快感を我慢しようとして、悶える姿が大好物である。
それを見たかった。
「さあ、アン様、始めてください。ノヴァは我慢だよ。達するなとは言わないよ。声を我慢するんだ。簡単なはずだ」
一郎は言った。
アンとノヴァが顔を見交わして、決心したように頷き合った。
「で、では、いきます」
アンが片手でスカートを保持したまま、股間を指で愛撫し始める。
ノヴァはそのままだ。
「んんっ」
「んっ」
すっかりと敏感な身体になっているふたりが早くも押し殺したような声を出した。
「ノヴァは我慢だと言っただろう──」
ちょっと強く言う。
ノヴァは「すいませんでした」と歯を食い縛る仕草をした。
「あっ、ああっ、ご、ご主人様、いく……。も、もういきそう……」
「わ、わたしもだ……」
コゼとシャングリアだ。
いま左右の女を愛撫する一郎の手は乳房からスカートの中に移動をしていた。
スカートの中をまさぐり続けられていたコゼとシャングリアが絶頂の前兆のような動作を始めた。
「だめだ。勝手にいくと罰だぞ。我慢するんだ。それこそ、死に物狂いで我慢しろ」
一郎は気まぐれで、ふたりへの絶頂を禁止する。
コゼとシャングリアが「そんな」とそれぞれに声を出した。
「そうだな。今日は順番に達していいことにするか。エリカ、俺の股間に跨れ。そして、自分で腰を振って気持ちよくなるんだ。一番奴隷のエリカが達したら、次はコゼ、その後、シャングリアも達していい」
一郎は言った。
横のコゼが「ずるい」という小さな抗議の声をだしたのが聞こえた。
「お、お股にいただきます……」
エリカはちょっとはにかんだような仕草を示したが、さっと立ちあがって下着をスカートから落とすと、一郎のズボンと下着を膝までさげて一物を露出させた。
すでに勃起している。
その怒張に、エリカが改めて腰の上に跨るようにして股間を埋めてくる。
「あ、ああっ、ロウ様──」
エリカは挿入するだけで、大きなよがり声をあげた。
「ん、んん、はああっ」
そのとき、アンがさっそく自慰による絶頂を示した。
「メモ調教」により、一郎が来なくても、毎日、毎日、性交のことしか考えられないような生活を送らせているのだ。いつの間にか、アンもノヴァも、信じられないくらいに敏感な身体になってしまっていた。
「ん、んんっ」
その隣で泣きそうな顔になりながらも、ノヴァが必死の形相で声を出さないまま、身体をぶるぶると震わせた。
「じゃあ、交代」
エリカが本格的に動き出したことによる気持ちのいい刺激を愉しみながら、一郎は素早く言った。
交代といっても、ふたりとも達しているので、実際はつまりは自慰による連続絶頂だ。
どのくらいで音をあげるかだ。
一郎はほくそ笑んだ。
一方で、左右のふたりは、一郎の愛撫に耐えようと、それぞれにぎゅっと一郎の首にしがみついてもきた。
「あ、ああっ、いきます、ロウ様、ああああっ」
一方で一郎の腰に跨がっていたエリカが絶頂してがくがくと身体を揺らす。
一郎は脱力したエリカを横にどけてやる。
まだ、射精はしていないので、股間は猛々しいままだ。
「ほら、どいて、エリカ」
「うわっ、押さないでよ、コゼ」
コゼが元気よく一郎に跨がってくる。
「あ、あんっ、気持ちいい。ご主人様、大好き、ああん」
一郎の上でコゼが跳ねる。
「俺も大好きだ」
一郎は腰の上のコゼを抱き締めて、耳元でささやいた。
それだけでコゼは、感極まった感じになった。
そして、いつものように乱行だ。
やがて、コゼも達して、シャングリアの番になる。
そのあいだ、アンとノヴァは快感を共鳴させたまま、自慰の繰り返しだ。
ふたりともがっくりとなっている。
一郎は全員に全裸になるように命令した。
「さて、俺はまだ一度も達してないぞ。五人がかりで奉仕してもらおうかな。よってたかって相手をしてくれ」
一郎も素早く裸になると、五人の女たちに、わざと偉そうに言った。
エリカたち三人は一度ずつ達したばかりだし、アンとノヴァは連続自慰で、それ以上に疲労状態だ。
五人とも余裕はない。
それぞれに、顔を見合わせるようにする。
「あ、あたしがいくわ」
やはり、斬り込み隊長はコゼか……。
「よし、来い」
一郎は、ソファを寝台代わりにして、コゼの小柄な身体をそこに押し倒した。
「そうだ。ただやるだけじゃ、つまらないから、倍々ゲームにしよう。罰ゲームだな。達するたびに淫魔術で身体の感度を倍にしよう。俺が一度達すれば、元に戻すから、頑張って俺をいかせてくれ」
なんとなく気まぐれで、そう宣言した。
一郎の下のコゼを筆頭に、五人の女の顔がひきつったのがわかった。
*
「あううっ」
エクスタシーが突き抜けたらしいアンが、一郎の身体の下で、がくがくと身体を震わせて脱力した。
一郎は最深部まで貫いていた怒張を抜く。
身体を一郎から離されたアンは、ずるずるとソファの下に滑り落ちていった。
「ア、アン様……」
そのアンを床にいたノヴァが辛うじて受け止める。だが、一郎の淫魔術で快楽を同調しっ放しにしているノヴァは、アンと同じように絶頂をしており、ほとんど朦朧としている。
「ほら、次は誰だ? シャングリアは少し休んだだろう。来いよ」
一郎は周りに女たちを見回して、やはり床に腰をおろして一郎の足元にもたれかかるようにしていたシャングリアの腕を取った。
「ま、待って……。う、嬉しいけど……、さ、さっき、二度連続で達して……。ま、まだ息が……」
「うるさい。五人がかりで、俺一人満足させられないでどうする。それでも女騎士か」
一郎は笑って、シャングリアの裸身を引っ張りあげた。
抵抗はしないが、顔が引きつっている。
なにしろ、いつもの十六倍も敏感な感度の身体にさせられているのだ。
その身体で一郎に抱かれれば、どうなるか、すでに思い知っている。
しかも、今度達したら、三十二倍だ。
もはや、肌を布で擦っても達してしまうレベルではないだろうか。
「あ、あたしが……」
すると、横からコゼが手を伸ばした。
しかし、ほとんど力が入っておらず、辛うじて息をしているという感じだ。
コゼは、もう五回も昇天しているので、三十二倍の感度になっている。次に絶頂したら、六十四倍ということになるが、それでも、一郎と接することのできる機会を逃したくないらしい。
健気なコゼだ。
「わかった。じゃあ、コゼだな。おいで」
一郎はシャングリアの手を離して、横で脱力しているコゼを引きあげて一郎を跨がせ、向かい合うように腰かけさせた。
もちろん、天井を向いている一郎の怒張の真上に、コゼのヴァギナが当たる位置でだ。
「ああっ、んふううっ」
一郎の男根がぐっしょりと蜜で溢れているコゼの小さな粘膜に突き挿さっていく。
コゼはもうそれだけで、いきそうになりぶるぶると身体を震わせて、一郎の背中にしがみついてきた。
「いくなよ。これ以上いくと毀れちゃうぞ。いかずに俺の精を搾り取れたら、全員を元の身体に戻してやる」
「は、はい」
コゼも懸命に呼吸を整えようとしながら頷いたが、もはや、すぐに昇天するレベルまで追い詰められている。
しかも、どこをどうすればコゼが気持ちよくなるかなど、もはや、淫魔術を駆使することなくわかっている。
そんなコゼを料理するのは簡単だ。
すぐに律動して昇天させてもよかったが、少しはコゼにも愉しむ時間を与えようと思って、一郎はコゼの口を開かせて、舌で口の中を愛撫してやることにした。
だが、感度が三十二倍ということは、口の中もそれだけ敏感になっているということだ。
一郎が舌でコゼの口の中を舐め始めると、コゼの口が閉じる力を失って、ぱかりと開いたままになった。だらだらと流れ出した涎を丁寧に舐めてやる。
たちまちに息があがったコゼは、どんどんと絶頂に向かって快感を飛翔させていく。
気まぐれで始めた倍々ゲームだが、勝負は呆気なくついた。
一郎はまずは、感じやすいエリカと、自分だけでなく二人分の絶頂を受けなければならないアンとノヴァを集中的に責めて、早々と達しさせて、あっという間に戦力外の状況にした。
コゼとシャングリアは、ふたりがかりで一郎を責めようとしたが、一郎が精を放つことなく、ふたりとも四倍の感度になってしまった時点で勝負はほぼ終わった。
あとは、脱力して一郎の周りに倒れ込んでしまった女たちを気ままに引っ張りあげては、抱き潰していくという「作業」になっている。
エリカは六十四倍になった身体で絶頂させられて、最高限度に一郎が設定している百倍感度になって、すでに失神状態だ。
アンとノヴァは、ひとりがいくと、もう一人も絶頂するというハンディがあるので、控えめにしてやったが、たったいまアンがノヴァど合わせて五度目の絶頂をしたので、ふたりとも三十二倍になったところだ。
コゼとシャングリアは、達しそうになったら自ら逃げるというやり方で、多少は時間稼ぎをしているが、それでは、だんだんと体力が削り取られるだけであり、一郎の精を放つところまではいかない。
すでに、疲労困憊だ。
そして、シャングリアがいまは四度いきの十六倍。
コゼが五度いきの三十二倍状態だ。
いずれにしても、一郎はまだ一度も達していない。
時間も潰せたし、精を放って終わりにしてやってもいいかもしれない。
かなり愉しんだが、これだけの美女を抱き続けて精を放たないというのも、ある種の拷問のようなものだ。
「こ、こわれても……い、いいれしゅ……、ご、ごしゅりん……しゃま……」
舌を舐められ続けているコゼが舌足らずの口調で言った。
こうなると、童顔のコゼは可愛さが増す。
我慢できなくなった一郎は、コゼを抱えあげるようにして律動を開始した。
「あううっ、はにゃああっ」
しゃくりあげるような嬌声をあげて、コゼが達してしまった。
仕込んでおいた淫魔術によって、コゼの身体の感度が六十四倍になる。
「だ、だめえっ」
コゼが後ろ側に倒れてしまって、怒張が抜けてしまった。
一郎は苦笑しながら、コゼを捕まえて横に座らせる。
「五人でかかって、ご主人様を一度も満足させられないなんて、俺の恋人集団失格だな」
一郎はからかった。
もっとも、そんなのはこの場限りの冗談だし、これだけ尽してくれる彼女たちを本当にありがたいと思っている。
しかし、こういうプレイの最中は、わざと罵るような言葉を使ったりもする。
それもまた、すっかりと一郎にマゾに躾けられた女たちの快感を呼び起こすことになるのだ。
「も、申しわけありません……。失格だなんて、おっしゃらないでください……。あ、あの、お口でさせてもらえませんか……」
ふと、足元で動いてきた女体があった。
アンだ。
ちょっと驚いたが、一郎が頷くと、嬉しそうに一郎の怒張を頬張ってくる。
「あっ、姫様、わたしが……」
すると、ノヴァが慌てたように寄ってきた。
仮にも、アンはこの王国の姫だ。
娼婦がするようなプレイは、アンよりも自分が率先してやるべきだと思ったのかもしれない。
すると、アンが口を離して、ノヴァに顔を向けた。
「お許しをもらってわたしがするのです。それよりも、あなたもお手伝いなさい。このままでは、ロウ様に捨てられてしまいます。さあ」
アンが身体を寄せて、ノヴァが割り込んでくる場所を作った。
一郎は少し股を開いて、ふたりが動きやすいようにする。
ふたりの舌が左右から怒張を刺激する。
さすがに気持ちがいい。
だが、捨てられるという物言いは大袈裟だろう。
思ったよりも真面目な顔をしていたので、もしかしたら少しはそんな心配をしてくれているのかもしれないが、美しき王女でもあるアンが、一郎に捨てられる心配をしてくれているとすれば、一郎も男心をくすぐられる。
「じゃあ、健気なアン様へのお礼にチャンスをあげましょう。口の中で俺の精を出すことができたら、なんでもひとつ言うことをきいてあげます。その代わり、これだけのハンディで、またもや、先に達したら罰を与えます。そうだな……。三日間、俺の屋敷で召使をしてもらいましょう。全裸でね。首輪もつけてもらいます。しっかりと、奴隷扱いしてあげますよ」
一郎はからかった。
口に一郎の一物を頬張っていたアンがびくりとなった。
そして、急に一郎を舐める舌の動きが激しいものになる。
さすがに、神殿に身柄を預けられている状態だといっても、一刻の姫君なのだ。一郎のような一介の冒険者風情の家に連れていかれて、裸で三日間も生活するなど嫌なのだろう。
それとも、なんでも言うことをきくという提案が気に入ったのかもしれない。
しかし、そう簡単にはいかない。
アンは普段の三十二倍の感度なのだ。
口の中だって、性感帯の宝庫だ。
感じさせる手段には事欠かない。
一郎はアンの口の中に入っている怒張の先端を淫魔師の力で垣間見ることのできる性感帯を狙って動かしてやる。
「んんっ」
アンがびくりと身体を震わせた。
さらに一郎は、手を伸ばして、揺れているアンの乳首を指で挟んで捏ねる。
「あんっ」
アンが思わずという感じで口を離して、甘い声をあげた。
一郎は笑った。
「どうしたんですか、アン様。まさか、俺がなにもしないとは思っていたんじゃないでしょうねえ。乳首をいじられるくらい我慢するんですね」
一郎はアンの乳首を弄びながら言った。
だが、実際のところ、一郎は口の中を怒張で擦るだけで、アンを絶頂させる自信はある。さらに胸の刺激が加われば、アンを絶頂させるなど容易い。
もっとも、一郎は適当なところまで追い詰めれば、アンの口の中に精を出すつもりだ。
そろそろ出したいし、それにアンがなにをご褒美に要求してくるのか興味がある。
「姫様」
ノヴァがさらに身体を屈めて、一郎の睾丸を口で吸うように刺激してきた。
アンを手伝うつもりのようだ。
「ロウ、わたしたちもいるぞ。今度こそ、追い詰めるからな」
すると、シャングリアが身体を寄せてきて、一郎の乳首をぺろぺろと舐め始めた。
荒い息をしていたコゼも、反対側から乳首を舐めだす。
「おっ?」
さすがに、女ふたりに性器を舐められ、左右から乳首を刺激されては、一郎の性感も一気に上昇する。
かなり溜まっていたこともあり、一郎はついに精を放ってしまった。
アンは、すぐには口から性器を離さず、最後の最後まで一郎の精を舐めきってくれた。
「アン様の勝ちですね。約束ですから、なんでも言うことを聞きますよ」
一郎は全員の身体の感度を元に戻した。
全員がほっとした顔をする。
身体の熱さが元に戻ったことで、正常な状態になったことに気がついたのだろう。
ただひとり、失神状態のエリカは、相変わらず床にだらしなく突っ伏した状態だったが……。
「だったら、さっき申されたロウ様のお屋敷での召使をさせてください。奴隷のように扱って欲しいです」
アンがぱっと顔を赤らめて言った。
一郎は驚いてしまった。