※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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218 愛の配達人

「忙しくされているようですね」

 

 シャーラが歩きながら言った。

 なんとなく、棘がある感じがして、一郎は「そうでもないけどね」と応じて首を竦めた。

 

 部屋を出てすぐに、フード付きのマントを手渡されて、身につけている。王宮魔道師の正式の装束であり、魔道警備の一貫として、王太女の護衛長であるシャーラと魔道警備のためにうろついているという体を作るためだろう。

 不自然でないし、顔もフードで隠しているので、シャーラと一緒である限り、怪しまれることもないはずだ。

 

 王太女の控室は三階にあるようだ。

 アネルザの控え室も三階だと言っていたので、王家の重鎮は、そこに全員を集められているのかもしれない。

 もっとも、国王のルードルフがどこに位置するのかは秘密だ。

 一郎もまだ知らない。だが、それはアネルザがこっそりと一郎に教えることになっている。

 

「ほう」

 

 三階にあがると、一郎は思わず声をあげた。

 廊下に貴顕淑女のきらびやかな一団が行列を作って並んでいたからだ。

 一郎がシャーラとともにやって来ると、一斉に彼らがシャーラに視線を向けてきた。

 

「今日はすでに王太女殿下の面会の予定は詰まっております。お待ちいただいても、面談はかないませぬ。どうか、お引き取りを」

 

 シャーラが声をあげた。

 どうやら、ここに並んでいたのは、王太女になったイザベラにお目通りをしようとする貴族たちの行列だったようだ。

 一郎は驚いてしまった。

 

「いや、ご挨拶だけでも」

 

「先日、お約束したのですよ。今日、お目にかかることになっているのです」

 

「是非とも話を聞いていただきたいことがありまして……」

 

 口々に訴えかけてくる陳情の雨を抜けながら、シャーラはどんどんと進んでいく。

 一郎は大人しくついていった。

 シャーラは面会は駄目だと断っていたが、廊下で待っている貴族たちは離れる様子はない。

 面会という形ではなくても、儀式が始まる前には必ずイザベラも廊下に出てくることになる。

 そこを待って、声をかけようという魂胆なのかもしれない。

 

「随分な人気者だな。いつも、こんな調子か?」

 

 一郎は歩きながら、シャーラに耳打ちした。

 

「これでもましな方です。陛下がこのところ、一斉の面会を拒否されておりますから、さまざまな理由で王家に陳情をしようという者たちが、すべて姫様のところに来るのです。姫様とともに、ティナ宮でひっそりとしていた時代が懐かしいです」

 

 シャーラがちょっと疲れたように言った。

 一郎はくすりと笑った。

 もともと、政治には感心のなかった国王のルードルフだったようだが、このところ、以前にも増して無関心になったのは、一郎が色事好きのルードルフ王に、サキ、ピカロ、チャルタといった淫魔の美女を次々に送り込んでいるからだ。

 そのとばっちりが、イザベラに回ってきているというわけだろう。

 キシダインのあの手この手の罠や暗殺の手から、孤軍奮闘でイザベラを守り抜いてきた有能な魔道戦士のシャーラだが、多くの拝謁者を器用に捌くというような仕事は不慣れなようだ。

 

「ヴァージニア辺りに相談して、そういう仕事も、うまく仕事を割り振るといいよ。それに侍女たちだね。彼女たちはすでに、侍女以上の仕事ができる。やらせることだ」

 

 シャーラは貴族たちが並んでいる王太女の部屋の前の扉からは入らない。どこか、隠し扉でもあるのだろうか。

 そのまま、三階の廊下をふたりで進む。

 

「侍女たちですか?」

 

 シャーラが言った。

 だが、一郎が侍女たちに精を放ってから、「淫魔師の恩恵」という能力向上効果により、女官長のヴァージニアをはじめ、十人の侍女軍団は軒並み、イザベラの業務を支える能力に覚醒している。

 レベルだけなら、一郎の知る限り、この王宮のどの官吏よりも優秀だ。

 彼女たちに必要なのは経験だけなのだ。

 

「そうですね。やってみます」

 

 シャーラも、一郎の精に、女の能力を飛躍的にあげる効果があることはわかっている。

 一郎の提案に、素直に頷いた。

 

「但し、信用できるのは、いわゆる精で繋がった仲間だけだ。それは絶対の信用ができる。しかし、ほかは心からの信用はしないことだ」

 

「承知してます。お気遣いに感謝します、ロウ殿」

 

 シャーラがにっこりと微笑みを向ける。

 一方で、シャーラと進むと、廊下にいる貴族たちが驚いたように、一郎に訝りの視線を向けるのがわかった。

 やがて、廊下に誰もいない一室の前に辿り着き、その部屋に入ってから、壁の隠し扉のような場所から狭い通路に入って、そこから、やはり隠してある出入口から、どこかの部屋に入った。

 果たして、そこはイザベラの控え室だった。

 イザベラのほかに、ヴァージニア以下、三人ほどの侍女がいる。ユニク、セクト、デセオだ。

 四人とも一郎を認めると、ぱっと相好を崩した。

 一方で、イザベラは、一郎を見てにっこりと笑い、そして、すぐに怒ったような表情になった。

 

「まあ、ロウ殿」

「ロウ様」

「ロウ様」

「ごきげんよう、ロウ様」

 

 ヴァージニアたちが声をかけてくる。

 王太女に先駆けて、声をかけるなど不敬なのかもしれないが、さすがに、裸の付き合いをしている者同士だ。

 一郎を挟むと遠慮がなくなる傾向にある。

 シャーラがすかさず部屋に魔道をかけたのがわかった。

 これで、部屋は完全な密室状態になるとともに、防音の処置もされたのだろう。

 

「ご無沙汰だな、ロウ──。いや、ボルグ卿か。アネルザ王妃のところには、頻繁に訪問しているようだが、わたしのところには最近あまり来ぬな。聞いたところ、今日も、ここは素通りする予定だったらしいじゃないか。ひどいぞ」

 

 開口一番、イザベラが言った。

 どうやら、やっぱり、それを不満に思っての呼び出しのようだ。

 嫉妬する女は可愛い。

 一郎は思わず笑みをこぼした。

 

「ちょっとしたクエストの最中でしてね。王妃のところに行くのも、その一貫なんですよ、姫様」

 

「クエスト?」

 

 イザベラは首を傾げている。

 今日の神殿長就任式の途中で、スクルズをレイプして欲しいと頼まれているのは、必要最小限の範囲でしか教えてない。

 だから、イザベラも知らないはずだ。

 

「申し訳ありませんが、これはギルド長の姫様にも秘密です。だけど、アネルザのところに行くのは、そういうわけで、単に遊びに行くわけじゃないんです。だから、妬く必要はないですよ」

 

 イザベラが真っ赤になった。

 

「や、妬くとはなんじゃ──。それに、それだけじゃない。わ、わたしは怒っておるのだ。耳にしたところ、姉上を侍女代わりに使っておるようだな。ならんぞ。なにを笑っておる」

 

 イザベラが怒鳴った。

 どうやら、一郎はにやにやし過ぎてしまったようだ。

 一方で、周りのヴァージニアたちはにこにこと笑っている。

 なんとなく、イザベラと一郎のやり取りが愉しいんだろう。

 

「姫様、ご心配なさらずとも、アン様は幸せにしてみせます。そもそも、アン様に侍女として俺を接待するように指示したのは俺じゃないですよ。多分、スクルズで……」

 

「言い訳無用だ。姉上は可哀想な仕打ちを受けたのだ。できるだけ大事に扱ってやらねばならん……」

 

「問題ないですよ。さっきだって、みんなと愉しく大笑いしてたんですから」

 

 一郎は言った。

 

「ああ、そういえば、あんなに愉しそうに笑っておられるアン様を初めて見た気がします。いつも大人しいお方でしたから、あんな元気な面もあるんですね」

 

 シャーラが思い出すように言った。

 

「姉上が大笑い?」

 

 イザベラが怪訝な表情になった。

 一郎は、そんなイザベラを無視して、すたすたと近づいていく。

 イザベラがびくりと身体を動かした。

 一郎はイザベラが座っている貴賓椅子の真正面に立つ。

 そして、さっとしゃがみ込むと、両足首を手に取って、手すりまで一気に引きあげた。

 

「きゃあああ」

 

 イザベラが驚いて声をあげたが、その時にはイザベラの両膝は椅子の手すりに掛けられて、しかも、一郎の発した粘性体によって貼りつけられてしまっている。

 もちろん、両手も手すりにぴったりと貼りついた。

 

 イザベラに限らず、聖職者のスクルズまでそうなのだが、一郎の好みでスカートが短い。

 王都でも有名な女傑たちが、短いスカートをはくものだから、いまやミニスカートは王都の最先端の流行なのだ。

 ともかく、その短いスカートが捲くれあがり、下着が露わになる。

 これも、一郎の言いつけで、一郎の女たちは下着のほかに余計なものを身につけない。

 一郎は、剥き出しになった下着の中心を指で突いた。

 

「あ、あんっ」

 

 イザベラが真っ赤な顔になって、腰を捩った。

 

「ぐちゃぐちゃ言わずに、俺に犯して欲しければ、そう言ったらいいんですよ。俺に犯されたくて、呼び出したんですよね、そうでしょう?」

 

 一郎は指を離して、くすくすと笑った。

 

「そ、そんなこと──」

 

 イザベラは横を向いた、

 気の強い女だが、まだまだ少女といえる年齢だ。

 あからさまに性交を強請るなど、恥ずかしいのだろう。

 

 一郎はふと後ろを見た。

 シャーラは最初から、一郎にイザベラの相手をしてもらうつもりで呼び出したのだろう。

 部屋の隅に引きあげて、気を遣ったように横を向いている。

 もちろん、シャーラだけでなく、ヴァージニアたちもそわそわし始めた。

 一郎が短時間で複数の女を抱くことができることを知っているからだ。

 というよりも、侍女たちを使って、淫魔力を充填するようになってからは、イザベラたちについては、そういう抱き方しかしていない。

 

「だったら、いいですよ。シャーラやヴァージニアたちを抱こうかな。シャーラとヴァージニア、こっちに来いよ」

 

 一郎はシャーラを呼んだ。

 シャーラがびっくりした声をあげた。

 

「わ、わたし──? い、いえ、きょ、今日は大切な日で……。け、警備のことがありますから。それに、わたしよりも姫様を……」

 

 シャーラが狼狽えた声で手を横に激しく振る。

 

「わたしは参ります。ロウ様の雌犬ですので……」

 

 しかし、一方でヴァージニアはすぐに応じる。とりあえず、スカートから下着を脱ぎ出す。

 

「あっ、よければ、わたしも……」

「わたくしも、どうか……」

「ロウ様、わたしもです」

 

 残り三人の侍女も顔を真っ赤にして寄ってこようとする。

 一郎は四人を抱き寄せた。

 

「シャーラも、いいから来るんだよ。命令だ──」

 

 一郎は淫魔術で逆らえない縛りを発する。

 滅多に使うことはないが、一郎は性奴隷として淫魔術で刻んだ女を自由自在に動かせる。

 シャーラが操られている身体に驚くような顔をしながら、ゆっくりと一郎に向かってやって来た。

 

「な、なんじゃ、お、お前ら――。わ、わたしの前で――」

 

 一郎の粘性体により、椅子にM字開脚に拘束されているイザベラが真っ赤な顔で抗議した。

 

「そうですよね、姫様。姫様はプライドがお高いので、俺ごとき間男に犯されるのは、お好みではないでしょう」

 

 一郎は意地悪を言うと、やって来たシャーラの上体をイザベラの椅子に上体を押しつけて、前屈みにする。

 そして、イザベラ同様に粘着体で動けなくしてから、ズボンを背後から脱がしていった。

 さらに、自ら服を脱いだヴァージニアたちも、イザベラの目の前で交互に愛撫を開始した。

 

「ま、待ってください、ロウ様。しゅ、集中が途切れると、この部屋に張ってある結界が……」

 

 シャーラが音をあげる物言いをする。

 

「だったら、集中を途切らせなければいいでしょう」

 

 一方で、ヴァージニアたちと三人の侍女たちはのりのりだ。積極的に一郎の愛撫を受け入れて、代わる代わるよがり声を放つ。

 一郎はズボンを下着ごと足首までずりさげると、まずは、シャーラのお尻を指で弄り始めた。

 たちまちにシャーラが食い縛った歯の隙間からよがり声を出し始めた。

 

「あっ、あん、あん、ああっ」

 

 最初は抵抗のような仕草を示したシャーラだったが、指でお尻の穴を弄り始めると、すぐにくたくたと力が抜けたようになってしまった。

 そもそも、シャーラはイザベラをM字開脚に固定している椅子に上体を押しつけてはいるものの、拘束しているわけではない。

 だが、シャーラはすっかりと諦めて、一郎を受け入れる態勢になっている。

 一郎はズボンをおろして一物を出すと、シャーラのお尻の下を通って恥部に怒張を挿し入れ、服越しに乳房を揉みながら律動を開始した。

 シャーラが大きな嬌声をあげた。

 

「ほら、キスだよ」

 

 一郎は言った。

 すると、シャーラが顔を後ろに捩じって、一郎に向けてきた。

 一郎は美しい魔道戦士のエルフ女性に唇を重ねて、思うままに舌で蹂躙する。

 また、ヴァージニアと三人の侍女たちにも、同じように口づけをする。

 さらに、乳房やうなじを吸ったりしてやり、四人も喘ぎ声を出させた。

 

「お、お前たち、わたしの前で──」

 

 イザベラが苛ついたような声をあげた。

 しかし、ふと見ると、イザベラの白い絹の下着に丸い分泌液の染みができている。

 シャーラやヴァージニアたちと一郎が目の前で乱行のような交合を始めたことで、イザベラがすっかりと熱くなっているのは確かだ。

 

「俺は愛の配達人ですから……。求めてもらえれば、いくらでも愛をお渡ししますよ。でも、俺がお呼びじゃないなら、その気になるまで、姫様は、これで我慢してください」

 

 一郎は指を伸ばすと、イザベラの下着の隙間に手をやり、指の先から粘性体を中に注ぎ込んだ。この粘性体は自由自在に形や固さを変えられるだけじゃなく、一郎の意思で好きなように動かせる。

 一郎は粘性体でイザベラの股間をすっぽりと包んでしまうと、微振動をさせた。

 

「あんっ」

 

 椅子に拘束されているイザベラの身体が跳ねる。

 

「それっ、もっといけ」

 

 一郎は続いて小さな滴状にした粘性体を次々に発射して、イザベラの全身をくすぐるように這いまわさせるように仕向けた。

 イザベラが真っ赤になって悶えだす。

 もちろん、一郎の粘性油は一郎の体液を変質させたものなので、強い媚薬効果がある。

 

「それだけじゃ、退屈でしょうからね。もうひとつ贈り物をあげますよ、姫様」

 

 一郎はさらに淫魔師の力で、イザベラの膀胱を水分でいっぱいにして、さらに倍の水を送り込んだ。

 

「あ、ああっ、な、なんということを……。ロ、ロウ、そ、そなたの仕業か──?」

 

 イザベラが一転して苦しそうな悲鳴をあげた。

 当然だろう。

 股間と全身に粘性体の淫らな刺激を受けながら、尿意を我慢するのはつらいものだ。

 もっとも、実はイザベラの尿道の先は粘性体で完全に密封している。

 イザベラは懸命に尿意を我慢している気になっているとは思うが、実は出したくても出せないのだ。

 それがわかれば、さらにのたうち回るに違いない。

 

「ひ、姫様?」

「えっ?」

「殿下?」

 

 犯されていた最中で朦朧としていたシャーラやヴァージニアたちが、イザベラの様子にやっと気がついて声をあげた。

 しかし、一郎はすかさず、シャーラたちの感じる膣の中の部分を集中的に亀頭の先でごしごしと擦ってやり、手ではほかの女を愛撫する。

 

「んはあっ、あああ」

「んはあっ」

「あああっ」

 

 シャーラたちは吠えるような嬌声をあげた。

 早くも達するようだ。

 やがて、まずはシャーラ身体を弓なりにして、悲鳴のような声を放った。

 一郎は、崩れかけるシャーラの身体を乳房で支えて、二度、三度と腰に叩きつけるような動作とともに精を放つ。

 

「じゃあ、休んでてね、シャーラ。さあ、交代だよ」

 

 すぐに怒張を抜き、ヴァージニアを犯す。

 そうやって、次々に女たちを犯していく。

 しかし、イザベラだけは、玩具と尿意で翻弄させるだけでお預けだ。

 イザベラが苦しそうに悶え泣く。

 しかも、ひとりだけ除け者になっているような感じになっているので、ちょっと焦れ怒っている感じだ。

 そうやって、五人をあっという間に抱き倒してから、やっとイザベラに向き直った。

 

「さあ、姫様の番ですよ。それとも、こんなところだから、やめますか?」

 

 わざとらしくからかった。

 

「い、意地悪言うな――。そ、それになんとかして欲しい――。ひいいいっ」

 

 イザベラが拘束されていない膝から下だけをばたばたと振って、一郎に抗議する。

 一郎はシャーラの身体を離して横に移動させると、今度はさっきから一郎の悪戯で全身を粘性体に妖しく這い回られているイザベラの前に立った。

 

「それよりも、おしっこがしたいですか? ちょっと待ってくださいね。趣向があるんですよ」

 

 一郎は、イザベラの尿道そのものを肉芽並みに敏感な場所に変えるとともに、排尿するたびに絶頂の指令を脳に送るように淫魔術で操作した。

 これで排尿をするたびに、イザベラは強制絶頂するというわけだ。 

 

「ほら、おしっこしてください」

 

 一郎は苦悶に顔を歪めるイザベラの粘性体による手足の拘束を解放する。

 さらに、粘性体によって栓をしていた尿道口を解放する。

 

「そ、そんな、待って……」

 

 だが、M字開脚によって拘束されていた身体は、いきなりは自由には動かないようだ。

 イザベラが足を手摺りからおろすよりも先に、崩壊がやってきてしまった。

 

「なあああ、だ、だめえっ」

 

 イザベラの脚はまだ片脚がかかった状態だったが、がくがくと身体を震わせて、下着越しに一気に尿が垂れ落ちだす。

 そして、みるみるおしっこが下着を濡らしていき、椅子の上に大きな水たまりを作って拡がっていった。

 

「ああっ、な、なに、なに?」

 

 しかも、一郎の悪戯で一気に性感が上昇して、絶頂に駆け昇っていった。

 イザベラはなにもできないまま、周辺をおしっこまみれにして絶頂を極めてしまった。

 

「ああ、どうしましょう」

 

 気がついた侍女のユニクが狼狽えた声をあげた。

 部屋がイザベラの尿まみれになっただけでなく、スクルズの就任式に来ていくはずの王太女の正装がおしっこでびしょびしょになったのだ。

 

「ああっ」

「どうしよう」

 

 ヴァージニアやシャーラ、ほかの侍女も酔いが醒めたように、顔を蒼くした。

 この式典のために、支度してきた衣装が台無しだ。

 動顛するのは無理はないだろう。

 

「問題ありませんよ、姫様。汚れたままいけばいいでしょう。それとも、いっそのこと脱いでいけばどうですか?」

 

 一郎は意地悪を言った。

 

「そ、そなたは、意地の悪いことを……」

 

 イザベラがきっと一郎のことを睨みつけた。

 

「とにかく、すぐに代わりの衣装を準備します」

 

 ユニクが立ちあげって、さっき脱いだ服を急いで着ようとした。

 ほかの女たちも動き出す。

 しかし、一郎は指をパチンと鳴らした。

 すると、イザベラの身に着けていたものが消滅して、完全な素っ裸になる。

 それだけでなく、ユニクが着ようとした服や、ほかの女たちの衣装も部屋から消滅する。

 

「えっ、な、なんじゃ?」

 

 イザベラはびっくり仰天している。

 実のところ、仕掛けは簡単だ。

 すでに、亜空間に入っている。

 最初にシャーラを抱き始めたところで、全員まとめて亜空間に連れていったのだ。

 しかも、人間だけでなく、絨毯、調度品、壁の飾りまでまとめて、亜空間に持って入った。

 だから、全員が亜空間に移動した感覚はなかったろう。

 逆に全員が脱いだ服については、同じ亜空間でも別の場所に格納した。レベル“99”になれば、これくらいだってできるのだ。

 もちろん、イザベラの着ていたものさえも同じだ。イザベラの身体と、身につけていたものを分離して別々に収納したのだ。

 服を着ていた感覚があったのは、淫魔術を駆使した幻影だ。全員の女が最初から素裸だったのだ。

 指を鳴らしたことで暗示が消えて、我に返っただけのことだ。

 

 亜空間に連れていったのは、万が一、シャーラの集中が途切れて結界が壊れて、誰かに入って来られては困るからだ。

 実際にはイザベラの衣装は尿まみれになどなっていないから現実世界で身支度しなおせばいい。

 亜空間でのことなので、現実世界では、ほんの少ししか時間が経ってないので、十二分の時間もある。

 説明をすると、ヴァージニアやシャーラを始め、侍女たちもほっとしていた。

 

「でも、まともに服を返して欲しければ、俺を満足させるんですよ。さもないと、淫具を仕掛けたまま、式典に出させますよ」

 

「そなたは……」

 

 イザベラが怒ったように一郎を睨んだが、実はそれほど激してはいないようだ。

 それよりも、イザベラの心は、すっかりと淫欲の興奮に染まっている。

 だが、一郎はわざと突き放すような物言いをすることにした。

 

「そんな怖い顔するんなら、またお預けをしましょうかね」

 

 一郎は再びぱちんと指を鳴らした。

 その瞬間、イザベラの股間には、粘性体のバイブが発生して前後の穴を埋めた状態になる。

 

「んあああっ、や、やめてえっ」

 

 イザベラが股間を両手で持ってのたうち始めた。

 その粘性体のバイブを一気に高速回転でうねらせたのだ。

 しかも、前後だ。

 そして、いくら快感を溜めても、絶頂できないようにもした。

 すっかりとイザベラの身体は一郎の淫魔術に支配されており、まあ、やりたい放題だ。

 

「ひ、姫様──」

 

 呆けていたシャーラが驚いて声をあげた。

 しかし、そのときには、シャーラの身体にも粘性体の縄がかかり、胡坐縛りに加えて後手縛りになっている。

 一郎はシャーラの身体を前に倒し、無防備になったシャーラの股間を再び犯しだす。

 

「あ、ああっ、も、もう、わたしは満足しています。お許しを──」

 

 シャーラが悲鳴をあげた。

 

「だが、なかなか、姫様が俺に犯してくれと言わないもんだからね。だったら、シャーラたちが相手をするのは当然でしょう。さあ、いつものように時間は関係ない。順番に犯すので並んでくれ。さて、ヴァージニアは雌犬だったよな。お前は四つん這いだ」

 

 一郎はシャーラを再び犯し始めるとともに、ほかの女たちにも淫らな指示をする。

 ヴァージニアを始め、女たちがうっとりとした顔になり、裸体を並べる。

 

 結局のところ、イザベラがお願いだから犯してくれと喚くまでに、それ程の時間はかからなかった。

 しかし、もう少し焦らそうと思い、一郎はシャーラたちがさらに二度絶頂するまでイザベラを放置し、ふた回りしたところで、それから、やっとイザベラを抱いた。

 

 媚薬で感度があがり切った身体を粘性体の淫具によって責められたうえに、一郎によって絶頂感を取りあげられていたイザベラは、そのすべてを解放してやると、まるで壊れたかのように連続絶頂をした。

 一郎は、イザベラが続けざまに五回の絶頂をして失神寸前になったところで、やっと精を放った。

 

 そのときには、シャーラも完全に床に身体を横たえて、ほとんど失神状態だったが、一郎は亜空間から全員を現実世界に引き戻す。

 亜空間から現実世界に戻れば、性交の疲労は回復するはずなのだが、六人とも呆けたままだ。

 頭の中では、簡単に切り替えはいかないみたいだ。

 

「じゃあ、姫様、調教を愉しんでください」

 

「調教?」

 

「姫様は王太女でも、俺の前では、俺だけの性奴隷です。そのことを身体に刻みつけるための躾ですよ。あっ、見送りは結構、それよりも、支度をし直してください」

 

 一郎はそううそぶくと、みんなに手を振って、退出する扉に向かう。シャーラの案内で入ってきた裏口側だ。

 

「ま、待て」

 

 イザベラが立ちあがったが、すぐに「うっ」と呻いて身体を前倒しにした。

 

「姫様、あっ?」

 

 一郎に声をかけようとしたシャーラが、イザベラが変な動きをしたことに気がついて、そっちに走り寄った。

 実のところ、一郎は亜空間から連れ戻す直前に、ちょっとした仕掛けをした。

 イザベラの股間に、縄瘤を喰い込ませた股縄をしたのだ。

 全員を現実世界に戻しつつ、一郎とイザベラだけを時間差をつけて残し、淫魔術で意識を失わせて股縄を施し、意識を回復させてから、ほぼ時間差なしで、一郎とイザベラも他の者が戻った一瞬後に戻ったという仕掛けである。

 イザベラは、すぐには気がつかなかったとは思うが、身体を動かすことで、瘤が股間に喰い込んで、思わず声をあげてしまったというわけだ。

 

「解きたかったら解いていいですよ、姫様。だけど、式典のあいだ、ずっと我慢したままでいられたら、今日の夜にでも、それを解くために夜這いをしにきてあげます。逆に、もしも解けば、離れていてもわかる仕掛けになっています。そうしたら、もう夜這いもしませんし、調教なんて悪戯もやめましょう」

 

 一郎はそう言い添えて、当惑しているイザベラを残して、ひとりで部屋を出た。

 イザベラが股縄を解くのか、解かないか知らない。

 だが、イザベラがどんな選択をするのか、ちょっと試したくなったのだ。

 でも、まあ外さないだろう。

 一郎には確信がある。

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