【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
周りに誰もいないのを確かめると、一郎は、サキとともに、神殿の奥側の彫像の陰になっている場所を選んで、サキが仮想空間から出した大きな姿見を潜った。
すると、そこは真っ暗な閉鎖された部屋だった。
サキが妖力を使う気配がした。
すると、部屋に明かりが灯った。
どうやら、国王たちの衣裳小屋になっている場所のようだ。
狭くはないが、あちこちにたくさんの大きな衣装箱にようなものが積み重ねられており、掛けられている衣装や靴、あるいは台に載せられた装飾具のようなものが散乱している。
部屋には誰もいない。
「ルードルフの控室の裏側になる物置じゃ。王家から運んできた衣装類をとりあえず置く場所だそうじゃ。しばらくは、誰も近づかんはずだし、見つかったところで、わしと逢瀬を愉しんでいたということにすれば言い訳になる。そして、あの男の控室の裏側になる……。主殿の注文通りだと思うが?」
サキが笑った。
国王との寵姫との逢瀬が、言い訳になるのかどうかは知らないが、これからやろうとしているのは、怪しげな術で国王を支配してしまおうという、王族の暗殺に匹敵するほどの重罪だ。
確かに、これから国王に淫魔術をかけてしまうとしていることが発覚するよりは、王の寵姫との逢引きの方がましであるのは間違いない。
「こっちだな……。確かに、国王の控え室の真裏だね……。でも、よく、こんな場所があったものだ」
一郎は、目の前の壁に密着するように、両手を触れさせながら言った。
壁越しだが、この向こう側に、ルードルフ王と、一郎の眷属の二匹のサキュバスであるチャルタとピカロのステータスが読み取れる。
ただし、一切の話し声は聞こえない。無論、様子を見ることもできない。
あるいは、国王の控室には、防音の結界でもかかっているのかもしれない。
「待ってくれ」
サキが壁に両手を当てた。
すると、一瞬、壁が揺れた錯覚になり、気がつくと、目の前の壁が透明になって、長椅子に座っているチャルタとピカロの姿と、その前に跪いているルードルフ王が視界に入ってきた。
見た目は人間族の少女であるチャルタとピカロは下着姿だ。
しかし、なんだろう?
ルードルフ王は素っ裸であり、両手を背中に回して両手首に革枷を嵌められているのだ。
こちらから見えるのは、ルードルフ王の尻なのだが、なにをしているのか……?
淫らな遊びには間違いなさそうだが……。
「……向こうの声が聞こえるようにする……。こっちの声や気配は伝わらんから安心してくれ。でも、ちょっと時間がかかるぞ。向こうが張っている防音の結界を壊すのは容易いが、そうすると、潜入者がいることがばれるからな。王宮魔道師どもの結界を壊さんように、音だけこっちに流れるようにする」
サキが言った。
そして、真顔になり、神経を集中させる様子を示しだす。
一郎はその横顔に視線を向けながら口を開いた。
「……だが、よくも、こんな場所があったなあ。結界を向こうが敷いているとはいえ、国王の控室の裏側に、誰もいない無人の部屋があるなんて、警備上問題があるんじゃないか?」
「この部屋はずっと離れた場所に存在することになっておる。目くらましの魔道がかかっておるのだ。今日、就任式をするあの巫女が協力してくれてな。あの巫女は、本当に、
サキが微笑んだ。
巫女というのはスクルズのことだろう。
どうやら、これについて、サキとアネルザだけでなく、スクルズも一枚噛んでいるようだ。
スクルズも、敬虔で真面目な巫女だったはずだが、最近ではすっかりと一郎に染まってきた気がする。
思わず、くすりと笑いをこぼした。
「んっ? どうかしたか?」
サキがこっちを見た。
「なんでもない。すまん」
「そうか……。終わったぞ」
サキが頷いた。
すると、声が聞こえてきた。
最初に飛び込んできたのはチャルタの声だ。
「すけべそうな身体しやがって。裸にされて、そんなに嬉しいか。それでも王かよ。汚いものをおっ勃ててさあ」
「もっと締めてやるよ。お前みたいな変態王の一物には、その革ベルトがお似合いだ」
今度はピカロだ。
なにをしているのかは、ルードルフ王の裸体の陰で見えないが、ピカロはルードルフ王の股間に両手を伸ばして、なにかの作業をしている仕草だ。
そして、すぐに王の苦悶の声が聞こえてきた。
どんなことをしているのかと思ったら、どうやら男責めのプレイだったらしい。
一郎自身もSM好きの変態なので、他人の性癖のことには、多少の理解はあるつもりだが、こうやって覗きをするなら、できれば美しい女が責められている光景がいい。
中年太りのぶよぶよした身体の男が責められる姿には、まったく性欲が刺激されず、可愛らしいサキュバスたちの下着姿を前にしても、一郎の一物は萎えたままだ。
「お、お許しを……。ああっ、き、きつい、ゆ、許してくれ」
「やかましいよ。それくらいで騒ぐんじゃない──。ほら、散歩だよ。膝を床につけたまま、ついて来い」
ピカロが歩き出した。
その手には細い鎖が握られていた。そして、鎖の反対側にはルードルフ王の股間があり、勃起した怒張の付け根を締めつけている革ベルトにそれが繋がっている。
ルードルフ王は泣き声をあげながら、ピカロが速足で進む後を懸命に膝立ちでついていく。不自由な姿勢で歩かされることよりも、張り割けんばかりにきつく絞った男根がつらそうだ。
革ベルトで締めつけられた先の部分は、赤黒く変色して、勃起でぱんぱんに張りつめている。
「もっと速く進めよ、豚──」
いつの間にか乗馬鞭を持っていたチャルタが力いっぱいに、ルードルフの尻を叩いた。
「ひいいっ、ひいいっ」
ルードルフが哀れに泣き叫ぶ。
しばらく、その光景が続く。
ピカロとチャルタは、ルードルフ王を鞭で追いたてて、控室をぐるぐると歩かせている。
一郎たちが壁の向こうに来ているのがわかっているのか、こちらをちらりと見て、ピカロが片目をつぶって合図をしてくる。
しかも、ちょうど一郎たちの近くでとまり、股を開いて、ルードルフ王の顔に擦りつけるようにした。
「舐めな。気持ちよくできたら、その尻を張形で犯してやるよ。ただし、精は出させないけどね。そのベルトを外してやるのは夜だ。それまで、しっかりと我慢するんだ」
ピカロはルードルフの顔を上に向かせて、その顔に股間を乗せるようにした。
「むっ、むぐうっ」
息を塞がれたルードルフが苦しそうに呻いている。
ただ、嬉しそうでもある。
すっかりと被虐の劣情に襲われているのが、ここからでもよくわかった。
「ぼくのおまんこの匂いはどうだ? 臭いかい? 匂うかい? この三日は洗ってないからね。たっぷりの汗や膣垢が溜まっているだはずだ。ひとつ残らず、綺麗にするんだよ」
ピカロが笑っている。
三日間以上、股間を洗わせなかったのは、一郎の指示だ。そして、汗どころか、ピカロはこの三日、一郎に犯されるたびに精を注がれ続け、その精を子宮に溜め込まされた。
そして、いまこの瞬間に股間から出すことを許され、ルードルフ王に一郎の精液を舐めさせているのである。
一郎の精液が身体に入ってしまえば、一郎は淫魔術を相手に結べる。
それで、心を支配してしまうのだ。
一郎は念を込めた。
確かに、ルードルフ王の心と身体を一郎の淫魔術が掴んだ感覚がやって来た。
淫魔術を王に届かせることには成功した。
しかし……。
「だ、だめだ……」
一郎は断念した。
ルードルフ王から、一度淫魔の刻みを引きさげる。
伸ばしかけていた支配を中止する。
「どうしたのじゃ? 量が足りんか? この後、チャルタもいる。あいつも精を溜め込んでいる。それだけのものをあれに飲ませれば、十分な量になるはずだぞ」
サキが一郎の様子に首を傾げながら言った。
一郎は首を横に振った。
「違うんだ。量の問題じゃない。性欲の問題だな。どうやら、淫魔の支配というのは、少なくとも性欲の対象になる相手じゃなければならないみたいだ。俺はその王の裸に接しても、まったく勃起しない。この状態じゃあ、多少の淫魔術は駆使できても、相手の心を支配するというところまでは無理みたいだ。今回の計画は失敗だ」
前にもパーシバルというシャングリアに手を出した男を淫魔術で仮想空間に連れて込んで調教してやったことがあった。
そのときは、顔に精液を塗って、男に淫魔術をかけたのだが、考えてみれば、淫魔術で心を支配したわけじゃない。
パーシバルを女にして徹底的に犯し、女好きのパーシバルを男にしか興味のない変態に調教してやったものの、別段、心を操って洗脳したわけじゃないのだ。
サキの仮想空間を利用して、時間をかけてサキとともに遊んでやっただけだ。
一郎には、男を淫魔術で支配してしまうというのは不可能のようである。
少なくとも、勃起できるほどの相手でないと無理だ。
そして、この中年男を相手に勃起できるとは思えない。
仮想空間で女にしたとしても同様だろう。
可能だとしても、どうしてもやる気にならない。
「そうか、男相手では勃たんか──。だが、チャルタとピカロには、褒美をやってくれよ。今回は頑張ったのだ」
なにがおかしいのか、サキが大笑いしている。
「わかっているよ。無理を言って準備してもらったのに、サキにも悪かった」
一郎は頭をさげた。
*
「そなたも、よくやるな。大人しい顔をして結構大胆だ」
ベルズがスクルズの衣装を直しながら、くすくすと笑った。
「なんのこと?」
スクルズはとぼけたふりをしてにっこりとベルズに得意の笑顔で笑いかけた。
満面の笑顔は、このところ身に着けたスクルズの処世術だ。
すると、ベルズが苦笑して溜息をついた。
「わたしにまで、そんな顔をすることはない。まったく、本当にスクルズは、この半年でまるで人が変わったな。都合が悪いことも、その無邪気そうな微笑みをにっこりと教皇庁の高位神官たちに向けて、なんでも誤魔化してしまう。だが、わたしには通用はせんぞ」
ベルズが言った。
スクルズは首を竦めた。
「そんなつもりはなかったわ、ベルズ。だけど、これは、ちゃんと教皇庁の許可を受けた衣装なのよ。最終的にはわたしの裁量に任せるという裁定になったから」
スクルズはにっこりと微笑んだ。
「しかし、巫女の礼装は紫だぞ。あるいは、黒。スクルズが着ているのは純白の装束だ。まるで花嫁衣裳ではないか」
ベルズが肩を竦めた。
「まあ、あの裁定会のことをあなたがやり直すつもりなの? あなたまで、わたしの資質を批判するとは思わなかったわ。もしも、あなたもまた、わたしの神殿長に就くことを時期尚早だと思うのであれば、どうぞ、部屋から出ていって構わないのよ」
スクルズはわざと不満そうにつんと顎を突き出してみせた。
すると、ベルズは噴き出した。
「わかった、わかった。巫女の就任式は天空神との婚姻の誓いだ。わたしは、それが当たり前だという価値観で育ったからな。どうしてもこだわってしまうのだ。なにしろ、知っている通り、わたしの実家は代々、貴族巫女を出している家系なのだ。許して欲しい。もちろん、ちゃんと手伝う。今日のわたしはそなたの付き人だ」
「嬉しいわ。だったら、腰紐をちょっと直してくれない。ひとりじゃあ、形が整わなくて」
スクルズは言った。
ベルズが立ちあがってスクルズの後ろに回って、装飾の帯紐を結び直す。
もちろん、こう言い合っているのは戯れだ。
だが、神殿長の就任式にまるで、婚礼衣裳のような真っ白い純白の礼装をスクルズが着ることに、ベルズが違和感を覚えているのは本当だろう。
ベルズでさえ、こうなのだから、教皇庁の重鎮たちを納得させるのは大変だった。
たかが、礼装の色だけのこととは思うが、長年続いてきたしきたりを変えるというのは、なかなか難しかった。
だが、最終的にはスクルズの希望がかなうことになった。
結局のところ、たかが礼装の色のことなのだ。
巫女の神殿長への就任式が白い純白姿だというのが異例というのであれば、そもそも、二十代の巫女が神殿長に就くのも異例だ。
スクルズの就任式典を調整するためにやって来た教皇庁の重鎮との会議では、スクルズがにっこりと微笑んで困った顔を見せていたら、なんとなく、認めてもいいという雰囲気ができあがり、最終的にはスクルズの裁量ということになった。
もともと、教会法には、就任式の巫女の礼装についての規定などなく、紫や黒だというのは、最初に就いた巫女の神殿長がそうであったのが慣例化したに過ぎない。
そのとき、扉を叩く音がした。
スクルズには、誰が入って来ようとしているのがすぐにわかった。
返事を待たずして、扉が開いたからだ。
この部屋で、スクルズが友人であるベルズに頼んで、装束の着付けをしていることは神殿関係者は誰でも知っている。
それにもかかわらず、無遠慮にスクルズのいる部屋の扉を開けるのは、スクルズの知る限り、ひとりしかいない。
「ロウ様、いかがですか?」
スクルズは思わず笑みがこぼれるのを感じながら、ロウに正面を向けた。
ロウの目が驚きで大きく見開いている。
その表情を見ることができただけでも、純白の礼服を着るために頑張ってよかったと思った。
スクルズは、手元を手で押さえて、くすくすと笑った。
すると、ロウもにっこりと微笑み返してきた。
「これは、とても美しい……。まるで、結婚式の花嫁のようですね」
ロウが言った。
「まあ」
なにか気が利いた言葉を返そうと思ったが、なにも口から出てこない。
顔がかっと熱くなるのを感じた。
しかし、嬉しかった。
ロウに褒められたことで、この礼服を教皇庁に認めさせるために頑張ってよかったと思った。
「だけど、そんなにきれいな服を脱がせるわけにも、しわにするわけにもいきませんね。あなたを抱くのは、もう少し後に取っておくことにしますよ」
ロウが冗談めかしく言った。
スクルズは、服に手をかけて、すぐに紐を解き始める。
「ベルズ、手伝って。服を脱ぐわ」
「な、なに言っておる──。着付けにどれだけの時間がかかったと思っておるのだ。一度脱げば、しわが……」
ベルズが悲鳴をあげた。
でも、スクルズは、すでに下半分をばさりと床に脱ぎ落とし終わっていた。
「いえ、ロウ様に愛してもらうのが優先です。さあ、ご調教お願いします」
スクルズはロウに駆け寄った。
*
「あ、ああ、はうっ、あああん」
スクルズの背中が跳ね上がり、喘ぎ声が大きくなった。
そろそろ、絶頂しそうだ。
一郎は、縄のかかったスクルズの上半身をテーブルに引き倒して、股間に怒張を貫かせて律動をしている。
一方で、ベルズは、部屋の隅で不機嫌そうにしている。
理由はわからなかったが、どうやら、せっかく着付けをした服が台無しになるということのようだ。
しかし、抱いて欲しいと言ったのはスクルズだし、抱くときに縄で縛って欲しいと口にしたのもスクルズだ。
まあ、縛られることについては、スクルズ自身の好みというよりは、一郎がそれを好むことを知っているからこその挑発のようにも思えたが……。
「あ、ああ、き、気持ちいいです、ロウ様。んああっ、はああっ」
一郎の怒張が抜き挿しされるたびに、大きく開かせている両脚ががくがくと痙攣する。
よがりぶりも本当に可愛い。
しかも、これから王都第三神殿の神殿長に、史上最年少で就こうとしている優秀な魔道遣いを無遠慮に抱いているのだ。
そう思うと、一郎もさらに興奮してくる。
「んはあ、ああ、ああ、ああ」
スクルズの反応がさらに淫らで激しいものになる。
一郎は、今度は深く挿し込んだ状態で、円を描くように腰を動かした。
スクルズは全身を震わせて、身体を弓なりにのけぞらせる。
いつも敏感なスクルズだが、今日は増して敏感だ。
しかも、女神官長の礼服というよりは、真っ白い婚礼衣装だ。
それを身に着けている美貌の女巫女を縛り、下半身を裸体にして犯すなど、そうそうできるシチュエーションではない。
「ひああっ、ロ、ロウ様、ロウ様、ああ、ああああっ」
さらに律動を続けると、スクルズは意識すらも怪しくなり、何度も背中を弓なりにするようになった。
このまま抱き潰したい気持ちはあるが、今日は大切な就任式だ。
一度、いかせるくらいで留めておかなければならないだろう。
もっとも、その一回でとことん責めさせてもらうが……。
だから、さっきから、スクルズがいきそうになったら快感を逃がし、逃がしてはぎりぎりまで追い詰めるということを繰り返している。
「ああ、あああっ、あああっ」
スクルズの嬌声がさらに激しくなる。
一郎は粘性術を遣って、スクルズの菊の穴に粘性体を侵入させて、内部で一郎の怒張そのままの形と硬度を復元させた。
「んあああっ、ロ、ロウさまああ──」
一郎は、上から本物の怒張で、下からは複製の怒張でピストン運動をする。
スクルズの肉壁を通じて、ごつごつと怒張同士が当たるのは一郎自身も気持ちがよく、また、スクルズは半狂乱だ。
「あはあっ、はあああ」
絶息するような悲鳴が響き、スクルズの身体ががくがくと痙攣した。
縄で強調されている胸が服越しにぶるぶると揺れる。
そして、二度、三度と痙攣したのち、スクルズの身体が完全に脱力した。
一郎はおもむろに中で精を放った。
しかも、子宮だけでなく、後ろの粘性体で複製した怒張からも、同じ量の精を生成して注ぎ込む。
淫魔術を遣えば、このくらいのことは簡単にできる。
「じゃあ、お掃除フェラは、ベルズ殿に頼みましょうかね」
一郎はテーブルに身体を押し倒しているスクルズから怒張を抜き、まだ勃起したままの一物をベルズに向けた。
「わ、わたしがか──?」
ベルズは当惑した表情を示したが、顔は真っ赤だ。
「ま、待って……。ベ、ベルズ、今日は……わ、わたしのわがままを優先させて……。ま、前にも……後ろにも注いでくださったのですね……。あ、ありがとうございます、ロウ様……。で、できれば、口にも注いでいただけませんか……。わたしは、ロウ様の匂いとともに就任式に臨みたいのです」
スクルズが身体を起こしてテーブルから降りた。
そして、縄掛けをされたまま、一郎の腰の前に膝立ちになる。
そのまま“ロウ様”と呼びかけられているが、スクルズほどの美貌の女神官にそんな風に呼びかけられると、それだけで、一郎の怒張はさらに膨らみを大きくする。
「匂いって……。まさか、そのまま身体を拭かずに、就任式に出るのか?」
ベルズが目を丸くしている。
「もちろんよ。ロウ様とともに就任式に出たかったのよ。わたしは、天空神ではなく、ロウ様のものですから」
スクルズが小さな口を精一杯に開いて一郎の怒張を咥える。
舌が一郎の男根の幹や亀頭を柔らかく這い回る。
フェラについては、スクルズは三人娘に次いで、数多くやらせているだろう。
すでに、どうやれば一郎が気持ちよくなるかを熟知している。
あっという間に、一郎は精を出してもいい気持ちになった。
「出しますよ」
一郎は口にするとともに、スクルズの口の中に精を放った。
スクルズはとろんとした表情になり、それを喉の奥に押し込んでいく。
もちろん、そのあいだも舌で精の滴を舐め取っているし、口で精の残りを怒張から吸い出してくれもする。
「あ、ありがとうございました、ロウ様。これで望みは叶いました。犯していただいてありがとうございます。ロウ様に犯されたまま就任式に臨みます。わがままな依頼に感謝します」
スクルズが後手縛りのまま一郎の前で膝立ちをしたまま頭をさげた。
「依頼?」
ベルズがきょとんとしている。
どうやら、スクルズは、就任式で一郎を犯してくれという奇妙な依頼をしたことをベルズには言っていなかったようだ。
「なにを言っているんです。いまのは前菜ですよ。ちゃんと、就任式の真っ最中にスクルズ殿を犯しに来ます。覚悟していてくださいね」
一郎は言った。
「まあ、そうなのですか? ならば、愉しみにしています」
すると、スクルズが満面の笑みを浮かべた。
「なにを言っているのか理解不能だが、とにかく、着付けのやり直しだ。急ぐぞ、スクルズ」
ベルズが立ちあがって、スクルズは脱ぎ捨てた白い礼装のスカート部分を拾いあげた。
一郎は淫魔術で縄を解く。
スクルズの両腕を緊縛していた縄がぱらりと解けて落ちた。
「なにを言っているのよ、ベルズ。わたしは、そんなに人でなしではないわ。ほかの巫女たちに支度を手伝わせずに、あなただけに頼んだのは、ロウ様にあなたも愛してもらうようによ……。ねえ、ロウ様、ベルズのことも愛してあげてくれませんか?」
スクルズは言った。
もちろん、淫魔師レベル“99”の一郎には問題はないが、すでに二発出している。並みの男であれば、さらにもう一発というのは拷問に等しいのではないだろうか。
一郎は苦笑した。
「わっ、そ、そなたこそ、なにを言っておるか、スクルズ。わたしはいい。わたしだって、もう礼服を着ているのだ。これを脱いだら、今度こそ間に合わなくなる」
ベルズが焦ったように言った。
確かに真っ白い装束のスクルズほどではないが、ベルズもまた紺を基調とした金飾りのある見事な礼装だ。
スクルズの就任式には、ベルズも第二神殿の筆頭巫女として出るのだから、当然の礼装なのだろう。
「大丈夫ですよ。あまり服が乱れないように終わらせてあげますから」
だが、一郎はベルズが持っていたスクルズの礼服のスカート部分を取りあげてスクルズに手渡し、ベルズについては、亜空間から「産婦人科の検診椅子」と一郎が呼んでいる拘束椅子を出現させて、ベルズを強引に座らせる。
ひざ掛けに腕を置かせてあっという間に革ベルトで拘束し、脚は開かせて高く上がっている足置きに乗せさせて、こっちも革紐で縛ってしまう。
「そ、そんな……。これは恥ずかしいぞ」
ベルズは大きく足を開いて上にあげた状態で固定されてしまう。すでに四肢は革紐で押さえつけているので、力を入れてもまったく動かない。
「もちろん、恥ずかしいさ。だけど、抵抗できないのが嬉しいですよね。ほら」
一郎は垂れ下がって股間を隠している礼服のスカート部分をまくり上げた。
「あっ、いやっ」
ベルズは顔を真っ赤にして視線を逸らせた。
可愛らしい反応に、まだむき出しのままの一郎の一物も元気を取り戻す。
「服がしわになるのが嫌なのですね。だったら、胸揉みはやめましょう。その代わり、下着は諦めてくださいね。式典には下着なしで参加してください」
一郎は粘性術で粘性体を刃物状に形成すると、刃に当たる部分を固くする。
簡易ナイフのできあがりだ。
それでベルズの下着をさっと切り取った。
「ううっ」
ベルズが身体を捩らせた。
すると、つっと膣口から粘っこい体液が流れ出してきた。
「おやおや、恥ずかしい恰好にしただけで感じてきたんですか。いやらしいなあ」
スクルズほどではないが、ベルズもまた濡れやすい。
しかも、実は相当のマゾだ。
気の強い女ほどマゾとはいうが、ベルズはそれを地でいく女だ。
「そ、そんなこと言わないでくれ、ロウ殿」
ベルズが顔を真っ赤にした。
なんとも可愛らしい。
「可愛いですね、ベルズ。ねえ、ロウ様、お手伝いしていいですか?」
素早くスカートだけを身に着けたスクルズが、にっこりと微笑みながらやって来た。
もともと、ウルズも含めた三人の巫女は、少女時代は、お互いに百合の関係の仲だったそうだ。しかも、意外にもM役はベルズだったらしい。
そんなことも、一郎はこのふたりから教えてもらって承知している。
「なんでもやってください」
一郎は指でベルズの股間をほぐしながら言った。
すでにベルズの股は愛液でびしょびしょだ。
切なそうに腰を動かしているベルズが、スクルズの言葉に焦ったようになった。
「な、なにをするつもりだ、スクルズ──。うはあっ」
ベルズが全身を弓なりにして悲鳴をあげた。
スクルズが魔道で電撃を飛ばして、微弱な電撃をベルズの身体に浴びせたようだ。
しかも、どうやら、電撃が流れっ放しになっているらしい。
ベルズは苦痛の混じった悲鳴をあげて暴れ出す。
「ロウ様、こんな風に電撃で痛めつけながら苛められるのが、ベルズは好きなのです。昔は、魔道の練習がてら、よくやりました」
「結構、過激な遊びをされていたんですね」
一郎は苦笑した。
そして、怒張をベルズの股間にゆっくりと突き挿していく。
「ああ、んんっ、こ、これは──」
一郎の亀頭がベルズの股間の奥まで辿り着くと、それだけでベルズの息は絶息したような感じになった。
そのあいだも、微弱な電撃はどんどんと流れ続けている。
ベルズの快感値はどんどんと数字をさげていき、絶頂に向かってまっしぐらに降下している。
本当にMなのだと思った。
「じゃあ、いきますね」
一郎は本格的な律動を開始した。
すぐに、ベルズは内腿を痙攣させて激しく悶えだす。
「ああ、はああ、あああっ」
「気持ちいいですよ、ベルズ殿。キスをしましょう」
一郎は身体を倒して、ベルズの口に唇を合わせた。
すると、ベルズが夢中になって舌を絡ませてきた。
「気持ちよくなってきたみたいですね。じゃあ、もっと感じさせてあげます」
一郎は椅子の金具を使って、椅子全体を前屈みにするとともに、高さを低くした。
これで一郎の怒張は強く膣を突きあげる感覚に変化したはずだ。
「んはあああっ、あん、ああっ、ひいい」
ベルズが子宮を揺さぶられる衝撃に全身を震わせた。
「いくときには、いくと言ってください。それに合わせますから」
そんなことを口にしなくても、ベルズが絶頂するタイミングはわかるのだが、わざわざ口にさせるのが、女責めの醍醐味なのだ。
「か、堪忍……。堪忍してください……。ああっ、い、いくうっ、いきますっ」
ベルズが拘束している革紐を千切るかと思うような勢いで全身を痙攣させた。
それと、急に口調が柔らかくなり、一郎に媚びるような物言いになる。
ベルズの被虐癖に火が付いたようだ。
一郎はベルズの絶頂に合わせて、この部屋に入って来て三度目、神殿に到着してからであれば、もう十回目近くになる精を放った。