※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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227 昼下がりの情事(2)─レイプ志願

「いやああ、いやいやいや、ああああっ、ははははは、だめええええ」

 

 美しいエリカの顔が苦痛に歪んで笑い続ける。

 やがて、じょろじょろと音がして、ふと見るとエリカの股間から尿が流れ出ていた。

 激しいくすぐり責めに耐えられずに、ついに失禁をしてしまったみたいだ。

 一郎は、コゼがエリカの身体を刷毛でくすぐるのをやめさせた。

 

「あら、エリカったら、おしっこ漏らしちゃったのね。仕方ないわねえ。じゃあ、あたしが掃除してあげるから」

 

 コゼがエリカの脚のあいだにしゃがみ込んだ。

 

「コゼ様、わたしくしめがします」

 

 シルキーがさっと出現する。

 

「いいのよ……。あたしがしたいの」

 

 しかし、コゼはそれを拒否した。

 すると、童女メイド姿のシルキーが渇いた布をコゼに手渡した。

 

「あ、あんた……。こ、交代したら、ひ、酷いからね……。わ、わたしが責める番になったら……。わたしの番のときは……」

 

 大の字に拘束されているエリカが立ったまま、恨みっぽい視線でコゼを見おろしている。

 エリカの顔は真っ赤であり、肩で息をしていて、汗びっしょりだ。涙も涎も、鼻水まで垂れ流した酷い顔である。

 それでも美しいのだから、すごいと思う。

 

 また、エリカがしきりに「わたしの番」というのは、エリカの受ける責めが終われば、責め手を交代して、エリカにコゼを責めさせると言ったからだろう。

 エリカはエリカで、百合責めについてはかなりの技を持っているし、容赦なくコゼを責めたてるだろう。

 それはそれで、一郎も一緒になって責めるのが愉しみでもある。

 

「あんたって、面白いね。そんなことは、完全に交代してから言った方がいいわよ。まだ、あんたはご主人様に拘束されていて、あたしは刷毛を持っている。それがどういうことかわかる?」

 

 床を拭き終わったコゼが、微笑みながら、刷毛の一本で開いているエリカの股間を円を描くように掃く。

 

「ふわあああっ、もう、やめてええええっ」

 

 エリカが激しく腰を動かして、刷毛から逃れようとする。

 コゼは笑いながら、さっと刷毛を引きあげた。

 一郎もほくそ笑んだ。

 コゼは、わかっている。

 くすぐり責めも快感責めには違いないが、これ以上は単純な拷問だ。

 それはそれでもいいのだが、ちゃんと一線を見極めているのは、嗜虐性の小悪魔としてコゼが成長した証拠だろう。

 まあ、コゼの場合は、エリカ相手専門だが……。

 

「エリカ、そろそろ、俺に犯されたんじゃないか? それとも、もう少しくすぐりを続けて欲しいか?」

 

 一郎は手に持っていた一本の刷毛を無防備なエリカの脇に近づけながら、意地悪く言った。

 さすがに、もうくすぐられるのは嫌だろう。

 エリカの顔が恐怖に染まる。

 

「いやです──。もう絶対に嫌──」

 

 エリカが必死に顔を横に振る。

 一郎は刷毛を亜空間に収容すると、エリカの顔を両手で軽く掴んで、とりあえず、舌で鼻水や涎を舐めてやる。

 エリカが目に見えて狼狽した。

 

「ひゃ、ひゃあ、ロ、ロウ様、わ、わたし、き、汚いですから──」

 

「エリカに汚い場所なんかないさ。コゼ、股のおしっこも綺麗にしてやれよ」

 

 一郎は、まだエリカの足元にしゃがんだままのコゼに声をかけた。

 そして、すぐにエリカの顔を舌で掃除する作業に戻る。

 

「はい、ご主人様」

 

 コゼもエリカの股間に顔を埋めて、尿で汚れた股間を舌で掃除をする。

 

「うわあっ、ああ、んぐうう」

 

 エリカが大きく身悶えて、甘い嬌声を出し始めたが、一郎が口を塞いでしまったので、それはくぐもったような音に変わった。

 

「んああっ、んあああ」

 

 すぐに、エリカの身体が小刻みに震え始める。

 一郎は顔を押さえるようにして顔を舐めているし、コゼは両手でエリカの腰をしっかりと掴んで舌で股間を舐め続けている。

 エリカの息がまたまた荒くなり、身体全体を捩る。

 

「んうううう」

 

 しばらくすると、エリカがうなされたように、顔を仰向かせて呻いた。

 ぶるぶると身体が痙攣したように震える。

 達したのだ。

 

「さて、どうするかな? また最初から始めるか、それとも、俺に犯されるかだ。犯されたいなら、おねだりをしろ」

 

 一郎はいったんエリカから手を離して、項垂れているエリカの顔を覗き込むようにした。

 コゼも立ちあがって、今度はエリカの背後に回る。そして、すっとエリカの胸に手を伸ばして、エリカの乳首のピアスに指を絡めだす。

 

「あっ、も、もう、やだったら、コ、コゼ、あ、あんたはもう手を出さないで──。ロ、ロウ様、犯して、犯してください──。ひゃあああっ」

 

 コゼにピアスの嵌まっている敏感な場所を刺激されて、エリカが悲鳴をあげる。

 どうでもいいけど、本当にこのふたりは仲がいい。

 これだけやっても、仲悪くならないし、エリカはエリカで、サキの仮想空間の技などで、コゼを童女に戻して容赦なくコゼを責めたてたりする。

 くすぐり責めだって、童女のコゼに施したときの方が、さっきよりもえげつなかった。

 お互いに、やったりやられたりの淫らなふたりなのだ。

 まあ、それを強要しているのが一郎なのだが……。

 

「だったら、ご主人様におねだりしなさいよ。うんといやらしくね」

 

 コゼが乳首から乳房の裾側に手を移動させて、手の動きをやわやわと揉む動きに変えた。

 ふうと、エリカが大きく息を吐く。

 それほどの間を置かずに、エリカが顔をあげた。

 

「ロ、ロウ様、エ、エリカを犯してください……」

 

 エリカが甘い息を吐きながら言った。

 ぞっとするほどの美しさと淫靡さだ。

 見慣れているエリカのはずなのに、一郎は、思わず息を呑んでしまった。

 だが、コゼの手が床に置いていた刷毛を取り、さわさわと股間を動かしだす。

 

「ひゃああ、や、やめえええっ」

 

 エリカが身体をくの字に曲げて絶叫する。

 

「もっといやらしくよ。ご主人様にお願いして、くすぐりを再開するわよ──」

 

 コゼが刷毛を引きあげる。

 だが、いつでも動かすのだと主張せんばかりに、エリカの太腿に刷毛を当てている。

 一郎はエリカの前に立ったまま、わざとらしく腕組みをした。

 エリカが諦めたように、一度大きく息を吐く。

 そして、口を開く。

 

「ロ、ロウ様、わ、わたし、エリカはいやらしくて、好色な女です。ロウ様が大好きで、犯されたくて仕方がありません。しかも、とっても変態なんです。こうやって、縛られて犯されると興奮します。どうか、お情けをください」

 

 エリカが一気に言った。

 思ったよりも強烈な言葉に、一郎は股間が固くなるのがわかった。

 

「あ、あたしだって、ご主人様が大好きです──。あたしも、ご主人様に意地悪されて犯されるのが好きなんだから──」

 

 すると、なぜか、コゼが対抗するように、一郎に訴えかけてきた。

 コゼの顔も真っ赤だ。

 思わず一郎は、笑ってしまった。

 

 一郎は、再びエリカの背後に回り、コゼを横に避けさせて、エリカの腰を抱き寄せる。

 そのとき、エリカの両手を天井から吊っている粘性体で作った紐は、少し長さを伸ばして、かなりの余裕を持たせるようにもする。

 エリカは、手首の革枷に体重を預けるように、前屈みになった。

 

「うあっ、はっ」

 

 エリカの細く括れた横腰を一郎は愛おしむように、手を這い回らせる。

 それだけでエリカは、びくびくと裸身を強張らせた。

 

「あっ、あっ、ああっ、ロ、ロウ様──。ロ、ロウ様の手が、あ、当たるところが、し、痺れて……あああっ」

 

 エリカの身体が跳ねまわるように動き始める。

 構わず一郎は、手を腰から上に向かって這いのぼらせ、乳房の表面を包むように撫でる。

 

「んふうううっ、あああああっ」

 

 びっくりするくらいに激しくエリカの身体が反応する。

 またもや官能のうねりが充溢してしまったことは、淫魔術や魔眼を使うまでもなく、愛撫を通じて感じる手の感触で明らかだ。

 

「もう、入れて欲しいか?」

 

 一郎はエリカを後ろから抱き締めながら、耳元に息を吹きかけた。

 片手は胸に残ったままだが、一方の手は股間に伸びて、ピアスの嵌まっているクリトリスの外周をそっと動かす。

 エリカの腰がぴくぴくと跳ねる。

 

「ほ、欲しいです──。ね、ねえ、ロウ様、もう欲しいです──」

 

 エリカが感極まったように叫んだ。

 一郎は亜空間術で自分がはいているズボンと下着を一瞬で収容する。

 全裸になり、すっかりと勃起している一郎の男根が露出する。

 収容術は高位魔道遣いしかできないらしいが、身に着けているものだけを収容するのは、魔術では理論上不可能らしい。

 一郎の技は魔術ではなく淫魔術なのだが、目の前の女や一郎自身から、一瞬にして衣類を消滅させる技には、あのスクルズさえも目を丸くする。

 

「ほら、だったら、舌だ」

 

 一郎は手で股間を胸を愛撫しながら言った。

 勃起した男根は後ろから、エリカの股間に押しつけるようにしている。

 エリカが首をひねって、むさぼるように一郎の舌に自分の舌を絡めだしてきた。

 しばらくのあいだ、一郎はエリカを手で愛撫しつつ、獣のように唾液と舌をお互いにむさぼり合った。

 

「じゃあ、犯すぞ。エリカの欲しいものだ」

 

 一郎はさらに両手を吊る粘性体の紐を伸ばすと、エリカをさらに前屈みの姿勢にした。

 お尻側から怒張をエリカの熱い潤いの狭間に押し入れる。

 しかし、そのまま押し入りはしない。

 先っぽだけ入れたまま、回すように入り口だけを刺激してやる。

 

「ああっ、い、意地悪しないでください──。あああっ」

 

 エリカが強請(ねだ)るように腰を動かした。

 一郎はしばらく焦らしてから、両手でエリカのふたつの乳房を抱えつつ、じわじわと亀頭を奥に奥にと沈めていく。

 

「あああっ、あああっ、き、気持ちいい、や、やっぱりすごい──。あああああっ」

 

 エリカの興奮した声が迸った。

 たっぷりの愛液は素晴らしい滑らかさと瑞々しい吸引力とともに、一郎の性器を受け入れていく。

 やはり、エリカの股間は気持ちがいい。

 鍛えられている筋肉は、無意識だろうが、ぐいぐいと一郎の男根を締めつけもする。

 一郎は、吸い込まれるように怒張を最奥まで到達させた。

 そして、ずんとひと押しして、エリカに甲高い嬌声をあげさせると、ゆっくりと引いていく。

 

「ふうううっ、んんんんっ」

 

 エリカの口からため息交じりの甘い声が洩れ出す。

 出ていくときだって気持ちがいいはずだ。

 一郎はしっかりと赤いもやの部分を擦りながら、引き出ているのだ。

 もっとも、淫魔術で確認できるエリカの膣の中は、どこもかしこも、赤いもやになっていて、なにをどうしてもエリカは快感が暴発すると思う。

 また、膣だけでなく、全身に快感が走っていることがわかる赤いもやがいっぱいだ。

 一郎は手をその赤いもやに次々に移動させる。

 

「ああ、いやああっ」

 

 エリカが官能の悲鳴をあげた。

 一郎は律動を続ける。

 ゆっくりとした動きを、次第に速いものに変えていった。

 それに従い、エリカの弾きだす愉悦のうねりが峻烈になっていく。

 だが、考えてみれば、エリカのような絶世の麗人が、一郎の性交を受け入れ、しかも、拘束して犯すという変態的な行為をむしろ悦びとして反応してくれるのだ。

 やはり、この世界に召喚されてよかったと思う。

 コゼだって、シャングリアだって、スクルズだって、もちろん、ミランダ、イザベラ、アン、ノヴァ、ベルズ、ウルズ、シャーラ、アネルザ、そして、ヴァージニアをはじめとする侍女軍団、マアにラン、屋敷妖精のシルキーだって、一郎を男として受け入れる。

 なんという幸せなことだろう。

 大切にしなければな……。

 ふと、そんなことを思った。

 そのあいだも、激しく抽送を続けたので、エリカはいよいよ絶頂に向かって快感を飛翔させたみたいな反応になる。

 

「あああっ、はああああっ」

 

 エリカは全身をがくがくと震わせ出した。

 そして、裸体を汗とともに跳ねあげ、悶え捻り、ぐいぐいと一郎の一物を股間で締めつけてくる。

 一郎も、エリカの快感に合わせるように、自分の快感を調整した。

 

「いくうっ、いきますうっ」

 

 エリカがそう叫ぶなり、後ろの一郎の腰に、自分のお尻を強く押しつけてくる。

 

「んふううう」

 

 美しく澄んだ声を放って、大きくエリカが裸体を弓なりにすると、さらにがくがくと全身を震わせた。

 また、達したようだ。

 エリカの身体が脱力していく。

 一郎はそのエリカを乳房を揉んでいる手で支える。

 

「んふううっ、あああっ、もう──」

 

 エリカが目を見開いたのがわかる。

 一郎はなおも変わらない速度で、律動を継続しているのだ。

 昇りつめたはずのエリカが、すぐに次の絶頂に向かって快感の波を引き寄せたのがわかった。

 

「きゃううううう」

 

 おかしな奇声をあげながら、あっという間にエリカは連続絶頂した。

 一郎はおもむろに、熱い精をエリカの子宮に注ぎ込んでやった。

 エリカから男根を抜く。

 

「はあ、はあ、はあ……。あ、ありがとうございます。き、気持ちよかったです……。で、でも、少し休ませてもらっていいですか……」

 

 精をエリカに注ぎ込むと、一郎はやっとエリカを解放してやった。

 すでに、革枷も粘性体も消滅させている。

 一糸まとわぬ姿だが、もうエリカを拘束しているものはなにもない。

 エリカは床に倒れ込むようにして、しゃがみ込んだ。手を床について、荒い息を続けている。

 

「ご主人様……、お掃除しますね……」

 

 待ち構えていたコゼが一郎の足元にしゃがんで、舌で一郎の股間を舐めてくる。

 鼻で息をして、嬉しそうに一心不乱に口奉仕するコゼは本当に可愛いと思う。

 

「エリカ、地下で汗を流してくるといい。次はエリカがコゼを責める番なんだろう?」

 

 一郎はコゼにお掃除フェラをさせながら笑った。

 すると、エリカが顔だけをこっちに振り向かせて、にやりと微笑んだ。

 視線は一郎ではなく、一郎の横のコゼに向けられている。

 

「か、覚悟しなさいよね、コゼ……。わ、わたしのしつこさを今日こそ、わからせてやるわ……」

 

 エリカがコゼに言った。

 さすがに、コゼも少し顔を蒼くした。

 エリカも、さっきの刷毛責めには、かなり根に持っているみたいだ。

 

「あ、あたしだけじゃないでしょう──。ご主人様も責めたじゃないのよ──」

 

 コゼが一郎から口を離し、エリカに向かって抗議するように、頬を膨らませた。

 だが、エリカは酷薄そうな笑みを浮かべる。

 

「言いたいことはそれだけなのね、コゼ……。じゃあ、すぐに戻って来るから……」

 

 エリカがまだふらふらとしている脚で、部屋を出ていく。

 広間を奥に向かう方向であり、奥の扉の向こうには、地下に降りる階段があり、地下には調教部屋に加えて、一日中温かく湧いている大浴場がある。

 そこで身体を洗うのだ。

 

「夜まで長いわよ……。たっぷりと遊ぶわよ、コゼ」

 

 さらに、エリカは、扉に消える前に、再び捨て台詞(せりふ)を口にしてから、扉の向こうに消えた。

 コゼがぶるりと震えるのがわかった。

 

「ね、ねえ、ご主人様、もう一度、戻ってきたエリカをふたりで悪戯するのはどうですか? 今度は自分が責める番だと思い込んでいるエリカを、またまた苛めるんです。ちょっと、面白い趣向も思いついているんですけど……」

 

 エリカがいなくなると、コゼがすぐに一郎に媚びを売るように話しかけてきた。

 一郎はにっこりと微笑んだ。

 

「それも面白いかもな。だけど、さすがに、エリカの機嫌が悪くなる。今回は諦めろ。ほら、こっちを向いて、ズボンを膝まで下げろ。準備するぞ」

 

 一郎はコゼの手を掴んで立たせると、ソファまで連れていき、自分はソファに座って、コゼを一郎の脚のあいだに立たせた。

 いつもスカートをはいているエリカやシャングリアとは異なり、すばしっこい動きが持ち味のコゼはいつも太腿までの革の半ズボンをはいている。

 

「はーい」

 

 コゼは一郎の命令のまま、ズボンを膝までおろした。

 一郎の女たちは、一郎が作らせた紐パンを下着としている。コゼもそんな煽情的な小さな下着をしていた。

 ふと見ると、白い下着の股間の部分が丸い染みになっている。

 

「濡れているな? 興奮したのか?」

 

 一郎は下着の紐に手を掛けて笑った。

 コゼが真っ赤な顔になった。

 

「ご主人様に近づくと、コゼはいつでも興奮します。大好きなんです」

 

「そうか、ありがとう」

 

 一郎は紐を解いて下着を取り去った。

 先日、剃毛で無毛にした童女のようなコゼの股間が露わになる。

 コゼの女陰はすっかりと濡れていた。

 それが、コゼの言葉の通り、一郎にこれから抱かれるという期待によるものなのか、一郎の股間を舐めたことで興奮してしまったのか、あるいは、エリカを責めたために、逆に自分も性的欲情をしてしまったためなのかはわからない。

 

「エリカが戻る前に、エリカと同じ準備をしないとな」

 

 一郎は亜空間から新しいローターと貞操帯を取りだす。

 ローターは、コゼがエリカに悪戯したときと同じで、遠隔操作のできるものだ。

 コゼに後ろを向かせた一郎は、うずらの卵のような淫具をコゼのお尻の穴に押し込んだ。

 もちろん、瞬時に潤滑油を淫魔術でまぶした。

 

「あんっ」

 

 お尻はコゼの性感帯でもある。

 そんな風に調教したのだ。

 お尻の刺激にコゼが甘い声を出す。

 

「次は貞操帯だ」

 

 一郎の貞操帯には、張形があったり、内側に無数のいぼがあって、動きたびに股間のあちこちを苛むものもあるが、いま、一郎がコゼのために準備したのは、さっきエリカが装着されていたものと同じで、「Tバックタイプ」の股間を締めつけるだけのものだ。

 それをコゼにはかせて装着する。

 

「んんっ」

 

 股間を締めつけられる刺激にコゼがちょっと顔を歪めた。

 一郎はコゼにズボンをはき直すように指示する。

 エリカは、コゼから服を剥ぐところから愉しみたいはずだ。

 コゼが服装を整えていく。

 だが、貞操帯もあるが、やはりお尻の中の異物が気になっているみたいだ。

 身支度が終わったところで、一郎は亜空間から出した遠隔操作具を出して、ローターの振動をさせた。

 

「うわっ」

 

 コゼがお尻を両手で押さえて、飛びあがるような動作をした。

 

「やあーん、やん……。ご、ご主人様、や、やっぱり、お尻は、お尻は、お尻はだめですう」

 

 コゼが甘えた声で、一郎に抱きついてきた。

 歯を食い縛るようにして悲鳴を耐えているコゼを、一郎はぎゅっと抱き締めた。

 

「だって調教だしな。コゼは俺の調教は嫌いか?」

 

「だ、大好きですけど……」

 

 お尻の刺激に腰を小刻みに震わせながら、さらに、コゼが一郎にぎゅっとしがみついてきた。

 そのとき、いつの間にか姿を消していたシルキーが一郎たちの前に出現した。

 一郎は、ローターの振動を停止させて、シルキーに視線を向けた。

 

「旦那様、ブラニーから連絡です。ラン様がこっちに来られるみたいです」

 

「ラン?」

 

 ランというのは冒険者ギルドの職員の若い娘であり、男に騙されて闇奴隷として娼館にいたのを、縁あって一郎の手配で身請けして、ミランダに預けた娘だ。

 いまでは、奴隷解放をしたうえに、一郎の性奴隷として精を刻んだので、「淫魔師の恩恵」により能力が飛躍し、事務能力が格段にあがり、ミランダの片腕といえるほどの業務をこなすようになっているようだ。

 だが、そのランがどうしたのだろう?

 ランが向こうから訪ねてきて、この屋敷に来るというのは珍しいことなのだ。

 

「ひとりか? とにかく、こっちに通してくれ」

 

 一郎は言った。

 もうひとりの屋敷妖精であるブラ二-が管理している王都内の小屋敷とは、スクルズが設置した移動術で結ぶ“ほっとらいん”で結んでいる。

 本来のほっとらいんの出入り口は地下の一室なのだが、向こうから来るときには、シルキーに指示して、一郎がいる場所にそのまま繋げてもらうことが多い。

 

「かしこまりました。ラン様は、おひとりでございます」

 

 果たして、すぐに目の前の空間が揺れて、ランが現われた。

 ギルド職員の服装をしている。

 

「珍しいな、ラン。休憩時間かなんかを利用して、抱かれに来たか?」

 

 一郎の前に立つことになったランに一郎は笑いかけた。

 性奴隷の刻みをしている女たちの中では、一番慎み深いのが、実はランだ。この時間のように昼間から抱かれるのは抵抗があるようだし、乱交も好きではないみたいだ。

 体位だって正常位以外だと不安がる。

 だから、なるべく一対一の抱き方をすることにしているが、そのため、どうしても回数が減ってしまう傾向にある。

 ランは、月に一度程度でも十分に満足しているみたいであり、あまり向こうからも迫って来ない。

 

「あの淫乱巫女じゃないんですから……」

 

 コゼがくすりと笑って、一郎の隣に座ってきた。

 しかし、腰をおろすときに、びくりと身体を震わせたから、貞操帯の内側のお尻の異物が淫らな刺激を呼び起こしてしまったのだろう。

 また、コゼが淫乱巫女と呼んだのは、スクルズのことで間違いない。

 そういえば、アーサーが王都を訪問してからは来てないが、夜討ち、朝駆け、日中だって寸間を惜しんで、スクルズは移動術でやって来て、一郎に抱かれて帰る。

 ほとんど、ここに住んでいる錯覚に陥るほどだ。

 

「いえ、いえ、いえ、あ、あたしはまだ仕事中で──。そ、そのう、ギルドにロウ様たちへの指名依頼が急に入って来て……。ミランダは、今日は王宮に行っていて留守なんです。連絡がつかなくて……。でも、相手が相手なので、待たせるのも都合が悪くて……。それで、マリーさんと話して、ロウ様には話だけでもしてもらえないか相談しようと思って……」

 

 ランが困ったように言った。

 一郎は首を傾げた。

 指名依頼?

 このところ、一郎たちは指名依頼を専門のようにして、冒険者ギルドのクエストをこなしている。

 ミランダが魔物関係の難しい依頼を持ってくるのだ。

 

「なによ、指名依頼って? それを受けろってこと?」

 

 コゼが口を挟んだ。

 すると、ランが首を横に振った。

 

「指名依頼にするかどうかは、ミランダが判断されると思います。そう説明もしたんですけど、だけど、その方々が、ロウ様を呼べとしつこくって……。それで、ロウ様たちには、申し訳ありませんが、話だけでもしてもらえないかと相談をしにきたんです。本当は冒険者の立場を守るのがギルドの立ち位置なので、こんなことをお願いに来るのはおかしいんですけど……」

 

 ランがしょげたような表情で言った。

 よくわからないが、ランも相当に困っているみたいだ。

 つまりは、一郎を指名依頼にしてきた依頼者は、かなりの上の立場なのだろう。

 本来であれば、依頼を受けても、ミランダの判断なしで、クエストを受ける冒険者との話し合いなどないはずだが、断れないほどの相手に違いない。

 ミランダがたまたま不在であったこともあり、困り果てたマリーとランは、直接一郎に相談をすることに決めたのだろう。

 まあ、頼ってくれるのは嬉しいが……。

 

「話だけならいいけどね……。これから、ギルドに行けばいいのか?」

 

 ほっとらいんを使って王都の小離宮に向かえば、冒険者ギルドまではすぐに着く。

 半ノスもかからないと思う。

 

「いえ、向こうは夕方までに改めて来ると……。そのときまでに、ロウ様たちを待機させておけと言っていて」

 

「待機?」

 

 強引に呼び出しておいて、すぐにやって来て、そのまま待っていろとは、かなりの尊大な態度だ。

 相手は誰だ?

 しかも、ギルドが、相手の無理な要求に応じるしかないほどの依頼人というのは……。

 

「依頼人は、タリオ公国大公のアーサー大公です。ロウ様のパーティに、王都滞在間の護衛を指名依頼してきたんです」

 

「大公?」

 

 アーサー大公がわざわざ護衛依頼?

 王都内に滞在間の警備は王軍が受け持っているし、アーサーたち自身が魔道でも武術でも、かなりの強者と耳にしている

 これは一郎たちに、本当に依頼をさせたいわけじゃないだろう。

 おそらく、一郎に会うことそのものが目的だ。

 そうなれば、やはり、アンとの婚姻話に関係するということか?

 しかし、アンが一郎の女だということは知らないはずだが、どうして一郎のところに?

 それに、なにを?

 まあいい……。

 いずれにしても、呼び出しには応じるしかないか……。

 

「まあ、わかったよ。とりあえず、すぐに、ギルドに向かうさ」

 

 一郎は言った。

 ランがほっとした顔になった。

 

「申し訳ありません」

 

 ランが頭をさげた。

 そのときだった。

 広間の奥の扉が開く。

 エリカだ。

 もう戻ってきたみたいだ。

 髪は濡れていないが、肌は上気しており、湯あがりというのはわかる。

 それにしても随分と早い。

 余程に急いだのかもしれない。

 

「戻りました、ロウ様……。あれ? ランじゃないの。ひとり? 珍しいわね」

 

 エリカがこっちにやって来ながら、ランを見て言った。

 一郎は、そばまで来たエリカに、アーサー大公が指名依頼というかたちで、急遽一郎をギルドに呼び出しをかけたということを説明した。

 すぐに三人で行くことにするということも……。

 

 エリカはすぐには合点がいかない表情だったが、しばらくすると不満そうに眉をあげた。

 

「そんなあ──。だったら、わたしの番はどうなるんですか──。また、お預けですか──?」

 

 そして、悲鳴のような抗議の声をあげた。

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