【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
246 温泉の贈り物と快感の共鳴
【ハロンドール王国・隠れ温泉】
「あんっ、あんっ、あんっ」
「はっ、はあっ、はあっ」
一郎は、アンを温泉の縁の岩場にもたれさせ、後ろから尻たぶの狭間から怒張を出入りさせている。
すでに溢れ出す愛液はとめどのないものになり、アンは早くも絶頂の兆しを示し始めた。
愉快なのは、その横でアンとほとんど同じ姿勢で岩に突っ伏しているノヴァだ。
一郎の淫魔術により、女主人のアンと完全に性感を同調させられているノヴァは、アンとまったく同じように悶え声をあげ、淫らに尻を振って、女主人同様に快感を昂ぶらせているのだ。
今日は、ふたりには縄掛けはしてない。
アンもノヴァも腰から下を湯に浸かり、上半身を縁の岩にもたれさせて、必死に身体を支えている。
この秘密の温泉場には、いつもの三人娘、スクルズ、アンとノヴァ、そして、マアを連れてやってきた。
本来は、王都から、徒歩で三日以上の距離のある岩場の温泉だ。
まだ、温泉としては、ほとんど知られてなかった場所らしく、人里からも、主街道からも距離があり、一郎たち以外に誰かがやって来る可能性はほとんどない。
ここを行商に身をやつさせている手の者によって偶然に見つけたマアは、一郎が温泉好きということを知り、一郎専用の本物の岩場の温泉にして贈り物にするために、びっくりするような巨額の大金を投じて入浴のできる設備を整えさせ、さらに寝泊まりや食事の支度のできる小さな建物、温泉に面するあずまやなどを造らせて、本当に一郎へのご機嫌取りの材料として渡してきたのだ。
あの日本食に似た異国の調味料のこともあるが、マアは、一郎のためなら、金に糸目をつけずに尽くしてくれる。
心から嬉しいが、こんな
いくらかかったのか、ちょっと怖くて聞きたくない気分だ。
そして、それに一枚噛んだのがスクルズだ。
せっかくのマアの贈り物の一郎専用の温泉だが、距離もあるし、辿り着くまでに難事なのでは使えない。
それで、スクルズが、王都郊外の一郎の屋敷と、王都内の幾つかの建物を結んでいる“ほっとらいん”と一郎が名づけた『移動術』で瞬間移動できる魔道設備の技術を応用し、遥か王都とこの温泉までを瞬間転移できるように、魔道設備で繋げたのだそうだ
一郎の幽霊屋敷と、王都の中心部までは、歩けば半日ほどの距離にある。
スクルズの技術では、それが限界の距離らしいのだが、スクルズは、移動術の中継設備を中間位置に幾つも作り、即ち、移動術の術式を刻んだ大型のクリスタル石を使った中継基地を作らせることで、歩けば三日のところにあるここまで、一瞬でやって来ることを可能にしたというのだ。
スクルズに言わせれば、長距離転送技術は、これまでナタル森林国のエルフ族のみが独占していた秘密の古代技術であり、それを試行とはいえ、再現してみせたスクルズには、早くも、神殿界のみならず、魔道研究者のあいだでも注目を集めつつあるらしい。
また、クリスタル石は、こういう魔道設備には絶対に必要な材料であり、魔道を刻んだり、魔力を保持させる特殊鉱石らしいが、ナタル森林の森エルフしか作成できないようで、数はふんだんになく、移動術の中継を可能にするような大きさだと高額だ。
それを準備したのも、マアらしい。
ただ、設置と魔道の刻みについては、魔道具の技術訓練を兼ねて、第三神殿の神官に手伝わせたようだ。
ふたりとも、公私混同も最たるものだが、すべて一郎の機嫌を結ぶためだというのは、ありがたいし、正直嬉しい。
それで、今日はお披露目ということで、一郎たちがマアとスクルズに連れてきてもらったのだ。
さすがに、作業員に神官を使っているので、一郎の屋敷に直接繋げるわけにはいかず、第三神殿とここが繋がっているが、屋敷から第三神殿までも繋がっているので、いつでも通える。
温泉で女たちを愛するのが大好きな一郎には、なによりの贈り物だ。
「あおう、おあっ、ああうっ」
慎ましやかなアンには、珍しくすっかりと興奮する呻き声をあげている。
また、一郎の怒張が背後から股間を突くたびに、太腿とお尻をいやらしくおののかせもする。
「はあっ、あああっ、んはああ」
その隣では、アンとまったく同じような格好のノヴァが全身を震わせて悶えている。
ある意味、なにもされてないのに、裸体だけをひとりで反応させるのは、滑稽かもしれないが、少し前までは、アンが同じ状況だった。
すでに、女たちを抱くのは、三廻り目になるのだが、アンとノヴァは快感を共鳴させっぱなしなので、事実上、彼女たちだけ、六回目ということになる。
一郎が抱くときには、大抵は、一郎が一度精を放つあいだに、女たちは何度も達してしまう。
だから、アンもノヴァも、もう十数回昇天してるだろう。
はっきりいって、ふたりとも息も絶え絶えだ。
「いぐうくっ、いきます。お、お許しを……。も、もう一緒に、一緒にいってぐだざいいい」
アンが泣くような悲鳴をあげた。
もう限界なのだろう。
達したとしても、一郎が精を放たないと、終わることはない。だから、必死で哀願してるのだ。
「遠慮なく……。達してよ……、アン。合わせて……あげる……」
一郎はアンのもっとも感じる場所を選んで、怒張の先でしつこく突きながら言った。
「は、はい、あ、ありがとうございます。いく、いぎまずっ、いぐううっ」
「ああ、んふううっ」
アンが全身を歓喜にわななかせて昇天した。
その横でノヴァも一緒に絶頂している。
一郎も、アンに合わせて精を放つ。
「はあああ、ありがとうごさいます……」
怒張を抜くと、アンが脱力して、湯の中に倒れそうになった。
一郎は慌てて、アンの裸身を抱える。
「あっ、あたしが……」
自分自身も疲労困憊なのだが、ノヴァが急いで寄ってきて、アンを抱きかかえる。
だが、さすがに、ノヴァもふらふらだ。
一郎は、アンとノヴァを順に横抱きにして、湯の外に置いてもらっている寝椅子に横にさせる。
ちょっと大きめの寝椅子だったので、別々にするよりはと思って、ふたりとも一緒に置いた。
亜空間から水筒を出して、ふたりに飲ませる。
ふたりは半分朦朧としたまま、水をむさぼるように口にした。
そして、お互いに素っ裸で抱き合い、すぐに寝息をかき始める。
「本当に、一心同体なのですね。とても、可愛いですわ」
いつの間にか、湯の中からだが、すぐそばに近寄ってきていたスクルズが、アンとノヴァが裸で抱き合って寝入る姿に愛おしそうな視線を向けながら言った。
このスクルズも、まだ縛ってない。
アンとノヴァは、スクルズのいる第三神殿の預かりということになっている。
一郎は、二人を相手に、夜這いはもちろん、淫具による遠隔調教や破廉恥な宿題の命令など、キシダイン時代のことなど思い出すこともできないくらいに、日夜性愛に没頭することを強要している。
それに接しているスクルズは、ふたりの快楽の共鳴関係をよく承知しているのだ。
また、今日の温泉お披露目に、アンとノヴァを誘ったのは、一郎とスクルズの考えだ。
キシダインを追い詰めるためだったとはいえ、アンにもノヴァにも、ふたりがキシダインに受けていた性的虐待を公にしてもらったし、多くの貴人がいる宮廷裁判でも暴露させた。
そのため、表に出れば、多くの者に奇異の視線を向けられるのがわかっているので、アンは社交界などには出ずに、神殿に閉じこもりだ。
アンはそれを不満には思ってないみたいだが、たまには、外にも出してあげたいと考え、転送で一気に来られるなら、誰にも会わないから大丈夫と考えて、ここに連れてきたのだ。
「おかしな悪戯を仕掛けているようだな。まったく、ロウ殿とは不思議な男だ……」
その横にマアもやってきた。
マアは、外行き用の老婆姿ではなく、一郎の淫魔術で若返った本来の姿だ。
スクルズとマアは、三廻り目のときは、周回の最初だったので、身体を起こせるくらいに回復したみたいだ。
それに比べれば、うちの三人娘は、三周り目が終わってから、まだ気絶して回復しておらず、湯の縁の岩で三人とも正体なく寝転んでいる。
まあ、気心知れてるので、容赦なく責めたてたのが理由なのだが……。
「不思議な男?」
好色だとか、変態だとかいうのはわかるが、不思議とはなんだろう?
この世界に連れてこられた影響による淫魔術の能力で、絶倫になったし、不思議な術が遣えると思うが、そういうことでもないみたいだ。
一郎はふたりのいる湯に戻った。
「アン殿のことは、タリオ公国から来た馬鹿どもが絡んでいたこともあり、よく知っている。大変な不幸だ。心に傷が残ってもおかしくない。それなのに、アン殿もノヴァも、本当に幸せそうだ。いつ会っても、心の底から笑っている姿が見られる。これは、凄いことだぞ、ロウ殿」
「ただ、好色のまま、抱かしてもらってるだけじゃないか。いまだって、ちょっとやりすぎたかもだ。死にそうな感じで、悲鳴をあげてたし……。でも、幸福か?」
一郎は苦笑した。
だけど、そんな風に見えるなら嬉しい。
このふたりには、本当に幸せになって欲しい。
もう一生、嫌なことなんて味わうことなく、気楽に笑うことだけで過ごさせてあげたい。
「幸福だろう。あんな仕打ちを何年も受け、やっと解放されたが、普通なら何年もかけて、心の傷を癒していくのだぞ。それでも、心に影響は残りやすい。しかし、あのふたりは、そなたがすぐに預かったこともあり、その翌日から、屈託なく笑えるようになった。これが凄くなくて、なにが凄いというのだ」
マアが笑った。
「誉めてもらえたのかな。大した取り柄はないが、好色だけは取り柄で、それが役に立ったなら嬉しい」
「まだ、そんなことを言うのですか、ロウ様。ロウ様は素晴らしいですわ。真心も、魔道のような力も……。クエストもいままでに失敗したことがなく、世界に十人もいない
今度はスクルズだ。
くすくすと笑っている。
賞賛されるのは嬉しいけど、このふたりは、性奴隷の刻みをしている。
誉めるのが当たり前で、それを割り引かねばならないだろう。
それに、冒険者ランクについては、腕っぷしのない一郎だけでは何のクエストも成功できないだろうし、あの三人のお陰だ。
また、最高クラスになったのは、アーサーがエリカに手を出しそうになったとき、それを回避するために、ミランダが無理して処置しただけだ。
もっとも、そういうことを言い合いしても仕方がない。
いまは、凄いということにしてもらうか。
「じゃあ、凄いなら、ご褒美が欲しいな。スクルズ、今度は縛って抱きたいね」
一郎は亜空間から縄束を出した。
「あら、もちろん、お願いします。スクルズは、ロウ様に飼育される雌犬でございます……。でも、できれば、お手柔らかに……。本当はもう、ふらふらで……」
顔にちょっと疲労の色があったが、それでも、スクルズはにこにこして、両手を背中に回した。
「じゃあ、少しは自重するよ」
一郎は素早く、スクルズを高手小手縛りにする。
縄掛けをしていくと、スクルズはそれだけで、うっとりと甘えるような縄酔いの姿態を示しだした。
そして、縛り終わったスクルズの股間に前側から触れた。
もう、ねっとりと濡れている。
「あんっ」
そのスクルズは可愛い声を出して、拘束された裸身をくの字に曲げた。
一郎は、スクルズの全身を湯の中に誘い、引き寄せて、湯の中ですっと亀裂に挿し入れる。
「あっ、あああっ、あん、ロ、ロウ様、あ、ありがとうございます」
スクルズが感極まった様子でお礼を言い、さらに、可愛らしい声で悶える。
それにしても、うちの女たちは、なぜ一郎に抱かれるときに、お礼を言うときがあるのだろう。
どう考えても、男がお礼を言うべきと思うのだが……。
それに、スクルズもそうだし、若返ったマアも、ほかの女も能力が高く、また、美人ばかりだ。
自分みたいな男が触れるなど、それだけで申し訳ない気もするのだ。だが、抱き出すととまらないし、遠慮も消える。
「おおっ? 言っておくが、ロウ殿。あたしは今日はすでにお腹一杯だぞ。本当の年齢は、いい歳の婆あだしな……。あたしの分も、ほかの女を愛してやってくれ」
すると、一郎がスクルズを抱く横にいたマアが慌てたように言った。
順番からすれば、このスクルズの次は、マアだ。
「遠慮するなよ、おマア。俺はいくらでも相手できるし、譲る必要はない」
「譲っておらん――。そもそも、女だって、普通は三度も、四度も一度にはできんものだ。そなたは明らかに規格外だが、ロウ殿に調教された女たちだって、ここまで相手ができるのは普通じゃないぞ」
横のマアが言った。
そんな会話をスクルズを抱いて、腰を動かしながらする。
「そうか? なにが普通か、俺にはわからんし」
一郎はとぼけながら、今度はスクルズを一郎に前向きに跨がせる。
上半身を密着し合う対面座位の体位だ。
再び抽送を開始する
「ひううっ」
スクルズは早速、身体を弓なりにして、大きな反応を示した。
「あっ、ああっ、ああっ」
一郎は律動を続ける。
スクルズは、あられもなく肢体を打ち震わせ続けた。
一郎は、スクルズに律動しながら、ぐっと抱き締めて、背中にある性感帯群を次々に刺激する。
「あんんんっ」
すると、恍惚とした表情で、スクルズは一郎の口に舌を差し入れてきた。
そして、夢中になって、舌にしゃぶりついてくる。
スクルズが絶頂を迎えようとしているのは明白だ。
一郎は最後のひと押しのために、ほんの少し体勢を変えて、怒張が深くまで挿さるようにした。
「いぐううう」
高らかに悲鳴をあげると、スクルズは優美な五体を震わせて、歓喜の頂上に昇り詰めた。
一郎は、スクルズの中に精を放った。
「ふ、ふうう――。た、堪能しました……。で、でも、い、息が……。ちょ、ちょっと、や、休ませて、く、ください……」
スクルズの裸体がずるずると、脱力していく。
一郎は、アンたちと同じように、一度湯の外に出して、寝椅子に横にさせた。
それだけでなく、亜空間術で冷たい水を出して、口移しで飲ませる。
「はあ、はあ、はあ……、う、嬉しいですわ……」
スクルズがうっとりとした表情で言った。
「まだ、縄は解かないよ。スクルズは俺の雌犬だし」
半分冗談だ。
さっき、スクルズが自分でそう言ったから、真似ただけだ。
「は、はああっ」
すると、驚いたことに、その言葉でスクルズは小さく痙攣して、顔をぐっとのけぞらせた。
ステータスで判断する限り、いまの言葉だけで、軽くいっちゃったみたいだ。
「えっ、スクルズ?」
「す、すごく……興奮します……。ね、ねえ、約束です。いつか、スクルズを本当のロウ様の雌犬にしてください。ロウ様に飼われて、首輪で繋がれて……。それで、それで、餌だよって、縛られて食べさせられて……。そ、それから、それから……」
なんだか、酔っ払ったみたいにスクルズがとろんとした表情で、甘えだした。
酒酔いならぬ、一郎酔いか?
「いまもそうだよ……。いつでも屋敷においで。そんな風に扱ってあげるよ……」
一郎は軽く口づけをして、スクルズから離れた。
スクルズもまた、寝息をたてだす。
また、湯に戻ろうとする。
しかし、マアがあがってきて、別の寝椅子に腰掛ける。
「あれ? マアも休憩?」
「もう十分と言ったではないか。そなたに尽くしたいが、体力が続かん」
マアが笑っている。
一郎は、マアが座る同じ座椅子に並んで座った。
ふたりで全裸で座る。
一郎は果実水を小さな置き台ごと、ふたり分のグラスに入れて、亜空間から出す。
「ところで、改めてお礼を言うよ、おマア。いつも尽くしてくれるおマアには感謝だ。こんなにいい場所を独占できるのは嬉しい」
果実水の入ったグラスをマアに渡す。
マアが美味しそうに、喉を動かす。
「なにを言う。そなたのくれた奇跡からすれば、なにほどでもない。それに、しばらく会えんでなあ。餞別代わりじゃ」
「餞別かあ……」
一郎も果実水を少し飲んでから、溜め息をついた。
少し前から、タリオ公国へのマアの一次帰国の話があったが、いよいよ、それが本決まりとなっていたのだ。
タリオ公国アーサーによる流通戦の仕掛けのようだが、おそらく、アーサーは一度浸透しかけていた自由流通を、マアの商会団を引き揚げさせることで後退させ、このハロンドールに混乱を招かせるつもりだろう。
その証拠に、この国に残っている二代公爵家の運動もあり、権益を失いつつあった商業ギルドが復活しそうな気配なのだ。
しかし、王都には自由流通により、ギルドに関わりのない新興の商家が、既にかなり入っている。
そこに、自由流通の拡がりに力を注いだマアの商会が退散して、そもそも新興商家をなかなか認めない商業ギルドがとって代わり直すのは、混乱しか予想できない。
だが、マアにはマアの事情がある。
本国の指示に逆らえば、商会長の地位からの失脚もあるし、マアの商会がタリオ公国からのさまざまな便宜を今後受けられなくなるかもしれない。
それで、アーサーの思惑に乗るのは気にかかるが、みんなで散々に話し合い、一時的になると思うが、マアは商会ごと、タリオ公国に帰国することになった。
戻れば、アーサーの思惑も掴みやすいし、先日の感じでは、なんとなく、なにか企んでいる気がするのだ。
こちらのことは、ロウたちで情報も集められるし、ビビアンを通じた情報も入るから対策も打てるが、タリオ公国のことは、誰かが向こうに行かねばなにもできない。
それに、よくわからないが、ビビアンも本国に召還されたとか言っていた。
一郎との関係がばれたということじゃなく、ビビアンの言葉を借りれば、以前に一郎の情報をアーサーに入れたとき、ビビアンが一郎をクロノスと評価したのが、すごく気に入らなくなったみたいだ。
それで、とにかく、一郎のことを誉める女をハロンドールから離したいという料簡で、別方面の担当になったそうだ。
また、その任務先は、タリオ公国と同じローム三国のひとつのカロリック公国らしい。
流通も治安も混乱していて、少女大公の評判も悪く、あまりいい噂は耳にしない国だが、ビビアンは今度はそこに向かうとのことだ。
いずれにせよ、アーサーの動きを可能な限り把握するという仕事をマアが引き受けてくれることになった。
これもまた、一郎のためであり、これだけの女傑が、本当に健気に尽くしてくれる。
「マアが戻ってこれる基盤を、アネルザと姫様と一緒に、頑張って整えるよ」
一郎は言った。
これから、予想される商業ギルドと自由流通とのあいだの流通戦については、なんとか商業ギルド側を駆逐しようと、アネルザ辺りが調整しているのだが、アネルザに言わせると、二大公爵が邪魔で、うまくいってないみたいだ。
さすがに、王妃でも、二大公爵家には手が出せないし、肝心の国王は相変わらずの役立たずだ。
また、調べているうちに、両公爵家とも、なかなかに怪しい商売に手を染めていて、たとえば奴隷業などもしており、平民の娘を誘拐同然の借金の罠に嵌めて、奴隷にするなど、相当に悪どいことをしているみたいだということもわかってきた。
その連中の商売には、もともとの商売ギルドが都合がいいらしい。
とにかく、だから、市民の二大公爵家の評判も悪い。
それにも関わらず、野放しなので、これもいまの王家の不人気の理由になっている。
しかも、一方の公爵家は、禁止されてる闇奴隷もしているみたいだ。
つまり、本来奴隷にならない者に、奴隷の首輪をつけて、奴隷にしているというのだ。
いまのところ、明確な証拠もなく、これも手つかずだ。
「なあに、タリオ公国に戻れば、そなたに、タリオのみならず、ローム三国の流通支配権を手に入れて、贈ってやろう」
「愉しみにしてるよ」
もちろん冗談だろう。
一郎は笑った。
「おっ、そなたの女たちが目を覚ましたぞ。すごいのう。もう復活か」
マアが湯の方を眺めて言った。
確かに、反対側の縁に横になっていたエリカとコゼとシャングリアが湯をばしゃばしゃと跳ねながら、こっちにやって来る。
ほかの女とは異なり、三人は三廻り目のときに、縄掛けして抱かせてもらった。
だから、三人とも、縄で両腕を後手縛りにされている。
一郎は、湯に戻って、三人に近づく。
「ご主人様、元気になりました。次はあたしの番です。どうぞ、犯してください」
コゼだ。
後ろ手に縄掛けされたまま、じゃばじゃばと進んでくる。
「な、なにが、あたしの番よ──。あんたは、ひとりだけ、もう四回もロウ様に犯してもらったんだから、ちょっと脇に退いてなさいってばあ」
しかも、その後ろから、エリカが来て、ちょっと後ろから、やはり、縄で縛られているシャングリアが向かってくる。
コゼとエリカの競走は、半分意地による張り合いだろう。
シャングリアはその後ろで苦笑している。
そして、先頭のふたりが着いた。
「ご主人様、あたしがお勤めを果たします。どうぞ」
「ロウ様、わたしが尽くします。どうぞ、わたしを」
よくわからないが、コゼとエリカが後手縛りの身体をお互いに一郎に擦り寄るようにしてくる。
「ロウ、このふたり、どっちがロウが深く好きだと言い合いを始めたのだ。なんとかしてくれ」
シャングリアが後ろで笑っている。
かなり、どうでもいいことなのだが、ふたりには意味あることなのだろう。
「どうしたんだ? コゼもエリカもシャングリアも、俺には過ぎた女性だと思ってる」
一郎はふたりの裸体を抱き締めた。
「だ、だって、ロウ様、こいつ、あたしの愛が薄いから、ロウ様に尽くさないとか言うんですよ。わたし、尽くしてますよね?」
「あたしの方がご主人様が大好きって言っただけよ。仕方ないじゃないの。そうなんだから。あたしは、この中の誰よりも好きである自信があるわ。あたしは、ご主人様が死ねといえば死ぬんだから」
「わけのわかんないことを言うんじゃないわよ、コゼ──。ロウ様を慕っているのはみんな同じよ」
エリカが怒鳴った。
一郎は、またまた始まったふたりの口論に苦笑してしまった。
これでいて、ふたりは仲が悪いわけじゃないのだ。
その証拠に、クエストのときなど見事に息の合ったところを示すし、このところ強要しなくても、ふたりで百合の性を貪ったりもしてみせる。
「みんなの愛は感じてる。俺なんかに尽くしてくれるのもありがたいと思ってるよ……。そうだ。じゃあ、もっと仲良くするために、シャングリアを含めて、三人で共鳴なんてどうだ? 」
早速、一郎はシャングリアも含めて、コゼとエリカ、そして、シャングリアの快感を共鳴で繋いだ。
さらに、ついでに、三人の股間全体を薄く粘性体を飛ばして股間を包み、軽く振動させてやる。
クリトリス、膣、アナルの三点責めだ。
三人が一斉に悲鳴をあげた。
「ひやっ、きょ、共鳴って……。あっ、ああっ……。こ、この強烈に敏感な疼きはあんたね、エリカ? ちょっと、いきなり刺激が強すぎるわよ、エリカ」
コゼががくりと膝を倒して、湯の中に肩まで浸かるかたちになる。
共鳴の洗礼に、腰が砕けてしまったのだろう。
「こ、これはエリカのか……? た、確かに、き、きつい……」
シャングリアも真っ赤な顔になって、激しく悶え始める。
「な、なに言ってんのよ、ふたりとも──。三人の疼きが全員に襲い掛かっているのよ──。そ、それよりも、お尻が異常に感じてしまうのは、あんたでしょう、コゼ──? な、なにこれ──?」
エリカも声をあげた。
そして、コゼに続いて、エリカ、さらにシャングリアも、耐えきれずに、湯の中に膝を落としてしまった。
それにしても、騒がしくて、愉しい痴態だ。
一郎は思わず微笑んでしまった。
「命令だ──。三人で乳房を舐め合え。許可なくやめるなよ。途中で気を抜いたら、三人まとめて、浣腸して全員の前で排便させるからな」
一郎は言った。
コゼとエリカとシャングリアがぎょっとした顔になり、三人くっついて乳房を舐め合い始める。
三人の嬌声がすぐにあがりだす。
一郎はそれを確認し、湯の中にしゃがんだコゼとエリカのお尻に手をやり、振動する粘性体を押し込むように、お尻の穴に指を挿していく。
「い、いきます、ロウ様……。ああ、ロウ様──」
「うわっ、ひいい」
「んはああ、だ、だめっ、ちょっと、なんだ、これ? ああっ」
コゼのお尻の中には快感のつぼが一杯だ。そこを刺激して愛撫してやると、三人揃って、がくがくと全身を震わせて身体を弓なりにした。
そして、コゼの快美感の急激な上昇に、ふたりが引きずられたのだろう。エリカとシャングリアも激しく反応をする。
「ああ、ご主人様――」
「ロウ様――」
「ロウ――」
そして、三人揃って、あっという間に絶頂してしまった。
しかし、すぐに理解した。
三人全員に刺激を与えてるので、結局、共鳴により、三人とも三人分の快感をいっぺんに受けることになるということだ。
だから、あんなに早く達してしまったのだ。
ただ、これは刺激が高すぎるだろう。
とりあえず、粘性体は消滅させた。しかし、挿した指はそのままだ。
「乳舐めはどうした? ほら、まだまだ許してないぞ。まあいい、乳舐め合いはコゼとエリカのふたりがやれ。シャングリアは来い。俺に奉仕だ」
一郎は、まだコゼとエリカのアナルから指を抜かないまま立ちあがった。
当然に、ふたりとも強引に立つことになる。
「あんっ」
「ああっ」
コゼとエリカが甘い声をあげる。
お尻に指を入れられたまま立たされて、強い刺激を受けたのだ。
「ふわっ」
シャングリアも声を出す。
これはちょっと、愉しいかも……。
そして、シャングリアがコゼとエリカを割るように、顔を赤らめて一郎の前にきた。
湯の高さは膝上ほどしかないので、一郎が立ちあがったことで、勃起している一郎の男根が湯の外に出ている。
シャングリアが一郎の前に膝立ちをして、舌でぺろぺろと一郎の性器を舐め始めた。
その両側では、コゼとエリカが尻穴を刺激されながら、お互いの乳房を代わる代わる交代で舐め合っている。
淫靡な光景だ。
「んはっ、ああっ、こ、こんなの……。で、でも、みんなの快感が……。く、口の中に……ご主人様がいるみたいで……」
「だ、だめえっ、コゼ、ピアスに触れないでえっ」
コゼとエリカが悶えたり、騒いだりと、かなり賑やかに快感に浸かっている。
「んあっ、んんっ、だ、駄目だ……。しゅ、集中できない」
シャングリアが口を離して、泣き言を言った。
ふたりの快感を共鳴で受けながら、奉仕はきついのかもしれない。
「これも調教だ。しっかりやれ」
「う、うん……」
シャングリアは甘い吐息をついてから、一郎の怒張を舐める体勢に戻る。
そのとき、ばしゃりと音がした。
スクルズだ。
起きて、湯に入ってきたのだ。
もちろん、まだ、さっきの縄掛けのままだ。
「ふふふ……。愉しそうですね……。ロウ様……。ところで、わたしも、共鳴をさせてもらえないでしょうか。寂しいですわ」
そのとき、スクルズが背中側から一郎に擦り寄って来た。
前側は、三人娘が密着して、空きがないからだろう。
スクルズは乳房を一郎の脇にあてて、ぐりぐりと擦りつけるようにしてくる。
どうやら、スクルズもまたまた欲情してきたようだ。
一郎の前の三人の狂態にあてられたのだろうか。
「……こ、公私混同で……し、神官たちに……ご主人様への……点数稼ぎを、手伝わせた……ふ、不良、巫女……。あ、あんたも共鳴に……、入るの……?」
コゼが喘ぎながら、スクルズをからかう。
「まあ、コゼさん。わたしは、神殿長である前に、ロウ様の雌犬ですわ。ロウ様のためなら、このスクルズの権力はなんでも使います」
スクルズがきっぱりと言った。
しかし、神殿長の前に、一郎の雌犬?
雌犬はいいとして、優先順位が逆だろう。
一郎は笑ってしまった。
まあいい。
一郎は、淫魔術で三人の快感共感にスクルズも追加した。
「ひやんっ」
一気に快感に襲われたスクルズが腰が抜けたように、どぼんと湯にしゃがみこんでしまった。
みんな淫乱な女たちばかりで嬉しい。
お愉しみはこれからだ。
一郎はほくそ笑んでしまった。