【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
屋敷の地下にある湯は広い。
一郎が十数人の女たちと同時に入浴しても、まだ余裕があるくらいくらいの大きさだ。湯舟の部分のみならず、湯船の外の空間も随分な大きさがある。
おそらく、前の当主がここで、さまざまな遊びをするために、そういう設計にしたのだろう。
また、これだけの大きさの湯舟ということになると、本来であれば水を引くだけでもかなりの重労働だが、ここには屋敷妖精のシルキーがいるので、一日中温かくて清潔な湯をこんこんと湧きたてることができる。
便利なものだ。
「ねっ、こんな風に泡を立てて、それでご主人様の大切なところをよくお洗いするのよ……。柔らかく、両手で揉むようにしてね……。でも、嫌ならやらなくてもいいわよ。ご主人様に奉仕をしたい女はいっぱいいるから。今日はいないけど、押し掛け女の神殿長も、実はご主人様のお股をお洗いするのが好きよ」
コゼが湯船に浸かっているマーズを前にして、一郎の股間の洗い方を教授している。
「い、いえ……。い、嫌などとんでもない……」
マーズは大きな身体を小さくして、顔を真っ赤にしている。
そのあいだも、コゼはこねこねと一郎の性器を両手で捏ね回して洗ってくれている。
柔らかで優しい手つきがいやらしくて、気持ちいい……。
また、一郎を洗っているのは、コゼだけじゃない。
エリカとシャングリアのふたりも、その肉体を使って、一郎の全身を洗いまくってくれている。
「まあ、早く慣れた方がいいと思って、一緒に湯に入ったのだ。これから、ロウの女にしてもらうのだろう? だったら、こういうことも、頻繁にすることになる」
「わたしたちは、これが終わったら退散するけど、ロウ様をよろしくね、マーズ」
シャングリアとエリカは、乳房や太腿に泡をつけて、一郎の前後から背中や胴体、腕や脚に胸を擦りまくっている。
また、前にいるコゼとともに、ときどき一郎と口づけをかわしたりもする。
なかなかの体力仕事だが、このふたりなら問題ない。
実のところ、こうやって、股間洗いに加えて、乳房や太腿を使って淫らな身体洗いの奉仕をさせるのが、最近の一郎のお気に入りだ。
最初は戸惑っていた三人だったが、いまは躊躇なくやってくれるし、かなり上手になってきた。
とにかく、女たちが小さく喘ぎ声を出しながら、一生懸命に豊かな乳房で肌を洗ってくれるのは、なんともいえない征服感が刺激されて愉しい。
今日は、マーズという見学者もいるのだが、三人とも躊躇うことなく、いつもの痴態を披露してくれた。
おかげで、マーズは先輩愛人のエリカたちが、娼婦でもやらないような淫靡な行為を嬉々としてやっているのを目の当たりにして、圧倒されている感じだ。
湯の中で自分の身体を抱き締めるようにして、身の置き所もないという感じだ。
しかし、闘えば、大の男が束になって勝てないような百戦錬磨の闘少女が、女三人がかりの一郎へのあられもない奉仕の光景に、半分怯えたようになって、息まで乱している様子は面白い。
なんだかんだで、性愛には未習熟の十六歳の少女だ。
こんなにも淫らな情交まがいの行為を見せられてしまっては、ただただ動揺するしかないようだ。
今夜は、マーズが一郎たちのところにやってきて最初の夜だ。
昼間は、グリムーン公やタルトのことについての後始末、マーズの奴隷解放手続き、マーズの冒険者登録とパーティ手続きなどでばたばたとし、やっと夕方になって屋敷に戻って落ち着いてきたところだ。
マーズは、とにかく、屋敷に連れてこられて、全てに圧倒されたみたいだ。
それほどでもないとは思うのだが、地下まである二階建ての屋敷に圧倒され、屋敷妖精のシルキーの存在に圧倒され、食事の美味しさに圧倒され、そして、この地下階の湯の大きさと豪華さに圧倒され、さらに、エリカたち三人がかりの一郎への奉仕に圧倒されたということだ。
エリカたちも、仲間になったばかりのマーズの目の前で、わざわざ破廉恥な行為を演じてみせたのも、一刻も早くこの関係に慣れて欲しいという気持ちからだろう。
なにしろ、ナタル森林への出立は、もう明後日に迫っている。
だから、手っ取り早く打ち解けるためだと思い、マーズの前で痴態をやってのけたのだと思う。
もっとも、マーズはすっかり恐縮して大人しくなっているから、彼女たちの考えが成功したとは言い難いかもしれないが……。
「じゃあ、ロウ様、わたしたちは、今夜はこれでさがります」
エリカが泡まみれになっている一郎と自分たちの身体に湯をかけながら言った。
あのぬるぬる試合で、一郎はマーズのことを犯してはいるが、自分の女として抱くのは、今夜が最初ということになる。
マーズの前でいやらしい姿を示したのも、これから一郎とふたりきりにするのも、三人なりに色々と気を使ってということに違いない。
「ああ、悪いな」
一郎は、エリカたちに泡を洗い流してもらったところで、マーズのいる湯船に入り直した。
湯は熱くない。
シルキーに頼めば、瞬時に温度調整をしてくれるが、いまは長く浸かっても湯あたりしないように、
マーズとは、少なくとも、この湯船の中で一度以上は愛し合うつもりだ。
それから、寝室に場所を移して続きということになるだろう。
「じゃあな、マーズ」
先に出ていくシャングリアが、マーズに声をかけた。
両手で胸を抱き、湯の中にしゃがみ込んで身体を縮めているマーズがびくりと動く。
反応が初々しくて面白い。
「マーズ、旅には、あとイライジャというわたしの幼馴染と、ミウという子が同行するわ。イライジャは今夜は別件で遅くなるみたいだから、明日の朝食のときに紹介するわね。ミウが合流するのは明日の夕方よ。ぎりぎりまで魔道訓練をするんだって」
「は、はい、エリカさん」
マーズはちょっと緊張した声を出す。
その様子にエリカがくすりと笑った。
「とにかく、ロウ様にすべてをお任せするといいわ」
「ねえ、やっぱり、一緒にいて欲しい、マーズ? ひとりだと心細いんじゃないの?」
エリカに次いで、コゼがマーズに声をかけた。
「なに言ってんのよ、コゼ。一緒に来なさい」
だが、エリカにたしなめられて、浴場の外に連れ出される。
これで、三人とも出ていった。
一郎は湯船の中で、マーズとふたりきりになる。
「さて、マーズ……」
一郎は少し距離のあるマーズに向かって、湯の中を進む。
「は、はいっ」
マーズの声は少し裏返っている。
エリカたちとしては、緊張をほぐすためにやったと思うが、逆にマーズの緊張を強いた気がしないでもない。
マーズはがちがちだ。
とにかく、まずはマーズの緊張を解さないとなと思った。
「戸惑いもあるかもしれないけど、いまから、俺はマーズを抱く。もう理解していると思うけど、俺たちはこういう集団だ。マーズにはその一員になってもらう。そして、これが拒否をする最後の機会だ。一度女にした者を俺は決して離してやれない。執着心が強いんだ」
とりあえず、一郎はマーズに笑いかけた。
「い、いえ、そんな……。と、とっくに覚悟は……。あっ、違います。覚悟とかじゃなくて、あ、あたしは先生のものになりたいと……」
マーズが慌てたように、首を横に振る。
一郎は、湯の中をさらに進み、マーズと肌と肌が触れるばかりの距離に詰めた。
マーズが目に見えて動揺するのがわかる。
一郎との強姦まがいの試合で純潔を失い、タルトには夕べ強引に犯されたと話してくれた。
だが、男女の行為に慣れているわけでなく、やはり、闘技では大の男が束になって敵わないような猛者であっても、その辺りは、十六歳の女の子なのだと思う。
だが、少し不思議だ。
少なくとも、一郎と戦ったときには、一郎の性器を見て、多少は怯えていたが、全体的には堂々としていたし、そもそも、裸の男と平気で組み合ったりもできるのだ。
それなのに、裸で一緒に湯に浸かるのが恥ずかしいのか?
「俺のものになってくれるんだね?」
一郎はマーズの手を引こうと手を伸ばした。
「うわっ」
マーズが驚いたように手を引っ込める。
しかし、すぐに思い直したように、手を出し直す。
やはり、マーズの目の中に怯えが見える。
びっくりしたことに、マーズはちょっと震えているみたいだ。
「も、申し訳……、避けたわけでは……。そ、そうだ。改めてお礼申しあげます。朝は助けてもらってありがとうございます。どうか、あたしを先生の女にしてください……」
そう言いながらも、マーズはかなり声が上ずっている。
一郎は嘆息した。
闘うことにかけては度胸もあるし、無双であるのに、男と性愛をするのは、ここまで臆病になるのだと思った。
さて、どうしたものかな……。
「マーズ、もっと強くなりたいか?」
試しに、そう質問してみた。
すると、俯き加減だったマーズの顔ががばりとあがる。
「もちろんです。あたしは、強くなりたいです」
マーズははっきりと言った。
ついさっきまでのおどおどとしていた雰囲気はない。
微かにあった震えもぴたりととまっている。
闘うということに関連することであれば、なんの緊張もしなくなるようだ。
面白い娘だ。
ならば……。
「俺の精を飲み、俺と愛し合って、精を受ければ強くなる。俺にはそういう力がある。俺の周りの女たちは、そうやって実力を向上させた」
「えっ?」
マーズは目を丸くしている。
だが、困惑している。
当然だろう。
精を受ければ能力があがるなど、いきなり言われて誰が信じるものか。
だが、一郎が考えたのは、一郎との愛の行為をとにかく強引に修行と関連付けてやることだ。
それで、このマーズは、喜んで一郎に身体を開くかもしれない。
論より証拠だ。
一郎は、マーズの前で立ちあがると、勃起させた股間をマーズの顔の前に示した。
「わっ」
さすがにマーズの顔が羞恥で真っ赤になる。
構わずに、マーズの口の中に強引に男根を突っ込んだ。
「んあっ」
マーズが びっくりして、口の中で声をあげる。
だが、拒否はしない。
こういう性行為があることを知っているかどうかはわからないが、戸惑って噛み千切るということもないようだ。
ただ、どうしていいかわからずに、目を白黒している。
「マーズ、俺を信じるな? 舐めろ。口の中の俺の性器を舌で刺激するんだ。唇で擦れ。そうすれば、精の汁が出る。全部身体に入れろ。そうすると、お前の欲しいさらなる強さが手に入る」
一郎はマーズの頭を手で後ろから押さえながら言った。
マーズは一郎の強引さに観念したかのように、舌を動かし始める。
すでに、淫魔術はマーズの中に刻み込んでいる。レベルのあがった一郎にとっては、女を支配するのに、精液でなければならないということはないのだ。
唾液でも、汗でもある程度の支配はできる。
だが、やはり、精液による支配だと、身体を操りやすいし、深くまで心身に介入できることは確かだ。
とにかく、一郎は、マーズに奉仕をさせながら、その抵抗心のようなものを根こそぎ沈めてしまう。
その代わりに、活性化しかけている被虐心に繋がる情感を一気に大きくしてやった。
マーズの身体がすぐに反応して、熱っぽく息を喘ぎ始めさせる。
「もっと激しく舐めるんだ。マーズ」
一郎は声をかけた。
マーズはだんだんと荒々しい息遣いになりながらも、一郎の命じるままに、必死の様子で舌を動かす。
「そうだ。出すぞ」
稚拙すぎて精を放つには興奮が足りないのだが、今日はマーズに口奉仕を覚えさせるのが目的じゃない。
一郎は精を放った。
「ううっ」
決して美味しいものじゃないだろう。
一郎が性器をマーズから抜くと、マーズはほとんど無意識に、精を口から出そうとしかける。
「出すな──。飲むんだ」
一郎は怒鳴った。
マーズが我に返ったように動きをとめる。
そして、口を閉じて、懸命に精液を飲み下すような動作をする。
「そんなに嫌そうな顔をしないでくれよ。慣れれば、まるで甘い汁のように美味しく思えるさ」
一郎は笑った。
すると、マーズは怪訝な表情になった。
そして、一瞬、首を傾げたかと思うと、つらそうに喉に押し込もうとしていたのが一転して、一気に飲み下してしまった。
「な、なんでしょう、先生──。先生の言葉のとおりに、急に甘くなりました。いま、なにかしたのですか?」
マーズが驚いたように言ったが、びっくりするのは一郎だ。
甘くなるなど口から出まかせであり、そんなはずはない。
それとも、その気はなかったが、勝手に淫魔術でマーズの味覚を改変してしまったか?
もしかして、言葉に出したことで、それが「
最近は、ミウのことで魔道の暴発について勉強したりした。それによれば、同じ無意識の魔道の発動でも、ミウのように無秩序な魔道の暴発は、単純に魔力の暴発と称されるが、意味のある魔道となって発動するのは「言魂」ということも知った。
なかなかに難しいのだ。
まあ、それはいい……。
ともかく、一郎はマーズの身体に対して、「淫魔師の恩恵」を活性化させた。
つまりは、マーズに一郎の性奴隷としての刻みをするということだ。それでマーズに淫魔師の恩恵が及ぶ。
強くなることに貪欲な彼女であるので、一郎の精を受けたことで、「強さ」が向上するということを理解できたなら、一郎と愛し合うことに対する抵抗が消滅するだろうと思う。
だから、いきなり精を口の中に放って、精を体内に入れさせたのだ。
“マーズ
人間族、女
一級闘士
冒険者
ジョブ
戦士(レベル30→35(上昇中))
生命力:150
攻撃力:800→1200↑
経験人数
男2
淫乱レベル:B
快感値:200↓
状 態
一郎の性奴隷
淫魔師の恩恵”
まだ、上昇した強さが定着したという感じではないが、すでに効果は見えている。
戦士としてのジョブレベルや戦闘力は、まだまだあがりそうだが、マーズが能力の向上を実感するには十分だろう。
一郎は、身体を動かしてみるように促した。
「えっ、ここでですか?」
マーズは突然にフェラをさせられて、精を飲まされ、すぐに武術の型のようなものをやれと言われて当惑している。
しかし、逆らわない。
立ちあがると、一郎に横を向けるようにして、宙に向かって数回殴打をするような動作をした。
稲妻のような突きに、見ているだけの一郎も目を見張ったが、マーズが驚愕したように、自分の手のひらを見たのがわかった。
それにしても、どうでもいいが、一郎にはマーズの殴打は全く見えなかった。
空気を裂く音がふたつ響いただけだ。
それと年齢と周りの筋肉のわりには、豊かな乳房がぶるぶるりと揺れたのが見えたのみだ。
なんという突きだ。
「な、なにいまの……。せ、先生、あ、あたし、いまのは……?」
マーズが動顛している。
自分の身体のことだから、いままでと全く異なる動きができたことがわかったのだと思う。
一郎はにやりと笑った。
「これが俺の力だ。俺は女を愛すことで、相手の女を強くし、その女たちに助けてもらう。口に出しただけで、いまの強さだ。子宮に精を受ければ、信じられないほどに能力があがるぞ。短期間でね。強さの限界を極めたくないか?」
一郎は言った。
淫魔師の恩恵は、精を口で摂取させるよりも、やはり、性愛により注ぐほうが遥かに効果が強いのは確かだ。
まあ、それにこれまでの例でいえば、淫魔師の恩恵によりステータスはすぐにあがるが、それが実際に肉体に定着するには半月ほどかかる。
それまで、だんだんと実際の能力がステータスに見合うように向上していくかたちになるので、マーズも精を受ければ受けるほど強くなるという心地を味わうはずだ。
「お、お願いします。どうか、あたしに強さを──」
マーズが気色ばんで言った。
思った通りに、強くなることに対しては貪欲な娘だ。
「なら、おいで」
一郎はマーズを抱き寄せた。
今度は躊躇のような雰囲気はない
性愛が強さに繋がるとわかった途端に、一郎に抱かれる行為はマーズにとっては闘技の修業のようなものに移り変わったのだろう。
一郎はマーズを湯から出して、洗い場の広い床にマットを敷いた。
亜空間から出したものだ。
「横になるんだ」
一郎はマーズの裸体を仰向けに横たわらせる。
素晴らしい筋肉だが、その逞しい身体のあちこちに指を這わせ始めた。
赤いもやの示すままに、乳房を手のひらでさすったり、内腿のあたりを撫でたりする。
一郎にかかっては、マーズのどこが性感の急所なのかわかっているし、急所の周りだけをわざと微妙に責めたてて、新しい性感帯を簡単に開発することだって可能だ。
その気になれば、マーズの超敏感な性感帯を一時的に作ることもできる。
気儘にマーズの全身に指を這わせていると、すぐに、マーズは興奮を示すようになり、最初は閉じ合わされていた太腿は完全に力が抜けて、左右に拡がった状態になった。
「あ、ああっ、せ、先生……」
「なにもしなくていい……。ただ、俺を感じればいい……」
一郎は、今度は手だけでなく、舌先で足の指から足首、足首が脛、脛から太腿を粘っこく愛撫していく。
「あっ、あっ、あっ、ああっ」
やがて、マーズの身体の震えが大きくなる。
一郎は脚を拡げさせて、マーズの股間に顔を埋めると、もっとも敏感な場所は避けて、その周辺だけを徹底的に舌で責めた。
「あっ、やんっ」
大きな身体には似つかわしくない可愛い声でマーズが悶える。
一郎はしばらく局部を舌で責めたててから、顔を上に移動させて、手のひらで包みながらゆっくりと乳房を上下させつつ、乳頭の舌先で刺激した。
「はああっ」
一郎はもう一度マーズの股間に顔を移動させた。
再び、舌先で柔らかく股間を舐めあげる。
マーズの陰毛は非常に薄い。
ほとんど生えていないのではないかと錯覚するほどだ。
その薄い陰毛を舌で掃き、濡れ光る亀裂に、舌をぴったりと押しつけた。
「ひやああっ、せ、先生──」
昂ぶった声がマーズの口から迸る。
無意識だろう。
マーズの両手が股間にある一郎の頭をがっしりと抱え込んだ。
「なああっ、ああっ、ああっ、ああっ」
さらに悲鳴が大きくなる。
一郎が舌先を亀裂の奥深くに侵入させて、内部を舐め尽くすように動かしたからだ。
「ああっ、あっ、ああっ」
マーズの巨体が大きく弓なりになる。
舌の責めの場所をクリトリスに集中させる。
そこは、いままでずっと焦らすように周辺の刺激しかしていなかった場所だ。
男性との性愛の経験がほとんどないマーズだが、自慰の習慣はあるようだ。
このクリトリスだけはかなりの性感が発達しているのはわかっていた。
「ああっ、んふううううっ」
マーズががくんがくんと身体を揺さぶらせた、
しかし、一郎は昇天するぎりぎりのところで責めを留めた。
その代わりに、身体を起こして怒張をマーズの股に当てて、一気に挿入させる。
まだ、膣いきは難しいかもしれないが、乏しい性感帯を刺激するように亀頭を擦って刺激する。
同時に、下腹部と下腹部をぴたりと密着させて、回すようにクリトリスを腰で揉みあげる。
それにしても、凄い締めつけだ。
挿入している一郎の一物をぎゅうぎゅうとマーズの股間が搾りあげてくる。
「ああっ、いいいいっ、先生──」
マーズが最初の絶頂をした。
一郎は、とりあえず精を注いで、さらに淫魔術を強化する。
だが、抜かない。
まだ十分に硬いままだし、律動を継続する。
「あっ、あっ、せ、先生、あ、あたし、ああっ」
一郎が絶頂して精を放ったのは気がついているだろう。
「マーズ、耐久力の訓練だ。俺とセックスすると、どんどんと強くなる。マーズ、お前は強すぎるから、長い戦いを経験したことがない。それをセックスで鍛えるんだ。できるだけ長く頑張れ。それで耐久力も鍛えあげられる」
一郎は腰を動かしながらうそぶいた。
もちろん、適当な出まかせだ
だが、訓練だと口にした途端に、マーズの目の色が変わった気がした。
「は、はい──。頑張ります──。よ、よろしく、お、お願い、し、します──」
愉快なことに、一郎がセックスで、闘士としても強くなると仄めかしたのをどうやら、本気にした気配だ。
ちょっと面白いから、一郎は悪戯心が刺激されてしまった。
「いいぞ、マーズ。だったら、今度は絶頂をできるだけ我慢しろ。とにかく、ぎりぎりまで粘るんだ。そうすれば、各段に耐久力が向上する──。達するのを耐える耐久力も。戦いのときの耐久力も同じだ、粘れば粘るほど、戦いのときにも粘れるようになる」
今度こそ、まったくの出鱈目だ。
だが、マーズが強すぎるあまり、実戦で長く戦ったことがないのも本当らしいのだ。
どこまで信じるのかと試しに言ってみたのだが、マーズは一郎の股間を突かれながら、激しく首を縦に振った。
「は、はい──、先生──。で、できるだけ我慢します。あ、あのう──。抱きつくのをお許しください──」
「ああ、いくらでも抱きつけ」
一郎の言葉が終わるや否や、マーズが下からしっかりと一郎の背中を抱き締めてきた。
そっちの方が快感を逃せるのだろうか。
それにしても、一郎は、女が一郎からの快感を我慢しすぎると、絶頂したときの反動が強烈になるのを知っている。
このマーズは真面目そうだから、一郎が言えば、本当に限界ぎりぎりまで我慢するだろうが、それにより、却って自分を追い詰め続けることになるはずだ。
まあ、ほとんど初めての性行為で長時間セックスは可哀想かもしれないけど、もともと体力はあるし、大丈夫だろう。
一郎は、今夜はとことん、マーズを長く抱き潰してやろうと決めた。
「ああっ、ああっ、あああっ、んぐううっ、ぐうう」
一郎は律動を続けながら、極小の粘性体の膜をマーズの全身のあちこちに飛ばし、身もあげながら、ぶるぶると振動をさせてやる。
全身の性感帯という性感帯に一斉に刺激を受けて、マーズの目が一瞬白目を剥いたようになる。
「あっ、あああっ」
背を締めつけるマーズの腕に力が入る。
一郎は危うく絶息しそうなのに耐える。
膣の入口に近い腹側の膨らみを亀頭でごしごしと擦ってやり、我慢することが不可能な快感を一気に与えてやった。
だが、一郎はそんなマーズから、いくらでも簡単に絶頂を強いることもできる。
膣の入口に近い腹側の膨らみを亀頭でごしごしと擦ってやり、我慢することが不可能な快感を一気に与えてやった。
「んはあああっ、あああああ」
マーズが二回目の絶頂をした。
がくがくと激しく痙攣をする。
「まだまだだな……。早すぎる──。もっと、続けるぞ。もっと耐えるんだ。強くなりたくないのか?」
一郎は笑うのを我慢して、怒張の抽送を継続する。
「あ、ああ、つ、強くなりたいです──。あ、あああっ、もう一度──。もう一度お願いします──。あああっ」
もしかして、かなり面白い娘かも……。
いわゆる「体育会系」ののりのままに、マーズが必死の形相で一郎に性愛の継続を強請ってきた。
これは愉しいかも……。
ならば、その方向性で遊ぶか。
「よし、じゃあ、これを耐えろ、訓練だ──。強くなりたければ、耐えろ──。根性入れろ──」
一郎は律動の角度を変化させ、またもやマーズを狂乱させてやった。
しかし、早くも、マーズは次の絶頂の兆しを示し始めた。
どうにも、性に関しては耐久力に乏しいようだ。
*
もう、どのくらいロウとの性愛が続いているのか見当もつかない。
マーズは、自分の不甲斐なさに、忸怩たる思いに陥っている。
浴場で始まったロウとの交合は、いまは同じ地下にある寝台のある部屋に場所を変えて続いている。
ただ、一緒にいられるだけでもいいと思っていたロウが、実はマーズの力を向上させてくれる不思議な能力を持っているとは驚いた。
精を注ぐことで、その女の能力をあげることができるということに対して、当初は、ロウが冗談でも喋っているのかと思ったが、その力は本物だった。
最初に口で奉仕をして、口の中に放たれた精を飲んだあと、試しに殴打の型をやってみたら、マーズは自分が考えられないほどに、腕に凄まじい速さと衝撃を乗せられるようになっていることに気がついた。
しかも、ロウに言わせれば、まだまだ、これが限界でないそうだ。
もっともっと、マーズの力を引き出すことができると言っていた。
マーズは有頂天になった。
強さを極めるというのは、マーズの生きる目的でもあるからだ。
それはいいのだが、折角、ロウが今夜の性愛でマーズの耐久力を鍛えるために、マーズの相手をしてくれているのに、マーズはちっとも、ロウに与えられてる課題を遂行することができない。
それが情けない。
すなわち、できるだけ達するのを我慢して、ロウの性愛を受けるという命令だ。
どうして、自分はロウの期待に応じることができないのだろう。
マーズは、自分自身をとても残念に考えてきた。
とにかく、一生懸命に絶頂を耐えようと思うのだが、ロウの不思議な愛撫に翻弄され、硬化した官能の芯を抉られ、結局、マーズは何度も絶頂を極めてしまっていた。
もう、幾度達したのかわからない。
その度に、マーズは首を横に振ったり、歯を噛みしめたり、快感を逃そうと息を吐くのだが、数回の波を耐えるのが限界で、すぐにロウに導かれるように絶頂をしてしまうのだ。
「あ、ああああっ、またあああ、す、すみません、先生──、あああっ」
マーズはまたもや縄掛けをされている裸体をがくがくと震わせた。
縄で両手を背中に縛られたのは、愛し合う場所が浴場から寝室に移動してからだ。
よくわからないが、マーズは縛られてからの方が、ずっと気持ちよくなるのが激しくなる気がする。
ロウからは、こうやって拘束するのも強くなるためであり、縛られて身体を愛撫されることで、縛られないよりも、ずっと神経が研ぎ澄まされ、それが戦いの役にたつのだそうだ。
そう言われると、確かに縛られてからはずっと肌が敏感になって、愛撫がびんびんと身体の芯に響くようになったような気もする。
ロウによれば、こういう厳しい状態で耐久性を鍛えることによって、得るものが多いと微笑みながら言われた。
確かにそうなのだろう。
「まだまだだな。それじゃあ、合格はやれない。もっと我慢するんだ」
「は、はい……」
マーズは大きく息を吐きながら言った。
それにしても、ロウはずごい。
ロウからは、性愛も闘技の試合も同じだと教えてもらった。
つまりは、身体を身体をぶつけ合い、神経を研ぎ澄ますという点では通じるものがあるのだそうだ。
そういう意味では全くマーズは、ロウに歯が立たない。
ロウに覆い被せられていたかと思うと、いつの間にか引きずられて、上からロウの腰の上に座らされていることに気がついたりする。
そうかと思うと、ふたりで身体を起こして、ロウの太腿に座らされていたりだ。
すべて結合した状態でである。
本当に、もう何ノスすぎたのか……。
いまや、あまりの疲労困憊で全身は痺れ切り、自分の身体なのにどうにもならない感じだ。
ただ、押し流される。
そんな感じだ。
自分の身体であり、どうにもならない。
こんなに追い詰められたことはない。
確かに、これを耐えることができれば、生死のやり取りをする戦いでも持久力を向上することができると思う。
そして、マーズはまたもや身体を震わせながら、緊縛されている裸体を弓なりにさせた。
「ははは、何度達してもいいけど、俺はまだ、口に出したのも合わせて二回しか出していないから、まだまだ終われないぞ」
「は、はい……。はあ、はあ、はあ……」
そうなのだ。
実のところ、ロウは一番最初にマーズに精を放って以来、ずっとマーズを抱いて性交するだけで、確かに一度も精を出してはいない。
それは、本当に申し訳ないと思う。
マーズは、自分が情けない。
だが、もう苦しい。
こんなにも自分の肉体を行使したこともなければ、ここまで追い詰められたこともない。
マーズは絶頂したばかりの汗みどろの身体を抱き締められて、ともすれば、気が遠くなりかける自分を懸命に叱咤した。
しかし、もう意識を保っていられない。
身体を起こしていられず、ずるずると身体が脱力していくのを感じた。
「あれ? おいっ」
すると、ロウが慌てたように声をかけてきた。
しかし、マーズは身体を起こすことができない。
もう、限界だ……。
そして、ここまで限界を極めるまで身体を酷使できたということが、実に新鮮だった。
「……こりゃあ、参ったなあ。もう少し頑張れると思ったんだが、加減を間違ったか……。なあ、マーズ、マーズ?」
ロウが慌てたように、マーズを抱え直す。
でも、その声はどこか遠くから呼び掛けられているように感じる。
だが、ロウはすぐそばにいて、マーズを抱き締めてくれてもいる。
マーズはだんだんと気が遠くなるのを知覚しつつ、どうしようもない自分を残念に思った。
「……ほら、ご主人様ったら、ついつい、張り切りすぎるんですから……。じゃあ、ちょっとだけ、コゼがお相手しますね。マーズを苛めちゃだめですよ。まだ、最初なんですから……」
そのときだった。
いつの間に部屋に入ってきたのが、なぜか寝間着姿のコゼがそこにいて、寝台にあがってきていた。
しかも、ロウに抱きついている。
どういうことなのか理解できない。
ただ、コゼがきたことで、ロウはマーズを離して寝台に横たえ、コゼを自分に呼び寄せた。
「どうしたんだ、コゼ?」
「たまたま様子を見にやってきたら、マーズが大変そうだったんで……。ねえ、マーズ、ちょっと交代してあげるわね……。とにかく、ご主人様って絶倫で容赦ないから、休み休みじゃないと、最後までお付き合いできないわよ……。じゃあ、ご主人様、ちょっとマーズが休憩のあいだは交代します。次はコゼを食べてください」
「本当にたまたまか……? まあいい。じゃあ、来い──」
ロウはコゼを抱き寄せて、さっきまでマーズがやっていたのと同じように、お互いに向き合って座った体勢で、服の上からコゼを愛し始めた。
遠くなる意識の中で、たちまちに、コゼがよがり声をあげはじめるのがわかった。
*
【淫魔師の恩恵後のマーズのステータス】
“マーズ
人間族、女
一級闘士
冒険者
年齢:16歳
ジョブ
戦士(レベル50↑)
生命力:150
攻撃力:
800→1200(素手)↑
900→1800(大剣)↑
経験人数
男2
淫乱レベル:B
快感値:300(通常時)↓
状 態
一郎の性奴隷
淫魔師の恩恵”
*
【マーズ=サタルス】
闘士にして戦士。人間族。出身はハロンドール王国だが、詳細は伝わっていない。生年はハロンドール暦***年(新暦前**年)、没年は新暦***年。ロウ=サタルス帝の最初の婚姻における妻のひとり。
元は闘奴にして、冒険者時代のサタルス帝と出逢った十六歳のときには、すでに有名な闘士だった。
だが、サタルス帝に見出され、奴隷解放されてサタルス帝に仕えるようになる。
エリカ、コゼとともに、サタルス帝が従軍したすべての戦いに、サタルス帝の護衛として参戦したことで知られている。
特に、サタルス帝の運命を決定することになった南域の内乱においては……。
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子に一男あり。
ボルティモア著『万世大辞典』より(ここに再録した引用文はすべてスクルズ記念国際図書館から許可を受けて初版本から抜粋して採録したものである。)