【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
五度目の襲撃はなく、山を下る小径を進み、無事に主街道に出た。そして、大きな城郭の手前の最初に見つけた町で宿を取ることにした。
また、クグルスについては、人通りのある街道に入る前に姿を消してもらった。
もちろん、散々にイライジャの縄でいじめ抜いたコゼに、待望の絶頂を与えて精を放ってからだ。また、ミウについては、息を荒くするほどに、かなりの欲情状態になったが、それだけで我慢させた。
陽が暮れて食事が終われば、ミウを抱く。
だから、できるだけ、ミウも溜まっている状態が都合がいい。
ここは、冒険者ギルドなど存在もしないような小さな町だ。城郭が近すぎて、ほとんどの旅人はさらに足を進めて、城郭まで行ってしまうかららしい。
しかし、一郎たちは、ここで泊まることにした。
ひと晩だけ泊まって、明日の朝、そのまま出立するだけになるだろう。次の城郭も素通りの予定だ。
宿に着くと、七人ということで、二人部屋を四室借りることにした。
たまたま見つけたのが小さな宿屋だったので、それでほとんど貸し切り状態である。
必要な荷物の宿屋への移動、馬の世話、馬車の点検と整備、宿屋との交渉などを女たちが分担しててきぱきとやっていき、魔道の手助けもあり、陽が沈み切る前に全部終わり、とりあえず、食事ということになった。
大きなテーブルを七人で囲む。
宿屋を経営している三人の中年の女性が大皿で食事を運んできてくれる。
「今夜は、ミウとふたりきりにしてもらう。後はみんなは好きなように過ごしていい。なにかあれば、声をかけてくれ」
食事をしながら一郎は言った。
さすがに、文句をいう女はいない。
今夜は、ミウにとって最初に一郎に抱かれる夜になる。
ミウも含めてそれがわかっているのだ。
一晩で複数の女を抱くのが、最近ではお約束になってきたが、さすがに、それはミウにはまだ早い。
「もちろんです……。コゼもわかっているわね」
エリカが釘を刺すように言った。
夕食は大皿に盛った肉と野菜と一緒に炒めた麺料理である。この地方の名物らしく、かなりの辛目の味付けだ。
ミウには少し辛かったみたいであり、顔をしかめながら口にしている。
一方で、イライジャとエリカは一番平気そうであり、訊ねると辛いという味覚は感じないと言っていた。
これには、一郎だけでなく、ほかの女も驚いていた。
よく聞けば、森エルフ族の料理の中には、もっと激辛の料理も珍しくないらしい。ただ、高級料理であり、あまり庶民が口にするものでもないようだ。
いずれにしても、味覚については、人間族とエルフ族とでは多少の違いがあるということを今日初めて発見した。
「わかっているって、なによ」
コゼがエリカに視線を向ける。
そのコゼは一郎のすぐ隣に陣取っている。
些細なことだが、こんなことでも女たちには主導権争いのようなものがあるらしく、コゼが必ず強引に一郎の隣に来る。
反対側に来るのは、その都度違う気もするが、今日はエリカだ。
だから、コゼとエリカは、一郎を挟んで会話をしている状況だ。
また、向かい側には、シャングリアとイライジャが座り、マーズとミウは一緒に端にいる。
いまにして思えば、なんとなくだが新しく加わったふたりは、いつも離れているか?
ちょっと、それが気になってしまった。
「あんたって、すぐに抜け駆けして邪魔するんだから、今夜はミウの初めての夜なんだから、さすがに自重しなさいよ。あんたは、マーズが初めてのときに割り込んだ前科があるんだから」
エリカが目の前の皿から麺を口にしながらすまし顔で言った。
そんなこともあったかと一郎は思い出した。
あのときは、マーズの体力がどのくらいあるのか、ついつい確かめたくなって調子に乗ってしまったのだ。
さすがに、今夜の相手はミウだから、あんなことをするつもりはないが、抱き潰して動けなくなったマーズを助けるように、コゼが部屋に入って来て、相手をしてもらったのだった。
「あれはいいのよ。マーズも助かったって言っているじゃない。ねえ、マーズ」
コゼが素知らぬ顔だ。
一郎は苦笑した。
「そうですね」
マーズも笑っている。
「あ、あたしについては、ご気遣い無用ですからね、コゼさん」
すると、すかさずミウが口を挟んだ。
「あら、そんなこと言っていいの? あんたひとりで、ご主人様を満足させることができるのかしら? いつも、あたしたち三人がかり、四人がかりでお相手するのよ、小娘ちゃん」
コゼがミウをからかうような口調で言った。
ミウが真っ赤になって、口ごもってしまう。
「あんた、また」
エリカがコゼを睨んだ。
「またって、なによ」
コゼが横を向く。
どうにも、一郎は精力絶倫の節操無しという評価が女たちについてしまったのかもしれない。
否定はしないが、別に女無しで過ごせない夜があっても、どうということはない。
ただ、周りに抱いてもいい女がいるから、手を出しているだけだ。
「いや、今日については大丈夫だ。だから、ミウ……。夜を一緒に過ごして、そして、朝までふたりで一緒の寝台で休もう。今夜はふたりだけだ。いいか?」
一郎はミウに話しかけた。
「は、はい、ありがとうございます、ロウ様」
ミウがぱっと破顔した。
とても嬉しそうだ。
だが、同世代の十一歳よりも少し小柄なミウは、まだまだ完全な子供体形だ。大人の女性としての成長も、これからというところだろう。
必要なこととはいえ、ミウのような幼い子供を抱くのは、ちょっとだけ罪悪感も感じないでもない。
まあ、ちょっとだけだが……。
「ただ、早朝の鍛錬はするから、そのときは抜ける。それは、許してくれ、ミウ。それと、マーズは鍛練に付き合えよ。日の出の時刻に部屋に声をかけにきてくれ」
「はい、先生」
旅に入ると幌馬車で野宿をすることもあるし、郊外が治安の悪い街などもあるから、そういうときには難しいが、マーズがやって来てからは、可能なときには朝の鍛錬をふたりだけでしている。
今更だが、冒険者としてこの世界で生きていく以上、体力の重要性はわかってきたし、そもそも、この疑うことを知らない闘技馬鹿少女との鍛錬はとても面白いのだ。
趣味と実益を兼ねた一石二鳥の訓練として、一郎としてはずっと続けたいと思っている。
それに、やはり走り込みは重要らしく、このところ少しずつだが、戦闘で女たちについていけるくらいに体力も付いてきた気がするのだ。
また、なんだかんだで、新しく入ってきたマーズもミウも、やたらに積極的な一郎の周りの女たちには気が引けるのか、ちょっと遠慮気味だ。
ミウについては今夜抱くからいいが、マーズについても、鍛錬の場などで打ち解けて、少しずつ距離を縮めていきたい。
「精が出ますね、ロウ様。いいことです。マーズとの鍛錬が終わったら、わたしとも剣の訓練をしませんか?」
エリカがにこにこしながら声をかけてきた。
だが、一郎は首を横に振った。
「結構だ」
一郎はぴしゃりと断る。
エリカがちょっと残念そうな表情になる。
「あんたも懲りないわねえ」
コゼがくすりと笑った。
「ところで、部屋割りだけど、そういうことなら、マーズはひとり部屋になってもらおうかしら。それなら、気兼ねなく夜明け前に支度ができるでしょう。エリカとシャングリアは同室ね。じゃあ、コゼちゃんは、わたしと一緒ということにしようね」
イライジャが口を挟んだ。
コゼがびくりとなる。
「な、なんであんたが決めてんのよ──。一緒になんか寝ないからね」
コゼが真っ赤になって怒鳴った。
この宿屋に辿り着くまでの幌馬車の中では、コゼはイライジャの縄責めの犠牲となり、かなり追い詰められた。
手出しこそしなかったが、コゼとしては、イライジャに責めまくられた気分だろう。
また、旅の直前にうっかりとイライジャの百合愛の誘いに応じて、コゼはさんざんにイライジャに責め嬲られたらしい。
それ以来、コゼはイライジャに苦手意識を抱いているようであり、一方で逆にイライジャは、そんなコゼをからかうのが愉しいのか、なにかにつけ、誘うような言葉をかけて、コゼを困惑させている。
「いいじゃないのよ。あんたって、寝台で可愛いのよね。昼間も馬車の中で可愛かったわ。ロウひと筋もいいけど、たまには気分転換もいいんじゃない。あんたの知らないロウのことを教えるわよ」
「なに言ってんのよ──。そんなこと言って、大して付き合いなかったんじゃないのよ。この前は、そんな誘い文句で騙して、あたしを散々に……」
コゼがかっと血がのぼったような口調で声をあげた。
一郎は直接は知らないのだが、イライジャが一番最初に屋敷でコゼを縄責めの犠牲にしたときには、一郎の昔の話を教えるという誘い文句で、コゼを寝室に連れ込んだのだそうだ。
しかし、イライジャは教えるほど、一郎のことは知らない。
なんだかんだとあったが、あのとき褐色エルフの里で過ごしたのは、五日程度の時間だ。
一度性交したが、そんなに深い付き合いじゃない。
おそらく、イライジャはわざとコゼに勘違いさせたのだろう。
「散々になあに? 忘れちゃったわ。思い出させてよ」
イライジャがにやりと微笑む。
平素は真面目なくせに、性愛となるとちょっと弾けるのがイライジャの愉快なところだ。
まあ、馬車の中でも、一郎がコゼを責めるのを手を出したそうにうずうずしている感じだったので、イライジャもそんな気分になったかもしれない。
だが、一郎もコゼがやり込められているのを見たいという気分になった。
「じゃあ、そういうことでいくか。だけど、今夜はミウに専念したいしなあ……。朝、マーズとの鍛錬が終わったら、部屋を覗きに行って、感想だけでも聞かせてもらおうか」
一郎はうそぶいた。
すると、イライジャが笑う。
「あら、だったら、コゼちゃんの縄は、朝までそのままにしておくわ。縄掛けしたコゼちゃんには、リボンもかけておくわね」
「ふざけたことばかり喋ってんじゃないわよ」
コゼがついに激昂して怒鳴った。
それにしても、さっきからここできわどい話ばかりしているので、ほかに客はいないものの、宿屋の従業員の女性二人が隅でひそひそと話し込んでいる。
女たちは気にしていないようだが、あれは、さすがに、こっちの話に聞き耳を立てているのだと思う。
それはともかく、コゼが立ちあがらんばかりに怒って声をあげたときに、向かいのイライジャから、小さなものが飛んでコゼの飲んでいる水入りのグラスに入った。
みんなの視線を見ると、おそらく、コゼ以外の全員がこれに気がついたと思う。
しかし、興奮していたコゼは気がつかなかったみたいだ。
もしかしたら、それがイライジャの狙いだったのだろうか。
だとしたら、かなりの策士だろう。
「どうしたのよ、コゼ。裸のあなたにリボンかけて、ロウに引き渡してあげようって言ってんのよ。怒るなんてあんたらしくない」
イライジャだ。
コゼの飲み水の入ったグラスに薬を放り入れたことなど、まったく顔にも出してない。
「な、なんで、あたしがイライジャの相手するのが前提なのよ」
「あら、だったら、あたしがあなたの相手をしようか? お互いに縛りっこする?」
「誰が──」
コゼがまた腰を椅子から浮かしかける。
すると、向かい側のイライジャがエリカにさっと視線を送ったのがわかった。
ほとんど、誰にもわからないような、かすかな視線だけの動きだ。
しかし、エリカには伝わったようだ。
ちょっと、たじろぎの表情になったが、エリカはすぐに意を決したように、コゼに顔を向ける。
エリカはイライジャには逆らえない。
そういう関係なのだ。
「落ち着きなさいよ、コゼ。ほら、水でも飲んで」
エリカが横からコゼに言った。
すると、さすがに興奮しすぎたことを悟ったのか、コゼが大きく深呼吸するような息を吐いて、浮かしかけた腰を沈める。
そして、黙って水をぐいと呷った。
おそらく、一郎を含めて、全員が思っただろう。
「あっ、飲んだ」と……。
「わかったわよ。そんなに嫌ならいいわ、コゼ。部屋割りは食事の後で話そうか」
イライジャが肩をすくめるような態度をした。
だが、なんとなくだが、全員がコゼに注目している。
すると、すぐにコゼの目がとろんとなったのがわかった。どうやら、眠り薬のようなものだったみたいだ。
しかし、コゼはまだ気がついた様子はない。
ただ、とても動きが緩慢になり、ぼうっとした感じになってきた。
一郎は咳払いをした。
ほかの女たちの注目がコゼから離れる。
「ところで、辛味か……。
一郎はふと思いついたことがあって、食事をしつつ口にした。
シャングリアの目がかっと見開く。
「わたし向き……か?」
「そうだな。だが、かなりのきつい責めだぞ。つまり、“ハード”なやつだ」
一郎はシャングリアを見ながら言った。
この世界に召喚されたときの、なんらかの影響のようだが、一郎はこの世界の話し言葉は最初からわかったし、一郎の語る言葉はちゃんと相手にも伝わる。
ところが、もともと、この世界に概念がないのか、SM用語は伝わらないことが多いのだ。
“ハードSM”という言葉もそうだ。
最初に一郎が口にしたときに、意味が女たちに伝わらず、一郎が改めて解説をして、それで女たちも伝わるようになったのだ。
「は、はあど……だな。う、うん……。やってもいいぞ……。いや、やりたいな。よろしく頼む……」
シャングリアがたちまちに真っ赤になって、にまにまと微笑みながら言った。
うちの女たちは、誰も彼も“マゾ”だが、シャングリアはかなりの激しい責め、それこそ、肌に痕が残るほどのきつめの責めが大好きだ。
シャングリアに言わせれば、責めがきつければきついほどに、耐えきったときの達成感と開放感があるのだそうだ。
いずれにしても、シャングリアは、きつい責めという言葉だけで、すでに酔ったような表情になっている。
つくづく、“ドM”になってしまったものだ。
「ち、ちなみにどんなだ……?」
シャングリアが少し上ずった口調で訊ねてきた。
こっちの会話に聞き耳を懸命に立てている宿屋の女ふたりがちょっとひきつった顔になっている。
あれは、いまの会話が聞こえてしまったのだな……。
まあいいか。
一郎の女たちもそんなに気にしてないみたいだし。
これも、一郎に抱かれるのに慣れすぎて、羞恥の感覚も鈍感になっているのかもしれない。
会話くらいでは、どうということはないのか?
それはともかく、一郎はぐいとシャングリアに顔を近づけた。
「……
一郎は小声で言った。
シャングリアが赤い顔でごくりと唾を飲んだのがわかった。
面白い女だ。
一郎はにんまりとしてしまった。
「辛子の汁を敏感な場所に直接に塗られるのは痛いぞう。しかも、筆責めのくすぐったさとないまぜだ。それを何度も何度も重ね塗りする……。いや、それだけじゃない……。シャングリアが許してくれと泣くくらいのことをもっとする」
一郎はひそひそと話しながら笑った。
「そ、それはなんだ?」
すると、シャングリアがさらに身を乗り出すようになる。しかも、無意識と思うが口の回りを舌で舐める仕草をする。
かなり興奮してきたみたいだ。
「それはお愉しみだ」
そんな他愛のない会話をしながら食事を続けた。
さすがに辛味の食事なので、全員が水分を多めにとっている。
ところで、コゼについては、あれから、だんだんと半眠りの状態になってきた。
すると、イライジャが堂々とコゼの水に追加の丸薬を入れた。
だが、すでに朦朧となっているコゼはわからない。
しかし、ほかの全員が絶句した。
「ほら、起きなさい、コゼ……。馬車の責めで疲れたのかなあ? 部屋に送っていこうか?」
イライジャが薬剤を追加で溶かしたばかりの水入りのグラスをコゼに押しやった。
コゼがはっとしたように顔をあげる。だが、もう眼は虚ろだ。
「あれ? あ、あたし、寝てた?」
コゼが困惑したように目をぱちぱちとしている。
しかし、一服盛られたために、完全に感覚が鈍っているらしい。
一郎の女たちの中では、一番に不穏な気配に敏感なコゼなのだが、すでに感覚は麻痺しているみたいだ。
「水よ、コゼ。部屋で寝るわよ」
イライジャが含み笑いをしながら言った。
「あ、あんたとは同じ部屋にならないと言ったはずよ、イライジャ」
コゼがイライジャを睨んだ。だが、眼は半分閉じている。
「ならいいわよ。水を飲みなさい」
イライジャがコゼにグラスを握らせる。
すでに注意力が散漫となっているのか、コゼがイライジャに文句を言いつつ、水をぐいと口にした。
ぐびぐびと飲み終わって、それをテーブルに置いたときには、コゼは完全に眠ってしまって、椅子の背もたれに身体を沈めた状態になった。
「いっちょあがりね……。さて、マーズ、部屋にあがるときに、コゼを運んでいってね」
イライジャがしてやったりの表情で微笑む。
「で、でも、大丈夫なの、イライジャ。いまのは眠り薬でしょう? そんなことしていいの?」
ずっと黙って見守っていたかたちのエリカがイライジャに声をかけた。
イライジャがコゼに一服盛ったのは、全員が見守っており、エリカだけでなくほかの女も呆気に取られた感じになっている。
さっき片棒を担がされたエリカもちょっと困惑気味だ。
「問題ないわよ。この気付け薬と、いまの薬剤はひと揃いなの。これを嗅がせれば、瞬時に覚醒するのよ。だけど、気がついたときには、コゼはわたしに裸にされて縛られてる。逃げられないわ」
イライジャが胸元から、小さな袋のようなものを取りだして、全員に示した。
「いえ、そういうことじゃなくって……」
エリカだ。
まあ、根が真っ直ぐなので、エリカは一服盛って意識のないうちに、拘束してしまうというやり方に引き気味になっている。
だが、いつも同じようなことをコゼにされて、やり込められているのはエリカの方だ。
それなのに、コゼの心配をするとは、やはりエリカは真面目なのだと思った。
だから、コゼにやられるのだろうが……。
すると、シャングリアが口を開く。
「つまり、コゼは怒るだろうということだ。まあ、たまにはいいかもしれんが……」
「大丈夫よ。優しくするから。こってりと、わたしなりのやり方でね……。しっかりと棘も抜いてやるわ。だけど、もしかして、コゼは明日は使い物にならないかも……。それでもいい、ロウ?」
イライジャが一郎に言った。
どれだけ、責め抜くつもりなのかと半分呆れたが、まあいいだろう。
「まあな。明日からしばらくは主街道だし治安もいいはずだ。コゼもイライジャも馬車で休んでいい。じゃあ、明日の朝、鍛錬の後で覗きに行くよ」
一郎は言った。
すると、イライジャが白い歯を見せる。
「約束通りにリボンをかけておくわ。ところで、あなたの淫具を貸してくれる?」
「夕食後に部屋に寄るよ」
一郎は言った。
女を責める淫具は亜空間に大量に収納しているのだ。
そのとき、ほかの女たちが、唖然としてるのがわかった。
*
「さて、ミウ。怖がる必要はない。普通にしてればいい」
食事の後、一郎とミウはあてがわれた寝室で、ふたりきりになった。
一方で、コゼについては、マーズが担いでイライジャとともに運んでいった。エリカとシャングリアも部屋に向かった。
それと、別れる前に、ミウに全員に魔道で身体と衣服を洗浄してもらった。
これは生活魔道と区分されている便利なものであり、スクルズがミウにを教え込んでいたのだ。
つまりは、身体と服を洗浄する魔道であり、あっという間に、身体と髪を洗ったようにきれいにしてくれた。
眠っているコゼも含めて、瞬時に一日の汗がとれる。
女たちも喜んでいた。
まあ、一郎としては、魔道じゃなく風呂に入りたいのだが、この宿屋では望めないので、それは我慢した。
「は、はい」
ミウはローブだけを脱いだ子供らしい短いスカートの貫頭衣の平服である。
馬車の中では素っ裸で長時間抱きつかせて、すっかりと欲情をさせたミウだったが、さすがに宿屋に入る前に服装は整えさせた。
いまは、ちゃんと下着も身に着け直させている。
一郎もミウも寝台の上である。
「おいで……」
一郎はミウの小さな身体を自分に寄せて、胡坐の腰を対面で跨いで抱きつくようにさせた。
唇を吸う。
小さく口を開いているミウの口の中に唾液を注ぎ、とろける蜜のようなミウの唾液をすする。
口づけを交わしながら、服の上から愛撫もする。
「んふっ、んんっ」
すぐに、ミウはまるで媚薬でも飲まされたかのように、淫らに蕩けたようになった。
だが、まだなにもミウには細工はしていない。
それなのに、まるで成熟した女ように、熱い息を吐き出し始めている。
幼い身体に、淫らな身体か……。
もしも、これが
一郎は口を離した。
すでに、ミウは朦朧としている。
一郎は、ミウから貫頭衣を脱がせた。
ミウが白い下着一枚になる。
「ああ、ロウ様……。よ、よろしくお願いします。あ、あのう……。よ、よければ、縛ったりしても……」
ミウが半分呆けたような表情で言った。
一郎は苦笑した。
「気を使ってくれるのか、ミウ? だけど、大丈夫だ。好色すぎる俺だけど、ちゃんと普通にミウを愛してあげるよ。ミウはただ、俺に委ねればいい」
一郎は言った。
そして、ミウの微かに膨らんでいるだけのほぼ平らな胸を掃くように刺激した。
「ああっ」
ミウは、さらになにかを言いたそうな表情だったが、一郎がひと撫でしただけで、喉を前に出すように甘い声をあげた。
あちこちを手で刺激していく。どこをどう触っても、ミウは激しく反応する。
やはり、昼間に何度も強力な魔道を遣わせたせいか、かなり肌が敏感になっているみたいだ。
それだけでなく、夕方の馬車内では、裸で一郎に密着させて性的な欲情を誘いながら、なにもしなかった。
だから、発散できなかった淫情がずっと、この幼い身体に渦巻いていたに違いない。
一郎はミウを寝台に横たわらせた。
内腿を遡るようにして、下着に包まれた股間に近い場所を手で擦る。
「あ、あんっ」
たちまちにミウが身体をくねらせた。
小さな腕を一郎の身体に手を伸ばしてきた。
一郎は自分の腰の下着を除き、一瞬で亜空間に身に着けているものを収納して半裸になる。
いつもながら、実に便利な能力だ。
ミウの手が一郎の背中に届くときには、一郎は下着一枚の裸になっていた。
「下着を脱がせるよ」
一郎は胸と股間への愛撫を続けながら言った。
ミウは肉の中心が疼くのか、腰を悩ましくくねらせている。
無意識なのか、一郎の手に身体を押しつけるようにもしてくる。
本当に淫らな童女だ。
ミウが性愛に拒否反応をしたら、どうやって導けばいいのだろうかと心配していただけに、積極的になってくれると嬉しいし、ほっとする。
「は、はい……」
ミウが腰を浮かせるようにした。
亜空間に一瞬に消えさせてもいいが、こうやって剥いでいくのも醍醐味だろう。
一郎はミウの細い脚に沿って、下着を足首から引きおろした。
ミウの股間は可哀想なくらいにびっしょりと濡れていた。
「ミウはえっちだな。えっちな娘は大好きだ……。それと、俺は執着心が強くて、一度抱いた女を絶対に手放すことはできない……。つまりは、ミウは俺に抱かれれば、二度とほかの男に抱かれることはできないし、ほかの誰とも結婚することもできない……。もしも、ほんの少しでも躊躇があるなら……」
これだけは言っておかないとならないと思った。
一郎の精を受ければ、おそらく、ミウは一郎以外の男を受けつけなくなってしまう。
それは身体という面でも、心の面でもだ。
本当にいいのか?
卑怯なようだし、この状態で尻ごみするのも、我ながら男らしくないとは思うのだが、やはり、こんな子供のミウを抱くのは、一郎も躊躇してしまった。
よく考えれば、これはミウの人生を決めてしまう行為なのだ。
これから、どんな出会いが待っているかわからないミウに精を注げば、ミウは一生を一郎に支配されてしまうのだ。
「あたしもロウ様の女にしてください。お願いします──」
ミウがぎゅっと一郎に抱きついてきた。
一郎はしっかりと頷きながら、まだ不完全ながらも、繋がっている部分を利用して、いまのミウの感情を読んだ。
ミウの言葉がうわべだけでないかと心配になったのだ。
だが、ミウの心には一片の迷いもなかった。
感じたのは一郎に対する慈愛と一郎の女になろうとしていることへの喜びだ。
一郎に抱かれることについての不安のようなものはほんの少ししかない。
それは、これから、大きな大人の男に抱かれることへの単純な動物的な怯えだ。
一郎を嫌がってるわけじゃない。
どうやら、ミウの方がすっかりと覚悟を決めているみたいだ。
女々しいのは一郎の方か……。
一郎は苦笑してしまった。
そして、やっと覚悟を決める。
「ミウを俺の女にするよ。ミウの人生を貰う」
一郎ははっきりと宣言をし、指をミウのぬるぬるの股間に手を伸ばした。
ミウの一番敏感な場所に指を触れさせる。
「あふうっ」
ミウの幼い裸体が一郎の腕の中で、思いっきり弾けた。