※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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296 性錯乱(ハルナン)草の恐怖

「こっちだな」

 

 ヤッケルは草をかき分けて、山の奥に向かってさらに進み始めた。

 一郎は、その後をついていきながら、ヤッケルの眼の良さに感嘆していた。

 

「すごいですねえ……。わたしでも、こんなに簡単に、イノシシの足跡など見極められませんよ」

 

 一郎の後を進んでいるエリカが唖然とした口調で言った。

 ヤッケルとレンの結婚式でふるまう料理の材料となる獲物を求めての狩りに来ていた。

 

 朝早く、一郎たちが泊まっている宿屋にやって来たヤッケルは、昨夜とは打って変わって上機嫌だった。

 そして、昨日、アレックスのことで助けてくれたことにお礼も言わずに立ち去った事を詫びるとともに、一郎のおかげでうまくいったとお礼を言われた。

 なんのことかわからず、きょとんとしていたら、ヤッケルはちょっと顔を赤らめて、レンとうまくいったと小さな声で教えてくれた。どうやら、ヤッケルは勇気を総動員して、レンを抱いたらしい。

 レンはヤッケルがその気になるのをやっぱり待っていたそうだ。

 すごく悦んでくれたらしい。

 ヤッケルは自分を焚きつけてくれてありがとうと言った。

 だが、その後でぼそりと言ったことについては、一郎も絶句した。

 

「あんまりレンが嬉しがるんで、六回もやっちまったよ……」

 

 ヤッケルが頭を掻きながらそう言ったのだ。

 淫魔師の能力を持っている一郎なら、ひと晩で六発どころか、その倍でも問題はないが、そうではないヤッケルがひと晩で六回もするなら、それは相当の絶倫だろう。

 レンは大丈夫だったのだろうか。

 そんなことを思った。

 

 そして、おそらく、このヤッケルはレンの尻に敷かれるタイプであり、一郎のような女に節操のない男とは違って、レンひと筋で暮らす気もする。

 そうなれば、レンはヤッケルの絶倫を毎晩、対応するということにもなる。

 本当に大丈夫か?

 まあ、幸せに暮らしそうなのは間違いないが……。

 

 それはともかくとして、さっそく狩りということになった。

 まずは、山に入る前に、猟師をしている者を訊ねて、狩りの仕方を教えてもらいにいった。

 それで、狙いはイノシシになった。

 この世界のイノシシは、背丈が人の大きさくらいある猛獣であり、牙も大きくて凶暴らしい。

 雑食で肉も喰らう。人間を襲うことも珍しくないそうだ。

 だが、山に行けばたくさんいるので、すぐに見つかるだろうということだった。

 その猟師によれば、イノシシの足跡を見つけて、それを辿れば巣穴に着く。それを仕留めるだけということであり、至ってシンプルなアドバイスだった。

 

 足跡の見分け方も教えてもらった。

 しかし、その足跡というのが、まったくわからない。

 だが、ヤッケルはなんでもない地面や草の上から、その足跡をいとも簡単に見つけ出して、すぐにそれを追いかけることができた。

 さすがは、冒険者として、探索者(シーフ)をしていただけはある。

 

「狩りの腕でヤッケルさんに負けるんじゃあ、狩猟民族のエルフが泣くわね」

 

 エリカの後ろを進んで来るコゼがからかいの言葉をかけている。

 

「うるさい──。あんたに言われたくないわ」

 

 エリカが言い返した。

 

「あ、あのう、先生、ヤッケル様、よければ、あたしが前に出ましょうか……? 枝や草を切り払って進みますけど……。進む方向の指図さえしてもらえば……」

 

 最後尾を進んでいるマーズが心配そうに言った。

 進んでいるのは、獣道(けものみち)のような草の茂った場所だ。先頭のヤッケルは進むのも大変そうである。それでそう言ったのだろう。

 

「そうだな。そうしてもらおう。ヤッケル、交代だ──。マーズの後ろで指示してくれ。いきなり前から、獲物が出現する場合もあるから」

 

「そうだな……。すまねえ」

 

 ヤッケルが道を空けるために脇にどく。

 やはり、先頭は体力的にきつそうだ。すでに汗びっしょりになっている。

 マーズが剣を抜いて進み出た。

 剣で草や枝を払いながら進むのだろう。

 

 一郎とともに、狩りに同行しているのは、エリカとコゼとマーズだ。

 残りの三人は、四日後に迫っているヤッケルとレンの結婚式で着るドレスの調達だ。そして、ふたりに贈る品のいい贈り物を探してくることになっている。

 

 イライジャは、なんと、あれから夜のうちに、城郭の中にある衣服屋を訪問し、夜のあいだに、一郎の分を合わせた七人分の衣装の調達の算段をしてきたらしい。

 それで、シャングリアとミウがついていったのだ。

 

 ミウの役割は、向こうについていかなかった女の身体を魔道で再現するためだ。

 土系魔道で、ここにいるエリカやコゼやマーズの身体を石で作るのだ。それに合わせて、衣装を直すということらしい。

 

 また、シャングリアの役割は、贈り物を見繕うことである。

 人族とエルフ族とでは風習も異なるらしく、どうしても人族の結婚式の贈り物は、イライジャもぴんと来ないらしい。

 だが、コゼもマーズも育ちが育ちなだけに、あまりそういうことには無縁だったし、ミウに至っては子供だ。

 それで消去法でシャングリアに任せることになった。

 まあ、あれでも貴族だ。

 そこそこの物を選ぶだろう。

 

 それにしても、ミウが身体の型を作れるようにするために、女たちの身体を計測するのは、なかなかに愉しい作業だった。

 女たちを全員素っ裸にして、一郎が手ずから、胸の大きさ、腰の括れ、尻回り、股下や手足の長さなどの計測をしたのだ。そのサイズをミウの魔道に刻んで、ミウが身体を土で形成して、実物大の石人形を再現できるようにしたということだ。

 

 愉しかったのは、その後だ。

 調子に乗った一郎は、女たちの勃起時の肉芽の大きさを無理矢理に競わせたりさせた。

 クリトリスを膨らませるために、恥ずかしがりながら、女たちが揃って自慰をする様子は、なかなかの光景だった。

 つまりは、一郎はクリトリスの採寸にあたり、自分で肉芽を弄り大きくするように告げたのだ。また、一番小さかったものは、肉芽の糸吊り放置の罰だと申し渡した。さらに、間違ってクリ弄りで達しても同じと言った。

 

 一郎のこの手の発言が、本気であることを知っている三人娘はすぐに立て膝になり自慰を開始した。それに次いで、ミウもマーズもやり出した。

 抵抗したのはイライジャだったが、棄権の罰として、一郎はイライジャを粘性体で後手に拘束し、早速、淫魔師の力で、クリトリスを爪先立ちになるまで糸吊りにしてやった。

 悲鳴をあげだすイライジャの姿に、ほかの女は自慰に熱を込め出した。

 

 さらに、コゼがエリカのクリピアスに悪戯し、絶頂したエリカが脱落。

 コゼも反則で、エリカとともに糸吊りだ。

 

 採寸になると、やはりミウが一番小さくて、容赦なく糸吊りし、童女は枠外という言い訳で、次いで小さかったマーズも吊った。

 嗜虐については、ミウはしばらく自重のつもりだったのだが、本人たっての希望で、ほかの女と同格に扱っている。ミウにやって、マーズにしないわけはなく、容赦なくクリトリスの吊り責めにしてやった。

 ここまですると、シャングリアも自分だけ除け者というのは嫌だったのか、自ら申し出て糸吊りを受けた。

 

 六人の美女と美少女が爪先立ちで、クリ吊りをされて泣き叫ぶのは圧巻だったが、一郎はそれに順に筆責めを加えることで、全員にあられもない悲鳴をあげさせた。

 愉しかったのだが、その騒動に、何事かと怪訝に思ったらしい宿屋の女主人に扉を外から叩かれて声をかけられ、慌てて中止にするという顛末になった。

 

 とにかく、愉しかった。

 

「そのまま真っ直ぐだ、マーズさん……」

 

「はい」

 

 ヤッケルがマーズに指示を出しながら、一列になって進み続ける。

 今度は、マーズが後ろからの者が進みやすいように、大きく道を拓いてくれるので随分と楽になった。

 

「そういえば、ヤッケルたちは、元冒険者だったらしいが、いまは、なにをして食べているんだ?」

 

 一郎は歩きながら、なんとなく訊ねた。

 

「レンは剣を教えている。まあ、主に子供相手だが、それなりに教え子もいる。俺は他人に教えるようなものはなにもないから、手先の器用なのを生かして小間仕事だ。頼まれて、色々な細工仕事をするというわけだ。最近はもっぱら、これだよ」

 

 ヤッケルはずっと持っているクロスボウを一郎に示した。

 クロスボウというのは、エリカがよく使う弓に似ているが、矢を板ばねの力で弦により発射するようにして、素人でも簡単に扱えるようにした武器である。

 ばねを使って設置した矢を引き金を引いて撃つのだ。

 弓矢を操るには、エリカのように長い時間の鍛錬が必要だが、クロスボウだと、それ程の技量はいらない。

 ヤッケルは、それを今日の狩りの得物として持って来ていた。

 

「これを武器屋に卸すんだ。まあ、それなりに金になっている」

 

 ヤッケルが振り返って笑った。

 

「なるほど」

 

 一郎も頷いた。

 

「ますます形無しね、エリカ。弓矢まで負けたんじゃあ、エルフ族が狩猟民族だなんて、これからは言えなくなるんじゃない?」

 

 また、コゼがエリカをからかう。

 

「なに言ってんのよ──。クロスボウはわたしも知っているけど、矢を仕掛けるのに力がいるので、そんなに強い矢は撃てないのよ。そりゃあ、近距離なら遜色がないのは認めるけど、どうしても遠くに射たいときや、普段に増して強弓を射るときには、やっぱり弓よ。そういう調整ができるの」

 

 エリカもむきになって言い返す。

 コゼがからかっているだけということがわからないのだろうか。

 

「いやあ、そうなんだよ。もっとばねの力を強くすれば、遠くまで射れるクロスボウもできるんだが、そうなると、矢を設置するのに力が必要になっちまうからな。そういうのができれば、武器屋相手じゃなく、軍でも買ってくれる感じなんだが……」

 

 ヤッケルがマーズに指示を送った後で、また振り返って言った。

 

「軍に卸すんであれば、板版を長くして、足で押さえて両手で弦を引くようにしたらどうだ?」

 

 一郎は何気なく、前世の記憶を体を使って説明した。

 確か、前の世界のクロスボウには、手ではなく背筋力で弦を引くものもあったはずだ。

 

「足で押さえてか──。そりゃあ。思いつかなかった──。いや、できると思う。ありがとう──。やっぱ、あんたはすごいよ。さすがはクロノス様だ。そうか、足でか……」

 

 なんだか、妙に感謝された。

 

「ヤッケルさん」

 

 そのとき、先頭を進んでいたマーズが声をあげた。

 草の茂った部分がなくなり、急に前が開けていた。

 正面には土肌の崖がそびえており、そこに穴がある。

 

 そして、その前には、巨大ともいえる一頭のイノシシがいたのだ。

 さすがに大きい。

 一郎が前世に動物園などで見たイノシシとはまるで違う。

 ほとんど乗用車と同じくらいの大きさだと思った。

 

 そのイノシシがこっちに気がついた。

 すると、いきなり猛然と突っ込んできた。

 

「退いてくれ」

 

 ヤッケルがクロスボウを発射した。

 ものの見事に顔に矢が刺さる。

 だが、イノシシは凄まじい吠え声を発しただけで、速度を落とさずに突進してくる。

 

「うわあっ」

 

 ヤッケルがひっくり返った。

 

「危ない」

 

 一郎は叫んだ。

 一度避けたマーズが前に立ちはだかる。

 

「コゼ、出るわよ──」

 

「あいよ」

 

 エリカとコゼも後ろから飛び出す。

 

「ヤッケルさん、もっと、退がって──」

 

 一郎は前の地面に粘性体を張り巡らせた。

 粘性体の上にイノシシが到達する。

 脚を取られて体勢を崩す。

 しかし、それでも、速度が落ちただけで、粘性耐を強引に剥がしながら、前に進んで来る。

 

「うりゃああ」

 

 マーズが体当たりして、ひっくり返した。

 一郎は粘性体を操って、マーズの身体からそれを剥ぎ、その分をイノシシに巻き付ける。

 

「どいて、マーズ──」

「あたしは右に出る、エリカ」

 

 エリカとコゼが剣を抜いて飛びかかる。

 そのときには、すでに粘性体はイノシシの身体の下だけにしている。

 ふたりがイノシシの首に剣を突き刺し、やっとイノシシが絶命した。

 

「やったね」

「よくやったわ。マーズもね」

 

 コゼとエリカがぱんと手と手を合わせて音を立てる。いつも言い争いをしているわりには、こういうときの、連携はばっちりだ。

 また、エリカはマーズにも声をかけている。

 一方で、ヤッケルは尻もちをついたまま、呆然としていた。

 

「す、すごいな、あんたら……」

 

 やがて、ぼそりと言った。

 

「でも、最初の一射は、紛れもなくヤッケルだ。堂々と、自分が狩ったと言っていい」

 

 一郎は言って、すぐに亜空間にイノシシの巨体を収納した。亜空間の中の時間は簡単に調整できる。どんなに長く置いていても、数瞬しか経っていないようにできる。

 だから、慌てて血抜きなどの処置をしなくてもいいのだ。

 そう説明すると、ヤッケルは、それに対しても度肝を抜かれた気配だった。

 

 

 *

 

 

 イノシシ狩りも比較的簡単に終わり、城郭に戻って、レンたちと合流しようということになった。

 ヤッケルとレンの家は城郭内の端にあるのだが、今日はレンはそこにはいないらしい。そこから少し離れた女友達のところに行っているそうだ。

 聞けば、結婚式までは、その女友達のところに泊まり込みをして、女友達に手伝ってもらいながら、結婚式の準備をするようだ。

 主料理となるイノシシ料理も、そこで仕度をする。

 だから、狩ったイノシシを届けにいかなければならないのだ。

 しかし、これだけの巨体の獲物を捌くのは大変な作業だろう。

 一郎たちも総勢で手伝うつもりだ。

 

 そして、山をもうすぐ出るというところで、コゼが道端に真っ赤で鮮やかな花が群生しているのを見つけた。

 

「ちょっと待って、あれを取ってきます、ご主人様。贈り物に添えるといいかも」

 

 コゼが身軽に取りに行った。

 野草花のようだが、一郎からすれば、前の世界の「薔薇」に似ている。確かにきれいだなと思った。

 最後尾を進んでいたヤッケルが、やっと追いついて、ふと、そっちに視線を向けた。

 

「あっ、それはハルナン草だ。採っちゃだめだ──」

 

 絶叫した。

 

「えっ?」

 

 すでに何本かを摘み終わっていたコゼが、驚いてこっちを見た。

 次の瞬間だった。

 コゼが手に持っていた摘んだ花から、いきなり大量の花粉のようなものが飛び散ったのだ。

 そして、あっという間にこっちにまで流れて、一郎たち全員を包んだ。

 

「それを吸っちゃだめだ──。特に女たち──」

 

 ヤッケルが鼻と口を押えて怒鳴った。

 

「コゼ──」

 

 一郎は叫んで、コゼに駆け寄った。

 コゼがその場に崩れ落ちて倒れたのだ。

 辺りには黄色い煙のような花粉が充満していたが、一郎は問題なさそうだ。

 しかし、コゼは気絶している。

 

「しっかりしろ」

 

 しゃがみこんで、抱き起こした。

 すると、すぐにコゼが眼を開けた。

 しかし、なにか目付きがおかしかった。

 唸り声をあげて、血走った眼で一郎を下から睨みだす。

 まるで、肉食獣を思わせる雰囲気に一郎は眉をひそめた。

 

「大丈夫か、コゼ……?」

 

 一郎は声をかけた。

 魔眼でステータスを確認する。

 “錯乱状態”という言葉がそこにあった。

 

 錯乱?

 

 一郎は首を傾げた。

 

「うがあああ、頂戴、ご主人様──」

 

 コゼが叫び、気がついたら、押し倒されていた。

 そして、一郎に跨がって、ズボンを剥ぎ取ろうとする。

 一郎は度肝を抜かれた。

 

「コゼ、邪魔よ。わたしがもらうんだから」

 

 エリカも血相変えて駆けてくる。

 やはり、様子がおかしい。

 

「あたしが先です」

 

 そのエリカを、後ろから追いすがったマーズが襟首を掴んで投げ飛ばす。さらに、コゼも腕で払い除けてしまった。

 コゼが横に転がっていく。

 

「先生は、あたしがもらいます」

 

 マーズもまた、完全に変だ。

 どうなってるの?

 

 マーズが強引に一郎の上衣を引きちぎって胸を左右にはだけ、一郎の胸板を出させると、いきなり頬を擦り寄せてくる。

 

「ああ、先生……。素敵」

 

 うっとりとした様子で、一郎の裸の胸にすりすりと顔を寄せてくる。

 なんなんだ、これ?

 

「な、なにすんのよ──」

「やる気──? このでか娘──」

 

 立ちあがったエリカとコゼが、マーズに近寄ってきて怒鳴った。

 

「なんですか? そっちこそ、やるんですか……?」

 

 マーズが一郎を腕で押さえつけながら、威嚇するようにエリカたちを振り返って、喉で唸りながら睨む。

 さながら、野獣と野獣の戦いだ。

 一郎は唖然とした。

 

「おおーい。それは、ハルナン草といってなあ。女を性的に淫らになるように錯乱させ、さらに幻覚を与える毒花だ。迂闊に花を抜いちゃ駄目だったなあ」

 

 ふと見ると、ヤッケルは、すぐそばの樹のてっぺんにいて、そこから大きな声で一郎に言った。どうやって上ったのかと思うくらい高い樹であり、しかも、あっという間だ。

 

 それにしても、女を淫らに錯乱させる毒花だって?

 合点がいったが、三人はいまにも戦い始めそうだ。お互いに敵意を剥き出しにしている。

 一郎は舌打ちした。

 

「どうすれば、いいんです──?」

 

「多分、女が性的に満足するまで、男を襲うのをやめない。まあ、頑張ってくれ。あんたの女だ」

 

 ヤッケルが大きな声で言った。

 つまりは、そういうことのようだ……。

 まあいい。

 

「心配するな。三人まとめて来い。俺は逃げないよ」

 

 一郎は怒鳴った。

 すると、女三人が、一斉に一郎に視線を戻す。

 そして、お互いに顔を見合わせて、頷く。

 

「マーズは身体を押さえて。コゼはズボンを剥いで──。交替でいきましょう」

 

 エリカだ。

 

「上から騎乗位で、ご主人様に十回ずつにしようよ。達したら抜けるの」

 

 コゼが応じた。

 マーズもさっと、一郎を頭側から押さえつける役目になる。

 ともかく、一転して、三人が協力態勢になった。

 淫魔術で毒消しをして、まともに戻してもいいが、これはこれで面白そうなので、このまま受けることに決めた。

 一郎の下半身からズボンと下着が抜かれて、股間が剥き出しにされる。

 

「さっさと勃起させるのよ」

 

 エリカがぱくりと一郎の一物を口に含んだ。

 

「あたしも」

 

 コゼも横から顔を寄せて、舌を這わせてくる。

 

「お、お姉さん方ばかり、狡いですよ」

 

 すると、マーズが怒鳴った。

 

「歳の順よ。あんたには上半分やるから」

 

 コゼが一度顔をあげて言った。そして、すぐに股間への奉仕の態勢に戻る。

 マーズは不本意そうに唸ったが、一郎が声を掛けると、一転して嬉しそうに微笑み、まるで猫のようにぺろぺろと一郎の舌を舐めだす。

 さっきの狩り同様に、いきなり連携がよくなった。

 

 それはともかく、これはこれで、たまにはいいかもな。

 一郎は、三人がかりの逆レイプのような責めを受けながら思った。

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