【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ご主人様、この辺りなら大丈夫だよ。人もまばらだしね。人が多すぎると制御できなくなるけど」
服の内側に隠れているクグルスが小さな声でくすくすと笑った。
一郎たちの宿屋は宿場町の中央付近にあったが、エリカへの悪戯を続けながら歩いてきて、いまは主街道沿いに建物が並んでいる界隈を抜け、少し人がまばらになった場所になった。
エリカの姿はかなり卑猥だ。
乳房を乳首のぎりぎりまで露出しているだけではなく、左右が切断されているスカートはただの前後の布にしかすぎず、下着を身に着けていないのが丸わかりだ。
その左右が切断されている短いスカートの前側については手でしっかりと押さえているものの、後ろ側の布を押さえる方法などなく、エリカは、その後ろ側をひらひらさせて、生尻をちらちらと露出しながら歩くしかない。
しかも、風でめくれる生尻には、よく見ればなにかが入っていることまでわかる。
そんなエリカは、やはりかなりの注目を浴びてしまっていた。
なによりも、媚薬と淫具で追い詰められているエリカの顔はすっかりと蕩けてしまっていて、しかも、あまりもの羞恥に、泣きそうな表情になって美貌を歪ませている。
さらに、エリカは、なんともいえない艶めかしさと男の嗜虐心を煽りたてる色気を醸し出していて、困るくらいに行き交う男の注目を帯びてしまう。
いや、男どころか、多くの女たちの目まで完全に引きつけていた。
エリカも、自分が大勢の通行人に、好奇の視線を向けられていることは、認識しないわけにはいかないだろう。
クグルスには、ちょっかいを出してきそうな者がいれば、操心術の魔道で防いでくれと頼んだものの、あまりに人が多いと制御も不可能らしく、けらけらと笑ってはいるものの、実際には、かなり苦労をしているようだ。
それでも、何人かいた近づこうとする男たちについては、寄ってきかけたところで突然と目がとろんとなったり、そのまま棒立ちになるか、それとも、他の方向に向かってしまうというようなことが何回かあったので、クグルスが懸命に追い払ってくれているのだろう。
しかし、そんなこともあるので、まだ、エリカに対しては、それほど過激なことはやっていない。
せいぜい尻穴に淫具を挿入して、ぎりぎりの露出をして歩かせるなどという程度の生ぬるい責めだ。
せっかくの機会なので、エリカには生涯忘れることができないような強烈な羞恥責めを味わわせてやりたいと思っているが、まだちょっと危険だ。
クグルスも、一生懸命に段取りをつけてくれようとはしているのだが……。
まあ、もっとも、エリカについては、この程度でもすっかりと追い詰められている様子ではある。
とにかく、やっと人の多いところはやっと抜けた。
家屋もまばらになってきて、圧倒的に人が少なくなった。
それでも、ハロンドールから続く整備された森林街道上なので、通りすがりの旅人などはどんどんとすれ違う程度には人もいる。
そして、真っ昼間の陽の照っている野外だ。
とりあえず、エリカいじめには、うってつけの環境が整ったかもしれない。
「ロ、ロウ様、ちょっとだけ、休ませて……く、ください……。どこか隠れた場所で……。お、お尻が……痒くて……」
もう十度目くらいになる哀願をエリカがしてきた。
ずっと却下してきたが、一郎は周囲を見渡して、エリカに一度だけ振り返った。
ここなら、問題ないか……。
周りが大騒ぎになりそうになっても、クグルスの制御が可能な程度しか人がいない。
「わかった。もう限界だものな……。ちょっとだけだぞ」
一郎は淫魔術をエリカに注ぐ。
エリカがぎょっとしたのがわかった。
隠れた場所になどには連れていってはくれず、この道の真ん中でいたぶられそうだというのを悟ったのだと思う。
「うわあっ、んひいいっ、だ、だめえっ」
次の瞬間、エリカは伸びやかな肢体を折って、その場に立ち止まった。
動かしたのは、お尻に入っている淫具ではなく、指縛りの糸が繋がっているクリピアスだ。
だが、周りの視線を感じ取ったのか、エリカは耳元まで真っ赤になりながらも、必死に歯を喰いしばって声を抑えようとした。
敏感すぎる身体のエリカにしては、よく頑張った方だろう。
まあ、このくらいは、まだまだだが……。
「や、やめ……ち、違う……の……。あ、あああ……」
その喰いしばる歯の間から、エリカの苦悶の声が漏れ出る。
クリピアスによって駆け巡らされた快感が、それだけすさまじいのだろう。
羞恥に追い詰められながらも、無理矢理に身体を欲情させられるエリカの姿は本当に可愛い。
一郎は、どんどん嗜虐心を刺激させられる。
「ふふふ……。ご主人様、鬼畜うう……。エリカから淫気がいっぱい。ぼく、お腹いっぱいになっちゃう」
クグルスがくすくすと笑った。
服の下でごそごそと揺れ動くので、ちょっとくすぐったい。
「ほら、置いていくぞ」
一郎は立ち止まってしまったエリカを置いて、わざと歩みを進める。
エリカがはっとしたようになり、懸命に震える脚を前に出してついてくる。
懸命に呻き声を耐え、両手で前布を必死に押さえて、太腿を擦り合わせるようにしながら……。
「ゆ、許して……ください……。こ、ここ、じゃなくて……。ああっ、んんっ、んんんっ」
エリカが必死に振り絞ったような声で訴えてきた。
一郎はにやりと微笑んでしまう。
嗜虐の虫が騒ぎまくってきたのだ。
じゃあ、こっちはどうかな……?
心の中でほくそ笑む。
「悪いな。こっちじゃなかったか?」
今度はクリピアスの振動をとめて、ふたつの乳首を貫かせている乳首ピアスを今度は激しく動かす。
「んふうっ」
エリカがぐらりと前のめりになった。
一郎は手を慌てて伸ばし、くるりと反転させて、向き合って抱き締める体勢で、さっとエリカを支える。
「い、意地悪です……、ロウ様……んんんんっ」
エリカが全身を硬直させたまま、どんと身体を預けてきた。
一郎は、エリカを抱き締める。
もう精根尽きた感じで、エリカは一郎にもたれかかってくる。
しかも、ほとんど無意識なのだろうが、一郎の股間や胸に自分の身体を擦りつけるようにしてくる。
おそらく、すっかりと媚薬と淫具による悪戯に追い詰められて、自分でもなにをしているのかわからない状態に違いない。
かなり卑猥な仕草だが、滅多にないエリカの甘え切った仕草に一郎も嬉しくなる。
だが、道の真ん中だ。
どうしたものか……。
「クグルス……」
「わかっている……。大丈夫だよ。たっぷりの淫気をもらったから、少しのあいだなら、この場所だけを周りの人たちの意識から排除できると思うよ」
クグルスが一郎の襟の後ろに回って来て、一郎にささやいた。
一郎は小さく頷いた。
「じゃあ、ここで絶頂させてやろう」
一郎はエリカを隠すように抱き締めながら、エリカの耳元で小さな声で言った。
「えっ?」
エリカがはっとしたように顔をあげた。
次の瞬間──。
「んぐううっ」
声こそ呑み込んだようだが、エリカが天を仰ぐように一郎の腕の中で身体を弓なりにして、身体を震わせた。
お尻の中のあなる棒に加えて、クリピアスと乳首ピアスも同時に、一気に爆発させるくらいに強く振動させた。
それだけでなく、どろどろに蕩けきっているエリカの膣に二本の指を挿し込む。
まるでおしっこでも洩らしたかのように濡れているエリカの股間は、なんの抵抗もなく、一郎の指を受け入れる。
すぐに、ぎゅうぎゅうという強い力で股間が指を締めつける。
「んはああっ」
あっという間だった。
エリカは、一瞬にして爪先から脳髄まで快感に灼き尽くされたかのような激しさで、一郎の腕の中で絶頂を極めた。
「ご、ごめん、ご主人様、遮断が完全じゃなかった……。周りの何人かには異変を気づかれちゃったみたい」
そのとき、クグルス焦ったように言ってきた。
周りに視線を動かすと、確かに往来の何人かが、エリカの異常な仕草と声に気がついて、こっちを凝視している。
「まあ、見られるくらいは問題ないさ。騒動が起きかければ、エリカは亜空間に隠すから大丈夫だ」
一郎はクグルスだけに聞こえるようにそう言うと、淫具とピアスの刺激をとめて、エリカの股間から指を抜く。
エリカから手を離す。
「あっ」
呆けていたエリカが支えを失って倒れかけたが、エリカもなんとか、足を踏ん張って転ぶのを我慢したようだ。
「今度は戻るぞ。また、一往復したら痒みを癒してやろう。それまでは我慢だ」
今度は、いままで辿ってきた道を宿屋に向けて、逆方向に歩かせる。
完全に人混みがなくなり、この小さな宿場町を抜けてしまったからだ。
絶頂の余韻と、いまだに苛まれているお尻の疼きと痒みに、すぐにエリカがふらふらし始める。
「ほら、しゃきっとしろ」
「ひいっ」
朦朧としているエリカを、さらに淫具やピアスを振動させて苛めた。
クグルスがついていて、ずっと人の注目を制御してくれたが、美貌の女エルフが破廉恥な姿で、痴態を繰り返し晒したというのは、すでにかなりの評判にはなってしまっただろう。
「ふふふ、エリカもかなりきているね。だんだんと、周りのこともわからなくなっているみたい」
クグルスが服の中でささやく。
「だけど、体力はあるからな……。ここから、結構長く、エリカは頑張れるんだ。本当に責めがいがある」
一郎は笑った。
エリカは少し後ろをついて来るのだが、一郎とクグルスの会話を聞いている気配はない。
「ねえ、ご主人様、このまま何往復かしてよ。もう少しなんとかなると思うから」
「なにか、考えていることがあるのか、クグルス?」
一郎はクグルスに言った。
クグルスが喉の奥で笑った。
「まあね……。鬼畜なご主人様に、思い切りエリカをいじめる状況を作ってあげるよ」
「愉しみだ」
一郎はエリカのあなる棒を振動させる。
「はんっ」
エリカの小さな悲鳴が聞こえたが、すぐに振動をとめてしまう。
すると、今度は泣くような苦悶の声が聞こえた。
お尻の痒みが激しいので、刺激を中断されたときの方が堪えるみたいだ。
だが、今度は刺青の蛇責めだ。
エリカの全身を這い回らせる。
「ああっ、いやあ」
エリカが泣き叫んだ。
それからも一郎は、淫具とピアスの振動と紋様の蛇で、それこそしつこいくらいに、エリカに洗礼を浴びせ続けた。
人混みが少なくなれば、ぎりぎりまで焦らすような、少しだけの刺激しかしてやらず、人混みが多くなれば、どうしても声が漏れ出るような刺激を与えてやるが、今度は人目が気になるエリカが、そういう状況では快感に没頭できずに、自ら絶頂を我慢してしまうという感じになる。
それでも、一往復につき、一度は達しさせてやった。
エリカがだんだんと、死ぬほどに追い詰められていくのがよくわかった。
*
どれくらい恥ずかしい羞恥歩きをさせられたことか……。
エリカはもう死にそうな気分だ。
もう宿場町を何度往復させられたのだろう……。
それでも、太陽は西の空の切れ目にちょっと近づいたくらいであり、暗くなるまでには、まだまだ時間がかかりそうだ。
それにしても、お尻が痒い。
もう限界だ。
だけど、こんな外ではお尻を弄ってくれともいえない。
しかも、何十回も股間のピアスを振動させられ、紋様の蛇の刺激によって、その度に恥ずかしい痴態を晒された。
何度か昇天させられたが、ほとんどの時間はただ焦らすように性感を燃えあがらされるだけだ。
それに、本当にお尻が痒いのだ。
自分でも淫乱だとは思うけど、もう疼いて疼いて我慢できない。
ロウに犯してもらいたくて、狂ってしまいそうだ。
「お、お願いです……。もう歩けません……」
ついにエリカは哀願した。
本当にもう限界だった。
「歩けないことはないさ。その脚だ。しっかりと進んでくれ」
だが、ロウは愉しそうに笑うだけだ。
ちっとも歩くのをやめてくれない。
エリカはもう泣きそうな気分だ。
そして、羞恥歩きが続く。
結構な人数の男女にすれ違うし、見られもする。
ずっと、何度もこんな格好で往復し続けているのだ。
エリカが通過するたびに聞こえる揶揄の声も、だんだんと大きくなるのをはっきりと感じる。
加えて、お尻の強烈な痒さがエリカを追い詰める。
意識的に挿入されているあなる棒に力を入れるが、それで癒される痒みではない。
「ロ、ロウ様、もう痒いです……。お、お尻が……」
「そうはいってもね。こんなところだしなあ」
ロウはせせら笑うだけだ。
エリカは歯噛みした。
「せ、せめて、ど、どこか、誰もいないところでいじめてください……。い、いくらでも……ど、どんなことをされても我慢しますから……。も、もう、だ、だから、誰もいないところで……」
とにかく、必死で頼み込む。
本当にもう痒くて死にそうだ。
「それじゃあ、羞恥責めにはならんしな。なにしろ、エリカのお願いだし……」
だが、一郎はまったく取り合ってくれない。
エリカは泣きそうになった。
そんなやり取りがしばらく続いたところだった。
不意に、一郎が立ちどまった。
エリカは急いで、一郎の胸に隠れるように飛び込む。
とにかく、恥ずかしくて、恥ずかしくて、少しでもいいので身体を隠したい。
「そろそろか、クグルス?」
「そうだね。そろそろだよ。もう、新しい人はいなさそうだ。今度こそ、問題ない」
すると、ずっとひそひそ声で話し続けていたロウとクグルスがそう言ったのが聞こえた。
そろそろ……?
なにか嫌な予感がする。
「よし、待たせたな、エリカ……。五往復して、やっと宿場町沿いにいる人間の全員に、ある程度の操心術をかけることができたそうだ。もっとも、そんなに強いものじゃないから、命令通りに動かすとか、そこまではできないけどな。まあ、エリカを無視するくらいのことは大丈夫だそうだ。まあ、それでも、騒ぎになったら、なんとかしてやる。やっと羞恥責めができるぞ」
すると、ロウが笑いかけた。
やっと羞恥責めができる──?
だったら、いままでのはなんだったのだと言いたくなったが、黙っていた。
もう余計なことを口にする気力がない。
「そら、俺の奴隷エルフ様」
そのとき、項垂れて伏せていた首にがちゃりとなにかが嵌まった。
驚いて顔をあげると、鎖が首から繋がって、ロウがその先端を握っている。
もしかして、首輪?
今度は首輪付きで──?
びっくりした。
「念願の羞恥責めだ。言っておくけど、いままでなんか序の口だぞ。これからが本当の羞恥責めだ。エリカがやって欲しかったな」
ロウが嗜虐的に微笑み、エリカの服に手を伸ばしてくる。
なにをされようとしているのかを考えるいとまもなく、エリカは服のボタンを最後の一個を残して外され、乳房を全部剥き出しにされてしまっていた。
「あっ」
咄嗟に身を捩ったものの、クリピアスに指縛りの親指を繋げられているエリカには、手を上にあげることは不可能だ。
先端に宝石付きピアスが喰い込んでいるふたつの乳房が剥き出しになっている。
一瞬、エリカは恥ずかしさに意識さえ失いかけた。
「心の底まで羞恥責めの悦びを味わってくれ。行くぞ」
ロウが首輪に繋がった鎖を持って歩き始める。
「ま、待って、お、お願いです」
エリカは悲鳴のような哀願をした。
だけど、首輪をぐいと引かれて、強引に歩かされる。
せめて、ロウの背に隠してもらおうと、大慌てで歩く。
しかし、お尻の淫具がそれを邪魔する。
何度か躓きそうになりながらも、やっと鎖がわからないくらいまでに距離を密着させ、ロウの背中で胸を隠す。
そのあいだ、十人くらいにはすれ違っただろう。
上半身を剥き出しにて、首輪を引かれて歩くエリカの姿をどんな視線で見られているかなど、確かめることもできなかった。
とにかく、ひたすらに顔を俯かせて、一郎の背中を追いかけるだけだ。
「お、お願いです。ふ、服を直してください」
いつの間にか、全身が信じられないくらいの汗で濡れていた。
クリピアスに指を結ばれている不自由さで、速足で歩いたというのもあるが、異常なまでの緊張感と羞恥、そして、恥辱感で疲労困憊になっていた。
「ここなんか、どうだ、クグルス?」
ロウはエリカには返事はせずに、服の中に隠れているクグルスに呼び掛けた。
「問題ないよ」
「どのくらいなら制御できる?」
「まあ、半ノスかな、ご主人様」
声が聞こえた。
ロウとクグルスだが、なにか不穏なものを感じた。
「じゃあ、それくらいだ。じゃあな、エリカ」
突然に立ちどまったかと思ったら、道端の立ち木にいきなり、首輪に繋がった鎖を巻きつけられたのだ。
しかも、頭よりも高い木の枝の根元にしっかりと結ばれていた。
クリピアスに指を結ばれているエリカには、手を伸ばすことが不可能な位置だ。
「ちょ、ちょっと、ロウ様──」
目を丸くした。
胸を隠してもらうどころか、座ることもできない高さで首輪に繋がった鎖を立ち木に結ばれてしまったのだ。
しかも、いま気がついたが、食堂が三軒程、軒を連ねた場所であり、それなりの人が多い。
まだ近づいては来ないが、エリカの姿に一斉に、好色な視線と侮蔑のようなまなざしを向けられるがわかる。
「クグルスが周囲一帯に魔道をかけた。襲ってはこないから、安心しろ。見られはするけどな。明日には、破廉恥エルフ女の噂で、この界隈はもちきりになるぞ」
一郎が言い捨てて、エリカから離れていく。
エリカは驚愕した
「ま、待って──。お、置いていかないでください──。ロウ様──」
必死で叫んだ。
しかし、次の瞬間、突然にお尻の中の淫具がゆっくりとうねり始めた。
それだけでなく、急に激しい尿意が襲いかかる。
一郎の淫魔術だ──。
「ああっ、ロ、ロウ様──」
がくりと膝が崩れる。
しかし、がしゃんと音がして、首輪の鎖がエリカが腰を屈めるのを阻む。
もう一度哀願しようと顔をあげる。
だが、ロウがいない。
いつの間にか、どこかの建物にでも入ったのか、あるいは、物陰に消えたのか、ロウの姿がなくなっているのだ。
エリカは、あまりのことに、目の前が真っ白になった。