【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ま、待って──。お、置いていかないでください──。ロウ様──。ああっ、ロ、ロウ様──」
エリカは必死に叫んだ。
お尻に挿入されている淫具がゆっくりと振動と蠕動を開始しただけでなく、激しい尿意が襲いかかってきたのだ。
だが、顔をあげたときには、もうロウの姿は消えてしまっている。
「ああ、い、行かないでください。ひ、ひとりにしないで。怖い──。怖いです、ロウ様──」
必死に声をあげた。
どこかで隠れてるに違いないのだ。
だから、姿が見えなくてもエリカのことは見ているし、声も聞いているはずだ。
本当に置いてきぼりにするような残酷なことは、ロウはしない。
しかし、見守っていようと、いまいと、こんな半裸の姿で首輪に繋がった鎖を樹木の枝に結ばれ、晒し者のようにされるなど冗談じゃない。
そのときだった。
大勢の男たち──いくらかは女も混じっていたが──彼らが、ぞろぞろとエリカの近くに寄ってくるのがわかった。
ぎょっとした。
エリカはさっと血が引くのを感じた。
動揺した。
ロウとクグルスは、魔道で近寄って来ないように、軽い操心術をこの辺り一帯にかけまくったと言っていたのに……。
とにかく、慌てて身体を反転させて、身体を樹木側に向けて裸身を隠す。
なにしろ、いまのエリカは、ロウによって上半身を剥き出しにされ、ピアスの嵌まった乳房が丸出しだ。
そんな姿を見られたくない。
「ひんっ」
すると、突然に鳥の羽根のようなもので、スカートの下から──スカートとはいっても、左右を切断されているので、一枚の布にすぎないのだが──お尻の上をくすぐるように動かされた。
「だ、誰っ──? うわあっ」
かっとなって首だけを振り返らせたが、そこに集まっている者たちの数の多さに驚愕して、悲鳴をあげてしまった。
距離こそ少しあるが、エリカを囲むように半円状に隙間なくびっしりと、人が群がっている。
離れている距離は大きく両手を伸ばした長さくらいで、エリカが立たされている場所が街道の端なのだが、そこから街道の半分以上を塞いでいる。
しかも、いま気がついたが、まるで見世物でもあるかのように、木の椀が人の群れの前に三個ほど置いてあった。
そこには、小銭が入れてあり、何人かがそこにお金を放り込んでいる。
ロウの嫌がらせだとは思うが、どんどんと投げ入れ始める者たちが拡大してもいる……。
人の数もさらに増えているような……。
なにこれ?
見せ物ということ?
怒りが噴き出して、全身に震えが走る。
「み、見世物じゃないのよ──。ど、どっか行きなさいよ──」
力の限り叫んだ。
すると、どっと笑い声が起きた。
「見せ物じゃなきゃ、なんなんだよ」
「それにしても、きれいなエルフ女だぜ」
「ひぎっ、あっ」
しかし、次の瞬間、突如として股間に激痛が加わり、エリカは悲鳴をあげてしまった。
なにが起きたのかわからなかったが、クリピアスに糸が繋がっている指縛りの紐に別の紐が繋がっていた。
誰も持っていないが、宙に端末が浮き、エリカを強引に回転させる。
そして、驚いたことに、それが地面を這うように動いて、いつの間にか地面に刺してあった木杭に近づいていっていた。
指が引っ張られるために、それでクリピアスも引っ張られて股間に激痛が走ったのだ。
ロウの淫魔術か、クグルスの魔道だろう。
とにかく、抵抗すれば敏感な肉芽を引き千切られるような痛みが走ることがわかっているので、むしろエリカは積極的に紐の動く方向に身体を反転するしかない。
エリカが群集に対して、まっすぐに身体を向けたところで、紐の移動が止まり、くるくると紐だけが木杭に結ばれてしまった。
これで、エリカは樹木側に向いて身体を隠すことができないばかりか、群衆に向かってやや腰を前に出し気味に突き出す恰好を強要されてしまったのだ。
「ロ、ロウ様ですよね──? も、もう許してください──。しゅ、羞恥責めは、もういっぱい味わいました──。か、堪忍してください」
声をあげた。
羞恥と屈辱で気が遠くなりそうだ。
そもそも、エリカはこういう遊びを容認できる女じゃない。
尿意だって限界に迫っている。
このままじゃあ、これだけの男たちの目の前で、立小便を晒すことになる。
「うっ、くっ」
しかし、なんの反応もない。
エリカは太腿を擦り合わせるようにして、股間を締めつけた。
身体を苛むものの全部に、必死に耐える。
エリカに襲いかかっているのは、もちろん尿意だけじゃない。
恐ろしいほどのお尻の痒みと、そこを淫具でほぐされて痒みが小さくなる吠えたくなるような快感もだ。
また、得体の知れない愉悦は一段と激しくなり、脳天に身体に突きあがる。
気がつくと、無意識のうちに、快感をもっとむさぼるかのようにお尻をぎゅうぎゅうと力を入れていた。
すると、快感が大きくなり、必死に歯を喰いしばっている口から甘い声が漏れ出てしまう。
エリカが声を出すたびに、椀に放り入れられるお金が増えていく。
それも屈辱だ。
「ああっ、も、もう許してください……」
エリカは声をあげた。
懸命に探すが、ロウの姿を見つけることができない。
いずれにしても、この群衆では、もう見つけることも不可能だろう。
やっぱり、どんどんと人も増えている。
いやらしく悶えてるぞと、野次のような声が聞こえた。
いつの間にか、足踏みをするように足を交互に地面に踏みつけていたのだ。
だが、足を動かすと、淫具による快感が余計に駆けあがる。
それで、腰を淫らに振っていたらしい。
慌てて身体を静止させる。
だが、爆発しそうな尿意を耐えるために、気がつくと足踏みをするように動く。
すると、じんという緩痛のような快感が肛門に襲う。
でも、じっとしてられない尿意なのだ。
エリカは追い詰められていた。
「ああ……」
いつしかエリカは、身体をもじもじと悶えさせながら、断続的に甘い声をあげてしまっていた。
悶え声どころじゃない。
お尻から突きあがる淫具の愛撫に心臓を締めつけられるような快感が拡がり、どんどんとのっぴきならない状態に、エリカを陥らせる。
それでも、気をやらないで済むのは、あまりにも強すぎる尿意の苦しみのためだろう。
エリカは樹木の前で、見知らぬ人たちの好奇の視線を向けられながら、繰り返す絶頂の波に完全に翻弄されていた。
そのときだった。
ずっと動き続けていた淫具がぴたりととまった。
しかし、これは安堵よりも、巨大な不安の感情の方が強かった。
そして、エリカが危惧した通り、淫具が動かなくなったことで、圧倒的な痒みがすぐにお尻に襲いかかってきた。
「あっ、くっ」
また尻を振りだしたぞという声が群集から聞こえる。
はっとして、エリカはお尻を静止させる。
猛烈な痒みの苦しさに、エリカは、はしたなく腰を振るような仕草をしたようだ。
だが、我慢できたのは一瞬だ。
そして、耐えられない痒みが急速に込みあがる。
やはり、しばらくのあいだ淫具の動きで痒みが癒されていただけに、それがなくなったことによる反動は大きい。
とにかく、全身に痺れかかるような狂おしいお尻の痒みだ。
「ああっ、くううっ、ううう」
もういい……。
見栄も体面もない。
この痒みがちょっとでも小さくなるなら──。
エリカは金髪を振り乱し、大きく腰を動かして、少しでも痒みをなくそうとした。
動けばクリピアスに繋がった糸が引っ張られて、じんじんと激痛を走らせるのだが、それさえも、いまのエリカには快感だ。
「えっ?」
だが、次の瞬間、エリカは声をあげていた。
エリカに群衆側に身体を向けることを強要していた木杭に繋がった紐が外れたのだ。
それだけでなく、お尻の穴の中でエリカを苛んでいた淫具が不意に消滅した。
さらに、首の圧迫感もなくなった。
首輪はそのままだが、枝に繋がっていた鎖が消滅している。
つまりは、指縛り以外は、完全に自由になったということだ。
ロウの淫魔術だ──。
そう思ったが、いきなり身体を前のめりに倒された。
なにが起きているのかわからなかったものの、エリカは強制的にその場に跪くように両膝を立てる体勢になる。
「なんだ、なんだ?」
「いきなり、どうした?」
集まっている群衆たちが騒いでいる。
だが、エリカはもうそれどころじゃない。
すると、布に隠されているお尻の穴に、なにかが当たる感覚が起きた。
「ふわっ、ああっ」
エリカはさすがに大きな声をあげた。
めりめりとお尻の穴の中に、男根としか思えない熱い肉の塊が押し入ってきたのだ。
すぐに、ロウの一物だと悟った。
何百回も犯された性器だ。
感触だけでわかる。
「ロ、ロウ様──。んはあっ、あああっ」
後ろを見る。
だが、ロウはいない。
スカートだって普通に腰を隠している。
それにもかかわらず、ロウにお尻を犯されている感覚だけが、身体に起きているのだ。
「はあああっ、ああああっ」
快感が全身を席巻する。
すべての思考がふっ飛ぶ。
もうなんでもいいか……。
強烈な痒さに解きほぐされる快感が羞恥を押し流す。
エリカは一瞬、ここがどこであるかも、周囲の男たちに晒し者になっていることも忘れた。
あるのは、ロウに犯される快感──。
ロウになぶられる肉の愉悦──。
ロウに愛される幸福感──。
それだけでエリカはいっぱいになる。
辺りが大騒ぎになっているのがわかる。
「……これこそ、究極の羞恥責めだろう……? これだけの見物人の前で犯されるんだ」
ロウが耳元でささやいたのが聞こえた。
いまや、ロウの存在はお尻を犯す肉棒だけじゃなく、背後から抱いている身体や、エリカを支える両手の感触も伝わる。
ロウがエリカを抱いてくれている。
でも、姿だけが見えない。
「あっ、ああ……ロ、ロウ様……あ、悪趣味です……はあっ、あああっ、ほうっ」
おそらく、なんらかの手段で姿を消しているのだと思う。
エリカは不満を口にしたが、すぐにそんな怒りも快感に流されてしまう。
ぐいぐいと、お尻に入ってくるロウの一物が気持ちいいのだ。
そして、ロウの怒張が最奥まで達したのがわかった。
すると、今度はゆっくりと抜けていく。
しかも、ロウは痒みが起きている場所を的確にほぐすように、エリカのお尻の中の粘膜を強く……、弱く……、擦るように……、そして、揉むように刺激しながら抜いていく。
あまりの気持ちよさに、あっという間に絶頂に向かってエリカは飛翔されてしまう。
こうなったら、もうここがどういう状況であろうととまらない。
快感がさらに上昇する。
そして、また入ってきて……。
「あはああああっ」
エリカが気をやったのは、姿が見えないロウの怒張が五回目の挿入をしてきたときだった。
「ロ、ロウさまあああ」
エリカは前のめりの身体をがくがくと震わせて、激しく絶頂をした。
そのお尻の中に、ロウの精が放たれる感覚が襲う。
言葉に表せない愉悦が全身に拡がる。
そのときだった。
「あっ、ああ……。そ、そんな……いやあっ」
声をあげた。
立膝をしている股間からじょろじょろと激しくおしっこが迸っていた。
絶頂による脱力で、尿意を我慢するためにしていた股間の締めつけを緩めてしまったらしい。
「あ、ああ、あああ……」
エリカはあまりのことに呆然としてしまった。
一度漏れだしたゆばりは、もう止めようもなく、エリカにはどうしようもできない。
我慢に我慢を重ねた分、堰を切ったように尿が激しく両膝の下の地面に叩きつけられている。
エリカは呆然としてしまった。
「小便だ──」
「今度は、おしっこしやがった」
「痴女だ。本物のエルフ女の痴女だ」
騒ぎが湧き起こる。
しかし、それと同様に、一斉にどよめき始めた見物人の眼差しの中で、同時に途方もない開放感も味わっていた。
ずっと耐えていた地獄のような尿意を解放するのは、なんともいえない快感だ。
達したばかりの肛姦の余韻とともに、エリカは不思議な浮揚感に陥ってもいた。
すると、どっと地面が揺れるような感覚が……。
エリカは半分、朦朧としたまま顔をあげる。
「気持ちよさそうだったな、エリカ。忘れられない羞恥責めの思い出になっただろう?」
声がした。
いつの間にか、ロウが横にいた。
そして、はっとした。
周りにいた見物人がいないのだ。
真っ白い空間だ。
なんで、とも思ったが、こんな不思議な現象はひとつしかない。
もしかしたら、亜空間?
「ロ、ロウ様は意地悪です……」
やっと尿がとまった。
見物人どころか、周りの景色も消えている。
やっぱり、亜空間だ。
「あ、あのう……ロウ様……。亜空間……ですよね」
エリカはロウを見上げた。
ロウは、罰が悪そうな表情で、にこにこしている。
気がつくと、お尻の痒みは消滅していた。
ロウに精を注いでもらったからだと思うが……。
そして、指縛りの紐が消滅している。
その代わりに、身体にまとわりついていた服は全部なくなり、素っ裸だ。
「ごめんなあ……。本当はちゃんと羞恥責めをしてやりたかったんだが、途中から大騒ぎになってな。とっさに、エリカを隠すしかなくなったんだ」
「ごめん、ごめん、エリカ──。やっぱり難しかったよ。ちゃんと制御できると思ったんだけどね」
クグルスが目の前に現れた。
もうなんでもいい。
「でも、残念だったよねえ。途中までは順調だったのにねえ、ご主人様」
「最高の羞恥責めにしたかったのにな」
ロウとクグルスが笑いながら語り合っている。
「あのときは、ごめんねえ、ご主人様──。ぼくの新しい能力で、ご主人様を亜空間から……しんくろだったけ……。そのしんくろで、亜空間側からエリカに悪戯したり、犯したりするまではよかったんだけど、その後、エリカがおしっこしたときに、みんな興奮しちゃってねえ」
「あれはびっくりしたな。危うく、エリカが潰されるかと思ったもんなあ」
「あっさりと全員の操心が解けちゃって、そりゃあ、もうすごい騒ぎになりかけたよ」
「まったくだ。クグルスが大丈夫だっていうから、どんどんと過激にしたが、まあ、エルフ美女の小便姿はやりすぎだったか? あれで制御できなくなったみたいだったものなあ」
ロウが頭を掻いた。
エリカは唖然とした。
「でも、ひどいです……。紐が宙に浮いて勝手に木杭に結ばれたり、恥ずかしい格好にしたり……」
「あれも、ぼくだよ、エリカ。でも、大騒ぎになったのは、エリカも悪いんだぞ。あんなところで、本当におしっこをするなんてさあ。興奮度最大値だもん。もうちょっと我慢しなきゃ」
クグルスがけらけらと笑った。
かっとなった。
「あ、あんなの我慢できるわけ──」
「まあ、待てよ、エリカ……。だけど、あれも承知の上で強請ったんだろう? 羞恥責めっていうのは、あんなものだ」
すると、ロウが横から口を挟んできた。
「……ロウ様の意地悪──」
しかし、エリカも、それ以上言えない。
確かに、羞恥責めをしてくれと口にしたのはエリカだし……。
まあ、ロウなら、あれくらいの過激さも常識か……。
「いずれにしても、もう、お前、外に出るなよ、エリカ。今度こそ制御できないし、明日の出発のときも、馬車の中に隠れてろ。宿屋までも、亜空間に入れて送っていくからな」
ロウが言った。
「この界隈じゃあ有名なエルフ痴女っていうことに、なっただろうね」
クグルスも気楽そうに笑う。
もしかしたら、やっぱり、とんでもないことになったんじゃないだろうか。
「ひ、酷いです、ロウ様──。もう外にいけないじゃないですか──」
声をあげた。
「だから、そう言っているだろう。とにかく、約束通りに、暗くなるまでは亜空間に隠してやるし、俺も外にいてやる。ところで、エリカも、これくらいじゃあ、足りないだろう? 今度はちゃんと優しく愛してやる。普通にね。悪戯もなしだ。お詫びに、ふたりきりで抱いてやるよ」
ロウが笑いながら言った。
「よかったな、エリカ。じゃあ、ご主人様、エリカ、またね。エリカの淫気、美味しかったぞ。ご馳走様」
クグルスがいなくなった。
戻ったのだろう。
脱力した。
まあ、いいか……。
とても恥ずかしかったけど……。
ロウに愛してもらえるのだ……。
「じゃ、じゃあ、キ、キスしてください……。や、優しくですよ……。そうしたら、ロウ様の好きなように、また縛られますから……。でも、キスだけは優しくしてもらいたいです……」
言ってみた。
確かに、死にそうなくらいに恥ずかしかったし、他人の視線に惨めな姿を晒すのは泣きたくなるくらいにつらかったが、ロウに優しく口づけをしてもらえるなら、全部帳消しにしていいくらいに思ってもいいかなあと考えた。
「喜んで……」
ロウが微笑んだまま近づき、優しく抱いてエリカの唇に唇を重ねてきた。
エリカはロウの背中に手を回し、ロウの与えてくれる幸福感に身を委ねた。
*
「おめでとう、ロウ──。記念日、おめでとう──。うんと愉しい夜にしような」
「おめでとうございます、ご主人様──。一巡目、おめでとうございます」
「おめでとう、ロウ……。一巡目とやらに……」
やっと陽が落ちたので、エリカを宿屋の前で亜空間から出して宿屋に入り、そのまま部屋に戻った。
すると、その途端に、女たちの声が一斉に響いた。
部屋に引き入れられたところで、ばたんと扉が閉じる。
扉の前で待ち構えて一斉に声をあげたのは、シャングリア、コゼ、イライジャだ。
しかし、普通の恰好じゃない。
目を丸くした。
まず、シャングリアについては、服の代わりに全身に絵を描いて、華やかなたくさんの色紙に包まれた人形のようになっている。さらに、綺麗な色のリボンをその裸身に巻きつけていて、つまりは、いくらでもどうぞということだろう。
「ロウ、贈り物はわたしたちだ。なんでも言ってくれ。みんなでうんと奉仕するから」
シャングリアが笑った。
そして、コゼ──。
顔を真っ赤にして、ちょっと蕩けたような表情だが、兎の耳のついた帽子をかぶり、胸と股間とお尻に綿の塊のようなものをつけている。
こっちは動物に変身しているという格好だろうか。
「ご主人様、くっつけているんじゃないですよ。胸には乳首に糸で結んで付けているし、本当にお尻にも棒を入れて、外れないようにしているんです。で、でもくすぐったくて」
コゼが一郎に寄って来て、その綿をすり寄せるようにしてくる。
なるほど、顔が赤いのは、綿が擦れてしまうのと、お尻に異物があるからだろう。
でも、面白そうだな。
他の者にも、やらせるか。
もっとくすぐったくなるように細工して……。
イライジャは比較的まともであるというべきか、侍女風の正装だが、臍から下を切り取っていて、下半身を剥き出しにしている。
むしろ全裸よりも色っぽい気がする。
「ふふふ、防音の結界もかけたわよ。たくさん愛してね」
イライジャが艶かしく腰を振る。
「あっ、こ、こんな格好ですが、おめでとうございます……。記念日、おめでとうございます」
「あ、あたしからも……おめでとうを……」
準備されていた大きな卓の上に目をやる。
裸体に料理をびっしりと乗せたマーズが横たわり、その横には、M字に股を開いて、股間にストローのようなものを挿したミウが卓の上にいる。ミウだけは最初から、後手縛りのM字開脚に、縄で縛られている。
「これは、素敵な皿だな、マーズ。もしかして、ミウは飲み物入れか?」
一郎は、マーズの太腿に乗っていた薄く切った肉を指で摘まむと、マーズの股間の肉芽にぎゅっと押しつけて揉むようにした。
「んふうっ、ふわっ、ああ、せ、先生──」
マーズがびくびくと悶える。
「塩味をちょっと足してもらうか。だが、そんなに動くなよ、マーズ。皿なんだろう?」
ロウ笑いながら、マーズの股間に滲んできた淫液を肉に載せて口に入れる。
当然だが、マーズの味がした。
これも面白いな。
次に、ミウの股間に挿してあるストローもどきの管に口をやり、吸ってみる。
果実水だ。
おそらく、股間に細い水筒のようなものを入れて、飲めるようになっているのだろう。
「ま、魔道でどんどんと補充できます、ロウ様……。あんっ……」
ミウが可愛く悶えた。
ロウが管に口をつけたまま、揺するように動かしたのだ。やっぱり、膣になにかを入れている。
「可愛い飲み物入れだ」
一郎は笑った。
「そ、それに、絞って出すことも……。れ、練習しました……」
ミウがいきむような顔をする。
すると、膣に差している管の先からぴゅっぴゅっと液体が飛び出した。
イライジャが小さなコップを差し出して受ける。
「だから、あなたは管に口をつけるだけで、ミウが口に飲み物を流してくれるのよ」
イライジャが微笑みながら言った。
「なるほど」
一郎は感心して頷いた。
「まあ、エリカ、大丈夫なの? ご苦労さん」
一方で、ぐったりして、部屋に入った途端に座り込んでしまったエリカに、コゼが声をかけた。
ちょっと可愛がりすぎたかもしれない。
愛したのは亜空間の中だけだから、体力的なものは現実に戻れば回復するはずなのだが、余りにもたくさん絶頂させすぎて、疲労困憊の記憶が脳に残り過ぎてしまい、身体が疲れたような気持ちになったのかもしれない。
「だ、大丈夫だけど……。ちょっと疲れちゃって……」
「でも、ご主人様をちゃんと暗くなるまで、外に引き留める役、ありがとうね──。ところで、エリカはケーキ役になったわよ。交代交代だけどね。ほら、卓に乗ってクリームを塗ってよ」
コゼがエリカを引きずって、もうひとつの卓に案内をしている。
部屋にはさらに、マーズとミウたちが乗っているのと同じくらいの大きな卓があるのだが、その卓の横には、ケーキに塗るようなクリームと切った果物が並んでいる。
なるほど、あれを身体に乗せてケーキに見立てるということか。
しかし、ふと見ると、布で隠しているが、蝋燭まである。
エリカは気がついてないみたいだが、エリカにケーキ役をさせるときに、コゼはさらにエリカの裸身に蝋燭も立てそうだ。
そのくらいの悪戯なら、コゼは絶対にやると思う。
「ケ、ケーキ? わ、わたしは、ケーキ役なの……?」
「そういうことよ。さあ、服を脱いで卓の上に寝て」
エリカはコゼに促されて、卓に向かう。
そんなに抵抗もなしに、服を脱ぎだしている。
おそらく、打ち合わせ済みなのだろう。
しかし、一郎はコゼがさっと蝋燭を布ごと後ろ手に隠すのを見つけた。
やっぱり……。
一郎はほくそ笑んだ。
だが、これはなんだ?
パーティ?
「ところで、これはなんのお祝いなんだ?」
一郎は女たちに言った。
「わ、わたしたちから、ロウ様にお祝いのプレゼントです……」
エリカが服を脱ぎながら言った。
すでに、裸だ。
コゼに卓の上に追いたてられている。
「一巡目のお祝いです。ご主人様がこの世界に来てくれた記念日です──。そして、これからもよろしくお願いします。この日は毎回、あたしたちでお祝いしようと決めたんです」
コゼがにこにこしている顔をこっちに向ける。
「記念日?」
びっくりした、
それで、詳しく訊ねると、今日の日付がアスカのところで召喚され、この世界に連れて来られた日と同じ日付になるのだそうだ。
この世界の日付の数え方が複雑で、全くわからないのだが、どうやら約一年半で、日付が一巡したということのようだ。
「この
イライジャが笑った。
「とにかく、座ってくれ、ロウ──」
シャングリアがロウを二個の卓の真ん中に一個だけある椅子に、一郎を移動させる。
「まずは食事ですか、お客様? それとも、飲み物? ケーキ? それとも、あたしたち? 最初のご指名は誰でしょう」
給仕役なのか、イライジャがロウの横に立つ。
「とりあえず、ご、ご奉仕するな、ロウ……」
一郎を座らせたシャングリアが一郎の股のあいだに座り込み、ズボンから一郎の性器を出して、口に含んで、ぺろぺろと舐め始める。
「ひっ、ひやっ、く、くすぐったい、コゼ」
顔を向けると、コゼによって乳房に白いクリームを刷毛で塗られているエリカが悲鳴をあげている。
一郎は笑ってしまった。
そして、自分は幸福者なんだなと、改めて実感した。
じゃあ、遠慮なく、思い切り愉しむか。
「そうだな。じゃあ、給女さんのまん汁つきの薄肉を一枚もらおうか。その次は、ミウから口移しで食べさせてもらおう……。そして、コゼ、その蝋燭は置け。エリカはもう外で洗礼を受けた」
「蝋燭?」
エリカがきょとんとして顔をあげた。
コゼは悪びれる様子もなく、後ろに隠していた蝋燭を卓に置く。
エリカが目を見開いている。
「えへっ、ばれましたか」
コゼがけらけらと笑った。
一郎は苦笑した。
「だけど、折角の趣向だ。コゼに燭台役をやってもらうか。コゼ、胡座に座れ。エリカ、この掻痒剤を使って、コゼをまんぐり返しにして、股間に蝋燭を挿せ。いいか、たっぷりと塗れよ。悶え動いて、たくさん蝋が垂れるようにな。そして、点灯式をするぞ」
一郎は亜空間から取り出した掻痒剤の容器をエリカに手渡した。
裸体にクリームをすでに塗りたくっているエリカが嬉々として、コゼの手を引いて卓にあげさせる。
コゼは「ええっ?」と驚きながらも抵抗はせずに、卓で胡座を組む。
一郎は粘性体を飛ばして、コゼを後手の胡座縛りに固定する。
「ほらっ、コゼ、ロウ様のお言いつけよ」
クリームまみれのエリカがコゼをひっくり返してお尻を上にする。
「ちょ、ちょっと」
コゼが小さな悲鳴をあげた。
「は、はい、お客様……」
赤い顔をしたイライジャが自分の股間で揉んだ薄肉を一郎の口に持ってくる。
「あたしのも……です……」
拘束されているミウが懸命に身体を動かして、M字のままにじり寄ってくる。
口に食べ物を入れている。
一郎はまずは、イライジャから受けとり、次いでミウの口に顔を伸ばした。
また、足の指で奉仕を続けているシャングリアの股間をいじりだす。
「んんっ、んふっ」
女騎士殿が一郎へのフェラを続けたまま、たちまちに淫らに悶えだした。
(第10話『暗くなるまで待って』終わり)