※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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 第16話  いなくなったエルフ娘
336 馬車の中の勉強会


「……ナタル森林は、エルフ族の里と称されているけど、実際には、このナタル大森林はすべての人族、すなわち、エルフ族、人間族、魔族、ドワフ族、さらに北方平原以北の少数種族である鱗人族(リザード)馬人族(セントール)小躯族(ホビット)海人族(マーマン)までを含めた発祥の地と言われているわ。だけど、ドワフ族と少数種族は早い時期に森を離れ、エルフ族と魔族と人間族が支配権を争うことになったの……。でも、邪悪な魔族は追放され、短命の人族も長命のエルフ族との生存競争に敗れて、新天地を求めて森林の外の厳しい世界を切り開いた……。だけど、それこそが、エルフ族の衰退を招いたという学者もいて……」

 

 御者台に座っているイライジャの講義の声が馬車の中に聞こえている。

 魔道で声だけを幌馬車側に流してもらっているのだ。

 勉強のためである。

 一郎もそうなのだが、奴隷出身のコゼとマーズ、また、まだ十一歳にすぎないミウは、エルフ族の社会そのものに接する機会が少ない。

 だから、イライジャがいろいろと説明してくれるということになり、こうやって、イライジャの声を「放送」してもらって、一緒に聴いているというわけだ。

 

 一方で一郎は、それを拝聴しながら、対面で膝立ちさせたミウのお尻の穴に、すっぽりと根元まで指を入れていた。ミウの両手は一郎の肩にかかり、掴まらせるようにさせている。

 また、一郎は服を身につけているが、ミウは全裸だ。

 かなり長い時間、この状態のままであり、まだほとんど動かしてはいないのだが、ナタルの森を縦断する道を進むために、時折馬車が揺れて、どうしても振動で壁にもたれている一郎の身体も動いてしまう。

 

「んはっ、あんっ」

 

 また、一郎に抱きついているミウが悶えて甘い声をあげた。

 がくんと馬車が揺れたのだ。

 とにかく、歩くような速度で進んでいる馬車の振動が加わるたびに、指がミウのお尻を刺激し、一郎の胸の前のミウが小さく悶えるのが可愛い。

 もっとも、その下半身の状況は、一応は見えないようにはしている。一郎とくっついているミウと自分の下半身に毛布をかけて隠しているのだ。

 ただ、腰の上はなにもないので、ミウの半身が赤く火照り、すでにじっとりと汗をかいているのは、よくわかる。

 そして、一郎とミウの周りには、コゼとマーズが食い入るように接して座っていて、一郎のやっているミウへの調教を見守っている。

 

「大丈夫か、ミウ? お尻なんて、痛くないのか……」

 

 マーズが心配そうに言った。

 額に汗をかいているミウが小さく首を振った。

 

「い、痛くない……。それよりも……き、気持ちいいっていうか……」

 

 ミウの声が上ずっている。

 

「そりゃあ、そうよ。ご主人様の調教だもの……。こんなに優しくお尻を調教してくれるご主人様なんていないわよ。あんたは、本当にいいご主人様に巡り合えたのよ」

 

 コゼだ。

 

「は、はい、し、しあわせです……。あんっ」

 

 ミウが小さく呻いた。

 一郎がすっとお尻の中に生まれた赤いもやの性感帯に沿って指を動かしたのだ。

 とにかく、いい感じだ。

 最初はまったく存在しなかった、性感帯の赤い筋のような場所がちらほらとミウのお尻の中に生まれ出てきている。

 これなら、早晩、ミウのお尻は立派な快感の場所として発達しそうな気がする。

 淫魔術で無理矢理に感じる場所にしてもいいのだが、こうやって、手を加えて、一郎好みの身体に仕上げていくのも、童女調教の醍醐味だろう。

 

 一郎はじっとしている状況から、一郎だけに知覚できる性感帯の赤いもやのある場所を手繰るように、ゆっくりとミウのお尻の中で指を動かす。

 部分的だったお尻の赤いもやが、花が開いたかのように、劇的にお尻全体に繋がった。

 しかも、色がさっと濃くなる。

 

「じゃあ、そろそろ、胸も刺激してやろう。だんだんと、感じる場所になってきたものな。俺好みのいやらしい身体になってくれよ、ミウ」

 

「は、はい、が、頑張ります」

 

 ミウが甘い息をしながら言った。

 一郎は刻印の二匹の蛇を動かすと、ミウの平らな胸をそれぞれに這い回らせ、小さな乳首を刺青の蛇に舐めさせる。

 

「んくっ、はあっ」

 

 ミウの幼い身体が弓なりに跳ねた。

 なかなかの感受性の豊かさだ。

 胸はかなりミウの性感帯として発達してきた。胸だけでなく、全身に赤いもやが出現する。胸への刺激が全身を疼かせるように拡がったみたいだ。

 だが、一方で、ミウのお尻の穴は、十代の童女だけあり、やっぱり膣同様に狭い。

 しかし、しっかりと調教したおかげで膣はもう立派に一郎の一物を受け入るし、快感も覚えるようになったのだから、こうやって、お尻も開発していけば、きっとすぐにお尻でも、快楽ともに一郎を受け入れることができるようになるのは間違いない。

 一郎は、まだ幼いミウの負担にならないように、本当にゆっくりとミウの中で指を動かす。

 それがいいのだろう。

 ミウの中の快感がどんどんと拡大していくのがわかる。

 

「んくうっ、か、感じます。あ、ああっ……」

 

 ミウの声と身体の反応が大きくなった。

 

「……森の外で新天地を求めた人間族が成熟された社会形態を築く一方で、エルフ族は数百年前と大差ない里社会のままであって、それは世代交代が頻繁ではない、エルフ族の長命による弊害だと……。……っていうか、聞いてないでしょう、あんたたち──。ちょっと、シャングリア、代わんなさい」

 

 苛立ったイライジャの怒声がいきなり響き渡った。

 一郎は、慌てて身体全体を御者台に向ける。

 とりあえず、見える部分の刻印の蛇については引っ込めた。

 ただし、毛布で隠れているミウのお尻には、相変わらず指を挿し込んだままだ。

 

 しばらくしてから、がばりと馭者台と幌馬車側の仕切りが開いて、険しい表情のイライジャがこっちに乗り込んできた。

 シャングリアとエリカは、魔獣警戒のために馬車の外を歩いているのだが、シャングリアが馬車の馭者を交代したのだろう。

 

「悪かったよ、イライジャ……。もちろん、聞いているよ。わざわざ講義をさせておいて、ほかのことに意識をかまけてなんかいないさ。まあ、これは、あれだよ。まあ、そんな感じだ。いいから、続けて……」

 

「なにが、あれで、それなのよ──。ミウ、いったん、離れなさい」

 

 イライジャが声をあげた。

 

「あっ、大丈夫……です。つ、続けても……。あ、あたしも、大丈夫ですから……。あううっ」

 

 ミウが身体を大きく反応させた。

 馬車が大きな窪みを踏んだらしく、大きく上下したのだ。

 ミウの口から幼くも色っぽい声が漏れる。

 

「なにが大丈夫なのよ──。そういう問題じゃないのよ──。もうっ」

 

 イライジャが不満そうに言った。

 

「この小娘、本当にだんだんと図々しくなっているわよねえ」

 

 コゼも呆れた口調で言った。

 しかし、図々しく一郎にくっついて、なかなか離れないのは、コゼの専売特許だ。

 それをコゼが非難するのは少し面白い。

 

「……もっと俺に抱きつけ……。それで声を我慢できる……。声を出さないのも調教だ。それができないと、羞恥調教はできないぞ……。人が大勢いる場所で、こっそりと服の下を淫具や俺の手でいたぶられたり、あるいは路地裏で俺に犯されたりしたくないか……?」

 

 一郎はミウの耳元でささやいた。

 すると、この変態童女の顔がぱっと輝いた。

 

「……は、はい、し、したいです……。こ、声を我慢する練習します……」

 

 そして、小さな身体をぎゅっと全力で一郎に押しつけてくる。本当に健気だが、ど変態の童女魔女だ。

 一郎は自分好みの変態に育てるのが愉しみで、いまからわくわくしてくる。

 だが、ふと、イライジャを見た。

 すると、こめかみに力が入っているように見えた。

 これは、ちょっとまずいかな。

 慌てて、口を開く。

 

「あ、ありがとう、イライジャ。よくわかる講義だよ……。とにかく、やがて、エルフ族の一部も、外の人間族の社会発展を認めるようになり、森を出て人間族社会に同化する集団も出現した。彼らを“街エルフ”と総称し、一方で古くからのナタル森林での生活を守っている者たちを“森エルフ”と呼ぶんだったよね……。ほら、コゼもマーズも聞けよ。ミウもだ。俺たちのために、イライジャは講義をしてくれてるんだ」

 

 一郎は三人を促した。

 だが、ミウの尻をいたぶる指はそのままだ。

 しかも、わざと声が我慢できないような快感に繋がるように、指をミウの狭い肛門内で動かす。

 

「んふっ、うふうっ」

 

 ミウが必死になって一郎に抱きついてきて、懸命に声を耐えている。

 

 本当に可愛いものだ……。

 一郎はにこにこしてしまった。

 だが、イライジャと目が合った。

 急いで意識をイライジャに向ける。

 すると、ふっとイライジャの顔が諦めたように、綻ろんだ気がした。

 

「まあいいわ……。とにかく、話を続けるわね……。森エルフと街エルフの分離は、ロウの言った通りよ。だけど、森を捨てた街エルフにとっても、このナタルの大森林が特別な場所であることには変わりないわ……」

 

 イライジャが再び話し始めた。

 一郎は神妙……な振りをして首を何度も頷かせる。

 

 ともかく、ついに、ナタルの大森林だ。

 一郎たちを乗せている馬車は、一箇月半を近くすぎた旅の末に、やっと目的地である褐色エルフの里に近い場所までやって来ていた。

 一郎には土地勘はないのだが、ここまでやって来れば、もう今日の夕方前には到着できそうな感じらしい。

 それで、こうやって、イライジャに簡単なエルフ族社会の講義をしてもらっていたというわけだ。

 

 いずれにしても、ナタルの森を進むのも大変だった。

 魔獣の出現が頻繁で数が多いのだ。

 まあ、一騎当千の一郎の女たちがいれば、どうということもないが、十日程度を予定していたナタル森林を進む行程がすでに半月を過ぎた。

 十分に余裕を持ってやってきたはずだが、ユイナの競売が開催される予定の日にちは、もう十日足らずに迫ってしまっている。

 いずれにせよ、やっと目的地の褐色エルフの里が間近ということになっていた。

 

「……いずれにしても、ナタルの森のエルフ社会は、人間族の社会とは違うわ。基本的には、“里”と呼ばれる数百から数千人の集落がひと単位で、その中で完結する農耕や狩猟中心の生活を送っているの。原則として、各里は独立していて、エルフ族の長老は、緩やかな統制をするだけね。人間族の国のような絶対的な支配権は長老は持たないわ」

 

「いまの長老は、ガドニエルという人だっけ?」

 

「そうね」

 

 イライジャが頷いた。

 

「んはっ」

 

 そのとき、またもや馬車が大きく揺れて、ミウが悶えた。

 イザベラがむっとした顔になったが、とりあえず、なにも言わない。

 一方で、ミウもイライジャに気がついてないわけがないのだが、ほぼ無視している。

 

「本当に、いい根性ねえ、この小娘……」

 

 コゼがそれでも、一郎から離れようとしないミウに苦笑している。

 

「ガドニエル様って……まるで、女の方のような名前ですね……」

 

 マーズがぽつりと言った。

 すると、イライジャがにっこりと微笑んだ。

 

「そうね。女の人よ。だから、長老じゃなくて、“女王”と呼ばれてるわ。しかも、ものすごい美人だそうよ……。だけど、手は出さないでね、ロウ。全エルフを敵に回すことになるわよ」

 

 イライジャが笑った。

 一郎も苦笑した。

 

「そんな慎みのない男じゃないぞ、俺は」

 

「どうだか……。童女のお尻に指を入れながら言われたって、説得力ないわね……。……っていうか、いい加減にロウから離れなさい、ミウ──」

 

 イライジャが再び声をあげた。

 さすがに潮時だろう。

 一郎はミウのお尻の穴から指を抜いた。

 

「あんっ」

 

 ミウが小さく悶える。

 やはり、入れているときよりも、抜くときに大きな快感が走るようだ。

 お尻の素質ありだな。

 一郎は思った。

 

「やり方はわかったな、ミウ。だったら、自分でもやるんだ。暇を見つけては、自分の指をお尻に入れていろ。そうしているうちに、だんだんと太いものでも受け入れることができるようになるから……」

 

「は、はい、頑張ります。ロウ様に気に入っていただけるうに、うーんと淫らな身体になります──」

 

 ミウが元気よく頷く。

 横でイライジャが無言で盛大な溜め息をついた。

 

「じゃ、じゃあ、あたしの番──。ご主人様、次はあたしです。あたしもお尻の調教をお願いします。ほら、どいて――」

 

「あん、コゼ姉さん」

 

 コゼがミウを強引にどかせて、対面座位でくっついてくる。しかも、一郎とコゼの下半身部分を毛布で隠すと、ズボンをのそのそと脱ぎ始めもしてきた。

 一郎も苦笑するしかない。

 

「お前は、十分に調教済みだろう、コゼ。それよりも、マーズのお尻をもっと開発したいんだけどね」

 

「マーズは朝稽古のときに、いつも可愛がっているじゃないですか──。次はあたし、あたしです」

 

 コゼが頬を膨らませて抱きついてくる。

 

「あ、あたしは……いまじゃなくても……。それに、エリカ様が馬車の中でも待機って……」

 

 マーズが顔を赤らめながらも、コゼの勢いに気遅れたように、一郎を譲る言葉を返した。

 

「ああ、エリカが、戦士組は馬車の中でいつでも戦えるような待機をしようって言ったこと? 気にしなくていいわよ」

 

 コゼが一郎に抱きつきながら笑った。

 一郎は知らないが、そういうことになっているのか?

 

「でも、エリカ様は一番奴隷で……。ご指示には従わないと……」

 

「ははは、そんなの誰も気にしてないわよ」

 

 コゼが言った。

 

「そうよ、マーズ……。もっと積極的にいかないと……」

 

 コゼに弾き飛ばされた感じのミウも、服装を整えながらマーズの隣にちょこんと座りながら言った。

 マーズよりも歳下で、身長が半分くらいしかなさそうなミウが、マーズにお説教のような言葉を使うのは面白い。

 もっとも、性についての積極さなら、すでにミウは遥かに上だ。

 いつの間にか、この旅でミウはすっかりとみんなに慣れ、一郎の寵愛争いをコゼとするようになっていた。

 

「とにかく、さっきの話だけど、ガドニエルというエルフ女王に接する機会なんてないさ。予定通りであれば、褐色エルフの里に到着して、十日ほどでユイナの競りだろう? それが終われば、ユイナを連れて、また戻るだけだ……。とにかく、ある程度の軍資金も溜まったし、アネルザから預かっている財もある。競り落とせないということはないだろう」

 

 一郎は言った。

 ここに辿り着くまでに、いい報奨のクエストをかなりこなした。それなりの金子も集められた。

 まあ、このナタル森林に限らず、ハロンドール国内でも、魔獣発生が頻発していた。

 効率のいいクエスト探しには事欠かなかったのだ。

 

「まあ、その辺は任せてよ──。十日もあれば、競売の競争相手が、どのくらいの資金を準備してきたのかとか、色々と情報も集められると思うから……。わたしたちよりも、軍資金が多いようなら、悪いけど、汚い手段も使うわ。とにかく、なんとしても、ユイナを競り落とさないと……」

 

 イライジャは表情を改めて言った。

 一郎も頷く。

 イライジャの情報収集力と分析力、さらに工作力の高さは、この旅で十分に納得させられた。

 そのイライジャが「汚い手段」といったら、本当になんでもするだろう。

 これは、詳しくは聞かない方がよさそうだ。

 一郎は、曖昧に微笑んだ。

 

 いずれにしても、このナタル大森林に戻って来て、イライジャと最初に出会った「褐色エルフの里」にやって来た目的は、禁忌の魔道に手を出した処罰として、人間族に奴隷として売られることになったあのユイナを競り落とすことだ。

 わざわざ、ハロンドール王国の王都まで、生きているか死んでいるかわからない一郎を訪ねてきて、それを依頼したのはイライジャであり、イライジャにとっては、ユイナは死んだ夫の姪なのだ。

 そして、どうせ奴隷になるなら、一郎こそユイナを委ねるのに相応しいと決めてくれたみたいだ。

 その決心は、この旅で揺らぐどころか、揺るぎないものになっていて、なんとしても、ユイナを競り落とすのだと意気込んでいる。

 

 もっとも、ユイナは、一郎も覚えているが、なかなかに曲者の娘だ。

 一郎が立ち寄ったときにも、禁忌の魔道で魔妖精を呼び出して里で大騒ぎを起こし、その罪を一郎に擦りつけて、知らぬ顔をして一郎を死刑にさせかけたような娘である。

 それで仕返しに、ひと晩かけて尻穴調教をしてやったが、どうやら、それで凝りてもいなかったようであり、またもや、禁忌の魔道に手を出して、今度は魔獣を里の近くで暴れさせてしまったという。

 

 さすがに、それを他人の罪に擦りつけることはできず、今回の処罰が決まったのだという。

 それから、三箇月ほどの時間がすぎているようだが、それは、人間族の社会からユイナを競り落とす奴隷商人を呼ぶための時間だ。

 その競りの日が、もうすぐ迫っているはずである。

 

「ところで、さっきの講義だけど、ナタルの森が人族発祥の地で、各種種族がここから巣立ったという説明だったが、魔族のこともあまりなかったけど、獣人族の話はもっとなかったなあ。まあ、魔族との対立は、冥王戦争という別の歴史もあるみたいだけど、獣人族って守護神がモズという女神だという以外はなにも耳にしないな」

 

 一郎はふと思い出して言った。

 人族発祥の地というくらいだから、魔族も獣人族も、もとはナタルの森が発祥なのだろう。

 神話ではどういうことになっているのだろう?

 すると、イライジャが首を傾げた。

 

「冥王戦争以前の魔族のことは、少なくともエルフ族には、あまり伝わってないわねえ。獣人族に至っては、守護女神のモズがクロノスの妻じゃないという以外は、伝承を耳にしたことないわ」

 

 イライジャが言った。

 

「ふうん、不思議な省略だな」

 

 とりあえず、一郎は感想だけを口にした。

 

「さて、そろそろ、わたしは馭者に戻るわね」

 

 イライジャが腰をあげた。

 戦士組は交代で警戒をするが、イライジャには戦う技術がないので、その代わり馭者を専門に務めることにしてるみたいだ。

 基本的には、森に入ってからは、イライジャが馭者をしていることが多い。

 一郎はそれを呼びとめた。

 イライジャが腰をおろし直す。

 

「ところで、今回についてはパーティリーダーは俺のままでいいのか? エルフの里は、人間族には排他的なところだしな。また、エリカとか、イライジャとかをリーダーの隠れ蓑にしなくていいのか?」

 

 一郎は訊ねた。

 前回は、そうした懸念のために、一郎はエリカの従者ということにした。

 まあ、それも結局、ばらしたのだが……。

 

「その必要はないわ、ロウ。なにしろ、ユイナを売り渡すのは、人間族だというのが条件だから……。だから、逆にあなたがリーダーじゃないと、競りに参加する資格そのものを失いかねないわ。まあ、人間族の奴隷になるというのは、森エルフの価値感では、大変な不名誉なことなのよ。死よりもつらいね。だから、時間をかけて、わざわざ集めるんだから」

 

 イライジャは言った。

 

「それは、そうかもしれないけど、イライジャの立場があるだろう? それとも、イライジャだけは、俺のパーティーでないことにするか?」

 

 褐色エルフの里とは無縁のエリカは、どうでもいいだろうが、森を出る決心をしたとはいえ、イライジャはこの里に縁もあるし、知人だらけだ。人間族に仕えるというのは、森エルフにとって、軽蔑の対象だったはずだから、イライジャの立場を守るためにはそうした方がいいかと思ったのだ。

 

「いいのよ。あれ以来、ずっと里からは、ある程度の距離を置いてたのは知ってるでしょう? 冒険者登録をして、エランド・シティにいたのよ」

 

 イライジャは白い歯を見せた。

 最初に、一郎とエリカが褐色エルフの里を訪問したとき、あの冤罪裁判で、イライジャは一郎を弁護するために、人間族の一郎と身体の関係を結んだことを裁判で証言した。それで里にいられなくなったイライジャは、里を出てエルフの都と称されるエランド・シティで冒険者になっていたのだ。

 一郎は、イライジャに声をかけようとした。

 だが、その顔をぐいと正面に捩じられる。

 

「ご主人様、あたし──。あたしです。あたしを苛めてください。ねえ──」

 

 コゼだ。

 いつの間にか、毛布の下の下半身の服がなくなり、なにも身につけていない股間が一郎のズボンの上に乗っている。

 

「あんたねえ……」

 

 一郎と話していたイライジャも呆れている。

 そのときだった。

 どんと床が鳴り、エリカが幌に包まれた馬車の中に、後ろ側から飛び入って来ていた。

 

「見張りの交代よ、コゼ──。次は、マーズとコゼ──。時間──」

 

 エリカがコゼの襟首を後ろからむんずと掴んだ。

 

「うわっ」

 

 下半身がすっぽんぽんのコゼが毛布の外に出されて、コゼが慌てて手で股を隠す。

 

「あら、ごめんね」

 

 ちっとも済まなさそうじゃないエリカが、くすりと笑った。

 

「こ、交代って──。あ、あたし、まだ……」

 

「まだじゃないわよ。なにやってんのよ。昼間からロウ様にくっつかないでよ──。いやらしいわねえ……。そもそも、ここにいても、いつでも戦えるように待機してないと駄目でしょう。魔獣がまた出たら、どうするのよ──。戦士組はみんなでそう決めたじゃないの――」

 

 エリカが怒鳴っている。

 コゼが真っ赤な顔で怒りをあらわにしながらも、いまは、それ以上の文句を言わなかった。

 不満そうに、ズボンと下着をはき直し始める。

 

「だ、だけど、もともと、この小娘が……」

 

 しかし、コゼも服を直しながらミウを指さした。

 だが、ミウも素知らぬ顔をしている。

 

「言い訳しないのよ、コゼ──」

 

 エリカが大声を出す。

 とにかく、ナタルの森に深く入るに従い、森の中の街道で魔獣に襲撃されるというのが頻発していた。

 エリカも、こんなに魔獣が多いのは、本当に信じられないと不思議がっていたが、イライジャの事前の情報のとおり、この半年くらい、魔獣の発生が顕著になっているらしい。

 とにかく、あまりにも魔獣が多いので、全員で馬車に入っているということはできずに、数名交代で馬車と並行して進んで、周囲を見張るということをしている。

 夜の野宿でも、この数日は交代で見張りをたてていて、全員で休んだりもできなくなった。

 

 エリカがコゼを罵ったのは、馬車の中で待機しても、魔獣の襲撃に逢ったらすぐに対応するというのが約束事だったので、一郎といちゃいちゃしていたのはけしからんという主張みたいだ。

 コゼもそれはわかっているので、それで文句も言えないのだろう。

 結局は、大人しく身支度をしている。

 

「外に行きます」

 

 剣を掴んだマーズが、馬車の外に向かっていく。 

 

「なによ……」

 

 やがて、ぶつぶつ言いながら、コゼも馬車の外に出て行った。

 

「……エリカ、ご苦労さん。だけど、コゼといいところだったからな。俺も中途半端だ……。ちょっとくらいいいだろう。相手しろよ」

 

 一郎は馬車の壁にもたれて座りかけていたエリカを手招きした。

 

「は、はい──」

 

 すると、エリカはさっきコゼに怒鳴ったことなど忘れたように、顔を赤くして一郎にくっついてくる。

 その変わり身には、一郎も笑ってしまった。

 とりあえず、さっきのコゼと同じように、エリカを対面座位でだっこすると、さっとふたりの腰回りを毛布で隠す。

 今度は、一郎の下半身も収納術で身につけているものを一瞬にしてなくして、自分の股間を露出させた。

 さらに、エリカの下着の中に指を入れて、エリカのクリピアスを続けざまに弾く。

 

「んああっ、ああっ」

 

 エリカが嬌声をあげて、一郎にしがみついてきた。

 そして、あっという間に脱力した。

 他愛ないものだ。

 視線を向けると、イライジャが完全に呆れてこっちを眺めている。

 また、ミウはミウで、さっそくローブの下で指をお尻の穴に突っ込んでいるらしい。

 さっきから、真っ赤な顔でなにかを我慢する仕草を続けている。

 一郎は、エリカから紐の下着を外すと、体勢を取り直して、エリカの股間に怒張を挿入した。さっきのクリピアスの愛撫だけで、エリカの股間は濡れすぎなくらい愛液で溢れたのだ。

 

「は、はああっ」

 

 エリカが仰け反って悶え声をあげる。

 

「ふう……馭者台に行くわね。でも、ほどほどにね……」

 

 イライジャが嘆息だけして前に行く。

 一方で、挿入した状態のまま、一郎は淫魔術でエリカのクリピアスに短い紐を繋げてしまう。

 それをくいくいと引っ張りながら、エリカの腰を下側から持って、軽く上下に動かしてやる。

 快感と痛み……。

 すっかりと一郎に躾けられたエリカの身体は、その両方同時の責めに弱い。

 

「んふううっ」

 

 エリカが一郎に密着して全身をがくがくと震わせた。

 絶頂したのだ。

 この世界の時間の単位で“一タルノス”──。つまりは、約一分くらいだ。

 あっという間だ。実に他愛無い。

 一郎は、絶頂したばかりのエリカの腰を揺すり、いよいよ本格的な律動を開始した。

 

「んふう、あんっ、あっ、あっ、ああっ、ああ──」

 

 エリカが甘い声を出して悶える。もちろん、クリピアスに繋がっている紐を軽く引いて痛みも与えることは忘れてない。

 そのとき、馭者台にいたシャングリアがイライジャと交代して、中に入ってきた。

 

「わっ、なにをしているんだ、エリカ──。わたしたち戦士組は、馬車の中でもちゃんと待機しようって決めたじゃないか――」

 

 そのとき、シャングリアが、エリカを見て、猛然と抗議の声をあげた。

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